2017年4月25日 (火)

木星、二回目。

Jup1

■撮影データ
2017年4月24日23時51分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL10mm QHY5III290C 1/30秒露出で1分間の動画を3枚撮影 AutoStakkert2で約1000枚スタック×3 Registax6 WinJUPOS Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Jup2_2

■撮影データ
2017年4月25日0時33分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL10mm QHY5III290C 1/30秒露出で1分間の動画を5枚撮影 AutoStakkert2で約900枚スタック×5 Registax6 WinJUPOS Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
前回、拡大撮影のテストで木星を撮ったときに、もう少し拡大率を上げても大丈夫そうだったので、引き伸ばしレンズをより短焦点に変えて、再度チャレンジしてみました。プローセル15mmを10mmにして拡大率をアップ。キャプチャーソフトの設定をまだよく理解してないので、いろいろ手間取りながらも1分間の動画を複数撮影しました。シーイングは多少の揺らぎはありますが、まずまずの感じです。今回、それぞれの動画を一枚の画像にして、WinJUPOSの「De-rotation」という機能を使い、模様のズレを補正してコンポジットしてみました。まだ惑星の撮り方をよくわかっておらず、他の方が撮影したデータを参考に見よう見まねで取り組んでる段階で、どこかで間違った処理をしている可能性もありますが、2回目の作品としては、それなりに満足いく結果が得られました。もう少し試行錯誤しながら、口径10cmの能力を限界まで引き出してみたいと思います。しかし、よく写るものですね。正直言って、10cmで惑星撮影なんてできると思ってなかったので、ちょっとびっくりしています。昔なら、太い縞2本と大赤斑が写って大喜びしてたんですが、時代は変わりましたね。ボーグ107FL、この一本で、月、惑星、星雲・星団、すべて楽しめます。しかもポタ赤のSWAT-350でです。(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月17日 (月)

拡大撮影のための新兵器導入。

Qhy5iii290c

シーイングの良いときの月面拡大撮影用にCMOSカメラとノートパソコンを導入しました。これまで、月全体の撮影ではデジタル一眼で満足いく結果を得ていたのですが、シーイングの良い時の部分拡大撮影では、テレプラス2段重ねといった、正直お勧めできない方法で撮ってました。それでも拡大率が足りず、コンポジット用に撮影枚数を稼ぐのにも時間がかかり、効率の悪さを感じていました。そこで、協栄産業大阪店のSさんに相談したところ、「加曽利さん、いいのありまっせ~、QHY5III290Cなんてどうでっしゃろか~」(加曽利さん、QHY5III290Cがお勧めですよ。)とおっしゃるので、「ほな、それもろうときまひょ!」(じゃぁ、それください!)と二つ返事したところ、品揃え豊富な協栄さん、速攻で送っていただけました。このカメラにはソニー製の裏面照射タイプ1/2.8型CMOSセンサー「IMX290」が採用されていて、ピクセルサイズが2.9μmと小さく、低ノイズで月面や惑星の拡大撮影に好適なスペックです。さすがはSさん、いいカメラを推奨しますね。モノクロタイプも用意されているので、LRGBの本格的な撮影を目指す方は、そちらも選択肢となります。そのほか、カメラ以外にもベランダで撮影するのにノートパソコンが必要です。これはDELLの安いのを購入。両方で約10万円の出費となりました。

カメラが届いたのが14日。QHY社の正規代理店でもある協栄さんならではの心の行き届いたサービスとして、日本語のセットアップマニュアルに加え、各種ドライバ、キャプチャ-、オートガイド用のソフトウェアが入ったCDが添付されていました。マニュアルの手順でドライバとキャプチャーソフトをインストール。動作確認のため、手元にあったKOWAのズームレンズをカメラに装着して、ノートのUSB端子にカメラを接続してみます。キャプチャーソフトを立ち上げると、すんなりライブビュー画像が表示されました。こうなると、すぐにでもテスト撮影したいところです。夜を待って、ボーグ107FLをベランダに持ち出し、ワクワクしながら、カメラをセッティングしました。あいにく、その夜のシーイングが悪く、ゆらゆらの月面をちょっとだけ撮影して撤収しました。一応、問題なく撮れているようです。無事に動作確認を終えて、次はちゃんと撮影してしてみたいところですが、都合良くシーイングの良い日と巡り会えるわけもないですね。それでも昨晩は、14日の夜よりかなりマシな感じだったので、ちょうど南中していた木星でチャレンジしました。月が昇ってくる頃には曇りそうな予報なので木星でテスト撮影です。
 Photo_3

■撮影データ
2017年4月16日20時44分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/30秒露出で5分間撮影 AutoStakkert2で約1200枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 2_3

■撮影データ
2017年4月16日23時18分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/30秒露出で3分間撮影 AutoStakkert2で約430枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
上が最初の撮影。ちょっと像が甘い感じだったので、もう少し撮影時間を短くしてスタック枚数を減らしたのが下の画像です。惑星の動画撮影をPCカメラでするのは初めてで、1フレームの露出時間やゲインの設定も手探りです。撮影時間も一枚で撮った方がいいのか、短時間で分けた方がいいのか、よくわかりません。まずは体験することが大事と判断して、細かいことは気にせず気軽にやってみました。引き伸ばしレンズは15mmのプローセルアイピースを使用。拡大率も適当な「超いい加減撮影」ですが、初めての撮影でも口径107mmで上の画像くらいの解像度を得られました。シーイングが良ければもっと拡大しても大丈夫そうです。木星は自転が速く、短時間で撮影しないと模様がズレてしまいます。そのあたりの最適値も煮詰めていかないと口径の能力をフルに発揮させられないです。フィルム時代からすれば大満足な仕上がりですけど、上手な方の作品を見ると、口径の違いはあるとはいえ、とんでもなく微細な模様まで写し出されているので、もっと高画質を目指せそうです。惑星撮影に詳しい方、ぜひご指導ください。ただ本格的に惑星撮影するには10cm級では厳しいですね。せめて15cm、出来れば25cmは欲しいです。本来の目的は月面の拡大撮影です。シーイングの良い日が訪れるのを待つことにします。

最近のCMOSカメラは製品のバリエーションが豊富で選択肢も増えてきました。カラー、モノクロの他、撮像素子のサイズやピクセルサイズなど様々で、さらに星雲・星団の撮影に適した冷却タイプまで10万円前後で登場しています。ご購入の際には、協栄産業さんのような知識が豊富なお店で、撮影目的をよく相談してからの方がよさそうです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月16日 (日)

テーパーアダプター太ネジ、4月27日発売。

Taf4

SWATが採用している勘合システムにテーパー形状の「テーパーアダプター」(写真左)があります。専用の「テーパーキャッチャー」(写真右奥)でガタなく強固に固定できると好評をいただだいております。このたび、右手前の「テーパーアダプター太ネジ」を4月27日に発売することになりました。これまで、ユーザー様からご依頼をいただき、特注で製作しておりましたが、製品化することにいたしました。本体部分は従来のテーパーアダプターを流用し、真ん中の1/4インチカメラネジを3/8インチカメラ太ネジに変更しました。ネジの突出量は約7mmです。35mm間隔のM6とM8のネジ穴を十字に配しています。そのうちM6のネジ穴には、回り止めとして、先端が平らなステンレス製のイモネジを組み込んでいますので、一点止めでも機材を頑強に取り付けることができます。太ネジの機器をご利用いただいているユーザー様のお役に立てばと思っています。
 Taf1

アルミ削り出しの本体にステンレス製3/8インチカメラ太ネジを採用。突出量は約7mmです。
 Taf2

裏面中央には、3/8インチカメラ太ネジの雌ネジが切ってありますので、太ネジアダプターなどの一時的な保管場所としても使えます。
 Taf3

M6ネジ穴の2箇所には、先端が平らなステンレス製のイモネジが組み込まれています。取り付け機器の回り止めとしてご利用ください。固定した際に機器が傷が付きにくい先端が平たい形状です。裏面より3mmの六角レンチで回します。
 
■テーパーアダプター太ネジ 4月27日発売
ステンレス製M6イモネジネジ2個付き
販売価格 2,700円(税別)

※イモネジ用の六角レンチは付属しません。
 
お問い合わせ、ご購入は下記の販売店様へ。

●協栄産業東京店
●協栄産業大阪店
●スカイバード

http://www.unitec.jp.net/

2017年4月12日 (水)

出目金レンズの強い味方。

Photo

出目金レンズとは上の写真のようにレンズの前玉がドーム状に手前に大きく膨らんだレンズのことですが、魚眼や超広角レンズなどに多いですね。このタイプのレンズは、ちょっと困ったこともありまして、形状から逆光が苦手、フードが短くて夜露対策が難しい、普通のフィルターが使えない…、というデメリットがあります。逆光に関しては、夜の撮影なので、そんなに影響を受けないかもしれませんが、それでも地上の眩しい照明などには気をつける必要があります。夜露はレンズが剥き出しなので付きやすいです。強力なヒーターを重ね巻きしたりしてなんとか防ぐしかないでしょう。フィルターは取り付けられません。ネジすらありません。それでも星座の形が目立つように輝星はソフトフィルターでボカしたいですね。裏技的に大型のフィルター枠をはめて角形フィルターを使う手(こちら)はあるかもしれませんが、夜露対策はどうするのか…。そんな出目金レンズのソフトフィルター問題を解決してくれるソフトが、ぴんたんさんが作った「FlatAidePro」です。この画像処理ソフトのメイン機能はフラット補正なんですが、オマケ機能で「ソフトフィルター効果」というのがあって、これがなかなか面白くて、すっかり気に入ってしまいました。そのほかにも盛りだくさんの機能があるので、興味のある方はこちらからどうぞ。「飽和復元合成」機能などは、かなり使えそうです。さて、ソフトフィルター効果を試してみましょう。
 Photo_2

元画像
 Star_soft

ソフトフィルター効果適用後
 
画像はシグマの広角20mmで撮影したものです。ノーマルカメラなので、赤い星雲が写ってないので、とても寂しい冬の天の川ですが、ソフトフィルター効果で輝星をボカすと、なんとも美しい冬のダイヤモンドが浮かんできます。フィルター効果は「サイズ」や「明るさ」「彩度」などの複数のパラメータで調節できます。FlatAideProのおかげで、出目金レンズの出番がますます増えそうです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月 8日 (土)

月齢10.4、シーイング良好。

Photo_4

■撮影データ
2017年4月7日21時35分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO200 1/40秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
昨晩の月です。日中は強風が吹き荒れて、とても撮影には適さない感じでした。夜になると風も弱まり、21時には静けかになりました。輝星の瞬きも少かったので、一応シーイングをチェックしようとベランダに望遠鏡を設置。カメラのファインダー越しにも、前回ブログなみの良好な状態と確認できたので、そのまま撮影に入りました。なかなかシャープな切れ味の月面になったと思います。月面写真のクォリティはシーイングに大きく左右されます。良好な日は意外と少ないので、逃さないようにしたいものです。
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、7日午後9時の天気図。
 Photo_3

■撮影データ
2017年4月7日22時1分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー2×&3×テレプラス (合成焦点距離/5040mm F47.1) キヤノン EOS 6D ISO800 1/20秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
コペルニクスから虹の入り江にかけての拡大です。まもなくアリスタルコスが夜明けを迎えますので、晴れたらお楽しみいただければと思います。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月 5日 (水)

月齢7.3、好シーイング。

Photo_2

■撮影データ
2017年4月4日18時58分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO200 1/20秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_4

気象庁ホームページより転載、4日午後9時の天気図。
 
上弦15時間後の月です。昨日は気圧配置から好シーイングを予想していました。まだ日没前の4時半過ぎに機材をベランダにセッティング。レンズを充分に外気に順応させ、6時半から撮影を開始しました。当初、ISO400で撮影していたのですが、あまりにもシーイングがよいので、ISO200まで感度を下げて再度撮影。そのデータを使って仕上げました。ボーグ107FL導入後、最初の会心作となりました。北部の部分拡大も撮りましたので、下に掲載します。
 Photo_5

■撮影データ
2017年4月4日20時16分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー2×&3×テレプラス (合成焦点距離/5040mm F47.1) キヤノン EOS 6D ISO800 1/10秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
得意のテレプラス2段重ね。シーイングがよければ、ご覧の通り何とかなっちゃいます。(笑) でも、そろそろ拡大撮影用のWEBカメラが欲しいです。
それにしても昨夜は素晴らしいシーイングでした。久しぶりに納得の出来になりました。これから夏にかけて、シーイングの良い日が増えてくると思います。ぜひお気軽に月面撮影をお楽しみください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月 1日 (土)

M81、M82銀河。

M81m82softstar_soft3

●M81、M82銀河
2017年3月29日20時48分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm F6.1 IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×39枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7、FlatAidePro、Photoshopで画像処理 千葉県君津市
 
春の天体といえば系外銀河ですが、どうも色彩に乏しく地味なイメージになってしまいます。何とかそれを打破すべく、思い切りカラフルに仕上げてみました。まぁ、どう見てもやり過ぎですが、新年度の景気づけにお許しいただけたらと思います。(笑) ISO3200の粗い画像とはいえ、39枚コンポジットしましたので、多少は炙っても大丈夫だろうということで、思い切って彩度を上げ、さらにソフトフィルターを使ったように輝星をボカして、全体の色調を紺色系傾けて幻想的な雰囲気を醸し出しました。ソフトフィルター効果はFlatAideProの新機能を使いました。このソフト、フラット補正のほか、ガイドエラー補正、スターシャープ、ソフトフィルター効果、青ハロ除去などにも対応した、秀逸なソフトウェアです。800万ピクセルまでの画像でしたら、フリーなのも嬉しいですね。詳しくはこちらからどうぞ。私はライセンス購入しましたが、有効期限が2050年でした。平均寿命を大きく超えてますが、それまでは死ねないなぁ。生きる目標ができました。(笑)
 M81m82_2

M81m82_2

ナチュラルに仕上げた画像も掲載します。上がノートリ、下が拡大トリミングです。今回の撮影は私の主砲、ボーグ107FL+フラットナー1.08×です。PoleMaster SWATで極軸設定して、M-GENでオートガイドしましたので、焦点距離648mmをきっちりガイドできました。しかも試写を含めて撮影した39枚すべてOKという歩留まりの良さでした。同日に撮影した前回のブログのジョンソン彗星も歩留まり100%でしたから、この日は導入と構図確認のための数カット以外はすべてOKという効率の良い撮影でした。たまにはこんな順調な日があってもいいですね。
 M81m82

Photo

北斗七星は、多くのM天体に囲まれています。M101回転花火銀河、M51子持ち銀河、M106銀河、M97ふくろう星雲、M108銀河、そしてM81、M82銀河などです。他にも、小さい銀河がいっぱい写りますので、ぜひ狙ってみてください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月30日 (木)

C/2015 V2 ジョンソン彗星。

前回のブログでは「41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク周期彗星」をご紹介しましたが、C/2015 V2 ジョンソン彗星も近くに位置しています。こちらは小さいながらも尾がはっきりと捉えることができて、彗星らしい立派な姿です。これからしばらく、ヘルクレス座のτ星付近をゆっくりと移動しています。夜半には充分な高度に達しますので、条件良く撮影できます。
 C2015v2_3

C2015v2r

●C/2015 V2 ジョンソン彗星
2017年3月29日23時15分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm F6.1 IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×21枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド Photoshopで画像処理 千葉県君津市 下は拡大トリミング
 
春霞なのかPM2.5なのか、透明度はイマイチでした。そんな条件の中、ジョンソン彗星の姿を捉えることができました。上の画像は、彗星核基準で約1時間分をコンポジットしましたが、彗星の動きが遅いため、恒星もほとんど点像に写せました。上辺やや右寄りの恒星が6.4等、左下隅が5.8等の恒星です。今回、ボーグ107FLにフラットナー併用でF6.1と暗いため、ISO感度を3200まで上げて撮りしましたが、はやり尾を炙る出そうと思うとノイズが気になってきますね。F6.1で暗いなんて書くと、叱られそうですね。贅沢な時代です。ジョンソン彗星は、まだ小さいので、200mmクラス以上の望遠レンズがお勧めです。
 Photo

4月1日のジョンソン彗星の位置。まだ動きが遅いので、しばらくこのあたりにいます。
 
●3月31日は期末の棚卸しため、メール対応および出荷作業ができません。たいへんご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月28日 (火)

41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星。

3月に入ってずっと天気が悪く、なかなか撮影に出かけられませんでした。昨日も朝から小雨が降り続いて冴えない天候でしたが、夕方から一気に青空が広がり快晴になりました。そんなわけで、久しぶりに房総へ撮影に出かけました。今回のターゲットは4月1日に地球に0.14AUまで接近する41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク周期彗星です。
 41p

41p_2

●41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星
2017年3月27日20時50分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO1600 90秒露出×21枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市 下は拡大トリミング
 
午後6時半ころに東京を出発し、首都高を走行中、空気圧のアラートが出てしまって、海ほたるでタイヤをチェックすると一本だけ異常に減っていました。パンクかと思って、釘を探しても見つからず、とりあえず備え付けの空気入れで正常値まで入れて、空気漏れもしてないようなので、そのまま撮影地に向かいました。少しずつ漏れてるのかもしれませんね。そんなこんなで、到着が遅れてしまい。さらにメモしてきた彗星の位置が間違っていて、導入に手間取って、撮影開始が9時前となってしまいました。上の画像は300mmフルサイズのノートリです。核が明るく、エメラルドグリーンの光芒も大きく美しいです。
 Photo

41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星の午後21時頃の位置。
  41p_3

恒星基準でコンポジット。このあたりも銀河がたくさん写っています。小さい銀河を含めると10個くらいは写ってます。オマケ画像はM51子持ち銀河です。
 M51

●M51子持ち銀河
2017年3月27日21時37分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM+シグマ 2×テレコン(合成焦点距離600mm/F5.6) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO3200 120秒露出×6枚 150秒露出×7枚 合計13枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
気温は3℃くらいでしたが、雨上がりで湿気が多く夜露がひどかったです。さらにダム湖からモヤが発生しているようで、湖の方向に低く立ちこめてます。しかもほとんど無風なので、モヤがなかなか消えてくれません。11時過ぎた頃に、撮影していた駐車場にもモヤが襲ってきて、視界が一気に落ちてきたので終了しました。帰路、ダム湖からちょっと離れたら、すっきり晴れてました。夜になって気温が上がってきたためでしょうか。そんなイマイチの条件でしたが、久しぶりの星空を満喫しました。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月25日 (土)

SWAT-350/SWAT-200デモ展示品特価処分。

CP+2017やテスト撮影で使用したデモ品を特価処分いたします。外観に小傷と若干の汚れがございますが、機能や追尾性能に何の問題もありません。SWAT-350とSWAT-200、各1台限定。安心の一年保証付きです。この機会をお見逃しなく!
 
