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2019年1月

2019年1月28日 (月)

クリスマスツリー星団付近。

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●クリスマスツリー星団付近
2018年2月11日18時56分~/2019年1月3日19時47分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 3分露出×89枚 高輝度部分に短時間露出をHDR合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 撮影地 千葉県大多喜町
 
1月3日の房総初遠征のメイン機材はボーグ107FLでした。最初に撮影したのが、このクリスマスツリー星団付近。昨年2月11日と同じ構図で撮り増して、さらに画質アップを狙いました。昨年の画像はこちら。ところが撮影を始めてまもなく風が強まりだし、一時は突風混じりの残念な状況になりました。なんといってもポータブル赤道儀の弱点は風です。650mmもの長焦点のガイドはそよ風程度までしか許容してくれません。結果、歩留まりが大幅低下で、撮影した63枚中、半分近い28枚がボツ画像となりました。それでもなんとか35枚を確保して、昨年の画像に加算して仕上げてみました。下辺にハッブルの変光星雲(NGC2261)もかわいらしく写っています。
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風の影響の比較。左は無風時、右は突風にあおられ続けたとき。普段、風が強い日は長焦点撮影はしないのですが、GPVで確認すると短時間で収まる予報だったので、そのまま放置して撮影を続けました。予報通り、風は2時間ほどでほぼ収まり、それ以降は順調に撮影出来ました。
 
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2019年1月26日 (土)

ぎょしゃ座からいっかくじゅう座にかけての星雲星団。

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●ぎょしゃ座からいっかくじゅう座にかけての星雲星団
2019年1月3日19時59分~ シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 2分露出×45~67枚コンポジット 高輝度部に短時間露光をHDR合成 3パネルモザイク合成 SWAT-310によるノータッチ追尾 撮影地千葉県大多喜町
 
ここ最近のブログ3回にわたって掲載してきたシグマ105mm F1.4 Artレンズの作例は、それぞれわずかに重なっていて、モザイク合成することが出来ました。ぎょしゃ座からいっかくじゅう座にかけての冬の天の川に点在する大小散光星雲の連なりがよくわかると思います。こう見ると、クリスマスツリー星団付近に広がる赤い散光星雲はかなり巨大ですね。バラ星雲や勾玉星雲も大きいです。逆にモンキー星雲は有名な割には意外と小っちゃいです。撮影時の構図など、参考にしていだければ幸いです。
 
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2019年1月24日 (木)

シグマ105mm F1.4 Artによるバラ星雲付近。

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●バラ星雲付近
2019年1月4日0時11分~ シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 2分露出×67枚コンポジット 高輝度部に短時間露光をHDR合成 SWAT-310によるノータッチ追尾 撮影地千葉県大多喜町
 
ぎょしゃ座の星雲星団」「ふたごの足もと」に続いて撮影したのは、バラ星雲周辺です。105mmフルサイズの画角はバラ星雲からクリスマスツリー星団にかけて大きく広がる散光星雲と南に点在する星雲を一網打尽にできます。天の川の微光星が全面を埋め尽くし、青いカタツムリ星雲が彩りを添えて、とても美しいエリアであることがわかります。
3日夜の撮影ですが、この日は気温が氷点下5℃まで下がって、厳しい寒さでした。そんな中で撮影したデータが、こうして美しい画像に仕上がると、頑張って撮った甲斐があったと思えます。
 
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2019年1月22日 (火)

シグマ105mm F1.4 Artによるふたごの足もと。

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●ふたごの足もと
2019年1月3日21時51分~ シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 2分露出×47枚コンポジット 高輝度部に短時間露光をHDR合成 SWAT-310によるノータッチ追尾 撮影地千葉県大多喜町
 
前回ブログ「ぎょしゃ座の星雲星団」を撮った後は、ふたごの足もとにある星雲星団を狙いました。このエリアも魅力ある天体が盛りだくさんです。明るい散開星団M35をはじめ、くらげ星雲やモンキー星雲など代表的なHα星雲が 並んでいます。105mmの画角は天の川の人気エリアをちょっと広めに切り出すのにちょうどいい感じですね。このあとバラ星雲付近を撮りましたので、それは次回に。
 
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2019年1月20日 (日)

