2017年6月26日 (月)

SWAT-350は「お勧めの良い赤道儀」です。

2

圧倒的な販売力を誇る業界ナンバーワンの協栄産業さんが、社内スタッフや上級ユーザー様からの情報を元に「良い赤道儀」というページをまとめています。実際に数多く販売して、ユーザー様からの評判が良く、クレーム率も少ない満足度の高い赤道儀を選出したそうです。高級メーカーのタカハシさんやビクセンさんのモデルと並んで、ポータブル赤道儀からは唯一、ユニテックのSWAT-350が選出されました。やはり、追尾精度の高さが評価されたものと、メーカーとしては嬉しく思っています。
私もSWAT-350で天体撮影を実践してます。追尾精度が実測値で±7秒角前後と高精度ですから、200~300mmクラスまではお気軽ノータッチで撮影し、それ以上はM-GENでオートガイドして650~840mmでも安定した歩留まりを確保しています。さらに大きな特徴は小型軽量なので組み立ての時に「腰にやさしい」ことです。これは大変重要です。撮影前の組み立てで「ぎっくり腰」なんてシャレにもならないですね。ということで、協栄産業さんお勧めのSWAT-350は「買って後悔しない赤道儀」の一台です。
 
■協栄産業さんの赤道儀購入ガイドは↓のページから
http://www.kyoei-osaka.jp/hpgen/HPB/entries/347.html
 
SWAT-350は鋭意生産中です。ご予約はお近くの協栄産業さんへどうぞ。
●東京店 http://www.kyoei-tokyo.jp/
●大阪店 http://www.kyoei-osaka.jp/
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年6月23日 (金)

ペリカン星雲。

Photo_6

Photo_2

●ペリカン星雲
2017年6月19日23時58分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 240秒露出×21枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
前回ブログの北アメリ星雲に続いて、すぐお隣のペリカン星雲を撮影しました。焦点距離300mmくらいであれば、両方をちょうどよく構図に収めることが出来ますが、650mmもの超望遠ともなるとそうもいきません。それぞれ別に撮影してモザイク合成するとこにしました。どちらも大型の星雲なので、650mmだと迫力が増します。200~300mmクラスの見慣れた作品と比べると星雲の細部の描写が格段に向上しています。この日はシーイングも良かったのか、拡大トリミングしても微光星がとてもシャープに写ってくれました。
 Photo_7

今回の遠征で撮影した北アメリカ星雲とペリカン星雲をPhotoshopのPhotomergeで合成してみました。昨年撮影したボーグ90FL+レデューサー(360mm)の作品と比べても、解像感が大幅に向上してますね。貴重な梅雨の晴れ間を活かせてよかったです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年6月22日 (木)

北アメリカ星雲。

Photo_8

Photo_4

●北アメリカ星雲
2017年6月19日22時13分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 240秒露出×27枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
19日の夜、M13を撮り終えた後は、この日のメインターゲットと思っていた北アメリカ星雲が適度な高度に達してきたのでレンズを向けました。この撮影地では、北アメリカ星雲が昇る北東の方向に大多喜町の住宅地が広がるため、低空には少し光害が残りますが、地平高度50度くらいになれば支障のない程度です。今回は地平高度が約40度くらいから撮影を開始しました。ISO1600でトータル27枚コンポジットしたため、そこそこの高画質が得られて満足な仕上がりです。
 Photo_2

低空は透明度が悪かったり、光害があったりして、なかなか条件良く撮影するのが難しいものです。その影響がどれくらいかは、当然ですが、当日の天候や撮影地によって大きく異なります。今回は肉眼で見て「ほんの少し光害があるなぁ」という程度の条件から、撮影対象の高度が変わるとどれくらい変化があるか比較してみました。上の写真は、すべて同じ露出時間です。左が地平高度約40度の時、中が約55度、右は約80度です。天頂付近の条件は良く、露出時間を倍くらいに延ばしても大丈夫そうです。このように撮影環境によって、得られる元画像の質が大きく変わってきます。撮影地の空の状況に合わせて撮影計画を立てて、なるべく高品位な元画像を撮りましょう。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年6月21日 (水)

美しき球状星団、M13。

M13

M13_2

●M13
2017年6月19日20時36分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm F6.1 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 240秒露出×8枚コンポジット 星団中心部には30秒露出×5枚コンポジットを合成 SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7 Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
天気予報では、いよいよ本格的な梅雨入りだそうです。19日の夜はその直前の嬉しい晴れ間となりました。このチャンスを逃すわけにはいきませんね。というわけで、いつもの房総半島へGO! 明るいうちから現地に入り、まだ薄明も残っていることから、北天最美の球状星団M13の撮影から始めました。快晴予報でしたが、北西から雲がどんどん流れてきて、ヘルクレス座付近も雲に覆われたりして、条件は悪かったのですが、無視してそのまま撮影を続けました。ガイド星をロストしてエラーになっていないか、時々チェックして20枚ほど撮影。結果、ほとんどのコマの背景が白っぽくなってしまいましたが、使えそうな8枚をコンポジットして仕上げました。口径107mmともなると、星がよく分離してくれて、けっこう迫力のある姿を捉えることが出来ます。星像もシャープですし、この条件としては満足な出来となりました。
 3

5

6

このところ海に近い鋸南町では風が強いことが多く、長焦点撮影が困難なことから、今回は海から離れた大多喜町で撮影しました。海沿いで風が強くても大多喜町あたりだと、かなり弱まることも多いです。房総半島も大きいので、場所によって条件が変わりますね。ほぼ無風状態で撮影できました。画像は私のメイン機材のフルセットです。ボーグ107FLはよき相棒となりました。M-GENでのガイド撮影にも慣れてきて、ガイドグラフも安定しています。
機材の組み立てから配線の接続、ポールマスターでの設置、対象を導入して構図とピントを確認、オートガイド設定を終えて、撮影開始まで、なんだかんだ小一時間ほどかかかるので、時間には余裕を持って撮影計画を立てた方がいいです。すべての設定を終えて、いざ撮影という段になってから三脚を蹴飛ばすと、立ち直れないほどショック(笑)ですから充分に気をつけましょう。これ、私のことです。気をつけてるんですが、時々やっちゃうんです…。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年6月20日 (火)

SWAT-350生産状況。

Swat350body
現在、ご予約受付中のSWAT-350は鋭意生産中です。一品一品、アルミ合金無垢材から丁寧に削り出して高精度を確保しています。次ロット先行生産分の筐体削り出しが本日仕上がりまして、梨地処理に回りました。その後、アルマイトを施してから組み立てに取りかかり、7月10日頃には完成するスケジュールで進めています。ただし、SWAT-350は全品、実際の星で追尾テストを行い、ピリオディックモーション±7秒角前後を確認してから出荷している関係で、梅雨のため検査が遅れることが予想されます。ご予約のお客様には、どうかご理解いただきますよう、お願いいたします。
ご予約状況ですが、8月の日食に加え、ボーナスシーズンともあって、このところ好調な受注状況が続いております。7月10日頃の仕上がり予定分は、ご予約で完売となりました。7月下旬仕上がり分の残りは10台ほどございますので、梅雨明け後、早めに入手したいお客様は、お近くの販売店様にご予約いただけますと7月末から8月上旬には入手可能と思います。次の仕上がりは8月中旬頃となります。

今後とも、ユニテックのSWAT製品をどうぞよろしくお願いいたします。

http://www.unitec.jp.net/

2017年6月17日 (土)

M20三裂星雲周辺。

M20

●M20三裂星雲周辺
2017年6月16日22時3分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm F6.1 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 120秒露出×12枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町
 
昨夜の房総半島は月の出までのわずかな時間ですが、GPV予報は快晴でした。梅雨の貴重な晴れ間なので、M20三裂星雲だけに絞って撮影に出かけました。東京を19時頃に出発して、現地入りしたのが20時半。予報通りの快晴です。撮影対象がある程度の高さに昇るまでには、まだ時間があるので、のんびりセッティングしてました。星雲を導入して構図を決め、いざ撮影という段階で、それまでの無風状態が一転、強めの風が吹き始めました。そのまま試写しましたが、オートガイドの設定値が合わず、ハンチングを起こします。無風状態のパラメータだとシンチレーションによるガイド星の揺らぎで暴れるようです。露出時間を500msから800msまで延ばしたところ安定しました。時間の経過とともに、風は強くなる一方です。当初、ISO1600で4分露出を予定していましたが、撮影中に強風に煽られてボツ画像を量産しそうだったので、ISO3200まで感度を上げて2分露出としました。41枚撮影しましたが、綺麗な点像に撮れたのは7枚のみでした。ボツの中から、多少マシなのを5枚ほどピックアップして、合計12枚コンポジットで仕上げました。2分露出でここまでゴミ画像を量産するとは想定外でした。こんな時は思い切ってISO6400~12800まで上げて1分露出以内で撮りまくり、よい画像をピックアップする作戦が正解だったかもしれません。「下手な鉄砲式」で臨めば、風が弱まったときの画像は使えるからです。下に今回のベストとワーストを掲載します。
 Photo_2

まったく同じ条件で撮影した撮って出し(トーンカーブ調整のみ)ピクセル等倍画像です。風の影響でこれだけ違います。同じ光学系とは思えないほどですね。強風に煽られて星像が膨らむとともにバックラッシュの中で動いたようです。バックラッシュの影響を避けるために少しバランスを崩しているのですが、突風には敵いませんでした。このようなあまりに急な動きにはオートガイドも対応できません。

それでも何とか作品を仕上げられて遠征を無駄にしないですんだのはよかったです。作品に話を戻します。M20三裂星雲を狙ったにしては、ちょっと構図が中途半端でおかしいですよね。ちょっと理由がありまして、前回撮影したM8干潟星雲とモザイクするためにこんな構図になりました。あまり出来のよい作品ではありませんが、下に掲載します。
 M8m20

●M8干潟星雲とM20三裂星雲
PhotoshopのPhotomergeで2パネルモザイク合成。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年6月11日 (日)

お気軽ノータッチによるアンドロメダ銀河。

M31

M31_2

●アンドロメダ銀河
2017年6月3日2時14分~ キヤノン EF135mm F2L USM 絞りF2.8 キヤノン EOS 6D(ノーマル) ISO800 120秒露出×26枚コンポジット SWAT-200ノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング
 
この季節になると、午前2時頃にはアンドロメダ銀河の地平高度も約40度近くなり、撮影に好適な対象になります。今回は135mmレンズを使って、SWAT-200ノータッチで撮影してみました。レンズは一般撮影では「銘玉」と評価の高いキヤノン EF135mm F2L USMです。このレンズは20年以上前のフィルム時代の設計ですが、そこはLレンズだけあって、なかなかシャープな星像を結びます。いまだに現行品なのも納得の写りではありますが、天体用としては最新のシグマ135mmArtレンズなど、デジタル対応の高解像レンズとの差も気になるところです。比較のチャンスがあれば、撮り比べてみたいと思います。

関東地方も梅雨入りしてしまいました。しばらく撮影はお休みとなりますので、その間に機材のメンテナンスや見直しをしてみてはいかがでしょうか。クルマに積みっぱなしの機材も、いったん降ろして、各部のチェックをお勧めします。湿度の高い季節ですので、レンズの保管は、カビの発生にご注意ください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年6月 6日 (火)

M17 オメガ星雲。

M17totl

M17totl_2

●M17オメガ星雲
2017年5月23日0時15分~ 6月3日0時32分~ ボーグ107FL+リアコン1.4× 合成焦点距離840mm F7.9 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×40枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング
 
2日の夜のメインは、このM17オメガ星雲(白鳥星雲)に決めてました。なぜオメガ星雲なのか、私にはどうやっても「ω」にも「Ω」にも見えないのですが、どなたかこんど教えてください。逆さにすると「白鳥」には見えます。(笑) さて、月の入りの少し前から撮影を開始して、5月23日に撮影したカットと合わせて40枚のコンポジットとしました。とはいってもISO3200ですからノイズがやや多く、無理に炙ると破綻しそうなので、このくらいにしておきます。周辺の淡い部分を出すには、さらに露出と枚数が必要そうです。M17オメガ星雲は白鳥星雲ともいわれる人気の対象で、M16わし星雲のすぐそばにあるため、焦点距離200~300mmくらいなら一緒に写せます。位置関係はこちらからどうぞ。天の川の中にあるので、背景は星に埋め尽くされ、赤い星雲がとても美しいです。M8干潟星雲、M20三裂星雲とともに見逃せない夏の対象です。梅雨明けしたら、M20を撮影して、以前撮影したM8とモザイク合成したいと思います。
 Mgen

この日もM-GENは安定してガイドしてくれました。超望遠840mmの4分露出でも安心していられるので、なんとも心強い限りです。ただ、取付部の撓みや接眼部のガタなどの対策をし、極軸のバランスをあえて崩して追尾させたり、ちょっとした工夫はしています。これまで、いろいろな焦点距離で撮影してきましたが、300mmまでは光学極望設置のお気軽ノータッチで2~3分露出。それ以上は、ポールマスターSWAT設置でM-GENオートガイドがお勧めの撮影スタイルです。一軸のSWATにも対応したパソコン不要のスタンドアローンオートガイダー「M-GEN」は、協栄産業さんでお求めいただけます。興味のある方は各店舗にお問い合わせください。東京店はこちら、大阪店はこちら。関西のレジェンド吉田隆行氏のインプレッションはこちら
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年6月 5日 (月)

散開星団M11と惑星状星雲M57。

M11

M11_2

●M11
2017年6月2日23時10分~ ボーグ107FL+リアコン1.4× 合成焦点距離840mm F7.9 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×16枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング

撮影地の2日夜の月の入りは、翌3日0時50分頃で、それまでは上弦を過ぎた月が眩しく輝いています。そのため淡い星雲の撮影はやめて、月明かりの影響を受けにくい散開星団を撮影しました。M11はたて座にあり、散開星団としては密集度が高く、まるで球状星団のような姿をしています。天の川の中にありますので、背景も星がみっちりと埋め尽くし、とても美しい姿を捉えることが出来ます。背景の天の川の星たちと比べ、真っ白な星が浮き上がって見えます。
 2

月明かりの影響をみてみましょう。左が23時10分の取り始め、真ん中が約1時間後の最終コマ、右は月が沈んだあとにM11にほど近いM17付近を撮ったもののそれぞれ撮って出し。まったく同じ露出時間ですが、半月の影響でこれだけ違います。撮り始めのM11は南東の地平高度35度付近で、月は西の空20度くらいの高さです。一時間後の月の地平高度は10度を切っていて、その影響はかなり軽微になっていますが、月の入り後と比べるとまだ残っています。対象は光害の少ない方向ですが、多少影響もあると思いますので、参考程度にみてください。
 Photo_2

実はこのM11には思い出がありまして、いまから33年前の天文ガイド誌に私の作品が入選しました。星野写真はこの一度きりで、最初で最後の入選でした。評が「たて座の散開星団です。」とだけでした。(笑)
  M57

M57_2

●M57
2017年6月2日21時24分~ ボーグ107FL+ケンコー2×テレプラス 合成焦点距離1200mm F11.2 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×11枚+120秒露出×14枚 合計25枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング
 
オマケ画像は、これも月光なんぞものともしないM57ドーナツ星雲です。とても小さいのですが、明るいので簡単に写ります。拡大率を稼ぐために2倍テレプラスを使って無謀とも思える1200mmでチャレンジしてみました。ご覧の通り何とか中心星を写すことが出来ましたが、星像にシャープさがなくイマイチでした。収穫はSWAT-350にM-GENオートガイドを組み合わせると1200mmもの超望遠でも4分間のガイド撮影が出来ることを確認できたことです。さすがに1000mmクラスともなるとシンチレーションの影響を受けて星像が膨らむので、なかなか点像を得るのが難しくなってきますね。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年6月 4日 (日)

ノーマルカメラによるアンタレス付近。

Sco2

Sco2_2

●アンタレス付近
2017年6月3日0時45分~ キヤノン EF135mm F2L USM 絞りF2.8 キヤノン EOS 6D(ノーマル) ISO800 120秒露出×24枚コンポジット SWAT-200ノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング
 
