2018年11月18日 (日)

すばるから勾玉星雲まで。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 70mm Macro Artによる「すばるから勾玉星雲まで」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Fig1_m45ic410

●すばるから勾玉星雲まで
2018年11月10日22時10分~11日0時20分 シグマ 70mm F2.8 DG MACRO Art キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 150秒×25枚(絞りF2.8開放) 150秒×15枚(F5.6) 30秒×15枚(F5.6)  各コンポジット SWAT-310(ノータッチ追尾) PixInsightで画像処理 撮影地 富士見高原
 
■コメント
夏季の間なかなか天気に恵まれず、先月も富士見高原まで行って一晩中曇られるという不運もあってフラストレーションが溜まっていましたが、ようやく晩秋の好天に恵まれて富士見高原に遠征することができました。
今回お送りするのは、先日購入した SIGMA 70mm Art レンズのファーストライトの作例です。ただ、相変わらずの構図センスの無さを今回もいかんなく発揮してしまいまして(笑)、「もうちょっと左(東)だろ」というツッコミを受けそうですが、ご容赦ください。また、6時頃から3時間ほど撮影地が雲の中に入ってしまったため、撮影プランが押してしまい、特にすばる周辺の淡い星雲をあぶり出すには露光不足となってしまいましたが、それは次の機会にリベンジできればと思っています。
今回も高解像度版はこちら(https://flic.kr/p/QPNMRj)からご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。
 
■係より
蒼月さんより、今年シグマから発売された新カミソリマクロ「70mm F2.8 Macro Art」による作品をお送りいただきました。先代70mmがカミソリマクロの愛称をつけられるほど、切れ味のよい画質で高評価でしたが、新作も最周辺まで鋭い星像を結ぶ、高性能を実現しているようです。ぜひ高解像版の四隅をご覧ください。対象は分子雲モクモクの領域です。85mmですと、すばるとカリフォルニア星雲が縦構図でピッタリですが、今回の構図は斬新で、70mmで横構図にして勾玉星雲まで構図に取り込みました。50mmだとヒヤデス星団まで入ってきそうですね。シャープな星像と上等な画像処理でカラフルな星雲と暗黒星雲を表現しています。なお、蒼月さんから70mm Macro Artのレビューもいただきましたので、ブログの方でご紹介します。

2018年11月12日 (月)

大迫力のM31アンドロメダ銀河。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FLでたっぷり露出したアンドロメダ銀河をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M312

 

Crop2

●M31アンドロメダ銀河
2018年11月2日18時46分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×60枚、25秒×30枚をHDR合成 SWAT-350 M-GENによる1軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町 ※下の画像は部分拡大
 
■コメント
今月も新月期がやってきましたが、なかなか思うように晴れないものです。3日の土曜に撮影しようと思っていましたが、予報をみると下り坂。急遽、前日の金曜夜に出撃しました。対象は、撮影好期を迎えたアンドロメダ銀河です。昨年も撮影したのですが、通り雨に泣かされたので、そのリベンジでもあります。当日は無風で透明度の高い好条件でした。途中、1時間ほど雲が出ましたが、それ以外は安定していました。3時間分のデータから処理しましたが、腕の部分の星も分解しており、シーイングも良好だったようです。ぜひ部分拡大画像をご覧ください。
 
■係より
上村さんの久しぶりのご投稿で、決定版と呼べるようなアンドロメダ銀河です。F6で3時間というたっぷり露出と丁寧な画像処理で見事な作品になっています。全体的に海外風?の彩度の高い色調に仕上げてあります。今はみなさん、こういった感じがお好みのようですね。ポツリポツリとHαも写っています。下の画像は部分拡大(等倍)ですが、撮影日のシーイングがよかったのか、スタークラウドが分解してます。口径107mmとは思えない細部の写りです。この作品も天文誌入選レベルの仕上がりと思います。投稿コーナーの作品レベルがかなり高くなってしまい、嬉しい限りですが、初心者の皆さまのお気軽なご投稿もお待ちしています。ユーザーの皆さんで、このコーナーを盛り上げていきましょう。

2018年11月 5日 (月)

64P/スイフト・ゲーレルス彗星。

北海道にお住まいの斎藤雅也様より「64P/スイフト・ゲーレルス彗星」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 64p

●64P/スイフト・ゲーレルス彗星
2018年11月3日21時44分~ オリンパス ED150mm F2.0 絞りF2.2 オリンパス PEN E-PL6 ISO1600 露出30秒×16枚コンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 撮影地 北海道伊達市
 
■コメント
昨夜は久しぶりの快晴で気合を入れて近くの峠へ行こうか(comet 46p狙い)と準備していたところ、ヒグマ出没注意の情報が入り、急きょ自宅前撮影になってしまいました。で、ターゲットをComet 46pから64pへ変更したのですが、隣家の照明や道路を行き交う車のヘッドライト…、30秒露出と雨傘の影で回避でした。笑
現在使用しているオリンパスED150mmF2.0のクセが、最近になってやっと分かってきましたが、チョットしたピントのズレでオレンジ色のハロー?が出現します(絞り値2.0~2.5の間)。これからの季節は気温変化をチェックする温度計が必需品になりそうです。
SWAT-350は快調に働いてくれます。先日PMを測定してみましたが±5~6秒程でした。SWAT-350を導入後に月撮影専門の役目に回ったSP-DXとほぼ同じくらいの追尾精度ですが、何と言ってもSWAT-350は重量が軽い!気軽に持ち出せるのが良いですね。
 
■係より
アンドロメダ銀河と64P/スイフト・ゲーレルス周期彗星のツーショットです。ちょうど近日点を迎えたところです。彗星らしい緑色に輝く姿が美しいです。それにしても「ヒグマ出没注意」とは、北海道ならではの恐怖ですね。命の危険がありますから、決して無理は出来ません。私がメインで撮影している房総は、熊はいないので安心ですが、大型の野生動物としてはイノシシと鹿と猿が出ます。撮影中の深夜に近くの山でガサガサと大きな音がすると、一瞬背筋が凍ります。天体ファンが野生動物に襲われたという話は聞かないですけど、ちょっと怖いですね。SWAT-350は追尾精度もよく、とても快調なようで安心しました。ぜひこれからも活用していただき、素晴らしい写真をものにしてください。また撮れたらお送りください。お待ちしています。

2018年10月29日 (月)

M31アンドロメダ銀河。

北海道にお住まいの斎藤雅也様より「M31アンドロメダ銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2018年10月20日00時45分~ オリンパス ED150mm F2.0 絞りF2.8 オリンパス PEN E-PL6 ISO800 露出60秒×20枚コンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾
 
■コメント
北海道の斎藤です。月が地平線に沈んだ直後に撮影を始めましたが、月明かりの残光の影響か?色彩の無い不思議なM31になってしまいました。宇宙空間にポッカリ浮かぶM31の姿を20数年振りに撮影してみましたが、SWAT-350は焦点距離150mmのレンズとはいえ、20枚連続ノーミスで追尾してくれました。長焦点レンズで使用しているMS-5と同様な安心感をあたえてくれる赤道儀です。
 
■係より
天気がよくなってきたせいか、このところご投稿が増えてきて、とてもありがたいです。さて今回は、秋の王様、アンドロメダ銀河です。超巨大銀河だけあって150mmでもこれだけ見事な渦構造が写ってくれます。斎藤さんは「色彩感がない不思議なM31」と表現されてますが、かえってナチュラルですっきり見えていい感じではないでしょうか。これくらいの構図だと宇宙の広がりも感じられますね。MS-5とSWAT-350、カテゴリーはまったく異なりますが、どちらも高精度追尾が共通点ですね。(笑) ぜひまたご投稿ください。お待ちしております。

2018年10月24日 (水)

シグマ105mm F1.4 Artによるオリオン座。

兵庫県宝塚市にお住まいの吉田隆行様から、久しぶりにご投稿いただきました。話題のシグマ105mm F1.4 Artよる「オリオン座」です。
 Orion

●オリオン座
2018年10月13日 シグマ 105mm F1.4 DG HSM (F2.5で撮影) キヤノン EOS 5D MarkII(ノーマル) ISO1600 2分露出×24枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 岡山県備前市吉永町にて撮影
 
■コメント
シグマ105mm F1.4 DG HSMを使用して撮影したオリオン座の写真です。ベテルギウスからリゲルまで、フルサイズの画角いっぱいに写りました。天体用フィルターに換装していないデジタル一眼を使用したため、赤い星雲の写りは弱いですが、逆にナチュラルな仕上がりになりました。周辺まで点像に保つためにF2.5まで絞りましたが、ISO1600の設定で、1枚あたり僅か2分の露光時間でこれだけ写るのは魅力的です。最近、なかなか晴れませんが、この組み合わせなら、僅かな晴れ間を狙って写せそうです。
 
■係より
最新シグマレンズ105mm Artでの作例です。周辺星像の改善を狙って、F2.5と2段近く絞っての撮影ですが、そのおかげで全面シャープな星像が埋め尽くしました。また作例のように分子雲がモクモクのエリアだと、全体の画質のバランスを考えると周辺光量の確保も大変重要で、F2.5まで絞ることで充分均一な画質を得ています。ノーマルカメラとはいえ、ナチュラルな仕上げのなかに、赤い散光星雲も落ち着いた感じで表現されていて、とても美しく鑑賞できます。さすが吉田さんといった作品ですね。吉田さんは、多くのアマチュアの目標となる作品を多数発表されています。こちらのページも是非ご覧ください。いつもありがとうございます。次回作にも期待しております。
 Swat350

吉田さんのSWAT-350撮影システム。シグマ105mm F1.4 Artは重量級?レンズなので、ドイツ式に組んで運用されました。もちろんノータッチ追尾でまったく問題ありません。

2018年10月21日 (日)

はくちょう座γ星サドル付近。

東京都八王子市の関原謙介様より「はくちょう座γ星サドル付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo●はくちょう座γ星サドル付近
2018年10月9日21時50分~ コーワプロミナー500+レデューサーTX07使用(合成焦点距離350mm)F4 ニコン D810A ISO1600 3分露出×45枚 総露出時間135分 SWAT-350による追尾撮影 MGENによる1軸オートガイ PixInsightによるキャリブレーションおよび加算処理 ステライメージ8とNikon Capture2にて追加画像処理 撮影地 西伊豆松崎町
 
■コメント
先週前半、西伊豆は好天に恵まれやっと撮影ができました。とは言っても、撮りたかった夏の被写体は早々と西へ沈み、夜半過ぎにはオリオンも昇ってきて、あらためて季節の変化の早さを感じました。送付した写真は白鳥座のサドル付近です。もう1時間ほど露光時間を稼ぎたかったのですが、西伊豆の西の空は、駿河湾添いの都市の光害がひどく、途中であきらめました。でき上がった画像はちょっと物足りないので、画像処理で星に光条を入れてみました。ところで、最近スカイクオーリティメーターを購入しました。撮影地の夜空の質を客観的に計ってみるつもりです。西伊豆では、天頂から南の空は暗く21.4が出ました。これはかなりいい値のようです。
 
■係より
いつもご投稿いただきまして、ありがとうございます。関原さんの最新作はサドル付近です。2時間を超える露出時間と丁寧な画像処理で素晴らしい階調に仕上がっていますね。ピント合わせも申し分ありません。一瞬イプシロンで撮影されたのかと勘違いするよいうな光条とシャープな星像です。この光条、画像処理で入れたそうです。サドル付近は単調な赤一色になりがちですが、微妙なトーンが表現されていて、お見事としかいいようがありません。サドルの北に小さな青い反射星雲?もあるんですね。知りませんでした。この作品も雑誌のコンテストに応募すれば入選レベルと思います。この夏は壊滅的な状況でしたが、晩秋からの天気に期待したいですね。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2018年10月19日 (金)

21P/ジャコビニ-ツィナー彗星。

北海道にお住まいの斎藤雅也様より「21P/ジャコビニ-ツィナー彗星」をお送りいただきましたので、早速ご紹介いたします。
 21p1
21p

●21P/ジャコビニツィナー彗星
2018年8月18日00時26分~ オリンパス ED150mm F2 絞りF2.8 オリンパス PEN E-PL6 ISO800 露出60秒×2枚コンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 ※下の文字入りは係が作成
 
■コメント
初めまして!斎藤と申します。SWAT-350を購入後、8月頃からやっと稼動できる状態になり早速comet 21pを撮影してみました。撮影地に到着して10分以内に撮影が開始出来るフットワークの良さには大変助かっております。(SWAT-mini では5分ですが、、) 私のようなSWAT-350を車から降ろし、4~5分でセッティングを終了し撮影開始!と言うような使い方には最適の機材です。追尾性能の方も今のところ安定して300~400mm望遠レンズで3分間をこなしてくれております。
 
■係より
初投稿、どうもありがとうございます。彗星のご投稿は、かなり久しぶりです。そこそこ明るくなった21P/ジャコビニツィナー彗星の勇姿ですね。撮影の頃は、まだカシオペヤ座で胎児、ハート星雲の近くでしたが、その後、冬の天の川の中を移動して、先日かもめ星雲と重なるというイベントがありました。作品では、きれいな緑色と尾を見事に捉えてますね。オリンパスのレンズとカメラによる撮影ですが、オリンパスもフジやペンタックスのよに、無改造で赤い星雲が写ります。作品の下の方に赤い散光星雲が写っています。これから冬の大型天体が目白押しですので、ぜひ赤い散光星雲を狙ってみてください。また撮影されましたら、お気軽にご投稿ください。お待ちしております。

2018年10月15日 (月)

M42オリオン大星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「M42オリオン大星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M42

●M42オリオン大星雲
2018年10月13日02時~ シグマ 150-600mm F5-6.3 DG 600mm 絞り F7.1 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO3200 露出240秒×13枚+露出90秒×20枚+露出30秒×20枚+露出15秒をステライメージ8でコンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
10月13日午前2時からM42を撮影してみました。皆様が露出を何段階かに分けてコンポジットするらしいので、自分も挑戦しましたが、どうするのかよくわかりません。赤道儀はSWAT-350、カメラは改造済のEOS6D、レンズはシグマ望遠ズーム150-600を使い600ミリで撮影、ISO感度は3200です。4段階の露出で撮った画像をコンポジットしました。まだHDR処理というのが、理解できてないので、今後の課題です。
 
■係より
今季初のM42です。もう冬の王様が登場する季節なんですね。関東地方では、この秋、いまだにすっきり晴れてくれなくて、ぜんぜん写真が撮れません。九州では晴れた日が多いのでしょうか? 羨ましい限りです。さて、通常の露出に短時間露光を合成するにはHDR処理がおすすめです。グッと階調が豊かな作品になりますので、ぜひマスターしていただければと思います。ただ、白飛びしてる部分をすべて描出しようとすると、ちょっと気味の悪い画像になりますので、適度に飛ばしてしまった方がよいと思います。下に参考画像をお掲載します。ご投稿。ありがとうございました。ぜひまたお気軽にお送りください。
 Hdr_2

何段階かに分けて撮った画像をPhotoshopでHDR合成した例です。飽和したオリオン星雲中心部に短時間露光を乗せて白飛びを抑えています。恒星の白飛びにも効果的です。

2018年10月 7日 (日)

M33とバブル星雲付近。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「M33」と「バブル星雲付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M33r

●M33
2018年10月1日、10月6日 シグマ 150-600mm F5-6.3 DG 600mm 絞り F7.1  キヤノン EOS X7i(IR改造) ISO3200 露出5分×12枚+露出4分×21枚 合計33枚(総露出144分)をステライメージ8でコンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 大分県佐伯市
 M52ngc7635r

●バブル星雲付近
2018年10月7日19時56分~21時06分 シグマ 150-600mm F5-6.3 DG 600mm 絞り F7.1  キヤノン EOS X7i(IR改造) ISO3200 露出4分×18枚(総露出72分)をステライメージ8でコンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
今年の春から何故か所有しているオートガイダーM-GENの調子が悪く、販売店で交換してもらって無事に解決しました。自分の使っていたM-GENのどこかに悪い個所があったと思いますが、その原因がわからず、悩んでいたので、解決できて嬉しいです。さて、作例ですが、広い範囲の撮影では光害を拾いやすいので、最近はシグマ望遠ズーム150-600で撮影しています。使用赤道儀はSWAT-350、カメラはX7i、600mmの焦点だと35mmフルサイズに換算するとノートリで960mmの画角となり、かなりの長焦点です。今月に入り、昨夜(10月7日)までに撮影した二つの対象をお送りします。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。結局、今年も昨年並みに天気が悪くて、作例コーナーも閑古鳥でした。ようやく晴れ間も出るようになってきましたので、これからのご投稿に期待したいところです。今回お送りいただいたのは600mmによるM33とバブル星雲付近です。M33はトータル2時間半近い露出で淡く拡がる腕や暗黒帯を見事に捉えています。改造カメラなので、Hαもよく出ていますね。バルブ星雲付近も赤い散光星雲の拡がりがよく写ってます。星雲の左上の散開星団はM52ですが、けっこう密集していて600mmくらいでないときれいに分解しないかもしれません。どちらもたっぷり露出してよい出来です。また撮れましたら、お気軽にご投稿ください。お待ちしております。

2018年9月19日 (水)

網状星雲。

愛知県春日井市のHUQ様から、香川で撮影した「網状星雲」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Photo

●網状星雲
2018年8月18日~20日 ボーグ 55FL+レデューサー (f=200mm F3.6) ニコン D810A ISO1600 露出3分×176枚コンポジット SWAT-350(赤経体)+ SS-one mini(赤緯体)2軸ガイド(PHD2) 撮影地 香川県