シグマ105mm F1.4 Artによるぎょしゃ座の星雲星団。

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●ぎょしゃ座の星雲星団
2019年1月3日19時59分~ シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 2分露出×45枚コンポジット 高輝度部に短時間露光をHDR合成 SWAT-310によるノータッチ追尾 撮影地千葉県大多喜町
 
年明け3日、主砲ボーグ107FL+SWAT-350オートガイドと平行して、SWAT-310+シグマ105mm Artでノータッチ撮影しました。まずはちょうどいい高度に達していたぎょしゃ座を狙いました。天の川の中とあって、背景に微光星が賑やかですが、浮き上がるように赤い散光星雲と明るい散開星団が集まっていて、とても美しいエリアです。天の川の入り組んだ暗黒帯も見逃せません。シグマ 105mm Artでの初作品となりました。このレンズ、最新設計だけあって、とても明るくシャープで、天体用におすすめできるレンズです。
 
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2019年1月16日 (水)

月齢8.3、上弦の月。

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■撮影データ
2019年1月14日17時42分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO1600 1/100秒×20枚コンポジット RegiStax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒
 
冬型の気圧配置が崩れて高気圧に覆われた14日。久しぶりに月面を撮影しました。冬場は最悪のシーイングなことが多く、星野撮影でも焦点距離が長いと星像が膨らむくらいで、月や惑星の拡大撮影には厳しい季節です。でも、時々気圧配置が崩れて、好シーイングに恵まれることもあります。この日もそんな感じで、揺らめきの中で、時々ピシーッと静止する瞬間があり、拡大撮影もいけそう判断して撮影しました。歩留まりを上げるために普段より感度を上げて、シャッター速度も速めました。真冬のこの時期としては、よく写ったと思います。
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気象庁ホームページより転載、14日午後6時の天気図。
 
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2019年1月12日 (土)

シグマ 105mm F1.4 ART レビュー。

シグマのArtシリーズの中で昨年発売されたばかりの「105mm F1.4 DG HSM ART」を入手しましたので、その天体適性をご紹介します。
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今回も70mm Macro ART40mm F1.4 ARTのレビューにならって、同様に検証しました。以下、撮影画像を交えて簡単に記しますので、ご参考にしていただければ幸いです。キヤノン EOS 6D(SEO-SP4)にて、絞りを F1.4(20秒)、F2.0(40秒)、F2.8(80秒)、F4.0(160秒)と段階的に変えて撮影し、周辺減光や四隅の星像等を検証しました。
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●周辺減光
各F値での周辺減光の様子です。前玉が大きいだけあってF1.4開放でもかなりの光量が確保さていて、最周辺で1.5段ほどの落ち込みです。F2.0で充分実用になる感じ。F2.8まで絞れば天体撮影で文句なしのレベル。F4.0だとF2.8と比べて最周辺がわずかに持ち上がるだけです。
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●四隅の星像
周辺減光の写真の中央と四隅をピクセル等倍で並べたものです。F1.4からF4.0までピント位置は触らず連続して撮影しています。F1.4開放では周辺星像に鳥が羽を広げたようなサジタルコマが出ますが、F1.4という明るさを考えれば優秀なものです。色収差はよく補正されていてとてもシャープ。F2.0で中心星像がグッと引き締まり、恐ろしいほどシャープな星像になり、周辺部もやや改善。 F2.8では周辺星像も大きく改善して鋭い星像が全面を埋め尽くし、天体撮影におすすめの絞り値はこのあたりか。F4.0はF2.8とほとんど変わらず、暗くなるだけ損で絞る意味がない感じ。私が購入した個体は左より右側の崩れがやや大きいですが、この程度は許容範囲でしょう。
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●隅の輝星
今回、輝星を隅に入れてなくて、あまり参考になりませんが、ちょっと明るめの星を切り出しました。前回の40mmと同じ傾向で、開放だと光芒が大きく二つに割れますが、F2.0で目立たなくなり、F2.8まで絞るとトゲトゲの光条をともなった真円になります。
 
