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2017年10月

2017年10月30日 (月)

シグマ 135mm F1.8 Artによるバーナードループ。

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●バーナードループ
2017年10月27日3時25分~ シグマ 135mm F1.8 DG Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改) ISO1600 120秒露出×17枚コンポジット SWAT-350でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町
 
26日の夜、50mm標準レンズでオリオン座を撮影した後、天体ファンの間で評価の高いシグマ 135mm F1.8 Artに切り替えて、バーナードループを含めたオリオン座中心部を狙いました。総露出時間はわずかに34分ですが、明るいレンズだけあって、ここまで炙り出せたのはうれしい誤算でした。私自身としては、このレンズのファーストライトです。というのも実は蒼月さんと房総遠征したときにこのレンズをお貸ししたので。(笑) ともあれ、うわさに違わぬ高性能ぶりで、しばらく楽しめそうな予感がします。
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50mm標準で撮影した画像に今回の135mmの構図を切り出してみました。
 
同じ日にユーザーの作例コーナーでおなじみの蒼月さんが伊豆の天城高原で撮影したのが、隣接したオリオン座の南部です。偶然にも私が使ったレンズと同じ135mm F1.8 Artです。かたや総露出時間3時間の大作に対して、34分露出では、ちょっと申し訳ない感じですが、エリアが重なることから、蒼月様の許可を得て、試しにモザイク合成してみました。
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う~ん、これは迫力が断然アップしますね。M42オリオン大星雲をメインに蒼月さんは横構図で魔女の横顔星雲を配し、私は縦構図でバーナードループを取り込みました。偶然とはいえ、天城高原と房総半島でシグマ 135mm F1.8 Art+SWATが同時にオリオン座を狙っていたんですね。そしてモザイクして、それらがひとつの作品になるとは、デジタルならではの楽しみ方ではないでしょうか。実は今回の画像は蒼月さんの作品とのモザイクを想定して、仕上がりが近づくように処理しました。PhotoshopのPhotomargeでほとんど違和感なく合成できるのにも驚きですね。
 
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2017年10月28日 (土)

シグマ 50mm F1.4 Artによるオリオン座。

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●オリオン座
2017年10月27日0時45分~ シグマ 50mm F1.4 DG Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改) ISO1600 120秒露出×41枚コンポジット+R62フィルター 240秒露出×11枚コンポジットをRチャンネルに合成 SWAT-350でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町
 
なかなか、すっきりした秋晴れになりません。この新月期はもうダメかと諦めていましたが、一昨日の晩は珍しく一晩中快晴の予報となりました。平日でしたが、月も21時半頃に沈むので、ひと踏ん張りして撮影にでかけました。撮影地は房総半島の真ん中あたりにあるダム湖に面した駐車場です。この夜は平日にもかかわらず、天文ファンが何台も集まっていました。みなさん、このところの天気の悪さに、いよいよ我慢できなくなったのだと思います。気持ちは良くわかります。ただ翌日仕事の方もいらしたのでしょう、2時過ぎに帰られる方もいて、貫徹組は数台となりました。夜半近くなると冬の王様オリオン座が撮影に適した高度まで昇ってきました。星座撮影に適したシグマの50mm F1.4 Artで狙ってみました。
 

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見どころ満載のオリオン座。有名な撮影ポイントが多すぎて、クォリティを求めるなら、一晩ではまったく足りません。
 
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2017年10月11日 (水)

300mmノータッチ追尾で撮るM52付近。

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●M52付近
2017年10月1日1時00分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX 絞り開放 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 60秒露出×40枚コンポジット SWAT-350でノータッチ追尾 Photoshop、FlatAide Proで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
カシオペヤ座の散開星団M52付近を300mmノータッチで狙ってみました。この領域は天の川の中に位置するため、多くの星で埋め尽くされ、赤い散光星雲も一緒に写せることから、天文ファンに人気の撮影エリアになっています。今回はFlatAide Proのソフトフィルター効果で明るい星を滲ませ、星の色と雰囲気を出してみました。M52の右下方向に「バブル星雲」、「くわがた星雲」と呼ばれる散光星雲が並びます。さらに暗黒帯も複雑に入り組んでいて、なかなか面白い撮影エリアとなっています。すぐ近くに「クエスチョンマーク星雲」と呼ばれる散光星雲もあります。これも200~300mmにちょうどよいサイズの星雲ですので、次回狙ってみたいと思います。
 