 Swat3501

Swat3502

Swat3503

Swat3504

■SWAT-350+シンプルフォークDXセット
  通常販売価格 142,000円→処分特価 113,600円(税別) 完売しました。
  ※画像の極軸微動ユニットとカメラは含みません。
 
SWAT-350にシンプルフォークDXをセットにして処分いたします。状態は上の写真の通り小傷がエッジ部分に数カ所、そのほか目立たないですが、アルマイトに細かい擦れ傷があります。
このセットと丈夫なカメラ三脚があれば、標準レンズ程度の撮影なら追加パーツ無しでも対応可能です。さらに、上の写真のシンプルフォークDXにカメラボディを装着するアルカスイスのL型ブラケットをプレゼント。届いたその日から撮影できる扱いやすいセットです。保証は新品と同様の一年間ですので安心です。
 

Swat2001

Swat2002

Swat2003

■SWAT-200+シンプルフォークDX(旧タイプ)セット
  通常販売価格 98,000円→処分特価 75,000円(税別) 完売しました。
  ※画像の極軸微動ユニットとカメラは含みません。
 
モードLED付きの最新SWAT-200と旧タイプのシンプルフォークDXをセットにした処分品です。状態は上の写真の通り背面の塗装に小傷がございます。
SWAT-200は小型軽量なうえ、抜群の追尾性能ですから、お気軽な星野撮影にもってこいの魅力的なポータブル赤道儀です。このセットも丈夫なカメラ三脚があれば、追加パーツ無しで標準レンズ程度までの撮影が可能です。もちろん豊富なオプション群から極軸望遠鏡と極軸微動ユニットをお選びいただければ、200mmクラスの望遠レンズでも充分対応します。シンプルフォークDXに装着できるアルカスイス規格のミニプレートをおつけします。保証は新品と同様の一年間ですので安心です。
 
購入ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。メールアドレスはこちら。なお別途、消費税8%がかかりますので、ご注意ください。お支払いは、銀行振込のみとなります。送料はサービス(日本国内のみ)いたします。各1台限りですので、売り切れの節は、どうかご容赦ください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月22日 (水)

特注Cマウント用テーパーシステムの希望者募集。

Cmountad06

Cmountad04

Cmountad05

先日、ブログでご案内した「ワンオフ製作Cマウントレンズ用テーパーアダプター&キャッチャー」ですが、別のユーザー様からも欲しいとのご要望をいただきまして、再度特注にて製作することになりました。現在、3名の方から、キャッチャー3個、アダプター10個のご注文をいただいております。出来るだけ、価格を抑えたいので、もし欲しい方がいらっしゃいましたら、メールにてお申し込みいただければ、まとめて製作いたします。現在の価格はキャッチャーとアダプター1セットで20,000円(税別)、追加のアダプター1個4,000円(税別)です。さらにお申し込みが増えますと価格は下がりますので、最終金額は締め切り後となります。お申し込み、お問い合わせは、こちらからメールでお願いします。募集の締め切りは3月26日22時とさせていただきます。発送は5月中旬の予定です。
 
※募集終了致しました。どうもありがとうございました。
 
※カメラにはCSマウント用アダプターを付けてください。CSマウントのカメラにCマウント規格のレンズを組み合わせます。
※CSマウント規格のレンズでは合焦しないので使えません。
※レンズの形状によって適合しない場合があります。フジノン12Mピクセルレンズは物理的に使えません。基本的にC/CSマウントアダプターが使えれば、問題ないと思います。
※ローレットツマミは2本止めで充分な固定力が得られます。3箇所に付いていますが、カメラに装着したときにビスの位置がどこになるか分からず、1本は鏡筒や取り付けレールと干渉して使えないことが想定されるため予備で設けています。たまたま3本とも使える位置になることもあるかもしれません。
※そのほか、問題点があれば、追記していきます。
 
●レンズ交換作業
https://vimeo.com/209164959

●撮影した動画
https://vimeo.com/209561379

(動画撮影 愛知県春日井市HUQ様)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月20日 (月)

月齢21.2。

Photo_3

■撮影データ
2017年3月20日3時50分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/20秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、20日午前3時の天気図。

下弦21時間前の月です。天気図を見てシーングは少し落ち着いてるかなぁと淡い期待をしていたのですが、意外と風があって今ひとつでした。月の高度が低く、透明度も悪いせいか、黄ばんだような月でした。せっかく夜更かししたので、そのまま撮影して仕上げましたが、この条件下ならまずまずの出来といったところです。107FLを買ってから、まだ超絶シーイングに恵まれてません。そろそろ、ワクワクするようなシーイングと遭遇したいです。移動性高気圧の西側(天気が崩れる前)に入って等圧線の間隔が開いていればチャンスかもしません。
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月17日 (金)

ワンオフ製作Cマウントレンズ用テーパーアダプター&キャッチャー。

Cmountad01

写真はSWATユーザー様から特注でご依頼いただいたCマウントレンズ用の「テーパーアダプター」と「テーパーキャッチャー」です。複数のCマウントレズをお持ちなのですが、暗闇でのねじ込み交換が不便なので、ワンタッチで脱着できるようにとのご希望をいただき設計しました。真鍮削り出しにクロームメッキをつけましたので、ピカピカな仕上がりとなっています。特筆すべきは、その薄さで、C/CSマウント変換リングと同じ5mm厚(ネジ部を除く)ですので、CマウントレンズをCSマウント規格のカメラで使えば、きっちり合焦します。今回のワンオフ製作では、設計費、アダプター4個、キャッチャー2個、ローレットツマミは特殊な先丸タイプをご用意、クロムメッキ仕様で、お値段は58,000円となりました。ワンオフ製作はどうしても高額になってしまいますが、世界に一つだけのオリジナルパーツとなりますので、満足度は高いと思います。ちなみに、1セットだけだと、設計費およびプログラム代などの初期費用込みで4万円くらいかかりますので、製作個数が増えると単価はかなりお安くなります。
 Cmountad02

Cマウントレンズのネジ部にテーパー形状のアダプターリングを取り付けて、キャッチャーに勘合させます。固定はローレットツマミで行います。
 Cmountad03

キャッチャーの厚み(ネジ部を除く)はC/CSマウント変換リングと同じですので、変換リングとしても使えます。ちょっと贅沢ですが…(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月10日 (金)

月齢10.8。

Photo

■撮影データ
2017年3月9日21時04分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO200 1/50秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

Photo_2

気象庁ホームページより転載、9日午後9時の天気図。
 
昨夜の月です。シーイングはまぁまぁでした。チラチラと細かい揺れが時々落ち着く感じで、10枚に1枚くらいは、そこそこの写りでした。見どころは、なんといっても「虹の入り江」ですが、マニアックなところでは「ガッサンディ」クレーターでしょうか。今夜は月面で一番明るいとされる「アリスタルコス」が見頃です。ぜひお楽しみください。
 
http://www.unitec.jp.net/ 

2017年3月 5日 (日)

ビクセン三脚アダプターをGTIZO 5型で使う。

カメラ用三脚としては強度が高く、ポタ赤での使用にお勧めできるGTIZO 5型システマチック三脚ですが、トップレートの表面に貼ってある樹脂製の緩衝材は精密な天体追尾にはない方がいいとう、ユーザーさんからのご指摘にお応えして、ビクセン三脚アダプターを使った「裏技」をご紹介します。
 Gitzo01_2

トッププレートには樹脂製の円盤が貼ってあります。一般撮影では取り付ける機材の底面に傷が付かなくてよいのですが、天体撮影ではなるべく「柔」な部分をなくしたいですね。
 Gitzo02

そこで、ビクセン三脚アダプターの出番です。「何でビクセン?」とお思いでしょうが、実はこのパーツの直径がGTIZO 5型のトッププレートと同じなんです。もうお気づきですね。これを勘合に使うのです。極軸微動ユニットにビクセン三脚アダプターを取り付けます。
 Gitzo03

こんな感じになります。これでGTIZO 5型三脚に取り付けられます。極軸微動ユニットのボトムプレートの方がちょっと大きいのがミソで、GTIZO三脚からの脱落防止になります。
 Gitzo04

ピッタリですね。GTIZO 5型をお使いの方は、ぜひご検討いただければと思います。

こんな「裏技」を思いついたのは、ユーザーの作例ページで有名なHUQさんと別件でやりとりしていたときに、HUQさんから「極軸微動ユニットをGTIZO 5型三脚にダイレクトに取り付けたい」と要望をいただきました。何か方法はないかとあれこれ思案していたときに、GTIZOのトッププレートとビクセン三脚アダプターの直径が偶然にも同じだったことに気づいて、試してもらったところ、とても具合がよいとのことで、ブログに書かせていただきました。そんなわけで、上の写真はHUQさんが試した時の画像をいただいたものです。
 
話は変わって、今日は「月面X」が見られる日です。日没後、すでに見え始めていると思いますので、早めに準備してご覧ください。過去に私が撮影した月面Xはこちらで。
 Photo

19時現在、東京では薄雲がかかっています。頑張れば写せるかもしれせんが、なんだか気合いが入らないので、撮影は止めておきます。上の画像は、200mm望遠+1.4倍テレプレス、EOS 6D ISO3200で手持ち撮影です。
  
http://www.unitec.jp.net/ 

2017年3月 4日 (土)

月齢5.8、好シーイング。

Photo_3

■撮影データ
2017年3月4日19時38分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/15秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、4日午後6時の天気図。
 
移動性高気圧が次々にやってくる春らしい気圧配置になってきました。今日の関東以西は高気圧に覆われ、等圧線の間隔も広がっため、気流も安定するかもしれないと、ちょっと狙ってました。午後6時半くらいに、主砲のボーグ107FLをSWAT-350にセットしてシーイングを確認したところ、揺らぎも少なく上等なシーイングでした。レンズを外気に馴染ませるため、30分くらい放置して、ふたたび空を見上げると一面に薄雲が広がり、「こりゃダメかなぁ」と思いましたが、しばらく様子をみていたところ、30分ほどで薄雲が取れて、撮影できる状況となり、久しぶりの月面を楽しみました。会心とは行きませんが、なかなかシャープに撮れて満足です。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月 1日 (水)

2月28日の45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星。

45p_2

45p1c

●45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2017年2月28日20時47分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO1600 90秒露出×21枚を彗星核基準でコンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
昨晩の45P彗星です。2月19日に撮影した時より、だいぶん暗く小さくなりましたが、それでも尾は健在です。2月19日の地球からの距離が約0.136AU、昨晩が約0.246AUですから、倍近く離れたことになります。目盛環で導入して300mm望遠で試写したときに「ずいぶん小さくなったなぁ」と感じましたが、どんどん離れているためですね。まだ狙えますので、今週末にでも春の銀河の撮影ついでに楽しまれてはいかがでしょうか。
 20170304

3月4日21時の東京での位置。地球からの距離は約0.3AUです。焦点距離200mm以上の明るいレンズがお勧めです。

ついでにマルカリアンチェーンでも撮ろうかと思ったのですが、ちょうど作例ページにご投稿があったので、目先を変えてM101回転花火銀河を撮影しました。
 M101

M101_2

●M101回転花火銀河
2017年2月28日21時44分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM+ケンコー2×テレプレス(合成焦点距離600mm/F5.6) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO3200 120秒露出×21枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
春の銀河は小さいものが多いので、短焦点では小っちゃくしか写りません。マルカリアンチェーンのような領域は、たくさんの銀河が連なった様子が楽しめるんですが、M天体といえども視直径が小さく、どうしても拡大したい衝動にかられますね。焦点距離300mmといえども、パワー不足のため、今回は2×テレプレスを追加して、600mm/F5.6で撮影することにしました。ただし、光学極望による極軸設置に加え、オートガイドもしてないので、なるべく短時間露出にしたいところです。2分露出なら点像で写せることを確認して、ISO感度を3200まで上げました。21枚コンポジットで、まだまだ細部を炙り出すには枚数が足りませんが、シグマ APO 300mm F2.8の基本性能の高さもあって、2倍テレプラスとの併用、しかもお気軽ノータッチ追尾でも、それなりに写ってくれました。撮影対象が天の北極に近づくほどピリオディックモーションの影響を受けにくくなります。北天は露出を延ばしても意外と点像に写せることも多いので、試してみてはいかがでしょうか。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月24日 (金)

CP+2017、SWATはボークブースに絶賛展示中!

Cp01

Cp02r

待ちに待ったCP+2017がパシフィコ横浜で開催中です。ボーグさんのブースは、常時お客様で賑わっていて、人気の高さを窺い知ることができました。今日は私も僅かな時間ですが、応援スタッフとして、天体撮影についてご説明させていただきました。明日も夕方にはボーグさんのブースにおりますので、SWATについて質問があれば、お気軽にお声をおかけください。明日と明後日はかなり混雑が予想されますが、ぜひぜひ脚をお運びいただければと思います。
とここでブログが終わるわけではありません。全国のSWATファンの皆さまのご期待に応えるべく、今年も撮影して参りました。では、どうぞ。(笑)
 Cp03_2

Cp04

Cp05

Cp06

Cp07

Cp08_2

Cp09

Cp10

Cp11

Cp12_2

Cp13

Cp14r

Cp15

「おい、いい加減に仕事しろ!」とお叱りをいただきそうなので、この辺で終わります。素敵なお姉さまは決して私のタイプの順ではございません。(笑)
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月22日 (水)

CP+2017、いよいよ開幕。

Cp1

Cp2

いよいよCP+2017の開幕が明日に迫りました。今年もボーグさんのブースでSWAT赤道儀をドーンと展示していただけることになりました。SWAT-350とSWAT-200を2台ずつ展示いたします。それぞれ、最適なボーグ鏡筒を搭載して、ユーザーさまに向けた最新の「ポタ赤天体撮影」をご提案いたします。どうぞご期待ください。なお私、加曽利も24日と25日の夕方には、会場入りしている予定です。SWATについてのご質問を受け付けておりますので、お気軽にお声をおかけください。両日とも来客があり、打合せのため離席していることもございます。その節はどうぞご容赦ください。CP+2017、まずはボーグブースへGO!
 Image

会場には、SWAT+BORGの作例プリントをご用意しています。私の未熟な作品ですので、そのあたりはどうかご容赦ください。参考程度にご覧いただければと思います。上級者の方のダメ出しもお待ちしております。(笑) それから素敵なお姉さんにも会えますので、ぜひぜひご来場ください!