●総評
シグマのArtシリーズレンズとしては比較的新しい「105mm F1.4 DG HSM」は、105mmでF1.4の明るさを実現したシグマの意欲作です。周辺光量の確保のため巨大なレンズ群を採用していて、フローライト相当が3枚、SDが2枚、非球面が1枚と、Artのこだわりを感じる最新設計となっています。また防塵防滴機能が施され、天体撮影時の夜露にも安心なのが嬉しいです。これだけの高性能ですから、やはりこのレンズもとても重く、なんと1,645gもあり、105mmとしては珍しい三脚座が標準装備です。これも天体撮影で役立つアイテムですね。周辺まで明るくシャープな星像は素晴らしいもので、歪曲もほとんどないですから、モザイク撮影でも威力を発揮しそうです。後日、このレンズの作例をブログでご紹介していきます。どうぞお楽しみに。なお、このレンズを設計したシグマのO氏自身も天文ファンで、天体撮影を意識して設計したとのことです。
 
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2019年1月 8日 (火)

ボーグ107FLによるバラ星雲。

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●バラ星雲
2019年1月3日23時52分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 3分露出×70枚コンポジット 高輝度部に短時間露光をHDR合成 SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地千葉県大多喜町
 
新年最初の撮影はお正月気分も抜けない1月3日でした。ほんとは週末の5日に出かけようと思っていたのですが、天気予報がイマイチで、急遽3日に変更となりました。この日は作例ページでおなじみの上村さん、蒼月さん、そして古くからの友人の泉川さんも加わり、総勢4名のSWAT部隊が出撃。遠征地のダム湖には、SWAT-200から350まで歴代のSWATがずらりと6台も並んで大賑わいとなりました。同じことを思ったのか、他にも多くの天文ファンが訪れ、て、普段の倍くらいのクルマが整列して壮観でした。たまたまお隣にいらして知り合ったMさんが、なんとフジノン40×150ED双眼鏡を持ち出して観望されてまして、私たちもそのご相伴にあずかり、あれやこれやと大いに楽しませてもらいました。「こりゃ新年早々縁起がいいぞ」と思いました。(笑) Mさん、どうもありがとうございました。

さて、画像はバラ星雲です。さすがに650mmでのバラ星雲はデカいですね。新年の幕開けにふさわしい見栄えのする対象を選びました。ここ数年、年間を通すとあまり天気に恵まれてない感じです。今年は新月期の晴れが増えて欲しいですね。
 
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2019年1月 5日 (土)

Pモーション±7秒角前後を達成するために…

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新年最初のブログは、SWATの高精度を生み出すウォームギアについてです。写真は切削加工したばかりのウォームネジとホイールです。ウォームネジは高精度に加工しやすい真鍮製、ホイールは真鍮ネジと相性がいいジュラルミン製で、ホブ盤によって歯切りしています。ユニテックでは、ピリオディックモーション±7秒角前後を保証するため、ウォームギアの品質チェックを2ステージに分けて行っています。まず最初のステージでは、切削したままの状態で、すべてのウォームネジをチェックします。同じ基準で加工しているのですが、精度は一定の幅の中でばらついていて、そのまま合格のものから、出荷基準に遠く及ばないものもあります。
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上の画像の例は、最初のテストで±6.4秒角を達成しておりストレートで合格です。このまま組み上げ、エイジング処理して出荷されます。すべてがこのようにいけば楽なんですが、そんなに甘くはなく、ストレートで合格するのは2~3割くらいしかありません。
余談ですが、これまでで一番よいものは±4秒角というのがありました。そんなネジは100本に1本もないので、それを手にしたお客様はかなりラッキーですね。(笑)
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次に10秒角前後を達成したウォームネジです。一般的には充分に高精度なのですが、SWATの合格基準には達していません。このレベルのネジは研磨剤を使って入念にラッピング処理して精度アップを狙います。仕上がったウォームを再びテストして、基準をクリアしたものだけ製品として組み上げます。ラッピングしてもすべてが合格になるわけではありません。手間をかけても基準に達しないこともあり、悔しい思いをさせられます。(泣)
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最後は一発不合格の例です。数は少ないですが、時々これくらいのものも出てきます。残念ながら、このレベルではラッピング処理しても±7秒角に持って行くことはできません。不合格品となります。

 

このように。SWATは何段階もの検査を経て、±7秒前後という高い追尾精度を保証しています。ユニテックは「追尾精度だけはどこにも負けないぞ」という気持ちで歩んでおります。今後もこの姿勢に変わりはありません。

 

お手元の赤道儀の追尾精度を確かめたい方は、「追尾精度お気軽チェック!」と「追尾精度を測ってみよう」を参考にしてください。

今年もユニテックのSWATをよろしくお願いいたします。
 
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