2017年2月22日 (水)

CP+2017、いよいよ開幕。

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いよいよCP+2017の開幕が明日に迫りました。今年もボーグさんのブースでSWAT赤道儀をドーンと展示していただけることになりました。SWAT-350とSWAT-200を2台ずつ展示いたします。それぞれ、最適なボーグ鏡筒を搭載して、ユーザーさまに向けた最新の「ポタ赤天体撮影」をご提案いたします。どうぞご期待ください。なお私、加曽利も24日と25日の夕方には、会場入りしている予定です。SWATについてのご質問を受け付けておりますので、お気軽にお声をおかけください。両日とも来客があり、打合せのため離席していることもございます。その節はどうぞご容赦ください。CP+2017、まずはボーグブースへGO!
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会場には、SWAT+BORGの作例プリントをご用意しています。私の未熟な作品ですので、そのあたりはどうかご容赦ください。参考程度にご覧いただければと思います。上級者の方のダメ出しもお待ちしております。(笑) それから素敵なお姉さんにも会えますので、ぜひぜひご来場ください!

※会場の写真は昨年の様子です。
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個人的にはキヤノンのお姉さん、じゃなくて新製品に期待してます。(笑)
 
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2017年2月21日 (火)

M35、クラゲ星雲、モンキー星雲。

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●M35、クラゲ星雲、モンキー星雲
2017年2月19日19時57分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO1600 120秒露出×47枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
前回ブログの45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星を撮影する前に、ふたごの足もとにあるM35、クラゲ星雲、モンキー星雲を焦点距離300mmフルサイズで撮影しました。コンポジットのズレ分をトリミングした程度ですが、もう少し画角か広ければ、クラゲ星雲の左側の淡くて大きな散光星雲まで入ります。300mmならモザイクで撮るといいかもしれないですね。冬の天の川の中なので、星がいっぱいです。M35は右上の大きな散開星団です。そのすぐ右下にあるのがIC2158で、球状星団のような密集度の高い散開星団です。M35と星の色合いも違っていて、両者の対比が面白いです。中央左がクラゲ星雲。そしえて下がモンキー星雲です。切り出した画像も掲載します。
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●クラゲ星雲とモンキー星雲
 300mm

カメラファンの間で「サンニッパ」の愛称で呼ばれる300mm/F2.8レンズは、各メーカーが高性能を競うようなハイレベルな純正レンズが投入されていますが、とても高価でおいそれとは手がでない代物です。シグマのように、純正のレンズの半額くらいで販売してくれるメーカーは貴重ですね。APO 300mm F2.8 DG HSMは、重さが2.4キロと重量級ですが、コンパクトで私のお気に入りの望遠レンズになっています。EDレンズを二枚使ってバランスよく収差補正されていて、開放から極めてシャープな星像です。F2.8の明るさも天体用として魅力的です。ただ、発売から10年以上経過したレンズなので、そろそろ新製品が出るかもしれませんね。その時はフローライトレベルの特殊レンズを複数使ってくる可能性が高いので、一段とシャープな星像が期待されます。でも価格は現行維持でお願いできれば嬉しいです。
各社サンニッパは重量級ではありますが、SWAT-350に搭載してノータッチ撮影するのに向いたサイズの望遠レンズです。お気軽スタイルで撮影する最高峰かもしれません。これ以上の焦点距離になると、電子極望などでの精密な極軸合わせやオートガイドなどのテクニックが必要になってきて、「お気軽」ではなくなってきますから。
 
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2017年2月20日 (月)

2月19日の45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星。

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●45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2017年2月19日22時18分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO1600 60秒露出×41枚を彗星核基準でコンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
  
昨年末に近日点を過ぎ、雄大な尾をみせてくれた45P彗星(その勇姿はこちら)。2月11日は地球に0.083AUまで大接近しました。一週間以上遅れてしまいましたが、昨晩私も撮影してきました。残念ながら長い尾は確認できませんでしたが、彗星らしいエメラルドグリーンの光芒が焦点距離300mmの望遠レンズできれいに写せました。北西(写真の右上)の方向に尾?が広がっているようにも感じますね。今週末は新月期ですし、午後8時くらいには、地平高度も30度ほどになりますので、ぜひ撮影していただければと思います。これだけ大きいので、中望遠でも充分に写せると思います。下は恒星基準のコンポジットです。
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この付近は、銀河がとても多く、どこを向けて撮っても何かしらの銀河が写るような領域です。昨夜の45P彗星はりょうけん座にいました。位置はレグルスを基準に東に2h30m、北に20°です。いつも赤緯に使っている角度目盛り付きの粗動付微動回転ユニットをCP+展示用にボーグさんに貸し出してしまったので、アルカスイスの粗動ユニットに載せていたのですが、2.5°刻みの目盛りを5°刻みと勘違いして、導入(したつもり)して、試写しました。するときれいな紡錘状の銀河や彗星の核のような銀河が写っていて、てっきりそれと勘違いして15分くらい時間をロスしました。
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●かみのけ座の銀河
2017年2月19日22時8分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO3200 30秒露出 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
これが最初に間違って導入した位置で試写した画像。中心にある銀河を彗星かと勘違いしました。その時は「45P、ショボいなぁ~」と思っちゃいました。(笑)  帰ってから星図で調べたらNGC4494でした。左の美しい紡錘状銀河がNGC4565です。間違いに気づいて、再度導入し直したら、45Pを一発で捕獲できました。この画像、EOS 6D、ISO3200で30秒露出の一枚ものですが、意外とノイズも少なく、よく写っていますね。EOS 6Dが天体用に人気があるのも理解できます。
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今週末の45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星の見かけの位置。東京21時東の空。地平高度は24日時点のものです。彗星の動きは最接近の頃と比べるとだいぶ小さくなりましたね。
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気温は3.5度で、一時期より楽になりましたが、まだまだ寒いのには変わりません。撮影には暖かい装備で臨みましょう。
 
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2017年2月18日 (土)

超光害地で超お気軽撮影。

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●バラ星雲
2017年2月17日19時15分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(合成焦点距離 288mm F4.1) IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO200 90秒露出×71枚+ISO400 90秒露出×60枚 合計131枚コンポジット ステライメージ7でダーク&フラット補正、コンポジット処理 さらにフラットエイドで追加補正 仕上げはPhotoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 東京都目黒区
 
前回のブログの続きです。今回も渋谷駅から1.5キロほどの超光害地の南向きベランダで、スマホだけで極軸調整して撮影しています。光害カットフィルターのIDAS LPS-D1フィルターを使いたくて、ボーグ71FL+レデューサーを選択しました。131枚ものコンポジットで、何とか炙り出したのが上の画像です。それでも、ノイズで荒れてますね。参考のため撮って出しを下に掲載します。
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元天文ガイド編集長で株式会社輝星の高槻さんは、「分子雲まで出すつもりの作法を行なえば、光害地での撮影も充分可能」とおっしゃっています。また、「星空は光害の海に沈むことなく浮かんでいる」という合い言葉の下、光害地撮影ファンの有志の人達と試行錯誤しているそうです。フィルムのように、光害が星の像を押しのけて沈めてしまうことはないのでデジカメなら光害地でも使える理屈ですね。

前回の極軸調整の補足ですが、座標変換で計算すると極軸設置精度は、300mmで30秒露出の場合、高度/方位が1度くらい狂っていても問題はありません。60秒なら0.5度狂っても大丈夫です。今回は90秒露出して点像を得てますので、20分程度で収まっていることになりますね。なかなかの設置精度です。

スマホの傾斜計は非常に正確で、SWAT-300/350の削り出し筐体の工作精度を活かせます。コンパスアプリは偏角も補正してくれるようですが、ただしスマホの精度は5度ほど狂うことがあるので、普通のマップコンパスの方がお勧めです。その時は偏角を調整してください。南中時に影響があるのは、高度でなくて方位です。高度は追尾速度に影響します。いずれにしろ短時間露出なら無問題。コンパスはカメラの電池や赤道儀のベアリングのほか内蔵のモーターなどで狂うので、ポタ赤から少し離した位置で針を確認して、そーっと近づけて「どのくらい狂うか」見極めてから読むと正確です(重要!)。

超光害地の北極星が見えない南向きベランダでも、簡単セッティングで、作例くらいの画質が得られます。都市にお住まいの方も気軽に星野撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。ただし、空の暗いところで撮影したときよりも画像処理がかなり大変です。(笑) オマケ画像はフラットエイドで使用した補正用のマスクです。色カブリがひどいです。(汗)
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フラットエイドは、ぴんたんさんが作成されたフリーソフトで、天体の画像処理を行う上で、とても役立つ優れたツールです。これをフリーで提供していただけるこは、ありがたいことです。ぴんたんさんに感謝します。

ダウンロードは↓のページから。「Software」をクリックしてください。使い方もあります。
http://figomura.ddo.jp/shinyadoraku/

シェーディング画像作成で上手くいかなかった場合は、私の環境では「シェーディング画像ビニング倍率」を「2」にすると大丈夫でした。
 
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2017年2月17日 (金)

意外に使える? スマホの極軸設置。

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●M42
2017年2月15日20時35分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞りF4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO200 60秒露出×41枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 東京都目黒区
 
上の画像は、なんてことないオリオン大星雲ですが、いくつかのチャレンジが込められています。まずは撮影地がユニテックのある目黒区です。それも渋谷駅から直線距離で1.5キロくらいの位置なので、バリバリの超光害地です。2等星くらいまでしか見えないような場所でノーフィルターで撮りました。しかも北極星が見えない南向きのベランダからですから、正確な極軸設置は簡単にはできません。そんな逆境下でのチャレンジです。まずは、極軸設置ですが、あえてスマホの傾斜計とコンパスアプリだけでの設置です。それで、どこまで露出を延ばせるのか…。下の画像をご覧ください。
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シグマの300mm F2.8をF4まで絞って、フルサイズのEOS 6Dで撮影した画像をピクセル等倍で切り出しました。それぞれ一枚ものです。左が60秒、中が90秒、右が120秒露出です。さすがにスマホ設定だけだと、焦点距離300mmもの望遠で120秒露出は厳しい感じですが、それでもほぼ点像といえるレベルではないでしょうか。たまたま上手く設置できたりすることもあると思いますので、安全をみると、焦点距離200mmで60秒露出なら、まず安心して撮れると考えていいと思います。スマホ設置、なかなか侮れませんね。本来なら、ここからドリフト法で追い込めばよいのですが、それがなかなか面倒なんで、気軽さがなくなってしまいますね。スマホ設置ではここまでと割り切って使うのがよいのではないでしょうか。
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こんな感じで調整してみました。コンパスアプリはかなり微妙で、磁気偏角を補正してくれてるのかもわからないくらいで、時にはあらぬ方向を指すこともあり、極軸微動ユニットについている方位磁石と比べて「まぁこんなもんかなぁ」という程度のいい加減なセッティングです。
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インターバルタイマーをセットして、あとは暖かい室内でTVでも見てればいいのですから、ベランダでの撮影はお気楽です。焦点距離300mmで1分ほどの露出が可能とわかったので、ユーザーの作例ページで奮闘しているHUQさんと蒼月さんの「光害地で撮る…」シリーズに参戦しようかと思い始めました。(笑)
 
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2017年2月16日 (木)

BORG新カタログにSWAT作品が掲載されました。

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今、絶好調のボーグさんの新総合カタログが刷り上がりました。早速、見本が届きましたが、SWAT作例コーナーで活躍されている横浜の蒼月さんと愛知のHUQさんの作品が掲載されています。私の写真も載せていただきました。新カタログは最新の107FLから36EDまでの魅力のフルラインナップです。ボーグ製品をご検討中の方はもちろん、そうでない方もぜひ手にとってご覧ください。なお、SWATとの組み合わせは来週に迫ったCP+でドーンと展示予定です。新カタログをゲットするだけでも価値があります。ぜひご来場ください。
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55FLのページには愛知県のHUQさんがSWAT-200で撮影した「すばる周辺」が掲載されています。
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71FLのページは、横浜市の蒼月さんがSWAT-200で撮影した「M31アンドロメダ大銀河」が掲載されました。
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そして90FLのページには、私の「干潟星雲周辺」が掲載されています。

このように、軽量コンパクトなBORG製品はSWATポータブル赤道儀と抜群の相性です。負荷がかかっても高い追尾精度を維持し、耐荷重性能にも優れ、極軸の粗動回転機構やオートガイダー対応、豊富なオプション群が高度な撮影までサポートします。将来的にも安心してお使いいただけます。ボーグ鏡筒をお持ちの方はもちろん、これから購入される方も、ぜひSWAT赤道儀をお選びください。

※カタログの作例データで、私と蒼月さんのカメラが「EOS60D改」となっていますが、「EOS 6D改」の誤りです。
 
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2017年2月14日 (火)

追尾精度を測ってみよう。

以前、「追尾精度お気軽チェック!」というブログ記事で、どれくらいの焦点距離のレンズまでノータッチ可能かを簡単に調べる方法を書きましたが、今回はその続編で、ピリオディックモーションを数値で測ってみる方法をご紹介します。まず設置方法は前回と同様に極軸は合わせません。だいたい北に向けて設置します。ですから北極星が見えなくても大丈夫です。焦点距離は1000mmくらいがお勧めですが、400mmくらいでもそれになりに測定できます。気軽にやってみてください。

赤道儀の追尾精度は一般的にピリオディックモーションと呼ばれます。赤道儀のモーターが正確に回転していても、途中のギヤの精度不良で追尾速度は「速くなったり遅くなったり」を繰り返します。それでピリオディック(周期)モーション(運動)と呼ばれています。この周期は構造上、ウオームネジ1回転になるので、通常ウォームネジが一回転したとき、追尾速度が速くて西に動いたときと遅くて東に動いたときの正常値との誤差の幅を角度で表します。

これまで、星を点像に写すために必要な精度は、弊社ではおよそですが、50mm標準レンズで±40″、200mm望遠で±10″、400mm超望遠で±5″程度としています。デジタルカメラの撮像素子は詳細なので、『天文年鑑』(誠文堂新光社)などに以前から載っているフィルムの場合の数値よりも1.5~2倍ほど厳しく定めています。超望遠ともなるとシンチレーションで星像がボケるので、計算の精度より少し甘くても大丈夫なこともありますが、最新のデジタル対応レンズは解像度も高く、高画素化したカメラの性能と相まって、弊社の計算上の精度では足りないかもしれません。このあたりは、実際に星を撮って確認してみる必要がありますね。

赤道儀で日周運動を追尾しながら、真南の天の赤道付近を撮影してみましょう。都会の光害で、低感度に設定してもかぶる場合は、短時間露出にして比較明で合成しましょう。露出時間は一周期半くらいで充分です。あまり長くすると、星の軌跡が円弧を描くので、最大振幅がわかりにくくなります。高度をちゃんと合わせて真南を撮ればほぼ一直線に写りますが、あまり気にせずに撮りましょう。赤道儀の一周期はウォームホイールの歯数で計算します。24時間を「分」に直すと1440分です。これを歯数で割れば、何分かわかります。144歯なら一周期はちょうど10分ですね。この場合は15分も露出すれば充分です。早速撮影してみましょう。

さて上記を踏まえ、赤道儀を購入したら、どれくらいの追尾精度を持っているのか、まずは確認しておきたいところです。そうでないと、星を点像に写せる焦点距離と露出時間の目安がわからないまま撮影することになり、なかなか点像に写せないと悩むことになってしまいます。また固有のピリオディックモーションの特性を知っていれば、それを上手く利用して、撮影効率を高めることも出来ると思います。
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これが撮影するレンズの方向です。SWAT本体の面に対してレンズが平行になるようにして真南に向けます。天の赤道から上下にズレると、その分結果が甘く出ます。上の写真はSWAT-350に200mm望遠を載せてますが、今回は300mm望遠に3×テレプラスを装着して900mmで撮影しました。結果は下の写真です。
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焦点距離900mm、キヤノンEOS 6Dで10分間撮影したピリオディックモーションの画像。左がピクセル等倍で、右は拡大です。極軸の東西を狂わせて撮影すると星は南北に流れて写りますが、今回は下の吉田さんの写真に合わせるために横位置にしました。写真の左側が北で上側が西になります。SWAT-350のウォームホイールは210歯でウォームネジ一周7分弱ですから、約一周期半のモーションが記録されています。赤い線がピリオディックモーションによる最大振れ幅です。黄色い▲がボトム(東)とトップ(西)の位置。撮影した星の軌跡が正しく南北でなく斜めになった場合は(極軸の上下がズレているとそうなります)、少し回転させてかまわないので、正しく縦か横になるように調整してください。トップとボトムの位置にガイドラインを持ってきます。それぞれ星の光跡の幅の中心です。ガイドラインの幅を画像処理ソフトで超拡大して、何ピクセルか測ります。画像の例では10ピクセルになります。

次に1ピクセルあたり、どれくらいの角度か調べます。画角は便利な計算サイトで調べましょう。フルサイズで900mmの時の水平画角は「2.29152°」となりました。(カメラメーカーのサイトや取説には正確なセンサーサイズが記載されていますので、それを手動で入力すればより正確です) それを、撮影したモードの解像度で割ります。解像度はPhotoshopなどの画像処理ソフトで開いて「解像度」を見れば簡単にわかります。1ピクセルあたりの角度を調べるには、同じレンズで二重星を撮影したり、惑星を撮影して離角や視直径のピクセル数を数える手法もあります。意外に簡単なのが、月や太陽を撮影して測定する手法です。その日の月や太陽の視直径はプラネタリウムソフトなどでわかります。 

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EOS 6Dの幅(水平方向)は「5472」ピクセルです。これで先ほどの水平画角「2.29152°」を割ると、1ピクセルあたりの画角は「0.00041877192°」になり、角度の秒(″)に換算すると×60×60ですから1ピクセルは「1.5 ″」です。