※会場の写真は昨年の様子です。
 Cp16

個人的にはキヤノンのお姉さん、じゃなくて新製品に期待してます。(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月21日 (火)

M35、クラゲ星雲、モンキー星雲。

M35

●M35、クラゲ星雲、モンキー星雲
2017年2月19日19時57分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO1600 120秒露出×47枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
前回ブログの45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星を撮影する前に、ふたごの足もとにあるM35、クラゲ星雲、モンキー星雲を焦点距離300mmフルサイズで撮影しました。コンポジットのズレ分をトリミングした程度ですが、もう少し画角か広ければ、クラゲ星雲の左側の淡くて大きな散光星雲まで入ります。300mmならモザイクで撮るといいかもしれないですね。冬の天の川の中なので、星がいっぱいです。M35は右上の大きな散開星団です。そのすぐ右下にあるのがIC2158で、球状星団のような密集度の高い散開星団です。M35と星の色合いも違っていて、両者の対比が面白いです。中央左がクラゲ星雲。そしえて下がモンキー星雲です。切り出した画像も掲載します。
 M352

●M35
 2

●クラゲ星雲とモンキー星雲
 300mm

カメラファンの間で「サンニッパ」の愛称で呼ばれる300mm/F2.8レンズは、各メーカーが高性能を競うようなハイレベルな純正レンズが投入されていますが、とても高価でおいそれとは手がでない代物です。シグマのように、純正のレンズの半額くらいで販売してくれるメーカーは貴重ですね。APO 300mm F2.8 DG HSMは、重さが2.4キロと重量級ですが、コンパクトで私のお気に入りの望遠レンズになっています。EDレンズを二枚使ってバランスよく収差補正されていて、開放から極めてシャープな星像です。F2.8の明るさも天体用として魅力的です。ただ、発売から10年以上経過したレンズなので、そろそろ新製品が出るかもしれませんね。その時はフローライトレベルの特殊レンズを複数使ってくる可能性が高いので、一段とシャープな星像が期待されます。でも価格は現行維持でお願いできれば嬉しいです。
各社サンニッパは重量級ではありますが、SWAT-350に搭載してノータッチ撮影するのに向いたサイズの望遠レンズです。お気軽スタイルで撮影する最高峰かもしれません。これ以上の焦点距離になると、電子極望などでの精密な極軸合わせやオートガイドなどのテクニックが必要になってきて、「お気軽」ではなくなってきますから。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月20日 (月)

2月19日の45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星。

Flfl

Flfl1c

●45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2017年2月19日22時18分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO1600 60秒露出×41枚を彗星核基準でコンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
  
昨年末に近日点を過ぎ、雄大な尾をみせてくれた45P彗星(その勇姿はこちら)。2月11日は地球に0.083AUまで大接近しました。一週間以上遅れてしまいましたが、昨晩私も撮影してきました。残念ながら長い尾は確認できませんでしたが、彗星らしいエメラルドグリーンの光芒が焦点距離300mmの望遠レンズできれいに写せました。北西(写真の右上)の方向に尾?が広がっているようにも感じますね。今週末は新月期ですし、午後8時くらいには、地平高度も30度ほどになりますので、ぜひ撮影していただければと思います。これだけ大きいので、中望遠でも充分に写せると思います。下は恒星基準のコンポジットです。
 Flfl_3

この付近は、銀河がとても多く、どこを向けて撮っても何かしらの銀河が写るような領域です。昨夜の45P彗星はりょうけん座にいました。位置はレグルスを基準に東に2h30m、北に20°です。いつも赤緯に使っている角度目盛り付きの粗動付微動回転ユニットをCP+展示用にボーグさんに貸し出してしまったので、アルカスイスの粗動ユニットに載せていたのですが、2.5°刻みの目盛りを5°刻みと勘違いして、導入(したつもり)して、試写しました。するときれいな紡錘状の銀河や彗星の核のような銀河が写っていて、てっきりそれと勘違いして15分くらい時間をロスしました。
 Fl_2

●かみのけ座の銀河
2017年2月19日22時8分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO3200 30秒露出 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
これが最初に間違って導入した位置で試写した画像。中心にある銀河を彗星かと勘違いしました。その時は「45P、ショボいなぁ~」と思っちゃいました。(笑)  帰ってから星図で調べたらNGC4494でした。左の美しい紡錘状銀河がNGC4565です。間違いに気づいて、再度導入し直したら、45Pを一発で捕獲できました。この画像、EOS 6D、ISO3200で30秒露出の一枚ものですが、意外とノイズも少なく、よく写っていますね。EOS 6Dが天体用に人気があるのも理解できます。
 20170224

今週末の45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星の見かけの位置。東京21時東の空。地平高度は24日時点のものです。彗星の動きは最接近の頃と比べるとだいぶ小さくなりましたね。
  Photo

気温は3.5度で、一時期より楽になりましたが、まだまだ寒いのには変わりません。撮影には暖かい装備で臨みましょう。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月18日 (土)

超光害地で超お気軽撮影。

Photo_2

●バラ星雲
2017年2月17日19時15分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(合成焦点距離 288mm F4.1) IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO200 90秒露出×71枚+ISO400 90秒露出×60枚 合計131枚コンポジット ステライメージ7でダーク&フラット補正、コンポジット処理 さらにフラットエイドで追加補正 仕上げはPhotoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 東京都目黒区
 
前回のブログの続きです。今回も渋谷駅から1.5キロほどの超光害地の南向きベランダで、スマホだけで極軸調整して撮影しています。光害カットフィルターのIDAS LPS-D1フィルターを使いたくて、ボーグ71FL+レデューサーを選択しました。131枚ものコンポジットで、何とか炙り出したのが上の画像です。それでも、ノイズで荒れてますね。参考のため撮って出しを下に掲載します。
 2

元天文ガイド編集長で株式会社輝星の高槻さんは、「分子雲まで出すつもりの作法を行なえば、光害地での撮影も充分可能」とおっしゃっています。また、「星空は光害の海に沈むことなく浮かんでいる」という合い言葉の下、光害地撮影ファンの有志の人達と試行錯誤しているそうです。フィルムのように、光害が星の像を押しのけて沈めてしまうことはないのでデジカメなら光害地でも使える理屈ですね。

前回の極軸調整の補足ですが、座標変換で計算すると極軸設置精度は、300mmで30秒露出の場合、高度/方位が1度くらい狂っていても問題はありません。60秒なら0.5度狂っても大丈夫です。今回は90秒露出して点像を得てますので、20分程度で収まっていることになりますね。なかなかの設置精度です。

スマホの傾斜計は非常に正確で、SWAT-300/350の削り出し筐体の工作精度を活かせます。コンパスアプリは偏角も補正してくれるようですが、ただしスマホの精度は5度ほど狂うことがあるので、普通のマップコンパスの方がお勧めです。その時は偏角を調整してください。南中時に影響があるのは、高度でなくて方位です。高度は追尾速度に影響します。いずれにしろ短時間露出なら無問題。コンパスはカメラの電池や赤道儀のベアリングのほか内蔵のモーターなどで狂うので、ポタ赤から少し離した位置で針を確認して、そーっと近づけて「どのくらい狂うか」見極めてから読むと正確です(重要!)。

超光害地の北極星が見えない南向きベランダでも、簡単セッティングで、作例くらいの画質が得られます。都市にお住まいの方も気軽に星野撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。ただし、空の暗いところで撮影したときよりも画像処理がかなり大変です。(笑) オマケ画像はフラットエイドで使用した補正用のマスクです。色カブリがひどいです。(汗)
 Mask2

フラットエイドは、ぴんたんさんが作成されたフリーソフトで、天体の画像処理を行う上で、とても役立つ優れたツールです。これをフリーで提供していただけるこは、ありがたいことです。ぴんたんさんに感謝します。

ダウンロードは↓のページから。「Software」をクリックしてください。使い方もあります。
http://figomura.ddo.jp/shinyadoraku/

シェーディング画像作成で上手くいかなかった場合は、私の環境では「シェーディング画像ビニング倍率」を「2」にすると大丈夫でした。
 
http://www.unitec.jp.net/ 

2017年2月17日 (金)

意外に使える? スマホの極軸設置。

M42trimfl

●M42
2017年2月15日20時35分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞りF4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO200 60秒露出×41枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 東京都目黒区
 
上の画像は、なんてことないオリオン大星雲ですが、いくつかのチャレンジが込められています。まずは撮影地がユニテックのある目黒区です。それも渋谷駅から直線距離で1.5キロくらいの位置なので、バリバリの超光害地です。2等星くらいまでしか見えないような場所でノーフィルターで撮りました。しかも北極星が見えない南向きのベランダからですから、正確な極軸設置は簡単にはできません。そんな逆境下でのチャレンジです。まずは、極軸設置ですが、あえてスマホの傾斜計とコンパスアプリだけでの設置です。それで、どこまで露出を延ばせるのか…。下の画像をご覧ください。
 6090120

シグマの300mm F2.8をF4まで絞って、フルサイズのEOS 6Dで撮影した画像をピクセル等倍で切り出しました。それぞれ一枚ものです。左が60秒、中が90秒、右が120秒露出です。さすがにスマホ設定だけだと、焦点距離300mmもの望遠で120秒露出は厳しい感じですが、それでもほぼ点像といえるレベルではないでしょうか。たまたま上手く設置できたりすることもあると思いますので、安全をみると、焦点距離200mmで60秒露出なら、まず安心して撮れると考えていいと思います。スマホ設置、なかなか侮れませんね。本来なら、ここからドリフト法で追い込めばよいのですが、それがなかなか面倒なんで、気軽さがなくなってしまいますね。スマホ設置ではここまでと割り切って使うのがよいのではないでしょうか。
 Img_7476

こんな感じで調整してみました。コンパスアプリはかなり微妙で、磁気偏角を補正してくれてるのかもわからないくらいで、時にはあらぬ方向を指すこともあり、極軸微動ユニットについている方位磁石と比べて「まぁこんなもんかなぁ」という程度のいい加減なセッティングです。
 Photo

インターバルタイマーをセットして、あとは暖かい室内でTVでも見てればいいのですから、ベランダでの撮影はお気楽です。焦点距離300mmで1分ほどの露出が可能とわかったので、ユーザーの作例ページで奮闘しているHUQさんと蒼月さんの「光害地で撮る…」シリーズに参戦しようかと思い始めました。(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月16日 (木)

BORG新カタログにSWAT作品が掲載されました。

Borg1

今、絶好調のボーグさんの新総合カタログが刷り上がりました。早速、見本が届きましたが、SWAT作例コーナーで活躍されている横浜の蒼月さんと愛知のHUQさんの作品が掲載されています。私の写真も載せていただきました。新カタログは最新の107FLから36EDまでの魅力のフルラインナップです。ボーグ製品をご検討中の方はもちろん、そうでない方もぜひ手にとってご覧ください。なお、SWATとの組み合わせは来週に迫ったCP+でドーンと展示予定です。新カタログをゲットするだけでも価値があります。ぜひご来場ください。
 Borg2c

55FLのページには愛知県のHUQさんがSWAT-200で撮影した「すばる周辺」が掲載されています。
 Borg3c

71FLのページは、横浜市の蒼月さんがSWAT-200で撮影した「M31アンドロメダ大銀河」が掲載されました。
 Borg4c

そして90FLのページには、私の「干潟星雲周辺」が掲載されています。

このように、軽量コンパクトなBORG製品はSWATポータブル赤道儀と抜群の相性です。負荷がかかっても高い追尾精度を維持し、耐荷重性能にも優れ、極軸の粗動回転機構やオートガイダー対応、豊富なオプション群が高度な撮影までサポートします。将来的にも安心してお使いいただけます。ボーグ鏡筒をお持ちの方はもちろん、これから購入される方も、ぜひSWAT赤道儀をお選びください。

※カタログの作例データで、私と蒼月さんのカメラが「EOS60D改」となっていますが、「EOS 6D改」の誤りです。
 
http://www.unitec.jp.net/ 

2017年2月14日 (火)

追尾精度を測ってみよう。

以前、「追尾精度お気軽チェック!」というブログ記事で、どれくらいの焦点距離のレンズまでノータッチ可能かを簡単に調べる方法を書きましたが、今回はその続編で、ピリオディックモーションを数値で測ってみる方法をご紹介します。まず設置方法は前回と同様に極軸は合わせません。だいたい北に向けて設置します。ですから北極星が見えなくても大丈夫です。焦点距離は1000mmくらいがお勧めですが、400mmくらいでもそれになりに測定できます。気軽にやってみてください。

赤道儀の追尾精度は一般的にピリオディックモーションと呼ばれます。赤道儀のモーターが正確に回転していても、途中のギヤの精度不良で追尾速度は「速くなったり遅くなったり」を繰り返します。それでピリオディック(周期)モーション(運動)と呼ばれています。この周期は構造上、ウオームネジ1回転になるので、通常ウォームネジが一回転したとき、追尾速度が速くて西に動いたときと遅くて東に動いたときの正常値との誤差の幅を角度で表します。

これまで、星を点像に写すために必要な精度は、弊社ではおよそですが、50mm標準レンズで±40″、200mm望遠で±10″、400mm超望遠で±5″程度としています。デジタルカメラの撮像素子は詳細なので、『天文年鑑』(誠文堂新光社)などに以前から載っているフィルムの場合の数値よりも1.5~2倍ほど厳しく定めています。超望遠ともなるとシンチレーションで星像がボケるので、計算の精度より少し甘くても大丈夫なこともありますが、最新のデジタル対応レンズは解像度も高く、高画素化したカメラの性能と相まって、弊社の計算上の精度では足りないかもしれません。このあたりは、実際に星を撮って確認してみる必要がありますね。

赤道儀で日周運動を追尾しながら、真南の天の赤道付近を撮影してみましょう。都会の光害で、低感度に設定してもかぶる場合は、短時間露出にして比較明で合成しましょう。露出時間は一周期半くらいで充分です。あまり長くすると、星の軌跡が円弧を描くので、最大振幅がわかりにくくなります。高度をちゃんと合わせて真南を撮ればほぼ一直線に写りますが、あまり気にせずに撮りましょう。赤道儀の一周期はウォームホイールの歯数で計算します。24時間を「分」に直すと1440分です。これを歯数で割れば、何分かわかります。144歯なら一周期はちょうど10分ですね。この場合は15分も露出すれば充分です。早速撮影してみましょう。

さて上記を踏まえ、赤道儀を購入したら、どれくらいの追尾精度を持っているのか、まずは確認しておきたいところです。そうでないと、星を点像に写せる焦点距離と露出時間の目安がわからないまま撮影することになり、なかなか点像に写せないと悩むことになってしまいます。また固有のピリオディックモーションの特性を知っていれば、それを上手く利用して、撮影効率を高めることも出来ると思います。
 2

これが撮影するレンズの方向です。SWAT本体の面に対してレンズが平行になるようにして真南に向けます。天の赤道から上下にズレると、その分結果が甘く出ます。上の写真はSWAT-350に200mm望遠を載せてますが、今回は300mm望遠に3×テレプラスを装着して900mmで撮影しました。結果は下の写真です。
 Swat350pe2jpg

焦点距離900mm、キヤノンEOS 6Dで10分間撮影したピリオディックモーションの画像。左がピクセル等倍で、右は拡大です。極軸の東西を狂わせて撮影すると星は南北に流れて写りますが、今回は下の吉田さんの写真に合わせるために横位置にしました。写真の左側が北で上側が西になります。SWAT-350のウォームホイールは210歯でウォームネジ一周7分弱ですから、約一周期半のモーションが記録されています。赤い線がピリオディックモーションによる最大振れ幅です。黄色い▲がボトム(東)とトップ(西)の位置。撮影した星の軌跡が正しく南北でなく斜めになった場合は(極軸の上下がズレているとそうなります)、少し回転させてかまわないので、正しく縦か横になるように調整してください。トップとボトムの位置にガイドラインを持ってきます。それぞれ星の光跡の幅の中心です。ガイドラインの幅を画像処理ソフトで超拡大して、何ピクセルか測ります。画像の例では10ピクセルになります。

次に1ピクセルあたり、どれくらいの角度か調べます。画角は便利な計算サイトで調べましょう。フルサイズで900mmの時の水平画角は「2.29152°」となりました。(カメラメーカーのサイトや取説には正確なセンサーサイズが記載されていますので、それを手動で入力すればより正確です) それを、撮影したモードの解像度で割ります。解像度はPhotoshopなどの画像処理ソフトで開いて「解像度」を見れば簡単にわかります。1ピクセルあたりの角度を調べるには、同じレンズで二重星を撮影したり、惑星を撮影して離角や視直径のピクセル数を数える手法もあります。意外に簡単なのが、月や太陽を撮影して測定する手法です。その日の月や太陽の視直径はプラネタリウムソフトなどでわかります。 

Photo

EOS 6Dの幅(水平方向)は「5472」ピクセルです。これで先ほどの水平画角「2.29152°」を割ると、1ピクセルあたりの画角は「0.00041877192°」になり、角度の秒(″)に換算すると×60×60ですから1ピクセルは「1.5 ″」です。

1ピクセルあたり「1.5″」とわかったところで、これを撮影した画像にあてはめますと、トップとボトムの差は「10ピクセル」でしたから、トータルのピリオディックモーションは1.5″×10ピクセルでトータル15″、ピリオディックモーション±7.5″という数値が導き出せます。SWAT-350としては標準的な追尾精度です。

±7.5″はフィルム時代なら焦点距離400mmクラスを完璧にノータッチ出来る精度なんですが、デジタル時代になって、カメラもレンズも恐ろしいほど高解像になってきました。ですので、焦点距離200mm程度までなら安心してノータッチ出来る精度と考えた方がよいでしょう。それから撮影したモーションの星の光跡が、画像のように滑らかなことも重要です。滑らかであれば、露出時間をモーションの一周期よりも短くすることで、もっと長い焦点距離でも星を点像に写すことが出来ます。上の測定画像は10分間ですが、それを5分割して2分間分のモーションを考えてみれば、それぞれ±3秒角程度に収まると思います。それくらいあれば、400~500mmクラスで撮影しても、80%くらいの歩留まりを確保できると思います。運悪くボトムからトップに向かうところでシャッターが切れた一枚が少し流れるくらいでしょう。高感度に設定して、2分程度の露出で撮影枚数を稼ぎ、大量コンポジットで高画質を得る方法は、ある意味、理に適った方法といえます。

赤道儀によっては、この星の光跡が細かい周期でギザギザして、さらにそれが大きなサインカーブを描くようなものもあります。ギザギザの幅が大きいと、サインカーブの波に上手く乗れず、いくら露出時間を切り詰めても点像にならないこともあります。こんな時は焦点距離を短くするのが一番ですね。
 
最後に、SWAT-200と350ユーザーでもある関西のレジェンド、吉田隆行さんのサイトに掲載されている方法もご紹介します。
 Swat200pe

Swat200pe2

吉田さんが所有しているSWAT-200のモーションと二重星の合成画像です。ギザギザのない、とてもきれいなサインカーブを描いてますね。吉田さんは、あらかじめ離角のわかっている二重星を撮影しておいて、それから赤道儀の方位をわざとずらしてモーション撮影を行っています。もちろん同じ光学系です。二重星の17秒角(緑ライン)が13ピクセルなので、1ピクセルあたり1.31秒角になります。対してSWAT-200の最大振幅(赤ライン)が14ピクセルなので、トータル18.3秒、±9.2″のピリオディックモーションと読み取れます。吉田さんは控えめに「±10~14″前後」と書いてますけど、SWAT-200としては優秀な成績といえます。
  
赤道儀は同じモデルでも、それぞれ違ったピリオディックモーションになります。このあたりは機械ものですので、多少の「当たり」「外れ」が出てしまうのは仕方ないことですが、SWATシリーズは、できる限り一定のモーション幅に収まるようにギアまわりを入念に研磨して高精度を達成しています。SWAT-300/350は全機(SWAT-200は抜き取り)、実際に測定して、±7″前後を確認してから出荷しています。 赤道儀を購入したら、まずどれくらいの追尾精度を持っているのか測ってみましょう。そのうえで、その特性に合った使い方をするのが成功率を高める近道です。標準レンズも追尾できないほど精度の悪い製品も出回っているようですけど、そんな製品も広角専用と割り切って使えばよいのです。
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月11日 (土)

パソコンのモニターは正しく調整してますか?