■コメント
前回お送りした「M16わし星雲とM17オメガ星雲」に続いて撮影したはくちょう座の網状星雲です。今回の撮影に使った機材(写真下)をご紹介します。光学極望と電子極望が両方ついてますが、2軸ガイド中は極軸の設定精度はさほど要らないため、光学極望を用いてサクッと極軸設定を終わらせています。今回電源をモバイルバッテリーからカメラの電源を取るアダプターが使えることが分かったため、12V出力の電源が不要になり、全体重量が10kgを切りました。3本ある 26800mAh モバイルバッテリーのうち1本はデジカメ、1本はガイド/電視ファインダー用スティックPC、残る1本でSWAT-350、SS-one mini、鏡筒用ヒーターを使っています。
  
■係より
トータル9時間近い露出で、大きく拡がる網状星雲全体を捉えた作品です。天の川の近くなので、微光星で埋め尽くされますね。網状星雲の位置はこちらを参考にしてください。
 Swat35055fl

撮影に使った機材。アルカスイスのパーツを組み合わせてエルボー式に赤緯体を搭載し、バッテリーをカウンターウェイト代わりに使用する無駄のない構成です。

2018年9月 8日 (土)

火星への回廊と天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より石垣島で撮影した火星と天の川をお送りいただきましたのでご紹介します。なお、この作品は天文ガイド10月号入選作です。
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●火星への回廊と天の川
撮影日 2018年7月13日21時53分~22時23分 ニコン 14-24mm F/2.8G ED 14mm, F3.5で使用 ニコン D810A ISO1600 星画像 60秒露出×20枚コンポジット+地上画像(固定) 60秒×3枚コンポジット 総露出時間20分 PixInsightで加算処理 PhotoshopCS6で星画像と地上画像の合成処理 Nikon Capture2にて追加の画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 石垣島伊原間地区
 
■コメント
石垣島で「本気の」台風を体験した3日後にようやく天候に恵まれ撮影した火星と天の川です。水平線近くにある月に向かって水面の反射が帯状に続いている様子を「月への道」などと表現しますが、この夏の夜空の主役、火星が水面に作る光の道を天の川とともに撮影する事ができました。最初からねらっていたわけではないのですが、試し撮りのコマにこの光の帯が写っていたため、これを主役にして撮影する事にしました。この日も雲の飛来する不安定な天候で、トータル20分の露光を確保するのがやっとでしたが、良質な夜空に助けられました。この写真は今月号の天文ガイド、ビギナーの部で入選作品に選ばれました。日頃、このサイトへ投稿する写真を「巧みに」ほめていただいき、勇気づけていただいているお陰と感謝しております。
 
■係より
天文ガイド10月号ご入選、おめでとうございます。SWATユーザー様の作品が入選するのは、我がことのように嬉しいです。今回はその入選作をお送りいただきました。最優秀候補に残っただけあって、とても美しい星景写真に仕上がってます。「火星への回廊…」というタイトルも秀逸で大接近の火星の明るさがあれば、これだけ立派な「回廊」が写せるのにはびっくりしました。そして石垣島の濃い天の川が自然に描写されて、なんとも芸術的な作品となりました。ご投稿、ありがとうございます。そろそろ秋の長雨シーズンですが、また撮れたらお送りください。お待ちしております。

2018年9月 1日 (土)

ラ・パルマからの天の川と大流星。

チェコのアマチュア天文学者、Zdenek Bardonさんから、カナリア諸島ラ・パルマにて、SWAT-300で撮影した星景写真をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Magic_mw_bardon18

●MAGIC望遠鏡の上の天の川
2018年8月10日 Zeiss Otus 28mm F1.4 ニコン D810A ISO3200 露出60秒×15枚+60秒固定×1枚 SWAT-300にて自動追尾 撮影地 スペイン領ラ・パルマ島
 Fireball_lapalma_bardon18_08

●火球
2018年3月15日 Zeiss Milvus 18mm F1.4 ニコン D810A ISO3200 露出60秒×1枚+60秒固定×1枚 SWAT-300にて自動追尾 撮影地 スペイン領ラ・パルマ島
 
■コメント
私はチェコのアマチュア天文学者です。最近はヨーロッパ南天文台のESO Photo Ambassadorと呼ばれています。私はSWAT-300にとても満足しています。
数週間前ですが、私はスペイン領ラ・パルマ島(カナリア諸島)のロケ・デ・ロス・ムチャチョス天文台から帰国しました。私はペルセウス座流星群を捉えるために、そこで数日を過ごしました。撮影した画像から2枚を送ります。
The mount SWAT-300 is a fantastic and precise piece of equipment! Great work!
 
■係より
チェコのZdenek Bardonさんから4ヶ月ぶりのご投稿です。今回はカナリア諸島ラ・パルマからの天の川になります。沖縄とほぼ同じくらいの緯度になります。透明度がよいのか、低空までコントラストの良く仕上がっています。M16からえび星雲まで点在するHα散光星雲がよくわかりますね。2枚目の流星は放射点が異なるのでペルセ群がどうかはわかりませんが、とにかく痕を伴う大流星が写ったのはラッキーでした。秋の銀河に見事な華を添えてくれましたね。撮影に使われたツアイスのレンズも星像がとてもシャープでいいですね。最後に、SWAT-300にとても満足されているようで、生産者としても嬉しい限りです。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2018年8月30日 (木)

M16わし星雲とM17オメガ星雲。

愛知県春日井市のHUQ様から、一年ぶりの投稿です。今回は「M16わし星雲とM17オメガ星雲」をお送りいただきました。
 M16m17

●M16わし星雲とM17オメガ星雲
2018年8月17日~18日 ボーグ 55FL+レデューサー (f=200mm F3.6) ニコン D810A ISO800 露出0.5分×1枚+1分×3枚+2分×111枚+3分×24枚コンポジット SWAT-350(赤経体)+ SS-one mini(赤緯体)2軸ガイド(PHD2) 撮影地 香川県
 
■コメント
この夏、8月17日から20日にかけて、ターゲットをM16、M17 と 網状星雲に絞り、空の許す限りひたすら撮り重ねました。まず処理の終わったM16、M17を送ります。透明度はそこそこ良かったものの薄雲の通過が多く、クリアな写真は殆ど得られませんでしたが、程度の酷くないコマは全部コンポジットに混ぜ込んで処理しました。全体の色調、全体の中での淡い星雲と微光星の調和に気を遣って処理しました。
 
■係より
久しぶりのご投稿、ありがとうございます。この夏の天気はイマイチだったようで、作例画像の投稿がパタッと止まってしまいました。私自身も3ヶ月以上も撮影に出かけてないので、そろそろ星空の下に行きたくてウズウズしています。さて、お送りいただいたのはボーグ55FL+レデューサーで撮影されたM16、M17付近です。55FLはシャープな星像で定評がありますね。さすがに最周辺では星像が崩れますが、中心から広い範囲で鋭い星像が敷き詰められてます。明るい散光星雲がタイトルのM16(上)とM17(下)です。200mmですと周辺の淡い星雲も構図にちょうど良く取り込めますね。ちなみにM16の上(北)の赤い散光星雲はシャープレスカタログでSh2-54の番号が振られています。

2018年8月16日 (木)

M27亜鈴状星雲。

神奈川県横須賀市の関謙一郎様より、SWAT-350ノータッチ追尾で撮影したM27亜鈴状星雲を初投稿いただきましたので、ご紹介します
 M27

2018年8月14日 ペンタックス75EDHFII 500mm F6.7 ニコン D810A ISO2500 60秒露出×2枚コンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 撮影地 乗鞍高原
 
■コメント
ただ今、乗鞍高原に来ております。オールドテレスコープですが、果たして500mmのノータッチガイドはどうなるやら…。試してみたくなり、急遽回転ユニットを追加購入して馳せ参じました。なにせ星像が甘くて光軸もピントも? 更に夕立後の薄モヤの中でしたが、無事テスト出来ました! ゆくゆくはボーグ107FLにてチャレンジしたく、色々練習して行きますのでコメントなど頂けましたら幸いです。今までの架台はEM-1でしたが、SWATでも何の問題もなく追尾できてしまうなんて素晴らしいですね。まだまだ歩留まりが悪いので、バランスなども今後追い込んで行きます。
 
■係より
このたびは、ご投稿いただきまして誠にありがとうございます。SWAT-350で500mmノータッチ追尾による惑星状星雲M27です。ポータブル赤道儀で500mmクラスをガイドしようとすると通常はオートガイドが必要ですが、SWAT-350の追尾精度なら、露出を1~2分に切り詰めることで充分に追尾可能です。ペンタックスの75EDHFIIはかなり懐かしいですね。このレンズ、フラットナー内蔵なので周辺までなかなか良好な星像のようです。SWAT-350にぴったりのサイズですし、この組み合わせで個々の天体をクローズアップするのも練習にちょうどいいと思います。今回、北が斜め右上方向になっていますが、北を真上にした方がよいでしょう。これからもSWAT-350で撮影をお楽しみください。またよい写真が撮れたら、ぜひお送りください。
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関さんの撮影システム。三脚の足の一本が北に向くようにして、極軸微動ユニットの上下微動ハンドルがだいたい南北になるように設置すると安定して便利ですよ。ポールマスターSWATで極軸設置もバッチリですね。

2018年7月31日 (火)

土星と火星。

東京都八王子市の上村裕様より、大接近を迎えた火星と土星のツーショットをお送りいただきましたのでご紹介します。
 Saturnmars

●土星と火星
(土星)2018年7月29日22時18分~ 1/28秒露出 (火星)2018年7月29日23時23分~ 1/500秒露出 共通データ ボーグ107FL+Or6mm QHY5III178M AutoStakkert!3で500枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 東京都八王子市
 
■コメント
台風一過の29日、関東は好天に恵まれましたが、満月直後の月が煌々と輝いています。なかなか新月期に快晴というのは難しいですね。そんな中、久しぶりにCMOSカメラで惑星を撮影しました。今年は、間も無く火星の大接近を迎えますね。Windyを確認すると、上空の風も穏やかな予報でしたので好シーイングが期待できました。まず、南中を迎えた土星を撮影です。眼視したところ、予想通り気流は安定しており、カッシーニの空隙がくっきり見えます。撮影した動画をスタックしても、昨年より構造が出てくれました。この口径では、これくらいが限界なのでしょうか。続いて、火星です。見た目の大きさは土星より大きく明るいのですが、はっきりとした模様はプレビューでは確認できません。ダメもとでRegistaxで強調処理したところ、それらしい構造が出てきてくれましたが、なんとも微妙です。画像は、2惑星の視直径の違いがわかるように、同じ条件(拡大率)で撮影しています。去年同様、モノクロCMOSカメラにフィルターレスという乱暴な撮影ですが、機会があればカラーで撮影したいですね。
 
■係より
いや~、これはビックリの土星と火星です。口径10cmとは思えないほど模様が描出されており、驚かされました。シーイングもピント合わせも上等で、QHY5III178Mの性能もよいのでしょうが、まるで30cmクラスで撮影した画像を見ているようです。素晴らしい作品に仕上がりました。
さて、ただいま大接近を迎えているのが火星です。砂嵐で一時は模様が見えなくなってしまい、どうなるかと心配されましたが、ここに来て模様もよく写るようになってきました。小口径でも充分に楽しめますので、この夏、ぜひ観察していただきたいと思います。
上村さん、どうもありがとうございました。またの投稿、お待ちしております。

2018年7月27日 (金)

デネブ、サドル周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm Artによる「デネブ、サドル周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Cygnus2

●デネブ、サドル周辺
2018年7月15日0時15分~2時58分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 240秒露出×41枚、70秒×12枚(F2.8)、15秒×15枚(F2.8) 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
先日掲載していただいた「バンビの横顔周辺」を取り終えた後、やや予想外の快晴が続いたことで、もう1対象、夏の定番領域を撮影することができました。こちらは広大な赤い輝線星雲が目立ちますね。さすがは天の川。星がボンボン爆発したであろう領域だということがわかります。有名な北アメリカ星雲はその一部に過ぎないんですよね。135mmくらいの画角だと、その辺りがよくわかります。
ただ、こちらを撮影中、レンズが曇ったのか、それとも上層雲が薄くかかったのかは不明ですが、デネブなどの輝星の周りに光芒が大きく写ってしまいました。そのため、全体的になんとなく滲んだようにぼやけた画像になってしまったのが残念です。
 
■係より
バンビの横顔に続いて、蒼月さんの素晴らしい作品をもうひとつ。はくちょう座の中心部をシグマの神?レンズ135mm Artで狙いました。中央やや上が一等星のデネブ、その左(東)に拡がる北アメリカ星雲とペリカン星雲は昔から超有名な大型のHα散光星雲です。画面右下の恒星が二等星のサドルで、この星のまわりにも明るい散光星雲があります。135mmだと、それらをまとめて構図に収められ、F2.2という明るさで、3時間近い総露出とすることで、周辺に大きく拡がる散光星雲の全貌を捉えることができました。単調な赤一色になりがちですが、青い成分を残すことで星雲の微妙な階調を維持してます。夜露か薄雲で輝星が滲んだとのことですが、かえって味が出てよい雰囲気だと思います。ご投稿、ありがとうございます。8月の作品も期待しております。(笑)

2018年7月23日 (月)

石垣島北部で撮影した天の川中心部。

東京都八王子市の関原謙介様より「石垣島北部で撮影した天の川中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Ishigaki_

●石垣島北部で撮影した天の川中心部
撮影日 2018年7月9日23時35分~0時05分 サムヤン 35mm F1.4D 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 80秒露出×21枚コンポジット 総露出時間28分 PixInsightで加算処理 PhotoshopCS6およびNikon Capture2にて追加の画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 石垣島久宇良地区
 
■コメント
7月9日に石垣島の北部にある久宇良と呼ばれる部落のさとうきび畑で撮影した天の川中心部です。この日は910ヘクトパスカルにまで発達した強力な台風8号の来る前日で、天候も安定せず、晴れたと思えばすぐに雲がわいて来るといった夜でした。(そもそも台風の前日に撮影ができたのがめっけものでしたが。)そこで、露出時間を短めにしてなるべく多数コマを撮影し、雲の入ったコマを除外する作戦で行きましたが、なんとかトータル30分程度の露出時間を確保するのが精一杯でした。次の日は、沖縄に来る「本気の台風」を体験する事になりました。
石垣島北端に近い久宇良地区はおそらく日本では光害最小の場所かと思います。素晴らしい星空でした。
 
■係より
石垣島が猛烈な台風に襲われる前日の夜に撮影した天の川中心部です。さそり座といて座がコントラストよく仕上がっています。なんと言っても本土では好条件で撮影するのが困難な南天低くまで、これだけよく写っているのがとても印象的。えび星雲のさらに南のNGC6193付近の赤い散光星雲まで構図に捉えました。サムヤンの35mmレンズもF3.5まで絞って、周辺までシャープな星像と均一な光量を確保しています。撮影地の条件もよいと思いますが、素晴らしい天の川です。どうもありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2018年7月20日 (金)

バンビの横顔周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artによる「バンビの横顔周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Bambi

●バンビの横顔周辺
2018年7月15日20時55分~23時35分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 150秒露出×48枚、60秒×15枚(F2.8)、15秒×15枚(F2.8) 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
先日の日曜日に、猛暑の下界から天城高原に逃避して撮影してきました。新月期の連休中日ということで、大勢の天文ファンでごった返すかと思いましたが、事前の天気予報がイマイチだったからか、集まった天文ファンは意外と少なく、私を含めて8名でした。しかし、夕方こそ予報通りやや曇りがちだったものの、夜8時を過ぎた頃にはまさかの快晴に恵まれまして、明るい光学系で十分な時間をかけて定番の領域を撮影することができました。いわゆるバンビの横顔を中心に、左上の Sh2-54 から右下の干潟星雲(M8)まで、「美味しいもの全部乗せ」です。しかも、土星のトッピング付き。贅沢です。

スタック枚数が多いためノイズが少なく、とくにノイズリダクション処理はしていないのですが、十分滑らかな画像に仕上がりました。高解像度版(https://flic.kr/p/27SST6R)で見てもそれがお分かりいただけるかと思います。
 
■係より
いつもありがとうございます。最近、すっかり定番の構図になったバンビの横顔周辺です。恒星の色を飛ばさないように短時間露出を合成するテクニックも駆使し、いつもながらのお見事な仕上げで、とても美しい作品となりました。フルサイズ135mmの画角がピッタリと思える構図で、周辺に拡がる主な赤い星雲もすべて捉えています。シグマの135mm F1.8 Artレンズの星像は全面シャープで非の打ち所がありません。F2.2まで絞ってトータル2時間という短時間(?)露光ですが、これだけ階調豊かに仕上げられるのは、やはり明るさは正義でしょうか。気温が高い夏はノイズ的に不利ですが、コンポジット枚数を稼げばノイズは気にならないそうです。

2018年7月16日 (月)

渋峠からの天の川。

神奈川県にお住まいのBoyackies様からの初投稿で、「渋峠からの天の川」です。
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●渋峠からの天の川
撮影日 2018年7月14日23時頃 AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G ED 14mm 絞り開放 ニコン D5 ISO1000 130秒露出 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 志賀高原渋峠
 
■コメント
14日の夜、ようやく新月と晴れが重なって始めて赤道儀を使用いたしました。最初は北極星がなかなか見つける事ができず使用を断念いたしました。しかし、くじけず翌日も挑戦し、北の方角を5分露出して撮影し、星が線になった写真の中で動かない星を見つけると言う方法で、ようやく極軸合わせに成功し天の川の写真を撮ることができました。雲海も出始めてきたので山と雲海と天の川がうまく撮れました。
 