1ピクセルあたり「1.5″」とわかったところで、これを撮影した画像にあてはめますと、トップとボトムの差は「10ピクセル」でしたから、トータルのピリオディックモーションは1.5″×10ピクセルでトータル15″、ピリオディックモーション±7.5″という数値が導き出せます。SWAT-350としては標準的な追尾精度です。

±7.5″はフィルム時代なら焦点距離400mmクラスを完璧にノータッチ出来る精度なんですが、デジタル時代になって、カメラもレンズも恐ろしいほど高解像になってきました。ですので、焦点距離200mm程度までなら安心してノータッチ出来る精度と考えた方がよいでしょう。それから撮影したモーションの星の光跡が、画像のように滑らかなことも重要です。滑らかであれば、露出時間をモーションの一周期よりも短くすることで、もっと長い焦点距離でも星を点像に写すことが出来ます。上の測定画像は10分間ですが、それを5分割して2分間分のモーションを考えてみれば、それぞれ±3秒角程度に収まると思います。それくらいあれば、400~500mmクラスで撮影しても、80%くらいの歩留まりを確保できると思います。運悪くボトムからトップに向かうところでシャッターが切れた一枚が少し流れるくらいでしょう。高感度に設定して、2分程度の露出で撮影枚数を稼ぎ、大量コンポジットで高画質を得る方法は、ある意味、理に適った方法といえます。

赤道儀によっては、この星の光跡が細かい周期でギザギザして、さらにそれが大きなサインカーブを描くようなものもあります。ギザギザの幅が大きいと、サインカーブの波に上手く乗れず、いくら露出時間を切り詰めても点像にならないこともあります。こんな時は焦点距離を短くするのが一番ですね。
 
最後に、SWAT-200と350ユーザーでもある関西のレジェンド、吉田隆行さんのサイトに掲載されている方法もご紹介します。
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吉田さんが所有しているSWAT-200のモーションと二重星の合成画像です。ギザギザのない、とてもきれいなサインカーブを描いてますね。吉田さんは、あらかじめ離角のわかっている二重星を撮影しておいて、それから赤道儀の方位をわざとずらしてモーション撮影を行っています。もちろん同じ光学系です。二重星の17秒角(緑ライン)が13ピクセルなので、1ピクセルあたり1.31秒角になります。対してSWAT-200の最大振幅(赤ライン)が14ピクセルなので、トータル18.3秒、±9.2″のピリオディックモーションと読み取れます。吉田さんは控えめに「±10~14″前後」と書いてますけど、SWAT-200としては優秀な成績といえます。
  
赤道儀は同じモデルでも、それぞれ違ったピリオディックモーションになります。このあたりは機械ものですので、多少の「当たり」「外れ」が出てしまうのは仕方ないことですが、SWATシリーズは、できる限り一定のモーション幅に収まるようにギアまわりを入念に研磨して高精度を達成しています。SWAT-300/350は全機(SWAT-200は抜き取り)、実際に測定して、±7″前後を確認してから出荷しています。 赤道儀を購入したら、まずどれくらいの追尾精度を持っているのか測ってみましょう。そのうえで、その特性に合った使い方をするのが成功率を高める近道です。標準レンズも追尾できないほど精度の悪い製品も出回っているようですけど、そんな製品も広角専用と割り切って使えばよいのです。
  
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2017年2月11日 (土)

パソコンのモニターは正しく調整してますか?

「パソコンのモニターなんて買ったときにつないだままだよ。」なんて人も多いと思います。意外と重要なポイントだったりしますので、天体写真の画像処理をする前に、正しく調整されているか確認してみましょう。Windows7や10には基本的な調整が出来るツールが備わっています。まず、それを使って調整してみましょう。ツールは、「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」→「ディスプレイ」→「色の調整」で起動できます。ガンマ、明るさ、コントラスト、色合いをご確認ください。

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基本的な調整が終わったところで、上のグレースケールをクリックして拡大してご覧ください。上段が5%刻みのスケールで、下段は明部と暗部のそれぞれ10%の範囲を2%刻みにしたものです。ちゃんと段階的に表示されてますか? もしチャートの明部が飛んでしまっていたり、暗部が真っ黒に潰れてしまっているようなら、モニターの「明るさ」「コントラスト」を微調整して、きっちり表示されるようにしてください。それから、色カブリがあるとグレースケールが着色して見えることがあります。それも直しましょう。モニターの性能によっては、調整してもきれいに表示されないかもしれません。分子雲や星雲の淡い部分の炙り出しは、なるべく正しく調整されたモニターで行いたいですね。
 

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パソコンに搭載されたグラフィックカードによっては、ドライバのセットアップ時に専用のツールも一緒にインストールしてくれるものがあります。このツールでも調整できます。参考画像はnVIDIAのものですが、これで「明るさ」「コントラスト」などを調整できます。
 
モニターによっては複数の表示モードを記憶させておくことができる機種もあります。正しく調整された状態が、普段使いにはちょっと眩しく感じるようでしたら、目的によってモードを切り替えて使うのも便利です。
 
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2017年2月 7日 (火)

ユニテックの社会貢献活動。

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画像はベッド数500床、外来1000人規模の都内某大病院の一角に展示された天体写真です。昨年末に「病院内の一部壁面を天体写真で埋め尽くしたい」というご要望をいただき、拙い作品ではありますが、これまで私が撮影した数十枚の写真を無償で提供いたしました。病床の入院患者さんや診療待ちの外来患者さんの気持ちを少しでも癒すことができたなら、こんなに嬉しいことはありません。ご覧いただいた患者さんが宇宙の神秘に触れて、一瞬でも病気のことを忘れてもらえたらと思います。そう、宇宙旅行へ行ったような気持ちになってくれたら最高ですね。そして病気に立ち向かってもらいたいです。これくらいの貢献しか出来ないですが、患者さんの一日も早い回復を願っています。退院したら、空気のきれいなところで、双眼鏡片手に満天の星空を眺めて欲しいです。それで天文ファンが一人でも増えてくれたら、私の嬉しさも二倍です!
 
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2017年2月 4日 (土)

上弦の月。

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■撮影データ
2017年2月4日18時8分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/40秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
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気象庁ホームページより転載、4日午後6時の天気図。
 
今日は冬型の気圧配置が完全に崩れて、等圧線の間隔も広がっため、気流も安定するかもしれないと、淡い期待を抱いていました。まだ明るいうちから、主砲のボーグ107FLをセットしてシーイングを確認。まずまず良好な状態だったので、レンズをしばらく外気に馴染ませてから撮影を始めました。実は昨日も機材をセッティングして、しばらく様子をみていたのですが、ダメダメのシーイングだったので、一枚も撮らずに片付けてました。今日は、そのリベンジが果たせました。まぁまぁシャープに撮れました。
  
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2017年2月 2日 (木)

モザイク撮影によるオリオン座。

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●オリオン座
2017年1月28日 20時59分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F5 3パネルモザイク 各150秒露出×11~12枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
先日ブログに掲載した「カリフォルニア星雲~すばる」を撮影したあとに、同じ設定でオリオン座も撮影しました。105mmレンズ横構図で3パネルのモザイクです。このシグマの105mmマクロレンズは周辺星像がシャープで歪曲も少なく、モザイク処理がとてもスムーズに行えます。ただし、モザイク枚数が増えると、サクサク画像処理するには、かなりのマシンパワーが必要です。(汗)
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焦点距離105mm程度までのレンズなら、シンプルフォークDXが便利です。今回のオリオン座のように横構図で撮る場合、105mmレンズの垂直画角は約13°ですから、重ねる部分を3°とすると、赤緯粗動部の目盛りで10°動かせばよいことになります。目盛りを使って効率よく撮影しましょう。赤経は時角目盛りなので、換算しないといけません。全周24時間が360度ですから、1時間が15度です。ちょっと不便ですが、これを基準に計算してください。重ねる量はレンズの性能にもよるので、だいたいの目安として利用していただければと思います。重ねる量は無視してメインの撮影対象を性能の良い画角中心で捉えたい場合もありますし、そのあたりは臨機応変に対処しましょう。焦点距離による画角の算出はこちらのサイトが便利です。それから、シンプルフォークだと、基本的に構図が縦と横の二種類だけなので、あとから撮り足りても回転ズレがほとんど生じないため、コンポジット処理がスムーズに出来るというメリットもあります。
 
最後に昨年末に雄大な尾をみせた「45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星」が、いよいよ地球に近づいてきます。来週末の2月11日に0.083AUまで大接近します。月が大きくて残念ですが、彗星がこんなに近づくことは滅多にないので、ぜひ観察していただければと思います。年末の姿はこちら
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2月9日~12日、東京での午前4時の位置。地平高度は2月9日です。
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2月16日~25日、東京での午後10時の位置。地平高度は2月16日のものです。この頃になると月の影響を受けずに観察できます。時間も明け方じゃないので、楽ですね。
 
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2017年1月30日 (月)

SWAT用アルカスイスキャッチャー、2月10日新発売。

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SWATシリーズポータブル赤道儀にアルカスイス規格のパーツを取り付ける際に便利な汎用キャッチャーが2月10日に新登場します。
長さ65mmの幅広タイプなので、一般的な50mmタイプより撓みにくく、抜群の安心感があります。また装着は、SWATが採用している35mm間隔のM6ネジで2点止めしますので、機材の重みで緩んでしまう心配がありません。中心には3/8インチ太ネジ(1/4インチ太ネジアダプター付属)が切ってありますので、通常のカメラネジでの一点止めにも対応します。さらに、クランプハンドルを長くしたため、ターンテーブルにぶつかることがなく装着可能です。(一般的な50mmタイプはクランプがSWATのターンテーブルと干渉してダイレクトに取り付けることが出来ません。)アルカスイスパーツを組み合わせて独自のシステムを構築したり、赤緯体に使用してカメラレンズや望遠鏡の頑強な固定にお役立てください。
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極軸ターンテーブルに直付けした例。
長いクランプも扱いやすく、2点止めで緩むことがありません。
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汎用アルカスイスパーツを組み合わせてフォーク形式にしたところ、ポールマスターSWATやオートガイダーの搭載も簡単です。
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赤緯軸の「粗動付微動回転ユニット」に装着した例。
アルカスイスのレールやL型ブラケットを介して、カメラボディをダイレクトに取り付けたり、重量級の望遠レンズやアルカレール仕様のボーグ鏡筒もガッチリ固定します。
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シグマの重量級レンズ、APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSMとM-GENオートガイダーを搭載したところ。

アルカスイスパーツを組み合わせてユーザー様の独自システムを組み上げてみてはいかがでしょうか。アイデア次第でとても使いやすくなります。なお、アルカスイスパーツは天体撮影などの精密な長時間露出に対応するほどの強度がないパーツも多く、撓みが発生してガイドが失敗することもあります。特にフォーク式に組んで撮影する場合など、影響が顕著です。中望遠程度までの焦点距離が安心です。長くても200mm望遠レンズくらいまでで抑えるのがお勧めです。
 
■アルカスイスキャッチャー 2月10日発売
ステンレス製M6ネジ2個、太ネジアダプター付き
販売価格 5,500円(税別)

※中国製。
※複数メーカーのアルカスイス規格レールに適合することを確認していますが、アルカスイス規格にはメーカーによって、多少のバラツキがあるため、一部のメーカーには適合しないこともございます。ご了承ください。
 
お問い合わせ、ご購入は下記の販売店様へ。

●協栄産業東京店
●協栄産業大阪店
●スカイバード

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2017年1月29日 (日)

モザイクで撮るカリフォルニア星雲とすばる。

昨夜の房総のGPV予報は曇りでパッとしない感じでした。朝鮮半島と太平洋に高気圧があって、関東地方以西が軽い気圧の谷になるので、雲が発生すると予想されたのだと思います。午前中から気象衛星の画像をチェックしていましたが、高気圧の間に大きな雲は発生していません。「これは予想が外れるパターンかも…」と判断して、撮影に出掛けました。当初、薄雲の飛来がありましたが、午後9時くらいからは、ほぼ快晴に恵まれました。
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●カリフォルニア星雲からすばる周辺
カリフォルニア星雲 2017年1月28日 18時30分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F3.5 120秒露出×18枚 絞り値F5 150秒露出×10枚 合計28枚コンポジット
すばる 2017年1月28日 18時50分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F3.5 120秒露出×20枚 絞り値F5 150秒露出×10枚 合計30枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
※ブログにアップロードできる解像度の制約のため、上下二分割で掲載しました。それぞれクリックすると拡大できます。
  
天文薄明終了近くから、すぐに撮影を開始しました。当初、薄雲が広がっていて、このまま曇る心配もあるので、両方の対象を10枚ずつくらいで交互に撮りました。本当は片方を取り終えてから、次の対象に移った方が、微妙なズレが出なくていいのですが、万一曇ったことを考えての作戦です。薄雲ソフトフィルターのおかげで、ちょうどよく輝星が滲みました。今回、単純な2パネルモザイクですが、全面にシャープな星像が広がり、一段と迫力が増します。モザイク合成にはPhotoshopのPhotomergeを使っています。

初心者の方がモザイク撮影にチャレンジする時のポイントを少し書きますと、まず、レンズは出来るだけディストーション(歪曲収差)が少なく、周辺星像がシャープなものがよいです。あまり歪曲が大きいと、Photomergeできれいに合成できません。それから周辺減光も出来るだけ画像処理しやすいレベルに補正できるF値まで絞るとよいでしょう。だいたい2段くらい絞れば、周辺減光はかなり改善されます。参考のために下に撮って出し画像を掲載します。使用したシグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMは開放F2.8ですが、F5まで絞るとほとんど周辺減光が感じられないくらいの元画像が得られます。周辺星像もシャープですし、歪曲もほとんどないので、モザイクに最適なレンズのひとつです。撮影の時に重ねる量は、レンズによって大きく変わってきます。作例くらいの性能があれば横方向で20%くらいあれば問題ないでしょう。周辺に難があるレンズは撮影効率が下がりますが、重ねる量を多くしましょう。撮影した画像はフラット補正と処理ソフトの周辺減光補正を駆使して、出来るだけ背景をフラットにしてください。それぞれの背景がほぼ同じ調子になるように仕上げて、Photomergeで合成します。モザイクで意外と難しいのが広角レンズです。高級なレンズでも歪曲が大きく、星像も崩れます。光害カブリを取り除くのも至難の業です。歪曲が少なく明るい標準レンズ以上で始めるのがよいでしょう。
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カリフォルニア星雲の撮って出し画像です。F2.8をF5まで絞って、周辺減光がかなり改善されてます。これくらいなら画像処理ソフトで四隅を持ち上げてやれば、事足りますね。話しは変わりますが、イメージセンサー手前のフィルターが汚れていたので、撮影前に掃除しつもりだったのですが、ご覧のように右端と右下に大きな影が写っていました。帰ってからチェックするとフィルター面のホコリではなく、拭きムラのようなスジが残っていました。さすがにイメージセンサーはかなり微妙なムラまで写してしまいます。綿棒をやわらくほぐしてムラにならないように優しく拭き上げて、最後にエアダスターで軽く吹き飛ばしました。次は大丈夫でしょう。なお、ムラがあっても、その状態でちゃんとフラットを撮って補正すれば消せます。オマケは強引に炙ってモクモクさせた画像です。
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私個人としては、一番上の画像くらい背景が黒く締まっていた方が好みなんですが、最近の分子雲ブーム?に合わせて、これくらいトーンカーブを持ち上げた画像もいいかもしれないですね。
 
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2017年1月25日 (水)

SWAT&200mm望遠で撮りたい冬の星野。

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前回のブログに掲載したした20mm広角の作例に、フルサイズに200mm望遠レンズで撮影したときの画角で主な星雲や星団を切り出してみました。APS-Cだと135mmレンズくらいの画角になります。カリフォルニア星雲の右下には「すばる」があります。作例には入ってませんが、200mmで狙いたい対象ですね。かもめ星雲(わし星雲)の左下の散開星団がM47です。これもM46と並んでいますので、一緒に撮っておきたいです。バーナードループは200mmだと画角に収まらないので、モザイクで狙うなら対象になります。撮影ポイントを決めるときの参考にしてみてください。
 
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2017年1月22日 (日)

冬の天の川、ぎょしゃ座、オリオン座。

昨夜の房総半島は23時頃まで快晴の予報でした。その後、1時頃には月も昇ってくるので、夜半前の快晴の間だけ写真が撮れればいいかなぁという感じで出掛けてきました。今回は主砲のボーグ107FLは封印して、シグマのレンズで撮影です。これまで、90FL/700mmやら107FL/640mmの画像ばかり掲載していたら、協栄産業大阪店のSさんから「もっとポータブル赤道儀らしい写真を撮らんかい!」とお叱りをいただきまして、内心「だってSWATなら600mmでも撮れちゃうんだも~ん」と思いましたが、「わかりました!撮ってきます!」と返事をいたしました。それならばと広角20mmと標準50mmを携えて、Sさんにも納得いただける作品作りに挑みました。
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●冬の天の川
2017年1月21日20時58分~ シグマ 20mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 150秒露出×10枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
前回はノーマルの6Dで撮影しましたが、赤い散光星雲が写ってないため、今回はIR改造した6Dで同じエリアを撮りました。薄雲が通過したしたこともあって、ソフトフィルター効果?で輝星が滲みました。かえって、星座の形が強調され、ちょうどいい具合に仕上がってくれました。
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●ぎょしゃ座
2017年1月21日18時49分~ シグマ 50mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 120秒露出×18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
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●オリオン座
2017年1月21日19時41分~ シグマ 50mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 120秒露出×17枚+150秒露出×5枚 合計22枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
標準レンズに切り替えての星座撮影です。今回は極軸調整はポラリエ極望で済まし、オートガイドもしてませんので、セッティングも楽チンです。やはりIR改造したカメラで撮ると赤い散光星雲が良く写るので、まるで花が咲いたような華やかな星空になりますね。オマケ画像は、クリスマスツリー星団からバラ星雲です。
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●クリスマスツリー星団からバラ星雲
2017年1月21日22時20分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 150秒露出×15枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
クリスマスツリー星団とバラ星雲の両方を構図に収めるには、200mmクラスがちょうどいいです。赤や青が入り交じり、とても美しく、ため息が出そうな領域です。これだけシャープな180mmでの2分半露出ですが、光学極望で設置して、そしてノータッチ追尾でも、SWAT-350ならまったく問題なく点像に写せます。
Sさん、こんな感じのポタ赤作例でいかがでしょうか?(笑)
 