2日の夜は、梅雨入り前の貴重な快晴で逃すわけにはいきません。月が沈んでから、わずか2時間ほどですが、星野撮影に好適な時間帯がありました。ちょっと実験を兼ねて、カラフルな色彩で人気のさそり座アンタレス付近をノーマルカメラで写してみました。このエリアは、赤だけでなく、黄色や青も含んだとても華やかな領域ですから、ノーマルカメラでも、とても魅力的です。結果、上の画像の通り、とてもカラフルなアンタレス周辺を捉えることが出来ました。改造カメラでなくても充分に楽しめますので、この夏、ぜひレンズを向けていただければと思います。梅雨明け後のさそり座の頭部は、薄明終了後には南中を過ぎていますので、条件は悪くなりますが、1~2時間くらいは楽しめると思います。今回はSWAT-200にシンプルフォークDXを組み合わせたお気軽スタイルでの撮影です。
 Photo

撮影場所から望む明けの明星。夜明け前ともなると気温も10℃近くまで冷え込むので、ジャンパーがないと寒いです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年6月 3日 (土)

月齢7.6。

Photo

■撮影データ
2017年6月2日20時00分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/40秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 千葉県鋸南町
 
シーイングは天気図からはあまり期待できそうもない感じでしたが、望遠鏡をセットして確認すると、決して良くはないのですが、常時大きめに揺らいでいる感じで、月全体の撮影には問題なさそうでした。真冬のようなチリチリした小刻みなシンチレーションだと、もうお手上げなのですが、大きな揺らぎだと意外とよく写せることがあります。今回もかなりシャープに仕上がって、上出来な一枚となりました。夏の安定した天気の時は、ほとんど止まっているようなゆったりした揺らぎになることがあり、そんなときは恐ろしいほど解像度の高い写真が写せます。
 Photo_2
気象庁ホームページより転載、2日午後9時の天気図。
 
いよいよ梅雨前線が迫ってきました。いやな季節ですが、機材の見直しや整備、たまった画像の整理などをしてみたらいかがでしょうか。また梅雨明け後の撮影計画を練るのも楽しいものです。カメラやレンズの保管も防湿庫に入れるか、乾燥剤を多めに入れたケースで密封保管するなどカビ対策をお忘れなく。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月31日 (水)

SWATシリーズ生産状況。

Swat350

SWATシリーズポータブル赤道儀は、日食の影響もあってか、今年に入って予定を上回る販売状況が続き、特に5月は例年の3倍を超えるご注文をいただきまして、全機種完売となってしまいました。現在、次ロットの生産予定を繰り上げて進めておりますが、SWAT-350の販売再開は7月上旬頃になりそうです。すでにバックオーダーとなっており、梅雨明け早々に入手されたいお客様は、販売店様に早めにご予約をいただけますと幸いです。なお、当面SWAT-350の生産に注力して参ります関係で、SWAT-200とSWAT-300/300Sにつきましては、今月をもって生産終了とさせていただきます。これらのモデルもすでにメーカー在庫は完売しております。販売店様に少量の在庫があるかもしれませんので、各店にお問い合わせいただければと思います。SWAT-300は若干仕様変更を予定しており、年内に再投入予定です。

おかげさまでSWATシリーズはご購入のユーザー様より、とても高い評価をいただいております。ポータブル赤道儀でありながら、システマチックな拡張性があり、公称通りの高い追尾精度、独自のベアリング構成による耐荷重量、機動性を活かしたお気軽なノータッチ撮影はもちろん、長焦点撮影も可能なオートガイド対応など、数々の機能を満載。その高い追尾能力は、ユーザー様の作例ページをご覧いただければ、きっとご納得いただけるはずです。私自身も未熟ではありますが、SWATでの撮影を実践しており、使用して感じたことは製品の開発や改良にフィードバックしております。私のSWAT作例写真はこちらです。ご笑覧ください。

これからもユーザー様に愛される製品作りを心がけて参りたいと思っています。今後ともユニテックのSWAT製品をよろしくお願いいたします。

※写真は私が愛用しているSWAT-350で、アルミケースに一式まとめて移動しています。写真には一部試作品が使われており、製品とは異なります。

http://www.unitec.jp.net/

2017年5月29日 (月)

M27亜鈴状星雲とM5球状星団。

いよいよ梅雨入りが近づいてきました。その前に少しでも撮影したいと思っていた昨日、通い慣れた房総半島の天気は芳しくないようです。しばしGPV予報とひまわりの画像をにらめっこしながら観測地を探しました。なるべく北の方がいいようなので、群馬と埼玉の県境ある御荷鉾山付近を候補にしました。ただ、一人ぼっちで山の中だと、熊とばったり出会って、引っかかれると痛そうなので、小心者の私は即座に山は諦め、人里に近い下久保ダム近くの駐車場で撮影することにしました。(笑)
 M27_2

M27

●M27亜鈴状星雲
2017年5月29日0時28分~ ボーグ107FL+リアコン1.4× 合成焦点距離840mm F7.9 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×35枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7 Photoshopで画像処理 群馬県藤岡市 下は拡大トリミング
 M5

M5_2

●M5
2017年5月28日22時18分~ ボーグ107FL+リアコン1.4× 合成焦点距離840mm F7.9 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×21枚コンポジット 星団中心部は60秒露出×6枚コンポジットを合成 SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7 Photoshopで画像処理 群馬県藤岡市 下は拡大トリミング
 
昨夜は無風で長焦点の撮影でも大丈夫そうだったので、主砲ボーグ107FLに1.4×リアコンを装着し、840mm/F7.9で撮影に挑みました。対象はM27亜鈴状星雲とM5球状星団です。亜鈴状星雲はこぎつね座の惑星状星雲で比較的大きいため、小口径から楽しめる対象です。写真にもよく写ります。M5はM13と同じくらいの迫力ある球状星団です。M13はユーザー様の作例ページに福田さん蒼月さんの素晴らしい作品が続いているので、私はM5にしてみました。他にも球状星団としてはM3が有名ですが、アンタレスのすぐ隣のM4やいて座のM22、M55も大型で迫力ある姿を楽しめます。球状星団は撮影しても楽しいのですが、大口径の望遠鏡で高倍率をかけて覗くとボール状に星が密集している姿がとても美しいです。星雲と違って、直接見てもがっかりしない対象なので、機会があったら、ぜひ大口径で見てください。
 Photo
撮影地には19時半に到着しましたが、空一面に雲が広がっていました。GPVでは21時頃には晴れる予報ですが、なかなか晴れず、衛星画像をチェックするとちょうど雲と晴れの境目のようでした。しばらく様子見していたら、雲間からポツポツと星が見え始め、慌てて望遠鏡を設置しました。22時を回った頃にはすっかり快晴となり、そのまま夜明けまで撮影を楽しめました。梅雨入り前にあと一回くらい遠征したいところですが、これが最後になるかもしれませんね。しばらくの辛抱です。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月28日 (日)

はくちょう座の散光星雲。

Photo

Photo_2

●はくちょう座の散光星雲
2017年5月23日2時41分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM 絞りF3.5 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 120秒露出×16枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町
 
フルサイズに105mmレンズで、はくちょう座の散光星雲を狙いました。人気の北アメリカ星雲、ペリカン星雲、サドル付近、網状星雲までバランス良く構図に収まります。あまり意識して見てなかったですが、サドル付近の散光星雲は、南北に大きく広がっているんですね。シグマのマクロ105mmレンズは、とてもシャープで気持ちの良い星像を結んでくれます。なかなかのレンズです。
 Photo_3

●天の川
2017年5月23日2時41分~ シグマ 12-24 F4.5-5.6 EX DG HSM 12mm 絞りF8 キヤノン EOS 6D(ノーマル) ISO1600 480秒露出×5枚コンポジット SWAT-200ノータッチ追尾 FlatAidePro Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町
 
オマケ画像は超広角12mmで撮影した天の川です。この日は風が強くて、期待していた?夜露がつかず、天然のソフトフィルター効果は得られませんでした。(笑) そこで、出目金レンズの強い味方「FlatAidePro」のソフトフィルター効果で輝星をボカして雰囲気を出しました。
 
http://www.unitec.jp.net/ 

2017年5月27日 (土)

バンビの横顔とサソリの尻尾付近。

Photo_4

Photo

●バンビの横顔
2017年5月23日2時10分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM 絞りF3.5 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 120秒露出×12枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町
 
強風で長焦点撮影を諦めた後、SWAT-350にはシグマの105mm F2.8マクロを搭載して、天の川の名所を撮影しました。バンビの横顔を中心に上にM16わし星雲とM17オメガ星雲、下にはM20三裂星雲とM8干潟星雲、そして左下に巨大球状星団のM22が確認できます。他にも淡い散光星雲が写っています。バンビの首飾りと呼ばれる赤と青が入り交じる星雲は小さいながら美しいです。
 Photo_5

Photo_3

●サソリの尻尾付近
2017年5月23日01時33分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM 絞りF3.5 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 120秒露出×14枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町
 
サソリの毒針付近に広がる天の川と暗黒星雲を105mmで狙いました。この領域は房総半島からだと南天に低く、透明度の良い日でないとすっきり写せませんが、この日は強風が一晩中吹き荒れていたおかげもあってか、透明度がとても良く、コントラストが効いた画像を得ることが出来ました。点在する赤い散光星雲は、中央やや左上が彼岸花星雲、その下が出目金星雲、右下がえび星雲です。特にえび星雲は低空なため、好条件で撮影できるチャンスが少ない星雲です。
 105mm

本日ご紹介したエリアは、さそり座からいて座にかけての天の川中心部、上の画像の濃い部分になります。「バンビの横顔」が左で「サソリの尻尾付近」がその右下です。
  
http://unitec.cocolog-nifty.com/blog/

2017年5月26日 (金)

天の川中心部。

22日は前回ブログに掲載したM106銀河の撮影から始めました。焦点距離840mmと超望遠ですから、個々のM天体を迫力ある姿で狙えます。引き続き、いて座付近の天体でも撮影しようと目論んでいたのですが、撮影当初から強い風が吹いていて、夜が更けてもいっこうに収まる気配がありません。そこで長焦点はスパッと諦めて、カメラレンズでの撮影に切り替えました。
 Photo_2

●天の川中心部
さそり座 2017年5月22日22時58分~ いて座 23日0時38分~ キヤノン EF24-70mm F4L IS USM 焦点距離50mm 絞りF5.6 キヤノン EOS 6D(ノーマル) ISO1600 240秒露出×さそり座 19枚コンポジット いて座 20枚コンポジット 2パネルモザイク合成 SWAT-200 ノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町
 
SWAT-350とは別にSWAT-200を使って、キヤノンの純正ズームでノータッチ撮影した天の川中心部です。焦点距離は50mmに設定して、さそり座といて座を別々に撮影し、Photoshopのフォトマージ機能でモザイク合成しました。この日は強い風が吹いていたおかげで、低空まで透明度が良く、夜露も夜明けまで皆無でした。思いのほか、コントラストの効いた天の川中心部が撮影できました。こう見てみると房総の星空もなかなかのものだと思います。カメラはノーマル6Dですが、そこそこ赤い星雲も写っていて、左上から、M16わし星雲、M17オメガ星雲、M20三裂星雲、M8干潟星雲、彼岸花星雲、出目金星雲、さらに南のIC4628えび星雲(クルマエビ星雲)まで綺麗に写せました。房総半島でのえび星雲の南中高度は15度程度なので、好条件に恵まれないとなかなか綺麗に写せない対象です。いつか拡大撮影してみたいです。それにしてもこの暗黒帯、すごい拡がりです。宇宙の神秘ですね。
 Photo_3 
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月25日 (木)

M106銀河。

22日の月曜日、梅雨入りが近づいていることもあって、少しでも天体撮影を楽しみたいと、いつもの房総へ出かけました。今回の撮影対象はM106銀河。20日にも30枚ほど撮っていたのですが、淡い部分を炙り出すには枚数不足で、今回撮り増してきました。
 M106

M106_2

M1062

●M106銀河
2017年5月20日21時24分~ 22日21時37分~ ボーグ107FL+リアコン1.4× 合成焦点距離840mm F7.9 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×62枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング
 
M106はりょうけん座に属する銀河です。りょうけん座といえばM51子持ち銀河が有名ですが、このM106も負けずと立派な銀河ですので、ぜひ楽しんでいただきたい対象です。星図を下記に掲載しますので、参考にしてみてください。北斗七星のすぐそばにあります。このM106は比較的大きな銀河なんですが、撮影するとなるとちょっと大変で、中心部の明るい部分は簡単に写せても、周辺に広がった部分がとても淡く、なかなかの難物です。今回の撮影ではボーグ107FLに1.4×テレコンを使用してF8と暗くなったため、ISO3200に感度を上げ、4分露出を62枚でトータル4時間に及ぶ画像をコンポジットしましたが、まだまだ枚数不足を感じます。もう少し明るい光学系で狙った方がよいかもしれません。
夏の天体も撮影しやすくなってきました。今週末が梅雨入り前、最後の新月期となりますので、晴れたらぜひお楽しみください。
  Photo

しし座、おとめ座、かみのけ座、りょうけん座、おおぐま座は系外銀河の宝庫で、どこを向けて撮っても何かしらの銀河が写り込むようなエリアです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月23日 (火)

月齢24.2。

2

■撮影データ
2017年5月21日03時21分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO800 1/30秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 千葉県鋸南町

前回ブログ「M16わし星雲」を撮った日の月の出は午前一時半頃でした。わし星雲の撮影を終えた頃には月の高度も上がって来ていたので、せっかくなので、撮影してきました。低空でしたが、シーイングは良く、ゆらゆらと大きくゆっくりした揺らぎのため、けっこうシャープな画像が得られました。
 Photo_2
気象庁ホームページより転載、21日午前3時の天気図。
 
この日は全国的に高気圧に覆われ、等圧線の間隔も広く、シーイングが良かったようです。オマケ画像は19日に撮影した木星です。大赤斑がちょうど正面に向いてラッキーでした。
 Photo_3

■撮影データ
2017年5月19日21時00分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL10mm QHY5III290C 1/20秒露出で1分間の動画を10枚撮影 AutoStakkert2で約500枚スタック×10 Registax6 WinJUPOS Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月22日 (月)

M16 わし星雲。

先週末の20日の晩は、久しぶりの週末の快晴とあって、遠征に出かけた方も多かったのではないでしょうか。私も朝から房総半島に出撃して、翌朝まで撮影を楽しみました。夏の天体の高度も上がってきたので、撮りやすくなってきましたね。
 M16

M16_2

●M16 わし星雲
2017年5月20日23時57分~ ボーグ107FL+リアコン1.4× 合成焦点距離840mm F7.9 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×31枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング
 
へび座の尾部に位置するM16わし星雲は、M17オメガ星雲(白鳥星雲)と南北に並んでいて、2.5度程度しか離れてないので、焦点距離300mmくらいだと両方をちょうどよく構図に収めることができます。今回は主砲のボーグ107FLにリアコンバーター1.4×を併用して、焦点距離840mm/F7.9でM16の迫力ある姿を捉えました。上がフルサイズノートリミング画像です。これくらいの拡大率になると、「創造の柱」と呼ばれるあの有名な部分がよくわかりますね。F7.9と暗いため撮影感度をISO3200に上げ、露出も4分とたっぷり?かけています。さすがにノータッチは厳しいので、M-GENで一軸オートガイドしました。今回は、40枚撮影して最終盤の9枚が僅かに流れてボツにしました。歩留まり約80%で、まずまずといったところでしょうか。
 01

02

03_3

まだ日没前に房総入りしたので、カフェ岬に立ち寄りました。腹ごしらえにピザトーストを食べて、美しい東京湾のサンセットをのんびりと眺めました。富士山のシルエットが印象的です。黄金色に染まったときには金曜ロードショーの曲が頭をよぎります。「天体撮影って、いいものですねぇ」(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月19日 (金)

月齢22.2、下弦の月。

Photo

■撮影データ
2017年5月19日03時29分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/20秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 700

■クラビウス付近
2017年5月19日04時04分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/125秒露出で2分間動画撮影 AutoStakkert2で約700枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 900

■コペルニクス付近
2017年5月19日04時07分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/125秒露出で2分間動画撮影 AutoStakkert2で約900枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

■虹の入り江
2017年5月19日03時59分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/125秒露出で2分間動画撮影 AutoStakkert2で約600枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
早起きして撮影した下弦の月です。機材は前日の夜からベランダに出しっ放しにしておきましたから、気温への順応もバッチリです。透明度が悪く、かなり黄色っぽい月でした。シーイングは前回ブログの「月齢8.9」の時より、若干良かった感じ。月全体の撮影では、まったく問題ない揺らぎですが、拡大だとごく僅かですが常時チリチリ動いていて、まだパーフェクトなシーイングではありませんでした。それでも、仕上がりは今シーズンのベストかもしれません。クラビウスとコペルニクスは月齢8.9の時と、ちょうど逆から照らされています。
   Photo_4

