2017年5月23日 (火)

木星と土星。

東京都八王子市の上村裕様より、「木星」と「土星」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Jupiter

●木星
2017年5月20日21時37分~ ボーグ107FL+Or6mm QHY5III178M 2×2ビニング 1/60秒露出 AutoStakkert!3で3000枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 東京都八王子市
 Saturn

●土星
2017年5月20日23時18分~ ボーグ107FL+Or6mm QHY5III178M 2x2ビニング 1/15秒露出 AutoStakkert!3で3000枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 東京都八王子市
 
■コメント
先週末は好天に恵まれましたね。そんな週末に撮影した木星と土星をお送りします。以前、月面を撮影してから、ベランダからのお気軽撮影にはまってしまいました。そうなると、もっと拡大して撮影したくなり、気づけばQHYCCDが手元に。(笑)
月面は明け方に昇ってくるので、最初の撮影は木星と土星にしました。低倍率からスタートしたのですが、最終的に6mmのアイピースで撮影することにしました。ここまで拡大すると像は非常に暗くなります。2×2ビニングで感度を担保しましたが、正直やりすぎですね。(笑)
シーイングが良好だったので、予想以上に細かな部分が写ってくれました。何より、光害地のベランダでも気軽に撮れるのがいいですね。月面もトライしてみようと思います。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。作例コーナーでは、とても珍しい惑星をお送りいただきました。QHYのモノクロCMOSカメラを入手されての拡大撮影ですが、とてもよく写っています。口径10cmとしては最高レベルで、ここまで写せるという見本のような作品です。この日はシーイングが抜群に良かったようで、高解像な作品を狙うには最高の日でした。タイミングが良かったですね。色情報を得てカラー化したくなってしまいますが、カラーカメラで別撮りするか、フィルターで三色分解するか…、悩みはつきないですね。惑星や月面は投稿が少ないので、ぜひまたお送りください。お待ちしています。

2017年5月16日 (火)

M13とω星団。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、球状星団北天の王様「M13」と「NGC5139 ω星団」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M131152
M13tri1152

●M13
2017年5月3日 ビクセン ED81S+0.6×レデューサー+75mm絞り環(約400mm F5.3)  キヤノン EOS Kiss X7i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×7枚コンポジット SWAT-200にて自動追尾 撮影地 護摩壇山 下は拡大トリミング
 Omega1152
Omegatri1152

●NGC5139 ω星団
2017年5月3日 ビクセン ED81S+0.6×レデューサー+75mm絞り環(約400mm F5.3)  キヤノン EOS Kiss X7i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×5枚+30秒露出×4枚 合計9枚コンポジット SWAT-200にて自動追尾 撮影地 護摩壇山 下は拡大トリミング
 
■コメント
透明度は良かったもののシーイングは最悪。ピントを詰めても星がボテボテです。特に低空は酷いものでした。しかしながら追尾は安定。SWAT200とドイツ式赤緯ユニットにウェイトシャフト2本追加、バランスウェイト2個付けて、約400mm鏡筒でノータッチガイドというチャレンジングですが、撮影を重ねるごとに安心感が深まります。
 
■係より
大型の球状星団2態をお送りいただきました。M13はヘルクレス座に位置する北天最大かつ最美な球状星団です。口径15cm、出来れば20cm以上で高倍率をかけると、細かい星が分離して迫力ある姿を楽しめます。M13の左上(北東)にある小さいモヤッとしたものはNGC6207銀河です。ケンタウルス座のω星団は、写真でも分かるとおり、さらに明るく巨大な球状星団です。ただし、南中時の東京での地平高度は10度にも達しないため、なかなか観察できるチャンスが少ない星団です。ちなみに石垣島では25度近くまで高くなります。福田さんは、ビクセンの8cmEDアポクロマート屈折に0.6×の強力なレデューサーを装着して400mm/F5.3まで明るくして撮影しています。しかも小型軽量のSWAT-200でノータッチ追尾なのがすごいです。90秒露出できっちり点像を保っていますし、細かい星もよく分離していて迫力がありますね。画像処理も上等で、飽和しがちな中心部もよく表現されていてお見事です。梅雨入りが近づいてきました。月末の新月期は晴れてもらいたいですね。ご投稿、ありがとございました。ぜひまたお送りください。

