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2017年12月

2017年12月31日 (日)

ボーグ107FLによるM42オリオン大星雲。

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●オリオン大星雲
2016年12月28日20時20分~ 2017年12月22日21時31分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4/HKIR改造) ISO1600 5分露出×16枚+3分露出×86枚コンポジット ハイライト部分に短時間露出を合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市/山梨県上野原市 ※下は拡大トリミング
 
酉年最後のブログは大宇宙に輝く鳳「M42オリオン大星雲」で締めくくりたいと思います。実は昨年の締めのブログもこのオリオン大星雲でした。その時の画像はこちらをご覧ください。今回は撮影地と露出時間が違うだけで、光学系はまったく同じです。なので、昨年のデータに加算して仕上げました。こういった楽しみ方もデジタルならではですね。昨年の1時間20分と今年の4時間18分でトータル5時間半の露出です。F6と暗いので、まだまだ加算したいところですが、昨年の画像の納得いかなかった部分を意識して仕上げました。昨年は少ないデータを強引に炙ったうえ、ハデに見せようと彩度を高め、強めのアンシャープマスクで切れ味を出そうとしたので、一見するとよく写ってるように見えますけど、細部は破綻しており、おまけに単純な加算平均でコンポジットしたので、人工衛星の軌跡も消えてませんでした。その反省点から、σクリッピングでコンポジットするとこで人工衛星の軌跡を消し、自然な仕上がりを意識して細部を炙りました。アンシャープ処理は恒星の周りに黒い縁が出ないレベルに抑えています。背景のノイズも荒れないようにぼかしを入れて、丁寧に処理しました。一年間の自分のスキル向上を感じられるようにと思って仕上げましたが、自分でこだわったほどの差はないかもしれませんね。ま、自己満足の世界なので、これでよしとしましょう。
これまで撮影に行くとブログネタ用にあれもこれもと対象を短時間で撮って、ササッと仕上げて掲載してました。来年はもう少しクォリティを意識していきたいと思います。今年の後半から、それまでより少しずつ露出時間を延ばしていたのですが、やはり画像処理がやりやすく感じます。

さて話は変わりまして、11月に発売予定だった粗動付微動回転ユニットの新型と12月に発売を目指していた新製品SWAT-310は、一部の部品生産が大幅に遅れたことで、延び延びになってしまいました。楽しみにお待ちいただいているお客様には大変ご迷惑をお掛けしてしまい、申しわけありません。それらの進捗状況ですが、回転ユニットは量産試作のテストを無事に終えて、来月中旬より組み立てを開始し、1月末に発売予定です。SWAT-310は間もなく量産試作が仕上がりますので、動作テストの後、本格的に組み立てを始めます。2月中旬の発売を目指しています。もうしばらく、お待ちください。

今年も一年、拙いブログをご覧いただきまして、ありがとうございました。来年もこんな感じで、気ままに綴っていきたいと思います。これからもSWATブログをどうぞよろしくお願いします。
 
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2017年12月29日 (金)

ボーグ107FLによるしし座のトリオ銀河。

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●しし座のトリオ銀河
2017年12月23日3時27分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm/F6.1 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO1600 180秒露出×29枚コンポジット SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド Photoshopにて画像処理 山梨県上野原市 ※下は拡大トリミング
 
今は冬の天体の見頃ですが、3時を回る頃には、しし座やおおぐま座などが空高く昇っていて、すっかり春の星座に入れ替わっています。春といえば系外銀河の季節。冬の天体を撮り終えた後に好適なのが、しし座のトリオ銀河です。三つの大きな銀河の上がNGC3628、下の左がM66、右がM65です。焦点距離800mmくらいまでなら、三つがきれいに構図に収まります。しし座を撮り終えたら、おとめ座銀河団やおおぐま座周りの銀河を狙いたいですね。
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しし座のトリオ銀河は上の図の真ん中の青丸です。右がM95、M96、M105、左がマルカリアンチェーンのエリアです。いずれの撮影ポイントも赤緯がほぼ同じなので、赤経軸を回せば次々に撮影ポイントを変えられます。レグルスを起点に目盛環を見ながら東に1h10m回せばトリオ銀河。さらに1h10m回すとおとめ座のマルカリアンチェーンを簡単に導入できます。実際にはレグルスより少しだけ北なので、カメラのファインダーで起点のレグルスを捉えるときに、中心から少しずらすと効率がいいです。
 
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2017年12月27日 (水)