気象庁ホームページより転載、19日午前3時の天気図。
 
天気図的には今夜もシーイングは良さそうです。夜半頃までは木星、続いて土星、明け方に月が狙えます。
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月 6日 (土)

月齢8.9、シーイングさらに良好。

2

■撮影データ
2017年5月5日19時12分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO200 1/25秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

■クラビウス付近
2017年5月5日20時32分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/60秒露出で2分間動画撮影 AutoStakkert2で約250枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_3

■コペルニクス付近
2017年5月5日20時36分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/30秒露出で2分間動画撮影 AutoStakkert2で約250枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_4

■アルプス谷付近
2017年5月5日20時39分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/60秒露出で2分間動画撮影 AutoStakkert2で約250枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_7

■ティコ付近
2017年5月5日19時46~48分、49分~51分 ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL20mm QHY5III290C 1/60秒露出で2分間動画撮影×2 Registax6で500枚スタック×2 2枚モザイク合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_6

■中央火口列付近
2017年5月5日19時54分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL20mm QHY5III290C 1/60秒露出で2分間動画撮影 Registax6で500枚スタック  Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
昨夜のシーイングは前日の「月齢7.9」と比べて、さらに良好な状態でした。まず、全体の撮影は手慣れたテレプラスでササッと撮り終え、PCカメラでの拡大撮影に移ります。当初、拡大用のアイピースは前日と同じPL20で始めました(最後の2枚)が、シーイングが良好なため、もう少し強拡大できるPL15に取り替えて撮り直しました。口径10cmで、クレーターチェーンの詳細な分布、そしてアルプス谷の中のさらに細い筋が写っています。これには驚きました。もっとシーイングがよければ、さらにクッキリ写せると思います。今回は良好なシーイングのおかげもあって、大満足な結果を得ることが出来ました。せっかくの好シーイングなので、引き続き木星でも撮ろうかと思ったのですが、慣れない月の拡大撮影で精根尽き果てました。(笑)
 Photo_5

気象庁ホームページより転載、5日午後6時の天気図。
 
関東地方の南の海上に小さな低気圧があったので、雲の発生や気流の乱れを心配しましたが、影響はなく、好シーイングでした。
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月 5日 (金)

月齢7.9、好シーイング。

Photo

■撮影データ
2017年5月4日19時06分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO200 1/25秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 01

■撮影データ
2017年5月2日19時44分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL20mm QHY5III290C 1/60秒露出で2分間動画撮影 AutoStakkert2で約900枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
3日の「月面X」は残念ながら曇ってしまって見られませんでした。逆に昨夜はきれいな半月が、南の空にポッカリと浮かんでいて、撮影して欲しそうにしていました。ならばということで、ボーグ107FLを担ぎ出し、いつものようにベランダにSWAT-350を据えて、その主砲107FLをセットします。シーイングは2日よりも良いです。感度をISO200まで下げて、低ノイズの元画像を得ました。なかなかシャープな月面に仕上がり、満足です。PCカメラでの拡大撮影も少し慣れてきて、上の拡大画像くらいは簡単に仕上げられるようになってきました。あとはシーイング次第といったところでしょうか。
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、4日午後6時の天気図。
 
定石通り、移動性高気圧の西側に入って、落ち着いたシーイングになりました。もう少し等圧線の間隔が広いとなお良いのですが、贅沢は言ってられないですね。文句のない最高のシーイングは年に数回しかないので、月、惑星撮影をするなら逃さないようにしたいです。
    
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月 4日 (木)

M8干潟星雲周辺。

先月30日の晩、日付が変わってから、高度が高くなったM8干潟星雲を撮影しました。当初、強風が吹き荒れる中、トリオ銀河の撮影をしてましたが、夜半前には風はかなり落ち着き、M8の撮影を始めた1時半過ぎには、ピタッと収まって、すっかり静まりかえりました。
 M8_2

M8_3

●M8干潟星雲周辺
2017年5月1日1時43分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm F6.1 IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×28枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング
 
焦点距離648mmだと、縦構図にすればM20三裂星雲も構図に収めることが出来ますが、M8の左(東側)に広がる散光星雲を一緒に撮りたかったので、横構図にしました。M20を後日撮影してモザイクしたいですね。それから、作例ページの上村さんのM8と望遠鏡からカメラまでまったく同じ機材です。SWAT-350やM-GENガイドまで一緒です。違いは私のはLPS-D1光害フィルターを入れたため、露出倍数を考慮してISO3200にしています。房総半島なら、光害フィルターはいらないですね。もしくはHα強調のHEUIB-IIの方がよかったと思います。M8のハイライト部分は別行程で暗く仕上げた画像を合成しました。拡大トリミングは星雲中心部の濃淡をより強調しています。
 M82

ここで実験です。作例ページの上村さんの作品を若干処理して私の画像に50%で載せてみました。白枠内が合成した部分です。上村さんのはISO1600で38枚コンポジットのため、トーンが断然滑らかです。2枚を合成すると淡い部分がより滑らかになりました。似たような機材であれば、それぞれ別撮りした画像から一枚の作品に仕上げるということも充分に考えられますね。大勢でやれば、一晩でとんでもない作品が出来そうですよ。お仲間がいれば、分子雲の炙り出しとかを一緒にやってみるのも面白そうです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月 3日 (水)

月齢5.9。

Photo

■撮影データ
2017年5月2日18時52分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/30秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 04

■撮影データ
2017年5月2日19時40分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL20mm QHY5III290C 1/30秒露出で2分間動画撮影 AutoStakkert2で約900枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
昨夜の月です。気圧配置を見ると、もう少しシーイングは良いか思いましたが、まぁまぁといったところでした。PCカメラでの撮影を練習してみたいこともあって、デジイチでの撮影後にカメラを切り替えて、動画撮影しました。一度、木星でやっているので、手順は同じでスムーズに出来ました。シーイングが良いときには拡大率を上げても、もっとシャープに撮れそうです。
それから、本日(5月3日)は月面Xが見られる日です。気圧配置からするとシーイングはよさそうですよ。晴れたところは、ぜひお楽しみください。
 Photo_2気象庁ホームページより転載、2日午後6時の天気図。
   
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月 2日 (火)

しし座のトリオ銀河。

一昨日の晩、ゴールデンウィーク2度目の遠征に出かけました。場所は前回と同じ房総半島です。だたし撮影条件は28日より大きく悪化してしまいました。まずは風。突風とまでは行きませんが、常時強めの風が吹き荒れてる感じです。それから透明度も大幅ダウン。22時過ぎまで月も出ています。風だけはどうしようもなく、ボーク107FLでの撮影は諦めて、105mmくらいの中望遠にしようかと、思い悩みましたが、風の時の参考になると考えて、107FLで撮ることにしました。対象はしし座のトリオ銀河です。
 2

Photo

●しし座のトリオ銀河
2017年4月30日19時59分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm F6.1 IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 240秒露出×42枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング
 
しし座の超有名なトリオ銀河です。上がNGC3628、左がM66、右がM65です。月はありますが、20時くらいから3時間ほどかけて撮影した42枚をコンポジットしました。風に煽られて星像がぼってりと膨らんでいます。輝星の周りのかすれたような光芒も風の影響です。そんな悪条件でしたが、意外と星雲の構造が写ってくれました。M66は渦構造が写り始めていますね。参考のために、下にこのときの撮って出し画像を掲載します。
 Photo_2

左が風の影響を受けたもので、右はかなりマシだったとき。撮影したほとんどのカットが左ようなの感じでした。同じ条件での撮影ですが、輝星の周りの滲み、微光星の大きさが、これだけ違います。風の影響がよくわかるのが、人工衛星の軌跡です。露出中に風に煽られたときは上下に震えたり、左端の方では消えそうなくらい乱れています。これじゃ星像が太るのもやむを得ないですね。人工衛星が寒くてブルブル震えたのかもしれないですが、たぶん違うと思います。(笑)
 Miikyway●夏の天の川
2017年5月1日19時59分~ シグマ 12-24mm F4.5-5.5 DG EX 12mm 絞りF5.6 キヤノン EOS 6Dノーマル ISO1600 240秒露出×11枚コンポジット SWAT-200にてノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町

オマケ画像は超広角12mmで撮影した夏の天の川です。前回28日夜は透明度が抜群で、ここは長野の山の上かと思うほど、コントラストよく天の川が見えていたのですが、残念ながら超広角を持ってきてませんでした。それで、今回は持参して狙っていました。うまく行かないものですね。この夜は28日比べると透明度がかなり落ちています。でも、せっかくなので、そのまま撮影しました。出目金レンズなので夜露がつきやすく、すぐに曇ってしまって天然ソフトフィルター併用となりました。(笑)
 
GW前半は、2日間も星空を満喫できて大満足です。後半は月が大きくなってきますので、月面撮影でも楽しみたいと思います。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年5月 1日 (月)

夏近し、アンタレス周辺。

Antaresnatural

●アンタレス周辺
2017年3月29日0時25分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 絞りF3.5 180秒露出×9枚+絞り開放 240秒露出 12枚 合計21枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング

夏の訪れを告げる「さそり座」のアンタレス付近。最近、すっかりおなじみになったカラフルなエリアです。28日の夜は透明度もよく、低空のさそり座もよく見えていましたので、コントラストよく仕上げることが出来ました。
撮影後、画像をパソコンに取り込むときに気づいたのですが、途中のコマから明らかに明るくなっています。すべて同じ設定で撮ったのにおかしいなぁと思って調べてみると、F3.5に設定したレンズの絞りが、開放のままになっていたようです。撮影中に「カチャ」っと変な音がするなぁと感じてたんですが、どうやらこれだったみたいです。このレンズ、開放から使える性能を持ってますが、ちょっと絞ると一段と星像がシャープになって、周辺減光も改善するので、速写性を求めるとき以外は、チョイ絞りで撮ってました。梅雨入りしたら、修理に出そうと思います。
せっかくなので、思い切り炙った画像も下に掲載します。分子雲の広がりがよくわかると思います。
 Antares2_3

Antares2_2

下はアンタレス付近の拡大トリミングです。大型の球状星団M4は比較的密集度の低いタイプなので、星がよく分離しています。

http://www.unitec.jp.net/

2017年4月30日 (日)

マルカリアンの鎖。

Markarian

Markarian_2

Markarian_3

●マルカリアンの鎖
2017年4月28日20時09分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm F6.1 IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×19枚+240秒露出×29枚 合計48枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7 Photoshopで画像処理 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング
 
28日の夜は、おとめ座銀河団人気エリア「マルカリアンの鎖」から撮影を開始しました。薄明が終わると、ちょうど撮影に適した高度にあり、南中過ぎまで撮影してました。極小の銀河まで数え切れないくらい写っていて、星図と見比べると19等級のものまで確認できます。今回は焦点距離650mmをガイドするため、M-GENオートガイドを使用して追尾精度を高めました。オートガイド対応のSWATなら、お気軽な広角撮影から超望遠撮影まで、高度な追尾が可能です。初心者の方はもちろん、ベテランのサブ機としても好適なスペックです。
 3r

今回の撮影機材。長焦点撮影のため、ポールマスターSWATで極軸を追い込み、M-GENでオートガイドします。一軸でも問題なく撮影可能です。ポラリエ極望もつけてますが、これで合わせてるわけではなく、だいたい北極星を真ん中に入れておくとポールマスターの画面に一発で補足できるので、便利なためです。せっかく持っているので、有効活用してます。(笑)
 4

オートガイド中のM-GENの画面。時々ガイドグラフで状況を確認してます。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月29日 (土)

C/2015 ER61 パンスターズ彗星。

昨夜は一晩中快晴の予報が出ていたので、いつもの房総半島へ出かけました。話題の「C/2015 ER61 パンスターズ彗星」を撮影しましたので、ご紹介します。
 2015er61r

2015er6r

●C/2015 ER61 パンスターズ彗星
2017年3月29日3時22分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO1600 60秒露出×20枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県鋸南町 下は拡大トリミング

日没後まもなく現地に到着して、早々に機材を組み立て、春や夏の天体を撮影してました。パンスターズ彗星の東京での位置は、午前3時頃に東の空10度くらいの高さです。撮影地の東の空は開けていて問題ないだろうと考えていたのですが、3時になって、レンズを彗星向けると、なんと地上が写っています。彗星の昇ってくる位置に、ちょうど低い山が重なってしまいました。再セッティングも面倒なので、そのまま昇ってくるのを待って、薄明が始まった後の3時22分から撮影開始となりました。それでもそこそこ立派な尾が写ってくれて、彗星らしい姿を捉えられてよかったです。上の画像は300mmフルサイズのノートリです。GW前半は夜明け前の東の低空にいますので、ぜひ撮影してみてください。
 Photo

5月1日午前3時、東京でのC/2015 ER61 パンスターズ彗星の位置。GW中はこのあたりにいます。
 2

久しぶりに貫徹しまたが、歳のせいかつらいですね。若かったら今晩も出かけたんですが、とても無理です。(笑) でも、夜半からの星空はホントにきれいす。天の川も抜群に見えました。夜明け前、湖水から靄が立ち昇る景色も、自然の美しさを感じます。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月25日 (火)

木星、二回目。

Jup1

■撮影データ
2017年4月24日23時51分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL10mm QHY5III290C 1/30秒露出で1分間の動画を3枚撮影 AutoStakkert2で約1000枚スタック×3 Registax6 WinJUPOS Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Jup2_2

■撮影データ
2017年4月25日0時33分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL10mm QHY5III290C 1/30秒露出で1分間の動画を5枚撮影 AutoStakkert2で約900枚スタック×5 Registax6 WinJUPOS Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
前回、拡大撮影のテストで木星を撮ったときに、もう少し拡大率を上げても大丈夫そうだったので、引き伸ばしレンズをより短焦点に変えて、再度チャレンジしてみました。プローセル15mmを10mmにして拡大率をアップ。キャプチャーソフトの設定をまだよく理解してないので、いろいろ手間取りながらも1分間の動画を複数撮影しました。シーイングは多少の揺らぎはありますが、まずまずの感じです。今回、それぞれの動画を一枚の画像にして、WinJUPOSの「De-rotation」という機能を使い、模様のズレを補正してコンポジットしてみました。まだ惑星の撮り方をよくわかっておらず、他の方が撮影したデータを参考に見よう見まねで取り組んでる段階で、どこかで間違った処理をしている可能性もありますが、2回目の作品としては、それなりに満足いく結果が得られました。もう少し試行錯誤しながら、口径10cmの能力を限界まで引き出してみたいと思います。しかし、よく写るものですね。正直言って、10cmで惑星撮影なんてできると思ってなかったので、ちょっとびっくりしています。昔なら、太い縞2本と大赤斑が写って大喜びしてたんですが、時代は変わりましたね。ボーグ107FL、この一本で、月、惑星、星雲・星団、すべて楽しめます。しかもポタ赤のSWAT-350でです。(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月17日 (月)

拡大撮影のための新兵器導入。

Qhy5iii290c

シーイングの良いときの月面拡大撮影用にCMOSカメラとノートパソコンを導入しました。これまで、月全体の撮影ではデジタル一眼で満足いく結果を得ていたのですが、シーイングの良い時の部分拡大撮影では、テレプラス2段重ねといった、正直お勧めできない方法で撮ってました。それでも拡大率が足りず、コンポジット用に撮影枚数を稼ぐのにも時間がかかり、効率の悪さを感じていました。そこで、協栄産業大阪店のSさんに相談したところ、「加曽利さん、いいのありまっせ~、QHY5III290Cなんてどうでっしゃろか~」(加曽利さん、QHY5III290Cがお勧めですよ。)とおっしゃるので、「ほな、それもろうときまひょ!」(じゃぁ、それください!)と二つ返事したところ、品揃え豊富な協栄さん、速攻で送っていただけました。このカメラにはソニー製の裏面照射タイプ1/2.8型CMOSセンサー「IMX290」が採用されていて、ピクセルサイズが2.9μmと小さく、低ノイズで月面や惑星の拡大撮影に好適なスペックです。さすがはSさん、いいカメラを推奨しますね。モノクロタイプも用意されているので、LRGBの本格的な撮影を目指す方は、そちらも選択肢となります。そのほか、カメラ以外にもベランダで撮影するのにノートパソコンが必要です。これはDELLの安いのを購入。両方で約10万円の出費となりました。