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2017年1月13日 (金)

RAWとJPEGの比較。

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上の画像は昨年12月28日に撮影したオリオン大星雲です。キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造)でRAWとJPEGの両方が生成されるように設定して連続撮影した画像のうちの一枚す。左がRAWデータをPhotoshopのCamera Rawで基本補正したもの。右はJPEGデータをレベル補正してRAWに近づけたものです。一見したところ、ちょっと彩度に違いが見られる程度で、ほとんど変わらないように感じますが、拡大してみると細部の描写の違いが分かります。下が拡大です。
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同時に生成されたRAWとJPEGですが、これだけの違いがあります。星雲部分の階調に注目すると、いかにRAWデータの方が情報量が多いかわかりますね。JPEGはカメラ内でかなり画像処理されていて、その後の処理にも限界があります。高品位な天体写真を仕上げようと思えば、やはりRAW画像を元にした方がよいでしょう。

話しは変わりますが、実はこの写真を撮影中に茨城県北部で震度6弱の強い地震がありました。その時は車内にいたんですが、房総半島でもけっこうな揺れを感じました。当然、撮影中の画像も相当ブレてると思いましたが、意外と影響は小さいようで、星の左右にヒゲが付いた程度でした。拡大画像の星をよく見るとヒゲがついてます。その後の画像は問題ないので、極軸のズレは大丈夫だったみたいです。

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2017年1月 7日 (土)

月齢9.1、好シーイング。

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■撮影データ
2017年1月7日17時19分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/40秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
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気象庁ホームページより転載、6日午後6時の天気図。
 
連続して月面です。月齢9.1になります。シーイングは昨日と似た感じでしたが、静止してる時間が少し長く、好シーイングと判断しました。ノイズと階調の改善を狙って、感度を下げて撮影しました。クレーターチェーンが解像していて、真冬としては上出来と思います。もっとシーイングが安定すれば、強拡大もチャレンジしてみたいです。明日から天気が崩れるようです。天体写真はしばらくお休みです。
 
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上の光学系にさらに2×テレプラスを追加。禁断のテレプラス2段重ねで撮影したコペルニクス。(笑)
 
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2017年1月 6日 (金)

上弦の月。

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■撮影データ
2017年1月6日18時29分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/125秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
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気象庁ホームページより転載、6日午後6時の天気図。
 
上弦(今朝4時47分)をちょっと過ぎた月齢8.1の月です。今日は冬型の気圧配置が若干崩れて等圧線の間隔が広がり風が収まってきました。シーイングは決して良くはないですが、常に揺らめきながらもスーっと落ち着く瞬間があり、一昨日よりは好条件でした。もう少しシーイングが良ければ、感度を下げてスローシャッターで撮影したいところですが、一昨日と同様、高感度に設定して高速シャッターで臨みました。まずまずの仕上がりになったと思います。
 
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2017年1月 5日 (木)

月齢6.1。

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■撮影データ
2017年1月4日17時49分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/60秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
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気象庁ホームページより転載、4日午後6時の天気図。
 
明けましておめでとうございます。新年最初のブログは昨年同様、私の好きな月面からスタートです。年末に入手した107FLでの初月面となります。ただし西高東低の冬型の気圧配置で風も強く、シーイングは期待できそうもありません。それでもベランダに機材をセットしてピント合わせしてみました。案の定ゆらゆら揺れまくってますが、まぁ真冬としてはいい方でしょう。撮影可能と判断して、いつも通りにリモートタイマーをセットしました。撮影終了後、パソコンに画像を取り込んで処理を終えると意外とシャープに仕上がっていてびっくりしました。こんなシーイングでも、これだけの画質を得られる107FL。好シーイングの時に本領を発揮するのが今から楽しみです。

相変わらずのブログですが、今年もどうぞよろしくお願いします。
 
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2016年12月30日 (金)

ボーグ107FL、テスト撮影3回目。

今年も残すところ一日になりました。たまにしか更新されないSWATブログですけど、今日が年内最後の更新です。それにふさわしい、冬の王様「オリオン大星雲」で締めくくりたいと思います。
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●オリオン大星雲
2016年12月28日20時20分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 5分露出×16枚コンポジット ハイライト部分にISO1600 1分露出×5枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市

ボーグ107FLでの撮影は3回目になります。当初、この大きな鏡筒はSWAT-350には、ちょっと荷が重いかなぁと思いましたが、テスト撮影を3回行っても、何の問題もなく搭載、追尾できました。さて、今回のオリオン大星雲ですが、上の画像はノートリで、下はノートリ画像から切り出した星雲部分です。このオリオン大星雲は、とても大きくて明るいので、小口径から大口径まで楽しめる天体です。短時間露出でも鳥が羽ばたいている姿を写せますし、たっぷり露出すれば周辺の淡い部分が写ってきます。今回はISO1600で16枚とコンポジット枚数が少ないため、ややノイズが気になりますが、美しい姿を捉えることができました。いずれ追加で重ねてよりノイズの少ない豊かな階調で仕上げたいと思います。

今年も一年、拙いブログをお読みくださり、どうもありがとうございました。来年も役に立つのか、立たないのか、よくわからないようなブログを綴ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。まぁ自分の趣味的なブログですので、どうか大目にみてやってください。(笑)

皆さまにとって素晴らしい一年になりますように…
 
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2016年12月29日 (木)

45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星。

新月直前の昨夜の房総は風も弱く天体撮影に絶好の快晴でした。いま尾が伸びてきていると話題の「45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星」を狙ってみましたのでご覧ください。画像は彗星核基準でコンポジットしました。右方向が北になります。
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●45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2016年12月28日17時57分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO1600 60秒露出×25枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市 ※右が北です。
 
薄明終了後、すぐに沈んでしまうので、わずかな時間でササッと撮影しないといけません。今回は速写性に優れたシグマの300mm F2.8を選択。天文薄明終了前から撮影開始し、コマ数を稼ぎました。画像処理したら、思った以上に尾が延びていて驚きました。年末年始はまだ撮影可能です。次の好機は2月に入ってからでしょうか。彗星の位置は下の図をご覧ください。本日18時の東京での位置です。1月上旬は矢印の方向に動きます。地平高度10°程度で撮影しないといけないので、できるだけ明るいレンズでたくさん撮影して彗星の核を基準にコンポジットしてみてください。尾が写し出せると思います。お正月休みに撮影してみてはいかがでしょうか。
 

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本日18時の東京での位置。1月上旬は星との位置関係ではピンクの矢印のように動きます。東京18時の地平線に対しては黄緑の矢印の方向です。ちなみに東京1月13日18時には、星との位置関係では、ピンクの矢印の先あたりですが、地平線からは緑の矢印の先あたりにいます。地平高度は7度ちょっとくらいです。日ごとに星座が動くため、わかりにくい説明ですみません。

彗星の撮影を終えたとき、ちょうどNGC253と288が南中していたので、ついでに撮りましたので掲載します。
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●NGC253とNGC288
2016年12月28日18時46分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D ISO1600 120秒露出×20枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
ちょうこくしつ座の系外銀河NGC253と球状星団NGC288です。どちらも大型の天体ですから、小口径の望遠鏡でも充分に狙える対象です。二つ並んだ姿はとても美しいです。ただ、南の低空なため、透明度が悪かったり、高度が充分じゃなかったりで、好条件で撮影できるチャンスが意外と少なかったりします。
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2016年12月26日 (月)

ボーグ107FL、テスト撮影2回目。

ボーグ107FLのシャープな星像は前回のテスト撮影で実感しました。この全面シャープな星像で散開星団を撮りたくなって、昨夜も出掛けてきました。ただ、翌日の仕事があるので、午後11時までの時間限定で臨みました。この日は5時半頃には現地に到着。その時は快晴でした。機材を組んで、いざ極軸調整しようかというところで、なぜか曇り始め、一時は雲が空を完全に覆うという、なんとも悲しい状況になってしまいました。「マジかよ~」と半べそ状態でしたが、気を取り直して、GPV予報や衛星の画像をみても大きな雲はなかったため、しばらく様子を見ることにしました。すると6時半頃にスーッと雲がなくなり、すっきり快晴に。いったいあの雲は何だったのでしょう。喜び勇んで撮影に入りました。(笑)
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●ペルセウス座の二重星団
2016年12月25日18時36分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 180秒露出×20枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
超有名なペルセウス座のh-χと呼ばれる二重星団です。画像はフルサイズでほぼノートリですが、全面シャープな星像が広がります。口径107mm、焦点距離648mmともなると細かい星まで分離して迫力が段違いですね。下に星団部分を切り出した画像を掲載します。
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これくらいのトリミングにも充分に耐えます。まるで宝石箱のような美しさですね。好きな星団だったのですが、いままであまり撮影してなかったので、久しぶりに撮ってみました。撮り終えた頃には、ぎょしゃ座が高く昇っています。勾玉星雲に狙いを定めました。
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●勾玉星雲
2016年12月25日20時33分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×6枚+ISO1600  300秒露出×12枚 合計18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
ぎょしゃ座の散光星雲です。右の大きな散光星雲がIC405勾玉星雲、左がIC410です。勾玉の尾の部分は頭部より淡く、構図的に周辺減光の厳しい周辺部になったため、きれいに写し出すのが困難でした。また、少ないコンポジット枚数で強引に炙り出したので、少し荒れてしまいました。ただ、口径107mm、焦点距離648mmというスペックで、星雲の微妙な濃淡が写り始めています。もう少し枚数を追加したいところです。この画像もほぼノートリです。構図もキツキツなので、発売予定のレデューサーを併用して焦点距離430mmくらいで撮りたいですね。
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●バラ星雲
2016年12月25日22時14分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 150秒露出×11枚+ISO1600 300秒露出×5枚 合計16枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
最後に撮ったのがバラ星雲です。これもコンポジット枚数が少ないので、無理な画像処理はしないで、ナチュラルに仕上げました。それでも口径107mmの迫力を感じることができます。もっと追加で重ねれば淡い部分も描画できますので、いずれやってみたいです。

以上、すべてSWAT-350での作例です。大口径のボーグ107FLを搭載しての二度目の撮影ですが、今回もトラブルなく撮影を終えることができました。SWAT-350とボーグ107FLのナイスなコンビで、来年も天体写真を楽しみたいと思います。
 
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2016年12月24日 (土)

ボーグ107FL降臨…

昨日23日は、待ちに待ったボーグさんの最新作、そしてフローライトアポクロマートシリーズの最高峰「107FL」の発売日でした。私も望遠レンズセットで早々に注文してましたが、ものすごい数の注文が舞い込んだようで、発売開始から僅か数日で第一ロット完売。すでに第二ロットも完売。なんともすさまじい勢いで売れているそうです。それで私の注文はといいますと、レンズはなんとか確保できたとのことですが、中川さんから「望遠レンズセットの注文が殺到してまして、他のユーザーさんを優先したいので、加曽利さんのは後まわしでいいですか?」と連絡がありました。内心、「え~、カーボン鏡筒とM75ヘリコイドもほしいよぉ~」と思いましたが、小心者の私は「もちろん私のは後まわしでいいですよ」と心にもないことを答えていました。(笑) まぁ、90FLの残骸があるので、とりあえず使えます。対物レンズだけでも入手できたことに感謝しなきゃですね。お待ちのお客様には申し訳ないです。それでは、早速のファーストインプレッションです。
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届いたレンズを開封して、舐めるように眺めました。第一印象は「デカくて重い!」です。ホントにSWAT-350に載るのか心配になってきました。それにしても美しいレンズです。惚れ惚れしちゃいます。構造もなかなか凝っていて、フード、セル、延長筒の三段構成になっています。フードと延長筒はたためるので、コンパクトに収納できます。さすがアイデアマン揃いのボーグさんですね。
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とりあえず、90FLの残骸に接続、ケースは新調しないとダメかなぁと思っていたのですが、ほとんど90FLと変わらない長さで、そのまま流用できました。対物レンズだけ入れ替えれば、すぐにでも使えるという画期的なシステムです。こうなると、いち早く写してみたくなるのが人情ですね。早速、房総半島へ出撃してきました。GPV予報では南に行くほど晴れる感じだったので、白浜を目指しましたが、途中、金谷のファミレスで晩飯を食べたときに最新の予報をチェックしたら、佐久間ダム付近でも大丈夫そうだったので、そこへ行くことにしました。19時過ぎには現地到着。まだ雲が多く、のんびり機材をセッティングして、晴れるのを待ちます。しばらく晴れたり曇ったりを繰り返していましたが、その間に極軸を調整して、ピント合わせを終えます。結局、晴れたのは22時前くらいでした。テスト撮影開始です。
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●馬頭星雲
2016年12月23日21時54分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 120秒露出×23枚+ISO1600 300秒露出×2枚 合計25枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県鋸南町
 
まずは、SWAT-350に搭載して、うまく追尾できるかどうかです。結果は拍子抜けするほどで、なんの問題もなく搭載できました。107FLを意識することなく、まるで90FLで撮っているときと同じ感覚で撮影に臨めました。これは自分でも驚きでした。そして、記念すべきファーストライトは冬の王様「オリオン大星雲」にしようと思いましたが、ちょっと手が滑って上の方を撮っちゃいました。(笑) 画像は少しトリミングしてますが、フラットナー併用の星像は全面極めてシャープです。これは素晴らしい。90FLよりも若干軸上色収差が改善されているためかもしれません。ただ90FLもものすごい高性能なので、どちらも甲乙つけがたい良像です。107FL、メイン望遠鏡として活躍してくれそうな手応えを感じました。今後もこのブログで作例を掲載していきます。どうぞお楽しみに。
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コンポジットに使った一枚(ISO3200/2分露出)をピクセル等倍で切り出しました。左がフルサイズ画角の隅(左上が角)、右が中心です。最周辺でも中心部とさほど変わらないシャープな星像です。今回、フラットナーの設定を90FLの500mmにしたままで撮ってしまいました。600mmに設定し直せば、周辺の星像がさらによくなるかも。
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90FLの時とまったく変わらないハンドリングです。ただレンズがグッと重たくなったので、バランスを取るためにアルカレールの固定位置を調整しないといけなくなりました。口径107mmですから、異様に頭でっかちに見えるかなぁと思いましたが、意外と格好良くまとまっている感じです。
 
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2016年12月19日 (月)

タカハシFS-60CB+補正レンズを特価処分します。

前回ブログの「ボーグ特価処分」は反響も大きく、あっという間に完売になりました。ご購入いただいたお客様、どうもありがとうございました。今回は、タカハシのFS-60CBを特価で処分いたします。レデューサーとフラットナーもセットで処分します。タカハシFS-60CBは、撮影用レンズとして非常に優れた性能をもっており、その星像は上級機のFSQシリーズに迫るシャープさです。レデューサー併用で255mm/F4.2という扱いやすい明るさとなり、イメージサークルもφ40と大きく、画像処理がやりやすいのも特徴です。初心者の入門用として最適なほか、ベテランのサブ機としても充分に機能する高性能です。タカハシ伝統のラック&ピンオン接眼部も秀逸で、精密なピント合わせもストレスなく行えます。SWATにもピッタリの軽量コンパクト設計なのも嬉しいです。 ※特価処分品は完売いたしました。どうもありがとうございました。

Fs60c2

Fs60c1

Fs60c2_2

Fs60c3_2
●タカハシ FS-60CB鏡筒 口径60mm 焦点距離 355mm/F5.9
●6×30ファインダー
●鏡筒バンド80S
●カメラ回転装置
●レデューサー0.72× 255mm/F4.2
●フラットナー FS-60C(新品未使用) 374mm/F6.2

  通常販売価格合計 165,200円→処分特価 129,000円(税別) 完売しました

SWATの追尾テスト用として2年ほど前に購入しました。購入後、半年間に7~8回ほど使用しましたが、その後ボーグに移行したため、お蔵入りしてました。状態はレンズ、鏡筒とも極美品クラスです。フードと鏡体に2ミリほどの塗装の剥げがございます。(写真参照) 接眼部や回転装置の動作も問題ありません。小型軽量ですので、持ち運びも楽々です。

購入ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。メールアドレスはこちら。なお別途、消費税8%がかかりますので、ご注意ください。お支払いは、銀行振込のみとなります。送料はサービス(日本国内のみ)いたします。一台のみですので、売り切れの節は、どうかご容赦ください。
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●M46M47
FS-60CB+レデューサー、キヤノンEOS6D、ISO1600、60秒露出。色調調整しただけの撮って出しです。イメージサークルが大きいです。
 M46473

同時に撮った3枚をコンポジットして、ピクセル等倍で切り出しました。星像はかなりシャープです。
  
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2016年12月16日 (金)

ボーグ90FLと55FLを特価処分します。

ボーグ107FLの販売開始が目前に迫ってきました。私も現在主力の90FLから107FL乗り換えるべく、資金を捻出したいと思い、現在愛用の対物レンズを特価で放出します。苦楽をともにしてきたボーグ90FLですが、どなたか大切にしていただける方、よろしくお願いします。それから、新品の55FL対物レンズも特価で放出します。 ※特価処分品は完売いたしました。どうもありがとうございました。
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90fl_2