■係より
Boyackies様の初投稿になります。SWAT-350を使っての初撮影で、これだけ美しい天の川が撮れたのはラッキーでした。コントラストのよい天の川中心部と下界に拡がった雲海が、幻想的な雰囲気を醸し出していて、素晴らしい作品に仕上がりました。ニコン純正の14-24 F2.8ズームを広角側14mm開放で使いましたが、このサイズでは星像に不満はありませんし、周辺減光も星景写真としては味が出てよい感じです。左の輝星は大接近中の火星です。14mm超広角での撮影でしたら、厳密な極軸合わせは必要なく、極端に言えば、だいたい北に向ければ大丈夫です。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2018年6月 3日 (日)

富士山と天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より「富士山と天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●富士山と天の川
撮影日 2018年5月15日1時00分~2時30分 AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G ED 16mm 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 60秒露出×24枚コンポジット 総露出時間24分 地上画像は固定にて40秒露出×15枚コンポジット PixInsightで加算処理 PhotoshopCS6で画像合成 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
5月15日の未明に撮った天の川です。山梨県側から富士山と天の川を狙いましたが、太平洋側の都市からの光害で天の川にコントラストがつきませんでした。どなたかも言ってましたが、まさに「富士山は光の海に浮いている」です。光害を少々甘く見ていました。露出時間が少なかったようです。コントラストの良い結果を得るためには天の川でも1時間を超える露出時間が必要かもしれません。
 
■係より
この時期の貴重なご投稿です。いつもながらの関原さん調の美しい星景写真です。富士山にかかる夏の天の川を16mm超広角で狙いました。折り重なる山々のシルエットの向こうに富士山が浮かび、夏の天の川の中心部が自然な感じで配されています。構図、仕上げとも申し分ありません。こういう作品を見ると、本当に星空の下に出かけたくなりますね。ギトギトの天の川もいいですが、それとは異なる優しい雰囲気がステキです。いよいよ梅雨入りが迫りました。夏本番前の充電期間と思って、しばしの辛抱ですね。ぜひまた、お送りください。お待ちしております。

2018年5月21日 (月)

アンタレス付近。

東京都八王子市の上村裕様より、シグマ 135mm Artによる「アンタレス付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo●アンタレス付近
2018年5月14日22時55分~ シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 240秒露出×49枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理  撮影地 静岡県伊豆市
 
■コメント
梅雨入り前の最後のチャンスになるかもしれない5月の新月期ですが、天気は微妙ですね。そんな中、14日夜に天城へ遠征して撮影したアンタレス付近の画像をお送りします。すでに、蒼月様関原様の素晴らしい作品が掲載されています。お送りするか悩みましたが、撮影の好機ということでお許しください。(笑)
今回は、SIGMA 135mmでの撮影と決めていましたので、いつものドイツ式からフォーク式のシンプルな構成に変更しました。5分程度で下の写真のような状態までセッティングできます。この機動力がSWATの魅力ですね。(画像のレンズはBorg 55FLです。)
 
■係より
いま旬を迎えている「アンタレス周辺」です。このエリアは梅雨入り前に撮っておきたいですね。撮影対象が同じでも、機材や画像処理で個性が異なり、参考になります。遠慮なくお送りください。上村さんの作品は、F2.5で3時間以上の総露出となり、申し分のない階調が得られました。また、赤、青、黄色の星雲もナチュラルに炙り出して、全体として非常に美しい作品に仕上がっています。微光星と星雲を分けて処理することで、微光星を白飛びさせることなく暗く抑えたまま星雲を強調するという画像処理テクニックも秀逸です。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 Swat
上村さんのお気軽システム。上の画像はボーグ55FLですが、今回のアンタレス周辺はシグマの135mm Artで撮ってます。135mmレンズなら北の方向も向きますね。

2018年5月18日 (金)

ダークホースと銀河中心周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artとキヤノン40mmパンケーキによる作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
 01_darkhorse

●ダークホース
2018年5月15日0時30分~3時00分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 150秒露出×48枚コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
5月14日から15日にかけての夜は、待ちに待った快晴。平日ではありましたが、梅雨入り前の最後のチャンスかもしれないと、天城高原への遠征を強行しました。
今回のターゲットは、有名なアンタレス周辺領域の東隣にある暗黒帯群です。全体として黒い馬のような形に見えることから、海外ではダークホース星雲と呼ばれることもあります。干潟星雲は干潟に見えなくても、これは馬に見えるんじゃないでしょうか。以前から一度撮ってみたいと思っていたのですが、割と大きく、300mmクラスだと1パネルでは撮り切れないため、なかなか撮る機会がありませんでした。しかし、135mmだとご覧の通りピッタリです。
天の川ということもあって暗黒帯の周囲は明るく、短時間で撮影することも可能です。色とりどりな星雲が目立つ領域ではないので地味ではありますが、複雑に入り組んだ暗黒帯に萌える(笑)という方にはお薦めですね。
 02_centerofgalaxy

●銀河中心周辺
2018年5月15日0時25分~2時15分 キヤノン EF 40mm F2.8 STM 絞りF3.5 キヤノン EOS kiss X5(改造) ISO1600 240秒露出×27枚コンポジット SWAT-200にてノータッチ追尾 PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
今回の遠征では、主力赤道儀を SWAT-310 に切り替えて以降、すっかり引退していたご隠居様(SWAT-200)に再びご足労いただきまして、主力機材でダークホースを撮っている傍らでもう1ショット撮影していました。
先ほどのダークホースとだいたい同じ方向ですが、やや広い画角で銀河中心付近の夏の主役たちを一網打尽にした格好です。ダークホースとバンビがちょうど背中合わせになっていますね。
SWAT-200 のターンテーブルに普通の自由雲台を付けて、そこにもう一人のご隠居様(EOS kiss X5)を載せ、極軸も極軸望遠鏡で簡単に合わせただけ。三脚は普通のカメラ三脚。ガイドはもちろんノータッチという、超お手軽撮影です。レンズはキヤノンの EF40mm F2.8 STM。いわゆる「40mmパンケーキ」で、コストパフォーマンスが抜群に高いことで有名なレンズですね。開放だと APS-C でも周辺部にコマ収差がやや見られますが、F3.5くらいにするとそれも十分解消されます。なにしろ上述の通りの超お手軽撮影だったので、こちらの機材一式は片付けに3分とかかりませんでした。これなら大して手間はかかりませんし、片手で持ち運べるほど軽量です。設定にそれほど難しいところもありませんので、天体写真入門向けシステムと言っても良いかもしれませんね。またご隠居にも現役バリバリで活躍してもらおうかと思います。
 
■係より
いま撮り頃を迎えている銀河中心部二題です。135mmの方は「こんな構図も合ったのか…」と思わせるような銀河の切り取り方で、アンタレスの東側の暗黒帯をターゲットにしました。海外では「ダークホース」と呼ばれてるそうですが、私はそれを初めて知りました。どう見れば馬なのか、ちょっとよくわからないです。(笑) それはそうと、複雑に入り組んだ暗黒帯がなんだか怖いような感覚になりますね。もう一点、40mmパンケーキレンズでの作品は、135mmで撮ったエリアを含む、銀河中心部をオーソドックスな構図で狙っています。このレンズは非球面レンズを使ったシンプルな構成で、とても軽くて薄く、お値段もリーズナブルなレンズです。APS-CサイズならF3.5まで絞るとご覧の通りの全面シャープな星像で、高級なレンズに見劣りしない性能ですね。初心者が気軽に星座撮影を楽しむのにピッタリな感じです。M8干潟星雲の左の明るい星が土星、そのすぐ下がM22球状星団です。ご投稿ありがとうございます。またよろしくお願いします。

2018年5月13日 (日)

SWAT-350ノータッチによるM83銀河。

前回に続いて大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「SWAT-350ノータッチによるM83銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M83r

●SWAT-350ノータッチによるM83銀河
2018年5月10日21時20分~22時05分 シグマ 150-600mm F5-6.3 DG 600mm 絞り F7.1  キヤノン EOS X7i(IR改造) ISO6400 露出90秒×30枚をステライメージ8でコンポジット SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
最近オートガイド失敗する事を先日の作例写真で書きましたが、レンズを向ける方向によってという お言葉をいただき、南の空のM83を600ミリでM-GENでオートガイドしてみましたが、やはりオートガイドは失敗し流れていました。
そこでオートガイドはあきらめ 感度を倍にしてノータッチで撮影してみました。それが添付写真です。一部トリミングしています。ノータッチでここまで写るので、SWATは凄いです。極軸も合っていると思うのですが、今回M83の写真を添付しました。
 
■係より
オートガイドが安定しないようで苦戦されてますが、思い切ってノータッチに切り替え、M83銀河を撮影されました。オートガイドが失敗したときの流れの方向はどちらでしょうか。赤緯方向ならオートガイドはうまく機能していて、極軸の方位のズレが疑われます。M83はこの時間、ちょうど南中前後なので極軸の高度は多少ずれていても影響はないです。赤経方向なら、オートガイドの設定も考えられます。オートガイドの露出時間を短くして、感応度を上げたり、修正量などの微調整が必要かもしれません。その時にハンチングしてないかガイドグラフを見ながらチェックしてください。もしハンチングしてしまうなら、もう少し鈍くする必要があります。600mmともなると、ピクセル等倍で見て完全な点像に写すのは、大変困難ですが、この焦点距離でそこそこの点像が得られるようになると、技術的には1000mmでも大差ないです。ぜひ試行錯誤して、ものにしてください。このたびは、ご投稿ありがとうございました。またお送りください。

2018年5月10日 (木)

バンビの横顔。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「バンビの横顔」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●バンビの横顔
2018年5月10日0時35分~ キヤノン EF70-200 F2.8 135mm 絞りF3.5 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO3200 露出60秒×36枚をステライメージ8でコンポジット SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
お世話になります。大分県の志賀です。今年の春はあまりいい空がなく、またシグマ望遠ズーム150-600の600ミリとM-GENで系外星雲を何回か撮影に挑戦しましたが、ガイド不良で成功しません。昨夜も晴れたのでM101をX7iと600ミリで撮影しましたが、少し流れてしまいました。なぜか原因が分かりません。もう長焦点はあきらめて、加曽利さんのブログに掲載されていた「バンビの横顔」を初めて撮影してみました。こんなバンビの横顔とか今まで知らなかった領域です。SWAT-350でノータッチガイドです。ノータッチだから簡単ですね。あらためて 中望遠でノータッチガイドが簡単でいいなあと知った次第です。
 
■係より
いつもご投稿いただきまして、ありがとうございます。春の銀河の長焦点撮影で流れてしまったそうですが、原因はいろいろ考えられます。一般的には単純に赤道儀の追尾精度不足、オートガイダーの設定不良やバランスが合いすぎてバックラッシュ中でのハンチング、極軸の設置不良、機材の固定力不足、強度不足による撓みなどなど…。それらが複合していることもあるので、なかなか厄介です。簡単に解決したり、時間がかかったり…。レンズを向ける方向によって症状が変わることもあります。流れる方向を確認して、怪しいと思うところを一つひとつ潰して原因究明してみてください。手っ取り早く撮影するには、感度を上げて、星像が流れない露出時間以内に切り詰め、多枚数コンポジットするといいです。EOS 6Dは画質がよいので、ISO6400でもそこそこ使えますよ。
さて、今回はEF70-200ズームを135mm F3.5にセットして撮影したバンビの横顔です。上下の赤い散光星雲もバランスよく構図に取り込めています。ピントもガイドも申し分なく、素晴らしい出来栄えですね。ご自宅ベランダで、しかも気軽なノータッチ追尾でここまでの作品が撮れるのが、なんとも羨ましいです。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2018年5月 8日 (火)

西伊豆天城牧場付近からの天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より「西伊豆天城牧場付近からの天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●西伊豆天城牧場付近からの天の川
撮影日 2018年4月22日1時00分~2時30分 AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G ED 16mm 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 120秒露出×29枚コンポジット 総露出時間58分 地上画像および星空背景画像(固定撮影) 20秒露出×8枚 PixInsightで加算処理後PhotoshopCS6で画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 静岡県西伊豆町西天城高原
 
■コメント
この天の川は4月22日の未明に撮ったものです。この日は月が沈むのも遅いので、天の川だけを撮影対象にして露光をたっぷりと1時間かけました。この日は伊豆でも珍しいくらいのよい透明度で、天の川の濃淡が肉眼でもはっきりと見えました。そのせいもありコントラストの良い天の川が撮れたかと思います。次回からは地上風景も良いところを探し、よりドラマティックな天の川を狙いたいと思います。
 
■係より
美しい夏の天の川をありがとうございます。透明度がよかったこともあって、地平から昇る天の川をコントラストよく捉えていますね。いつもながらのナチュラルな仕上げも素晴らしいです。今後、地上風景も取り込んだ星景写真を狙うとのことですので、よりアーティスティックな作品が期待されますね。楽しみにしております。ぜひまたお送りください。

2018年5月 5日 (土)

天文台に懸かるアンタレスと天の川。

前回に続いてチェコのアマチュア天文学者、Zdenek Bardonさんから、ラシヤ天文台にて撮影した星景写真をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Sasori
Photo

●天文台に懸かるアンタレスと天の川
2018年3月15日 Zeiss Milvus 18mm F2.8 ニコン D810A 星野 ISO3200 60秒露出×10枚 地上(固定) ISO3200 60秒露出×16枚 SWAT-300にて自動追尾 撮影地 チリ ラシヤ天文台のESO観測所 ※星座入り画像は係が作成しました
 
■コメント
先日は「チリ、ラシヤ天文台からの黄道光」をフォトギャラリーに掲載していだきありがとうございます! 私にとって大きな栄誉です! 私はチリのラシヤ天文台でたくさんの画像を撮影しました。そのうちの一枚をお送りします。
 
■係より
前回に続いてため息が出るような南天の星空をお送りいただきました。南天だけにさそり座が逆さまになりますが、こんな低空まで抜群の透明度で光害とは無縁の地の素晴らしさを感じずにはいられません。高度な画像処理テクニックで超広角の星景写真をとても美しく仕上げています。構図に天の南極が入っていたので、参考になるように星座線入りの画像を作ってみました。今回のレンズは前回と異なる Zeiss Milvus 18mm F2.8ですが、このレンズも周辺まで良好な星像を結んでいます。南天の天の川の続きも見てみたいですね。Bardonさん、ありがとうございました。ぜひまた投稿してください。お待ちしております。
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Bardonさんと愛機のSWAT-300。

SWAT-300と私のスナップ写真もお送りします。チェコでSWAT-300を使用するには、日本とは北極の傾きが異なるので、特別なウェッジを作って対応しました。

2018年4月30日 (月)

チリ、ラシヤ天文台からの黄道光。

チェコのアマチュア天文学者、Zdenek Bardonさんからチリにあるラシヤ天文台にて、SWAT-300で撮影した星景写真をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●大気光と黄道光
2018年3月15日 Zeiss Otus 28mm F1.4 ニコン D810A ISO1600~3200 露出1~60秒 SWAT-300にて自動追尾 撮影地 チリ ラシヤ天文台のESO観測所
  
■コメント
私はチェコのアマチュア天文学者です。 2年前に大阪でSWAT-300を購入しましたが、それは素晴らしい一軸赤道儀で、私はとてもとても満足しています! パーフェクトな製品をありがとう! そのSWAT-300をチリのラシヤ天文台にあるヨーロッパ南天天文台(ESO)の観測所に持って行った際、撮影の機会がありました。
私は数週間前にチリから帰国しました。チリのラシヤ(ESOの観測所)で過ごした2週間は目覚ましいもので、天気は晴れ。私は熱心なアマチュア天文学者ですから、この機会を利用しなければなりません。滞在中に撮影した画像の一枚、「大気光と黄道光」を送ります。今回、異なる露出を合成しなければならなかったのと、新月2日前の月明かりと黄道光の処理はとても難しかったです。
 
■係より
Zdenek Bardonさん、初投稿ありがとうございます。チリにあるESO観測所からの星空です。素晴らしい透明度で低空までたくさんの星が写っています。砂漠地帯で標高2000mを超えるので、日本の空とは比較にならないほどの星空なんでしょうね。画像の上辺にM16、M17が写っています。ツアイスの28mmレンズの星像もシャープで、ため息がでる美しさです。それから、SWAT-300を絶賛していただいて、ありがとうございます。末永くご愛用ください。またの投稿、お待ちしています。

2018年4月25日 (水)

アンタレス周辺とIC4592。

東京都八王子市の関原謙介様より「アンタレス周辺とIC4592」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●アンタレス周辺とIC4592
撮影日 2018年4月21日0時30分~3時30分 Samyang 135mm F2.0 ED 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 180秒露出×54枚コンポジット 総露出時間162分 PixInsightで加算処理 ステライメージ8、PhotoshopCS6でさらに画像処理 SWAT-350とMGENによる1軸オートガイド 撮影地 静岡県松崎町
 
■コメント
申し訳ありません。蒼月様の作品とほとんどかぶってしまいました。先週金曜の晩から土曜日(21日)の未明は、久しぶりに穏やかに晴れた晩でした。(湿度が高く空の透明度はそこそこ程度でしたが、そんな贅沢は言ってられません。) さそり座も昇ってくるのが早くなり、風もほとんどなかったのでガイドも安定し、撮影した全てのコマを使う事が出来たこともあり、今回はトータル3時間近い露光時間を確保できました。この視野での撮影を2月から何度か試みていたのですが、露光時間を確保できた事で、今回なんとか満足できる結果が得られたようです。
 
■係より
前回の蒼月さんに続いて、関原さんのアンタレス周辺です。カブっても大いに歓迎です。このエリアは非常に美しく、みなさん狙ってますので、ある意味当然ですね。機材が異なるのも参考になります。蒼月さんと同じ135mmですが、関原さんは、Samyang製の135mm F2.0による作品です。F3.5まで絞って、最周辺まで鋭い星像です。3時間近い露出と上等な画像処理で、散光星雲や分子雲を見事に表現できました。あまりにも素晴らしいアンタレス周辺が続いて、私が房総で撮った作品はお蔵入りが濃厚です。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2018年4月23日 (月)