ボーグ71FLによるM78、LDN1622付近。

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●M78、LDN1622付近
2017年12月22日21時49分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72× 合成焦点距離 288mm/F4.1 IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO3200 90秒露出×110枚 120秒露出×31枚 合計141枚コンポジット 高輝度部分に短時間露出を合成 SWAT-350ノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 撮影地 山梨県上野原市
 
私の手もとにある55FL、71FL、107FLのボーグ三兄弟の真ん中、71FLに0.72×レデューサーを追加すると、焦点距離288mm F4.1の明るく使いやすい光学系になります。特筆すべきはそのシャープさで、星像は極めて鋭く、周辺までほとんど崩れません。サイズ的にもSWAT-350と相性抜群の組み合わせとなります。さて、今回はM78とLDN1622の両方を構図に収めました。LDN1622はバーナードループを挟んでM78のちょうど反対側に位置する暗黒星雲で、大きさも同じくらいです。漆黒のLDN1622、赤いバーナードループ、青白いM78に加えて、黄色い星が密集する散開星団のNGC2112も華を添えて、とても美しい領域となっています。撮影はボーグ107FLをオートガイドする傍らで、もう一台のSWAT-350に71FLを搭載し、高感度短時間露出多枚数コンポジット法で行いました。気軽なノータッチ追尾です。撮影中、徐々に気温が下がってきましたが、ピント移動も少なく、あまり神経質にならなくてすむのは、精神的に楽です。それでも念のため途中2回ほどピント合わせをやり直しました。F4.1で4時間近い露出ですが、分子雲の描出はイマイチ。光害の残るこの地では、対光害フィルターを併用しても、さらなる露出が必要なようです。
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撮って出しはこんな感じです。
  
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2017年12月25日 (月)

ボーグ107FLによるNGC253。

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●NGC253
2017年12月22日18時28分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm/F6.1 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO1600 180秒露出×40枚コンポジット SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド Photoshopにて画像処理 山梨県上野原市 ※下は拡大トリミング
 
前回ブログの「月齢4.0」を撮り終えた後、ポールマスターSWATで極軸設置して最初に撮影したのが、ちょうこくしつ座のNGC253。日本から見られる銀河としてはアンドロメダ銀河、M33に次ぐ大型の銀河で、焦点距離650mmくらいでも、そこそこ迫力ある姿を捉えることができます。南天に低い天体で南中時の地平高度は約30度。条件良く撮影するには、夜半前後に南中する9月から10月が適しています。ちょっと時期を逸した感はありますが、今期まだ撮影してなかったですし、練習にちょうどいいかと思って撮ってみました。今の時期の南中時刻は18時半ですから、ちょうど南中時に撮影を開始しましたが、当日は少しモヤっていて低空の透明度がイマイチなうえ、まだ人工光が溢れている時間帯で、クォリティの高い写真を目指すにはなかなか厳しい条件でした。それでも90FLで撮った時より、よく写っているかもしれません。さすが107FLです。
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カラーバランスをニュートラルにしただけの撮って出し画像です。
 
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2017年12月24日 (日)

月齢4.0。

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■撮影データ
2017年12月22日17時7分~ ボーグ 107FL+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/1800mm F16.8) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/125秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 山梨県上野原市
 
23日の土曜日に今年最後の遠征を目論んでいたのですが、天気予報がイマイチだったので、前日の22日に出撃しました。撮影地の上野原市には、まだ明るいうちに到着。のんびりと機材を設置しながら、北極星が見えるのを待っていました。西の空にはまだ月が見えていたので、久しぶりに撮影してみました。ずいぶん月面をブログアップしてないなぁと思ったら、最後が8月29日の月面Xでした。実に4ヶ月ぶりです。シーイングは悪く、ほとんどブレブレのカットの中から、30枚ほどスタックしました。その後、今年最後の星野撮影を楽しみましたが、まだ処理がこれからです。後日掲載します。
 
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2017年12月21日 (木)

シグマ120-300mm Sportsによるクリスマスツリー星団付近。

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●クリスマスツリー星団付近
2017年12月16日23時40分~ シグマ 120-300mm F2.8 DG Sports 300mm 絞りF3.2 キヤノン EOS 6D(SEO SP4改) ISO1600 120秒露出×89枚コンポジット SWAT-350でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 山梨県上野原市 ※下は拡大トリミング
 