2017年5月12日 (金)

三裂星雲と干潟星雲。

兵庫県宝塚市にお住まいの吉田隆行様から、SWAT-350ノータッチによる「三裂星雲と干潟星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 20170512
Photo

●三裂星雲と干潟星雲
2017年4月29日3時10分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM 絞りF3.5 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D改(Astro6D) ISO1600 240秒露出×6枚コンポジット SWAT-350ノータッチガイド 奈良県五條市大塔町にて撮影
 
■コメント
夏の天の川で輝く三裂星雲と干潟星雲を、シグマの明るい望遠レンズとSWAT-350を使って撮影しました。元画像は、春霞の影響で天の川の色合いが赤っぽく濁ってしまったので、青みを足し、天の川の色合いを整えました。
200ミリ前後のレンズの画角は、夏の天の川の中に浮かぶ星雲・星団を撮るのにちょうどよいですね。SWAT-350なら手軽に持ち運びできますし、直焦点撮影のサブ機としても重宝しています。
 
■係より
今回は高性能なシグマの180mm望遠レンズで撮影した三裂星雲と干潟星雲付近をお送りいただきました。春霞の影響があったとは思えないほど、クリアでコントラストの効いた天の川です。豊富な階調と色彩、バンビの首飾りから干潟星雲の右(西)方向にかけての淡いHαの広がりを見事に写し出しています。天体写真のお手本のようなナチュラルな仕上げは、まさに吉田さんの真骨頂といえますね。シグマの180mmマクロのシャープな星像も気持ちいいです。
SWATシリーズポータブル赤道儀は、吉田さんをはじめ超ベテランの方のサブ機としても高い評価をいただいています。それは追尾性能の高さに加え、優れた機動性や耐荷重性をコンパクトな本体に凝縮しているからこその評価といえましょう。メイン機材の長焦点撮影に神経を集中させ、サブのSWAT-350で気軽に200mmクラスをノータッチ。高性能なSWAT-350ですから、超シャープなシグマの180mmマクロでも安心してノータッチ撮影が可能です。これが吉田さんの最近の撮影スタイルです。
 Photo

シグマのAPO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSMは、フローライト相当の光学レンズを3枚も使用した贅沢な設計で、諸収差を完璧といえるほどのレベルで補正しています。ただし、200mmクラスとしては大型の部類で、吉田さんは、SWAT-200と350の両方をお使いですが、迷わずSWAT-350を選択されました。これで、安心のノータッチ撮影を実現しています。

2017年5月 6日 (土)

月齢8.9。

東京都八王子市の上村裕様より、「月齢8.9」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

Top●月齢8.9
2017年5月5日22時35分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×+キヤノンEF2×IIIエクステンダー+ケンコーデジタルテレプラス PRO300 2×合成焦点距離2592mm F24.2 キヤノン EOS 5D MarkIV ISO800 1/80秒露出 188枚から品質上位50%をAutoStakkert!3でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市 ※下の画像はピクセル等倍の切り出しです。
 Clavius●クラビウス付近
 Ptolemaeus●プトレマイオス付近
  Copernicus●コペルニクス付近
 