アンタレス周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm F1.8 Artで撮影した「アンタレス周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Antares

●アンタレス周辺
2018年4月21日0時40分~3時35分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 240秒露出×30(F2.2)+60秒露出×15枚(F2.8)+15秒露出×15枚(F2.8) SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
久しぶりに快晴の天気予報を受けて、融雪して間もない天城高原に行ってきました。予定ターゲットは未明の南天。関東近郊で南天を撮るならやはり天城ですね。この日の天城は透明度は今ひとつだったものの、一晩中快晴で、
珍しく風がほとんどない好条件に恵まれました。ところが、カメラ制御やオートガイドに使うPCを新しくしたばかりで、QHYカメラのドライバーをインストールし忘れるという大失態を演じてしまったのです。さすがに「今日は終わった」と諦めかけましたが、たまたま隣で撮影していた方がネットからダウンロードしてくださり、おかげで事なきを得ました。生まれて初めて「神様いた」と思いましたね(笑)。まさに九死に一生を得た思いがしました。あの方にはこの場を借りてお礼申し上げるとともに、ご覧の皆さんには、新しい機材を導入した時には事前の動作確認に手を抜いてはいけない、という教訓としていただきたいと思います。
さて、そんなこんなで撮影したのはこちら。アンタレス周辺です。SIGMA 135mm Artレンズの光学性能の高さは既に広く知られていますが、フルサイズ周辺部の星割れがほぼ解消されるという意味で、F2.2の明るさから常用できるところが素晴らしいですね。アンタレス周辺のカラフルな領域と青い馬頭星雲が程よく納まる画角も良いですね。
なお、今回の画像も高解像度版を flickr に置いてありますので、こちらもご覧いただけると幸いです。
https://flic.kr/p/2541vF4
最後に、帰りの伊豆スカイライン(滝知山展望台)から見た朝日が非常に美しかったので、それも撮ってみました。眼下の街は熱海です。かなり霞んではいましたが、一晩中撮影した後の帰り道でこういう景色に出会えると、疲れが吹き飛びますね。
 
■係より
PixInsightでの画像処理入門を連載していただいている蒼月様の最新作で、20日の夜に撮影したアンタレス周辺です。このエリアは、赤、青、黄の散光星雲に暗黒星雲や分子雲が入り混じるとてもカラフルで美しい印象的な星域です。天城の暗い空とたっぷりの露出、高度な画像処理で、シグマ 135mm Artレンズの性能を見事なまでに引き出した作品となっています。それにしてもシャープな星像ですね。フルサイズ最周辺までほとんど収差を感じさせない点像です。画像処理も申し分なく、アンタレス周辺の複雑な星雲はもちろん、右上の青い馬星雲もきれいに描出されていて、お手本となる作品です。わたしも房総でちょうど同じ構図で撮ったのですが、蒼月さんの作品があまりに素晴らしいので、ブログに掲載する気がなくなりました。(笑) ご投稿ありがとうございました。また素敵な作品を期待してます。
 Sunrise

伊豆スカイラインからの日の出。

2018年4月16日 (月)

南伊豆で撮った天の川。

前回に続いて東京都八王子市の関原謙介様より「南伊豆で撮った天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●南伊豆で撮った天の川
撮影日 2017年4月30日 AF-S Nikkor 14-24mm f2.8G ED 14mm 絞りF4 ニコン D810A ISO1600 180秒露出×9枚コンポジット 総露出時間27分 PixInsightで加算処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 地上画像は固定にて180秒露出×1枚 PhotoshopCS6で画像合成 撮影地 静岡県南伊豆町
 
■コメント
天候に恵まれず撮影が出来ない事もあり、これまでの撮影画像を再処理してみたりしています。この天の川は約1年前の昨年4月30日に南伊豆で撮影したものですが、1年前はうまく処理が出来ず、あきらめて放置してあったものです。そこで最近の腕前(笑)で処理してみました。まだまだ「完璧」からはほど遠いですが、なんとか見られるくらいには処理できたかと思います。
 
■係より
前回の夏の天の川に続いて関原さんの天の川です。撮影は昨年の4月ですが、これまで放置してあったものを最新の画像処理テクニックで処理されたそうです。条件のよい南伊豆だけあって、天の川中心部が浮かび上がって見えます。また、無理に炙らず、とてもナチュラルに仕上げてあるのがとても良いです。最近は派手に炙った彩度もコントラストも高めな天の川をあちこちで見てるので、こういった仕上げはなんだかホッとさせてくれます。関原さんのように自身の処理テクニックを確認する意味でも、過去のデータを再処理してみるのも面白いです。デジタルならでは楽しみ方でもありますね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2018年4月 7日 (土)

夏の天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より「夏の天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Combine_sma

●夏の天の川
撮影日 2018年3月25日 AF-S Nikkor 14-24mm f2.8G ED 14mm 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 80秒露出×24枚コンポジット 総露出時間32分 PixInsightで加算処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 地上画像は固定にて20秒露出×11枚コンポジットをステライメージ8で加算処理 PhotoshopCS6で画像合成 撮影地 長野県南牧村
 
■コメント
夏の天の川を撮りに長野県野辺山高原へ遠征しました。と言っても、夜中に現地に着くと曇り空と強風に迎えられ、あやうく帰るところでしたが、2時半頃から晴れ上がり、なんとか撮影できました。
ここは星空を売りにして観光を振興しようとしている土地のはずなのに、とにかく空、地上とも明るく、少々ガッカリです。不要な照明ぐらい消して欲しいものです。地上風景が明るく星画像との合成に苦労しました。あまりあら探しをせずに見ていただきたくお願い致します(笑)。
 
■係より
3月下旬ともなると、もう夏の天の川の撮影が楽しめますね。今回は野辺山まで遠征しての14mm超広角による作品です。さそり座からはくちょう座まで、東の空に横たわる夏の天の川を写し出していただきました。到着時は曇っていたそうですが、撮影時には快晴になってくれて、14mm超広角でも雲ひとつない見事な作品に仕上がりました。干潟星雲から北アメリカ星雲まで、点在する赤い散光星雲も確認できますね。地上と星空を別々に撮影して合成する「新星景」と呼ばれる撮影方法は、不自然な仕上がりになりがちですが、関原さんは違和感のないとても自然な感じで雰囲気をうまく醸し出しています。右上の輝星は木星、干潟星雲の左下が火星、さらに左下が土星です。この夏はいろいろ忙しくなりそうですね。(笑) ご投稿ありがとうございました。また撮れたら、お送りください。お待ちしています。

2018年3月31日 (土)

月齢7.6。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FLによる「月齢7.6」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Moon76

 

Moon76_1

 

Moon76_2

 

●月齢7.6
2018年3月25日20時9分~ ボーグ 107FL+フラットナー 1.08×+キヤノン EF 2x III+ケンコー 2×テレプラス 合成焦点距離 2592mm/F24.2 ソニー α7RIII ISO400 1/50露出 品質上位30枚(349枚中)をAutoStakkert!3で合成 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市 ※南部と北部は拡大トリミング
 
■コメント
最近は好天が続いていますが、月は太るばかり(笑)、次の新月期までこの調子が続けばいいですね。先週末から良好なシーイングに恵まれており、久しぶりに月面を撮影しました。光学系は普段撮影に使っているボーグ107FLですが、カメラをSony α7RIIIにしました。シャッターショックだけでブルブルと画面が揺れるほどの長焦点撮影の場合、ミラーレスカメラの電子シャッターは非常に有効で、一眼レフと比べるとシャッターショックが収まるまで次の撮影を待つ必要がありません。10fpsの高速連写と相まって大量の枚数を短時間で得ることができます。また、この場合でも14bit RAW出力できるようになったので、輝度差の大きい月面撮影には後処理で好都合です。欠点は、膨大なデータ量ですね。(笑)

久しぶりの月面撮影とあって、ピント合わせに時間をとられましたが、こんなものでしょうか。ライブビューでは、時折ピタッと止まるときに見える微細なクレーターにゾクッとします。全体の画像に加えて、トリミングした画像もお送りします。これでも50%リサイズです。拡大撮影はCMOSカメラの独壇場ですが、4000万画素オーバーともなると細部もなかなか見ごたえがありました。高解像度のディスプレイで等倍で鑑賞するのもいいですね。
 
■係より
好シーイングに恵まれての上弦の月です。実にシャープに撮れてます。カメラを高画素ミラーレスのSony α7RIIIに変えての作品で、シャッターショックのない電子シャッターで撮影できるので、メカニカル部品に負担をかけることなく、短時間に多枚数の撮影が可能になります。まさに月面撮影にうってつけのカメラですね。RAWから丁寧に処理していて階調も申し分なく、拡大トリミングは細部までシャープさを保っていて見応え充分です。
ご投稿ありがとうございました。これからも春から夏の好シーイングで月面や惑星をお楽しみいただければと思います。ぜひまたお送りください。

2018年3月27日 (火)

オリオン座モザイク合成。

東京都八王子市の関原謙介様より「オリオン座モザイク合成」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●オリオン座モザイク合成
撮影日 2017年12月~2018年3月 Samyang 135mm, F2.0 ED 絞りF3.2またはF4  IDAS LPSD1またはOptron clear sky filterフィルター使用 ニコン D810A ISO1600 総露出時間約7時間 PixInsightで加算処理 ステライメージ8、ニコンキャプチャーNX2、 PhotoshopCS6で画像処理 SWAT-350とMGENによる1軸オートガイド 撮影地 静岡県松崎町、静岡県富士宮市朝霧高原など
 
■コメント
この冬にSamyang 135mmレンズで撮ったオリオン座をモザイク合成してみました。合成に用いた画像は4枚で、それぞれ、90ー120分程度の(トータル)露出時間で撮ったものなので、全体でのトータル露出時間は7時間程度でしょうか。撮影時には光害除去フィルターを使用しています。西側(右側)の淡い反射星雲の部分も撮って合成に加えるつもりだったのですが時間が取れず断念しました。来シーズンの楽しみにしておきます。
 
■係より
この冬にSamyang 135mmで撮影したオリオン座まわりの総決算としてモザイク合成したモノです。画角としては85mmレンズくらいでしょうか。オリオン座の主な撮影を網羅してますね。モンキー星雲もオリオン座なのですが、それを入れようと思うと35mmレンズくらいじゃないとバランスよく収まらないです。そう考えるとオリオン座は巨大ですね。その総決算のオリオン座ですが、ナチュラルな落ち着いた色調で仕上げてあり破綻がありません。モザイクによるよりシャープな星像が全面に拡がって圧倒されます。素晴らしい作品です。来期はさらに西側も取り込む予定ととのことです。今から楽しみですね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2018年3月23日 (金)

コーン星雲、バラ星雲周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、ボーグ71FL+SWAT-200による作品をお送りいただきましたのでご紹介します。

20180317_cone_rosette

●コーン星雲、バラ星雲周辺
2018年3月17日20時00分~23時00分 ボーグ71FL+レデューサー0.72×DGQ[7872](絞りM75で径65mmに絞る) 合成焦点距離 288mm F4.4 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 210秒露出×22枚×2パネルモザイク SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsight、Astro Pixel Processorで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
3月17日の土曜日、新月期の貴重な晴れ間を狙って房総に出かけ、加曽利社長とご一緒させていただきました。私の機材トラブルにも臨機応変に対応していただき、ありがとうございます。ご一緒させていただかなかったら単なる長距離ドライブになるところでした。迅速で手厚いユーザサポートに感謝感激です。
さて、この日の空は透明度がやや悪かったのですが、冬の星雲の撮り納めを飾るべく、メジャーなコーン星雲とバラ星雲周辺を撮影し、モザイク合成しました。しかし、さすがにこの時期ですから、すぐに西の空低く傾いてしまいます。撮影終了時には写野右端が仰角20度ほどにまで低くなっていたので、神奈川方面の光害の影響を強く受け、全体的に低コントラストな画像になってしまいました。さらに、この日は予報通り日付が変わる頃には曇ってしまい、明け方の夏の天の川にはお目にかかれませんでしたが、それでも今年に入ってまともに撮影できたのは初めてでしたので、1エリア撮影できただけでも満足です。今年は天候に恵まれるよう祈るとともに、SWATにもますます活躍してもらうつもりですので、引き続きサポートのほど、よろしくお願いいたします。なお、今回の画像も高解像度版を flickr に置いてありますので、こちらもご覧いただけると幸いです。
https://flic.kr/p/22D1pBW
 
■係より
先日ご一緒させていただいたときの作品ですね。あのときはまだ撮影開始前だというのに蒼月さんの「うわぁ~大失敗した!」という絶望的な叫びが山にこだましてましたね。とにかくサポートできてよかったです。といっても極軸を合わせただけですが…(笑) さて、今回はシーズン最終盤のバラ星雲付近です。ボーグ71FL+レデューサーのシャープな星像は定評がありますが、それを横構図でクリスマスツリー星団とバラ星雲に分けて撮影し、2パネルモザイク合成したことで、全面に針で突いたような超シャープな星像が拡がりました。まだ空が暗くなりきる前の20時からの撮影ですが、いつもながらの見事な画像処理でここまで高水準な作品に仕上げられるのは、蒼月さんの力量に負うところが大きいです。いつもありがとございます。今後もSWATをよろしくお願いします。

2018年3月21日 (水)

マルカリアンチェーン。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FLによる「マルカリアンチェーン」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Markarianschain

 

Markarianschain2

●マルカリアンチェーン
2018年3月13日22時15分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×71枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理 撮影地 山梨県北杜市 ※下は拡大トリミング
 
■コメント
13日の夜、快晴の予報を見て、久しぶりに山梨まで遠征しました。春霞の影響か、透明度はあまり高くありませんでしたが一晩中快晴に恵まれました。この季節、夜半前には春の銀河が撮影の好機を迎えます。春の銀河まつりですね。(笑) 狙いは、おとめ座のマルカリアンチェーンです。650mmで狙うと流石に迫力があり、銀河それぞれのディティールが出てきます。彩度を高めて銀河それぞれの色の違いを強調しました。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今回は春の訪れを感じるおとめ座銀河団「マルカリアンチェーン」です。107FLで3時間もの露出ですから、作品のレベルも自ずと高水準になります。ノイズも少なく、彩度を高めた銀河も自然で美しく、見事な作品に仕上がりました。春の空は、ポタ赤ではあまり撮るものがないですが、いくつか面白い対象があります。そのひとつが、このマルカリアンチェーンですね。そろそろ明け方には夏の天の川も狙える季節になりました。また作品が仕上がったら、お送りください。お待ちしております。

2018年3月 9日 (金)

M78付近とエンゼルフィッシュ星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より、「M78とバーナードループ」と「エンゼルフィッシュ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M78

●M78とバーナードループ
撮影日2018年1月13日 コーワプロミナー500mm+レデューサーTX07(換算350mm)F4  IDAS HEUIB-IIフィルター使用 ニコン D810A ISO1600 300秒露光×21枚をPixInsightで加算処理 トータル露出時間105分 ステライメージ8、ニコンキャプチャーNX2にて追加で画像処理 SWAT-350とMGENによる1軸オートガイド 撮影地 静岡県松崎町
 Photo

●エンゼルフィッシュ星雲
撮影日2018年2月12日 Samyang 135mm, F2.0 ED 絞りF4  IDAS LPSD1 フィルター使用 ニコン D810A ISO1600 240秒露光×27枚をPixInsightで加算処理 トータル露出時間108分 ステライメージ8、ニコンキャプチャーNX2、 PhotoshopCS6にて追加で画像処理 SWAT-350とMGENによる1軸オートガイド 撮影地 静岡県富士宮市朝霧高原
 
■コメント
年が明けてからあまりいい条件に恵まれず、画像の投稿も久しぶりになってしまいました。今年の冬の西伊豆は、晴れるとものすごい強風が吹き荒れ、ようやく風が収まったと思ったらすぐに雲がやってきます。気象に毒づきながらの撮影となっています。「M78とバーナードループ」はこれまでも何度か撮影を試みた領域ですが、ようやく構図も決まり2時間近い露光時間を確保できました。(これまでは、構図に手間取り妥協して見切り発車で撮影を行っても、処理をしてみると構図が気に入らずボツにしたことが何回かありました。)「エンゼルフィシュ星雲」はSamyangの135mmを使いました。このレンズ、評判のシグマアートレンズ135mmとどのくらい差があるのでしょうか? 価格的には半分以下なので、さしずめ貧者のシグマアートレンズでしょうか(笑)。この写真は、そのままではちょっと寂しいので、画像処理で反射望遠鏡写真のような光条を明るい星に入れてみました。ところで、今年からPixInsightを加算処理に使い始めました。スターアラインメントやフラット補正の性能が非常に高いと感じています。別の日に撮ったかなり視野の異なる画像や、風景がかなりの部分を占める星景画像も問題なく位置合わせができたのには感激しました。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。そろそろシーズン終了が近くなってきたオリオン座の散光星雲を二題お送りいただきました。いずれの作品も、たっぷり露出した元画像を丁寧に画像処理して、素晴らしく美しい作品に仕上げています。恒星がうるさくならないように輝度をやや抑え、星雲の炙り出しも無理がなく、とてもナチュラルなお手本のような作品として鑑賞できます。お見事です。Samyangの135mmはシグマ Artの半額ということですが、これだけシャープですと充分に価値がありますね。Samyangレンズは私自身は使ったことがないのですが、耳にするのは「とてもシャープ」と評価する方がいる一方、「片ボケでダメ」という方も多くて、手にした個体の当たり外れで評価が分かれるようです。最近は複雑な光学設計をコンピュータでやるようになったので、極端ですが理想的な光学系の設計はどのメーカーでもできるようになりました。それを作るか作らないかは各メーカーの考えによるところが大きいと思われます。また、最新の光学系は枚数が多く、設計値通りの性能が出るようにバラツキ無く組み上げるの非常に難しいともいえます。そのため、個体差が小さいメーカーが優秀なメーカーといえるかもしれませんね。話がそれてしまいましたが、またのご投稿をよろしくお願いします。