●90FL対物レンズ(中古)
  通常販売価格 160,186円→ 完売しました

すでに生産終了した貴重なホワイトモデルです。やっぱり天体望遠鏡は白です。真夜中に使うものなので白がいいんです。(笑) 使用期間は約一年半。このレンズで撮影した写真は、このブログにたくさん掲載しています。状態はレンズ、外観とも目立った傷や汚れはなく美品となります。キャップのプラ部分に擦り傷があります。一年半使用しておりましたので、多少の使用感はございます。新品級をお望みの方はご遠慮ください。
 

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●【7872】 90FL/71FL専用レデューサー(中古)
  通常販売価格 55,371円→ 完売しました

90FLの焦点距離500mm/F5.6を360mm/F4まで明るくする高性能なレデューサーです。ほぼノートリのサンプル画像はこちら。周辺までかなりシャープです。こちらも使用期間は一年半でレンズはきれいです。外観は、装着時にドロチューブの植毛紙と擦れたアルマイトムラがありますが、実用上なんの問題もありません。
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●【7835】ヘリコイドM(中古)
  通常販売価格 18,858円→ 完売しました

当初、購入して使用していたヘリコイドです。すぐに、クレイフォード式の接眼部に乗り換えたので、実質2ヶ月くらいの使用です。ほぼ新品に近い状態です。
 

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●【0037】6×30ファインダー+アリミゾ式ファインダー台座
  通常販売価格(セット) 8,117円→ 完売しました

生産終了した6×30ボーグファインダー(XY脚付)の白仕様です。未使用の新品です。90FLとほぼ同時に購入しましたが、結局使わずにお蔵入りしてました。貴重な白です。やっぱり天体望遠鏡は白です。(笑)
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●【2555】ボーグ55FL対物レンズ
  通常販売価格 55,371円→ 完売しました

シヤープな星像で評価の高いボーグ55FL対物レンズ、未開封新品です。テスト用に購入したのですが、誤発注で余計に買ってしまい、お蔵入りしてました。もうひとつありますので、余分を放出します。この機会にぜひどうぞ。
 
購入ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。メールアドレスはこちら。なお別途、消費税8%がかかりますので、ご注意ください。お支払いは、銀行振込のみとなります。送料はサービス(日本国内のみ)いたします。どれも、一つだけですので、売り切れの節は、どうかご容赦ください。これが全部売れても、107FLは買えそうもないですね…、そもそもSWAT-350に搭載できるのか…(苦悩)
 
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2016年12月 7日 (水)

温度変化によるピンボケにご用心。

Temp2

画像は愛用しているフローライトアポクロマートのボーグ90FLに1.4×テレコンを使って撮影したもので、その中心像を等倍で切り出して、ホワイトバランスとレベル調整しています。撮影したのは11月上旬。ピント合わせを終えて、19時半から撮影開始(左)、コンポジット用にタイマーで複数枚撮りました。約1時間後の20時40分の画像(右)は、こんな状態です。ピントが完全にズレています。ガイドもイマイチですが、それは無視で。(笑) 撮影前の温度順応が充分でなかったり、撮影中に気温がグッと下がってきたような時は、フローライトやED、SDといった高性能なアポクロマートほどピント位置の変化でピンボケになる可能性が高いです。上の画像を撮影したときは、撮影開始後20分後くらいからピントが徐々にボケ始めていました。これからの季節、夜が更けるにつれて気温が一段と下がるような時は、こまめにピントをチェックするようにしましょう。作例の時は気温の変化というより、クルマから機材を出した後の温度順応が不充分だっと思われます。

もう少し詳しく書きますと、レンズは温度で形状が変わる(低温時には小さくなる)ので、それによって「ジャスピンの位置は」前に動きます。鏡筒も低温時には小さくなりますが、レンズの膨張率よりも鏡筒のアルミの膨張率の方が数倍も大きいので、レンズと鏡筒の両方が低温になると「ジャスピンの位置は後ろに」動きます。したがって、気温を見てピントがどのくらい狂うかを計算で求めるのは容易です。しかし、レンズとアルミは熱伝導率がまったく異なります。とくにレンズは外気に晒されている部分と周囲は先に冷えるので、完全に冷え切ってからでないと計算のとおりにピントは動きません。その上、フローライトやED、SDなどの異常分散ガラスは、気温で屈折率も変わるのでなおさら厄介です。最近、カーボン鏡筒などもあります。熱膨張はアルミの約20分の1ですから、この場合はレンズの膨張率の方が大きくなりますね。いずれにしても、こまめにピントを確認する必要があります。

それにしてもピントが合ったときの90FLの星像はシャープです。色の滲みもほとんど感じないです。ボーグさんからは今月中に上級機の107FLが発売されるようですし、その性能が楽しみですね。SWAT-350に載るようなら欲しいです。でも予算が…(悩)
 
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2016年12月 3日 (土)

IC2177かもめ星雲。

今年の夏から秋にかけては、ホントに晴れる日が少なくて、もうお手上げ状態でした。ここに来て、気持ちのよい秋晴れの日もみられ、星野撮影も存分に楽しめるようになってきました。昨日はそんな最高の一日になると予感させるような青空で、それに誘われるように房総半島へ出撃しましたが、意に反して、晴れたり曇ったりの生憎の天気でした。夜半までは晴れた時間帯を狙って、製品のテストをしておりました。夜半過ぎから薄明開始まで、じっくり天体撮影でもしようかと思ってましたが、撮影できたのはかもめ星雲(わし星雲)だけとなりました。
 Photo

●かもめ星雲(わし星雲)IC2177
2016年12月3日3時01分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 120秒露出×25枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県鋸南町
 
一晩中、晴れたり曇ったりを繰り返し、風もかなり強くて、落ち着いて撮影できませんでした。晴れたときにも高層に薄雲が広がっていたようで、撮影した画像はヌケの悪いものばかり。なんとか画像処理して、それなりに見られるようにしました。いずれリベンジしたいと思います。画像にはたくさんの散開星団も写っています。右上がM50、下中央がNGC2345、左端がNGC2353、かもめ星雲の左翼の先あたりのがNGC2335、その左下あたりがNGC2343です。天の川の中なので、星がたくさん写ります。
 Swat

今回の撮影機材は、シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM。F3.5まで絞ると周辺減光が少し改善されて、画像処理もやりやすくなります。風の強い日は、超望遠撮影は諦めて、焦点距離300mm以内くらいに抑えた方が成功率が高いでしょう。
 
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2016年11月30日 (水)

魔女の横顔と冬の天の川。

昨日は新月でしたが、東京は風が強くて天体写真を撮影するには向いてなさそうでした。ところが、私がよく撮影に行く房総半島は風も弱くて快晴の予報。ちょっとテストしたいこともあるので、いつもの夜半までということで出掛けました。仕事は21時までに終えましたが、せっかくなので、天体写真も撮ってきました。
 Photo

●魔女の横顔星雲 IC2118
2016年11月29日21時40分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 90秒露出×20枚+ISO400 300秒露出×11枚 合計31枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
房総の夜空でもこの淡い星雲が写せました。といってもなんとか炙り出した感じです。なかなか難かしくて、以前撮った時は惨敗でした。今回はその時のリベンジ。気合いを入れてシグマの328を持って行きました。(笑)
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●冬の天の川
2016年11月29日22時49分~ シグマ 20mm F1.4 DG HSM(絞りF2.0) キヤノン EOS 6D ISO400 150秒露出×5枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-200によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
ぎょしゃ座から冬の大三角にかけての天の川です。シグマの20mm/F1.4は非常にシャープな星像で、房総半島でもここまでたくさんの星が写ります。撮影した6DはIR改造してないので、赤い星雲がほとんど写っていません。ちょっと寂しい感じですね。
昨晩は23時で気温が4℃くらいまで下がりました。これからの撮影は寒さとの戦いでもあります。防寒対策をしっかりして出掛けましょう。
 
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2016年11月13日 (日)

月齢12.7、シーイング良好。

Photo

■撮影データ 2016年11月12日19時07分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO100 1/15秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

昨夜は気圧配置から、もしかしたらシーングがいいかもしれないと狙っていました。仕事を終えて望遠鏡をセットしたのが午後6時くらい、その時はまだゆらゆらしていてイマイチでしたが、そのまま1時間ほど外気に慣らすために放置。午後7時に再度確認すると、ピタッと止まった抜群のシーイングになっていました。高画質を狙って感度をISO100まで落とし、たっぷり露出をかけました。久しぶりの会心の作となりました。今日も晴れたら、シーイングは良さそうです。スーパームーン前日の月を楽しんでみませんか。
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気象庁ホームページより転載、12日午後6時の天気図。
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アリスタルコスから虹の入り江にかけてのクローズアップです。上の光学系にさらに2倍テレプラスを使用し、ISO800で1/40秒露出を40枚スッタクしました。
 
お知らせ
11月16日~21日まで、出張のためメールでのお問い合わせに対応できません。大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

2016年11月 7日 (月)

月齢7.6。

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■撮影データ 2016年11月7日17時25分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2340mm F26) キヤノン EOS 6D ISO400 1/20秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
今日はきれいな半月が南の空に輝いていました。上弦12時間前の月です。シーイングは一昨日よりは良好でした。ただし、ずっと安定して良いのではなく、悪化と安定を繰り返しているような感じです。落ち着いているときは数秒間スーッと止まりますが、すぐまたゆらゆらと乱れて、また落ち着くという感じ。今日は感度をISO400まで落として滑らかな画質を得ました。
ようやく秋らしい天気になってきましたね。月末の新月期には晴れる日が多くなることを期待しましょう。
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気象庁ホームページより転載、7日午後6時の天気図。
 
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2016年11月 6日 (日)

ジャパンバードフェスティバル2016が閉幕。

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昨日から二日間にわたって開催された「ジャパンバードフェスティバル2016」ですが、本日無事に終了しました。今日は私もボーグさんと協栄さんのブースにお邪魔して、最新のパーツ類の感触を確かめてきました。上の写真は昨日のブログでも紹介したSWAT-200とSWAT-350に55FLを搭載したデモ機です。高性能同士の組み合わせで、上級天文ファンも納得の高度な作品も撮れる最高の組み合わせです。
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ボーグさんの魅惑の新製品。特に右手前の75ヘリコイドは秀逸。そして超軽量なカーボン鏡筒も魅力的でした。これらの新製品は、協栄産業東京店、大阪店で実物を試せます。もちろんSWATも展示してありますので、ぜひ店頭でお確かめください。
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ボーグの責任者、中川さん。この人がいないとボーグの開発が進みません。今日もお客様に熱のこもった説明をされていました。
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今年はボーグさんと協栄さんが隣同士に並びました。鳥のイベントなんですが、ここではなぜか天文ファンにもお会いするんです。私はこの後、昨年同様、野鳥の撮影に挑みました。結果は下の通りです。ご笑覧ください。
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なさけないことに昨年と比べて、まったく進歩してません。一応、ボーク90FL+フラットナー+6Dで撮ってますが、野鳥は難しいです…

2016年11月 5日 (土)

月齢5.6。

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■撮影データ 2016年11月5日17時13分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2340mm F26) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/60秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
今夜は週末の土曜日、関東から西では好天に恵まれているようですので、人気の観測地は、きっと多くの天文ファンで賑わっていることでしょう。千葉の手賀沼では「ジャパンバードフェスティバル2016」が開催中です。ボークさんのブースにはSWATも展示されていていますので、ぜひお立ち寄りください。さて、せっかくの快晴ですから、私も月面撮影にチャレンジしました。シーイングは残念ながらイマイチでした。気圧配置からすると、もう少しよくてもいいかなぁと思いましたが、こればかりは仕方ないですね。
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気象庁ホームページより転載、5日午後6時の天気図。
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ジャパンバードフェスティバル2016でボーグさんのブースに展示されたSWAT-350とSWAT-200。SWATはボーク鏡筒にピッタリな赤道儀です。ぜひ、このナイスなコンビで天体撮影を始めましょう。
  
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2016年11月 4日 (金)

月とM33とNGC253。

この週末の関東地方は晴れそうですね。月の影響を受けずに晴れるのは久しぶりではないでしょうか。そんな週末を先取りして、昨日撮影に行ってきました。いつも通り、夜半までのお気軽撮影です。現地に向かう途中、先行する八王子ナンバーのクルマが、ずっと同じ方向に行くので、もしやと思ったら、SWATユーザーの上村さんでした。またまた偶然にもお会いしました。撮影中にも後からいらした方から「もしかしたら、加曽利さんですか?」なんてお声がけいただいたりして、よもやま話しで盛り上がりました。同じ趣味仲間はいいものですね。では昨日の成果をどうぞ。
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●月齢3.6
2016年11月3日17時17分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/60秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 千葉県君津市
 
現地到着後、夕焼けの西の空には月齢3.6の細い月が、ぽっかりと浮かんでいました。まずは月の撮影からスタートです。シーイングはよくはありませんが、そこそこピント合わせも可能なレベルで、スタック枚数を40枚にして画質を確保しました。低空の月としては、まずまずの仕上がりと思います。
 M33

●M33
2016年11月3日19時19分~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 300秒×18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
M33ですが、淡い部分が写ってくれませんでした。まだまだコンポジット枚数が足りないようです。いずれ撮り足して、クオリティアップしていきます。
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●NGC253
2016年11月3日21時31分~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 300秒×11枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市

前回540mmで撮って、そこそこ構造が写ったので700mmで撮りたかった対象です。撮影中に雲の来襲があり、撮影枚数はわずか11枚にとどまりりましたが、540mmの時よりも、より詳細な構造が写っていることがわかります。こちらも撮り足してみたいです。ただ、南に低い対象なので、撮れる時期が限られるのが難点ですね。

★☆お知らせ☆★
明日と明後日は、「ジャパンバードフェスティバル2016」が手賀沼で開催されます。ボーグさんのブースではSWAT-200とSWAT-350にボーグ鏡筒がセットされて展示されます。また協栄産業さんでは、SWAT-350が一台限定、特価で販売予定。お近くの方はぜひ遊びにいらしてください。
  
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2016年10月31日 (月)

ジャパンバードフェスティバル2016でSWATを展示。

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天文イベントではないのですが、この週末、千葉県の手賀沼にて「ジャパンバードフェスティバル」が開催されます。昨年同様ボーグさんのブースでSWATを展示していただけることになりました。SWATとボーグの絶妙な組み合わせを見て触ってお確かめください。さらにボーグさんのブースでは、107FL試作品や新発売のラック&ピニオン接眼部も展示されます。まずは、ボーグブースへGO!

そして、SWAT販売No1の協栄産業さんも出店しておりまして、ウワサではSWAT-350を一台限定で特価販売するそうです。SWATを特価で手に入れるまたとないチャンスです。協栄さんのブースは、ボーグさんの隣ですので、ちょっと覗いてみてください。ボーグさんで確かめて、協栄さんでゲットです!
 
●ボーグさんのJBF関連情報は、こちらこちら
●協栄産業さんのJBF関連情報は、こちら
 Map
出展会場は「手賀沼親水広場」です。
 
●SWAT情報
現在、SWAT各モデルの在庫が減っております。次回、まとまって仕上がるのが11月中旬から下旬になりそうです。これからご注文のお客様には少しお待ちいただくこともあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。また「粗動付微動回転ユニット」も在庫切れとなっており、こちらも11月中旬頃に次回ロットが仕上がる予定です。ご注文中のお客様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。今しばらく、お待ちくださいますようお願いいたします。
  
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2016年10月25日 (火)

秋晴れ到来!

すっかりブログ更新もサボっておりました。相変わらず曇りがちの日が多いですが、このところようやく晴れる日も見られるようになってきました。昨日も撮影に好適な快晴…。とはいってもウィークデーで仕事があります。でも久しぶりに星も撮りたい…。しばし葛藤ののち、午後11時頃までの撮影ということで、近場の房総半島へ出撃しました。11月も近くなると午後6時半には天文薄明も終わって意外と撮影時間もあります。本当は午後10時を回ったあたりから、光害も落ち着いてきて、撮影にはもってこいなのですが、そうもいってられませんね。昨晩はみずがめ座のらせん星雲とすばるを撮ってみました。 
 Ngc7293

●NGC7293 らせん星雲
2016年10月24日19時16分47秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 300秒×18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
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●M45 プレアデス星団
2016年10月24日21時53分25秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 300秒×8枚 2016年2月8日18時32分12秒~ ISO3200 180秒×4枚 240秒×2枚 合計14枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
さすがに700mmともなると、迫力が違ってきますね。ただ口径90mmだとF7.8になるので、F4の時の4倍も露出が必要なります。またガイドも非常に厳しくなります。SWAT-350はオートガイド対応ですので、ポールマスターSWATで極軸をしっかり調整して、M-GENなどのオートガイダーを併用すれば意外と簡単に撮影でき、広角から超望遠まで対応できるのが魅力です。
みずがめ座のらせん星雲は、フォーマルハウトのすぐ近くです。目盛環があればスムーズに導入できます。今回、700mmですので、思いのほか立派な姿に撮れましたが、もう少し枚数を増やして暗部を炙り出したいです。すばるはこの冬に撮影した画像に昨晩の画像を追加で重ねて仕上げました。星雲部分のノイズが減って、より滑らかになったようです。このように同じ条件で撮影すれば、簡単に画質を高められるのもデジタルの面白さですね。
 M45_2

オマケ画像は、M45撮影中の一コマ。焦点距離700mmでも、ど真ん中に入ってきました。デジタルなので5分の無駄ですみますけど、やはり悔しいですね。(笑)


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2016年9月19日 (月)

「星をもとめて2016」に参加しました。

昨日、京都のるり渓で開催された「星をもとめて」に初参加してきました。残念ながら、豪雨のためイベントは途中で中止に。それでも多くのお客様がいらっしゃって、一時は大賑わいをみせました。特に協栄産業さんのタイムセールは凄かった…。SWATも胎内星まつりと同様に展示機を準備していったのですが、雨のため屋外の展示スペースがなく、SWAT-200とボーグ55FLだけ、テーブル上に展示させていただきました。それから、宇治天体精機の村下さんとは25年ぶりくらいの再会で、とても懐かしく、お話しさせていただきました。来年も都合がつけば参加したいと思います。
 

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到着したときは、一旦雨も上がって、大丈夫かと思ったのですが…
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協栄産業様のスペースをお借りして、SWAT-200とハイスピード55を展示。
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一時はお客様で賑わいました。
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豪雨のため、テント内も水浸しで足もとはご覧のありさまに…
急遽、イベントは中止となりました。(号泣)
ご来場いただいたお客様、どうもありがとうございました。そして、スタッフの皆さま、ご苦労様でした。来年はきっと晴れてくれるでしょう。
 
これじゃ、あまりにも悲しいので、ちょっとお寺巡りでもどうぞ。07

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比叡山延暦寺横川。
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園城寺。
せっかくの京都なので、前日に寺巡りしてました。とても癒されました。

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2016年9月14日 (水)

SWAT-200にモードLEDを新装備。

Led

2012年に発売以来、小型、軽量、高性能でご好評をいただいておりますSWAT-200ですが、このたび上級機と同様の「モードLED」を装備して、よりユーザーフレンドリーな仕様に進化しました。なんて書くと、ちょっと大げですが、暗い中で駆動モードをひと目で確認できるので、本当に役立つんです。このLEDは恒星時(キングスレート)運転の時だけ、「緑」色に光ります。ですから、撮影前に緑色さえ確認すれば、間違ったモードにセットされていて、星が流れたなんて失敗を未然に防げます。ちなみに、太陽時が「赤」、平均月時が「黄」で光ります。ひと目確認して、安心して撮影に挑みましょう。 夏前からこの仕様で出荷していますので、現在はすべてモードLED付きになっていると思います。価格の変更もございません。これからも、SWAT-200をよろしくお願いします。

★「星をもとめて」に出展します!