カメラが届いたのが14日。QHY社の正規代理店でもある協栄さんならではの心の行き届いたサービスとして、日本語のセットアップマニュアルに加え、各種ドライバ、キャプチャ-、オートガイド用のソフトウェアが入ったCDが添付されていました。マニュアルの手順でドライバとキャプチャーソフトをインストール。動作確認のため、手元にあったKOWAのズームレンズをカメラに装着して、ノートのUSB端子にカメラを接続してみます。キャプチャーソフトを立ち上げると、すんなりライブビュー画像が表示されました。こうなると、すぐにでもテスト撮影したいところです。夜を待って、ボーグ107FLをベランダに持ち出し、ワクワクしながら、カメラをセッティングしました。あいにく、その夜のシーイングが悪く、ゆらゆらの月面をちょっとだけ撮影して撤収しました。一応、問題なく撮れているようです。無事に動作確認を終えて、次はちゃんと撮影してしてみたいところですが、都合良くシーイングの良い日と巡り会えるわけもないですね。それでも昨晩は、14日の夜よりかなりマシな感じだったので、ちょうど南中していた木星でチャレンジしました。月が昇ってくる頃には曇りそうな予報なので木星でテスト撮影です。
 Photo_3

■撮影データ
2017年4月16日20時44分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/30秒露出で5分間撮影 AutoStakkert2で約1200枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 2_3

■撮影データ
2017年4月16日23時18分~ ボーグ107FL+1.4×テレコン+PL15mm QHY5III290C 1/30秒露出で3分間撮影 AutoStakkert2で約430枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
上が最初の撮影。ちょっと像が甘い感じだったので、もう少し撮影時間を短くしてスタック枚数を減らしたのが下の画像です。惑星の動画撮影をPCカメラでするのは初めてで、1フレームの露出時間やゲインの設定も手探りです。撮影時間も一枚で撮った方がいいのか、短時間で分けた方がいいのか、よくわかりません。まずは体験することが大事と判断して、細かいことは気にせず気軽にやってみました。引き伸ばしレンズは15mmのプローセルアイピースを使用。拡大率も適当な「超いい加減撮影」ですが、初めての撮影でも口径107mmで上の画像くらいの解像度を得られました。シーイングが良ければもっと拡大しても大丈夫そうです。木星は自転が速く、短時間で撮影しないと模様がズレてしまいます。そのあたりの最適値も煮詰めていかないと口径の能力をフルに発揮させられないです。フィルム時代からすれば大満足な仕上がりですけど、上手な方の作品を見ると、口径の違いはあるとはいえ、とんでもなく微細な模様まで写し出されているので、もっと高画質を目指せそうです。惑星撮影に詳しい方、ぜひご指導ください。ただ本格的に惑星撮影するには10cm級では厳しいですね。せめて15cm、出来れば25cmは欲しいです。本来の目的は月面の拡大撮影です。シーイングの良い日が訪れるのを待つことにします。

最近のCMOSカメラは製品のバリエーションが豊富で選択肢も増えてきました。カラー、モノクロの他、撮像素子のサイズやピクセルサイズなど様々で、さらに星雲・星団の撮影に適した冷却タイプまで10万円前後で登場しています。ご購入の際には、協栄産業さんのような知識が豊富なお店で、撮影目的をよく相談してからの方がよさそうです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月16日 (日)

テーパーアダプター太ネジ、4月27日発売。

Taf4

SWATが採用している勘合システムにテーパー形状の「テーパーアダプター」(写真左)があります。専用の「テーパーキャッチャー」(写真右奥)でガタなく強固に固定できると好評をいただだいております。このたび、右手前の「テーパーアダプター太ネジ」を4月27日に発売することになりました。これまで、ユーザー様からご依頼をいただき、特注で製作しておりましたが、製品化することにいたしました。本体部分は従来のテーパーアダプターを流用し、真ん中の1/4インチカメラネジを3/8インチカメラ太ネジに変更しました。ネジの突出量は約7mmです。35mm間隔のM6とM8のネジ穴を十字に配しています。そのうちM6のネジ穴には、回り止めとして、先端が平らなステンレス製のイモネジを組み込んでいますので、一点止めでも機材を頑強に取り付けることができます。太ネジの機器をご利用いただいているユーザー様のお役に立てばと思っています。
 Taf1

アルミ削り出しの本体にステンレス製3/8インチカメラ太ネジを採用。突出量は約7mmです。
 Taf2

裏面中央には、3/8インチカメラ太ネジの雌ネジが切ってありますので、太ネジアダプターなどの一時的な保管場所としても使えます。
 Taf3

M6ネジ穴の2箇所には、先端が平らなステンレス製のイモネジが組み込まれています。取り付け機器の回り止めとしてご利用ください。固定した際に機器が傷が付きにくい先端が平たい形状です。裏面より3mmの六角レンチで回します。
 
■テーパーアダプター太ネジ 4月27日発売
ステンレス製M6イモネジネジ2個付き
販売価格 2,700円(税別)

※イモネジ用の六角レンチは付属しません。
 
お問い合わせ、ご購入は下記の販売店様へ。

●協栄産業東京店
●協栄産業大阪店
●スカイバード

http://www.unitec.jp.net/

2017年4月12日 (水)

出目金レンズの強い味方。

Photo

出目金レンズとは上の写真のようにレンズの前玉がドーム状に手前に大きく膨らんだレンズのことですが、魚眼や超広角レンズなどに多いですね。このタイプのレンズは、ちょっと困ったこともありまして、形状から逆光が苦手、フードが短くて夜露対策が難しい、普通のフィルターが使えない…、というデメリットがあります。逆光に関しては、夜の撮影なので、そんなに影響を受けないかもしれませんが、それでも地上の眩しい照明などには気をつける必要があります。夜露はレンズが剥き出しなので付きやすいです。強力なヒーターを重ね巻きしたりしてなんとか防ぐしかないでしょう。フィルターは取り付けられません。ネジすらありません。それでも星座の形が目立つように輝星はソフトフィルターでボカしたいですね。裏技的に大型のフィルター枠をはめて角形フィルターを使う手(こちら)はあるかもしれませんが、夜露対策はどうするのか…。そんな出目金レンズのソフトフィルター問題を解決してくれるソフトが、ぴんたんさんが作った「FlatAidePro」です。この画像処理ソフトのメイン機能はフラット補正なんですが、オマケ機能で「ソフトフィルター効果」というのがあって、これがなかなか面白くて、すっかり気に入ってしまいました。そのほかにも盛りだくさんの機能があるので、興味のある方はこちらからどうぞ。「飽和復元合成」機能などは、かなり使えそうです。さて、ソフトフィルター効果を試してみましょう。
 Photo_2

元画像
 Star_soft

ソフトフィルター効果適用後
 
画像はシグマの広角20mmで撮影したものです。ノーマルカメラなので、赤い星雲が写ってないので、とても寂しい冬の天の川ですが、ソフトフィルター効果で輝星をボカすと、なんとも美しい冬のダイヤモンドが浮かんできます。フィルター効果は「サイズ」や「明るさ」「彩度」などの複数のパラメータで調節できます。FlatAideProのおかげで、出目金レンズの出番がますます増えそうです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月 8日 (土)

月齢10.4、シーイング良好。

Photo_4

■撮影データ
2017年4月7日21時35分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO200 1/40秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
昨晩の月です。日中は強風が吹き荒れて、とても撮影には適さない感じでした。夜になると風も弱まり、21時には静けかになりました。輝星の瞬きも少かったので、一応シーイングをチェックしようとベランダに望遠鏡を設置。カメラのファインダー越しにも、前回ブログなみの良好な状態と確認できたので、そのまま撮影に入りました。なかなかシャープな切れ味の月面になったと思います。月面写真のクォリティはシーイングに大きく左右されます。良好な日は意外と少ないので、逃さないようにしたいものです。
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、7日午後9時の天気図。
 Photo_3

■撮影データ
2017年4月7日22時1分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー2×&3×テレプラス (合成焦点距離/5040mm F47.1) キヤノン EOS 6D ISO800 1/20秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
コペルニクスから虹の入り江にかけての拡大です。まもなくアリスタルコスが夜明けを迎えますので、晴れたらお楽しみいただければと思います。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月 5日 (水)

月齢7.3、好シーイング。

Photo_2

■撮影データ
2017年4月4日18時58分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO200 1/20秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_4

気象庁ホームページより転載、4日午後9時の天気図。
 
上弦15時間後の月です。昨日は気圧配置から好シーイングを予想していました。まだ日没前の4時半過ぎに機材をベランダにセッティング。レンズを充分に外気に順応させ、6時半から撮影を開始しました。当初、ISO400で撮影していたのですが、あまりにもシーイングがよいので、ISO200まで感度を下げて再度撮影。そのデータを使って仕上げました。ボーグ107FL導入後、最初の会心作となりました。北部の部分拡大も撮りましたので、下に掲載します。
 Photo_5

■撮影データ
2017年4月4日20時16分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー2×&3×テレプラス (合成焦点距離/5040mm F47.1) キヤノン EOS 6D ISO800 1/10秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
得意のテレプラス2段重ね。シーイングがよければ、ご覧の通り何とかなっちゃいます。(笑) でも、そろそろ拡大撮影用のWEBカメラが欲しいです。
それにしても昨夜は素晴らしいシーイングでした。久しぶりに納得の出来になりました。これから夏にかけて、シーイングの良い日が増えてくると思います。ぜひお気軽に月面撮影をお楽しみください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年4月 1日 (土)

M81、M82銀河。

M81m82softstar_soft3

●M81、M82銀河
2017年3月29日20時48分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm F6.1 IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×39枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド ステライメージ7、FlatAidePro、Photoshopで画像処理 千葉県君津市
 
春の天体といえば系外銀河ですが、どうも色彩に乏しく地味なイメージになってしまいます。何とかそれを打破すべく、思い切りカラフルに仕上げてみました。まぁ、どう見てもやり過ぎですが、新年度の景気づけにお許しいただけたらと思います。(笑) ISO3200の粗い画像とはいえ、39枚コンポジットしましたので、多少は炙っても大丈夫だろうということで、思い切って彩度を上げ、さらにソフトフィルターを使ったように輝星をボカして、全体の色調を紺色系傾けて幻想的な雰囲気を醸し出しました。ソフトフィルター効果はFlatAideProの新機能を使いました。このソフト、フラット補正のほか、ガイドエラー補正、スターシャープ、ソフトフィルター効果、青ハロ除去などにも対応した、秀逸なソフトウェアです。800万ピクセルまでの画像でしたら、フリーなのも嬉しいですね。詳しくはこちらからどうぞ。私はライセンス購入しましたが、有効期限が2050年でした。平均寿命を大きく超えてますが、それまでは死ねないなぁ。生きる目標ができました。(笑)
 M81m82_2

M81m82_2

ナチュラルに仕上げた画像も掲載します。上がノートリ、下が拡大トリミングです。今回の撮影は私の主砲、ボーグ107FL+フラットナー1.08×です。PoleMaster SWATで極軸設定して、M-GENでオートガイドしましたので、焦点距離648mmをきっちりガイドできました。しかも試写を含めて撮影した39枚すべてOKという歩留まりの良さでした。同日に撮影した前回のブログのジョンソン彗星も歩留まり100%でしたから、この日は導入と構図確認のための数カット以外はすべてOKという効率の良い撮影でした。たまにはこんな順調な日があってもいいですね。
 M81m82

Photo

北斗七星は、多くのM天体に囲まれています。M101回転花火銀河、M51子持ち銀河、M106銀河、M97ふくろう星雲、M108銀河、そしてM81、M82銀河などです。他にも、小さい銀河がいっぱい写りますので、ぜひ狙ってみてください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月30日 (木)

C/2015 V2 ジョンソン彗星。

前回のブログでは「41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク周期彗星」をご紹介しましたが、C/2015 V2 ジョンソン彗星も近くに位置しています。こちらは小さいながらも尾がはっきりと捉えることができて、彗星らしい立派な姿です。これからしばらく、ヘルクレス座のτ星付近をゆっくりと移動しています。夜半には充分な高度に達しますので、条件良く撮影できます。
 C2015v2_3

C2015v2r

●C/2015 V2 ジョンソン彗星
2017年3月29日23時15分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm F6.1 IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×21枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド Photoshopで画像処理 千葉県君津市 下は拡大トリミング
 
春霞なのかPM2.5なのか、透明度はイマイチでした。そんな条件の中、ジョンソン彗星の姿を捉えることができました。上の画像は、彗星核基準で約1時間分をコンポジットしましたが、彗星の動きが遅いため、恒星もほとんど点像に写せました。上辺やや右寄りの恒星が6.4等、左下隅が5.8等の恒星です。今回、ボーグ107FLにフラットナー併用でF6.1と暗いため、ISO感度を3200まで上げて撮りしましたが、はやり尾を炙る出そうと思うとノイズが気になってきますね。F6.1で暗いなんて書くと、叱られそうですね。贅沢な時代です。ジョンソン彗星は、まだ小さいので、200mmクラス以上の望遠レンズがお勧めです。
 Photo

4月1日のジョンソン彗星の位置。まだ動きが遅いので、しばらくこのあたりにいます。
 
●3月31日は期末の棚卸しため、メール対応および出荷作業ができません。たいへんご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月28日 (火)

41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星。

3月に入ってずっと天気が悪く、なかなか撮影に出かけられませんでした。昨日も朝から小雨が降り続いて冴えない天候でしたが、夕方から一気に青空が広がり快晴になりました。そんなわけで、久しぶりに房総へ撮影に出かけました。今回のターゲットは4月1日に地球に0.14AUまで接近する41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク周期彗星です。
 41p

41p_2

●41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星
2017年3月27日20時50分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO1600 90秒露出×21枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市 下は拡大トリミング
 
午後6時半ころに東京を出発し、首都高を走行中、空気圧のアラートが出てしまって、海ほたるでタイヤをチェックすると一本だけ異常に減っていました。パンクかと思って、釘を探しても見つからず、とりあえず備え付けの空気入れで正常値まで入れて、空気漏れもしてないようなので、そのまま撮影地に向かいました。少しずつ漏れてるのかもしれませんね。そんなこんなで、到着が遅れてしまい。さらにメモしてきた彗星の位置が間違っていて、導入に手間取って、撮影開始が9時前となってしまいました。上の画像は300mmフルサイズのノートリです。核が明るく、エメラルドグリーンの光芒も大きく美しいです。
 Photo

41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星の午後21時頃の位置。
  41p_3

恒星基準でコンポジット。このあたりも銀河がたくさん写っています。小さい銀河を含めると10個くらいは写ってます。オマケ画像はM51子持ち銀河です。
 M51

●M51子持ち銀河
2017年3月27日21時37分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM+シグマ 2×テレコン(合成焦点距離600mm/F5.6) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO3200 120秒露出×6枚 150秒露出×7枚 合計13枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
気温は3℃くらいでしたが、雨上がりで湿気が多く夜露がひどかったです。さらにダム湖からモヤが発生しているようで、湖の方向に低く立ちこめてます。しかもほとんど無風なので、モヤがなかなか消えてくれません。11時過ぎた頃に、撮影していた駐車場にもモヤが襲ってきて、視界が一気に落ちてきたので終了しました。帰路、ダム湖からちょっと離れたら、すっきり晴れてました。夜になって気温が上がってきたためでしょうか。そんなイマイチの条件でしたが、久しぶりの星空を満喫しました。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月25日 (土)

SWAT-350/SWAT-200デモ展示品特価処分。

CP+2017やテスト撮影で使用したデモ品を特価処分いたします。外観に小傷と若干の汚れがございますが、機能や追尾性能に何の問題もありません。SWAT-350とSWAT-200、各1台限定。安心の一年保証付きです。この機会をお見逃しなく!
 