「パソコンのモニターなんて買ったときにつないだままだよ。」なんて人も多いと思います。意外と重要なポイントだったりしますので、天体写真の画像処理をする前に、正しく調整されているか確認してみましょう。Windows7や10には基本的な調整が出来るツールが備わっています。まず、それを使って調整してみましょう。ツールは、「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」→「ディスプレイ」→「色の調整」で起動できます。ガンマ、明るさ、コントラスト、色合いをご確認ください。

Grayscale

基本的な調整が終わったところで、上のグレースケールをクリックして拡大してご覧ください。上段が5%刻みのスケールで、下段は明部と暗部のそれぞれ10%の範囲を2%刻みにしたものです。ちゃんと段階的に表示されてますか? もしチャートの明部が飛んでしまっていたり、暗部が真っ黒に潰れてしまっているようなら、モニターの「明るさ」「コントラスト」を微調整して、きっちり表示されるようにしてください。それから、色カブリがあるとグレースケールが着色して見えることがあります。それも直しましょう。モニターの性能によっては、調整してもきれいに表示されないかもしれません。分子雲や星雲の淡い部分の炙り出しは、なるべく正しく調整されたモニターで行いたいですね。
 

Calipanel
パソコンに搭載されたグラフィックカードによっては、ドライバのセットアップ時に専用のツールも一緒にインストールしてくれるものがあります。このツールでも調整できます。参考画像はnVIDIAのものですが、これで「明るさ」「コントラスト」などを調整できます。
 
モニターによっては複数の表示モードを記憶させておくことができる機種もあります。正しく調整された状態が、普段使いにはちょっと眩しく感じるようでしたら、目的によってモードを切り替えて使うのも便利です。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月 7日 (火)

ユニテックの社会貢献活動。

Photo_2

2

画像はベッド数500床、外来1000人規模の都内某大病院の一角に展示された天体写真です。昨年末に「病院内の一部壁面を天体写真で埋め尽くしたい」というご要望をいただき、拙い作品ではありますが、これまで私が撮影した数十枚の写真を無償で提供いたしました。病床の入院患者さんや診療待ちの外来患者さんの気持ちを少しでも癒すことができたなら、こんなに嬉しいことはありません。ご覧いただいた患者さんが宇宙の神秘に触れて、一瞬でも病気のことを忘れてもらえたらと思います。そう、宇宙旅行へ行ったような気持ちになってくれたら最高ですね。そして病気に立ち向かってもらいたいです。これくらいの貢献しか出来ないですが、患者さんの一日も早い回復を願っています。退院したら、空気のきれいなところで、双眼鏡片手に満天の星空を眺めて欲しいです。それで天文ファンが一人でも増えてくれたら、私の嬉しさも二倍です!
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月 4日 (土)

上弦の月。

Photo_4

■撮影データ
2017年2月4日18時8分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/40秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
   Photo_3

気象庁ホームページより転載、4日午後6時の天気図。
 
今日は冬型の気圧配置が完全に崩れて、等圧線の間隔も広がっため、気流も安定するかもしれないと、淡い期待を抱いていました。まだ明るいうちから、主砲のボーグ107FLをセットしてシーイングを確認。まずまず良好な状態だったので、レンズをしばらく外気に馴染ませてから撮影を始めました。実は昨日も機材をセッティングして、しばらく様子をみていたのですが、ダメダメのシーイングだったので、一枚も撮らずに片付けてました。今日は、そのリベンジが果たせました。まぁまぁシャープに撮れました。
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月 2日 (木)

モザイク撮影によるオリオン座。

1600

●オリオン座
2017年1月28日 20時59分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F5 3パネルモザイク 各150秒露出×11~12枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
先日ブログに掲載した「カリフォルニア星雲~すばる」を撮影したあとに、同じ設定でオリオン座も撮影しました。105mmレンズ横構図で3パネルのモザイクです。このシグマの105mmマクロレンズは周辺星像がシャープで歪曲も少なく、モザイク処理がとてもスムーズに行えます。ただし、モザイク枚数が増えると、サクサク画像処理するには、かなりのマシンパワーが必要です。(汗)
 Photo_4
Photo_5

焦点距離105mm程度までのレンズなら、シンプルフォークDXが便利です。今回のオリオン座のように横構図で撮る場合、105mmレンズの垂直画角は約13°ですから、重ねる部分を3°とすると、赤緯粗動部の目盛りで10°動かせばよいことになります。目盛りを使って効率よく撮影しましょう。赤経は時角目盛りなので、換算しないといけません。全周24時間が360度ですから、1時間が15度です。ちょっと不便ですが、これを基準に計算してください。重ねる量はレンズの性能にもよるので、だいたいの目安として利用していただければと思います。重ねる量は無視してメインの撮影対象を性能の良い画角中心で捉えたい場合もありますし、そのあたりは臨機応変に対処しましょう。焦点距離による画角の算出はこちらのサイトが便利です。それから、シンプルフォークだと、基本的に構図が縦と横の二種類だけなので、あとから撮り足りても回転ズレがほとんど生じないため、コンポジット処理がスムーズに出来るというメリットもあります。
 
最後に昨年末に雄大な尾をみせた「45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星」が、いよいよ地球に近づいてきます。来週末の2月11日に0.083AUまで大接近します。月が大きくて残念ですが、彗星がこんなに近づくことは滅多にないので、ぜひ観察していただければと思います。年末の姿はこちら
 2020912

2月9日~12日、東京での午前4時の位置。地平高度は2月9日です。
 2021625

2月16日~25日、東京での午後10時の位置。地平高度は2月16日のものです。この頃になると月の影響を受けずに観察できます。時間も明け方じゃないので、楽ですね。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月30日 (月)

SWAT用アルカスイスキャッチャー、2月10日新発売。

Photo_6

SWATシリーズポータブル赤道儀にアルカスイス規格のパーツを取り付ける際に便利な汎用キャッチャーが2月10日に新登場します。
長さ65mmの幅広タイプなので、一般的な50mmタイプより撓みにくく、抜群の安心感があります。また装着は、SWATが採用している35mm間隔のM6ネジで2点止めしますので、機材の重みで緩んでしまう心配がありません。中心には3/8インチ太ネジ(1/4インチ太ネジアダプター付属)が切ってありますので、通常のカメラネジでの一点止めにも対応します。さらに、クランプハンドルを長くしたため、ターンテーブルにぶつかることがなく装着可能です。(一般的な50mmタイプはクランプがSWATのターンテーブルと干渉してダイレクトに取り付けることが出来ません。)アルカスイスパーツを組み合わせて独自のシステムを構築したり、赤緯体に使用してカメラレンズや望遠鏡の頑強な固定にお役立てください。
 Photo_7

極軸ターンテーブルに直付けした例。
長いクランプも扱いやすく、2点止めで緩むことがありません。
 Photo_8

Photo_9

汎用アルカスイスパーツを組み合わせてフォーク形式にしたところ、ポールマスターSWATやオートガイダーの搭載も簡単です。
 Photo_10

赤緯軸の「粗動付微動回転ユニット」に装着した例。
アルカスイスのレールやL型ブラケットを介して、カメラボディをダイレクトに取り付けたり、重量級の望遠レンズやアルカレール仕様のボーグ鏡筒もガッチリ固定します。
 Photo_11

シグマの重量級レンズ、APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSMとM-GENオートガイダーを搭載したところ。

アルカスイスパーツを組み合わせてユーザー様の独自システムを組み上げてみてはいかがでしょうか。アイデア次第でとても使いやすくなります。なお、アルカスイスパーツは天体撮影などの精密な長時間露出に対応するほどの強度がないパーツも多く、撓みが発生してガイドが失敗することもあります。特にフォーク式に組んで撮影する場合など、影響が顕著です。中望遠程度までの焦点距離が安心です。長くても200mm望遠レンズくらいまでで抑えるのがお勧めです。
 
■アルカスイスキャッチャー 2月10日発売
ステンレス製M6ネジ2個、太ネジアダプター付き
販売価格 5,500円(税別)

※中国製。
※複数メーカーのアルカスイス規格レールに適合することを確認していますが、アルカスイス規格にはメーカーによって、多少のバラツキがあるため、一部のメーカーには適合しないこともございます。ご了承ください。
 
お問い合わせ、ご購入は下記の販売店様へ。

●協栄産業東京店
●協栄産業大阪店
●スカイバード

http://www.unitec.jp.net/

2017年1月29日 (日)

モザイクで撮るカリフォルニア星雲とすばる。

昨夜の房総のGPV予報は曇りでパッとしない感じでした。朝鮮半島と太平洋に高気圧があって、関東地方以西が軽い気圧の谷になるので、雲が発生すると予想されたのだと思います。午前中から気象衛星の画像をチェックしていましたが、高気圧の間に大きな雲は発生していません。「これは予想が外れるパターンかも…」と判断して、撮影に出掛けました。当初、薄雲の飛来がありましたが、午後9時くらいからは、ほぼ快晴に恵まれました。
 PhotoPhoto_2

●カリフォルニア星雲からすばる周辺
カリフォルニア星雲 2017年1月28日 18時30分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F3.5 120秒露出×18枚 絞り値F5 150秒露出×10枚 合計28枚コンポジット
すばる 2017年1月28日 18時50分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F3.5 120秒露出×20枚 絞り値F5 150秒露出×10枚 合計30枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
※ブログにアップロードできる解像度の制約のため、上下二分割で掲載しました。それぞれクリックすると拡大できます。
  
天文薄明終了近くから、すぐに撮影を開始しました。当初、薄雲が広がっていて、このまま曇る心配もあるので、両方の対象を10枚ずつくらいで交互に撮りました。本当は片方を取り終えてから、次の対象に移った方が、微妙なズレが出なくていいのですが、万一曇ったことを考えての作戦です。薄雲ソフトフィルターのおかげで、ちょうどよく輝星が滲みました。今回、単純な2パネルモザイクですが、全面にシャープな星像が広がり、一段と迫力が増します。モザイク合成にはPhotoshopのPhotomergeを使っています。

初心者の方がモザイク撮影にチャレンジする時のポイントを少し書きますと、まず、レンズは出来るだけディストーション(歪曲収差)が少なく、周辺星像がシャープなものがよいです。あまり歪曲が大きいと、Photomergeできれいに合成できません。それから周辺減光も出来るだけ画像処理しやすいレベルに補正できるF値まで絞るとよいでしょう。だいたい2段くらい絞れば、周辺減光はかなり改善されます。参考のために下に撮って出し画像を掲載します。使用したシグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMは開放F2.8ですが、F5まで絞るとほとんど周辺減光が感じられないくらいの元画像が得られます。周辺星像もシャープですし、歪曲もほとんどないので、モザイクに最適なレンズのひとつです。撮影の時に重ねる量は、レンズによって大きく変わってきます。作例くらいの性能があれば横方向で20%くらいあれば問題ないでしょう。周辺に難があるレンズは撮影効率が下がりますが、重ねる量を多くしましょう。撮影した画像はフラット補正と処理ソフトの周辺減光補正を駆使して、出来るだけ背景をフラットにしてください。それぞれの背景がほぼ同じ調子になるように仕上げて、Photomergeで合成します。モザイクで意外と難しいのが広角レンズです。高級なレンズでも歪曲が大きく、星像も崩れます。光害カブリを取り除くのも至難の業です。歪曲が少なく明るい標準レンズ以上で始めるのがよいでしょう。
 Photo_3

カリフォルニア星雲の撮って出し画像です。F2.8をF5まで絞って、周辺減光がかなり改善されてます。これくらいなら画像処理ソフトで四隅を持ち上げてやれば、事足りますね。話しは変わりますが、イメージセンサー手前のフィルターが汚れていたので、撮影前に掃除しつもりだったのですが、ご覧のように右端と右下に大きな影が写っていました。帰ってからチェックするとフィルター面のホコリではなく、拭きムラのようなスジが残っていました。さすがにイメージセンサーはかなり微妙なムラまで写してしまいます。綿棒をやわらくほぐしてムラにならないように優しく拭き上げて、最後にエアダスターで軽く吹き飛ばしました。次は大丈夫でしょう。なお、ムラがあっても、その状態でちゃんとフラットを撮って補正すれば消せます。オマケは強引に炙ってモクモクさせた画像です。
 Photo_4

私個人としては、一番上の画像くらい背景が黒く締まっていた方が好みなんですが、最近の分子雲ブーム?に合わせて、これくらいトーンカーブを持ち上げた画像もいいかもしれないですね。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月25日 (水)

SWAT&200mm望遠で撮りたい冬の星野。

Photo

前回のブログに掲載したした20mm広角の作例に、フルサイズに200mm望遠レンズで撮影したときの画角で主な星雲や星団を切り出してみました。APS-Cだと135mmレンズくらいの画角になります。カリフォルニア星雲の右下には「すばる」があります。作例には入ってませんが、200mmで狙いたい対象ですね。かもめ星雲(わし星雲)の左下の散開星団がM47です。これもM46と並んでいますので、一緒に撮っておきたいです。バーナードループは200mmだと画角に収まらないので、モザイクで狙うなら対象になります。撮影ポイントを決めるときの参考にしてみてください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月22日 (日)

冬の天の川、ぎょしゃ座、オリオン座。

昨夜の房総半島は23時頃まで快晴の予報でした。その後、1時頃には月も昇ってくるので、夜半前の快晴の間だけ写真が撮れればいいかなぁという感じで出掛けてきました。今回は主砲のボーグ107FLは封印して、シグマのレンズで撮影です。これまで、90FL/700mmやら107FL/640mmの画像ばかり掲載していたら、協栄産業大阪店のSさんから「もっとポータブル赤道儀らしい写真を撮らんかい!」とお叱りをいただきまして、内心「だってSWATなら600mmでも撮れちゃうんだも~ん」と思いましたが、「わかりました!撮ってきます!」と返事をいたしました。それならばと広角20mmと標準50mmを携えて、Sさんにも納得いただける作品作りに挑みました。
 Photo_3

●冬の天の川
2017年1月21日20時58分~ シグマ 20mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 150秒露出×10枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
前回はノーマルの6Dで撮影しましたが、赤い散光星雲が写ってないため、今回はIR改造した6Dで同じエリアを撮りました。薄雲が通過したしたこともあって、ソフトフィルター効果?で輝星が滲みました。かえって、星座の形が強調され、ちょうどいい具合に仕上がってくれました。
 Photo_6

●ぎょしゃ座
2017年1月21日18時49分~ シグマ 50mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 120秒露出×18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 Photo_2

●オリオン座
2017年1月21日19時41分~ シグマ 50mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 120秒露出×17枚+150秒露出×5枚 合計22枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
標準レンズに切り替えての星座撮影です。今回は極軸調整はポラリエ極望で済まし、オートガイドもしてませんので、セッティングも楽チンです。やはりIR改造したカメラで撮ると赤い散光星雲が良く写るので、まるで花が咲いたような華やかな星空になりますね。オマケ画像は、クリスマスツリー星団からバラ星雲です。
 Photo_5

●クリスマスツリー星団からバラ星雲
2017年1月21日22時20分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 150秒露出×15枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
クリスマスツリー星団とバラ星雲の両方を構図に収めるには、200mmクラスがちょうどいいです。赤や青が入り交じり、とても美しく、ため息が出そうな領域です。これだけシャープな180mmでの2分半露出ですが、光学極望で設置して、そしてノータッチ追尾でも、SWAT-350ならまったく問題なく点像に写せます。
Sさん、こんな感じのポタ赤作例でいかがでしょうか?(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月13日 (金)

RAWとJPEGの比較。

Rawjpg1

上の画像は昨年12月28日に撮影したオリオン大星雲です。キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造)でRAWとJPEGの両方が生成されるように設定して連続撮影した画像のうちの一枚す。左がRAWデータをPhotoshopのCamera Rawで基本補正したもの。右はJPEGデータをレベル補正してRAWに近づけたものです。一見したところ、ちょっと彩度に違いが見られる程度で、ほとんど変わらないように感じますが、拡大してみると細部の描写の違いが分かります。下が拡大です。
 Rawjpg2

同時に生成されたRAWとJPEGですが、これだけの違いがあります。星雲部分の階調に注目すると、いかにRAWデータの方が情報量が多いかわかりますね。JPEGはカメラ内でかなり画像処理されていて、その後の処理にも限界があります。高品位な天体写真を仕上げようと思えば、やはりRAW画像を元にした方がよいでしょう。

話しは変わりますが、実はこの写真を撮影中に茨城県北部で震度6弱の強い地震がありました。その時は車内にいたんですが、房総半島でもけっこうな揺れを感じました。当然、撮影中の画像も相当ブレてると思いましたが、意外と影響は小さいようで、星の左右にヒゲが付いた程度でした。拡大画像の星をよく見るとヒゲがついてます。その後の画像は問題ないので、極軸のズレは大丈夫だったみたいです。

http://www.unitec.jp.net/

2017年1月 7日 (土)

月齢9.1、好シーイング。

Photo

■撮影データ
2017年1月7日17時19分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/40秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、6日午後6時の天気図。
 
連続して月面です。月齢9.1になります。シーイングは昨日と似た感じでしたが、静止してる時間が少し長く、好シーイングと判断しました。ノイズと階調の改善を狙って、感度を下げて撮影しました。クレーターチェーンが解像していて、真冬としては上出来と思います。もっとシーイングが安定すれば、強拡大もチャレンジしてみたいです。明日から天気が崩れるようです。天体写真はしばらくお休みです。
 
Photo_3

上の光学系にさらに2×テレプラスを追加。禁断のテレプラス2段重ねで撮影したコペルニクス。(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月 6日 (金)