2018年3月 4日 (日)

85mmレンズで撮るバラ星雲付近。

東京都八王子市の上村裕様より、シグマ85mm Artによるバラ星雲付近をお送りいただきましたのでご紹介します。
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2018年2月17日21時23分~ シグマ 85mm F1.4 DG HSM Art 絞りF2.8 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 90秒露出×47枚コンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 PixInsight、Photoshopで画像処理  撮影地 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
■コメント
CP+は大盛況でしたね! 遅くなりましたが、先月撮影したバラ星雲周辺をお送りします。青ハロがしぶとくてお蔵入りにしようと思ってましたが、なんとか処理しました。(笑)
新月期で雲こそないもの、断続的に突風が吹く中、長焦点は諦めてシグマ 85mm Artでバラ星雲周辺を狙いました。天の川の中に位置するので、ものすごい数の星が写ります。淡いHαを炙る一方で、恒星が煩くならないように仕上げました。先日の加曽利さんのブログで掲載されていたクリスマスツリー星団付近は画面中央やや上にあります。シグマ 85mm Artの解像性能は非常に優れており、この焦点距離でもその概形を認識できます。久しぶりのカメラレンズによる撮影でしたが、コンパクト機材でノータッチ追尾とお手軽でした。
 
■係より
CP+は例年を大幅に上回る来客があり、連日大賑わいでした。ボーグさんでは例年なら余って持ち帰る部数のカタログを用意したにも関わらず、3日目の午後早くに底をついてしまったそうです。
さて、今回お送りいただいたのはシグマの85mm F1.4 Artによる作品です。Artシリーズだけあって、さすがの解像度ですね。拡大トリミングを見ても、とても85mmで撮影したとは思えない解像力です。バラ星雲は天の川の中にあるので、微光星で埋め尽くされますが、画像処理で星雲を炙り出す過程でその微光星の輝度が高くならないように処理しています。入り組んだ暗黒帯もよく表現されていて、素晴らしい出来栄えですね。青ハロは絞ると軽減されることが多いですが、せっかくの明るさがもったいないですし、回折による光条もいやらしいですね。少しくらいなら雰囲気があって、あえて補正しないのもありですが、FlatAideProの青ハロ軽減機能を使うのも簡単でいいかもしれません。このたびはありがとうございました。またの投稿、お待ちしております。

2018年2月17日 (土)

バラ星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「バラ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●バラ星雲
2018年2月13日19時15分~ シグマ 150-600mm F5-6.3 絞りF7.1 キヤノン EOS X7i(IR改造) ISO3200 露出180秒×19枚コンポジット SWAT-350+M-GENによるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
本日の作例写真は「バラ星雲」です。画面いっぱいに迫力あるバラ星雲を撮影しました。撮影日は2月13日、それまで強風続きでした。カメラはASP-CのEOS X7iです。今回、ユニテックの新しい回転ユニットを購入し、その最初の撮影実験です。7時15分から32枚撮影しようと設定し始めたのですが、途中で撮影画像を確認したら何故か星が流れて たぶん極軸がこれまでの強い風の震動で動いたのだと思います。ポールマスターで真北を再調整し、撮影を再開したのが8時20分。ところが、再び流れるカットが出てしまい、使えそうな19枚をコンポジットしました。重りをより東に移動させていたのですが、子午線越えあたりから、オートガイドが失敗していていたようです。
足腰が悪く、いつも星図をしゃがみこんで見て、立ち上がるのが非常に困難でした。そこで 昨日急遽作りあげたのが星図書見台です。これは35年前自分で購入したタカハシのシャフト軸用雲台をまだ捨てずに持っていたから、これを利用した次第です。回転ユニットの目盛りで導入するのにまだ慣れていないので、星図とファインダーを見比べるという原始的な方法ですが、もう頭も老化して、あれどのくらいの角度だったかなと、また星図を見るのに近くに星図がある方が便利だと思って作ってみました。カメラを置く架台も合板作りですが 縦横にバランス調整できるよう工夫しています。まだ試してませんが 是非ブログをご笑覧ください。ブログアドレスは↓です。
http://takosyasin.blog.fc2.com/blog-entry-2591.html
 
■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。今回は画面いっぱいの大輪のバラですね。志賀さんもすっかり画像処理をマスターされて、美しい作品を連発ですね。600mmのガイドも完璧です。といっても子午線越えあたりでご苦労されたようです。バランスが変わってきて、バックラッシュの中でふらつくのが失敗する原因のひとつですが、撮影前にその角度まで鏡筒を回して、バランスを確認すると失敗の確率が下がります。また、M-GENの表示をガイドグラフにしておくと、ガイドが暴れたしたときにすぐに確認できて便利です。SWAT-350は目盛環があるので、導入はそれを使うと便利です。ただし、SWAT-350は一般的な指標と一緒に回らない目盛環でなので、目盛りを基準星に合わせてすぐは赤経恒星時目盛環として使えますが、時間とともズレてしまいます。その都度合わせ直すのも面倒なので、基準星からの差分を求めて使うことになります。たとえばバラ星雲を導入するなら、ベテルギウスを視野に導入して基準星とし、赤経を東に40m、赤緯は南に2.5°動かせば導入できます。あらかじめ差分を計算ししておくことで、撮影対象を簡単に導入できます。私はずっとこの方法なので、ファインダーはなくてもまったく問題ありません。ぜひ目盛環を使いこなしてください。ちなみに、近日発売予定のSWAT-310は赤経目盛環が指標と一緒に回る「赤経恒星時目盛環」なので、最初の基準星で目盛りを合わせさえすれば、以後、天体の座標にレンズを向けるだけで、簡単に導入できます。差分を計算する必要はありません。

2018年2月12日 (月)

冬の散光星雲。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「冬の散光星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●冬の散光星雲
ニコン AF-S 58mm f/1.4 G 絞りF2.8 ニコンD810A ISO800 4分×6枚コンポジット SWAT-200赤道儀でノータッチ追尾
 
■コメント
SWAT-200による作例をお送りします。いつもはソフトフィルターを使って1枚撮りで星座写真を撮影していましたが、今回はフィルターなし、コンポジットで処理してみました。F2.8まで絞ると周辺減光が少ないので、画像処理が楽でした。総露出時間24分でも淡い散光星雲が浮かび上がってきました。次回は倍の1時間くらいじっくり露出してみたいと思います。もっとコントラストを強調しても画像の荒れが抑えられると思います。また、極軸合わせにはPolemasterを使いましたが、標準レンズくらいの焦点距離でも追尾ミスがなくなり快適でした。
 
■係より
いつもありがとうございます。今回はニコン純正の58mm F1.4をF2.8まで絞っての撮影です。オリオン座を中心に横構図で狙っています。タイトルの通り、冬の散光星雲が画面いっぱいに拡がっています。冬の天の川も夏と違った色調が出ていてとても美しく、トータル24分露出とは思えない仕上がりとなりました。あらためて見てみるとバラ星雲はオリオン大星雲より大きいのですね。あまり意識してなかったです。またの投稿、よろしくお願いします。

2018年2月 5日 (月)

オリオン座。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、HKIR改造したキヤノン EOS6Dでの初作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Orion1

●オリオン座中心部
2018年2月4日 キヤノン EF70-200mm F2.8 200mm 絞りF3.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 露出80秒×40枚+20秒露出×6枚コンポジット SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 Orion2

●オリオン座
2018年2月4日19時~ キヤノン EF70-200mm F2.8 100mm 絞りF3.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 露出60秒×55枚コンポジット SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
今まで天体写真はキヤノンEOSの天体用に改造されたX7iを使っていました。天体撮影をするのに長焦点の望遠レンズがいらないだろうとか中心部の画像だけ使うからいいだろうと考えていました。ところが天体用にEOS 6Dを使っている人が多い事を今年になり気付きました。他の人の作品ほとんど見ないからです。
自分は5年以上前の天体写真を始める以前、これからフルサイズカメラも使ってみようと思い、このEOS 6Dをカメラ店でつい衝動購入したのですが、一眼レフはそれまでの趣味に必要が無く、結局コンパクトデジカメばかり使って自分の趣味のホームページ用写真を撮っていました。そのような理由で、まったく使わず新品同様状態で持っていました。でも最近、使わない方が勿体ないと考え、EOS 6DをハヤタカメラにIR改造を依頼しました。それがつい最近戻ってきました。
そして昨夜、その改造6Dを使ってオリオン座にレンズを向けてみました。自分の初めてのフルサイズカメラによる天体写真です。赤道儀はいつも通りSWAT-350です。昨夜はベランダ前のイチゴ栽培のハウスに電気照明が灯らなかったのが幸いでした。九州でも昨日は氷点下2度くらいでした。
 
■係より
IR改造したキヤノン EOS 6Dと純正70-200F2.8レンズによる作品です。これまでAPS-Cサイズでしたが、今回初めてフルサイズの6Dの使われたそうです。6Dは天文ファンに人気が高く、私もIR改造したボディを2台使っています。高感度時のノイズが比較的少なく、ISO3200でも充分に使えるのが人気の理由と思います。ボディも軽いし広角撮影時の画角の広さも魅力がありますね。さて、今回その6Dでの初作品となるオリオン座をお送りいただきました。70-200F2.8ズームの100mmと200mmで撮った作品ですが、赤い散光星雲がよく写っていて、かなかな見応えがありますね。ご自宅のベランダ撮影とは思えないできばえです。これからも6Dをぜひ使いこなしてください。またのご投稿、お待ちしております。

2018年2月 3日 (土)

1月31日の皆既月食、その2。

前回に続いて、東京都八王子市の上村裕様より、皆既月食中の画像をお送りいただきましたのでご紹介します。ボーグ107FL+SWAT-350による撮影です。
 Photo_2

●皆既月食
2018年1月31日22時30分 ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+EXTENDER EF2×III 合成焦点距離 1296mm/F12.1 ソニー α7RIII ISO1600 3.2秒露出 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
面白味はないですが、こちらの方が皆既月食っぽいかもです。(笑)
ちょうど皆既の最大を過ぎた辺りです。
 
■係より
皆既ど真ん中の作品をお送りいただきました。コメントには「面白みない」と書かれてますが、透明感のある仕上げて、作品としてとても美しく価値のあるものです。いや~、素晴らしいです。あまり大きな声ではいえないのですが、実は私、皆既当日は遅い新年会があって見てないんです。天文ファン失格ですね。(笑) でも上村さんの作品で充分に楽しませていただきました。ありがとうございました。

2018年2月 1日 (木)

1月31日の皆既月食。

東京都八王子市の上村裕様より、昨夜の皆既月食をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。ボーグ107FL+SWAT-350による撮影です。
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●ターコイズフリンジ
2018年1月31日23時10分 ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+EXTENDER EF2×III 合成焦点距離 1296mm/F12.1 ソニー α7RIII ISO800 2.5秒露出 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
昨夜の皆既月食でしたが、皆既中のみ都合よく雲がきれてくれました。皆既中もよいのですが、皆既食終盤に撮影した画像をお送りします。地球の大気の影響で月の縁が青緑色に見える、ターコイズフリンジとよばれる現象です。この撮影のわずか数分後には雲に覆われてしまったのですが、見応えのある皆既食でした。皆既中の月は思いの外暗いため、それなりの露光時間が必要です。SWAT-350を平均月時で駆動することで、長焦点でも安定して撮影できました。
 
■係より
昨夜の皆既月食、天気予報は絶望的によくなかったのですが、皆既中は見事に外れてくれて、条件よく楽しめたところが多かったようです。お送りいただいたのは皆既終了時に見られたターコイズフリンジです。赤銅色の月と青緑色に輝き始めたエッジ部分の対比がとても美しいですね。仕上げも見事です。ISO800で2.5秒露出ですと周りにポツリポツリと恒星も写っていて、レベル補正すると12.4等まで確認できました。今回、追尾モードをMOONにして撮影しています。このモードは平均月時ですので、月を完璧に追えるわけではないのですが、皆既月食のような暗い月面で数秒の露出が必要なときには重宝します。超特急でご投稿いただきまして、どうもありがとうございました。またよろしくお願いします。

2018年1月21日 (日)

オリオン大星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、大迫力のオリオン大星雲お送りいただきましたのでご紹介します。
 M42m43

●オリオン大星雲
2018年1月20日 シグマ 150-600mm F5-F6.3 キヤノン1.4×エクステンダー 合成焦点距離 840mm F9 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO3200 露出240秒×15枚 120秒×3枚 60秒×6枚 コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージコンポジット 他画像処理ソフト使用 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
昨日1月20日の夜、ややPM2.5があり透明感がありませんが、晴れていたので長焦点撮影の実験してみました。それはシグマ望遠ズーム150-600に古いキャノンのエクステンダー1.4倍をつないで、焦点距離840ミリにしてSWAT-350で追尾撮影できるか、好奇心で実際にやってみました。フルサイズ換算では実に1340ミリです。ファインダーで位置が確認できる明るいオリオン大星雲を撮影してみました。カメラは改造したX7i。絞りは開放ですがエクステンダーがあるのでF9になります。4分露出を20枚撮影しましたが、5枚が星がぶれて二重なっていて、都合15枚使用しステライメージ8でコンポジットしました。改めてSWAT-350の追尾性能に感心いたしました。
 
■係より
焦点距離840mmともなると、さすがに大迫力のオリオン大星雲です。画像処理で星雲部分の濃淡を強調して、より一層迫力が増しています。M42は鳥の胴体と羽根の部分、M43は頭の部分です。上の青い星雲にはMナンバーはなくて、最近ではランニングマン星雲(色の濃い部分が走ってる人の姿に見えることから)と呼ばれているようです。今年もご投稿、よろしくお願いします。どうもありがとうございました。

2018年1月 8日 (月)

オリオン大星雲周辺。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FL+フラットナーによる「オリオン大星雲周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M42

 

M42_2

●オリオン大星雲周辺
2017年12月16日23時25分~ 2017年12月22日22時25分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×100枚 25秒露出×27枚コンポジット 10秒露出×40枚 3秒露出×36枚を各コンポジット後にHDR合成 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド PixInsightにて画像処理 撮影地 山梨県上野原市 ※下は拡大トリミング
 
■コメント
あけましておめでとうございます。遅くなってしまいましたが、昨年末に撮影したオリオン大星雲周辺の画像をお送りします。本当は酉年が終わる前に送ればよかったのですが、間に合いませんでした。(笑)
この画像は、2日に渡って撮影した画像から仕上げています。トラペジウム周辺は非常に明るくすぐに飽和してしまうため、180秒のベースとなる画像と別に、25秒、10秒、3秒の画像をHDR合成しました。星雲の中心部のみならず、肥大化した恒星を小さくできるため非常に効果的です。最中心部は3秒でも飽和気味なので、もっと短くしたいところですが、シンチレーションの影響が無視できずに星像が歪になってしまいます。ISO感度を下げて露出時間をある程度確保するほうが良さそうでした。NGC1977とM42の赤色の違い、その間に分布する分子雲のうねり、刷毛で掃いた様な細部など非常に見所の多いエリアです。処理しながらつい派手に持って行ってしまうのですが(笑)、自然になるよう注意しながら仕上げました。おまけは、180秒露出の画像をコンポジットするときに除外したピクセルです。ほとんどが人工衛星の軌跡です。調べてみると、M42南部に帯状に見えるのは静止衛星で、日本からは見かけ上この辺りに分布する様です。これだけ頻繁に同じ場所に写り込むと、シグマクリップでも綺麗に消すのは難しくなります。沖縄と北海道で撮影した画像を合わせてあげるといいかもしれません。(笑)
 
■係より
これまたハイレベルなオリオン大星雲をお送りいただきました。総露出時間5時間にも及ぶ高画質なベース画像に短時間露出画像をHDR合成して高輝度部の白飛びを抑え、なんとトラペジウムが確認できるほどに仕上げています。HDR処理も度が過ぎると、全体が平坦になってメリハリがなくなってしまいますが、上村さんの仕上げは高輝度部分を白飛びする直前くらいまで明るくすることで、ナチュラル感がキープできていて秀逸です。特筆すべきは短時間露光画像を段階的に複数用意して、自然なトーンでつなげていることです。結果、星像も自然にシャープになる効果があって、作品の質の向上に貢献しています。また、コメントにもありますが、無理に炙ることはせず、抑え目に処理していることで、暗部もノイズレスで楽しめます。
上村さん、ありがとうございました。今年もぞうぞよろしくお願いします。お正月からSWATによるレベルの高い作例が続きましたが、SWATユーザーさんのお気軽な投稿をお待ちしております。
 Rejection_high

おまけ画像は180秒露出の画像をコンポジットするときに除外したピクセル。

2018年1月 3日 (水)

クラゲ星雲、モンキー星雲周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、ボーグ71FL+SWAT-200による作品をお送りいただきましたのでご紹介します。新年最初の作品です。
 Photo

●クラゲ星雲、モンキー星雲周辺
2017年12月23日1時50分~3時45分 ボーグ71FL+レデューサー0.72×DGQ[7872] 合成焦点距離 288mm F4.1 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 240秒露出×28枚 SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 朝霧アリーナ駐車場
 