 Swat3501

Swat3502

Swat3503

Swat3504

■SWAT-350+シンプルフォークDXセット
  通常販売価格 142,000円→処分特価 113,600円(税別) 完売しました。
  ※画像の極軸微動ユニットとカメラは含みません。
 
SWAT-350にシンプルフォークDXをセットにして処分いたします。状態は上の写真の通り小傷がエッジ部分に数カ所、そのほか目立たないですが、アルマイトに細かい擦れ傷があります。
このセットと丈夫なカメラ三脚があれば、標準レンズ程度の撮影なら追加パーツ無しでも対応可能です。さらに、上の写真のシンプルフォークDXにカメラボディを装着するアルカスイスのL型ブラケットをプレゼント。届いたその日から撮影できる扱いやすいセットです。保証は新品と同様の一年間ですので安心です。
 

Swat2001

Swat2002

Swat2003

■SWAT-200+シンプルフォークDX(旧タイプ)セット
  通常販売価格 98,000円→処分特価 75,000円(税別) 完売しました。
  ※画像の極軸微動ユニットとカメラは含みません。
 
モードLED付きの最新SWAT-200と旧タイプのシンプルフォークDXをセットにした処分品です。状態は上の写真の通り背面の塗装に小傷がございます。
SWAT-200は小型軽量なうえ、抜群の追尾性能ですから、お気軽な星野撮影にもってこいの魅力的なポータブル赤道儀です。このセットも丈夫なカメラ三脚があれば、追加パーツ無しで標準レンズ程度までの撮影が可能です。もちろん豊富なオプション群から極軸望遠鏡と極軸微動ユニットをお選びいただければ、200mmクラスの望遠レンズでも充分対応します。シンプルフォークDXに装着できるアルカスイス規格のミニプレートをおつけします。保証は新品と同様の一年間ですので安心です。
 
購入ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。メールアドレスはこちら。なお別途、消費税8%がかかりますので、ご注意ください。お支払いは、銀行振込のみとなります。送料はサービス(日本国内のみ)いたします。各1台限りですので、売り切れの節は、どうかご容赦ください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月22日 (水)

特注Cマウント用テーパーシステムの希望者募集。

Cmountad06

Cmountad04

Cmountad05

先日、ブログでご案内した「ワンオフ製作Cマウントレンズ用テーパーアダプター&キャッチャー」ですが、別のユーザー様からも欲しいとのご要望をいただきまして、再度特注にて製作することになりました。現在、3名の方から、キャッチャー3個、アダプター10個のご注文をいただいております。出来るだけ、価格を抑えたいので、もし欲しい方がいらっしゃいましたら、メールにてお申し込みいただければ、まとめて製作いたします。現在の価格はキャッチャーとアダプター1セットで20,000円(税別)、追加のアダプター1個4,000円(税別)です。さらにお申し込みが増えますと価格は下がりますので、最終金額は締め切り後となります。お申し込み、お問い合わせは、こちらからメールでお願いします。募集の締め切りは3月26日22時とさせていただきます。発送は5月中旬の予定です。
 
※募集終了致しました。どうもありがとうございました。
 
※カメラにはCSマウント用アダプターを付けてください。CSマウントのカメラにCマウント規格のレンズを組み合わせます。
※CSマウント規格のレンズでは合焦しないので使えません。
※レンズの形状によって適合しない場合があります。フジノン12Mピクセルレンズは物理的に使えません。基本的にC/CSマウントアダプターが使えれば、問題ないと思います。
※ローレットツマミは2本止めで充分な固定力が得られます。3箇所に付いていますが、カメラに装着したときにビスの位置がどこになるか分からず、1本は鏡筒や取り付けレールと干渉して使えないことが想定されるため予備で設けています。たまたま3本とも使える位置になることもあるかもしれません。
※そのほか、問題点があれば、追記していきます。
 
●レンズ交換作業
https://vimeo.com/209164959

●撮影した動画
https://vimeo.com/209561379

(動画撮影 愛知県春日井市HUQ様)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月20日 (月)

月齢21.2。

Photo_3

■撮影データ
2017年3月20日3時50分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/20秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、20日午前3時の天気図。

下弦21時間前の月です。天気図を見てシーングは少し落ち着いてるかなぁと淡い期待をしていたのですが、意外と風があって今ひとつでした。月の高度が低く、透明度も悪いせいか、黄ばんだような月でした。せっかく夜更かししたので、そのまま撮影して仕上げましたが、この条件下ならまずまずの出来といったところです。107FLを買ってから、まだ超絶シーイングに恵まれてません。そろそろ、ワクワクするようなシーイングと遭遇したいです。移動性高気圧の西側(天気が崩れる前)に入って等圧線の間隔が開いていればチャンスかもしません。
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月17日 (金)

ワンオフ製作Cマウントレンズ用テーパーアダプター&キャッチャー。

Cmountad01

写真はSWATユーザー様から特注でご依頼いただいたCマウントレンズ用の「テーパーアダプター」と「テーパーキャッチャー」です。複数のCマウントレズをお持ちなのですが、暗闇でのねじ込み交換が不便なので、ワンタッチで脱着できるようにとのご希望をいただき設計しました。真鍮削り出しにクロームメッキをつけましたので、ピカピカな仕上がりとなっています。特筆すべきは、その薄さで、C/CSマウント変換リングと同じ5mm厚(ネジ部を除く)ですので、CマウントレンズをCSマウント規格のカメラで使えば、きっちり合焦します。今回のワンオフ製作では、設計費、アダプター4個、キャッチャー2個、ローレットツマミは特殊な先丸タイプをご用意、クロムメッキ仕様で、お値段は58,000円となりました。ワンオフ製作はどうしても高額になってしまいますが、世界に一つだけのオリジナルパーツとなりますので、満足度は高いと思います。ちなみに、1セットだけだと、設計費およびプログラム代などの初期費用込みで4万円くらいかかりますので、製作個数が増えると単価はかなりお安くなります。
 Cmountad02

Cマウントレンズのネジ部にテーパー形状のアダプターリングを取り付けて、キャッチャーに勘合させます。固定はローレットツマミで行います。
 Cmountad03

キャッチャーの厚み(ネジ部を除く)はC/CSマウント変換リングと同じですので、変換リングとしても使えます。ちょっと贅沢ですが…(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月10日 (金)

月齢10.8。

Photo

■撮影データ
2017年3月9日21時04分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO200 1/50秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

Photo_2

気象庁ホームページより転載、9日午後9時の天気図。
 
昨夜の月です。シーイングはまぁまぁでした。チラチラと細かい揺れが時々落ち着く感じで、10枚に1枚くらいは、そこそこの写りでした。見どころは、なんといっても「虹の入り江」ですが、マニアックなところでは「ガッサンディ」クレーターでしょうか。今夜は月面で一番明るいとされる「アリスタルコス」が見頃です。ぜひお楽しみください。
 
http://www.unitec.jp.net/ 

2017年3月 5日 (日)

ビクセン三脚アダプターをGTIZO 5型で使う。

カメラ用三脚としては強度が高く、ポタ赤での使用にお勧めできるGTIZO 5型システマチック三脚ですが、トップレートの表面に貼ってある樹脂製の緩衝材は精密な天体追尾にはない方がいいとう、ユーザーさんからのご指摘にお応えして、ビクセン三脚アダプターを使った「裏技」をご紹介します。
 Gitzo01_2

トッププレートには樹脂製の円盤が貼ってあります。一般撮影では取り付ける機材の底面に傷が付かなくてよいのですが、天体撮影ではなるべく「柔」な部分をなくしたいですね。
 Gitzo02

そこで、ビクセン三脚アダプターの出番です。「何でビクセン?」とお思いでしょうが、実はこのパーツの直径がGTIZO 5型のトッププレートと同じなんです。もうお気づきですね。これを勘合に使うのです。極軸微動ユニットにビクセン三脚アダプターを取り付けます。
 Gitzo03

こんな感じになります。これでGTIZO 5型三脚に取り付けられます。極軸微動ユニットのボトムプレートの方がちょっと大きいのがミソで、GTIZO三脚からの脱落防止になります。
 Gitzo04

ピッタリですね。GTIZO 5型をお使いの方は、ぜひご検討いただければと思います。

こんな「裏技」を思いついたのは、ユーザーの作例ページで有名なHUQさんと別件でやりとりしていたときに、HUQさんから「極軸微動ユニットをGTIZO 5型三脚にダイレクトに取り付けたい」と要望をいただきました。何か方法はないかとあれこれ思案していたときに、GTIZOのトッププレートとビクセン三脚アダプターの直径が偶然にも同じだったことに気づいて、試してもらったところ、とても具合がよいとのことで、ブログに書かせていただきました。そんなわけで、上の写真はHUQさんが試した時の画像をいただいたものです。
 
話は変わって、今日は「月面X」が見られる日です。日没後、すでに見え始めていると思いますので、早めに準備してご覧ください。過去に私が撮影した月面Xはこちらで。
 Photo

19時現在、東京では薄雲がかかっています。頑張れば写せるかもしれせんが、なんだか気合いが入らないので、撮影は止めておきます。上の画像は、200mm望遠+1.4倍テレプレス、EOS 6D ISO3200で手持ち撮影です。
  
http://www.unitec.jp.net/ 

2017年3月 4日 (土)

月齢5.8、好シーイング。

Photo_3

■撮影データ
2017年3月4日19時38分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/15秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、4日午後6時の天気図。
 
移動性高気圧が次々にやってくる春らしい気圧配置になってきました。今日の関東以西は高気圧に覆われ、等圧線の間隔も広がっため、気流も安定するかもしれないと、ちょっと狙ってました。午後6時半くらいに、主砲のボーグ107FLをSWAT-350にセットしてシーイングを確認したところ、揺らぎも少なく上等なシーイングでした。レンズを外気に馴染ませるため、30分くらい放置して、ふたたび空を見上げると一面に薄雲が広がり、「こりゃダメかなぁ」と思いましたが、しばらく様子をみていたところ、30分ほどで薄雲が取れて、撮影できる状況となり、久しぶりの月面を楽しみました。会心とは行きませんが、なかなかシャープに撮れて満足です。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年3月 1日 (水)

2月28日の45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星。

45p_2

45p1c

●45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2017年2月28日20時47分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO1600 90秒露出×21枚を彗星核基準でコンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
昨晩の45P彗星です。2月19日に撮影した時より、だいぶん暗く小さくなりましたが、それでも尾は健在です。2月19日の地球からの距離が約0.136AU、昨晩が約0.246AUですから、倍近く離れたことになります。目盛環で導入して300mm望遠で試写したときに「ずいぶん小さくなったなぁ」と感じましたが、どんどん離れているためですね。まだ狙えますので、今週末にでも春の銀河の撮影ついでに楽しまれてはいかがでしょうか。
 20170304

3月4日21時の東京での位置。地球からの距離は約0.3AUです。焦点距離200mm以上の明るいレンズがお勧めです。

ついでにマルカリアンチェーンでも撮ろうかと思ったのですが、ちょうど作例ページにご投稿があったので、目先を変えてM101回転花火銀河を撮影しました。
 M101

M101_2

●M101回転花火銀河
2017年2月28日21時44分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM+ケンコー2×テレプレス(合成焦点距離600mm/F5.6) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO3200 120秒露出×21枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
春の銀河は小さいものが多いので、短焦点では小っちゃくしか写りません。マルカリアンチェーンのような領域は、たくさんの銀河が連なった様子が楽しめるんですが、M天体といえども視直径が小さく、どうしても拡大したい衝動にかられますね。焦点距離300mmといえども、パワー不足のため、今回は2×テレプレスを追加して、600mm/F5.6で撮影することにしました。ただし、光学極望による極軸設置に加え、オートガイドもしてないので、なるべく短時間露出にしたいところです。2分露出なら点像で写せることを確認して、ISO感度を3200まで上げました。21枚コンポジットで、まだまだ細部を炙り出すには枚数が足りませんが、シグマ APO 300mm F2.8の基本性能の高さもあって、2倍テレプラスとの併用、しかもお気軽ノータッチ追尾でも、それなりに写ってくれました。撮影対象が天の北極に近づくほどピリオディックモーションの影響を受けにくくなります。北天は露出を延ばしても意外と点像に写せることも多いので、試してみてはいかがでしょうか。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月24日 (金)

CP+2017、SWATはボークブースに絶賛展示中!

Cp01

Cp02r

待ちに待ったCP+2017がパシフィコ横浜で開催中です。ボーグさんのブースは、常時お客様で賑わっていて、人気の高さを窺い知ることができました。今日は私も僅かな時間ですが、応援スタッフとして、天体撮影についてご説明させていただきました。明日も夕方にはボーグさんのブースにおりますので、SWATについて質問があれば、お気軽にお声をおかけください。明日と明後日はかなり混雑が予想されますが、ぜひぜひ脚をお運びいただければと思います。
とここでブログが終わるわけではありません。全国のSWATファンの皆さまのご期待に応えるべく、今年も撮影して参りました。では、どうぞ。(笑)
 Cp03_2

Cp04

Cp05

Cp06

Cp07

Cp08_2

Cp09

Cp10

Cp11

Cp12_2

Cp13

Cp14r

Cp15

「おい、いい加減に仕事しろ!」とお叱りをいただきそうなので、この辺で終わります。素敵なお姉さまは決して私のタイプの順ではございません。(笑)
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月22日 (水)

CP+2017、いよいよ開幕。

Cp1

Cp2

いよいよCP+2017の開幕が明日に迫りました。今年もボーグさんのブースでSWAT赤道儀をドーンと展示していただけることになりました。SWAT-350とSWAT-200を2台ずつ展示いたします。それぞれ、最適なボーグ鏡筒を搭載して、ユーザーさまに向けた最新の「ポタ赤天体撮影」をご提案いたします。どうぞご期待ください。なお私、加曽利も24日と25日の夕方には、会場入りしている予定です。SWATについてのご質問を受け付けておりますので、お気軽にお声をおかけください。両日とも来客があり、打合せのため離席していることもございます。その節はどうぞご容赦ください。CP+2017、まずはボーグブースへGO!
 Image

会場には、SWAT+BORGの作例プリントをご用意しています。私の未熟な作品ですので、そのあたりはどうかご容赦ください。参考程度にご覧いただければと思います。上級者の方のダメ出しもお待ちしております。(笑) それから素敵なお姉さんにも会えますので、ぜひぜひご来場ください!

※会場の写真は昨年の様子です。
 Cp16

個人的にはキヤノンのお姉さん、じゃなくて新製品に期待してます。(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月21日 (火)

M35、クラゲ星雲、モンキー星雲。

M35

●M35、クラゲ星雲、モンキー星雲
2017年2月19日19時57分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO1600 120秒露出×47枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
前回ブログの45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星を撮影する前に、ふたごの足もとにあるM35、クラゲ星雲、モンキー星雲を焦点距離300mmフルサイズで撮影しました。コンポジットのズレ分をトリミングした程度ですが、もう少し画角か広ければ、クラゲ星雲の左側の淡くて大きな散光星雲まで入ります。300mmならモザイクで撮るといいかもしれないですね。冬の天の川の中なので、星がいっぱいです。M35は右上の大きな散開星団です。そのすぐ右下にあるのがIC2158で、球状星団のような密集度の高い散開星団です。M35と星の色合いも違っていて、両者の対比が面白いです。中央左がクラゲ星雲。そしえて下がモンキー星雲です。切り出した画像も掲載します。
 M352

●M35
 2

●クラゲ星雲とモンキー星雲
 300mm

カメラファンの間で「サンニッパ」の愛称で呼ばれる300mm/F2.8レンズは、各メーカーが高性能を競うようなハイレベルな純正レンズが投入されていますが、とても高価でおいそれとは手がでない代物です。シグマのように、純正のレンズの半額くらいで販売してくれるメーカーは貴重ですね。APO 300mm F2.8 DG HSMは、重さが2.4キロと重量級ですが、コンパクトで私のお気に入りの望遠レンズになっています。EDレンズを二枚使ってバランスよく収差補正されていて、開放から極めてシャープな星像です。F2.8の明るさも天体用として魅力的です。ただ、発売から10年以上経過したレンズなので、そろそろ新製品が出るかもしれませんね。その時はフローライトレベルの特殊レンズを複数使ってくる可能性が高いので、一段とシャープな星像が期待されます。でも価格は現行維持でお願いできれば嬉しいです。
各社サンニッパは重量級ではありますが、SWAT-350に搭載してノータッチ撮影するのに向いたサイズの望遠レンズです。お気軽スタイルで撮影する最高峰かもしれません。これ以上の焦点距離になると、電子極望などでの精密な極軸合わせやオートガイドなどのテクニックが必要になってきて、「お気軽」ではなくなってきますから。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月20日 (月)

2月19日の45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星。

Flfl

Flfl1c

●45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2017年2月19日22時18分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO1600 60秒露出×41枚を彗星核基準でコンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
  
昨年末に近日点を過ぎ、雄大な尾をみせてくれた45P彗星(その勇姿はこちら)。2月11日は地球に0.083AUまで大接近しました。一週間以上遅れてしまいましたが、昨晩私も撮影してきました。残念ながら長い尾は確認できませんでしたが、彗星らしいエメラルドグリーンの光芒が焦点距離300mmの望遠レンズできれいに写せました。北西(写真の右上)の方向に尾?が広がっているようにも感じますね。今週末は新月期ですし、午後8時くらいには、地平高度も30度ほどになりますので、ぜひ撮影していただければと思います。これだけ大きいので、中望遠でも充分に写せると思います。下は恒星基準のコンポジットです。
 Flfl_3