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50mm標準で撮影したカシオペヤ座に今回の構図を切り出してみました。極に近いため周辺部で北を上にすると斜めになります。
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カシオペヤ座の星図。今回の構図に向けるのはSWAT-350ならいとも簡単です。カシオペヤのWの中心の星「ナビ」を導入し、赤経目盛環をみながら、ターンテーブルを西に1h40m回せば完了です。あとは微調整。ぜひ目盛環を活用してください。
 
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2017年10月 9日 (月)

300mmノータッチ追尾で撮る魔女の横顔星雲。

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●魔女の横顔星雲
2017年10月1日3時26分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX 絞り開放 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 60秒露出×44枚コンポジット SWAT-350でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町
 
SWAT-350にシグマの300mm F2.8を搭載してノータッチ撮影した魔女の横顔星雲です。大型の反射星雲なので、300mmくらいの焦点距離になるとかなり迫力ある姿に写せます。左の光芒は構図のすぐ外にあるリゲルのフレアです。リゲルを構図内に取り込むとゴーストが出るので、あえて外しましたが、これもイマイチですね。(笑) 魔女の横顔星雲はオリオン座の一等星リゲルのすぐ横にありますが、エリダヌス座に属しています。濃い部分は比較的簡単に写りますが、淡い部分はコンポジット枚数を稼いで画像処理で強調しないと出てきません。なかなか難しい対象です。
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50mm標準で撮影したオリオン座に今回の構図を切り出してみました。
 

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オリオン座の星図です。魔女の横顔星雲はお隣のエリダヌス座に属します。
 
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2017年10月 7日 (土)

ぎょしゃ座の散光星雲。

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●ぎょしゃ座の散光星雲
2017年10月1日2時11分~ シグマ Apo 300mm F2.8 絞り開放 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 60秒露出×57枚コンポジット SWAT-350でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町
 
9月30日の夜は、主砲ボーグ107FLはソニーα7sIIのテスト撮影で使っていたため、もう一台のSWAT-350にシグマの300mm F2.8を搭載してお気軽ノータッチでぎょしゃ座の勾玉星雲付近を撮影しました。将棋の駒の形をした五角形の下の方にある散光星雲ですが、青い光も混じっていて、なかなか興味深い対象です。明るい部分は比較的簡単に写りますが、大きく広がる淡い部分はかなりの難物で、相当の露出時間が必要です。上の画像ではまだまだ足りない感じです。ぎょしゃ座が高く昇る頃には、南東の空はもう冬の星座のオンパレード。たくさんの一等星があちこちに輝き、賑やかな星空です。
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50mm標準で撮影したぎょしゃ座に今回の300mmの画角を切り出してみました。
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星図も掲載します。
 
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2017年10月 6日 (金)