今年もクリスマスということで、クリスマスツリー星団です。(笑) バラ星雲のすぐ北にあります。位置関係はこちらをご覧ください。赤、青、黄色が入り混じるとても美しい領域です。バラ星雲と比べると暗いので、たっぷり露出をかけたい対象です。撮影に使ったレンズはシグマ 120-300mm F2.8 DG Sports。シグマ新ラインの高級ズームレンズです。F2.8通しなので天体用に最適なスペックなうえ、フローライト相当の光学レンズ2枚とSDレンズ1枚を使った贅沢な設計で、全面シャープな星像を結んでくれます。単焦点レンズに匹敵する光学性能でありながら、中望遠120mmからのズームなのも便利でありがたいです。これ一本で、135mm、200mm、300mmの3本分の役目をこなせます。ただしサンニッパだけあって、とても重く、レンズだけで3.4kgもあります。でもSWAT-350なら、まったく問題なく搭載可能ですよ。
今回はいつもの房総ではなく、都心から70キロほどのところにある山梨県上野原市で撮りました。大月エコの里というところで撮影されてる天文ファンもいますが、そのすぐそばです。東京方向の光害はひどいですが、夜半近くなると南から西にかけてはそこそこ暗くて、都心部から1時間ちょっとという気軽さからすれば、充分な撮影地と思います。
 
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2017年12月18日 (月)

超光害地での星野撮影。

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●オリオン中心部
2017年12月14日0時11分~ ボーグ 557FL+レデューサー0.8× 合成焦点距離 200mm/F3.6 IDAS LPSD1フィルター キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO400 90秒露出 SWAT-350ノータッチ追尾 Photoshopにて画像処理 撮影地 東京都目黒区
 
以前、東京で撮影したオリオン星雲バラ星雲をブログアップしましたが、今回は光害が落ち着いて撮影に適した時間について探ってみました。撮影場所はユニテックのある目黒区で、渋谷駅から直線距離で1.5キロくらいの位置。2等星くらいまでしか見えない超光害地です。前回のオリオンとバラは20時前後からの撮影ですから、まだ人工光が溢れていて天体撮影向いてない時間帯でした。そこで、何時くらいに落ち着くか探ってみました。下の画像をご覧ください。
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すべて同じ設定の撮って出しをトーンカーブ調整しただけのものです。光害の状態だけを調べるなら、一定間隔で固定撮影した方が正確ですが、実践に則して、オリオン座を追尾しながら、22時から1時間ごとに4枚撮ってみました。徐々に背景が暗くなっていることが分かります。写真からは、この地での光害は0時頃にほぼ落ち着くようです。房総に遠征したときも0時くらいに本来の暗さになる感じなので、どこでも同じような傾向なのかもしれません。馬頭星雲もバッチリ写っていますし、一枚撮りでここまで撮れれば、多枚数コンポジットで仕上げれば、そこそこ見ばえのする作品が撮れそうです。ただ、光害による複雑なカブリの処理が大変です。なお、12月上旬の東京でのオリオン座の南中は23時半頃で、2時には南西に傾き、その時は三軒茶屋方向の光害の影響を受けて1時のコマより若干ですが悪化してしまいました。この場所からオリオン座を狙うなら、23時半~2時半頃までの3時間が「おいしい時間」で、1時頃に南中する11月末頃が撮り頃のようです。撮影地や撮影対象の位置によって光害の影響が違うので、その土地に合わせる必要がありますが、コンポジット枚数を多くして天体からの微弱な光をできるだけ集めることで、淡い対象も描出できますから、あまり神経質にならずにバンバン撮った方がいいでしょう。できれば光害の多かった時間帯と少なくなってからの時間帯の画像を分けて処理し、それらを50:50で加算するのではなく、40:60とかにして、高画質の方を高めるなどのさじ加減をすればいいかもしれません。都内に限らず感じるのですが、光害が落ち着いてる時間帯は0時から薄明開始までのようです。
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上の撮影機材にR62フィルターを追加し、ISO800で90秒露出したものです。光害カットとR62フィルターの併用により、ナローバンドとはいえませんが半値幅50nmくらいの安価でお手軽なバンドパスフィルターになっています。R64は入手しにくいのでR62を使いましたが、R64をお持ちならその方がもっと効果的です。画像は一枚物なので、極度な強調処理は控えてますが、馬頭の周りの淡い部分も写り始めています。光害地でも夜半近くなればそこそこいけそうですが、いかがでしょうか。ちょっぴり可能性を感じています。なお撮影場所が南向きのベランダで、北極星が見えないため、スマホの傾斜計と方位磁石による設置です。それでも焦点距離200mmで90秒露出程度ならシャープな光学系でも点像に写せます。ただ時間経過とともに徐々に構図がズレてきますので、時々もとの構図近くに戻してやる必要があります。厳密には回転のズレもあるし、それなりに大きくズレるとレンズの周辺部の歪みなどの収差で、コンポジットしたときに周辺部がうまく重ならないことがあります。そんなときは「トリミングしてしまえ」ぐらいの気軽な気持ちで光害地での撮影を楽しんでもらいたいです。もっと本格的?な高画質を得ようとすると、一晩では露出時間が足りなくて、何日かに分けて撮影することになります。その時は、極軸もちゃんと合わせたいし、構図の再現にも気を使わないといけないので気軽さがなくってきますけど、何十時間も露出すれば、そこそこ暗い空で撮ったのと変わらないくらいまで画質を上げられるはずです。もちろんそんなことはお勧めではありませんが、多少の光害があっても露出時間をかければかけるほど、無光害地へ行ったときの画質にどんどん迫れるということはデジタル時代の面白さだと思います。
 