上弦の月。

Photo

■撮影データ
2017年1月6日18時29分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/125秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、6日午後6時の天気図。
 
上弦(今朝4時47分)をちょっと過ぎた月齢8.1の月です。今日は冬型の気圧配置が若干崩れて等圧線の間隔が広がり風が収まってきました。シーイングは決して良くはないですが、常に揺らめきながらもスーっと落ち着く瞬間があり、一昨日よりは好条件でした。もう少しシーイングが良ければ、感度を下げてスローシャッターで撮影したいところですが、一昨日と同様、高感度に設定して高速シャッターで臨みました。まずまずの仕上がりになったと思います。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月 5日 (木)

月齢6.1。

Photo

■撮影データ
2017年1月4日17時49分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/60秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
  Photo_4

気象庁ホームページより転載、4日午後6時の天気図。
 
明けましておめでとうございます。新年最初のブログは昨年同様、私の好きな月面からスタートです。年末に入手した107FLでの初月面となります。ただし西高東低の冬型の気圧配置で風も強く、シーイングは期待できそうもありません。それでもベランダに機材をセットしてピント合わせしてみました。案の定ゆらゆら揺れまくってますが、まぁ真冬としてはいい方でしょう。撮影可能と判断して、いつも通りにリモートタイマーをセットしました。撮影終了後、パソコンに画像を取り込んで処理を終えると意外とシャープに仕上がっていてびっくりしました。こんなシーイングでも、これだけの画質を得られる107FL。好シーイングの時に本領を発揮するのが今から楽しみです。

相変わらずのブログですが、今年もどうぞよろしくお願いします。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月30日 (金)

ボーグ107FL、テスト撮影3回目。

今年も残すところ一日になりました。たまにしか更新されないSWATブログですけど、今日が年内最後の更新です。それにふさわしい、冬の王様「オリオン大星雲」で締めくくりたいと思います。
 M42

M42_2

●オリオン大星雲
2016年12月28日20時20分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 5分露出×16枚コンポジット ハイライト部分にISO1600 1分露出×5枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市

ボーグ107FLでの撮影は3回目になります。当初、この大きな鏡筒はSWAT-350には、ちょっと荷が重いかなぁと思いましたが、テスト撮影を3回行っても、何の問題もなく搭載、追尾できました。さて、今回のオリオン大星雲ですが、上の画像はノートリで、下はノートリ画像から切り出した星雲部分です。このオリオン大星雲は、とても大きくて明るいので、小口径から大口径まで楽しめる天体です。短時間露出でも鳥が羽ばたいている姿を写せますし、たっぷり露出すれば周辺の淡い部分が写ってきます。今回はISO1600で16枚とコンポジット枚数が少ないため、ややノイズが気になりますが、美しい姿を捉えることができました。いずれ追加で重ねてよりノイズの少ない豊かな階調で仕上げたいと思います。

今年も一年、拙いブログをお読みくださり、どうもありがとうございました。来年も役に立つのか、立たないのか、よくわからないようなブログを綴ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。まぁ自分の趣味的なブログですので、どうか大目にみてやってください。(笑)

皆さまにとって素晴らしい一年になりますように…
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月29日 (木)

45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星。

新月直前の昨夜の房総は風も弱く天体撮影に絶好の快晴でした。いま尾が伸びてきていると話題の「45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星」を狙ってみましたのでご覧ください。画像は彗星核基準でコンポジットしました。右方向が北になります。
 45p

45p1c

●45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2016年12月28日17時57分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO1600 60秒露出×25枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市 ※右が北です。
 
薄明終了後、すぐに沈んでしまうので、わずかな時間でササッと撮影しないといけません。今回は速写性に優れたシグマの300mm F2.8を選択。天文薄明終了前から撮影開始し、コマ数を稼ぎました。画像処理したら、思った以上に尾が延びていて驚きました。年末年始はまだ撮影可能です。次の好機は2月に入ってからでしょうか。彗星の位置は下の図をご覧ください。本日18時の東京での位置です。1月上旬は矢印の方向に動きます。地平高度10°程度で撮影しないといけないので、できるだけ明るいレンズでたくさん撮影して彗星の核を基準にコンポジットしてみてください。尾が写し出せると思います。お正月休みに撮影してみてはいかがでしょうか。
 

Photo_2

本日18時の東京での位置。1月上旬は星との位置関係ではピンクの矢印のように動きます。東京18時の地平線に対しては黄緑の矢印の方向です。ちなみに東京1月13日18時には、星との位置関係では、ピンクの矢印の先あたりですが、地平線からは緑の矢印の先あたりにいます。地平高度は7度ちょっとくらいです。日ごとに星座が動くため、わかりにくい説明ですみません。

彗星の撮影を終えたとき、ちょうどNGC253と288が南中していたので、ついでに撮りましたので掲載します。
 Ngc253

●NGC253とNGC288
2016年12月28日18時46分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D ISO1600 120秒露出×20枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
ちょうこくしつ座の系外銀河NGC253と球状星団NGC288です。どちらも大型の天体ですから、小口径の望遠鏡でも充分に狙える対象です。二つ並んだ姿はとても美しいです。ただ、南の低空なため、透明度が悪かったり、高度が充分じゃなかったりで、好条件で撮影できるチャンスが意外と少なかったりします。
 1
2
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月26日 (月)

ボーグ107FL、テスト撮影2回目。

ボーグ107FLのシャープな星像は前回のテスト撮影で実感しました。この全面シャープな星像で散開星団を撮りたくなって、昨夜も出掛けてきました。ただ、翌日の仕事があるので、午後11時までの時間限定で臨みました。この日は5時半頃には現地に到着。その時は快晴でした。機材を組んで、いざ極軸調整しようかというところで、なぜか曇り始め、一時は雲が空を完全に覆うという、なんとも悲しい状況になってしまいました。「マジかよ~」と半べそ状態でしたが、気を取り直して、GPV予報や衛星の画像をみても大きな雲はなかったため、しばらく様子を見ることにしました。すると6時半頃にスーッと雲がなくなり、すっきり快晴に。いったいあの雲は何だったのでしょう。喜び勇んで撮影に入りました。(笑)
 Photo

●ペルセウス座の二重星団
2016年12月25日18時36分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 180秒露出×20枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
超有名なペルセウス座のh-χと呼ばれる二重星団です。画像はフルサイズでほぼノートリですが、全面シャープな星像が広がります。口径107mm、焦点距離648mmともなると細かい星まで分離して迫力が段違いですね。下に星団部分を切り出した画像を掲載します。
 Photo_2

これくらいのトリミングにも充分に耐えます。まるで宝石箱のような美しさですね。好きな星団だったのですが、いままであまり撮影してなかったので、久しぶりに撮ってみました。撮り終えた頃には、ぎょしゃ座が高く昇っています。勾玉星雲に狙いを定めました。
 Photo

●勾玉星雲
2016年12月25日20時33分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×6枚+ISO1600  300秒露出×12枚 合計18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
ぎょしゃ座の散光星雲です。右の大きな散光星雲がIC405勾玉星雲、左がIC410です。勾玉の尾の部分は頭部より淡く、構図的に周辺減光の厳しい周辺部になったため、きれいに写し出すのが困難でした。また、少ないコンポジット枚数で強引に炙り出したので、少し荒れてしまいました。ただ、口径107mm、焦点距離648mmというスペックで、星雲の微妙な濃淡が写り始めています。もう少し枚数を追加したいところです。この画像もほぼノートリです。構図もキツキツなので、発売予定のレデューサーを併用して焦点距離430mmくらいで撮りたいですね。
 R

●バラ星雲
2016年12月25日22時14分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 150秒露出×11枚+ISO1600 300秒露出×5枚 合計16枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
最後に撮ったのがバラ星雲です。これもコンポジット枚数が少ないので、無理な画像処理はしないで、ナチュラルに仕上げました。それでも口径107mmの迫力を感じることができます。もっと追加で重ねれば淡い部分も描画できますので、いずれやってみたいです。

以上、すべてSWAT-350での作例です。大口径のボーグ107FLを搭載しての二度目の撮影ですが、今回もトラブルなく撮影を終えることができました。SWAT-350とボーグ107FLのナイスなコンビで、来年も天体写真を楽しみたいと思います。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月24日 (土)

ボーグ107FL降臨…

昨日23日は、待ちに待ったボーグさんの最新作、そしてフローライトアポクロマートシリーズの最高峰「107FL」の発売日でした。私も望遠レンズセットで早々に注文してましたが、ものすごい数の注文が舞い込んだようで、発売開始から僅か数日で第一ロット完売。すでに第二ロットも完売。なんともすさまじい勢いで売れているそうです。それで私の注文はといいますと、レンズはなんとか確保できたとのことですが、中川さんから「望遠レンズセットの注文が殺到してまして、他のユーザーさんを優先したいので、加曽利さんのは後まわしでいいですか?」と連絡がありました。内心、「え~、カーボン鏡筒とM75ヘリコイドもほしいよぉ~」と思いましたが、小心者の私は「もちろん私のは後まわしでいいですよ」と心にもないことを答えていました。(笑) まぁ、90FLの残骸があるので、とりあえず使えます。対物レンズだけでも入手できたことに感謝しなきゃですね。お待ちのお客様には申し訳ないです。それでは、早速のファーストインプレッションです。
 107fl

届いたレンズを開封して、舐めるように眺めました。第一印象は「デカくて重い!」です。ホントにSWAT-350に載るのか心配になってきました。それにしても美しいレンズです。惚れ惚れしちゃいます。構造もなかなか凝っていて、フード、セル、延長筒の三段構成になっています。フードと延長筒はたためるので、コンパクトに収納できます。さすがアイデアマン揃いのボーグさんですね。
 107fl_2

とりあえず、90FLの残骸に接続、ケースは新調しないとダメかなぁと思っていたのですが、ほとんど90FLと変わらない長さで、そのまま流用できました。対物レンズだけ入れ替えれば、すぐにでも使えるという画期的なシステムです。こうなると、いち早く写してみたくなるのが人情ですね。早速、房総半島へ出撃してきました。GPV予報では南に行くほど晴れる感じだったので、白浜を目指しましたが、途中、金谷のファミレスで晩飯を食べたときに最新の予報をチェックしたら、佐久間ダム付近でも大丈夫そうだったので、そこへ行くことにしました。19時過ぎには現地到着。まだ雲が多く、のんびり機材をセッティングして、晴れるのを待ちます。しばらく晴れたり曇ったりを繰り返していましたが、その間に極軸を調整して、ピント合わせを終えます。結局、晴れたのは22時前くらいでした。テスト撮影開始です。
 2

●馬頭星雲
2016年12月23日21時54分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 120秒露出×23枚+ISO1600 300秒露出×2枚 合計25枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県鋸南町
 
まずは、SWAT-350に搭載して、うまく追尾できるかどうかです。結果は拍子抜けするほどで、なんの問題もなく搭載できました。107FLを意識することなく、まるで90FLで撮っているときと同じ感覚で撮影に臨めました。これは自分でも驚きでした。そして、記念すべきファーストライトは冬の王様「オリオン大星雲」にしようと思いましたが、ちょっと手が滑って上の方を撮っちゃいました。(笑) 画像は少しトリミングしてますが、フラットナー併用の星像は全面極めてシャープです。これは素晴らしい。90FLよりも若干軸上色収差が改善されているためかもしれません。ただ90FLもものすごい高性能なので、どちらも甲乙つけがたい良像です。107FL、メイン望遠鏡として活躍してくれそうな手応えを感じました。今後もこのブログで作例を掲載していきます。どうぞお楽しみに。
 Photo

コンポジットに使った一枚(ISO3200/2分露出)をピクセル等倍で切り出しました。左がフルサイズ画角の隅(左上が角)、右が中心です。最周辺でも中心部とさほど変わらないシャープな星像です。今回、フラットナーの設定を90FLの500mmにしたままで撮ってしまいました。600mmに設定し直せば、周辺の星像がさらによくなるかも。
   Photo_2

90FLの時とまったく変わらないハンドリングです。ただレンズがグッと重たくなったので、バランスを取るためにアルカレールの固定位置を調整しないといけなくなりました。口径107mmですから、異様に頭でっかちに見えるかなぁと思いましたが、意外と格好良くまとまっている感じです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月19日 (月)

タカハシFS-60CB+補正レンズを特価処分します。

前回ブログの「ボーグ特価処分」は反響も大きく、あっという間に完売になりました。ご購入いただいたお客様、どうもありがとうございました。今回は、タカハシのFS-60CBを特価で処分いたします。レデューサーとフラットナーもセットで処分します。タカハシFS-60CBは、撮影用レンズとして非常に優れた性能をもっており、その星像は上級機のFSQシリーズに迫るシャープさです。レデューサー併用で255mm/F4.2という扱いやすい明るさとなり、イメージサークルもφ40と大きく、画像処理がやりやすいのも特徴です。初心者の入門用として最適なほか、ベテランのサブ機としても充分に機能する高性能です。タカハシ伝統のラック&ピンオン接眼部も秀逸で、精密なピント合わせもストレスなく行えます。SWATにもピッタリの軽量コンパクト設計なのも嬉しいです。 ※特価処分品は完売いたしました。どうもありがとうございました。

Fs60c2

Fs60c1

Fs60c2_2

Fs60c3_2
●タカハシ FS-60CB鏡筒 口径60mm 焦点距離 355mm/F5.9
●6×30ファインダー
●鏡筒バンド80S
●カメラ回転装置
●レデューサー0.72× 255mm/F4.2
●フラットナー FS-60C(新品未使用) 374mm/F6.2

  通常販売価格合計 165,200円→処分特価 129,000円(税別) 完売しました

SWATの追尾テスト用として2年ほど前に購入しました。購入後、半年間に7~8回ほど使用しましたが、その後ボーグに移行したため、お蔵入りしてました。状態はレンズ、鏡筒とも極美品クラスです。フードと鏡体に2ミリほどの塗装の剥げがございます。(写真参照) 接眼部や回転装置の動作も問題ありません。小型軽量ですので、持ち運びも楽々です。

購入ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。メールアドレスはこちら。なお別途、消費税8%がかかりますので、ご注意ください。お支払いは、銀行振込のみとなります。送料はサービス(日本国内のみ)いたします。一台のみですので、売り切れの節は、どうかご容赦ください。
 M4647_3

●M46M47
FS-60CB+レデューサー、キヤノンEOS6D、ISO1600、60秒露出。色調調整しただけの撮って出しです。イメージサークルが大きいです。
 M46473

同時に撮った3枚をコンポジットして、ピクセル等倍で切り出しました。星像はかなりシャープです。
  
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月16日 (金)

ボーグ90FLと55FLを特価処分します。

ボーグ107FLの販売開始が目前に迫ってきました。私も現在主力の90FLから107FL乗り換えるべく、資金を捻出したいと思い、現在愛用の対物レンズを特価で放出します。苦楽をともにしてきたボーグ90FLですが、どなたか大切にしていただける方、よろしくお願いします。それから、新品の55FL対物レンズも特価で放出します。 ※特価処分品は完売いたしました。どうもありがとうございました。
90fl

90fl_2

●90FL対物レンズ(中古)
  通常販売価格 160,186円→ 完売しました

すでに生産終了した貴重なホワイトモデルです。やっぱり天体望遠鏡は白です。真夜中に使うものなので白がいいんです。(笑) 使用期間は約一年半。このレンズで撮影した写真は、このブログにたくさん掲載しています。状態はレンズ、外観とも目立った傷や汚れはなく美品となります。キャップのプラ部分に擦り傷があります。一年半使用しておりましたので、多少の使用感はございます。新品級をお望みの方はご遠慮ください。
 

90flrd

●【7872】 90FL/71FL専用レデューサー(中古)
  通常販売価格 55,371円→ 完売しました

90FLの焦点距離500mm/F5.6を360mm/F4まで明るくする高性能なレデューサーです。ほぼノートリのサンプル画像はこちら。周辺までかなりシャープです。こちらも使用期間は一年半でレンズはきれいです。外観は、装着時にドロチューブの植毛紙と擦れたアルマイトムラがありますが、実用上なんの問題もありません。
 M

●【7835】ヘリコイドM(中古)
  通常販売価格 18,858円→ 完売しました

当初、購入して使用していたヘリコイドです。すぐに、クレイフォード式の接眼部に乗り換えたので、実質2ヶ月くらいの使用です。ほぼ新品に近い状態です。
 

Photo_2

●【0037】6×30ファインダー+アリミゾ式ファインダー台座
  通常販売価格(セット) 8,117円→ 完売しました

生産終了した6×30ボーグファインダー(XY脚付)の白仕様です。未使用の新品です。90FLとほぼ同時に購入しましたが、結局使わずにお蔵入りしてました。貴重な白です。やっぱり天体望遠鏡は白です。(笑)
 55fl

●【2555】ボーグ55FL対物レンズ
  通常販売価格 55,371円→ 完売しました

シヤープな星像で評価の高いボーグ55FL対物レンズ、未開封新品です。テスト用に購入したのですが、誤発注で余計に買ってしまい、お蔵入りしてました。もうひとつありますので、余分を放出します。この機会にぜひどうぞ。
 
購入ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。メールアドレスはこちら。なお別途、消費税8%がかかりますので、ご注意ください。お支払いは、銀行振込のみとなります。送料はサービス(日本国内のみ)いたします。どれも、一つだけですので、売り切れの節は、どうかご容赦ください。これが全部売れても、107FLは買えそうもないですね…、そもそもSWAT-350に搭載できるのか…(苦悩)
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月 7日 (水)