今週末の18日(日)に開催される「星をもとめて」にSWATが初参加します。今回は初めてなので、どんな雰囲気なのか実感しに行きます。SWAT専用のブースもなくて、協栄産業さんのブースの端っこで、小っちゃく展示させていただく予定です。関西のSWATユーザーのみなさま、ぜひ遊びにいらしてください。それから、協栄産業さんからのリーク情報として、当日SWAT-200が限定1台、特価販売されるようです。モードLED付きの最新仕様ですので、欲しい人は絶好のチャンス、逃さずゲットしてください。ちょっと心配なのが台風ですね。なんとかそれてくれるといいのですけど…

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2016年9月 1日 (木)

快晴に誘われて。

迷走する台風10号が通り過ぎましたが、北日本では甚大な被害も出てしまったようです。被災され方におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。それにしてもこの夏は、太平洋高気圧がいつものように張り出してくれず、気流にも恵まれませんでした。例年通りの夏なら、夜明け前にゾクゾクするくらいの好シーイングが、数日間続くこともあるのですが、今年はお手上げ状態で、月や惑星ファンにとっては、がっかりな夏でした。また来年に期待しましょう。さて、迷走台風が通り過ぎた昨日は朝から快晴となりました。少し風が強いですが、久しぶりにいつもの房総へ撮りに出かけました。
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●IC1396
2016年8月31日19時38分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×5枚 90秒露出×10枚 ISO1600 180秒露出×8枚 ISO800 300秒露出×9枚 合計32枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年8月31日21時52分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 90秒露出×20枚 ISO1600 180秒露出×10枚 ISO800 360秒露出×5枚 合計35枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
今回は「ハイスピード90」(私が勝手に名付けたボーグ90FL+レデューサー0.72×)で、ガーネットスター付近とアンドロメダ銀河を撮りました。
IC1396はケフェウス座のμ星(ガーネットスター)周辺に広がる大型の赤い散光星雲です。上の画像はノートリですが、360mmでちょうどよい感じでフルサイズの画角に収まりました。ユーザーさんの作例があまりにもきれいだったので、自分でも撮ってみたくなった対象です。比べるとユーザーさんの方が上手ですね。(笑) そして秋といえばアンドロメダ銀河ですね。ハイスピード90はF4という、使いやすい明るさで、個々の星雲を狙うのに最適なスペックです。昨晩は時々強い風が吹きつけるポタ赤にとっては厳しい条件でした。歩留まりの低下を覚悟しないといけない状況でしたので、ISO3200の高感度短時間露出とそこそこ高画質が期待できるISO800の5~6分露出を織り交ぜて撮影しました。結果的に風でブレたのは、わずかに3コマだけで、あとはすべて使えました。65枚撮ってボツは3枚だけなので、なかなかの高打率でした。翌日の仕事があるので、夜半前に撤収して帰りました。
秋から冬にかけて、魅力的な撮影対象がバンバン昇ってきます。また晴れたら撮りに出かけたいと思います。
 
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2016年8月28日 (日)

胎内星まつり2016に参加しました。

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今年も「胎内星まつり」に参加してきました。ユニテックブースにはSWAT-350+ボーグ71FLセット、SWAT-200+ハイスピード55、SWAT-miniなどを展示。さらにヘビーユーザーのHUQ様本人曰く「変態仕様SWAT-350」が堂々の参戦! とても賑やかな展示となりました。そして、ノーブランドのアルカスイス互換パーツを即売。多くのユーザー様にご購入いただきました。どうもありがとうございました。それでは、ざっと星まつり会場を巡ってみましょう。まずはSWATコーナーから。
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ボーグ「ハイスピード55」こと、55FL+0.8×レデューサーセットとSWAT-200の組み合わせ。格好いいです。
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ボーグ71FLとSWAT-350。ポールマスターSWATも実物を展示させていただきました。デジカメを片手に歩く人は、昭和機械の社長、渡辺さん。
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SWAT-350ユーザーHUQ様の「変態仕様」(笑) 凄すぎ…
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ブース内には地元新潟のO様のSWAT-350+キヤノン200mm/F1.8を展示。とんでもないレンズです。
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ついに胎内のゆるキャラが登場、女の子が抱きついてます。「中には汗臭いおじさんが入っているんだよぉ~」と教えたくなりましたが、やめておきました。(笑)
 

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協栄産業さんは東京店スタッフがフル参戦。SWAT販売No1のお店です。今年も胎内特価でドーンと販売していただきました。協栄さんなくしてSWATは成り立ちません。どうもありがとうございます。
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協栄産業さんのスタッフを代表して、左からいつも厳しい岡村さん、すてきな笑顔の美人が谷さん、いつも優しい村上さん。
 

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ご無沙汰してしまって、今回30年ぶりくらいにお会いしたアイソテックの江原さん。元祖「星のお姫様」です。星グッズを買うならアイソテックです。
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国際光器の社長、グーリーさん。相変わらずの素敵な笑顔です。京都旅行に出かけたら、まずは国際光器へ行きましょう。
 

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初日は生憎の雨模様でしたが、二日目はいつもの賑わいに。夜遅くには星も見え始めました。
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星が見え始めるとHUQさんのまわりには、なぜか人だかりが…
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人だかりの中心にはモニターが…
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おぉ~、これがウワサのリアルタイム星空表示! 赤い散光星雲も見えちゃいます。北アメリカ、M27亜鈴状星雲、M31アンドロメダ銀河…、次々に画面に捉えます。これは面白いです。来年はもっと大画面でやりたいですね。

今年はなんとか星を拝んだところで無事終了。
ご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
そして、スタッフの皆さま、お疲れさまでした。

ユニテックは、来年も参加予定です。
ぜひ、またお会いしましょう。

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2016年8月23日 (火)

胎内星まつり2016に参加します。

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今年の「胎内星まつり」は、今週末の8月26日~28日となっております。ユニテックも昨年同様、ボーグさんにご協力いただき、SWATとボーグ鏡筒を組み合わせて、展示いたします。そして、今年も作例写真コーナーでおなじみのHUQ様が、SWATブースに登場予定。タイミングが合えば、SWATの使いこなし術など、直接ご本人から聞けるチャンスかも…。ご来場の際は、ぜひユニテックブースにお立ち寄りください。

胎内星まつり限定特価販売のお知らせ
今年もSWAT販売店の協栄産業さんのブースにて、SWAT本体、および、オプションパーツ類を限定数ですが、オール10%引きにて特価販売していただけることになりました。各限定1~2個ですので、この機会をお見逃しなく! ユニテックブースで確かめて、協栄産業さんのブースでゲットしてください。

●協栄産業さんの特設ページはこちら

■アルカスイス互換パーツや「ポールマスターSWAT」テスト使用品特価処分
新品SWATパーツは販売店様にお任せですが、今年はユニテックブースでも中国ルートで仕入れたアルカスイス互換パーツを販売します。それから、ポールマスターSWATの貸し出しやテストで使用した中古品を特価で処分します。ご希望の方は会場でお声をお掛けください。

※上の画像は昨年の様子です。
※胎内星まつりについての詳細は、こちらをご覧ください。
 

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メインの展示は、SWAT-350+ボーグ71FLセット

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SWAT-200と「ハイスピード55」こと、ボーグ55FL+0.8×レデューサーセット。
 

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昨年はSWATユーザーHUQさんの愛機も展示。今年はどうなるか…

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協栄産業さんのブースでは、SWAT製品を胎内限定特価にて販売!
 

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ユニテックブースで販売予定の中国製アルカスイス互換パーツ群。粗動回転付きキャッチャーは、3,704円(税別)限定3個。L型ブラケット、200mmレールは、各1,389円(税別)限定8個。写真中央のアルカキャッチャーはミニプレート付きで2,778円(税別)限定12個。 ※中国製アルカスイスパーツは、すべて新品ですが、小傷、汚れがございます。
 

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一点止めのキャッチャーには回り止めの平先イモネジが組み込まれています。国産ステンレス製の太ネジアダプターも標準装備。
 

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ポールマスターSWATの貸し出しで使用した中古品も特価販売。27,778円(税別)限定5個。お見逃しなく! ※中古品につき小傷、汚れがございます。
 
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2016年8月 7日 (日)

SWAT-350で700mmをオートガイド。

昨晩は予想通りの快晴となり、新月期でもあることから、夏バテ気味の身体にむち打って、いつもの房総半島へ出撃しました。晴れたところが多かったようですし、週末の土曜日ですから、多くの天文ファンがあちこちに出かけたようです。私が向かった撮影地の駐車場でも、自慢の愛機を積んだ天文ファンが5台ほど集結。機材を広げて、思い思いに楽しまれてました。ちょっとびっくりしたこともありまして、私の隣にクルマを止めて撮影を始められた方が、最初暗くて機材がよく見えなかったのですが、ちょっと挨拶させていただいたら、なんとSWAT-350のユーザーさんでした。つい最近、購入されたとのことで、今回初めてのテスト撮影だそうです。しばし雑談のあと、100mmノータッチで天の川を撮影されてましたが、その結果は「完璧な追尾!」とのことで大変満足されてました。追尾がうまくいかなかったら、その場で返品喰らうところでしたけど、「ピリオディック±7″前後ですからノータッチ楽勝ですよ!」と、涼しい顔をしてお話しさせていただきました。ホントは冷や汗ものでしたが…(笑)

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日没前に現地入りして機材をセッティングしました。ちょうど月齢3.6の月がきれいに見えてました。まずは予行演習として月面撮影を敢行。駐車場のアスファルトがまだ熱を持っているの加え、低空のためか、シーイングはよくないです。
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■撮影データ 2016年8月6日19時21分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2340mm F26) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/60秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 千葉県君津市
 
感度をISO1600まで上げて、シャッター速度を1/60に設定。高感度だと画像が荒れるので、スタック枚数を40枚にして画質を確保しました。ISO400くらいだとなかり高画質が得られるので、シーイングがよければ、それくらいで撮影したいところです。星野撮影も同じで、低感度でじっくり撮影したが方がコンポジット枚数が少なくても高画質が得られると思いますが、極軸の設置精度や追尾精度を含めた長時間露光ゆえのガイドの難しさ、飛行機の写り込み、機材の撓みや吹きつける風など、様々なリスク要因を考慮すると、高感度短時間露光もある意味で理に適った戦略であることも確かです。ただ、高感度特性がカメラによってかなり違いがあるので、どこまで上げられるかは、それぞれの機器で試行錯誤必要です。
 

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●M8干潟星雲
2016年8月6日21時06分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン(700mm F7.8)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×12枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
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●M27 亜鈴状星雲
2016年8月6日23時11分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン(700mm F7.8)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×10枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
干潟星雲は前回540mmで撮った時と解像度がどれくらい変わるか試してみたくて、撮影してみました。比べてみると中心部の暗黒帯の描写に違いが現れているようです。今回、HEUIB-II フィルターを併用してますし、画像処理の具合で見え方が変わってしまっている部分もありますが、やはり全体的に解像度がアップしたように感じます。M27はさすがに焦点距離700mmともなると迫力が出てきますね。
今回はテレコン1.4×併用でF8となるため、レデューサーでF4の時と比べると、露出は4倍必要になります。そのため画質が荒れるのを覚悟でISO3200まで感度を上げて、4分露出に抑えました。結果、フィルターの追加もあり、いずれの星雲も、もう少し露出をかけて、コンポジット枚数も倍くらいに増やしたいと思いました。いずれ納得いく撮影をしてみたいと思います。
 

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撮影風景。昨晩は、とても蒸し暑くて夜露も多く、ヒーターが必須でした。また、水場が近いせいか蚊も多く発生しています。肌の露出部分には、くまなく虫除けを塗りましょう。耳なし芳一にならないように、耳にも塗りましょう。ピント合わせしてしているときに「プ~ン」と耳のそばに飛んでくると、イラッときますよ。(笑)
  
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2016年8月 5日 (金)

SWATで撮影した作品が、天文ガイド最優秀に。

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本日発売の「天文ガイド 9月号」。読者のフォトコンテストで、SWAT-300Sユーザー様の作品が最優秀作品に選ばれました。おめでとうございます。ニュージーランドに遠征しての素晴らしい作品で、みなみのかんむり座からいて座に広がる暗い反射星雲を見事に写し出しています。ぜひ書店でお手にとってご覧ください。作例ページにご投稿いだだいたユーザーの皆様の作品をはじめ、こうして誌面に発表される写真を見ていると、SWATを製作している私にとっては、まるで我が子の活躍をみているかのようで、とても嬉しく思います。誌面には、他に来週極大を迎えるペルセウス座流星群の楽しみ方も掲載されています。ぜひ書店にて一冊お買い求めください。

さて、梅雨明けしたものの、今年は太平洋高気圧の張り出しが弱く、安定した夏空が続きません。夏の好シーイングは訪れないのでしょうか。関東地方には、このあと台風も接近してくるようです。例年なら太平洋高気圧の西の縁を回って大陸方向へ行っちゃうはずなんですが…。でも、天気図を見てみると等圧線の間隔も開いていて、もしかしたらシーイングも悪くないかもしれないと思って、昨晩は主砲のボーグ90FLを土星に向けてみました。まぁまぁ撮れそうなので、そのまま撮影しました。
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■撮影データ 2016年8月4日21時11分23秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+プローセル5mm キヤノン EOS 6D ISO3200 1/4秒×120枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

口径90mmで光量が少なく、惑星の強拡大は無理だと思っていたのですが、試しに撮った木星が意外とよく写っていたので、認識が変わりました。昨晩の土星も90mmとしては満足いくレベルになったかなぁと思います。もうちょっとカッシニがクッキリするといいのですけど、私の撮影テックニックではまだ無理なようです。シーイングの良い日に再度チャレンジしてみます。今回のカメラは月の撮影で使っているデジタル一眼です。惑星撮影に適したWEBカメラの動画からスタックすれば、さらに高画質が得られそうですが、そこまで手を広げられずにいます。こちらも、いずれチャレンジしてみたいと思います。試しにデジタル一眼の動画で処理してみたこともありますが、解像度が低くてイマイチ使えませんでした。

この週末は天気のよい地域が多そうですよ。月明かりに邪魔されずに、たっぷり星野撮影が楽しめそうですね。シーイングに恵まれたら、長焦点撮影でも好結果が期待できます。星粒がきれいに分離した球状星団、複雑に入り組んだ星雲のディテールなどが、思いのほかよく写ります。明晩、晴れたら、私も撮影に出かけたいです。
 
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2016年7月17日 (日)

シンブルフォークユニット2/DX、7月25日発売。

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左が「シンプルフォークユニット2」、右が「シンプルフォークユニットDX」
 
軽量コンパクト設計で、気軽に使えることから、たいへんご好評をいただいておりました「シンプルフォーク」が、さらに便利になって7月25日に新登場します。
「シンプルフォークユニット2」は従来の「シンプルフォークユニット」の改良版になります。取り付けのM6ローレットビスがT型ピンハンドル仕様になって、工具がなくてもしっかり固定できるようになりました。側面には、アルカスイス規格のキャッチャーに勘合する溝が切ってありますので、アルカスイス規格のパーツ群と併用しての運用が可能になります。さらに大きな特徴して、アーム部に35mm間隔のM6ネジ穴を用意しましたので、テーパーキャッチャーやウェイトシャフトが取り付けられるようになりました。「シンプルフォークユニットDX」はシンプルフォークユニット2の機能をそのままに、赤緯回転部に中国製のアルカスイス規格対応粗動回転ユニットを搭載したデラックスタイプになります。ユーザー様のアイデアで、いろいろな用途にご使用いただけます。下に組み合わせ例を掲載しますので参考にしてください。
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基本的なカメラ搭載例。
シンプルフォークユニット2は縦構図専用になりますが、軽量コンパクトで頑丈です。シンプルフォークユニットDXはアルカスイス規格のキャッチャーとなっていますので、L型のカメラブラケットを使うと縦と横の構図を切り替えることができます。
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アーム部分のM6ネジ穴を利用して、カウンターウェイトやテーパーキャッチャーが取り付けられます。ウェイトの他、もう一台カメラを搭載したり、ガイド鏡を載せたりすることも可能です。ユーザ様のアイデア次第で様々なシステムが構築できます。カウンターウェイトのメリットとしては、重たいレンズを載せた場合でも、大きくバランスが崩れることがなく、クランプを緩めたときに勢いよく回転してして機材をぶつけてしまうようなこともなくなり、安心です。
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もうひとつシンプルフォークを取り付ければ、ご覧のように電子極望「ポールマスターSWAT」が簡単に取り付けられます。もちろんカメラやガイド鏡を載せることも可能です。
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取り付け部の側面にはアルカスイス規格に対応した溝が切ってありますので、他社製のキャッチャーにも適合します。アルカスイス規格のパーツ群を組み合わせて、自分好みの撮影システムを作り上げることもできます。
※複数メーカーのアルカスイス規格のキャッチャーに適合することを確認していますが、アルカスイス規格にはメーカーによって、多少のバラツキがあるため、一部のメーカーには適合しないこともございます。ご了承ください。
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シンブルフォークユニットDXをお求めの先着10名様に写真のアルカスイス汎用L型カメラブラケットをプレゼントします! 下記の販売店様にご予約ください。
 