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2017年12月14日 (木)

ボーグ107FL+レデューサーによるバラ星雲。

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●バラ星雲
2017年11月22日2時12分~ ボーグ 107FL+レデューサー0.72× 合成焦点距離 432mm/F4 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP4改) ISO1600 180秒露出×36枚コンポジット SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド Photoshopにて画像処理 千葉県大多喜町
 
冬の夜空に咲く大輪の花、いっかくじゅう座のバラ星雲。コーン星雲のすぐ南に位置しています。巨大な散光星雲ですから、300mmクラスでも、かなり迫力のある姿で写せます。比較的明るいので、オリオン大星雲と同様、露出時間なりの姿を楽しめますが、オリオン大星雲と比べると青い成分が少ないので、IR改造したカメラか、Hαまで感度が伸びたカメラでの撮影がおすすめです。中心はNGC2244とカタログナンバーが付いた散開星団で、星の並びをファインダーで確認できるので、構図を決めるときに便利です。導入は簡単で、プロキオンから目盛環を見ながら西に1h回せば入ってきます。
 
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2017年12月12日 (火)

シグマ135mm Artによるコーン星雲からバラ星雲付近。

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●コーン星雲からバラ星雲付近
2017年11月24日23時52分~ シグマ 135mm F1.8 DG Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO1600 60秒露出×104枚コンポジット SWAT-350でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町
 
いっかくじゅう座のコーン星雲からバラ星雲付近を135mmレンズで狙ってみました。上の明るい尖った形の散光星雲がコーン星雲、背景の散開星団はクリスマスツリー星団と呼ばれています。右の青い星雲はIC2169カタツムリ星雲、それらの真ん中の赤っぽい立派な星団にはナンバーがないようです。このエリアはとてもカラフルで人気があります。いろいろな焦点距離で楽しめますので、この冬ぜひレンズを向けていただければと思います。
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広角で撮影した画像に今回の構図を切り出してみました。
 
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2017年12月10日 (日)

ボーグ107FL+レデューサーによるクラゲ星雲。

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●クラゲ星雲
2017年11月24日21時03分~ ボーグ 107FL+レデューサー0.72× 合成焦点距離 432mm/F4 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP4改) ISO1600 180秒露出×50枚コンポジット SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド Photoshopにて画像処理 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
前回ブログ「M35付近」の天体の中から、クラゲ星雲付近をボーグ107FLでクローズアップしてみました。この星雲は超新星爆発した残骸が大きく広がった姿で、その形からクラゲ星雲と呼ばれています。赤や青の星雲とオレンジに輝く恒星がとても美しく印象的です。比較的大きな星雲ですので、500mmクラスでも迫力ある姿に写せます。クラゲ星雲は明るく写しやすいですが、左(東)に広がる散光星雲(SH2-249)はけっこう淡いので、たっぷり露出したい対象です。
 
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2017年12月 8日 (金)

シグマ180mmマクロによるM35付近。

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M35

●M35付近
2017年11月22日0時07分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM 絞りF3.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO3200 60秒露出×86枚コンポジット+R62フィルター 120秒露出×21枚コンポジットをRチャンネルに合成 SWAT-350でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町
 