2018年最初にお送りするのは、2017年最後の遠征で最後に撮った画像です。こちらにBORG71FLで撮った画像を投稿するのは久しぶりですね。この領域は天の川の中なので星の数が非常に多く、少しでも星が流れて写ってしまうと見苦しくなってしまうのですが、SWATシリーズで極軸を正確に合わせてオートガイドすれば、そこはあまり心配する必要はありません。軽量コンパクトでどこにでも持ち運べるこの機材を今年もフル活用していきたいと思っていますので、サポートのほど、よろしくお願いいたします。なお、今回の画像も高解像度版を flickr に置いてありますので、こちらもご覧いただけると幸いです。
https://flic.kr/p/222s1q3

今年は、この星の数ほど良いことがありますように。
 
■係より
新年最初のご投稿は横浜の蒼月さんが射止めました。おめでとうございます。といっても賞品は何もないですが…(笑) 作品は、ボーグ71FLによるクラゲ星雲付近です。近くにはM35やモンキー星雲もあって、いろいろな焦点距離で楽しめる領域です。いつもながらの上等な画像処理で銀砂を撒いたような背景の天の川と浮かび上がる赤い星雲がとても美しく仕上がっています。普通に星雲を炙ると天の川の星々が明るくなってしまって、煩くなりがちですが、さすがにうまく処理しています。
昨年は天気に恵まれなくて夏前から秋はダメダメでした。その分、今年は例年以上に晴れて欲しいですね。今年もたくさんのご投稿、お待ちしております。どうぞよろしくお願いします。

2017年12月28日 (木)

シグマ135mm Artによるヒアデス星団周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm F1.8 Artによる「ヒアデス星団周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。追尾はSWAT-200です。
 Hyades_sigma135art_6d_swat2002

●ヒアデス星団周辺
2017年12月22日19時28分~21時40分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 210秒露出×29枚、星のみF2.8 45秒露出×15枚コンポジットで置き換え SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 朝霧アリーナ駐車場
 
■コメント
2017年最後の新月期、朝霧に遠征してきました。移動途中、富士山が凄く霞んでいたので空の透明度を心配しましたが、夜が更けるにつれてコンディションが改善してくれました。今回は、前回の投稿と同じく SIGMA 135mm Art でのヒアデス星団周辺ですが、今回は構図を変えて、すぐ北の濃い分子雲と一緒に写しました。この時期、早い時間帯に空高く昇るので撮影しやすい対象です。いつも見上げているお馴染みの領域に、肉眼では見えない分子雲がこれほど存在しているというのは、ちょっとした驚きですよね。それにしても、明るい光学系は短時間でぱっぱと写せるので、やっぱり楽ですね。ポタ赤にカメラレンズというお手軽装備でこれだけの写真が撮れるようになった、というのもまたちょっとした驚きです。なお、今回の画像も高解像度版を flickr に置いてありますので、こちらもご覧いただけると幸いです。
https://flic.kr/p/22Wz1ki
 
■係より
22日は今年最後のチャンスだったようで、私も上野原で撮影してました。そこも同じで、霞がかっていていつもならクッキリ見える遠くの山の稜線が、霞んで見えない状態でした。だんだん透明度が上がって夜半前くらいにはかなり良好な状態になりました。前回はヒアデス星団を中心に横構図でしたが、今回はヒアデス星団の北の分子雲を狙って、縦構図で撮っています。135mmでバランスよく撮れてますね。いつもながらの見事な画像処理で、分子雲の濃淡まで表現されていて、さらに白飛びを抑えた恒星像も彩度が効いて申し分ない美しい仕上がりです。このクォリティですばるやカリフォルニア星雲までモザイクで取り込みたいですね。今年は多くの作品をお送りいただき、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。

2017年12月26日 (火)

ふたご座流星群とオリオン座下部。

東京都八王子市の関原謙介様より、「ふたご座流星群」と「オリオン座下部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●ふたご座流星群
2017年12月13日 Nikkor 14-24mm f2.8G ED 20mm 絞りF3.2 Lee Filter Soft#1使用 ニコン D810A ISO2200 90秒露出×42枚をStellaImage8でコンポジットし背景画像を作成、トータル露出時間63分、この画像を背景としてISO3200 40秒露光の画像約200コマから流星の軌跡が写っている9コマをフォトショップCS6により合成 ニコンキャプチャーNX-DおよびNX2にてさらに画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 静岡県松崎町
 Orion

●オリオン座下部
2017年12月18日 Samyang 135mm F2.0 ED 絞りF3.2 Optron clear sky filter使用 ニコン D810A ISO1600 180秒露出×41枚をStellaImage8でコンポジット トータル露出時間123分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 静岡県松崎町
 
■コメント
ふたご座流星群は加算画像を背景として、別に撮った流星の写っている複数の画像をフォトショップで合成してみました。流星群の撮影は初めてでしたが、目で見た感じほどには写真に写っていず少々がっかりでした。特に90秒露出のコマにはほとんど写っていませんでした。流星は瞬間的なので、光の積分量としてはSSが長いほど相対強度として星に比べるとかすかなものになっていくのが理由と思います。次の機会ではSS15-20秒ぐらいを試そうかと思います。続いてSamyang 135mmでオリオン座の下部を撮影しました。このレンズ価格の割りに写りがよく結構気に入っています。このレンズでさらにオリオン座の周囲を撮影し、モザイク合成をしてみるつもりです。
 
■係より
ふたご座流星群を比較明合成で一枚に仕上げていただきました。たくさんの一等星が輝く冬の星座の一番賑やかなエリアを背景に20mm広角で狙って、多くの流星を捉えています。輻射点がよく分かりますね。Hα領域も浮かび上がり、とても美しいです。流星の撮影では星像は気にせずに絞りを開いた方が写りがいいかもしれません。オリオン座下部は135mmレンズで横構図としています。なかなかシャープなレンズで分子雲も見事に描出しています。モザイクで広げる予定ということで、仕上がりが楽しみですね。いつもご投稿いただき、ありがとうございます。来年もよろしくお願いします。

2017年12月16日 (土)

ふたご座流星群。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「ふたご座流星群」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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Photo

●ふたご座流星群
2017年12月13日22時34分 シグマ 24mm F1.4 DG HSM Art 絞りF1.8 プロソフトンA(W)フィルター使用 ニコン D810A ISO3200 20秒露出 SWAT-200によるノータッチ追尾 和歌山県で撮影
 
■コメント
先日ふたご座流星群を撮影しましたのでお送りします。平日の寒い日でしたので遠征するのはおっくうでしたが、現地に着くと満天の星空で流星もたくさん見られました。写真には明るい流星が写りませんでしたが、肉眼では満足いく結果でした。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今年のふたご座流星群は天候にも恵まれて、多くの天文ファンが楽しまれたようですね。出現数もそれになりにあって、寒い中ですが、出かけた甲斐もあったのではないでしょうか。さて、お送りいただいたのはシグマの広角24mm Artレンズによる作品です。広角ですから、冬のハイライト部分がすべて入っていてとても賑やかです。淡い冬の天の川をベースにソフトフィルターで輝星が強調され、星座の形がよく分かります。あちこちに拡がるHαの散光星雲とふたご座群が華を添えてくれました。厳しい寒さになりましたが、透明度も上がってきました。ぜひまたお送りください。

2017年12月 3日 (日)

カシオペヤ座とぎょしゃ座の天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より、カシオペヤ座とぎょしゃ座の天の川をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●カシオペヤ座周辺の天の川
2017年11月24日 SAMYANG 35mm F1.4 AS UMC 絞りF4 Lee Filter Soft#1使用 ニコン D810A ISO1600 120秒露出×23枚をStellaImage8でコンポジット トータル露出時間46分 フォトショップCS6(Nik Collection Dfine2)、ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 山梨県甲州市
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●ぎょしゃ座周辺の天の川
2017年11月24日 SAMYANG 35mm F1.4 AS UMC 絞りF4 Lee Filter Soft#1使用 ニコン D810A ISO1600 120秒露出×17枚をStellaImage8でコンポジット トータル露出時間34分 フォトショップCS6(Nik Collection Dfine2)、ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
Samyang 35mmにソフトフィルターを付けて主だった秋の天の川の領域を撮影しました。散在する赤い星雲に対するコントラストを追求しつつも、星の青や黄色の色を残すよう、ぎりぎり弱めの画像処理にしました。とは言っても、この辺のあんばいはむずかしく、自分の中の基準も定まってなくて、「これでOK」と思っても次の日見ると気に入らずまたやり直したりしてしまいます。今回の2例もはたしてこれがベストかあまり自身はありません。広角系写真の画像処理は難しく感じます。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。今回はカシオペヤ座からぎょしゃ座にかかけての晩秋の天の川をサムヤンの明るい準広角レンズ35mm F1.4にソフトフィルターをつけて撮影されました。ソフトフィルターの効果は抜群で、カシオペヤ座のW字やぎょしゃ座の将棋の駒の形がよく分かります。淡い秋の天の川に点在するHαの赤い散光星雲やM31アンドロメダ銀河、カリフォルニア星雲、すばるといった大型の天体も網羅されていて、構図もバッチリだと思います。広角レンズは周辺減光が大きく画像処理が難しいですね。F1.4をF4まで絞ると、明るさがちょっともったいない感じですが、周辺減光が大幅に減るので、画像処理がやりやすくなるメリットも大きいです。ソフトフィルター併用ですから絞りによる光条も気になりません。天の川の流れがよく分かるように係が作成したモザイク画像も下に掲載します。引き続き、冬の天の川もぜひ狙ってみてください。またのご投稿、お待ちしております。
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重なった部分があったので、係がモザイク合成してみました。ペルセウス座もつながりますね。淡い中にも華やかな天体がいくつも浮かび上がり、晩秋の天の川の魅力が伝わってきます。

2017年12月 1日 (金)

シグマ135mm Artによるヒアデス星団。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm F1.8 Artによる「ヒアデス星団」をお送りいただきましたのでご紹介します。追尾はSWAT-200です。
 Hyades_sigma135art_6d_swat200

●ヒアデス星団
2017年11月24日22時23分~24時05分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 F2.2 210秒露出×23枚、星のみF2.8 30秒露出×15枚コンポジットで置き換え SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 朝霧アリーナ駐車場
 
■コメント
飛び石連休中日の24日夜に朝霧に遠征し、SIGMA 135mm Art でヒアデス星団周辺を撮ってきました。おうし座やペルセウス座などに広大に広がっている分子雲は、ここヒアデス星団あたりにも達していて、この写真も一面もくもくしているのがわかりますね。実はこのすぐ北(上)側に、分子雲が最も濃い領域があるのですが、そこはあえて撮らず、アルデバランメインの構図にしました。しかし、こうやって見ると、分子雲が淡いのであまり面白味が無く、やはり濃い分子雲領域を含めた構図にすべきだったかなと悔やんでいます。なお、今回の画像の高解像度版も flickr に置いてありますので、こちらもご覧いただけると幸いです。
https://flic.kr/p/21NBT2L

この日の朝霧は、手元の測定器で-6℃まで気温が下がりました。これからさらに寒い季節になるので、厳重な防寒対策をお忘れなく。
 
■係より
超有名なヒアデス星団のV字のはずが、この作品を見たときは不覚にもいったいどこだと悩みました。分子雲に覆われてると、まったく違った印象になるんですね。アルデバランを中心に配したバランスのよい構図といつもながらの見事な仕上げでとても見応えがあります。北側の濃いエリアはモザイクで入りそうですね。でもそうなるとカリフォルニア星雲やすばるまで、構図に取り込みたくなってきちゃいますが…。(笑) 寒さが厳しくなってきました。もうこれからは真冬の装備が必須ですね。

2017年11月26日 (日)

馬頭星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、馬頭星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

Photo●馬頭星雲
2017年11月23日21時39分~23時10分 シグマ 150-600mm F5-F6.3 600mm 絞りF7.1 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO3200 露出180秒×30枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージで画像処理 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
お世話になります。一昨日の晩、馬頭星雲を撮影してみました。
いつものSWAT-350とM-GENによる一軸オートガイドです。ここはいろいろ色がある場所ですが どのような色がいいのかよくわかりません。ちょっと鮮やかにしてみました。
 
■係より
今回は馬頭星雲です。色に悩んだということですが、この仕上げで充分美しいと思います。マゼンタっぽい馬頭星雲とさらに明るい燃木星雲の色は個人的に好みの色調で、なかなか見応えがあります。そうそう、前回、開放なのに星像が☆形になる件、思い当たることがあります。もしかしたらレンズの手ぶれ補正がオンになってませんか? メーカーによって呼び方が異なりますが、シグマはOSといいます。もしオンになっていたら、次回オフにして開放で試してみてください。星像が丸くなればそれが原因です。
天気も安定してきましたね。今月はたくさんの投稿していただき、ありがとうございます。次回はバラ星雲でしょうか…(笑) また撮影されたら、お送りください。お待ちしてます。

2017年11月23日 (木)

M31アンドロメダ大銀河。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FL+フラットナーによる「M31アンドロメダ大銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M31

 

M31_crop

●M31アンドロメダ大銀河
2017年11月19日18時49分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×14枚コンポジット SWAT-350 M-GEN1軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町
 
■コメント
久しぶりの好天に恵まれ、房総半島まで遠征しました。この日はユニテックの加曽利さんとご一緒しました。18時には薄明終了と、天候不良で撮れなかった間に随分早くなりました。この日は、天頂付近に位置しているM31を狙いました。107FLで狙うのは初めてですが、流石に迫力がでますね。淡い最外周は画面からはみ出してます。(笑) 撮影開始してしばらくは風もなく穏やかでしたが、雲行きがだんだん怪しくなり、最後はなんと夕立のような大粒の雨が。幸い、曇りの間のダーク撮影中で機材への影響は軽微でしたが、一気に疲れてしまいました。こういう不測の事態に対応できるように準備しておかなければいけないですね。そんなこともあり、予定した枚数より少い釣果でしたが、点在するHα領域や暗黒帯も思っていたより炙り出せたのでよかったです。
 
■係より
先日はご一緒させていただきまして、ありがとうございました。突然の雨には参りましたが、これだけの作品が撮れたのですから、収穫はありましたね。焦点距離650mmで狙うアンドロメダ銀河の大迫力には圧倒されそうです。彩度を高めにして、まるで海外のハイレベルな作品を見てるかのようです。今、こういった処理が流行ってきてますね。ピントもバッチリでいつもながらの上出来な仕上がりになりました。秋の対象もそろそろおしまいですね。いよいよ、冬の対象が撮影好機なってきました。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2017年11月18日 (土)

NGC253とM45プレアデス星団。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、NGC253とM45プレアデス星団をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Ngc253

●NGC253
2017年11月16日 シグマ 150-600mm F5-F6.3 600mm 絞りF6.3開放 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO3200 露出150秒×19枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージで画像処理 撮影地 大分県佐伯市
 M45

●M45プレアデス星団
2017年11月16日 シグマ 150-600mm F5-F6.3 500mm 絞りF6.3開放 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO3200 露出150秒×13枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージで画像処理 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
連続しての投稿で申し訳ありません。16日の夜は珍しく透明度が良かったので、南中したNGC253を撮影しました 例によってSWAT-350とキヤノン X7iとシグマズームレンズ150-600mm コンテンポラリーの600ミリです。撮影している自宅ベランダの南方向は、この季節からイチゴ栽培ハウスの夜間照明が眩しく点灯していていますが、南天低いNGC253に挑戦してみました。画像は少しトリミングしています。その後、M45プレヤデス星団が高く昇っていたので こちらは、ズームの焦点距離を500ミリにして撮影しました。
 
■係より
このところ天体撮影を存分に楽しまれてますね。手法も確立したようで、結果が安定してます。明るめの星が、絞りの回折?のような感じで見事な「☆」形状になってます。原因は何でしょう。イチゴ栽培ハウスの照明は厳しいですが、低空のNGC253がここまで写るのですから、意外と影響が少ないのかもです。すばるは天頂付近まで昇ってのからの撮影なので、コントラスト良く撮れてますね。これから透明度も良いですし、魅力ある冬の天体が目白押しです。たっぷりお楽しみください。ぜひまたお送りください。
 Photo

撮影場所のベランダの眼下には、イチゴ栽培ハウスの照明が煌々と拡がります。そんな悪条件でも、素晴らしい作品を撮影されてます。

2017年11月16日 (木)

M33銀河。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、さんかく座のM33銀河をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 M33

●M33銀河
2017年10月26日19時30分頃~ シグマ 150-600mm F5-F6.3 600mm 絞りF6.3開放 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO3200 露出150秒×34枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド RStacker、ステライメージで画像処理 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
先月26日、さんかく座のM33を撮影しました。上弦の月が出ていたのですが、 幸い透明度がいいので大丈夫だろうと思い撮影してみたものです。私は自分の生活スタイルが夜は10時にベッドに入るので、いつも撮影はこの太陽が沈んだ1時間後からで仕方なかったのです。最近、たくちゃんが天体写真の色はステライメージを使うと全体に白っぽくなり、色情報が消えるからRStackerを使うといいと勧められました。たくちゃんのペンタックスのカメラではDNGファイルにコンバートして処理するのですが、私は多分EOSのCR2はそのまま使えると思うので、再実験して処理してみたのでお送りします。
その時撮影したダークファイルもフラット補正画像も元データはステライメージで作ったfts画像があるからと捨てたのです。元画像がパソコンに無いので、昨夜新たに6枚のダーク画像を撮影、今朝6時にフラット画像も撮影し、RStackerで減算しました。使い方は探してみたけど見つからないので、自己流で違うかもと思いますが、今日の自分のブログ「凧と空中散歩」
http://takosyasin.blog.fc2.com/blog-entry-2537.html
に自分のやり方を記述してみました。間違いがあれば上のブログにコメントいただけると幸いです。
 