■シンプルフォークユニット2 7月25日発売
アルカスイス規格キャッチャー対応溝付き
販売価格 10,000円(税別)

■シンプルフォークユニットDX 7月25日発売
 
先着10名様にL型カメラブラケット、プレゼント!
※プレゼント付きは完売致しました。どうもありがとうございました。

中国製アルカスイス規格粗動回転機構付き
販売価格 17,000円(税別)
※中国製のアルカスイス粗動回転ユニットは、新品ですが、小傷、汚れがございます。ご了承ください。

お問い合わせ、ご購入は下記の販売店様へ。

●協栄産業東京店
●協栄産業大阪店
●スカイバード

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2016年7月11日 (月)

月齢7.0。

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■撮影データ 2016年7月11日20時26分~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO400 1/8秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
3ヶ月ぶりに月面を撮影してみました。薄雲が広がり透明度が低く、赤っぽい月です。シーイングは常に揺らいでいる感じでイマイチですが、冬のような小刻みにチラチラする感じではなく、大きめの揺らぎなので、それなりに写せると判断して撮影を敢行しました。半月の露出は透明度が良ければ、この光学系の組み合わせなら、ISO400で普段1/25秒くらいなんですが、今日は透明度が悪いため1/8秒とおよそ3倍の露出をかけて適正でした。
梅雨明けが近づいています。梅雨明け直後に太平洋高気圧が張り出して、夏の晴天が続くときは、シーイングが良好なことが多いです。月や惑星を高倍率で狙うのに絶好です。ぜひ好条件で撮影してみてください。
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気象庁ホームページより転載、11日午後6時の天気図。
 
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2016年7月 7日 (木)

梅雨の晴れ間に出撃、パート3。

昨日も貴重な梅雨の晴れ間となりました。平日でしたが、このチャンスを逃すと星野撮影は梅雨明け後の月末くらいまで厳しそうなので、再び房総半島へ出かけてきました。翌日は朝早くから用事があるので、今回も23時過ぎまでの時間限定で挑みました。早めの夕飯を終え、18時半に出発。現地到着は20時ちょっと前くらいでした。セッティングを終えていざ本番撮影に入ろうとしたところ、風が出てくると同時に流れの速い雲が次々にやってきます。「こりゃダメかなぁ」と諦めかけたんですが、流れる雲間から撮影できそうな感じもしたので、感度を上げて短時間露出で枚数を稼ぐ作戦でいくことにしました。何枚かは使えるカットがあるでしょう。タイマーをセットして、あとは運まかせで撮影開始です。
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●はくちょう座γ星(サドル)付近
2016年7月6日21時11分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 180秒露出×8枚 ISO3200 90秒露出×15枚 合計23枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
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●網状星雲
2016年7月6日22時43分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4)+HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 180秒露出 ×11枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
サドルと呼ばれるはくちょう座γ星付近から撮影を始めましたが、22時過ぎくらいに風も収まってきて雲もなくなり、快晴になりました。ISO3200、1分半露出から、ISO1600に落として、3分露出に切り替えて撮影を継続。何とか上の2対象を撮れました。

SWATとボーグの機動性があれば、平日のお気軽撮影も難なくこなします。星空を眺めてるだけで、仕事のストレス解消にもなりますので、都合のつく人は、ぜひチャレンジしてみてください。ただ、せっかく出かけたのに、出先で曇るとショックでしばらく立ち直れません。天気予報を入念にチェックしましょう。(笑)
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●天の川
2016年7月6日22時26分~ シグマ 12~24DGズーム(12mm) 絞り開放F4.5 キヤノン EOS 6D ISO3200 120秒露出×10枚コンポジット SWAT-200によるノータッチ追尾 千葉県君津市
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おまけ画像は、22時過ぎから約20分間の飛行機の軌跡。羽田と成田が近いだけあって、22時半くらいまでラッシュアワーです。まるで意地悪してるかのように天の川に沿って飛んでくれてます。せっかく流星が入ってくれたのに…
 
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2016年7月 4日 (月)

梅雨の晴れ間に出撃、パート2。

昨晩のGPV予報はあまりよくなかったのですが、午後7時を回った頃に空を確認してみると雲ひとつない快晴でした。「月もないし、いっちょ行ってみるか!」ということで、SWATならでは機動性を活かし、思いついたらすぐに行動です。一時間ちょいクルマを飛ばして、いつもの房総半島へ向かいました。アクアラインのおかげで、都心から房総が近くなりました。日曜の夜ということでクルマも少なく、移動が苦になりません。ただし、今回は翌日の仕事があるので、夜半前には切り上げて帰宅というお気軽撮影でした。
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●M16 M17
2016年7月3日21時43分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 180秒露出×9枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
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●北アメリカ星雲
2016年7月3日23時02分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 300秒露出×5枚 ISO1600 180秒露出×5枚 合計10枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
ポールマスターSWATによる正確な極軸設定とM-GENオートガイダーのおかげで、露出時間を延ばしても点像を保てるようになり、短時間露出の頃に比べて星雲の濃淡が表現できるようになってきました。今後、さらに長時間露出にもチャレンジしてみたいです。
 
それにしても昨日は暑かったですね。撮影地の気温も夜なのに27℃もあって、とても蒸し暑く、けっこう疲れました。これからの季節、こまめに水分補給したいものです。それから、蚊が多く発生してきました。虫除けスプレーも忘れずに持って行きましょう。
 
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2016年6月27日 (月)

追尾精度お気軽チェック!

赤道儀の追尾精度を現すのにピリオディックモーションの値が使われますが、ご自身で測定するとなると、ちょっと面倒ですよね。簡易的な方法として、お使いの赤道儀で撮影したい焦点距離のレンズがノータッチガイドできるかを知るための、簡単な方法がありますのでご紹介します。ご自宅のベランダでもできますので、ぜひお試しください。
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まず、機材をセッティングしますが、このとき極軸は合わせません。だいたい北に向けて設置します。ですから北極星が見えない南向きのベランダでも大丈夫です。あまりズレが大きいと撮影したときの星の軌跡が長く伸びますので、そんなときは適宜調整してください。そして、恒星時駆動させたまま真南の天の赤道付近を撮影します。東京での地平高度は55度くらい。上の画像のような角度にセットすればOKです。天の赤道から上下にズレると、その分結果が甘く出ます。
撮影に使いたいレンズで、明るい星でピント合わせをしてから、真南の天の赤道付近に向けて撮影します。このとき、向けた方向に星が見えなくても撮影すると何かしら星が写ります。写らなかったら、少し向きを変えてやり直しましょう。露出時間は10分から15分くらいでよいでしょう。これでウォームネジ1~2回転分くらいは記録できます。露出時間が長いので、光害があるとカブってきますが、あまり絞ると極限等級が下がるので、そんな時は下の参考画像のように短時間露出を繰り返し、比較明で合成しましょう。
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参考画像は、私が普段愛用しているSWAT-350を使って、ユニテックのある目黒区で撮影しました。このSWAT-350の追尾精度は以前測定して±7秒角前後を確認した個体です。カメラはキヤノンEOS6D。さすがに光害がひどいので、絞りはF4開放ですが、ISO100で3分露出を4秒間隔で5回繰り返して、トータル15分間を比較明で合成しました。撮影した焦点距離のレンズでノータッチガイド可能なら、星の軌跡は直線になります。ピリオディックモーション±7秒角は、フィルム時代なら300mm程度までノータッチ可能な精度とされていましたが、最近はデジタル時代で許容値がやや厳しくなってきた感があります。なので、200mm程度はノータッチ可能とした方がいいかもしれません。さて、上の画像の左は100mmの時の軌跡です。ほぼ直線です。まったく問題なくノータッチ可能な精度と判断できます。右は200mmの時の軌跡です。15分間ですから、およそウォームネジ2回転分のピリオディックモーションが左右の振れとなってわずかに現れています。ピクセル等倍で確認すると2ピクセル分になります。ただ、これくらいの量は、シンチレーションや長時間露出の星の滲みで、ほとんど問題にならないものです。ちなみに6Dの場合、200mmの時の1ピクセルあたりの角度はおよそ6.7秒です。トータル2ピクセルのズレは、13.4秒になりますので、±7秒程度の精度と計算できますが、それなりに正確には測るには1,000mm以上の焦点距離が欲しいです。ここでは、±7秒角の精度があれば、焦点距離200mmで右くらいの軌跡になるということを理解していただければと思います。もしギザギザがひどかったり、大きく波打っていたら相当精度が悪い赤道儀です。軌跡が長くなるとフレがわかりにくいので、気をつけましょう。

こんな簡単な方法ですが、ちゃんと直線に写るかで、お手持ちの赤道儀の追尾精度がある程度判断できます。自分が使いたい焦点距離のレンズで調べて、直線に写れば、ノータッチOKです。ピリオディックエラーのフレが出ても、それが滑らかな曲線であれば、撮影時間を調整して星を点像に写すことができます。ちょっと補足ですが、極軸の高度を正しくして東西をわざと狂わすと、星の軌跡が作例のように正しく南北に流れます。高度も大きく狂っていると、星の軌跡が斜めに流れて検証精度が落ちますが、まぁ堅いことは言わずに「このレンズがノータッチで使えるかな?」くらいの確認のつもりでやってみるのもありです。自分の赤道儀が、どれくらいの焦点距離まで対応できるか、ぜひ試してみてください。

株式会社輝星のブログに高槻さんが書いた関連情報はこちら

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2016年6月11日 (土)

梅雨の晴れ間に出撃。

昨晩は久しぶりの快晴でした。これを逃すと、またしばらく天気が悪そうなので、まだ撮影してなかったパンスターズ彗星(C/2013 X1)でも狙ってみようかと、いつもの亀山湖近くの駐車場へ向けて午後8時に出発しました。もうすぐ夏至ということもあって、撮影時間は少ないですが、彗星が昇るまでM8干潟星雲付近を撮影しました。
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●M8干潟星雲とM20三裂星雲
2016年6月10日23時42分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 240秒露出×9枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
上の画像がノートリです。下のM20とM8はノートリ画像から切り出しました。ポールマスターSWATによる極軸設定とM-GENオートガイダーを組み合わせることで、焦点距離540mmの4分露出も正確な追尾が出来るようになりました。試写1枚と本番8枚の計9枚、すべて流れることなくコンポジットに使用できました。
 
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●パンスターズ彗星(C/2013 X1)
2016年6月11日2時5分29秒~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 150秒露出×15枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
パンスターズ彗星(C/2013 X1)をはじめて撮りましたが、残念ながら尾は写ってくれませんでした。上から左の方向に広がっているような感じもしますが、私の撮影技術が未熟なこともあって、イマイチな感じです。
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●昇る天の川
2016年6月10日22時53分45秒 シグマ 12~24DGズーム(12mm) 絞り開放F4.5 キヤノン EOS 6D ISO3200 露出時間30秒 固定撮影 千葉県君津市
 
湿度が高くて夜露もそれなりにつきましたが、天の川は意外と低空まで見えていて、透明度はそれほど悪くないようでした。画像はシグマの超広角12mmの30秒固定撮影です。元画像をよく見ると、すでに星が流れ始めています。日周運動は思った以上に動いてると感じました。

梅雨の時期でも、昨晩のようにスッキリ晴れ渡ることもありますので、そんな夜はぜひSWATでお気軽撮影してみてはいかがでしょうか。
 
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2016年6月 9日 (木)

SWAT-300/350鋭意生産中!

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各地で梅雨入りしてしまい、しばらくぐずついた天気が続きそうですが、時々晴れることもありますので、そんな日は逃さないようにしたいものですね。
さて上の画像は、この夏の商戦に向けて現在製作中の最新ロットのSWAT-300/350用アルミ削り出し筐体です。これからアルマイト処理に回ります。最新ロットといっても、特に変更点はなく、前回ロットのリピートとなります。SWATシリーズは、なんといっても公称通りの高精度追尾がセールスポイントなのですが、ベアリングレイアウトの工夫で耐荷重量を高めたり、長焦点撮影も可能にするオートガイドにも対応させたり、ポータブル赤道儀としては群を抜く性能を有しています。なお、SWATシリーズポータブル赤道儀やオプションパーツ群は少量生産の手作りにつき、品切れでご迷惑をお掛けすることも多く、作る側としてはたいへん申し訳なく思っております。出来るかぎり即納できよう頑張りますので、これらかもよろしくお願いいたします。

■在庫切れリストと次回予想納期
●SWAT-mini各色……来月中旬予定
●シンプルフォーク……6月末予定
●ダブル雲台ベース……来月上旬予定
●アリミゾレール……来月中旬予定

※シンプルフォークは若干仕様変更がございます。

そのほか「粗動付微動回転ユニット」につきましても、在庫が少なくなっており、次回ロットは8月末で生産予定を組んでおります。なお、弊社の在庫がなくても販売店様で在庫していただいている製品もございますので、お急ぎの方は販売店様にお問い合わせください。ご迷惑をおかけしますことを重ねてお詫び申し上げます。

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2016年6月 3日 (金)

パンスターズ彗星(C/2013 X1)とらせん状星雲が大接近。

パンスターズ彗星(C/2013 X1)とみずがめの座らせん状星雲NGC7293が、まもなく大接近します。この週末は、ちょうど新月期にあたりますから、晴れたら絶好の観測対象です。エメラルドグリーンの彗星と赤と緑が特徴的ならせん状星雲を同一写野に収めるチャンスです。都合がつく方はぜひ狙ってみてください。
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この週末、天文薄明が始まる直前、2時30分の東京からの見え方。南東の空、地平高度約20度の位置です。パンスターズ彗星の真下(地平高度10度)には、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトがあります。
 
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6月4日2時30分~5日2時30分の彗星とらせん状星雲の位置。一時間ごとにプロットしています。大接近は5日ですが、4日でも1度くらいまで接近していますので、天候が良ければ今晩狙うのもありですね。SWATで撮影したら、ぜひ作例ページにご投稿ください!

※パンスターズ彗星が昇ってきてすぐの超低空で撮影するときは、大気の浮き上がり現象を受けるので、SWATの追尾モードを「SUN/LA」にした方が正しく追尾します。ただし、高度が高くなってきたときに「恒星時」に戻すのを忘れないようにご注意ください。

2016年5月30日 (月)

ポールマスターSWAT & M-GENで球状星団を狙う。

ポールマスターSWATでしっかり極軸設定をして、M-GEMでオートガイドすれば、焦点距離500mmクラスでも成功率が大幅に高まります。作例として、前回ポールマスターSWATを試したときに、ボーグ90FL+フラットナー1.08×( 540mm F6)でテスト撮影した球状星団を掲載します。大きさを比較できるように、同比率でトリミングしてます。この日は日没前からずっと風が強く、時々突風が吹き荒れる状況で、とても撮影可能な条件ではなかったのですが、22時過ぎ頃には風も収まってきて、無事に撮影することが出来ました。M4とM22は月明かりにも邪魔されましたが、球状星団は意外とよく写ります。
 M3●M3
2016年4月30日23時40分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×4枚コンポジット ハイライト部分はISO800 30秒露出×5枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M4●M4
2016年5月1日1時54分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×5枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M5●M5
2016年5月1日0時55分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×5枚コンポジット ハイライト部分はISO800 30秒露出×5枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M13_3●M13
2016年5月1日0時47分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×5枚コンポジット ハイライト部分はISO800 30秒露出×6枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 M22●M22
2016年5月1日2時28分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 240秒露出×5枚 ISO200 600秒露出×1枚 合計6枚コンポジット ハイライト部分はISO800 30秒露出×6枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
全天最大の球状星団、ω星団も撮影しようと狙ってみましたが、結果は下の画像の通り南の低い山に隠れてダメでした。なんとかケンタウルス座A電波銀河までは写せました。撮影ポイントをあと10メートルくらい北へ移動して三脚を伸ばせば写せそうです。いずれリベンジしたいです。Ngc5128_2●NGC5128
2016年4月30日22時39分~ ボーグ 90FL+レデューサー0.72×(360mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 180秒露出×11枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 Photoオマケ画像は突風に煽られながら撮ったM3です。ひどい星像ですね。この日は誰でも撮影は無理だと判断できる風が吹いていましたが、土台になる三脚や搭載機器の取り付け部がヤワだと、弱い風でも星像が乱れたりします。赤道儀の追尾精度や極軸設定以外にも、意外なところにガイドミスの原因が見つかることがあります。できるだけ頑強な機材を使うのも成功率を上げるポイントです。

2016年5月26日 (木)

ボーグ71FL/90FLセットにはSWATがベストマッチ!