温度変化によるピンボケにご用心。

Temp2

画像は愛用しているフローライトアポクロマートのボーグ90FLに1.4×テレコンを使って撮影したもので、その中心像を等倍で切り出して、ホワイトバランスとレベル調整しています。撮影したのは11月上旬。ピント合わせを終えて、19時半から撮影開始(左)、コンポジット用にタイマーで複数枚撮りました。約1時間後の20時40分の画像(右)は、こんな状態です。ピントが完全にズレています。ガイドもイマイチですが、それは無視で。(笑) 撮影前の温度順応が充分でなかったり、撮影中に気温がグッと下がってきたような時は、フローライトやED、SDといった高性能なアポクロマートほどピント位置の変化でピンボケになる可能性が高いです。上の画像を撮影したときは、撮影開始後20分後くらいからピントが徐々にボケ始めていました。これからの季節、夜が更けるにつれて気温が一段と下がるような時は、こまめにピントをチェックするようにしましょう。作例の時は気温の変化というより、クルマから機材を出した後の温度順応が不充分だっと思われます。

もう少し詳しく書きますと、レンズは温度で形状が変わる(低温時には小さくなる)ので、それによって「ジャスピンの位置は」前に動きます。鏡筒も低温時には小さくなりますが、レンズの膨張率よりも鏡筒のアルミの膨張率の方が数倍も大きいので、レンズと鏡筒の両方が低温になると「ジャスピンの位置は後ろに」動きます。したがって、気温を見てピントがどのくらい狂うかを計算で求めるのは容易です。しかし、レンズとアルミは熱伝導率がまったく異なります。とくにレンズは外気に晒されている部分と周囲は先に冷えるので、完全に冷え切ってからでないと計算のとおりにピントは動きません。その上、フローライトやED、SDなどの異常分散ガラスは、気温で屈折率も変わるのでなおさら厄介です。最近、カーボン鏡筒などもあります。熱膨張はアルミの約20分の1ですから、この場合はレンズの膨張率の方が大きくなりますね。いずれにしても、こまめにピントを確認する必要があります。

それにしてもピントが合ったときの90FLの星像はシャープです。色の滲みもほとんど感じないです。ボーグさんからは今月中に上級機の107FLが発売されるようですし、その性能が楽しみですね。SWAT-350に載るようなら欲しいです。でも予算が…(悩)
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月 3日 (土)

IC2177かもめ星雲。

今年の夏から秋にかけては、ホントに晴れる日が少なくて、もうお手上げ状態でした。ここに来て、気持ちのよい秋晴れの日もみられ、星野撮影も存分に楽しめるようになってきました。昨日はそんな最高の一日になると予感させるような青空で、それに誘われるように房総半島へ出撃しましたが、意に反して、晴れたり曇ったりの生憎の天気でした。夜半までは晴れた時間帯を狙って、製品のテストをしておりました。夜半過ぎから薄明開始まで、じっくり天体撮影でもしようかと思ってましたが、撮影できたのはかもめ星雲(わし星雲)だけとなりました。
 Photo

●かもめ星雲(わし星雲)IC2177
2016年12月3日3時01分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 120秒露出×25枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県鋸南町
 
一晩中、晴れたり曇ったりを繰り返し、風もかなり強くて、落ち着いて撮影できませんでした。晴れたときにも高層に薄雲が広がっていたようで、撮影した画像はヌケの悪いものばかり。なんとか画像処理して、それなりに見られるようにしました。いずれリベンジしたいと思います。画像にはたくさんの散開星団も写っています。右上がM50、下中央がNGC2345、左端がNGC2353、かもめ星雲の左翼の先あたりのがNGC2335、その左下あたりがNGC2343です。天の川の中なので、星がたくさん写ります。
 Swat

今回の撮影機材は、シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM。F3.5まで絞ると周辺減光が少し改善されて、画像処理もやりやすくなります。風の強い日は、超望遠撮影は諦めて、焦点距離300mm以内くらいに抑えた方が成功率が高いでしょう。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年11月30日 (水)

魔女の横顔と冬の天の川。

昨日は新月でしたが、東京は風が強くて天体写真を撮影するには向いてなさそうでした。ところが、私がよく撮影に行く房総半島は風も弱くて快晴の予報。ちょっとテストしたいこともあるので、いつもの夜半までということで出掛けました。仕事は21時までに終えましたが、せっかくなので、天体写真も撮ってきました。
 Photo

●魔女の横顔星雲 IC2118
2016年11月29日21時40分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 90秒露出×20枚+ISO400 300秒露出×11枚 合計31枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
房総の夜空でもこの淡い星雲が写せました。といってもなんとか炙り出した感じです。なかなか難かしくて、以前撮った時は惨敗でした。今回はその時のリベンジ。気合いを入れてシグマの328を持って行きました。(笑)
 Star_soft

●冬の天の川
2016年11月29日22時49分~ シグマ 20mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.0) キヤノン EOS 6D ISO400 150秒露出×5枚コンポジット Photoshop、FlatAideProで画像処理 SWAT-200によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
ぎょしゃ座から冬の大三角にかけての天の川です。シグマの20mm/F1.4は非常にシャープな星像で、房総半島でもここまでたくさんの星が写ります。撮影した6DはIR改造してないので、赤い星雲がほとんど写っていません。ソフトフィルター使ったような輝星のボケはFlatAideProを使用しています。
昨晩は23時で気温が4℃くらいまで下がりました。これからの撮影は寒さとの戦いでもあります。防寒対策をしっかりして出掛けましょう。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年11月13日 (日)

月齢12.7、シーイング良好。

Photo

■撮影データ 2016年11月12日19時07分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO100 1/15秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

昨夜は気圧配置から、もしかしたらシーングがいいかもしれないと狙っていました。仕事を終えて望遠鏡をセットしたのが午後6時くらい、その時はまだゆらゆらしていてイマイチでしたが、そのまま1時間ほど外気に慣らすために放置。午後7時に再度確認すると、ピタッと止まった抜群のシーイングになっていました。高画質を狙って感度をISO100まで落とし、たっぷり露出をかけました。久しぶりの会心の作となりました。今日も晴れたら、シーイングは良さそうです。スーパームーン前日の月を楽しんでみませんか。
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、12日午後6時の天気図。
 Photo_3

アリスタルコスから虹の入り江にかけてのクローズアップです。上の光学系にさらに2倍テレプラスを使用し、ISO800で1/40秒露出を40枚スッタクしました。
 
お知らせ
11月16日~21日まで、出張のためメールでのお問い合わせに対応できません。大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

2016年11月 7日 (月)

月齢7.6。

Photo

■撮影データ 2016年11月7日17時25分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2340mm F26) キヤノン EOS 6D ISO400 1/20秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
今日はきれいな半月が南の空に輝いていました。上弦12時間前の月です。シーイングは一昨日よりは良好でした。ただし、ずっと安定して良いのではなく、悪化と安定を繰り返しているような感じです。落ち着いているときは数秒間スーッと止まりますが、すぐまたゆらゆらと乱れて、また落ち着くという感じ。今日は感度をISO400まで落として滑らかな画質を得ました。
ようやく秋らしい天気になってきましたね。月末の新月期には晴れる日が多くなることを期待しましょう。
 Photo_2
気象庁ホームページより転載、7日午後6時の天気図。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年11月 6日 (日)

ジャパンバードフェスティバル2016が閉幕。

Jbf03

昨日から二日間にわたって開催された「ジャパンバードフェスティバル2016」ですが、本日無事に終了しました。今日は私もボーグさんと協栄さんのブースにお邪魔して、最新のパーツ類の感触を確かめてきました。上の写真は昨日のブログでも紹介したSWAT-200とSWAT-350に55FLを搭載したデモ機です。高性能同士の組み合わせで、上級天文ファンも納得の高度な作品も撮れる最高の組み合わせです。
 Jbf04

ボーグさんの魅惑の新製品。特に右手前の75ヘリコイドは秀逸。そして超軽量なカーボン鏡筒も魅力的でした。これらの新製品は、協栄産業東京店、大阪店で実物を試せます。もちろんSWATも展示してありますので、ぜひ店頭でお確かめください。
 Jbf05

ボーグの責任者、中川さん。この人がいないとボーグの開発が進みません。今日もお客様に熱のこもった説明をされていました。
 Jbf02

今年はボーグさんと協栄さんが隣同士に並びました。鳥のイベントなんですが、ここではなぜか天文ファンにもお会いするんです。私はこの後、昨年同様、野鳥の撮影に挑みました。結果は下の通りです。ご笑覧ください。
 Jbf07

Jbf08

なさけないことに昨年と比べて、まったく進歩してません。一応、ボーク90FL+フラットナー+6Dで撮ってますが、野鳥は難しいです…

2016年11月 5日 (土)

月齢5.6。

Photo

■撮影データ 2016年11月5日17時13分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2340mm F26) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/60秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
今夜は週末の土曜日、関東から西では好天に恵まれているようですので、人気の観測地は、きっと多くの天文ファンで賑わっていることでしょう。千葉の手賀沼では「ジャパンバードフェスティバル2016」が開催中です。ボークさんのブースにはSWATも展示されていていますので、ぜひお立ち寄りください。さて、せっかくの快晴ですから、私も月面撮影にチャレンジしました。シーイングは残念ながらイマイチでした。気圧配置からすると、もう少しよくてもいいかなぁと思いましたが、こればかりは仕方ないですね。
 Photo_3

気象庁ホームページより転載、5日午後6時の天気図。
 1
ジャパンバードフェスティバル2016でボーグさんのブースに展示されたSWAT-350とSWAT-200。SWATはボーク鏡筒にピッタリな赤道儀です。ぜひ、このナイスなコンビで天体撮影を始めましょう。
  
http://www.unitec.jp.net/

2016年11月 4日 (金)

月とM33とNGC253。

この週末の関東地方は晴れそうですね。月の影響を受けずに晴れるのは久しぶりではないでしょうか。そんな週末を先取りして、昨日撮影に行ってきました。いつも通り、夜半までのお気軽撮影です。現地に向かう途中、先行する八王子ナンバーのクルマが、ずっと同じ方向に行くので、もしやと思ったら、SWATユーザーの上村さんでした。またまた偶然にもお会いしました。撮影中にも後からいらした方から「もしかしたら、加曽利さんですか?」なんてお声がけいただいたりして、よもやま話しで盛り上がりました。同じ趣味仲間はいいものですね。では昨日の成果をどうぞ。
 Photo

●月齢3.6
2016年11月3日17時17分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/60秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 千葉県君津市
 
現地到着後、夕焼けの西の空には月齢3.6の細い月が、ぽっかりと浮かんでいました。まずは月の撮影からスタートです。シーイングはよくはありませんが、そこそこピント合わせも可能なレベルで、スタック枚数を40枚にして画質を確保しました。低空の月としては、まずまずの仕上がりと思います。
 M33

●M33
2016年11月3日19時19分~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 300秒×18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
M33ですが、淡い部分が写ってくれませんでした。まだまだコンポジット枚数が足りないようです。いずれ撮り足して、クオリティアップしていきます。
 Ngc253

●NGC253
2016年11月3日21時31分~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 300秒×11枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市

前回540mmで撮って、そこそこ構造が写ったので700mmで撮りたかった対象です。撮影中に雲の来襲があり、撮影枚数はわずか11枚にとどまりりましたが、540mmの時よりも、より詳細な構造が写っていることがわかります。こちらも撮り足してみたいです。ただ、南に低い対象なので、撮れる時期が限られるのが難点ですね。

★☆お知らせ☆★
明日と明後日は、「ジャパンバードフェスティバル2016」が手賀沼で開催されます。ボーグさんのブースではSWAT-200とSWAT-350にボーグ鏡筒がセットされて展示されます。また協栄産業さんでは、SWAT-350が一台限定、特価で販売予定。お近くの方はぜひ遊びにいらしてください。
  
http://www.unitec.jp.net/

2016年10月31日 (月)

ジャパンバードフェスティバル2016でSWATを展示。

Title
天文イベントではないのですが、この週末、千葉県の手賀沼にて「ジャパンバードフェスティバル」が開催されます。昨年同様ボーグさんのブースでSWATを展示していただけることになりました。SWATとボーグの絶妙な組み合わせを見て触ってお確かめください。さらにボーグさんのブースでは、107FL試作品や新発売のラック&ピニオン接眼部も展示されます。まずは、ボーグブースへGO!

そして、SWAT販売No1の協栄産業さんも出店しておりまして、ウワサではSWAT-350を一台限定で特価販売するそうです。SWATを特価で手に入れるまたとないチャンスです。協栄さんのブースは、ボーグさんの隣ですので、ちょっと覗いてみてください。ボーグさんで確かめて、協栄さんでゲットです!
 
●ボーグさんのJBF関連情報は、こちらこちら
●協栄産業さんのJBF関連情報は、こちら
 Map
出展会場は「手賀沼親水広場」です。
 
●SWAT情報
現在、SWAT各モデルの在庫が減っております。次回、まとまって仕上がるのが11月中旬から下旬になりそうです。これからご注文のお客様には少しお待ちいただくこともあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。また「粗動付微動回転ユニット」も在庫切れとなっており、こちらも11月中旬頃に次回ロットが仕上がる予定です。ご注文中のお客様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。今しばらく、お待ちくださいますようお願いいたします。
  
http://www.unitec.jp.net/

2016年10月25日 (火)

秋晴れ到来!

すっかりブログ更新もサボっておりました。相変わらず曇りがちの日が多いですが、このところようやく晴れる日も見られるようになってきました。昨日も撮影に好適な快晴…。とはいってもウィークデーで仕事があります。でも久しぶりに星も撮りたい…。しばし葛藤ののち、午後11時頃までの撮影ということで、近場の房総半島へ出撃しました。11月も近くなると午後6時半には天文薄明も終わって意外と撮影時間もあります。本当は午後10時を回ったあたりから、光害も落ち着いてきて、撮影にはもってこいなのですが、そうもいってられませんね。昨晩はみずがめ座のらせん星雲とすばるを撮ってみました。 
 Ngc7293

●NGC7293 らせん星雲
2016年10月24日19時16分47秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 300秒×18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M45_3

●M45 プレアデス星団
2016年10月24日21時53分25秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 300秒×8枚 2016年2月8日18時32分12秒~ ISO3200 180秒×4枚 240秒×2枚 合計14枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
さすがに700mmともなると、迫力が違ってきますね。ただ口径90mmだとF7.8になるので、F4の時の4倍も露出が必要なります。またガイドも非常に厳しくなります。SWAT-350はオートガイド対応ですので、ポールマスターSWATで極軸をしっかり調整して、M-GENなどのオートガイダーを併用すれば意外と簡単に撮影でき、広角から超望遠まで対応できるのが魅力です。
みずがめ座のらせん星雲は、フォーマルハウトのすぐ近くです。目盛環があればスムーズに導入できます。今回、700mmですので、思いのほか立派な姿に撮れましたが、もう少し枚数を増やして暗部を炙り出したいです。すばるはこの冬に撮影した画像に昨晩の画像を追加で重ねて仕上げました。星雲部分のノイズが減って、より滑らかになったようです。このように同じ条件で撮影すれば、簡単に画質を高められるのもデジタルの面白さですね。
 M45_2

オマケ画像は、M45撮影中の一コマ。焦点距離700mmでも、ど真ん中に入ってきました。デジタルなので5分の無駄ですみますけど、やはり悔しいですね。(笑)


http://www.unitec.jp.net/

2016年9月19日 (月)

「星をもとめて2016」に参加しました。

昨日、京都のるり渓で開催された「星をもとめて」に初参加してきました。残念ながら、豪雨のためイベントは途中で中止に。それでも多くのお客様がいらっしゃって、一時は大賑わいをみせました。特に協栄産業さんのタイムセールは凄かった…。SWATも胎内星まつりと同様に展示機を準備していったのですが、雨のため屋外の展示スペースがなく、SWAT-200とボーグ55FLだけ、テーブル上に展示させていただきました。それから、宇治天体精機の村下さんとは25年ぶりくらいの再会で、とても懐かしく、お話しさせていただきました。来年も都合がつけば参加したいと思います。
 01

到着したときは、一旦雨も上がって、大丈夫かと思ったのですが…
 02

協栄産業様のスペースをお借りして、SWAT-200とハイスピード55を展示。
 03

04

一時はお客様で賑わいました。
 05

豪雨のため、テント内も水浸しで足もとはご覧のありさまに…
急遽、イベントは中止となりました。(号泣)
ご来場いただいたお客様、どうもありがとうございました。そして、スタッフの皆さま、ご苦労様でした。来年はきっと晴れてくれるでしょう。
 
これじゃ、あまりにも悲しいので、ちょっとお寺巡りでもどうぞ。07

06

比叡山延暦寺横川。
 08

園城寺。
せっかくの京都なので、前日に寺巡りしてました。とても癒されました。

http://www.unitec.jp.net/

2016年9月14日 (水)

SWAT-200にモードLEDを新装備。

Led

2012年に発売以来、小型、軽量、高性能でご好評をいただいておりますSWAT-200ですが、このたび上級機と同様の「モードLED」を装備して、よりユーザーフレンドリーな仕様に進化しました。なんて書くと、ちょっと大げですが、暗い中で駆動モードをひと目で確認できるので、本当に役立つんです。このLEDは恒星時(キングスレート)運転の時だけ、「緑」色に光ります。ですから、撮影前に緑色さえ確認すれば、間違ったモードにセットされていて、星が流れたなんて失敗を未然に防げます。ちなみに、太陽時が「赤」、平均月時が「黄」で光ります。ひと目確認して、安心して撮影に挑みましょう。 夏前からこの仕様で出荷していますので、現在はすべてモードLED付きになっていると思います。価格の変更もございません。これからも、SWAT-200をよろしくお願いします。

★「星をもとめて」に出展します!