■係より
先日のアンドロメダ大銀河に続いて、お隣の大型銀河M33をお送りいただきました。これだけ大迫力のM33をポータブル赤道儀のSWAT-350で撮影されているのにも驚きですが、上弦の月が出ている中で、これだけ淡い部分まで写るのには本当にびっくりです。コメントにもありますが、かなり透明度が良かったのだと思います。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年11月15日 (水)

ケフェウス座の天の川とオリオン座中心部。

東京都八王子市の関原謙介様より、ケフェウス座の天の川とオリオン座中心部をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Ic1396

●ケフェウス座の天の川
2017年10月26日 SAMYANG 135mm F2.0 ED 絞りF4 ニコン D810A ISO2200 240秒露出×33枚をStellaImage8でコンポジット トータル露出時間132分 ニコンキャプチャーNX2およびNXDにて画像処理 SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 静岡県松崎町
 Orion

●オリオン座中心部
2017年10月26日 コーワプロミナー500mm+レデューサーTX07 合成焦点距離350mm F4 ニコン D810A ISO2200 240秒露出×42枚をStellaImage8でコンポジット トータル露出時間168分 フォトショップCS6、ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 静岡県松崎町
 
■コメント
先月撮影したものですが処理が遅れてしまいました。オリオン座は定番の構図です。時間をかけて高画質を狙いました。ただ、馬頭星雲とオリオン大星雲を両方入れるこの構図は350mmでは若干窮屈かとも思います。ケフェウス座周辺の天の川はSamyang 135mmを使ってみました。天の川に大小の赤い星雲が散在していて美しい領域と思いますが、思いのほか星雲のコントラストがつかず処理に苦労しました。無理やり強調したため星像が肥大し始めてしまいました。次は、このレンズ(フィルター径77mm)に持っている72mmのLPD1フィルターをステップダウンリングを用いて取り付け再トライしてみようと思っています。(今月がラストチャンスでしょうが)ところで、今回からStellaImage8を使い始めましたが、割といいですね。自動モード(自動でのコンポジットをやってくれるモード)はいろいろな部分が改良されているように思えます。反対に、マニュアルでコンポジットを行うモードでは、結果はStellaImage7とあまり変わらないかも。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今回はケフェウス座のIC1396付近とオリオン座中心部をお送りいただきました。どちらもF4で2時間を超える総露出時間で滑らかな階調に仕上がっています。IC1396からクエスチョンマーク星雲にかけての天の川には小さい散光星雲がたくさんあって、賑やかなエリアです。画角の左上方向にその一部が写っています。オリオン座中心部は3時間近い露出で分子雲を炙り出していますが、ノイズが少なく見ばえがしますね。関東地方は夏前から10月まで天気が悪い日が多かったですが、このところようやく秋晴れに恵まれるようになってきました。また撮影されましたら、ご投稿よろしくお願いします。

2017年11月13日 (月)

M31アンドロメダ大銀河。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、アンドロメダ大銀河をお送りいただきましたので、早速ご紹介いたします。自宅ベランダからSWAT-350+シグマ500mm望遠で撮影されました。
 M31

●M31アンドロメダ大銀河
2017年11月11日18時32分~ シグマ 150-600mm F5-F6.3 500mm 絞りF6.3 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO3200 露出150秒×21枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド RStacker、ステライメージで画像処理 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
最近しばらく天気不良で天体撮影していません。11日、偶然同じ佐伯市のたくちゃんに会いました。作例写真をみていたので、聞いてみるとRStackerを使ったと聞きました。私はいつもステライメージ8とペイントショッププロで合成や加工していますが、自分も早速RStackerをダウンロードして、試しにM31を撮影してみました。レンズはシグマのズームレンズ150-600を500ミリで、絞りは開放の6.3です。30枚は撮ろうとしましたが7時半には全天が雲で覆われ、やめました。撮影画像をRStackerで補正し、ステライメージでコンポジット合成しましたが、いまいち使い方はわかっていません。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。先日志賀様のお友達のたくちゃん様から300mmによるアンドロメダ銀河を送っていただきましたが、お二人ともとてもお上手ですね。お近くに共通の趣味のお友達がいて、お互い情報交換しながら技術を高めあえるのは恵まれたことです。ご自宅でこれだけの画像が得られるのも光害地に住む身としては羨ましい限りです。さて、シグマの150-600mm F5-6.3 DGズーム(コンテンポラリー)は、お求めやすい価格でありながら、SDレンズ3枚、フローライト相当1枚を使った最新の光学設計で、天体撮影にも充分に対応出来ることがわかります。フィルム時代のズームレンズは甘い星像のものが多くて、みなさん敬遠されてましたが、最新設計のズームは単焦点レンズと比べても見劣りしないシャープさにびっくりです。今回のアンドロメダ銀河もその性能を遺憾なく発揮してますね。大迫力のアンドロメダ銀河です。新しいソフトの関係でしょうか、JPEGで高圧縮したときのようなノイズが出てますね。だんだん透明度が良い日が増えてきました。ぜひまた撮影してお送りください。お待ちしています。

2017年10月31日 (火)

秋のメジャー天体三題。

大分県佐伯市にお住まいのたくちゃん様より、SWAT-300で撮影した秋のメジャー天体三題ををお送りいただきましたのでご紹介します。
 M31r

●M31アンドロメダ大銀河
ペンタックス300mm F4 絞り開放 ペンタックスK-5IIs(無改造) ISO3200 60秒露出×63枚コンポジット+ISO200 40秒露出×8枚(高輝度部)  SWAT-300によるノータッチ追尾 Rstacker、フォトショップCS他で画像処理
 M33r

●M33
ペンタックス300mm F4 絞り開放 ペンタックスK-5IIs(無改造) ISO3200 70秒露出×135枚コンポジット  SWAT-300によるノータッチ追尾 Rstacker、フォトショップCS他で画像処理
 M45r

●M45 プレアデス星団
ペンタックス300mm F4 絞り開放 ペンタックスK-5IIs(無改造) ISO3200 60~120秒露出を段階的に17枚ずつ合計120枚コンポジット  SWAT-300によるノータッチ追尾 Rstacker、フォトショップCS他で画像処理
 
■コメント
長らくご無沙汰しております。天体写真撮影の好期になってきました。今までノーマルのカメラとステライメージ8を使って現像していましたのでどうしても色が出にくかったので、今回は画像処理を変更し、新しい無料ソフトを導入して、Rstackerでダーク及びフラット処理し、フォトショップCS6で現像、SI8でコンポジット、その後 FlatAide proとPS CS6間を行ったり来たりして、処理を行いました。今までと比べて、色が出やすく成ったのですが、色の強調の程度が今ひとつ掴めないのと、処理手順がイマイチわかりません。何度もやり直しましたが、今はこんなものかなーと思っています。
 
■係より
お久しぶりのご投稿、ありがとうございます。今回は秋のメジャー天体三題ということで、M31、M33、M45をお送りいただきました。APS-CだとM31とM45は焦点距離300mmで狙うのにちょうどよいサイズで、バランスのよい構図となりました。M33は小さいので、拡大トリミングです。それぞれコンポジットするのに充分な枚数を撮影して、豊かな階調を確保しています。そのため、とても見栄えのする作品に仕上がりました。M31アンドロメダ銀河は高輝度部分に短時間露光画像を合成して、淡い周辺部から中心部まで滑らかに表現しています。暗黒帯が綺麗ですね。M33は渦巻き構造がよくわかります。M45は青く美しい反射星雲が特徴です。刷毛で掃いたようなスジが綺麗に写っていて、なかなか上出来だと思います。これから冬に向けて透明度が上がってきます。冬の天体もぜひ狙ってみてください。またのご投稿、お待ちしております。

2017年10月29日 (日)

シグマ135mm Artによる魔女とオリオン。

横浜市にお住まいの蒼月様より、話題のシグマ 135mm F1.8 Artによる「魔女とオリオン」をお送りいただきましたのでご紹介します。追尾はSWAT-200です。
 Photo

●魔女とオリオン
2017年10月27日1時05分~4時00分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 F2.2 260秒露出×30枚+F2.8 90秒露出×18枚コンポジット+F2.8 15秒露出×18枚コンポジット(高輝度部分) SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
久々の好天候に恵まれた先日、平日ではありましたが、天城まで撮影に行きました。この夏は稀に見る天候不順に見舞われましたが、天城で一晩中快晴だったのは本当に久しぶりではないでしょうか。この好天候に誘われたのか、平日にもかかわらず、私の他に5組の天体写真バカさん(笑)達が集まり、皆さん久々の好条件に満足しておられたようでした。ただし、気温が低く、手元のデータで最低気温は -1.7℃まで下がりました。高地ではありますが、秋を通り越して一気に冬がやってきたようです。
さて、撮影レンズは、先日ついに購入した SIGMA 135mm Artです。この日がファーストライトでしたが、いきなりの本気撮りにチャレンジしました。オリオンの腰から下の部分です。赤い輝線星雲から白っぽい反射星雲まで、カラフルで非常に美しい領域ですね。天城の南天クラスの暗さであれば、もっと露光しても良かったと悔やんでいますが、思いっきり撮影できたのは久しぶりでしたし、まずまずの出来じゃないかと満足しています。画角センスの無さは相変わらずでして、魔女の横顔とオリオン座中心部の星雲を一緒に写したかったのですが、バーナードループが見切れる格好となり、ちょっと残念です。もう少し左に振ればまだマシだったかもしれませんが、ご容赦ください。
なお、SIGMA 135mm Artレンズはピント調整が非常にシビアで、手動で正確に合わせるのは至難の業ですが、このレンズには AFが付いていますので、BackyardEOS等のカメラ制御ソフトを通して PCからモーターを微動させ、ミクロン単位でピントを調整することができます。これは、同じクラスのレンズで天体写真ファンにも有名なアポゾナーではできないことで、大変なアドバンテージだと思います。最後に、この画像の高解像度版はこちらからご覧いただけます。針で突いたようなシャープな星像を是非一度オリジナルサイズでご覧になってください。
https://flic.kr/p/YLd6yo
 
■係より
26日夜の関東地方は久しぶりにオールナイトで快晴でしたね。私も房総半島へ出撃して撮影を楽しんできました。空の条件は伊豆にはかないませんが、房総は暖かくて、車載の温度計で9℃までしか下がらなかったです。それでも冬の装備が欲しくなる気温でした。さて、お送りいただいた作品は、気合いの入ったオリオン南部です。話題のシグマ135mm F1.8 Artを若干絞って、約3時間もの露出で得られた豊かな階調の元データを蒼月さんの抜群の画像処理でここまで美しい作品に仕上げています。いつもながらの見事な出来栄えです。赤いHα域とと青白い反射星雲が入り交じる淡い分子雲を丁寧に描出しています。短時間露出も合成して、オリオン大星雲の中心部や輝星の色飛びも抑えてパーフェクトな仕上がりではないでしょうか。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 Beam_of_light

●シグマ 135mm F1.8 Artレンズ 各F値での周辺部の輝星の光芒
 
■コメント
開放で周辺部の輝星の光芒が2つに大きく割れる件(これ自体はこのレンズに限ったことではありません)に関して、1等星のリゲルを周辺部に位置させ、F値を変えて星像を比較しました。光芒の割れは F2.2でかなり改善されます。F2.8まで絞るとなお良好ですが、それだと光量が惜しいので、私は F2.2を常用F値とすることとしました。

■係より
シグマ 135mm F1.8 Artのフルサイズ最周辺に輝星を配したときのテスト画像です。光芒の形状がF2.2に絞ることで、ほぼ均一になるようです。このレンズ、ものすごくシャープな星像で話題となっていますが、輝星によるゴーストやフレアも抑えられていて、安心して使えますね。周辺光量も豊富ですし、歪曲も少なく、モザイク撮影にも適していそうです。参考になる検証、ありがとうございました。

2017年10月25日 (水)

ボーグ55FLによるIC1396。

東京都八王子市の上村裕様より、話題のボーグ55FL+レデューサーによる「IC1396」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Ic1396

●IC1396
2017年9月18日23時1分~ ボーグ 55FL+レデューサー0.8× 合成焦点距離 200mm F3.6 HEUIB-II QRO キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO800 300秒露出×20枚コンポジット PixInsightで画像処理 SWAT-350 M-GEN 1軸オートガイド 撮影地 長野県諏訪郡
 
■コメント
天候不良の夏も終わったと思えば、秋雨に大型台風の襲来。撮影の機会はいつになったら巡ってきますかね?(笑) 少し前に撮影したものですが、久しぶりにお送りします。途中薄雲が通過してボツにしていたIC1396です。撮影地は、八ヶ岳の麓ということもあり、空は暗くて北天の撮影には好適です。薄雲ごとまとめてコンポジットしたので少し輝星がにじんでしまいました。中央部に青い成分があるようですが、赤一辺倒になってしまったので、処理を見直す必要がありそうです。
 
■係より
相変わらず天気が安定せず、この新月期もまともに晴れてくれませんでした。そろそろスカッとした秋晴れになってもらいたいですね。そんなこんなで投稿写真もパタッと途絶えてました。久しぶりにお送りいただき、ありがとうございました。といっても最近撮影したものではなく、9月の作品ですね。(笑) 大型の散光星雲IC1396です。200mmでもこれだけの迫力があります。薄雲通過で輝星が滲んだとありますが、まるでソフトフィルターを使ったように星の色が強調され、かえって雰囲気を醸し出せたのではないでしょうか。とても美しいです。ボーグ55FLのシャープな星像も見逃せません。ISO800で20枚コンポジットと丁寧に仕上げてますので、階調もとても滑らかです。ぜひまたお送りください。お待ちしてます。

2017年10月 5日 (木)

季節は廻る。

東京都八王子市の関原謙介様より、SAMYANG 35mm F1.4で撮影したオリオン座付近をお送りいただきましたのでご紹介します。
   Orion_case2

●季節は廻る
2017年10月1日 SAMYANG 35mm F1.4 Asp 絞りF4 ニコン D810A ISO1600 180秒露出×16枚をStellaImage7でコンポジット トータル露出時間48分 ニコンキャプチャーNX2およびNXDにて画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
この夏の天候不順を嘆いているうちに時の経つのは速いもので、また、オリオンの季節になってしまいました。実際、今回使用したSamyagの35mmレンズは夏前に購入したものですが、6月に夏の天の川を撮った次がオリオンになるとは夢にも思いませんでした。そのような感慨(と愚痴)を込めて、この写真には「季節は廻る」とのタイトルを付けさせていただきました。
 
■係より
本当にこの夏はどうしようもない天気が続きました。ここに来て、ようやく晴れる日が多くなってきて、ホッとしているところです。今回は広角35mmで撮影したオリオン座付近です。朝方にはもう冬の星座が空高く昇っていて、撮影に適した対象になっています。オリオン座を取り巻く、Hαの散光星雲が浮かびあがってますね。F4まで絞って輝星に回折が出たことで、星座の形を目立たせる効果が出ました。これから、透明度が増してくるので、まだまだ冬の対象が楽しめますね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年10月 3日 (火)

シグマ135mm Artによるカリフォルニア星雲、すばる周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、話題のシグマ 135mm F1.8 Artによる「カリフォルニア星雲、すばる周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。追尾はSWAT-200です。
 California2pleiades_s

 

California2pleiades_

●カリフォルニア星雲、すばる周辺
2017年10月1日0時40分~4時00分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 F1.8 110秒露出×30枚コンポジット+F2.8 15秒露出×8枚コンポジット(高輝度部分) SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsight、Astro Pixel Processorで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
■コメント
先日の土曜日、千葉県大多喜町に加曽利さんとご一緒させていただいたときに、話題の SIGMA 135mm Artレンズを拝借して撮影した画像です。ペルセウス座、おうし座、おひつじ座の境界付近ですね。135mmでフルサイズだと、カリフォルニア星雲からIC348、NGC1333、そしてすばるまでが、ちょうど画角いっぱいに収まるので、135mmレンズをお持ちの方にはよく撮影対象にされる領域だと思います。今回は、その両隣をちょっとだけ広げて撮影し、モザイク合成しました。赤いカリフォルニア星雲と青いすばるの間に広大な分子雲がたなびいて非常に美しい領域ですが、カリフォルニア星雲の東(左)側には、C/2017 O1(ASASSN彗星)の緑色も素敵なワンポイントとして加わっています。135mm Artレンズは噂に違わぬ解像力で、開放でも四隅の星像の崩れが小さく、色収差もほとんど気になりません。素晴らしいレンズですね。今回は月没後の時間が限られていたので、開放でバシャバシャ撮ることにしました。明るさは正義です。ただ、開放だと周辺部の輝星の光芒が2つに割れます。それがすばるだと、周辺の青いガス雲の形状を乱してしまうので、この作例では、F2.8に絞った短時間露光画像を使って補完することにより、それを和らげるとともに、星像をよりシャープに仕上げてあります。それから、ピント調整が非常に難しいですね。バーティノフマスクを使ってジャスピンに合わせるのに5分かかりました。あれを1~2分でできるようになったら名人芸でしょう。しかしこれは、近くから無限遠まで幅広く合焦させなければならない一般のカメラレンズなので致し方ないわけで、天体写真を撮影する際には、容易な微調整を可能にする何らかのフォーカシングシステムがあると良いですね。
最後に、この画像の高解像度版はこちらからご覧いただけますので、是非一度ご覧になってください。
https://flic.kr/p/XWxNrf
 