Kyoei71flswat_2●協栄産業オリジナル BORG71FL+レデューサー7872セット 5月27日(金)発売予定
 Kyoei90flswat_2

●協栄産業オリジナル BORG90FL+レデューサー7872セット 5月27日(金)発売予定
 
SWAT正規取扱店の協栄産業様からボーグ71FLと90FLのレデューサーセットがお買い得価格で登場します。私も71Fl/90FLを愛用してますが、レデューサーとの相性も抜群で、フルサイズ周辺まで非常にシャープな星像を結びます。この高性能な光学系を支える赤道儀も高精度追尾が自慢のSWAT-300/350がお勧めです。ノータッチ撮影はもちろん、M-GENを併用してのオートガイド撮影も可能ですので、将来的なステップアップにも充分に対応します。下に71FLレデューサーセット+SWAT-350ノータッチによる作例を掲載します。ボーグ71FL/90FLレデューサーセットを支える赤道儀には、軽量コンパクトで高精度なSWAT-300/350をぜひお選びください。
  Catalina2_2●カタリナ彗星(C/2013 US10)
2016年1月10日02時49分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(288mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 90秒×20枚コンポジット(彗星核基準にて) Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 Bara●バラ星雲
2016年1月9日21時18分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(288mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 90秒×20枚+120秒×4枚 合計24枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 M42●オリオン星雲
2016年1月9日23時09分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(288mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 90秒×10枚+ISO3200 90秒×7枚 合計17枚コンポジット ハイライト部分にISO1600 10~20秒露出10枚を合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市

2016年5月19日 (木)

ポールマスターSWAT、6月5日発売。

Polemaster●ポールマスターSWAT
 
Pmad●専用ポールマスターアダプター
 

Image1

Polemaster_2●装着(組み立て)イメージ
 
従来の光学式極軸望遠鏡よりも、さらに精密な極軸設定が可能な電子極望「ポールマスターSWAT」を6月5日に発売致します。弊社のテストでは、標準的に調整された光学式極望の2倍以上(※)の設置精度を確認しています。より精密な極軸合わせによって、赤緯方向のズレが低減されますので、より長焦点、長時間の撮影でも星を点像に写すことが可能になります。M-GENなどのオートガイダーと併用すると、さらに効果的です。
「ポールマスターSWAT」には、弊社のテーパーキャッチャーに勘合するポールマスター専用テーパーアダプターが標準付属していますので、装着イメージ画像ような取り付けができます。また、アダプター中央には1/4インチカメラネジが用意されていますので、ユーザー様の工夫で取り付けることもできます。発売にあたって先着10名様に限り、特別価格にてご提供させていただきます。どうぞ、お見逃しなく!

※光学極軸望遠鏡はメーカー調整時の基準値内でバラツキがあるため、精度良く調整された極望の場合は、2倍以上の設置精度を保証するものではありません。
※ポールマスター本体のコネクタが、極軸に向かって左側に向く位置をセットポジションとして調整をスタートすると、極軸微動ユニットの微動を違和感なく操作できます。極軸微動はX-Yの2軸で調整できるタイプがおすすめです。
  
ポールマスターSWAT 6月5日発売
1/4インチカメラネジ対応専用テーパーアダプター付き
販売価格 36,400円(税別)
発売記念限定特価(先着10名様) 32,760円(税別)
※発売記念限定分は完売致しました。どうもありがとうございました。
 
※専用アダプターのみ別売致します。販売価格2,400円(税別)
※ご使用にあたって、タブレット端末などのWindowsパソコンが必要です。
※パソコン操作の基本的スキルが必要です。
※パソコンとの相性などについはサポートできませんのでご容赦ください。
 
●使い方は簡単です。 
①下記のQHYのサイトから、最新の「ドライバ」と「アプリケーションソフト」をダウンロードして、ご使用のパソコンにインストールします。インストール時は英語を選択、アプリ起動後には日本語も選択できます。
http://www.qhyccd.com/PoleMaster.html
※タブレット端末の場合、USBの大きなコネクタを端末に合わせた変換ケーブルが別途必要です。(タブレット端末に付属していることが多いです)
②PoleMasterとPCを接続するとドライバが組み込まれます。
③アプリを立ち上げてメニューバーの「接続」ボタンを押します。
④あとは画面表示に従ってください。非常に簡単です。
※ツールメニューに「大気差補正」がございますので、撮影対象の地平高度が高い場合は、設定した方がよいでしょう。
※設定を終えて終了させるときは、メニューバーの「切断」をクリックして、アプリを終了させてから、ポールマスター本体のケーブルを抜いてください。

英語版の取扱説明書は下記でご覧いただけます。
http://note.youdao.com/share/?id=b6a4b0f865b42a1295f03b0d5fa9fdf9&type=note#/
 
Pmm03弊社がテストに使ったタブレット端末とBluetooth接続のキーボード。タブレット端末にPoleMasterをつなぐためのUSB端子変換ケーブル。全部で3万円程度です。1万円以下で販売していたタブレット端末でもテストしてみましたが、問題なく使えました。ただし電源を入れっぱなしだと短時間で切れてしまうので、極軸を確認するときだけ使うようにすれば、一晩に10回以上使っても大丈夫 でしょう。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年5月 2日 (月)

PoleMasterを試す。

Pm01

Pm02

PoleMasterのテストをしようと晴れを待っていましたが、4月はずっと天気が悪く、月末になってようやく快晴に恵まれて、テストすることができました。上の画像はテスト撮影に使った機材です。いつも使ってる「ドイツ式赤緯ユニット」を「ダブル雲台ベース」に変更して、PoleMasterを取り付けるスペースを確保しました。なかなかすっきりとまとまっています。PoleMasterはテーパーキャッチャーで固定していますので、着脱が簡単です。極軸設定を終えたら取り外しておけば、ケーブルが邪魔にならずに便利です。再確認したいときも、ワンタッチで装着できます。(再確認の時は初めから設定し直します) さて、肝心の使い勝手と精度ですが、今回初めて使うので、正直スムーズに操作できるか心配でした。一応、出かける前にQHYのサイトからダウンロードしたドライバとソフトウェアを用意したタブレット端末へインストールし、カメラを認識させてソフトを起動してみました。昼間の室内なので、北極星などは当然表示されません。そのあたりは想像しながらソフトの表示に従って、適当に操作してみました。これも想像なんですが、おそらくは問題なく動作している感じです。(笑) そして一昨日、実際の星空で試すべく、いつもの房総半島へ出かけました。まず始めにいつも通りポラリエ極望でセッティングします。その後、PoleMasterを起動。あらかじめポラリエ極望で合わせているので、北極星は一発で捉えることができました。(当たり前ですね) あとはソフトの表示に従って操作するだけです。操作手順は、北極星をダブルクリックすると現れる数個の星のスケールパターンを回転させて実際に表示されてる星と一致させます。続いて適当な基準星を選択して、赤経軸をソフトが指定する方向に45度ほど回し、同じ基準星をダブルクリック、さらに45度ほど回して、再び基準星をダブルクリック。特に角度の指定はないのですが、トータルで90度くらい回すのが一番ズレを検出しやすいかなぁと思っただけです。すると、基準星の位置に緑のサークルが現れます。続いて回した赤経軸を元の位置に戻すのですが、このとき基準星が緑のサークル上をきれいにトレースしていることを確認します。あとはソフトの指示に従って、極軸微動ユニットの調整ネジで微調整します。「粗調」とか「微調」とか、ちょっと聴き慣れない日本語?ですが、意味はなんとなく伝わってきますね。(笑) そして撮影したのが下の写真です。

M22_2

●M22
2016年5月1日2時49分~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO200 600秒露出 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市

焦点距離540mmで10分露出した一枚撮りのピクセル等倍画像です。上下が赤緯方向。このときのM22の地平高度は約30度程度なので、大気差の影響も受けると思いますが、何とか点像と呼べる程度に写せました。一軸のSWATでも、焦点距離540mmで10分も露出できるとなると、撮影手法にも幅が出てきますね。
PoleMasterでの極軸設定は今回がはじめてだったので、まだ慣れない部分もあり、何だかんだ20分くらいかかってしまいましたが、慣れれば5分以内でセッティンクを終えることも充分可能な感じです。コツとしてはPoleMasterの向きを極軸微動のX-Yに合わせてき、ソフト上のスケールを回転させるスライダーの微調整に慣れておけば、スムーズに進められます。私はPoleMasterの向きを気にしないで適当にやったので、X-Yが見事に逆の方向でした。スライダーもスムーズに操作できずに星に合わせるのに時間がかかってしまいました。ノートではなく、タブレット端末の場合は、オプションのBluetooth接続のキーボードがあると便利です。
SWATに接続するためのアダプターは現在製作中です。今月中には発売できそうですので、もうしばらくお待ちください。PoleMasterと合わせて発売記念特価も予定しています。詳細は後日お知らせいたします。どうぞご期待ください。
 
Pm03ケーブルなどを接続した状態。 
 

Pm05手前からPoleMaster用のタブレット端末とBluetooth接続のキーボード。M-GENコントローラー、SWATリモコン、カメラ用インターバルタイマー。これだけケーブル類が煩雑になると準備が大変です。焦点距離500mm以上ともなると、これくらいの覚悟も必要ということでしょうか…(汗)
 
●5月3日追記
PoleMasterのテストをお願いしたモニターの方からご指摘がございましたので、以下に記します。
(1)極軸設定後にPoleMasterをつけたままにすれば、随時極軸のズレを確認できるので、外さないですむなら、つけたままが便利です。
(2)SWAT-200の場合、赤経軸を回転させながら基準星を選択する時にトータル180度程度回転させた方が設置精度が上がるようです。これは、極軸の構造の違いによるもので、SWAT-350の方が構造的に粗動軸を回しても極軸との平行度に変化がないため、高精度なセッティングが簡単に行えます。
(3)タブレット端末でソフトウェアキーボードで設定するときは、カーソルキーの左右で星スケール回転微調整が可能です。
(4)画面解像度が小さい超小型タブレットでは、微調開始の前に押す「モニタ開始」ボタンが左ペインの下に隠れているので、左ペインを下にスクロールするとボタンが現れます。

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2016年4月17日 (日)

月齢9.0。

●熊本地方では連日の大地震により、甚大な被害が発生しております。被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早く普段の生活を取り戻されるようお祈り申し上げます。

1008n10

■撮影データ 2016年4月16日21時02分57秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO100 1/8秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

このところ天気が安定せず、すっきり晴れてくれませんね。それでも昨晩は薄雲を通してですが、月が見えていました。天気図的には高気圧の西側に入り、天気が崩れる前ですので、気流が落ち着く状況でもあり、確認のため望遠鏡を設置しました。本当はもっと等圧線の間隔が広いといいのですが、実際のシーングはまずまずといった感じです。絶好のシーイングだった先月17日の作例と比較するために、あえて同条件で撮影してみました。比べるとやはり細部の描写が劣っていますね。下に拡大画像を掲載します。もう少しシャープに写すなら感度を上げて、1/125秒以下の高速シャッターで写し、スタックの枚数を稼いで画像処理すればよいでしょう。露出1/125秒というのは、明確な根拠があるわけではなく、それくらいだと比較的シャープに写せるというこれまでの経験からの感覚です。
 

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左が3月17日の極上シーング、右が昨晩のまぁまぁシーイング。同じ光学系、撮影条件でもシーイングによって写りが大きく変わりますね。
 Photo

気象庁ホームページより転載、16日午後9時の天気図。

2016年4月 1日 (金)

電子極望PoleMaster用アダプター、製作中。

前回ブログに掲載したボーグさんでのSWAT処分販売は、おかげさまで大好評だったとのことです。SWAT-200はブログ更新から、あっという間に完売。続いてSWAT-350も完売。結局、予定数を大幅に超えるご注文をいただき、先着順での販売となったようです。お申し込みいただきながら、ご希望にそえなかったお客様には大変申しわけございませんでした。またの機会にぜひSWATを手に入れてください。このたびは、どうもありがとうございました。
 

Pmad1

Pmad2

さて、電子極望PoleMaster用アダプターの製作に入りました。アダプターは上の画像のような感じになります。(画像はCGで製作したイメージです。)外観はテーパーアダプターと同じ形状で、テーパーキャッチャーに勘合します。周辺の3つのネジ穴でPoleMasterを固定。中心には1/4インチカメラネジが貫通していますので、他社のパーツを含め様々な固定方法を実現します。以前ブログで紹介した下の画像のような固定方法も当然可能です。
  

Pm2_2
発売日は未定ですが、順調にいけば一ヶ月程度で発売できると思います。価格は、テーパーアダプターと同じ2,400円(税別)を予定しております。PoleMasterも弊社中国ルートへ手配いたしました。同時に発売できる見込みです。

極軸設置について、輝星さんのブログ「星爺から若人へ」に「極軸設置のアレコレ」が掲載されています。とても参考になりますので、ぜひご一読ください。

http://tentai.asablo.jp/blog/2016/03/27/8058123 

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天球は大気の影響で上の図のように潰れたような感じになっていて、それにともなって星の軌跡も赤道儀の動く方向とずれてきます。(図は強調してます)実際には屈折率にかかわる気圧や湿度、二酸化炭素の影響もわずかにあると思いますので、潰れた天球がさらに凸凹している感じで日々変化します。そのため極軸設置を追い込んでも、長焦点で何時間も完璧にガイドするのは無理でしょう。それでもPoleMasterを使えば、より長時間追尾できるようになるのは間違いありません。今後、PoleMasterで設置した時の特定の焦点距離による追尾可能露出時間をお伝えできればと思います。(図は輝星さんのブログより転載しました。)
 
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2016年3月28日 (月)

CP+展示SWAT、超特価処分!

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先日のCP+で展示したSWAT-200とSWAT-350をボーグダイレクトにて超特価処分いたします。表示価格はなんと税込みです。展示にともなう小傷や汚れがございますが、性能にはまったく影響ありません。保証も新品と同じです。SWATをお得に手に入れる絶好のチャンスです。さらに今回、幻の品となってしまったお得な旧タイプのポラリエ極望もセットで販売されます。もう入手不可能なセットです。台数限定ですので、ぜひお見逃しなく!
 
セールの詳細とお申し込みはは、こちらをご覧ください。
※限定品につき、売り切れの節はご容赦ください。
※展示処分特価品は完売いたしました。どうもありがとうございました。

http://www.tomytec.co.jp/borg/world/blog/2016/03/20160328.html
 
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画像はイメージです。セールとは関係ありません。 
 
N30

オマケはボーグ90FL+SWAT-350による、昨日の木星。シーイングは22日より悪かったですが、大赤斑が綺麗だったので撮ってみました。小口径なので、惑星撮影は無理かと思っていましたが、意外とよく写るので、これからはもう少し撮影に挑んでみたいと思います。そうなるとやっぱり高感度なCCDカメラで動画撮影してスッタクした方がよさそうですね。そのうちチャレンジしたいと思います。

2016年3月23日 (水)

月齢13.5。

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■撮影データ 2016年3月22日22時36分49秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー2×テレプラス (合成焦点距離/1400mm F15.6) キヤノン EOS 6D ISO100 1/50秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
満月前日の月です。撮るつもりはなかったんですが、あまりにも月が美しく輝いていたので、ちょっと覗いてみようかと、いつものSWAT-350とボーグ90FLをベランダにセット。ポタ赤だけにお気軽準備です。なかなかシーイングもよさそうなので、そのまま撮影しました。アリスタルコスは小さいのに真っ白に輝いています。不思議です。
 
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気象庁ホームページより転載、22日午後9時の天気図。
 
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昨晩は月に寄り添うように木星がいたので、ついでに撮ってみました。前回より気合いを入れて、プローセル5mmで引き伸ばし。ISO1600、1/8秒露出、80枚スタックです。かろうじて大赤斑が写ってくれました。惑星撮影となると、口径90mmではさすがに光量不足を感じますけど、これくらい写れば大満足です。
 

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ベランダから見た月と木星。木星は月の右上です。

2016年3月20日 (日)

光害カブリ補正とノイズ低減。

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美しい冬の天の川です。ソフトフィルターを使って輝星をボカし、優しい星の輝きに包まれたような雰囲気のある画像に仕上がっています。これはSWAT-350ユーザーさんがご自宅で撮影したものですが、元画像は光害カブリがあったため画像処理で修正してあります。その修正方法をブログで紹介して欲しいとのご要望があったため、簡単な方法をご紹介します。まず元画像ですが、下のような感じです。なお、レタッチにはPhotoshopを使っています。
 

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冬の大三角形の中心付近が暗く、周辺にいくほど赤っぽい光害カブリがあります。特に右下方向が酷いです。これだけカブっていると何段階かに分けて処理した方がやりやすいです。
 

Photo_4

まず、光害があるエリアを選択します。別レイヤーにコピーしますがこのとき「境界をぼかす」で適宜数値を調整して、下の画像程度になるようにしてください。
 

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コピーした光害エリア。背景は透明です。
 

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「レベル調整」または「トーンカーブ」で光害のない部分となじむように明るさを調整します。赤い色味は「彩度」を下げて目立たなくします。画像ではレイヤー単独でレベル調整してますが、実際には背景も一緒に表示しておくとわかりやすいです。 

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一回では修正し切れなった部分を同じように処理していきます。
 

4

画像の左上に表示されているように4レイヤーに分けて段階的に調整しています。すべてのレイヤーを表示して、各レイヤーのトーンカーブや透明度を変えて全体が馴染むようにバランス調整して画像を統合します。最後にトーンカーブ(コントラストなど)や部分的な焼き込み、覆い焼き、彩度などで微調整して仕上げます。
 
続いてM81銀河です。まず元画像をご覧ください。

M81_3

高感度で撮影した複数の画像をコンポジットして、銀河の腕の淡い部分を炙り出しています。なかなかの出来ですが、高感度ゆえに背景にカラフルなノイズやザラツキが出てしまうことがあります。これも画像処理ソフトで目立たなく出来ますので、試してみましょう。
 