今週末の18日(日)に開催される「星をもとめて」にSWATが初参加します。今回は初めてなので、どんな雰囲気なのか実感しに行きます。SWAT専用のブースもなくて、協栄産業さんのブースの端っこで、小っちゃく展示させていただく予定です。関西のSWATユーザーのみなさま、ぜひ遊びにいらしてください。それから、協栄産業さんからのリーク情報として、当日SWAT-200が限定1台、特価販売されるようです。モードLED付きの最新仕様ですので、欲しい人は絶好のチャンス、逃さずゲットしてください。ちょっと心配なのが台風ですね。なんとかそれてくれるといいのですけど…

http://www.unitec.jp.net/

2016年9月 1日 (木)

快晴に誘われて。

迷走する台風10号が通り過ぎましたが、北日本では甚大な被害も出てしまったようです。被災され方におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。それにしてもこの夏は、太平洋高気圧がいつものように張り出してくれず、気流にも恵まれませんでした。例年通りの夏なら、夜明け前にゾクゾクするくらいの好シーイングが、数日間続くこともあるのですが、今年はお手上げ状態で、月や惑星ファンにとっては、がっかりな夏でした。また来年に期待しましょう。さて、迷走台風が通り過ぎた昨日は朝から快晴となりました。少し風が強いですが、久しぶりにいつもの房総へ撮りに出かけました。
 Ic1396r

●IC1396
2016年8月31日19時38分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×5枚 90秒露出×10枚 ISO1600 180秒露出×8枚 ISO800 300秒露出×9枚 合計32枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年8月31日21時52分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 90秒露出×20枚 ISO1600 180秒露出×10枚 ISO800 360秒露出×5枚 合計35枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
今回は「ハイスピード90」(私が勝手に名付けたボーグ90FL+レデューサー0.72×)で、ガーネットスター付近とアンドロメダ銀河を撮りました。
IC1396はケフェウス座のμ星(ガーネットスター)周辺に広がる大型の赤い散光星雲です。上の画像はノートリですが、360mmでちょうどよい感じでフルサイズの画角に収まりました。ユーザーさんの作例があまりにもきれいだったので、自分でも撮ってみたくなった対象です。比べるとユーザーさんの方が上手ですね。(笑) そして秋といえばアンドロメダ銀河ですね。ハイスピード90はF4という、使いやすい明るさで、個々の星雲を狙うのに最適なスペックです。昨晩は時々強い風が吹きつけるポタ赤にとっては厳しい条件でした。歩留まりの低下を覚悟しないといけない状況でしたので、ISO3200の高感度短時間露出とそこそこ高画質が期待できるISO800の5~6分露出を織り交ぜて撮影しました。結果的に風でブレたのは、わずかに3コマだけで、あとはすべて使えました。65枚撮ってボツは3枚だけなので、なかなかの高打率でした。翌日の仕事があるので、夜半前に撤収して帰りました。
秋から冬にかけて、魅力的な撮影対象がバンバン昇ってきます。また晴れたら撮りに出かけたいと思います。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年8月28日 (日)

胎内星まつり2016に参加しました。

02

今年も「胎内星まつり」に参加してきました。ユニテックブースにはSWAT-350+ボーグ71FLセット、SWAT-200+ハイスピード55、SWAT-miniなどを展示。さらにヘビーユーザーのHUQ様本人曰く「変態仕様SWAT-350」が堂々の参戦! とても賑やかな展示となりました。そして、ノーブランドのアルカスイス互換パーツを即売。多くのユーザー様にご購入いただきました。どうもありがとうございました。それでは、ざっと星まつり会場を巡ってみましょう。まずはSWATコーナーから。
 03
04

ボーグ「ハイスピード55」こと、55FL+0.8×レデューサーセットとSWAT-200の組み合わせ。格好いいです。
 05

ボーグ71FLとSWAT-350。ポールマスターSWATも実物を展示させていただきました。デジカメを片手に歩く人は、昭和機械の社長、渡辺さん。
 08

SWAT-350ユーザーHUQ様の「変態仕様」(笑) 凄すぎ…
 07

ブース内には地元新潟のO様のSWAT-350+キヤノン200mm/F1.8を展示。とんでもないレンズです。
 01

ついに胎内のゆるキャラが登場、女の子が抱きついてます。「中には汗臭いおじさんが入っているんだよぉ~」と教えたくなりましたが、やめておきました。(笑)
 

12

協栄産業さんは東京店スタッフがフル参戦。SWAT販売No1のお店です。今年も胎内特価でドーンと販売していただきました。協栄さんなくしてSWATは成り立ちません。どうもありがとうございます。
  13

協栄産業さんのスタッフを代表して、左からいつも厳しい岡村さん、すてきな笑顔の美人が谷さん、いつも優しい村上さん。
 

17

ご無沙汰してしまって、今回30年ぶりくらいにお会いしたアイソテックの江原さん。元祖「星のお姫様」です。星グッズを買うならアイソテックです。
 14

国際光器の社長、グーリーさん。相変わらずの素敵な笑顔です。京都旅行に出かけたら、まずは国際光器へ行きましょう。
 

15

18

19

10

11

初日は生憎の雨模様でしたが、二日目はいつもの賑わいに。夜遅くには星も見え始めました。
 20

星が見え始めるとHUQさんのまわりには、なぜか人だかりが…
 21

人だかりの中心にはモニターが…
 22

おぉ~、これがウワサのリアルタイム星空表示! 赤い散光星雲も見えちゃいます。北アメリカ、M27亜鈴状星雲、M31アンドロメダ銀河…、次々に画面に捉えます。これは面白いです。来年はもっと大画面でやりたいですね。

今年はなんとか星を拝んだところで無事終了。
ご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
そして、スタッフの皆さま、お疲れさまでした。

ユニテックは、来年も参加予定です。
ぜひ、またお会いしましょう。

http://www.unitec.jp.net/

2016年8月23日 (火)

胎内星まつり2016に参加します。

02_3

今年の「胎内星まつり」は、今週末の8月26日~28日となっております。ユニテックも昨年同様、ボーグさんにご協力いただき、SWATとボーグ鏡筒を組み合わせて、展示いたします。そして、今年も作例写真コーナーでおなじみのHUQ様が、SWATブースに登場予定。タイミングが合えば、SWATの使いこなし術など、直接ご本人から聞けるチャンスかも…。ご来場の際は、ぜひユニテックブースにお立ち寄りください。

胎内星まつり限定特価販売のお知らせ
今年もSWAT販売店の協栄産業さんのブースにて、SWAT本体、および、オプションパーツ類を限定数ですが、オール10%引きにて特価販売していただけることになりました。各限定1~2個ですので、この機会をお見逃しなく! ユニテックブースで確かめて、協栄産業さんのブースでゲットしてください。

●協栄産業さんの特設ページはこちら

■アルカスイス互換パーツや「ポールマスターSWAT」テスト使用品特価処分
新品SWATパーツは販売店様にお任せですが、今年はユニテックブースでも中国ルートで仕入れたアルカスイス互換パーツを販売します。それから、ポールマスターSWATの貸し出しやテストで使用した中古品を特価で処分します。ご希望の方は会場でお声をお掛けください。

※上の画像は昨年の様子です。
※胎内星まつりについての詳細は、こちらをご覧ください。
 

03

メインの展示は、SWAT-350+ボーグ71FLセット

Fl551

Fl552

SWAT-200と「ハイスピード55」こと、ボーグ55FL+0.8×レデューサーセット。
 

06

昨年はSWATユーザーHUQさんの愛機も展示。今年はどうなるか…

2

協栄産業さんのブースでは、SWAT製品を胎内限定特価にて販売!
 

Photo

ユニテックブースで販売予定の中国製アルカスイス互換パーツ群。粗動回転付きキャッチャーは、3,704円(税別)限定3個。L型ブラケット、200mmレールは、各1,389円(税別)限定8個。写真中央のアルカキャッチャーはミニプレート付きで2,778円(税別)限定12個。 ※中国製アルカスイスパーツは、すべて新品ですが、小傷、汚れがございます。
 

Photo_2

一点止めのキャッチャーには回り止めの平先イモネジが組み込まれています。国産ステンレス製の太ネジアダプターも標準装備。
 

Polemaster

ポールマスターSWATの貸し出しで使用した中古品も特価販売。27,778円(税別)限定5個。お見逃しなく! ※中古品につき小傷、汚れがございます。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年8月 7日 (日)

SWAT-350で700mmをオートガイド。

昨晩は予想通りの快晴となり、新月期でもあることから、夏バテ気味の身体にむち打って、いつもの房総半島へ出撃しました。晴れたところが多かったようですし、週末の土曜日ですから、多くの天文ファンがあちこちに出かけたようです。私が向かった撮影地の駐車場でも、自慢の愛機を積んだ天文ファンが5台ほど集結。機材を広げて、思い思いに楽しまれてました。ちょっとびっくりしたこともありまして、私の隣にクルマを止めて撮影を始められた方が、最初暗くて機材がよく見えなかったのですが、ちょっと挨拶させていただいたら、なんとSWAT-350のユーザーさんでした。つい最近、購入されたとのことで、今回初めてのテスト撮影だそうです。しばし雑談のあと、100mmノータッチで天の川を撮影されてましたが、その結果は「完璧な追尾!」とのことで大変満足されてました。追尾がうまくいかなかったら、その場で返品喰らうところでしたけど、「ピリオディック±7″前後ですからノータッチ楽勝ですよ!」と、涼しい顔をしてお話しさせていただきました。ホントは冷や汗ものでしたが…(笑)

2

日没前に現地入りして機材をセッティングしました。ちょうど月齢3.6の月がきれいに見えてました。まずは予行演習として月面撮影を敢行。駐車場のアスファルトがまだ熱を持っているの加え、低空のためか、シーイングはよくないです。
 Photo

■撮影データ 2016年8月6日19時21分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2340mm F26) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/60秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 千葉県君津市
 
感度をISO1600まで上げて、シャッター速度を1/60に設定。高感度だと画像が荒れるので、スタック枚数を40枚にして画質を確保しました。ISO400くらいだとなかり高画質が得られるので、シーイングがよければ、それくらいで撮影したいところです。星野撮影も同じで、低感度でじっくり撮影したが方がコンポジット枚数が少なくても高画質が得られると思いますが、極軸の設置精度や追尾精度を含めた長時間露光ゆえのガイドの難しさ、飛行機の写り込み、機材の撓みや吹きつける風など、様々なリスク要因を考慮すると、高感度短時間露光もある意味で理に適った戦略であることも確かです。ただ、高感度特性がカメラによってかなり違いがあるので、どこまで上げられるかは、それぞれの機器で試行錯誤必要です。
 

M8_2

●M8干潟星雲
2016年8月6日21時06分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン(700mm F7.8)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×12枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M27

●M27 亜鈴状星雲
2016年8月6日23時11分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン(700mm F7.8)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×10枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
干潟星雲は前回540mmで撮った時と解像度がどれくらい変わるか試してみたくて、撮影してみました。比べてみると中心部の暗黒帯の描写に違いが現れているようです。今回、HEUIB-II フィルターを併用してますし、画像処理の具合で見え方が変わってしまっている部分もありますが、やはり全体的に解像度がアップしたように感じます。M27はさすがに焦点距離700mmともなると迫力が出てきますね。
今回はテレコン1.4×併用でF8となるため、レデューサーでF4の時と比べると、露出は4倍必要になります。そのため画質が荒れるのを覚悟でISO3200まで感度を上げて、4分露出に抑えました。結果、フィルターの追加もあり、いずれの星雲も、もう少し露出をかけて、コンポジット枚数も倍くらいに増やしたいと思いました。いずれ納得いく撮影をしてみたいと思います。
 

1

3

撮影風景。昨晩は、とても蒸し暑くて夜露も多く、ヒーターが必須でした。また、水場が近いせいか蚊も多く発生しています。肌の露出部分には、くまなく虫除けを塗りましょう。耳なし芳一にならないように、耳にも塗りましょう。ピント合わせしてしているときに「プ~ン」と耳のそばに飛んでくると、イラッときますよ。(笑)
  
http://www.unitec.jp.net/

2016年8月 5日 (金)

SWATで撮影した作品が、天文ガイド最優秀に。

Photo

本日発売の「天文ガイド 9月号」。読者のフォトコンテストで、SWAT-300Sユーザー様の作品が最優秀作品に選ばれました。おめでとうございます。ニュージーランドに遠征しての素晴らしい作品で、みなみのかんむり座からいて座に広がる暗い反射星雲を見事に写し出しています。ぜひ書店でお手にとってご覧ください。作例ページにご投稿いだだいたユーザーの皆様の作品をはじめ、こうして誌面に発表される写真を見ていると、SWATを製作している私にとっては、まるで我が子の活躍をみているかのようで、とても嬉しく思います。誌面には、他に来週極大を迎えるペルセウス座流星群の楽しみ方も掲載されています。ぜひ書店にて一冊お買い求めください。

さて、梅雨明けしたものの、今年は太平洋高気圧の張り出しが弱く、安定した夏空が続きません。夏の好シーイングは訪れないのでしょうか。関東地方には、このあと台風も接近してくるようです。例年なら太平洋高気圧の西の縁を回って大陸方向へ行っちゃうはずなんですが…。でも、天気図を見てみると等圧線の間隔も開いていて、もしかしたらシーイングも悪くないかもしれないと思って、昨晩は主砲のボーグ90FLを土星に向けてみました。まぁまぁ撮れそうなので、そのまま撮影しました。
 S

■撮影データ 2016年8月4日21時11分23秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+プローセル5mm キヤノン EOS 6D ISO3200 1/4秒×120枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

口径90mmで光量が少なく、惑星の強拡大は無理だと思っていたのですが、試しに撮った木星が意外とよく写っていたので、認識が変わりました。昨晩の土星も90mmとしては満足いくレベルになったかなぁと思います。もうちょっとカッシニがクッキリするといいのですけど、私の撮影テックニックではまだ無理なようです。シーイングの良い日に再度チャレンジしてみます。今回のカメラは月の撮影で使っているデジタル一眼です。惑星撮影に適したWEBカメラの動画からスタックすれば、さらに高画質が得られそうですが、そこまで手を広げられずにいます。こちらも、いずれチャレンジしてみたいと思います。試しにデジタル一眼の動画で処理してみたこともありますが、解像度が低くてイマイチ使えませんでした。

この週末は天気のよい地域が多そうですよ。月明かりに邪魔されずに、たっぷり星野撮影が楽しめそうですね。シーイングに恵まれたら、長焦点撮影でも好結果が期待できます。星粒がきれいに分離した球状星団、複雑に入り組んだ星雲のディテールなどが、思いのほかよく写ります。明晩、晴れたら、私も撮影に出かけたいです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年7月17日 (日)

シンブルフォークユニット2/DX、7月25日発売。

Photo_6

2dx_2

左が「シンプルフォークユニット2」、右が「シンプルフォークユニットDX」
 
軽量コンパクト設計で、気軽に使えることから、たいへんご好評をいただいておりました「シンプルフォーク」が、さらに便利になって7月25日に新登場します。
「シンプルフォークユニット2」は従来の「シンプルフォークユニット」の改良版になります。取り付けのM6ローレットビスがT型ピンハンドル仕様になって、工具がなくてもしっかり固定できるようになりました。側面には、アルカスイス規格のキャッチャーに勘合する溝が切ってありますので、アルカスイス規格のパーツ群と併用しての運用が可能になります。さらに大きな特徴して、アーム部に35mm間隔のM6ネジ穴を用意しましたので、テーパーキャッチャーやウェイトシャフトが取り付けられるようになりました。「シンプルフォークユニットDX」はシンプルフォークユニット2の機能をそのままに、赤緯回転部に中国製のアルカスイス規格対応粗動回転ユニットを搭載したデラックスタイプになります。ユーザー様のアイデアで、いろいろな用途にご使用いただけます。下に組み合わせ例を掲載しますので参考にしてください。
 Photo_7

基本的なカメラ搭載例。
シンプルフォークユニット2は縦構図専用になりますが、軽量コンパクトで頑丈です。シンプルフォークユニットDXはアルカスイス規格のキャッチャーとなっていますので、L型のカメラブラケットを使うと縦と横の構図を切り替えることができます。
 Tccw_2

Photo_8

Photo_9

アーム部分のM6ネジ穴を利用して、カウンターウェイトやテーパーキャッチャーが取り付けられます。ウェイトの他、もう一台カメラを搭載したり、ガイド鏡を載せたりすることも可能です。ユーザ様のアイデア次第で様々なシステムが構築できます。カウンターウェイトのメリットとしては、重たいレンズを載せた場合でも、大きくバランスが崩れることがなく、クランプを緩めたときに勢いよく回転してして機材をぶつけてしまうようなこともなくなり、安心です。
 2_3

もうひとつシンプルフォークを取り付ければ、ご覧のように電子極望「ポールマスターSWAT」が簡単に取り付けられます。もちろんカメラやガイド鏡を載せることも可能です。
 Photo_10

取り付け部の側面にはアルカスイス規格に対応した溝が切ってありますので、他社製のキャッチャーにも適合します。アルカスイス規格のパーツ群を組み合わせて、自分好みの撮影システムを作り上げることもできます。
※複数メーカーのアルカスイス規格のキャッチャーに適合することを確認していますが、アルカスイス規格にはメーカーによって、多少のバラツキがあるため、一部のメーカーには適合しないこともございます。ご了承ください。
 L

シンブルフォークユニットDXをお求めの先着10名様に写真のアルカスイス汎用L型カメラブラケットをプレゼントします! 下記の販売店様にご予約ください。
 
■シンプルフォークユニット2 7月25日発売
アルカスイス規格キャッチャー対応溝付き
販売価格 10,000円(税別)

■シンプルフォークユニットDX 7月25日発売
 
先着10名様にL型カメラブラケット、プレゼント!
※プレゼント付きは完売致しました。どうもありがとうございました。

中国製アルカスイス規格粗動回転機構付き
販売価格 17,000円(税別)
※中国製のアルカスイス粗動回転ユニットは、新品ですが、小傷、汚れがございます。ご了承ください。

