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2013年2月11日 (月)

常識を覆す発明か…

 先日のカメラショーで、TOASTさんが「GPSを使って極軸を合わせる!」という機能を発明して、特許を取ったという発表があったそうです。果たして、どれくらいの精度で極軸が合わせられるのか非常に興味が沸いてきますね。

 ちょっとGPSについておさらいですが、GPS衛星には非常に正確な原子時計が搭載されていて、電波を発信しています。その電波が受信機に届く時間差を測って測位するのですが、受信機の時計は通常一般的な水晶発振のため精度が落ちますので、最低4個の衛星を使って補正しながら測位します。電波を受信できる衛星が、それ以上に増えると精度が増していきます。さらに、カーナビの受信機のように動いている場合は、衛星に近づいている時と離れている時で、ドップラー効果による周波数のズレが生じます。それを利用して速度を計算し、その水平速度から方位を0.1度の精度で求めることもできます。つまり走っていれば正確な方位が求められるわけですが、赤道儀に応用する場合はドップラー効果は使えませんので、GPS衛星を使って正確な方位を求めるには無理があります。なので今回の特許には何か別の画期的な方法があるのだと思われます。どんな仕組みなんでしょうね。極望不要のレベルという話なので、スマホの方位磁石アプリ並じゃないことは確かでしょう。

 それから北極星が見えない場所、たとえば、南向きのバルコニーなどでは、天頂から北側の衛星の電波が受信できません。受信可能な衛星が南側に見渡せる一部に偏ってしまい、誤差が生じやすくなります。さらに斜面や建造物、樹木などで囲まれているような場合は、マルチパスと呼ばれる電波の反射によっても誤差が生じます。特許を取得した技術によって、どれほどの精度が安定して出せるのか注目ですね。ただGPSを使っても極望で確認した方が安心なのかもしれません。どれくらいの精度が出てるのかも確認できますしね。

 他社さんの技術ですが、こういったチャレンジは天文業界を盛り上げるためにも大いに結構なことだと思います。SWATは、ただただ追尾精度を追い求めます。

 そうそう、話はそれますが、SWAT-200の極軸望遠鏡は極軸の中心に差し込む方式ではありません。筐体の裏面にステーで固定する方式ですが「精度は大丈夫?」という質問を時々耳にします。SWAT-200の筐体は金型のアルミダイキャストですし、内部ユニット、極望ステーとも旋盤、フライス盤で削り出されており、非常に正確な直角を出せるようになっています。加えて、極望パターンのセンターは精密な測定器で調整して出荷していますので、据え付け精度については、まったく心配ございません。安心してご使用ください。

http://www.unitec.jp.net/

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