Photo_8

メニューの「フィルター」→「ノイズ」→「ノイズを低減」で、各スライドバーを調整します。ついでに背景のザラツキも少し調整しました。
 

M812

若干ですがノイズが目立たなくなりました。まだ背景のムラが気になりますね。これくらいのノイズになるとなかなか手強いです。

Photo_9

トーンカーブの暗部側を上のように少し持ち上げてやると、背景のノイズが目立たなくなります。ただ星雲の淡い部分も少し消えてしまうので、あまりやりすぎないようにします。
 

M813

最後に全体の色調、トーン、シャープネスなどを整えて仕上げます。画像処理ソフトでひと手間かければ、これくらいまでは簡単に改善できます。元画像と比べてみてください。
 
今回のレタッチは、すべてPhotoshopで行っています。レタッチソフトによっては、ご紹介した機能がなかったりすることがあるかもしれませんので、ご了承ください。画像処理の参考書としてお勧めなのが、以前にも紹介した西條善弘さんの「天体写真のレタッチテクニック」(誠文堂新光社)です。画像処理に興味がある初心者の方は、ぜひご一読をお勧めします。

2016年3月17日 (木)

月齢8.3、極上シーイング。

1006n20

■撮影データ 2016年3月17日18時44分23秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO100 1/6秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

今日は春の移動性高気圧の西側に入るとあって、好シーイングが予想されました。ボーグの中川さんともメールで「今日のシーイングはよさそうですね。」なんてやりとりをしながら、暗くなるのを待ちました。90FLを外気に慣らしなが、早速カメラで確認。「こりゃいいぞ!」と思わず叫びたくなるような素晴らしいシーイングです。最高画質を得るために感度はISO100まで落とし、たっぷり露出をかけました。年に何枚かしか撮れないほどの会心の出来となりました。
 
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気象庁ホームページより転載、17日午後6時の天気図。
 
South_2

North_2

南部と北部のクローズアップです。上の光学系にさらに2倍テレプラスを使用し、ISO1600で1/30秒露出を30枚スッタクしました。
 
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オマケ画像。90FLによる木星。

2016年3月16日 (水)

月齢6.3、シーイング良好。

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■撮影データ 2016年3月15日19時30分10秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO400 1/25秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

昨日は久しぶりに一日中青空が広がりました。できれば星野撮影に出かけたかったのですが、朝から仕事が立て込んでいて、夕方には疲れ切ってしまい、遠征は諦めました。でも、大好きな月面撮影があります。ベランダに望遠鏡をセットして、シーイングを確認。まずますの感じなので、そのまま撮影しました。これくらいシャープに撮れれば大満足です。やっぱり月面撮影は楽しいです。

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気象庁ホームページより転載、15日午後6時の天気図。
 

2016年3月15日 (火)

極軸望遠鏡PF-L、3月25日発売。

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ビクセン新ポラリエ極軸望遠鏡を流用した「極軸望遠鏡PF-L」を3月25日に発売致します。SWATに取り付けるための専用ステーと新タイプのT型M6ネジで強固に固定できます。スケールパターンはスカイメモタイプを採用。南天にも対応しています。スケールパターンは内蔵LEDで赤く浮かび上がる暗視野タイプとなり、見やすくなりました。極軸望遠鏡本体につてはビクセンさんのサイトをご覧ください。

極軸望遠鏡PF-L 3月25日発売
 専用ステー(アルミ削り出しアルマイト仕上げ)、T型M6ビス付き
 販売価格 32,500円(税別)
 
※対物レンズの焦点位置とスケールパータンはメーカーアジャストで固定されています。対物筒を無理に回すと破損しますのでご注意ください。接眼側を回して視度調整することで、星とスケールの両方にピントが合います。
 
お問い合わせ、ご購入は下記の販売店様へ。

●協栄産業東京店
●協栄産業大阪店
●スカイバード

http://www.unitec.jp.net/

2016年3月10日 (木)

SWAT-350+M-GEN、1000mmに挑戦。

昨日は部分日食でしたが、全国的に天候がよくなかったようですね。見られた人はラッキーでした。さて、一昨日(8日)の晩は新月期の貴重な晴れでした。南ほど晴れ間が続く確率が高そうだったので、いつもと同じ房総半島ですが、さらに南下して佐久間ダムまで行ってきました。現地到着時に空を見渡すと、そこそこ晴れてはいますが透明度が悪く、空全体が薄いベールで覆われたような感じです。暗くなってきても3等星くらいまでしか見えません。低空は霞がかかったようで、まったくダメ。「こりゃ厳しいなぁ」と思いながらも、撮影を開始しました。途中モヤがひどくなって、北極星が見えなくなるほど悪化、午前2時くらいには完全に曇って終了となりました。ところが機材を片づけ終えた途端にサーッと雲がなくなり、満天の星空が…。薄明まで1時間半くらいありましたが、再セットアップする元気もなかったので、肉眼でタップリ楽しんで帰還しました。今回は地味ですが、春の銀河を狙ってみましたので、ご覧ください。
 

Ngc2903

●NGC2903
2016年3月8日19時33分41秒~ ボーグ 90FL+ケンコー 2×テレプラス(1000mm F11.1) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×24枚コンポジット ステライメージ7でダーク/フラット処理 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県鋸南町
 
M-GEMのテスト撮影も4回目となりました。ここまで何のトラブルもなく順調にガイドしてくれてます。今回は大台の1000mmに挑戦です。極軸設定もポラリエ極望でセットアップしただけのお気軽仕様ですが、3分露出でも流れることなく追ってくれました。1000mmもの超望遠ともなると、個々の天体のクローズアップも迫力が段違いです。しし座にあるNGC2903はM天体ではありませんが、これくらの焦点距離なら充分に狙える対象です。渦構造と微妙な濃淡が写ってくれました。左端の銀河はNGC2916です。
 

Ngc3521

●NGC3521
2016年3月8日21時29分57秒~ ボーグ 90FL+ケンコー 2×テレプラス(1000mm F11.1) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×22枚コンポジット ステライメージ7でダーク/フラット処理 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県鋸南町
 
しし座といえば三つ子銀河が有名ですが、それ以外にも銀河がたくさんあります。まさに宝庫です。NGC3521もM天体ではありませんが、1000mmともなると渦のモヤモヤした感じが写り始めてくれて、それなに楽しめる対象です。通常、小口径で狙う対象ではありませんが、あえて9cmで撮ってみました。赤緯方向にちょっと動いています。三脚をコツッとやったので極軸がズレてしまったようです。
 
M101

●M101 回転花火銀河
2016年3月9日00時03分39秒~ ボーグ 90FL+ケンコー 2×テレプラス(1000mm F11.1) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×21枚 ISO6400 120秒×10枚 合計31枚コンポジット ステライメージ7でダーク/フラット処理 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県鋸南町
 
日付が変わるころには透明度が大幅に悪化しました。M101はそれなりに大きく、小口径でも充分に狙える銀河なので、透明度が悪化した中、撮影を開始しまた。途中、薄雲が通過したこともあって、全体的にコントラストが悪く、淡い腕の部分がほとんど写ってくれませんでした。なんとか画像処理で炙り出してみました。今回の撮影は、どれもイマイチなので、そのうちリベンジしてみたいと思います。

M-GENは抜群の安定性で今回もトラブル無く動いてくれました。カメラの固定はアルカキャッチャーによるリジットですが、これまで、視野のどこかしらにガイド星が見つかるので、ガイドマウントの必要性は感じませんでした。今回のような透明度が極悪でモヤの中で撮影するような状況でも、ゲインを上げ、さらに露出時間をかければ、ノイズの中から、なんとかガイド星を探し出すことができました。M-GEN、なかなかの優れものですね。ただ、弊社でモニター販売した超軽量部分微動ユニットがあれば、ガイド星探しで苦労することはないかなと思いました。
 
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2016年3月 3日 (木)

SWATにPoleMasterを搭載。

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話題の電子極軸望遠鏡「PoleMaster」です。このところ、SWATに取り付けたいとのお問い合わせを多数いただいておりまして、このたび現物を手にする機会がありましたので試してみました。上の画像は「テーパーアダプター」にオプションのアダプターを介して1/4インチカメラネジで固定したところです。これを「アリミゾキャッチャー」「ダブル雲台ベース」「テーパーキャッチャー」と組み合わせることで、下の画像のように搭載可能です。これなら取り外すことなく撮影に入れますので、撮影途中で再度極軸を確認する際にも便利です。また、搭載機器にぶつかることもありませんので、いちばんお勧めの方法です。ダブル雲台ベースの代わりに「アリミゾレール」をお使いになっても搭載できます。SWATのパーツ類は旋盤およびフライス加工ですので、面を当てながら組み付ければ、高精度な取付が可能です。なお、PoleMasterにて極軸設定後、取り外して雲台などを搭載するのであれば、オプションのアダプターを使えば、ターンテーブル中央の1/4インチカメラネジに直接ねじ込んで固定できます。
 

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Pm4

ダブル雲台ベースは左右に雲台を取り付けて運用するほか、画像のようにドイツ式としてもお使いいただけますので、とても便利です。

画像のPoleMasterは、ユーザー様よりのお持ち込みで、取付けできるか確認して欲しいとのご依頼があり、初めて試したものです。今後、テスト用に入手したPoleMasterにて実際の設置精度や使い勝手を試して、お勧めできる性能であれば、販売も検討していきたいと考えております。どうぞご期待ください。

※初期タイプのダブル雲台ベースには、テーパーキャッチャーを取り付けるためのM6ネジ穴がございません。別途、ネジ穴加工が必要ですので、お問い合わせください。

※3月10日追記 当初PoleMaster標準付属と書いた1/4インチカメラネジに取り付けるためのアダプターはオプション品でした。それに合わせて文章を訂正させていただきました。弊社では取り扱いに際して、テーパーアダプターに取り付けるための同様のアダプターをご用意する予定です。
  
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2016年2月28日 (日)

中長期欠品のお知らせ。

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いつもSWATブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
おかげさまで、SWAT製品の売れ行きも好調で、つねに需給の逼迫状態が続いており、工場も精一杯の生産をしておりますが、ここにきて遅れが生じてきました。優先順位をつけて生産体制を敷いておりますが、一部パーツにつきましては、長期に在庫できない状況となりました。ご注文中のお客様には、たいへんご迷惑をおかけいたしまして申しわけございません。なにとぞご了承いただきますようお願いいたします。

■在庫切れリストと次回予想納期
●2WAY傾斜ウェッジ……来月中旬予定
●SWAT-mini……来月中旬予定
●リモコン……4月予定
●ドイツ式赤緯ユニット……4~5月予定
●シンプルフォーク……5~6月予定

SWAT-200、300、350につきましても、在庫が払底しておりまして、現在猛急にて組み立て調整を行っております。まもなく、在庫を確保できますので、いましばらくお待ちください。なお、弊社の在庫がなくても販売店様で在庫していただいている製品もございますので、お急ぎの方は販売店様にお問い合わせください。ご迷惑をおかけしますことを重ねてお詫び申し上げます。
 
さて、CP+2016ですが、昨日もサポート要員としてボーグさんのブースに出向いて来ました。私が到着した午後1時半から6時の終了まで、ポータブル赤道儀コーナーはお客様が途切れることなく、天体写真への高い関心を肌身で感じてきました。これからも高性能な製品作りを続けて、みなさまのご期待に応えていきたいと思っております。ということで、昨日は素敵なお姉さまの写真は一枚も撮れませんでした。このブログを楽しみにしていた方には、期待を裏切ってしまって申し訳ありません。一応、2×テレプラスを持参していたんですけど…。なんだか今日は謝ってばかりのブログになってしまいましたが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
 
■CP+2016は本日午後5時まで。ご来場の際はぜひボーグブースへ!
 
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2016年2月26日 (金)

新SWAT用極軸望遠鏡。

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ビクセンさんの「ポラリエ極望」生産終了にともないまして、SWAT用の「極軸望遠鏡ポラリエタイプ」も生産終了とさせていただきましたが、このたびビクセンさんより次期タイプとして、AP赤道儀用の暗視野照明付き極望を流用した「ポラリエ極軸望遠鏡PF-L」が、発売されることになりました。弊社も次期SWAT用極軸望遠鏡として、この製品を採用することにいたしました。価格、発売時期は未定ですが、来月中旬を目標に調整中です。今しばらくお待ちください。
 
画像は、CP+2016においてビクセンさんのブースに展示されていた「ポラリエ極軸望遠鏡PF-L」です。ビクセンさんのインフォメーションはこちらをご覧ください。
 

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2016年2月25日 (木)

CP+2016開幕!

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本日、CP+が開幕しました。ボーグさんのブースでは、メインのフローライトやEDレンズを使った高性能鏡筒をドーンと展示。新型ヘリコイドなどの新製品をはじめ、107FLという超弩級の試作品も見て触れるという魅力たっぷりなブースでした。そしてSWATですが、今年はなんと「ポータブル赤道儀コーナー」が新設されて、SWAT-200と71FL、SWAT-350と90FL、さらには55FL2本を同架したツインボーグ仕様のSWAT-350が展示され、多くのお客様の視線が釘付けに。私もサポート要員としてブースで説明させていただきました。CP+は28日まで開催してますので、ご都合のつく方はぜひ足をお運びください。私も27日土曜日の午後に再度サポート要員として会場へ赴きます。
 

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最大の見どころは、なんといってもパネルになった私の月面写真! じゃなくて、107FLですね。(笑)
 

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はい、どうぞ。さすがに口径107mm、デカいです。これで月面写真を撮りたい! でも、高そうです。(笑)
 
そして、CP+といえば、なんといっても素敵なお姉さんですよねぇ。では、ごゆっくりとご覧ください。
 

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ニコン。

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パナソニック。
 
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NTTドコモ。
 
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カシオ。
 
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興奮してどこだったか忘れました。多分ソニーだったかと…
 
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富士フイルム。
 
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エプソン。
 

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リコー。
 
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キヤノン。体操選手の撮影会をやってました。男子のデモ演技もありましたが、もちろん撮ってません。(笑)
 
ポートレートはからっきし苦手で、モデルさんの魅力をまったく引き出せてなくて、申し訳ないです。24-70の標準ズームなんですが、拡大率が足りず、トリミングしました。土曜日は200mmを持参して再度お姉さんの撮影に挑みます! 下手くそですが、天体写真よりこっちの方が楽しいかも…(笑)
 
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2016年2月23日 (火)

CP+2016、SWATはボーグブースに登場!

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2月25日(木)~2月28日(日)、パシフィコ横浜にてCP+が開催されます。今年もボーグさんのブースで、SWAT製品をご覧いただけることになりました。

今回の展示は、SWAT-200とSWAT-350に高性能なボーグ鏡筒を搭載して、新たな天体撮影のご提案をする予定です。私も初日の25日と27日土曜日の午後2時から5時くらいまで、会場にてサポートさせていただく予定です。興味のある方も無い方も、とりあえずボーグブースへ行きましょう。きっと何かが見つかるはずです。お待ちしております。
 
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ボーグ光学系の優れた性能を最大限に引き出すためには、土台である赤道儀にも高性能が求められます。SWATはボーグ光学系にふさわしい高い追尾精度と剛性を兼ね備えたポータブル赤道儀です。しかも軽量コンパクト設計。撮影する焦点距離や露出時間に合わせて、お気軽なノータッチガイドから、一軸オートガイドによる超精密追尾長焦点撮影まで、あらゆるシーンに対応します。ボーグとSWATのベストな組み合わせを会場にてお確かめください。
 
CP+のご案内ページは、こちら
ボーグさんのページは、こちらこちら。ツイッターは、こちら

CP+へご来場の際は、ぜひトミーテック、ボーグコーナーへ!
 
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2016年2月18日 (木)

月齢9.8。

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■撮影データ 2016年2月18日18時50分13秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO400 1/50秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
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夕方、ちょっと用事があり、クルマで近所へ出かけました。暗くなった空には月がまばゆく光っています。M-GENのテスト撮影で機材はクルマに積んだままだったのですが、久しぶりに月の撮影がしたくなって、本日ようやく降ろしました。シーイングはまずまずといったところですが、それなりにシャープな月が撮れました。今日の月の見所は、なんといっても虹の入り江ですが、秤動の具合で、フンボルト海がよく見えています。ちなみに昨年9月23日の月齢10.2の画像を再掲載します。全然見え方が違ってます。
 

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■撮影データ 2015年9月23日20時35分49秒~ ボーグ 90FL+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2205mm F24.5) キヤノン EOS 6D ISO400 1/30秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
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2016年2月13日 (土)

デジカメWatchの記事にSWAT-350が登場。

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SWAT-350をご愛用いただいているプロカメラマン飯島裕様の記事が「デジカメWatch」に掲載されました。「コーワPROMINARレンズ リレーレビュー」の「星景・天体写真編」です。SWAT-350は後半の追尾精度が要求される焦点距離500mmや850mmでの星雲・星団撮影に登場していますので、ぜひご覧ください。

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/kowareview/20160212_741761.html

実は、このところ連続でご紹介しております協栄産業様のオートガイダー「M-GEN」も使っていただきました。オートガイダーなしでの歩留まりは半分ほどだったのが、ほぼパーフェクトに追尾できたとのことです。SWAT-300/350のピリオディックはおよそ7秒角前後を確認して出荷しています。この値はフィルム時代の焦点距離300mmを追尾する許容誤差なのですが、最近のデジカメの高画素化と極めてシャープな光学系の登場で、以前より厳しい数値を求められているようです。ましてやパソコンのモニターでピクセル等倍鑑賞するようなレベルでの長焦点撮影ですと、もはやオートガイダー必須でしょう。オートガイダー対応のSWATシリーズを選ぶ価値が、ますます高まったと思います。これからもより高精度な製品開発に努力してまいります。
 
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画像はデジカメWatchより転載。
 
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