お問い合わせ、ご購入は下記の販売店様へ。

●協栄産業東京店
●協栄産業大阪店
●スカイバード

http://www.unitec.jp.net/

2016年7月11日 (月)

月齢7.0。

4008n10

■撮影データ 2016年7月11日20時26分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO400 1/8秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
3ヶ月ぶりに月面を撮影してみました。薄雲が広がり透明度が低く、赤っぽい月です。シーイングは常に揺らいでいる感じでイマイチですが、冬のような小刻みにチラチラする感じではなく、大きめの揺らぎなので、それなりに写せると判断して撮影を敢行しました。半月の露出は透明度が良ければ、この光学系の組み合わせなら、ISO400で普段1/25秒くらいなんですが、今日は透明度が悪いため1/8秒とおよそ3倍の露出をかけて適正でした。
梅雨明けが近づいています。梅雨明け直後に太平洋高気圧が張り出して、夏の晴天が続くときは、シーイングが良好なことが多いです。月や惑星を高倍率で狙うのに絶好です。ぜひ好条件で撮影してみてください。
 Photo
気象庁ホームページより転載、11日午後6時の天気図。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年7月 7日 (木)

梅雨の晴れ間に出撃、パート3。

昨日も貴重な梅雨の晴れ間となりました。平日でしたが、このチャンスを逃すと星野撮影は梅雨明け後の月末くらいまで厳しそうなので、再び房総半島へ出かけてきました。翌日は朝早くから用事があるので、今回も23時過ぎまでの時間限定で挑みました。早めの夕飯を終え、18時半に出発。現地到着は20時ちょっと前くらいでした。セッティングを終えていざ本番撮影に入ろうとしたところ、風が出てくると同時に流れの速い雲が次々にやってきます。「こりゃダメかなぁ」と諦めかけたんですが、流れる雲間から撮影できそうな感じもしたので、感度を上げて短時間露出で枚数を稼ぐ作戦でいくことにしました。何枚かは使えるカットがあるでしょう。タイマーをセットして、あとは運まかせで撮影開始です。
 Cyg

●はくちょう座γ星(サドル)付近
2016年7月6日21時11分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 180秒露出×8枚 ISO3200 90秒露出×15枚 合計23枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 Photo_2

●網状星雲
2016年7月6日22時43分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 180秒露出 ×11枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
サドルと呼ばれるはくちょう座γ星付近から撮影を始めましたが、22時過ぎくらいに風も収まってきて雲もなくなり、快晴になりました。ISO3200、1分半露出から、ISO1600に落として、3分露出に切り替えて撮影を継続。何とか上の2対象を撮れました。

SWATとボーグの機動性があれば、平日のお気軽撮影も難なくこなします。星空を眺めてるだけで、仕事のストレス解消にもなりますので、都合のつく人は、ぜひチャレンジしてみてください。ただ、せっかく出かけたのに、出先で曇るとショックでしばらく立ち直れません。天気予報を入念にチェックしましょう。(笑)
 Milkywaynik
●天の川
2016年7月6日22時26分~ シグマ 12~24DGズーム(12mm) 絞り開放F4.5 キヤノン EOS 6D ISO3200 120秒露出×10枚コンポジット SWAT-200によるノータッチ追尾 千葉県君津市
 Photo_4

おまけ画像は、22時過ぎから約20分間の飛行機の軌跡。羽田と成田が近いだけあって、22時半くらいまでラッシュアワーです。まるで意地悪してるかのように天の川に沿って飛んでくれてます。せっかく流星が入ってくれたのに…
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年7月 4日 (月)

梅雨の晴れ間に出撃、パート2。

昨晩のGPV予報はあまりよくなかったのですが、午後7時を回った頃に空を確認してみると雲ひとつない快晴でした。「月もないし、いっちょ行ってみるか!」ということで、SWATならでは機動性を活かし、思いついたらすぐに行動です。一時間ちょいクルマを飛ばして、いつもの房総半島へ向かいました。アクアラインのおかげで、都心から房総が近くなりました。日曜の夜ということでクルマも少なく、移動が苦になりません。ただし、今回は翌日の仕事があるので、夜半前には切り上げて帰宅というお気軽撮影でした。
 M16m17

●M16 M17
2016年7月3日21時43分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 180秒露出×9枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 Ngc7000

●北アメリカ星雲
2016年7月3日23時02分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 300秒露出×5枚 ISO1600 180秒露出×5枚 合計10枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
ポールマスターSWATによる正確な極軸設定とM-GENオートガイダーのおかげで、露出時間を延ばしても点像を保てるようになり、短時間露出の頃に比べて星雲の濃淡が表現できるようになってきました。今後、さらに長時間露出にもチャレンジしてみたいです。
 
それにしても昨日は暑かったですね。撮影地の気温も夜なのに27℃もあって、とても蒸し暑く、けっこう疲れました。これからの季節、こまめに水分補給したいものです。それから、蚊が多く発生してきました。虫除けスプレーも忘れずに持って行きましょう。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年6月27日 (月)

追尾精度お気軽チェック!

赤道儀の追尾精度を現すのにピリオディックモーションの値が使われますが、ご自身で測定するとなると、ちょっと面倒ですよね。簡易的な方法として、お使いの赤道儀で撮影したい焦点距離のレンズがノータッチガイドできるかを知るための、簡単な方法がありますのでご紹介します。ご自宅のベランダでもできますので、ぜひお試しください。
 1

2

まず、機材をセッティングしますが、このとき極軸は合わせません。だいたい北に向けて設置します。ですから北極星が見えない南向きのベランダでも大丈夫です。あまりズレが大きいと撮影したときの星の軌跡が長く伸びますので、そんなときは適宜調整してください。そして、恒星時駆動させたまま真南の天の赤道付近を撮影します。東京での地平高度は55度くらい。上の画像のような角度にセットすればOKです。天の赤道から上下にズレると、その分結果が甘く出ます。
撮影に使いたいレンズで、明るい星でピント合わせをしてから、真南の天の赤道付近に向けて撮影します。このとき、向けた方向に星が見えなくても撮影すると何かしら星が写ります。写らなかったら、少し向きを変えてやり直しましょう。露出時間は10分から15分くらいでよいでしょう。これでウォームネジ1~2回転分くらいは記録できます。露出時間が長いので、光害があるとカブってきますが、あまり絞ると極限等級が下がるので、そんな時は下の参考画像のように短時間露出を繰り返し、比較明で合成しましょう。
 Sample_4
参考画像は、私が普段愛用しているSWAT-350を使って、ユニテックのある目黒区で撮影しました。このSWAT-350の追尾精度は以前測定して±7秒角前後を確認した個体です。カメラはキヤノンEOS6D。さすがに光害がひどいので、絞りはF4開放ですが、ISO100で3分露出を4秒間隔で5回繰り返して、トータル15分間を比較明で合成しました。撮影した焦点距離のレンズでノータッチガイド可能なら、星の軌跡は直線になります。ピリオディックモーション±7秒角は、フィルム時代なら300mm程度までノータッチ可能な精度とされていましたが、最近はデジタル時代で許容値がやや厳しくなってきた感があります。なので、200mm程度はノータッチ可能とした方がいいかもしれません。さて、上の画像の左は100mmの時の軌跡です。ほぼ直線です。まったく問題なくノータッチ可能な精度と判断できます。右は200mmの時の軌跡です。15分間ですから、およそウォームネジ2回転分のピリオディックモーションが左右の振れとなってわずかに現れています。ピクセル等倍で確認すると2ピクセル分になります。ただ、これくらいの量は、シンチレーションや長時間露出の星の滲みで、ほとんど問題にならないものです。ちなみに6Dの場合、200mmの時の1ピクセルあたりの角度はおよそ6.7秒です。トータル2ピクセルのズレは、13.4秒になりますので、±7秒程度の精度と計算できますが、それなりに正確には測るには1,000mm以上の焦点距離が欲しいです。ここでは、±7秒角の精度があれば、焦点距離200mmで右くらいの軌跡になるということを理解していただければと思います。もしギザギザがひどかったり、大きく波打っていたら相当精度が悪い赤道儀です。軌跡が長くなるとフレがわかりにくいので、気をつけましょう。

こんな簡単な方法ですが、ちゃんと直線に写るかで、お手持ちの赤道儀の追尾精度がある程度判断できます。自分が使いたい焦点距離のレンズで調べて、直線に写れば、ノータッチOKです。ピリオディックエラーのフレが出ても、それが滑らかな曲線であれば、撮影時間を調整して星を点像に写すことができます。ちょっと補足ですが、極軸の高度を正しくして東西をわざと狂わすと、星の軌跡が作例のように正しく南北に流れます。高度も大きく狂っていると、星の軌跡が斜めに流れて検証精度が落ちますが、まぁ堅いことは言わずに「このレンズがノータッチで使えるかな?」くらいの確認のつもりでやってみるのもありです。自分の赤道儀が、どれくらいの焦点距離まで対応できるか、ぜひ試してみてください。

株式会社輝星のブログに高槻さんが書いた関連情報はこちら

http://www.unitec.jp.net/

2016年6月11日 (土)

梅雨の晴れ間に出撃。

昨晩は久しぶりの快晴でした。これを逃すと、またしばらく天気が悪そうなので、まだ撮影してなかったパンスターズ彗星(C/2013 X1)でも狙ってみようかと、いつもの亀山湖近くの駐車場へ向けて午後8時に出発しました。もうすぐ夏至ということもあって、撮影時間は少ないですが、彗星が昇るまでM8干潟星雲付近を撮影しました。
 M8m20

M20

M8_2

●M8干潟星雲とM20三裂星雲
2016年6月10日23時42分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 240秒露出×9枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
上の画像がノートリです。下のM20とM8はノートリ画像から切り出しました。ポールマスターSWATによる極軸設定とM-GENオートガイダーを組み合わせることで、焦点距離540mmの4分露出も正確な追尾が出来るようになりました。試写1枚と本番8枚の計9枚、すべて流れることなくコンポジットに使用できました。
 
Photo

●パンスターズ彗星(C/2013 X1)
2016年6月11日2時5分29秒~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 150秒露出×15枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
パンスターズ彗星(C/2013 X1)をはじめて撮りましたが、残念ながら尾は写ってくれませんでした。上から左の方向に広がっているような感じもしますが、私の撮影技術が未熟なこともあって、イマイチな感じです。
 Milkyway

●昇る天の川
2016年6月10日22時53分45秒 シグマ 12~24DGズーム(12mm) 絞り開放F4.5 キヤノン EOS 6D ISO3200 露出時間30秒 固定撮影 千葉県君津市
 
湿度が高くて夜露もそれなりにつきましたが、天の川は意外と低空まで見えていて、透明度はそれほど悪くないようでした。画像はシグマの超広角12mmの30秒固定撮影です。元画像をよく見ると、すでに星が流れ始めています。日周運動は思った以上に動いてると感じました。

梅雨の時期でも、昨晩のようにスッキリ晴れ渡ることもありますので、そんな夜はぜひSWATでお気軽撮影してみてはいかがでしょうか。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年6月 9日 (木)

SWAT-300/350鋭意生産中!

Swat_2

各地で梅雨入りしてしまい、しばらくぐずついた天気が続きそうですが、時々晴れることもありますので、そんな日は逃さないようにしたいものですね。
さて上の画像は、この夏の商戦に向けて現在製作中の最新ロットのSWAT-300/350用アルミ削り出し筐体です。これからアルマイト処理に回ります。最新ロットといっても、特に変更点はなく、前回ロットのリピートとなります。SWATシリーズは、なんといっても公称通りの高精度追尾がセールスポイントなのですが、ベアリングレイアウトの工夫で耐荷重量を高めたり、長焦点撮影も可能にするオートガイドにも対応させたり、ポータブル赤道儀としては群を抜く性能を有しています。なお、SWATシリーズポータブル赤道儀やオプションパーツ群は少量生産の手作りにつき、品切れでご迷惑をお掛けすることも多く、作る側としてはたいへん申し訳なく思っております。出来るかぎり即納できよう頑張りますので、これらかもよろしくお願いいたします。

■在庫切れリストと次回予想納期
●SWAT-mini各色……来月中旬予定
●シンプルフォーク……6月末予定
●ダブル雲台ベース……来月上旬予定
●アリミゾレール……来月中旬予定

※シンプルフォークは若干仕様変更がございます。

そのほか「粗動付微動回転ユニット」につきましても、在庫が少なくなっており、次回ロットは8月末で生産予定を組んでおります。なお、弊社の在庫がなくても販売店様で在庫していただいている製品もございますので、お急ぎの方は販売店様にお問い合わせください。ご迷惑をおかけしますことを重ねてお詫び申し上げます。

http://www.unitec.jp.net/

2016年6月 3日 (金)

パンスターズ彗星(C/2013 X1)とらせん状星雲が大接近。

パンスターズ彗星(C/2013 X1)とみずがめの座らせん状星雲NGC7293が、まもなく大接近します。この週末は、ちょうど新月期にあたりますから、晴れたら絶好の観測対象です。エメラルドグリーンの彗星と赤と緑が特徴的ならせん状星雲を同一写野に収めるチャンスです。都合がつく方はぜひ狙ってみてください。
 Panst02_2

この週末、天文薄明が始まる直前、2時30分の東京からの見え方。南東の空、地平高度約20度の位置です。パンスターズ彗星の真下(地平高度10度)には、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトがあります。
 
 Panst01_2

6月4日2時30分~5日2時30分の彗星とらせん状星雲の位置。一時間ごとにプロットしています。大接近は5日ですが、4日でも1度くらいまで接近していますので、天候が良ければ今晩狙うのもありですね。SWATで撮影したら、ぜひ作例ページにご投稿ください!

※パンスターズ彗星が昇ってきてすぐの超低空で撮影するときは、大気の浮き上がり現象を受けるので、SWATの追尾モードを「SUN/LA」にした方が正しく追尾します。ただし、高度が高くなってきたときに「恒星時」に戻すのを忘れないようにご注意ください。

2016年5月30日 (月)

ポールマスターSWAT & M-GENで球状星団を狙う。

ポールマスターSWATでしっかり極軸設定をして、M-GEMでオートガイドすれば、焦点距離500mmクラスでも成功率が大幅に高まります。作例として、前回ポールマスターSWATを試したときに、ボーグ90FL+フラットナー1.08×( 540mm F6)でテスト撮影した球状星団を掲載します。大きさを比較できるように、同比率でトリミングしてます。この日は日没前からずっと風が強く、時々突風が吹き荒れる状況で、とても撮影可能な条件ではなかったのですが、22時過ぎ頃には風も収まってきて、無事に撮影することが出来ました。M4とM22は月明かりにも邪魔されましたが、球状星団は意外とよく写ります。
 M3●M3
2016年4月30日23時40分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×4枚コンポジット ハイライト部分はISO800 30秒露出×5枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M4●M4
2016年5月1日1時54分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×5枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M5●M5
2016年5月1日0時55分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×5枚コンポジット ハイライト部分はISO800 30秒露出×5枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M13_3●M13
2016年5月1日0時47分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×5枚コンポジット ハイライト部分はISO800 30秒露出×6枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M22●M22
2016年5月1日2時28分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×5枚 ISO200 600秒露出×1枚 合計6枚コンポジット ハイライト部分はISO800 30秒露出×6枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
全天最大の球状星団、ω星団も撮影しようと狙ってみましたが、結果は下の画像の通り南の低い山に隠れてダメでした。なんとかケンタウルス座A電波銀河までは写せました。撮影ポイントをあと10メートルくらい北へ移動して三脚を伸ばせば写せそうです。いずれリベンジしたいです。Ngc5128_2●NGC5128
2016年4月30日22時39分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 180秒露出×11枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 Photoオマケ画像は突風に煽られながら撮ったM3です。ひどい星像ですね。この日は誰でも撮影は無理だと判断できる風が吹いていましたが、土台になる三脚や搭載機器の取り付け部がヤワだと、弱い風でも星像が乱れたりします。赤道儀の追尾精度や極軸設定以外にも、意外なところにガイドミスの原因が見つかることがあります。できるだけ頑強な機材を使うのも成功率を上げるポイントです。

2016年5月26日 (木)

ボーグ71FL/90FLセットにはSWATがベストマッチ!

Kyoei71flswat_2●協栄産業オリジナル BORG71FL+レデューサー7872セット 5月27日(金)発売予定
 Kyoei90flswat_2

●協栄産業オリジナル BORG90FL+レデューサー7872セット 5月27日(金)発売予定
 
SWAT正規取扱店の協栄産業様からボーグ71FLと90FLのレデューサーセットがお買い得価格で登場します。私も71Fl/90FLを愛用してますが、レデューサーとの相性も抜群で、フルサイズ周辺まで非常にシャープな星像を結びます。この高性能な光学系を支える赤道儀も高精度追尾が自慢のSWAT-300/350がお勧めです。ノータッチ撮影はもちろん、M-GENを併用してのオートガイド撮影も可能ですので、将来的なステップアップにも充分に対応します。下に71FLレデューサーセット+SWAT-350ノータッチによる作例を掲載します。ボーグ71FL/90FLレデューサーセットを支える赤道儀には、軽量コンパクトで高精度なSWAT-300/350をぜひお選びください。
  Catalina2_2●カタリナ彗星(C/2013 US10)
2016年1月10日02時49分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(288mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 90秒×20枚コンポジット(彗星核基準にて) Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 Bara●バラ星雲
2016年1月9日21時18分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(288mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 90秒×20枚+120秒×4枚 合計24枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 M42●オリオン星雲
2016年1月9日23時09分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(288mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 90秒×10枚+ISO3200 90秒×7枚 合計17枚コンポジット ハイライト部分にISO1600 10~20秒露出10枚を合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市

«ポールマスターSWAT、6月5日発売。