この付近は、銀河がとても多く、どこを向けて撮っても何かしらの銀河が写るような領域です。昨夜の45P彗星はりょうけん座にいました。位置はレグルスを基準に東に2h30m、北に20°です。いつも赤緯に使っている角度目盛り付きの粗動付微動回転ユニットをCP+展示用にボーグさんに貸し出してしまったので、アルカスイスの粗動ユニットに載せていたのですが、2.5°刻みの目盛りを5°刻みと勘違いして、導入(したつもり)して、試写しました。するときれいな紡錘状の銀河や彗星の核のような銀河が写っていて、てっきりそれと勘違いして15分くらい時間をロスしました。
 Fl_2

●かみのけ座の銀河
2017年2月19日22時8分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO3200 30秒露出 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
これが最初に間違って導入した位置で試写した画像。中心にある銀河を彗星かと勘違いしました。その時は「45P、ショボいなぁ~」と思っちゃいました。(笑)  帰ってから星図で調べたらNGC4494でした。左の美しい紡錘状銀河がNGC4565です。間違いに気づいて、再度導入し直したら、45Pを一発で捕獲できました。この画像、EOS 6D、ISO3200で30秒露出の一枚ものですが、意外とノイズも少なく、よく写っていますね。EOS 6Dが天体用に人気があるのも理解できます。
 20170224

今週末の45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星の見かけの位置。東京21時東の空。地平高度は24日時点のものです。彗星の動きは最接近の頃と比べるとだいぶ小さくなりましたね。
  Photo

気温は3.5度で、一時期より楽になりましたが、まだまだ寒いのには変わりません。撮影には暖かい装備で臨みましょう。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月18日 (土)

超光害地で超お気軽撮影。

Photo_2

●バラ星雲
2017年2月17日19時15分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(合成焦点距離 288mm F4.1) IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO200 90秒露出×71枚+ISO400 90秒露出×60枚 合計131枚コンポジット ステライメージ7でダーク&フラット補正、コンポジット処理 さらにフラットエイドで追加補正 仕上げはPhotoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 東京都目黒区
 
前回のブログの続きです。今回も渋谷駅から1.5キロほどの超光害地の南向きベランダで、スマホだけで極軸調整して撮影しています。光害カットフィルターのIDAS LPS-D1フィルターを使いたくて、ボーグ71FL+レデューサーを選択しました。131枚ものコンポジットで、何とか炙り出したのが上の画像です。それでも、ノイズで荒れてますね。参考のため撮って出しを下に掲載します。
 2

元天文ガイド編集長で株式会社輝星の高槻さんは、「分子雲まで出すつもりの作法を行なえば、光害地での撮影も充分可能」とおっしゃっています。また、「星空は光害の海に沈むことなく浮かんでいる」という合い言葉の下、光害地撮影ファンの有志の人達と試行錯誤しているそうです。フィルムのように、光害が星の像を押しのけて沈めてしまうことはないのでデジカメなら光害地でも使える理屈ですね。

前回の極軸調整の補足ですが、座標変換で計算すると極軸設置精度は、300mmで30秒露出の場合、高度/方位が1度くらい狂っていても問題はありません。60秒なら0.5度狂っても大丈夫です。今回は90秒露出して点像を得てますので、20分程度で収まっていることになりますね。なかなかの設置精度です。

スマホの傾斜計は非常に正確で、SWAT-300/350の削り出し筐体の工作精度を活かせます。コンパスアプリは偏角も補正してくれるようですが、ただしスマホの精度は5度ほど狂うことがあるので、普通のマップコンパスの方がお勧めです。その時は偏角を調整してください。南中時に影響があるのは、高度でなくて方位です。高度は追尾速度に影響します。いずれにしろ短時間露出なら無問題。コンパスはカメラの電池や赤道儀のベアリングのほか内蔵のモーターなどで狂うので、ポタ赤から少し離した位置で針を確認して、そーっと近づけて「どのくらい狂うか」見極めてから読むと正確です(重要!)。

超光害地の北極星が見えない南向きベランダでも、簡単セッティングで、作例くらいの画質が得られます。都市にお住まいの方も気軽に星野撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。ただし、空の暗いところで撮影したときよりも画像処理がかなり大変です。(笑) オマケ画像はフラットエイドで使用した補正用のマスクです。色カブリがひどいです。(汗)
 Mask2

フラットエイドは、ぴんたんさんが作成されたフリーソフトで、天体の画像処理を行う上で、とても役立つ優れたツールです。これをフリーで提供していただけるこは、ありがたいことです。ぴんたんさんに感謝します。

ダウンロードは↓のページから。「Software」をクリックしてください。使い方もあります。
http://figomura.ddo.jp/shinyadoraku/

シェーディング画像作成で上手くいかなかった場合は、私の環境では「シェーディング画像ビニング倍率」を「2」にすると大丈夫でした。
 
http://www.unitec.jp.net/ 

2017年2月17日 (金)

意外に使える? スマホの極軸設置。

M42trimfl

●M42
2017年2月15日20時35分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞りF4) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO200 60秒露出×41枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 東京都目黒区
 
上の画像は、なんてことないオリオン大星雲ですが、いくつかのチャレンジが込められています。まずは撮影地がユニテックのある目黒区です。それも渋谷駅から直線距離で1.5キロくらいの位置なので、バリバリの超光害地です。2等星くらいまでしか見えないような場所でノーフィルターで撮りました。しかも北極星が見えない南向きのベランダからですから、正確な極軸設置は簡単にはできません。そんな逆境下でのチャレンジです。まずは、極軸設置ですが、あえてスマホの傾斜計とコンパスアプリだけでの設置です。それで、どこまで露出を延ばせるのか…。下の画像をご覧ください。
 6090120

シグマの300mm F2.8をF4まで絞って、フルサイズのEOS 6Dで撮影した画像をピクセル等倍で切り出しました。それぞれ一枚ものです。左が60秒、中が90秒、右が120秒露出です。さすがにスマホ設定だけだと、焦点距離300mmもの望遠で120秒露出は厳しい感じですが、それでもほぼ点像といえるレベルではないでしょうか。たまたま上手く設置できたりすることもあると思いますので、安全をみると、焦点距離200mmで60秒露出なら、まず安心して撮れると考えていいと思います。スマホ設置、なかなか侮れませんね。本来なら、ここからドリフト法で追い込めばよいのですが、それがなかなか面倒なんで、気軽さがなくなってしまいますね。スマホ設置ではここまでと割り切って使うのがよいのではないでしょうか。
 Img_7476

こんな感じで調整してみました。コンパスアプリはかなり微妙で、磁気偏角を補正してくれてるのかもわからないくらいで、時にはあらぬ方向を指すこともあり、極軸微動ユニットについている方位磁石と比べて「まぁこんなもんかなぁ」という程度のいい加減なセッティングです。
 Photo

インターバルタイマーをセットして、あとは暖かい室内でTVでも見てればいいのですから、ベランダでの撮影はお気楽です。焦点距離300mmで1分ほどの露出が可能とわかったので、ユーザーの作例ページで奮闘しているHUQさんと蒼月さんの「光害地で撮る…」シリーズに参戦しようかと思い始めました。(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月16日 (木)

BORG新カタログにSWAT作品が掲載されました。

Borg1

今、絶好調のボーグさんの新総合カタログが刷り上がりました。早速、見本が届きましたが、SWAT作例コーナーで活躍されている横浜の蒼月さんと愛知のHUQさんの作品が掲載されています。私の写真も載せていただきました。新カタログは最新の107FLから36EDまでの魅力のフルラインナップです。ボーグ製品をご検討中の方はもちろん、そうでない方もぜひ手にとってご覧ください。なお、SWATとの組み合わせは来週に迫ったCP+でドーンと展示予定です。新カタログをゲットするだけでも価値があります。ぜひご来場ください。
 Borg2c

55FLのページには愛知県のHUQさんがSWAT-200で撮影した「すばる周辺」が掲載されています。
 Borg3c

71FLのページは、横浜市の蒼月さんがSWAT-200で撮影した「M31アンドロメダ大銀河」が掲載されました。
 Borg4c

そして90FLのページには、私の「干潟星雲周辺」が掲載されています。

このように、軽量コンパクトなBORG製品はSWATポータブル赤道儀と抜群の相性です。負荷がかかっても高い追尾精度を維持し、耐荷重性能にも優れ、極軸の粗動回転機構やオートガイダー対応、豊富なオプション群が高度な撮影までサポートします。将来的にも安心してお使いいただけます。ボーグ鏡筒をお持ちの方はもちろん、これから購入される方も、ぜひSWAT赤道儀をお選びください。

※カタログの作例データで、私と蒼月さんのカメラが「EOS60D改」となっていますが、「EOS 6D改」の誤りです。
 
http://www.unitec.jp.net/ 

2017年2月14日 (火)

追尾精度を測ってみよう。

以前、「追尾精度お気軽チェック!」というブログ記事で、どれくらいの焦点距離のレンズまでノータッチ可能かを簡単に調べる方法を書きましたが、今回はその続編で、ピリオディックモーションを数値で測ってみる方法をご紹介します。まず設置方法は前回と同様に極軸は合わせません。だいたい北に向けて設置します。ですから北極星が見えなくても大丈夫です。焦点距離は1000mmくらいがお勧めですが、400mmくらいでもそれになりに測定できます。気軽にやってみてください。

赤道儀の追尾精度は一般的にピリオディックモーションと呼ばれます。赤道儀のモーターが正確に回転していても、途中のギヤの精度不良で追尾速度は「速くなったり遅くなったり」を繰り返します。それでピリオディック(周期)モーション(運動)と呼ばれています。この周期は構造上、ウオームネジ1回転になるので、通常ウォームネジが一回転したとき、追尾速度が速くて西に動いたときと遅くて東に動いたときの正常値との誤差の幅を角度で表します。

これまで、星を点像に写すために必要な精度は、弊社ではおよそですが、50mm標準レンズで±40″、200mm望遠で±10″、400mm超望遠で±5″程度としています。デジタルカメラの撮像素子は詳細なので、『天文年鑑』(誠文堂新光社)などに以前から載っているフィルムの場合の数値よりも1.5~2倍ほど厳しく定めています。超望遠ともなるとシンチレーションで星像がボケるので、計算の精度より少し甘くても大丈夫なこともありますが、最新のデジタル対応レンズは解像度も高く、高画素化したカメラの性能と相まって、弊社の計算上の精度では足りないかもしれません。このあたりは、実際に星を撮って確認してみる必要がありますね。

赤道儀で日周運動を追尾しながら、真南の天の赤道付近を撮影してみましょう。都会の光害で、低感度に設定してもかぶる場合は、短時間露出にして比較明で合成しましょう。露出時間は一周期半くらいで充分です。あまり長くすると、星の軌跡が円弧を描くので、最大振幅がわかりにくくなります。高度をちゃんと合わせて真南を撮ればほぼ一直線に写りますが、あまり気にせずに撮りましょう。赤道儀の一周期はウォームホイールの歯数で計算します。24時間を「分」に直すと1440分です。これを歯数で割れば、何分かわかります。144歯なら一周期はちょうど10分ですね。この場合は15分も露出すれば充分です。早速撮影してみましょう。

さて上記を踏まえ、赤道儀を購入したら、どれくらいの追尾精度を持っているのか、まずは確認しておきたいところです。そうでないと、星を点像に写せる焦点距離と露出時間の目安がわからないまま撮影することになり、なかなか点像に写せないと悩むことになってしまいます。また固有のピリオディックモーションの特性を知っていれば、それを上手く利用して、撮影効率を高めることも出来ると思います。
 2

これが撮影するレンズの方向です。SWAT本体の面に対してレンズが平行になるようにして真南に向けます。天の赤道から上下にズレると、その分結果が甘く出ます。上の写真はSWAT-350に200mm望遠を載せてますが、今回は300mm望遠に3×テレプラスを装着して900mmで撮影しました。結果は下の写真です。
 Swat350pe2jpg

焦点距離900mm、キヤノンEOS 6Dで10分間撮影したピリオディックモーションの画像。左がピクセル等倍で、右は拡大です。極軸の東西を狂わせて撮影すると星は南北に流れて写りますが、今回は下の吉田さんの写真に合わせるために横位置にしました。写真の左側が北で上側が西になります。SWAT-350のウォームホイールは210歯でウォームネジ一周7分弱ですから、約一周期半のモーションが記録されています。赤い線がピリオディックモーションによる最大振れ幅です。黄色い▲がボトム(東)とトップ(西)の位置。撮影した星の軌跡が正しく南北でなく斜めになった場合は(極軸の上下がズレているとそうなります)、少し回転させてかまわないので、正しく縦か横になるように調整してください。トップとボトムの位置にガイドラインを持ってきます。それぞれ星の光跡の幅の中心です。ガイドラインの幅を画像処理ソフトで超拡大して、何ピクセルか測ります。画像の例では10ピクセルになります。

次に1ピクセルあたり、どれくらいの角度か調べます。画角は便利な計算サイトで調べましょう。フルサイズで900mmの時の水平画角は「2.29152°」となりました。(カメラメーカーのサイトや取説には正確なセンサーサイズが記載されていますので、それを手動で入力すればより正確です) それを、撮影したモードの解像度で割ります。解像度はPhotoshopなどの画像処理ソフトで開いて「解像度」を見れば簡単にわかります。1ピクセルあたりの角度を調べるには、同じレンズで二重星を撮影したり、惑星を撮影して離角や視直径のピクセル数を数える手法もあります。意外に簡単なのが、月や太陽を撮影して測定する手法です。その日の月や太陽の視直径はプラネタリウムソフトなどでわかります。 

Photo

EOS 6Dの幅(水平方向)は「5472」ピクセルです。これで先ほどの水平画角「2.29152°」を割ると、1ピクセルあたりの画角は「0.00041877192°」になり、角度の秒(″)に換算すると×60×60ですから1ピクセルは「1.5 ″」です。

1ピクセルあたり「1.5″」とわかったところで、これを撮影した画像にあてはめますと、トップとボトムの差は「10ピクセル」でしたから、トータルのピリオディックモーションは1.5″×10ピクセルでトータル15″、ピリオディックモーション±7.5″という数値が導き出せます。SWAT-350としては標準的な追尾精度です。

±7.5″はフィルム時代なら焦点距離400mmクラスを完璧にノータッチ出来る精度なんですが、デジタル時代になって、カメラもレンズも恐ろしいほど高解像になってきました。ですので、焦点距離200mm程度までなら安心してノータッチ出来る精度と考えた方がよいでしょう。それから撮影したモーションの星の光跡が、画像のように滑らかなことも重要です。滑らかであれば、露出時間をモーションの一周期よりも短くすることで、もっと長い焦点距離でも星を点像に写すことが出来ます。上の測定画像は10分間ですが、それを5分割して2分間分のモーションを考えてみれば、それぞれ±3秒角程度に収まると思います。それくらいあれば、400~500mmクラスで撮影しても、80%くらいの歩留まりを確保できると思います。運悪くボトムからトップに向かうところでシャッターが切れた一枚が少し流れるくらいでしょう。高感度に設定して、2分程度の露出で撮影枚数を稼ぎ、大量コンポジットで高画質を得る方法は、ある意味、理に適った方法といえます。

赤道儀によっては、この星の光跡が細かい周期でギザギザして、さらにそれが大きなサインカーブを描くようなものもあります。ギザギザの幅が大きいと、サインカーブの波に上手く乗れず、いくら露出時間を切り詰めても点像にならないこともあります。こんな時は焦点距離を短くするのが一番ですね。
 
最後に、SWAT-200と350ユーザーでもある関西のレジェンド、吉田隆行さんのサイトに掲載されている方法もご紹介します。
 Swat200pe

Swat200pe2

吉田さんが所有しているSWAT-200のモーションと二重星の合成画像です。ギザギザのない、とてもきれいなサインカーブを描いてますね。吉田さんは、あらかじめ離角のわかっている二重星を撮影しておいて、それから赤道儀の方位をわざとずらしてモーション撮影を行っています。もちろん同じ光学系です。二重星の17秒角(緑ライン)が13ピクセルなので、1ピクセルあたり1.31秒角になります。対してSWAT-200の最大振幅(赤ライン)が14ピクセルなので、トータル18.3秒、±9.2″のピリオディックモーションと読み取れます。吉田さんは控えめに「±10~14″前後」と書いてますけど、SWAT-200としては優秀な成績といえます。
  
赤道儀は同じモデルでも、それぞれ違ったピリオディックモーションになります。このあたりは機械ものですので、多少の「当たり」「外れ」が出てしまうのは仕方ないことですが、SWATシリーズは、できる限り一定のモーション幅に収まるようにギアまわりを入念に研磨して高精度を達成しています。SWAT-300/350は全機(SWAT-200は抜き取り)、実際に測定して、±7″前後を確認してから出荷しています。 赤道儀を購入したら、まずどれくらいの追尾精度を持っているのか測ってみましょう。そのうえで、その特性に合った使い方をするのが成功率を高める近道です。標準レンズも追尾できないほど精度の悪い製品も出回っているようですけど、そんな製品も広角専用と割り切って使えばよいのです。
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月11日 (土)

パソコンのモニターは正しく調整してますか?