USBモバイルバッテリーのご使用について。

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SWATポータブル赤道儀は6V~12Vの幅広い電圧でご使用いただけるように設計されています。付属のバッテリーケースが9V用なのは、エネループで7.2Vで使えるようにしたためなのと、単三電池4本の6Vだと、最初は問題ないのですが、徐々に電圧低下を起こして、6V以下に低下してまい正常に駆動できなくなる恐れがあるためです。12Vでも問題ないのですが、モーターが過剰なトルクを出して、その発熱で電池を消耗します。そのため6~9Vくらいがお勧めの電圧です。
さて、最近USBモバイルバッテリーを電源として使用したいというお問い合わせが多くなってきました。USBモバイルバッテリーは容量の種類も多く、値段も下がってきたことから、お使いになりたいユーザー様もいらっしゃると思います。自己責任となりますが、簡単に流用できる方法をご紹介します。
上の写真は、amazonで1,600円で販売していた10000mAhのモバイルバッテリーをSWATの電源として流用した例です。USB出力ですから、5Vですので、そのままではSWATの電源として使えません。そこで、USB5Vを9Vに昇圧するDC-DCコンバーターが内蔵され、φ5.5センタープラスのDC電源ジャックに変換するケーブルを使用して駆動しています。このケーブルもamazonで800円ほどで販売しています。この組み合わせで、簡単にSWATの電源としてお使いいただけます。ご検討いただいているユーザー様のご参考になれば幸いです。ちなみに写真の組み合わせで12時間連続駆動してみたところ、バッテリー残量は40%以上ありましたので、残量表示がそこそこあてになるとすれば、フル充電で一晩は余裕です。
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様々な容量のモバイルバッテリーが販売されています。容量10,000mAhあれば15時間以上の駆動が可能です。上の写真はマジックテープでSWAT-350の背面に取り付けた例です。バッテリーはそこそこの重さがありますから、取付を工夫すれば、ウェイト代わりにも使えます。さらに容量の大きなバッテリーでしたら、ヒーターの電源としても使用できるでしょう。
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DC-DCコンバーターを内蔵した便利なケーブル。USB5Vを9Vに昇圧します。
 
※ご紹介のUSBモバイルバッテリーとケーブルは、実際に使用して問題なく使えることを確認していますが、ご使用にあっては自己責任とさせていただきます。粗悪な製品も多いため、ご購入の際には充分ご注意ください。また、SWATのDCジャックはセンタープラスです。極性を必ずご確認ください。
 
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2017年10月 5日 (木)

ソニーα7sIIによるペルセウス座の二重星団。

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●ペルセウス座 二重星団h-χ
2017年10月1日0時34分 ボーグ107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 ソニー α7sII ISO12800 30秒露出×80枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
ペルセウス座の二重星団はカシオペヤ座のWに近く、暗いところなら肉眼でももやっとして見える散開星団です。似たような散開星団が寄り添って並んでいるので、二重星団と呼ばれます。天の川の中にあるため、写真に撮ると星に埋め尽くされ、すごい迫力があります。眼視で見ても、その美しさはため息ものです。大口径で見るチャンスがあれば、ぜひご覧になっていただきたい対象です。大きめの双眼鏡でも綺麗に見えます。今回は、淡い星雲を炙り出すわけではないので、コンポジット枚数は少なめにしました。それでもノイズは充分に抑えらています。
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二重星団の導入は簡単です。カシオペヤ座のW字の右から二番目「シェダル」を視野に入れて、赤経目盛環を見ながら東に1h40m回せば、ほぼ真ん中に捉えられます。長焦点では赤緯を0.5°北に振ります。
 
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2017年10月 3日 (火)

ソニーα7sIIによるM45プレアデス星団。

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●M45 プレアデス星団
2017年9月26日1時13分~(71枚) 10月1日1時38分~(130枚) ボーグ107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 ソニー α7sII ISO12800 30秒露出×201枚コンポジット SWAT-350 M-GEMで一軸オートガイド Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
ノーマルのソニーα7sIIで撮影を行っています。Hα(656nm)まで赤の感度がないため、赤い散光星雲を狙うにはフィルター改造が必要ですが、それ以外はノーマルでも超高感度、低ノイズの特性を活かして、星野撮影に使えます。今回は青い星雲に包まれたM45プレアデス星団「すばる」を撮影しました。25日の夜にすでに71枚撮影済みで、先週の土曜日にさらに130枚撮り増しして、合計201枚コンポジットしました。ISO12800で30秒という短時間露出ですから撮影は簡単。ISO1600に換算すると4分露出×25枚コンポジットに相当する露光量です。これまで、実際に使ってみて、ISO12800の時は100枚前後のコンポジット枚数でノイズがグッと減って感じるので、それくらいを目安に撮影するといいかもしれません。もちろん、もっと枚数が少なくても、無理な画像処理をしなければ荒れないので、綺麗に仕上げられます。
 
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