■係より
シャープな星像で話題のシグマ135mm F1.8 Artによる作品です。このレンズ、実は私の元に届いたばかりのもので、まだカメラに取り付けてもいない新品状態だったのですが、ファーストライトは蒼月さんにさらわれました。(笑) 全面シャープな星像に加え、分子雲のあぶり出しもお見事です。彗星のエメラルドグリーンも美しいワンポイントを添えてくれました。モザイクだとその鋭い星像と分子雲の微妙な濃淡が伝えきれないので、高解像画像から、一部を切り出して掲載しました。充分なコンポジット枚数と高輝度部分に短時間露光画像を合成して、白飛びを抑えた丁寧な画像処理を施して、フォトコン入選水準の大作に仕上がっています。都心部からわずかに1時間ちょっとの気軽な撮影地の房総でここまでの作品が撮れることにも驚きました。私も蒼月さんの作品を目標に頑張ります! 同じ日に私が撮影したすばるの拡大をブログに掲載していますので、よろしければご覧ください。ご投稿ありがとうございました。またよろしくお願いします。

2017年9月29日 (金)

いて座のスタークラウド付近。

東京都八王子市の上村裕様より、話題のシグマ135mm F1.8 Artによる「いて座のスタークラウド付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Bambi

 

Bambi_crop

●いて座のスタークラウド付近
2017年9月18日20時6分~ シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO800 180秒露出×10枚コンポジット PixInsightにて画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 長野県諏訪郡
 
■コメント
18日の夜、台風一過の快晴を期待して、久しぶりに遠征しました。この夏は本当に晴れ間が少なく、シーズンは過ぎてしまったのですが、いて座のスタークラウド付近を撮影しましたのでお送りします。話題のシグマ 135mm Artを使っています。前回は開放でテストしましたが、今回はF2.5と少し絞ったので一段と鮮明になっています。微光星のハイライトを飛ばさぬよう、階調優先でナチュラルに仕上げました。この付近は、ちょうど1年前にSWATを使って最初に撮ったエリアでして、当時と比べれば、少しは見れるようになったかなと思います。いや、まだまだですね。(笑)
 
■係より
いつもありがとうございます。話題の135mm F1.8 Artレンズによる作品です。F2.5まで絞って、星像のシャープさとともに、周辺減光も改善するので、画像処理がやりやすくなりますね。このレンズ、最周辺の光量が40%ほどと豊富ですから、ちょっと絞ればフラット補正しなくてもよいくらいの元画像になると思います。星像のシャープさも特筆もので、一年前のキヤノン100mmマクロと比べても、より鋭い星像を結んでいるようです。今回は改造カメラなので、赤い星雲もよく出ていますね。ご投稿、ありがとうございました。またお送りください。

2017年9月24日 (日)

はくちょう座中心部。

前回に引き続き、横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-200による「はくちょう座中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Northamerica2sadr

 

Sadr

●はくちょう座中心部
2017年9月18日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ[7872](288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 240秒露出×11~14枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsight、Astro Pixel Processorで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場 ※下はサドル付近のみの拡大
 
■コメント
先日、北アメリカ星雲周辺の画像を投稿させていただきましたが、その近くのサドル周辺エリアも続けて撮影していましたので、モザイク合成しました。本来は写真左下も埋めて4パネルで完成とする予定だったんですが、予想外の雲の総攻撃には勝てず、1パネル欠けてしまいました。どうです、この華麗な負けっぷり!(笑) リベンジは来シーズンになってしまうんでしょうか。
この辺りのエリアは、赤い星雲が広範囲に広がっていて見応えがありますね。サドル周辺の赤い星雲は、北アメリカ星雲やペリカン星雲とは色が違うことにも注目です。また、サドルの北側には小さく青い反射星雲もあったりして、
見ていて飽きないエリアですね。
ところで、私の SWAT-200 は、梅雨入り前にグリスを交換してから、これが初の本格稼働でした。グリスが切れていた頃と比べると、なんとなく動きが良くなったような気がします。やはりグリスを切らしてはいけませんね。今後も大事に付き合って、永く撮影の友となってほしいと思っています。
 
■係より
今回は、前回の北アメリカ星雲に追加する形で隣接域をモザイク合成していただきました。蒼月さん自身は1パネル欠けてしまったと敗戦の弁を述べていらっしゃいますが、まったくそんなことはなくて、なかなかどうして見応えのある美しい作品に仕上がっています。薄雲の飛来でわずかに輝星が滲み、かえって恒星の色が表現できて、決してマイナスではないと思います。サドル付近は単一の赤一色になりやすい領域ですが、蒼月さんの画像処理テクニックで微妙な濃淡がよく出ていて、お見事です。それにしてもサドル付近の散光星雲の拡がりはものすごい大きさですね。巨大な北アメリカ星雲が小さく感じます。
SWAT-200はウオームギア回りとターンテーブルの粗動回転部は、まったく別構造になっていますから、粗動回転部のグリス切れは追尾精度に一切影響しませんので、ご安心ください。どうぞ末永くご愛用ください。
このたびは、ご投稿ありがとうございました。次回作、お待ちしております。

2017年9月22日 (金)

デネブ、北アメリカ星雲周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-200による「デネブ、北アメリカ星雲周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 20170918_northamerica

●デネブ、北アメリカ星雲周辺
2017年9月18日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ[7872](288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 240秒露出×14枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
台風一過の18日、実に4か月ぶりの撮影を楽しみに天城高原に向かいました。心配していた風は日没後には穏やかになり、絶好の撮影日和と思ったのですが、次第に雲が波状攻撃をしかけてくるようになり、10時過ぎくらいにはべた曇りになってしまいました。台風一過でもダメとは今年の夏はどうしてしまったんでしょう。とはいえ、晴れていた間に何か所か細かく撮っていましたので、その中から今回は1枚だけで恐縮ですが、お送りします。
多くのファンに人気のデネブ周辺エリアですが、天候不順で撮影できないでいた間に観測好期終盤を迎えつつあり、薄明が終わる頃には既に天頂付近に来るようになってしまいました。しかし、青、赤、黄色と色とりどりなこの領域を逃すわけにはいきません。銀河系屈指の明るさの恒星と言われるデネブの青い光は、地球から見てもやはり強烈です。近くにはサドル周辺の赤い星雲もあり、リベンジしてまとめて撮り直したいところではありますが、どうやらそれは来シーズンになりそうですね。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今年の夏はどうしようもなく晴れませんでした。蒼月さんもなんと4ヶ月ぶりの出撃で、ようやく星空に出会えたようです。18日の夜は私も房総へ出かけましたが、1時過ぎにベタ曇りになって撤収しました。さて、お送りいただいたのは北アメリカ星雲周辺です。ボーグ71FLとレデューサーで288mm/F4.1となり、フルサイズの画角的にピッタリの対象です。いつもながらの完璧なピント出しで全面シャープな星像に加え、上等な画像処理で星雲周辺に広がる微妙な濃淡も見事に炙り出しています。恒星の白飛びも抑えて、実に雰囲気のある仕上がりとなりました。久しぶりとは思えないさすがの出来です。これから秋の長雨シーズンでぐずつくこともあると思いますが、それ以後はなんとしても晴れて欲しいですね。ぜひ、またお送りください。お待ちしております。

2017年9月15日 (金)

皆既日食前夜の星空。

前回の皆既日食に続いて、ドイツの黒田健一様の作品です。日食の前夜に撮影した天の川とはくちょう座の星雲です。
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●夏の天の川(撮影データなし)
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3

●北アメリカ星雲付近(上)、網状星雲付近(下)
2017年8月21日00時08分(現地時間)~ シグマ 135mm F1.8 DG HSM 絞りF2.2 ニコンD810A ISO3200 120秒×20枚をステライメージ7でコンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 ステライメージ、Nik Collectionで画像処理 ノートリミング 米国オレゴン州カニータリゾート&スパ
 
■コメント
米国皆既日食の前夜、見事な星空でした。砂漠の中ということもあり、星だけでなく流れ星もたくさん見れました(写真にも写っています)。機材のチェックもそこそこに、加曽利さんも絶賛のシグマ135mm F1.8で北アメリカ星雲と網状星雲を狙ってみました。ちなみに、この日がこのレンズのファーストライトです。それにしてもこのレンズ、こんなに明るいのに本当にシャープですね。街中のスナップ写真にも使ってみようと思います。
 
■係より
はくちょう座の星雲はシグマの最新レンズ、135mm F1.8 Artで撮った作品です。このレンズはシグマさんからデモ品をお借りしてIC1396を撮影したことがありますが、そのシャープな星像に驚いた記憶があります。今回の作品もその高性能が遺憾なく発揮された作品です。写野全面に広がる天の川の星屑ひとつひとつが、まるで針先でついたような鋭さです。明るいので星雲もよく写りますね。このたびはご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年9月12日 (火)

2017アメリカ皆既日食。

ドイツにお住まいの黒田健一様より、アメリカ皆既日食の作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●2017アメリカ皆既日食
2017年8月21日10時21分(現地時間)~ ボーグ90FL+1.4倍テレコンバーター(700mm F7.8) ニコンD810A ISO320 1/125~1/20までの9段露出9枚をステライメージ7でコンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 NikCollectionで画像処理 トリミング あり 米国オレゴン州カニータリゾート&スパ
 
■コメント
地球を2/3周して、米国オレゴンの日食ツアーに参加してきました。機材は、今年新調したボーグ90FL+SWAT350をはじめ、双眼望遠鏡や全球カメラ等、三脚6本分の機材を持ち込みました。私にとって初めての皆既日食だったのですが、想像をはるかに超えた美しさで、長旅の疲れも吹き飛んでしまいました。コロナの写真は、私が双眼望遠鏡でみたイメージにかなり近いと思います。しかしながら、双眼望遠鏡で見えた躍動感あるプロミネンスやコロナのイメージは、画像デバイスが進歩したとはいえ、いまだ表現できないのだと実感しました。
 
■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。今回の皆既日食は天気に恵まれて、みなさん大いに楽しまれたようです。初めての皆既日食で、ここまで見事に写せたら、とてもよい思い出になったのではないでしょうか。流れるような幾筋ものコロナが良くわかります。皆既日食は一度見ると虜になるといわれますが、これから皆既をもとめて世界中を旅することになるかもしれませんね。実は私も一度しか見たことがないので、次は2035年に楽しみたいと思っています。生きていればですが…(笑) 黒田様からは他にも今回アメリカで撮影した星野写真もお送りいただいています。後日掲載いたします。
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皆既中の風景。明るい星が見え始め、360度夕焼けのようになります。
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皆既前の観測地。絶好の天気に恵まれました。

2017年9月10日 (日)

ボーグ55FLによるカリフォルニア星雲。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ55FL+SWAT-350による「カリフォルニア星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●カリフォルニア星雲
2017年9月3日1時47分~ ボーグ 55FL+レデューサー0.8× 合成焦点距離 200mm F3.6 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO800 300秒露出×17枚コンポジット PixInsightで画像処理 SWAT-350 M-GEN 1軸オートガイド 撮影地 千葉県大多喜町
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●月齢12の影響
 
■コメント
届いたばかりのボーグ 55FL+レデューサーのファーストライトで撮影した、カリフォルニア星雲をお送りします。この日は、薄明開始2時間前までは月齢12くらいの大きな月が出ているので、撮影は1対象に絞り、低感度で撮影しました。左上が他の四隅より流れていますが、スケアリングの狂いでしょうか。それでも、ほぼ周辺まで星像の歪みは気になりません。200mm F3.6の恩恵は大きく、低感度をとるか、撮影時間短縮をとるか、選択肢が増えますね。
おまけですが、月の影響を見てみました。中央部分を短冊にして並べたものです。5分毎のカットで、左から4コマ目(赤丸)が月の入り(1時55分)、右端はほぼ天頂です。月の入り後、10分程度はまだ少し明るいようです。以降は、光害の影響でしばらく明るいですが、天頂に向かうにつれて徐々に軽減されます。
 
■係より
上村さんも55FLを購入されたのですね。このレンズ、シャープでとても明るく、なかなかの性能です。早速、ファーストライトでカリフォルニア星雲を撮影されました。ノイズの少ないISO800でたっぷりめの5分露出として、17枚もコンポジットしていますので、星雲から周囲の分子雲まで滑からな階調が得られました。これだけ見応えのある作品に仕上げるのは機材の性能と画像処理を含めた撮影技術の確かさがあってのことですね。さすがです。おまけでお送りいただいた月光の影響も参考になります。当日のカリフォルニア星雲は月から100°以上離れていましたが、月齢12くらいの大きな月だと月没後もしばらくは月の薄明?の影響が残るということですね。いつもご投稿いただき、ありがとうございます。また、よろしくお願いします。
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撮影風景

2017年9月 6日 (水)

月齢12.4。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FLによる「月齢12.4」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

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●月齢12.4
2017年9月3日20時27分~ ボーグ 107FL+キヤノン EF2×IIIエクステンダー+ケンコー デジタルテレプラス PRO300 2× 合成焦点距離 2400mm F22.4 キヤノン EOS 5D MarkIV ISO200 1/30秒露出×10枚 AutoStakkert!3でスタック RegiStax6、Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
今週初めに撮影した月齢12.4をお送りします。撮影開始して30分程度で雲が広がって撮影終了となりましたが、この夜はシーイングに恵まれ、久しぶりに納得いく月面になりました。前回お送りした時は、処理の関係でグレースケール画像でしたが、今回は、カラーのまま最終調整まで持っていけました。
 
■係より
いつもありがとうござます。今回の月面はシーイングにも恵まれて、とてもシャープに仕上がりましたね。虹の入り江、アリスタルコス、ガッサンディ、シッカードなどの見どころが満載です。カラーで仕上げていただいたので、微妙な海の色の違いもわかります。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年8月25日 (金)

夏の球状星団。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、夏の球状星団三態をお送りいただきましたので、早速ご紹介いたします。自宅ベランダからSWAT-350+シグマ600mm望遠で撮影されました。
 M131

●M13
2017年8月24日21時08分~21時50分 シグマ 150-600mm F5-F6.3 600mm 絞りF7.1 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO不明 露出3分×14枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 大分県佐伯市
 M41

●M4
2017年8月24日19時50分~20時40分 シグマ 150-600mm F5-F6.3 600mm 絞りF7.1 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO不明 露出3分×14枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 大分県佐伯市
 M221

●M22
2017年8月24日20時18分~21時00分 シグマ 150-600mm F5-F6.3 600mm 絞りF7.1 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO不明 露出3分×10枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
ご無沙汰しております。4月に肺炎で重篤な時もあったり、この7月中旬には心臓弁膜症で心臓手術を行ったりして長い事天体写真から遠ざかっていました。心臓手術も順調に回復しているので またシグマの150-600ミリズームで天体写真に挑戦してみましたのでご笑覧ください。天気も晴れていても薄雲や靄でいいときは無いのですが、あまり球状星団は撮る人が少ないようなので代表的な球状星団を600ミリで撮ったのをお送りします。M-GENも使ってみましたが M22の時はガイド失敗だったようです。撮影場所は自宅ベランダからです。機材はいずれも、SWAT-350と600ミリズーム、カメラはキャノンX7iです。画像加工はほとんどしていません。
 
■係より
体調を崩されていたとのことで、どうぞご無理をなさらないようにご自愛ください。さて、今回は球状星団三態をお送りいただきました。いずれも見応えのある大型のものばかりです。球状星団は15cm以上の望遠鏡で少し高めの倍率で見ると、ボール状に集まる星が分離して見えて、とても見応えがあるのですが、小口径ではモヤッとしているだけでイマイチな感じです。でも写真で撮るときれいに分離して写るので、迫力があって面白い対象なのですが、仰る通りあまり撮る人はいないようです。ヘルクレス座のM13は北天最大最美といわれるだけあって、迫力のある姿をしています。さそり座のM4はアンタレスの近くで見つけやすい球状星団です。すぐ左上(北東)にNGC6144という小型の球状星団があるので、比べると面白いです。アンタレスの回りの黄色い散光星雲も写り始めていますね。そして、いて座のM22ですが、これもとても巨大でM13に勝るとも劣らぬ迫力です。写すと天の川の中にあるので星だらけになります。ちょっとマイナーですが、いて座にはM55という密集度が低いまばらな球状星団もありますが、これがけっこう大きいので、写すと面白いですよ。ぜひ狙ってみてください。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年8月20日 (日)

シグマ135mm F1.8 Artによるサドル付近。

東京都八王子市の上村裕様より、シグマの最新Artレンズ、135mm F1.8による「サドル付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●サドル付近
2017年8月19日22時12分~ シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞り開放 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 90秒露出×7枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県南房総市
 
■コメント
シグマ 135mm F1.8 DG HSM | Art を使って、はくちょう座のサドル付近を撮影しました。テストを兼ねていたので、あえて絞り開放で撮影しています。評判通り、過去発売されたArtラインの中でもトップクラスの描写力で、最周辺の星像は絞り開放とは思えないほどでした。コンポジット前の一枚をストレート現像し、右下をピクセル等倍で切り出した画像もお送りします。細かく見れば、最周辺より少し内側付近で若干歪な星像となるところもあり、実際は少しだけ絞ってやった方が良さそうです。20枚ほど撮影しましたが、部分的に雲が入っていたので、最終的に7枚となりました。快晴の夜が待ち遠しいです。
 
■係より
最新のシグマArtレンズでの作品です。テストを兼ねて、あえて絞り開放で撮影していますが、周辺星像も上等で、開放でもかなりハイレベルなことがわかります。最周辺のピクセル等倍切り出しもお送りいただいたので、下に掲載します。フルサイズ最周辺の開放でこの星像なら積極的に使っていけそうなレベルですね。さて、はくちょう座のサドル付近も北アメリカ星雲付近と並んで赤い散光星雲が広がるエリアです。天の川に沿って、かなり大きく広がっていますので、中望遠程度でも充分楽しめます。この夏、晴れたらぜひ狙ってみたい対象です。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 Crop_2

これが最周辺?と思わせるような素晴らしい星像です。高価なレンズですが、その価値は充分ありそうです。

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