「パソコンのモニターなんて買ったときにつないだままだよ。」なんて人も多いと思います。意外と重要なポイントだったりしますので、天体写真の画像処理をする前に、正しく調整されているか確認してみましょう。Windows7や10には基本的な調整が出来るツールが備わっています。まず、それを使って調整してみましょう。ツールは、「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」→「ディスプレイ」→「色の調整」で起動できます。ガンマ、明るさ、コントラスト、色合いをご確認ください。

Grayscale

基本的な調整が終わったところで、上のグレースケールをクリックして拡大してご覧ください。上段が5%刻みのスケールで、下段は明部と暗部のそれぞれ10%の範囲を2%刻みにしたものです。ちゃんと段階的に表示されてますか? もしチャートの明部が飛んでしまっていたり、暗部が真っ黒に潰れてしまっているようなら、モニターの「明るさ」「コントラスト」を微調整して、きっちり表示されるようにしてください。それから、色カブリがあるとグレースケールが着色して見えることがあります。それも直しましょう。モニターの性能によっては、調整してもきれいに表示されないかもしれません。分子雲や星雲の淡い部分の炙り出しは、なるべく正しく調整されたモニターで行いたいですね。
 

Calipanel
パソコンに搭載されたグラフィックカードによっては、ドライバのセットアップ時に専用のツールも一緒にインストールしてくれるものがあります。このツールでも調整できます。参考画像はnVIDIAのものですが、これで「明るさ」「コントラスト」などを調整できます。
 
モニターによっては複数の表示モードを記憶させておくことができる機種もあります。正しく調整された状態が、普段使いにはちょっと眩しく感じるようでしたら、目的によってモードを切り替えて使うのも便利です。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月 7日 (火)

ユニテックの社会貢献活動。

Photo_2

2

画像はベッド数500床、外来1000人規模の都内某大病院の一角に展示された天体写真です。昨年末に「病院内の一部壁面を天体写真で埋め尽くしたい」というご要望をいただき、拙い作品ではありますが、これまで私が撮影した数十枚の写真を無償で提供いたしました。病床の入院患者さんや診療待ちの外来患者さんの気持ちを少しでも癒すことができたなら、こんなに嬉しいことはありません。ご覧いただいた患者さんが宇宙の神秘に触れて、一瞬でも病気のことを忘れてもらえたらと思います。そう、宇宙旅行へ行ったような気持ちになってくれたら最高ですね。そして病気に立ち向かってもらいたいです。これくらいの貢献しか出来ないですが、患者さんの一日も早い回復を願っています。退院したら、空気のきれいなところで、双眼鏡片手に満天の星空を眺めて欲しいです。それで天文ファンが一人でも増えてくれたら、私の嬉しさも二倍です!
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月 4日 (土)

上弦の月。

Photo_4

■撮影データ
2017年2月4日18時8分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/40秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
   Photo_3

気象庁ホームページより転載、4日午後6時の天気図。
 
今日は冬型の気圧配置が完全に崩れて、等圧線の間隔も広がっため、気流も安定するかもしれないと、淡い期待を抱いていました。まだ明るいうちから、主砲のボーグ107FLをセットしてシーイングを確認。まずまず良好な状態だったので、レンズをしばらく外気に馴染ませてから撮影を始めました。実は昨日も機材をセッティングして、しばらく様子をみていたのですが、ダメダメのシーイングだったので、一枚も撮らずに片付けてました。今日は、そのリベンジが果たせました。まぁまぁシャープに撮れました。
  
http://www.unitec.jp.net/

2017年2月 2日 (木)

モザイク撮影によるオリオン座。

1600

●オリオン座
2017年1月28日 20時59分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F5 3パネルモザイク 各150秒露出×11~12枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
先日ブログに掲載した「カリフォルニア星雲~すばる」を撮影したあとに、同じ設定でオリオン座も撮影しました。105mmレンズ横構図で3パネルのモザイクです。このシグマの105mmマクロレンズは周辺星像がシャープで歪曲も少なく、モザイク処理がとてもスムーズに行えます。ただし、モザイク枚数が増えると、サクサク画像処理するには、かなりのマシンパワーが必要です。(汗)
 Photo_4
Photo_5

焦点距離105mm程度までのレンズなら、シンプルフォークDXが便利です。今回のオリオン座のように横構図で撮る場合、105mmレンズの垂直画角は約13°ですから、重ねる部分を3°とすると、赤緯粗動部の目盛りで10°動かせばよいことになります。目盛りを使って効率よく撮影しましょう。赤経は時角目盛りなので、換算しないといけません。全周24時間が360度ですから、1時間が15度です。ちょっと不便ですが、これを基準に計算してください。重ねる量はレンズの性能にもよるので、だいたいの目安として利用していただければと思います。重ねる量は無視してメインの撮影対象を性能の良い画角中心で捉えたい場合もありますし、そのあたりは臨機応変に対処しましょう。焦点距離による画角の算出はこちらのサイトが便利です。それから、シンプルフォークだと、基本的に構図が縦と横の二種類だけなので、あとから撮り足りても回転ズレがほとんど生じないため、コンポジット処理がスムーズに出来るというメリットもあります。
 
最後に昨年末に雄大な尾をみせた「45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星」が、いよいよ地球に近づいてきます。来週末の2月11日に0.083AUまで大接近します。月が大きくて残念ですが、彗星がこんなに近づくことは滅多にないので、ぜひ観察していただければと思います。年末の姿はこちら
 2020912

2月9日~12日、東京での午前4時の位置。地平高度は2月9日です。
 2021625

2月16日~25日、東京での午後10時の位置。地平高度は2月16日のものです。この頃になると月の影響を受けずに観察できます。時間も明け方じゃないので、楽ですね。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月30日 (月)

SWAT用アルカスイスキャッチャー、2月10日新発売。

Photo_6

SWATシリーズポータブル赤道儀にアルカスイス規格のパーツを取り付ける際に便利な汎用キャッチャーが2月10日に新登場します。
長さ65mmの幅広タイプなので、一般的な50mmタイプより撓みにくく、抜群の安心感があります。また装着は、SWATが採用している35mm間隔のM6ネジで2点止めしますので、機材の重みで緩んでしまう心配がありません。中心には3/8インチ太ネジ(1/4インチ太ネジアダプター付属)が切ってありますので、通常のカメラネジでの一点止めにも対応します。さらに、クランプハンドルを長くしたため、ターンテーブルにぶつかることがなく装着可能です。(一般的な50mmタイプはクランプがSWATのターンテーブルと干渉してダイレクトに取り付けることが出来ません。)アルカスイスパーツを組み合わせて独自のシステムを構築したり、赤緯体に使用してカメラレンズや望遠鏡の頑強な固定にお役立てください。
 Photo_7

極軸ターンテーブルに直付けした例。
長いクランプも扱いやすく、2点止めで緩むことがありません。
 Photo_8

Photo_9

汎用アルカスイスパーツを組み合わせてフォーク形式にしたところ、ポールマスターSWATやオートガイダーの搭載も簡単です。
 Photo_10

赤緯軸の「粗動付微動回転ユニット」に装着した例。
アルカスイスのレールやL型ブラケットを介して、カメラボディをダイレクトに取り付けたり、重量級の望遠レンズやアルカレール仕様のボーグ鏡筒もガッチリ固定します。
 Photo_11

シグマの重量級レンズ、APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSMとM-GENオートガイダーを搭載したところ。

アルカスイスパーツを組み合わせてユーザー様の独自システムを組み上げてみてはいかがでしょうか。アイデア次第でとても使いやすくなります。なお、アルカスイスパーツは天体撮影などの精密な長時間露出に対応するほどの強度がないパーツも多く、撓みが発生してガイドが失敗することもあります。特にフォーク式に組んで撮影する場合など、影響が顕著です。中望遠程度までの焦点距離が安心です。長くても200mm望遠レンズくらいまでで抑えるのがお勧めです。
 
■アルカスイスキャッチャー 2月10日発売
ステンレス製M6ネジ2個、太ネジアダプター付き
販売価格 5,500円(税別)

※中国製。
※複数メーカーのアルカスイス規格レールに適合することを確認していますが、アルカスイス規格にはメーカーによって、多少のバラツキがあるため、一部のメーカーには適合しないこともございます。ご了承ください。
 
お問い合わせ、ご購入は下記の販売店様へ。

●協栄産業東京店
●協栄産業大阪店
●スカイバード

http://www.unitec.jp.net/

2017年1月29日 (日)

モザイクで撮るカリフォルニア星雲とすばる。

昨夜の房総のGPV予報は曇りでパッとしない感じでした。朝鮮半島と太平洋に高気圧があって、関東地方以西が軽い気圧の谷になるので、雲が発生すると予想されたのだと思います。午前中から気象衛星の画像をチェックしていましたが、高気圧の間に大きな雲は発生していません。「これは予想が外れるパターンかも…」と判断して、撮影に出掛けました。当初、薄雲の飛来がありましたが、午後9時くらいからは、ほぼ快晴に恵まれました。
 PhotoPhoto_2

●カリフォルニア星雲からすばる周辺
カリフォルニア星雲 2017年1月28日 18時30分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F3.5 120秒露出×18枚 絞り値F5 150秒露出×10枚 合計28枚コンポジット
すばる 2017年1月28日 18時50分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F3.5 120秒露出×20枚 絞り値F5 150秒露出×10枚 合計30枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
※ブログにアップロードできる解像度の制約のため、上下二分割で掲載しました。それぞれクリックすると拡大できます。
  
天文薄明終了近くから、すぐに撮影を開始しました。当初、薄雲が広がっていて、このまま曇る心配もあるので、両方の対象を10枚ずつくらいで交互に撮りました。本当は片方を取り終えてから、次の対象に移った方が、微妙なズレが出なくていいのですが、万一曇ったことを考えての作戦です。薄雲ソフトフィルターのおかげで、ちょうどよく輝星が滲みました。今回、単純な2パネルモザイクですが、全面にシャープな星像が広がり、一段と迫力が増します。モザイク合成にはPhotoshopのPhotomergeを使っています。

初心者の方がモザイク撮影にチャレンジする時のポイントを少し書きますと、まず、レンズは出来るだけディストーション(歪曲収差)が少なく、周辺星像がシャープなものがよいです。あまり歪曲が大きいと、Photomergeできれいに合成できません。それから周辺減光も出来るだけ画像処理しやすいレベルに補正できるF値まで絞るとよいでしょう。だいたい2段くらい絞れば、周辺減光はかなり改善されます。参考のために下に撮って出し画像を掲載します。使用したシグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMは開放F2.8ですが、F5まで絞るとほとんど周辺減光が感じられないくらいの元画像が得られます。周辺星像もシャープですし、歪曲もほとんどないので、モザイクに最適なレンズのひとつです。撮影の時に重ねる量は、レンズによって大きく変わってきます。作例くらいの性能があれば横方向で20%くらいあれば問題ないでしょう。周辺に難があるレンズは撮影効率が下がりますが、重ねる量を多くしましょう。撮影した画像はフラット補正と処理ソフトの周辺減光補正を駆使して、出来るだけ背景をフラットにしてください。それぞれの背景がほぼ同じ調子になるように仕上げて、Photomergeで合成します。モザイクで意外と難しいのが広角レンズです。高級なレンズでも歪曲が大きく、星像も崩れます。光害カブリを取り除くのも至難の業です。歪曲が少なく明るい標準レンズ以上で始めるのがよいでしょう。
 Photo_3

カリフォルニア星雲の撮って出し画像です。F2.8をF5まで絞って、周辺減光がかなり改善されてます。これくらいなら画像処理ソフトで四隅を持ち上げてやれば、事足りますね。話しは変わりますが、イメージセンサー手前のフィルターが汚れていたので、撮影前に掃除しつもりだったのですが、ご覧のように右端と右下に大きな影が写っていました。帰ってからチェックするとフィルター面のホコリではなく、拭きムラのようなスジが残っていました。さすがにイメージセンサーはかなり微妙なムラまで写してしまいます。綿棒をやわらくほぐしてムラにならないように優しく拭き上げて、最後にエアダスターで軽く吹き飛ばしました。次は大丈夫でしょう。なお、ムラがあっても、その状態でちゃんとフラットを撮って補正すれば消せます。オマケは強引に炙ってモクモクさせた画像です。
 Photo_4

私個人としては、一番上の画像くらい背景が黒く締まっていた方が好みなんですが、最近の分子雲ブーム?に合わせて、これくらいトーンカーブを持ち上げた画像もいいかもしれないですね。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月25日 (水)

SWAT&200mm望遠で撮りたい冬の星野。

Photo

前回のブログに掲載したした20mm広角の作例に、フルサイズに200mm望遠レンズで撮影したときの画角で主な星雲や星団を切り出してみました。APS-Cだと135mmレンズくらいの画角になります。カリフォルニア星雲の右下には「すばる」があります。作例には入ってませんが、200mmで狙いたい対象ですね。かもめ星雲(わし星雲)の左下の散開星団がM47です。これもM46と並んでいますので、一緒に撮っておきたいです。バーナードループは200mmだと画角に収まらないので、モザイクで狙うなら対象になります。撮影ポイントを決めるときの参考にしてみてください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月22日 (日)

冬の天の川、ぎょしゃ座、オリオン座。

昨夜の房総半島は23時頃まで快晴の予報でした。その後、1時頃には月も昇ってくるので、夜半前の快晴の間だけ写真が撮れればいいかなぁという感じで出掛けてきました。今回は主砲のボーグ107FLは封印して、シグマのレンズで撮影です。これまで、90FL/700mmやら107FL/640mmの画像ばかり掲載していたら、協栄産業大阪店のSさんから「もっとポータブル赤道儀らしい写真を撮らんかい!」とお叱りをいただきまして、内心「だってSWATなら600mmでも撮れちゃうんだも~ん」と思いましたが、「わかりました!撮ってきます!」と返事をいたしました。それならばと広角20mmと標準50mmを携えて、Sさんにも納得いただける作品作りに挑みました。
 Photo_3

●冬の天の川
2017年1月21日20時58分~ シグマ 20mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 150秒露出×10枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
前回はノーマルの6Dで撮影しましたが、赤い散光星雲が写ってないため、今回はIR改造した6Dで同じエリアを撮りました。薄雲が通過したしたこともあって、ソフトフィルター効果?で輝星が滲みました。かえって、星座の形が強調され、ちょうどいい具合に仕上がってくれました。
 Photo_6

●ぎょしゃ座
2017年1月21日18時49分~ シグマ 50mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 120秒露出×18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 Photo_2

●オリオン座
2017年1月21日19時41分~ シグマ 50mm F1.4 DG HSM Art(絞りF2.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 120秒露出×17枚+150秒露出×5枚 合計22枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
標準レンズに切り替えての星座撮影です。今回は極軸調整はポラリエ極望で済まし、オートガイドもしてませんので、セッティングも楽チンです。やはりIR改造したカメラで撮ると赤い散光星雲が良く写るので、まるで花が咲いたような華やかな星空になりますね。オマケ画像は、クリスマスツリー星団からバラ星雲です。
 Photo_5

●クリスマスツリー星団からバラ星雲
2017年1月21日22時20分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 150秒露出×15枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
クリスマスツリー星団とバラ星雲の両方を構図に収めるには、200mmクラスがちょうどいいです。赤や青が入り交じり、とても美しく、ため息が出そうな領域です。これだけシャープな180mmでの2分半露出ですが、光学極望で設置して、そしてノータッチ追尾でも、SWAT-350ならまったく問題なく点像に写せます。
Sさん、こんな感じのポタ赤作例でいかがでしょうか?(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月13日 (金)

RAWとJPEGの比較。

Rawjpg1

上の画像は昨年12月28日に撮影したオリオン大星雲です。キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造)でRAWとJPEGの両方が生成されるように設定して連続撮影した画像のうちの一枚す。左がRAWデータをPhotoshopのCamera Rawで基本補正したもの。右はJPEGデータをレベル補正してRAWに近づけたものです。一見したところ、ちょっと彩度に違いが見られる程度で、ほとんど変わらないように感じますが、拡大してみると細部の描写の違いが分かります。下が拡大です。
 Rawjpg2