今年も残すところ三週間あまりとなりました。快晴の日も増えてきて、この調子で今年最後の新月期を迎えたいものです。冷え込みもかなり厳しくなりました。天体撮影は真冬の装備で挑みましょう。さて、画像はふたごの足もとにある散開星団M35付近です。すぐそばにはクラゲ星雲やモンキー星雲があって、200mmクラスの望遠レンズで、それらがすべて構図に収まります。天の川の中ですから、背景が微光星で埋め尽くされ、カラフルで賑やかな感じが魅力的ですね。ところでこのシグマの180mmマクロですが、フローライト相当の光学ガラスを3枚も使った贅沢な設計で、全面にシャープな星像を結びます。天体撮影用に評価の高いArtシリーズのほか、Sports、Contemporaryの3つのプロダクトラインへの統合が始まる直前に発売されたレンズで、現行Artシリーズに迫る性能といえそうです。ただし180mmとは思えないほどの大きさなので、ちょっと気軽に撮影という感じではないです。このところ天体撮影に適したレンスを矢継ぎ早に発売しているシグマの山木社長に向けて、天文情報を精力的にネット配信する天文リフレクションズさんが熱いメッセージを送っています。その様子はこちらから。さらに天体向きの高性能な製品に期待したいですね。
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ふたご座の星図。今回の構図は青枠で囲った部分になります。近くにはM1もあります。
 
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2017年12月 6日 (水)

ボーグ107FL+レデューサーによるカモメ星雲。

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●カモメ星雲
2017年11月25日0時23分~ ボーグ 107FL+レデューサー0.72× 合成焦点距離 432mm/F4 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP4改) ISO1600 180秒露出×36枚コンポジット SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド Photoshopにて画像処理 千葉県大多喜町
 
カモメ星雲(IC2177)はシリウスの近くに位置し、いっかくじゅう座とおおいぬ座にまたがって大きく広がる散光星雲です。日本ではわし星雲とも呼ばれています。へび座のM16もわし星雲で、ちょっと紛らわしいので、個人的にはカモメ星雲の方がいいような気がします。導入はSWAT-350ならいとも簡単で、オリオン座の左下の2等星サイフを捉えたら、目盛環を見ながら東に1h20m回せば入ってきます。明るい星雲なので、簡単に写りますが、周辺部は淡いので、それなりの露出が必要です。赤だけでなく青い成分も含まれていて、なかなか美しい姿をしています。
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カモメ星雲付近の星図です。すぐ近くに散開星団M50や美しい二重星団のM46、M47もあって、賑やかなエリアです。
 
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2017年12月 4日 (月)

シグマ135mm Artによるエンゼルフィッシュ星雲。

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●エンゼルフィッシュ星雲
2017年11月24日21時24分~ シグマ 135mm F1.8 DG Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO1600 60秒露出×78枚コンポジット SWAT-350でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町
 
馬頭星雲M78星雲とオリオン座を少しずつ北に上がってきたので、次はもうちょっと上のエンゼルフィッシュ星雲です。この星雲は、かなり巨大な散光星雲で、画像はフルサイズ135mmノートリミングですが、その画角にちょうどピッタリ収まる感じです。左下の明るい星がベテルギウスです。エンゼルフィッシュ星雲は意外と淡いのでコンポジット枚数を多めにして炙りました。
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50mm標準で撮影したオリオン座に今回の構図を切り出してみました。
 
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2017年12月 2日 (土)

ボーグ107FL+レデューサーによるM78星雲。

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●M78星雲
2017年11月22日0時21分~ ボーグ 107FL+レデューサー0.72× 合成焦点距離 432mm/F4 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(SEO SP4改) ISO1600 180秒露出×31枚コンポジット SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド Photoshopにて画像処理 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
オリオン座はまさに撮影対象の宝庫で、大小さまざまな天体が集中しています。M78星雲は三つ星の近くで導入は簡単。三つ星の一番右「ミンタカ」を基準に赤経目盛環を見ながら東に15分回せば、視野に捉えられます。あとは試写して微調整すればOK。写真の通り、すぐ上(北)から左(東)にかけて、巨大な散光星雲「バーナードループ」の濃い部分が位置していますので、その赤とM78の青白い色彩の美しい対比が楽しめます。複雑に入り組んだ暗黒星雲にも注目です。左上の明るい星の東(左)にもLDN1622と呼ばれる大きな暗黒星雲があって、焦点距離300mmくらいならバーナードループを挟んでM78と両方を構図に入れられます。今回はM78を星像の良い中心部で撮りたかったので、その暗黒星雲は構図に取り込みませんでした。横構図にすれば入ったかもしれませんが、なるべくメインの対象を中心部で捉えたかったので、これでよしとします。そこは次回ボーグ71FLで狙ってみたいと思います。
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50mm標準で撮影したオリオン座に今回の構図を切り出してみました。

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