同時に生成されたRAWとJPEGですが、これだけの違いがあります。星雲部分の階調に注目すると、いかにRAWデータの方が情報量が多いかわかりますね。JPEGはカメラ内でかなり画像処理されていて、その後の処理にも限界があります。高品位な天体写真を仕上げようと思えば、やはりRAW画像を元にした方がよいでしょう。

話しは変わりますが、実はこの写真を撮影中に茨城県北部で震度6弱の強い地震がありました。その時は車内にいたんですが、房総半島でもけっこうな揺れを感じました。当然、撮影中の画像も相当ブレてると思いましたが、意外と影響は小さいようで、星の左右にヒゲが付いた程度でした。拡大画像の星をよく見るとヒゲがついてます。その後の画像は問題ないので、極軸のズレは大丈夫だったみたいです。

http://www.unitec.jp.net/

2017年1月 7日 (土)

月齢9.1、好シーイング。

Photo

■撮影データ
2017年1月7日17時19分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/40秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、6日午後6時の天気図。
 
連続して月面です。月齢9.1になります。シーイングは昨日と似た感じでしたが、静止してる時間が少し長く、好シーイングと判断しました。ノイズと階調の改善を狙って、感度を下げて撮影しました。クレーターチェーンが解像していて、真冬としては上出来と思います。もっとシーイングが安定すれば、強拡大もチャレンジしてみたいです。明日から天気が崩れるようです。天体写真はしばらくお休みです。
 
Photo_3

上の光学系にさらに2×テレプラスを追加。禁断のテレプラス2段重ねで撮影したコペルニクス。(笑)
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月 6日 (金)

上弦の月。

Photo

■撮影データ
2017年1月6日18時29分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/125秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 Photo_2

気象庁ホームページより転載、6日午後6時の天気図。
 
上弦(今朝4時47分)をちょっと過ぎた月齢8.1の月です。今日は冬型の気圧配置が若干崩れて等圧線の間隔が広がり風が収まってきました。シーイングは決して良くはないですが、常に揺らめきながらもスーっと落ち着く瞬間があり、一昨日よりは好条件でした。もう少しシーイングが良ければ、感度を下げてスローシャッターで撮影したいところですが、一昨日と同様、高感度に設定して高速シャッターで臨みました。まずまずの仕上がりになったと思います。
 
http://www.unitec.jp.net/

2017年1月 5日 (木)

月齢6.1。

Photo

■撮影データ
2017年1月4日17時49分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/60秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
  Photo_4

気象庁ホームページより転載、4日午後6時の天気図。
 
明けましておめでとうございます。新年最初のブログは昨年同様、私の好きな月面からスタートです。年末に入手した107FLでの初月面となります。ただし西高東低の冬型の気圧配置で風も強く、シーイングは期待できそうもありません。それでもベランダに機材をセットしてピント合わせしてみました。案の定ゆらゆら揺れまくってますが、まぁ真冬としてはいい方でしょう。撮影可能と判断して、いつも通りにリモートタイマーをセットしました。撮影終了後、パソコンに画像を取り込んで処理を終えると意外とシャープに仕上がっていてびっくりしました。こんなシーイングでも、これだけの画質を得られる107FL。好シーイングの時に本領を発揮するのが今から楽しみです。

相変わらずのブログですが、今年もどうぞよろしくお願いします。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月30日 (金)

ボーグ107FL、テスト撮影3回目。

今年も残すところ一日になりました。たまにしか更新されないSWATブログですけど、今日が年内最後の更新です。それにふさわしい、冬の王様「オリオン大星雲」で締めくくりたいと思います。
 M42

M42_2

●オリオン大星雲
2016年12月28日20時20分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 5分露出×16枚コンポジット ハイライト部分にISO1600 1分露出×5枚コンポジットを合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市

ボーグ107FLでの撮影は3回目になります。当初、この大きな鏡筒はSWAT-350には、ちょっと荷が重いかなぁと思いましたが、テスト撮影を3回行っても、何の問題もなく搭載、追尾できました。さて、今回のオリオン大星雲ですが、上の画像はノートリで、下はノートリ画像から切り出した星雲部分です。このオリオン大星雲は、とても大きくて明るいので、小口径から大口径まで楽しめる天体です。短時間露出でも鳥が羽ばたいている姿を写せますし、たっぷり露出すれば周辺の淡い部分が写ってきます。今回はISO1600で16枚とコンポジット枚数が少ないため、ややノイズが気になりますが、美しい姿を捉えることができました。いずれ追加で重ねてよりノイズの少ない豊かな階調で仕上げたいと思います。

今年も一年、拙いブログをお読みくださり、どうもありがとうございました。来年も役に立つのか、立たないのか、よくわからないようなブログを綴ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。まぁ自分の趣味的なブログですので、どうか大目にみてやってください。(笑)

皆さまにとって素晴らしい一年になりますように…
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月29日 (木)

45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星。

新月直前の昨夜の房総は風も弱く天体撮影に絶好の快晴でした。いま尾が伸びてきていると話題の「45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星」を狙ってみましたのでご覧ください。画像は彗星核基準でコンポジットしました。右方向が北になります。
 45p

45p1c

●45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2016年12月28日17時57分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO1600 60秒露出×25枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市 ※右が北です。
 
薄明終了後、すぐに沈んでしまうので、わずかな時間でササッと撮影しないといけません。今回は速写性に優れたシグマの300mm F2.8を選択。天文薄明終了前から撮影開始し、コマ数を稼ぎました。画像処理したら、思った以上に尾が延びていて驚きました。年末年始はまだ撮影可能です。次の好機は2月に入ってからでしょうか。彗星の位置は下の図をご覧ください。本日18時の東京での位置です。1月上旬は矢印の方向に動きます。地平高度10°程度で撮影しないといけないので、できるだけ明るいレンズでたくさん撮影して彗星の核を基準にコンポジットしてみてください。尾が写し出せると思います。お正月休みに撮影してみてはいかがでしょうか。
 

Photo_2

本日18時の東京での位置。1月上旬は星との位置関係ではピンクの矢印のように動きます。東京18時の地平線に対しては黄緑の矢印の方向です。ちなみに東京1月13日18時には、星との位置関係では、ピンクの矢印の先あたりですが、地平線からは緑の矢印の先あたりにいます。地平高度は7度ちょっとくらいです。日ごとに星座が動くため、わかりにくい説明ですみません。

彗星の撮影を終えたとき、ちょうどNGC253と288が南中していたので、ついでに撮りましたので掲載します。
 Ngc253

●NGC253とNGC288
2016年12月28日18時46分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D ISO1600 120秒露出×20枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
ちょうこくしつ座の系外銀河NGC253と球状星団NGC288です。どちらも大型の天体ですから、小口径の望遠鏡でも充分に狙える対象です。二つ並んだ姿はとても美しいです。ただ、南の低空なため、透明度が悪かったり、高度が充分じゃなかったりで、好条件で撮影できるチャンスが意外と少なかったりします。
 1
2
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月26日 (月)

ボーグ107FL、テスト撮影2回目。

ボーグ107FLのシャープな星像は前回のテスト撮影で実感しました。この全面シャープな星像で散開星団を撮りたくなって、昨夜も出掛けてきました。ただ、翌日の仕事があるので、午後11時までの時間限定で臨みました。この日は5時半頃には現地に到着。その時は快晴でした。機材を組んで、いざ極軸調整しようかというところで、なぜか曇り始め、一時は雲が空を完全に覆うという、なんとも悲しい状況になってしまいました。「マジかよ~」と半べそ状態でしたが、気を取り直して、GPV予報や衛星の画像をみても大きな雲はなかったため、しばらく様子を見ることにしました。すると6時半頃にスーッと雲がなくなり、すっきり快晴に。いったいあの雲は何だったのでしょう。喜び勇んで撮影に入りました。(笑)
 Photo

●ペルセウス座の二重星団
2016年12月25日18時36分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 180秒露出×20枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
超有名なペルセウス座のh-χと呼ばれる二重星団です。画像はフルサイズでほぼノートリですが、全面シャープな星像が広がります。口径107mm、焦点距離648mmともなると細かい星まで分離して迫力が段違いですね。下に星団部分を切り出した画像を掲載します。
 Photo_2

これくらいのトリミングにも充分に耐えます。まるで宝石箱のような美しさですね。好きな星団だったのですが、いままであまり撮影してなかったので、久しぶりに撮ってみました。撮り終えた頃には、ぎょしゃ座が高く昇っています。勾玉星雲に狙いを定めました。
 Photo

●勾玉星雲
2016年12月25日20時33分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒露出×6枚+ISO1600  300秒露出×12枚 合計18枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
ぎょしゃ座の散光星雲です。右の大きな散光星雲がIC405勾玉星雲、左がIC410です。勾玉の尾の部分は頭部より淡く、構図的に周辺減光の厳しい周辺部になったため、きれいに写し出すのが困難でした。また、少ないコンポジット枚数で強引に炙り出したので、少し荒れてしまいました。ただ、口径107mm、焦点距離648mmというスペックで、星雲の微妙な濃淡が写り始めています。もう少し枚数を追加したいところです。この画像もほぼノートリです。構図もキツキツなので、発売予定のレデューサーを併用して焦点距離430mmくらいで撮りたいですね。
 R

●バラ星雲
2016年12月25日22時14分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 150秒露出×11枚+ISO1600 300秒露出×5枚 合計16枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
最後に撮ったのがバラ星雲です。これもコンポジット枚数が少ないので、無理な画像処理はしないで、ナチュラルに仕上げました。それでも口径107mmの迫力を感じることができます。もっと追加で重ねれば淡い部分も描画できますので、いずれやってみたいです。

以上、すべてSWAT-350での作例です。大口径のボーグ107FLを搭載しての二度目の撮影ですが、今回もトラブルなく撮影を終えることができました。SWAT-350とボーグ107FLのナイスなコンビで、来年も天体写真を楽しみたいと思います。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月24日 (土)

ボーグ107FL降臨…

昨日23日は、待ちに待ったボーグさんの最新作、そしてフローライトアポクロマートシリーズの最高峰「107FL」の発売日でした。私も望遠レンズセットで早々に注文してましたが、ものすごい数の注文が舞い込んだようで、発売開始から僅か数日で第一ロット完売。すでに第二ロットも完売。なんともすさまじい勢いで売れているそうです。それで私の注文はといいますと、レンズはなんとか確保できたとのことですが、中川さんから「望遠レンズセットの注文が殺到してまして、他のユーザーさんを優先したいので、加曽利さんのは後まわしでいいですか?」と連絡がありました。内心、「え~、カーボン鏡筒とM75ヘリコイドもほしいよぉ~」と思いましたが、小心者の私は「もちろん私のは後まわしでいいですよ」と心にもないことを答えていました。(笑) まぁ、90FLの残骸があるので、とりあえず使えます。対物レンズだけでも入手できたことに感謝しなきゃですね。お待ちのお客様には申し訳ないです。それでは、早速のファーストインプレッションです。
 107fl

届いたレンズを開封して、舐めるように眺めました。第一印象は「デカくて重い!」です。ホントにSWAT-350に載るのか心配になってきました。それにしても美しいレンズです。惚れ惚れしちゃいます。構造もなかなか凝っていて、フード、セル、延長筒の三段構成になっています。フードと延長筒はたためるので、コンパクトに収納できます。さすがアイデアマン揃いのボーグさんですね。
 107fl_2

とりあえず、90FLの残骸に接続、ケースは新調しないとダメかなぁと思っていたのですが、ほとんど90FLと変わらない長さで、そのまま流用できました。対物レンズだけ入れ替えれば、すぐにでも使えるという画期的なシステムです。こうなると、いち早く写してみたくなるのが人情ですね。早速、房総半島へ出撃してきました。GPV予報では南に行くほど晴れる感じだったので、白浜を目指しましたが、途中、金谷のファミレスで晩飯を食べたときに最新の予報をチェックしたら、佐久間ダム付近でも大丈夫そうだったので、そこへ行くことにしました。19時過ぎには現地到着。まだ雲が多く、のんびり機材をセッティングして、晴れるのを待ちます。しばらく晴れたり曇ったりを繰り返していましたが、その間に極軸を調整して、ピント合わせを終えます。結局、晴れたのは22時前くらいでした。テスト撮影開始です。
 2

●馬頭星雲
2016年12月23日21時54分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 120秒露出×23枚+ISO1600 300秒露出×2枚 合計25枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県鋸南町
 
まずは、SWAT-350に搭載して、うまく追尾できるかどうかです。結果は拍子抜けするほどで、なんの問題もなく搭載できました。107FLを意識することなく、まるで90FLで撮っているときと同じ感覚で撮影に臨めました。これは自分でも驚きでした。そして、記念すべきファーストライトは冬の王様「オリオン大星雲」にしようと思いましたが、ちょっと手が滑って上の方を撮っちゃいました。(笑) 画像は少しトリミングしてますが、フラットナー併用の星像は全面極めてシャープです。これは素晴らしい。90FLよりも若干軸上色収差が改善されているためかもしれません。ただ90FLもものすごい高性能なので、どちらも甲乙つけがたい良像です。107FL、メイン望遠鏡として活躍してくれそうな手応えを感じました。今後もこのブログで作例を掲載していきます。どうぞお楽しみに。
 Photo

コンポジットに使った一枚(ISO3200/2分露出)をピクセル等倍で切り出しました。左がフルサイズ画角の隅(左上が角)、右が中心です。最周辺でも中心部とさほど変わらないシャープな星像です。今回、フラットナーの設定を90FLの500mmにしたままで撮ってしまいました。600mmに設定し直せば、周辺の星像がさらによくなるかも。
   Photo_2

90FLの時とまったく変わらないハンドリングです。ただレンズがグッと重たくなったので、バランスを取るためにアルカレールの固定位置を調整しないといけなくなりました。口径107mmですから、異様に頭でっかちに見えるかなぁと思いましたが、意外と格好良くまとまっている感じです。
 
http://www.unitec.jp.net/

2016年12月19日 (月)

タカハシFS-60CB+補正レンズを特価処分します。

前回ブログの「ボーグ特価処分」は反響も大きく、あっという間に完売になりました。ご購入いただいたお客様、どうもありがとうございました。今回は、タカハシのFS-60CBを特価で処分いたします。レデューサーとフラットナーもセットで処分します。タカハシFS-60CBは、撮影用レンズとして非常に優れた性能をもっており、その星像は上級機のFSQシリーズに迫るシャープさです。レデューサー併用で255mm/F4.2という扱いやすい明るさとなり、イメージサークルもφ40と大きく、画像処理がやりやすいのも特徴です。初心者の入門用として最適なほか、ベテランのサブ機としても充分に機能する高性能です。タカハシ伝統のラック&ピンオン接眼部も秀逸で、精密なピント合わせもストレスなく行えます。SWATにもピッタリの軽量コンパクト設計なのも嬉しいです。 ※特価処分品は完売いたしました。どうもありがとうございました。

Fs60c2

Fs60c1

Fs60c2_2

Fs60c3_2
●タカハシ FS-60CB鏡筒 口径60mm 焦点距離 355mm/F5.9
●6×30ファインダー
●鏡筒バンド80S
●カメラ回転装置
●レデューサー0.72× 255mm/F4.2
●フラットナー FS-60C(新品未使用) 374mm/F6.2

  通常販売価格合計 165,200円→処分特価 129,000円(税別) 完売しました

SWATの追尾テスト用として2年ほど前に購入しました。購入後、半年間に7~8回ほど使用しましたが、その後ボーグに移行したため、お蔵入りしてました。状態はレンズ、鏡筒とも極美品クラスです。フードと鏡体に2ミリほどの塗装の剥げがございます。(写真参照) 接眼部や回転装置の動作も問題ありません。小型軽量ですので、持ち運びも楽々です。

購入ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。メールアドレスはこちら。なお別途、消費税8%がかかりますので、ご注意ください。お支払いは、銀行振込のみとなります。送料はサービス(日本国内のみ)いたします。一台のみですので、売り切れの節は、どうかご容赦ください。
 M4647_3

●M46M47
FS-60CB+レデューサー、キヤノンEOS6D、ISO1600、60秒露出。色調調整しただけの撮って出しです。イメージサークルが大きいです。
 M46473

同時に撮った3枚をコンポジットして、ピクセル等倍で切り出しました。星像はかなりシャープです。
  
http://www.unitec.jp.net/

«ボーグ90FLと55FLを特価処分します。