■コメント
昨晩、ベランダから見ると天気は良好で、星は瞬いてなかったので月面撮影をやってみました。とは言ったものの、手元にはカメラレンズ用のエクステンダーしかないので少し強引です。使用したキヤノン純正のEF2xは、マスターレンズがない状態だとシャッターが切れないので、電子接点をマスキングテープで絶縁して使用しました。2500mm相当の焦点距離で見る月面はなかなかの見応えで、ライブビューではチラチラと揺れるものの、時折シャープなクレーター像を見せてくれます。撮影条件は手探りでしたが、ISO800、1/80秒で撮影しました。後処理は、AutoStakkert!3で品質上位50%をスタックしPhotoshopで仕上げています。スタック枚数がよく分からないのですが、どこかに表示されているのでしょうか? もう少し使ってみようと思います。Mac上のParallels DesktopでWindowsを使っているのですが、メモリの設定上限の制約で、カラー画像を使用するとあっという間にメモリが不足します。色が犠牲になりますが、8bitグレースケールに変換したものを使用して回避しました。処理が終わった画像を見ると、予想以上に詳細な構造が出てきました。昨夜のシーイングがどの程度かわかりませんが、初撮影にしては満足しています。合わせて、ピクセル等倍切り出しもいくつかお送りします。コペルニクス付近のコンポジット直後と最終画像を見比べると、甘い画像の中にも驚くほどのディティールが隠れていることがわかりました。
 
■係より
ユーザーさんの投稿ページでは、非常に珍しい月面の作品です。初めての撮影とのことですが、素晴らしい出来栄えです。完璧なピント合わせで、シャッターブレもなく、画像処理もお見事です。エクステンダーを二段重ねしてますが、それでもここまで切れ味がよいのは、ボーグ107FLの素性の良さのなせる技でしょうか。また、ピクセル等倍切り出しが、極めてシャープなのも特筆ものです。発売されてまもないEOS 5D MarkIVは、約3,000万画素と高精細な上、最新の画像処理エンジンを積んでいるので、短時間露出ですむ月のような明るい対象には威力を発揮してくれるようですね。昨日のシーイングはかなり上等でした。撮影した枚数の半分も使えるのはまれで、通常は10%以下です。 これからもぜひ月面写真を楽しんでください。よい写真が撮れたら、またお送りください。お待ちしております。

2017年5月 5日 (金)

GWの2彗星。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、「41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星」と「C/2015ジョンソン彗星」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 41p

●41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星
2017年5月3日 ビクセン ED81S+0.6×レデューサー+75mm絞り環(約400mm F5.3)  キヤノン EOS Kiss X7i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×3枚コンポジット SWAT-200にて自動追尾 撮影地 護摩壇山
 C2015v2

●C/2015 ジョンソン彗星
2017年5月3日 ビクセン ED81S+0.6×レデューサー+75mm絞り環(約400mm F5.3)  キヤノン EOS Kiss X7i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×8枚コンポジット SWAT-200にて自動追尾 撮影地 護摩壇山
 
■コメント
5月3日、昨年11月以来、久々に撮影に出かけました。彗星をふたつ撮影しましたので画像を送ります。ED81Sを少しでも明るくとレデューサーを新調し、×0.6レデューサーと超薄型マウントの組み合わせで試写。焦点距離は375mmになりますが、薄型マウントを使用することでレデューサーとセンサーの距離を短く取り周辺像の改善を図っています。これにより焦点距離は約400mmになっている模様。撮影した結果、星はシャープですが、これはどう解釈すればいいのか…、周辺減光なのかケラレなのか、四隅が黒く落ちています。追加でつけている自作フードをスライドしてみても改善しませんでしたので、どうやら他に原因がありそうですが特定できませんでしたのでかなりトリミングしています。透明度かなり良かったのですが、シーイング最悪。ピントをかなり追い込んだつもりでもどうしても星がボテっとしてしまって…。風がありましたが追尾は安定していました。いつものノータッチで短時間多数枚撮影です。
 
■係より
久しぶりのご投稿、ありがとうございます。新しい0.6×レデューサーの試写を兼ねて、話題の2彗星を撮影されました。両彗星とも、まだ大きく、ジョンソン彗星には尾も見られます。エメラルドグリーンの彗星を美しく捉えました。焦点距離400mmの超望遠ながら、新レデューサーでF5.3と明るくなり、これまでのF6.7の半分近い露出で済み、効率よく撮影できます。星像も充分にシャープで、これから活躍してくれそうですね。四隅のケラレが解決できるといいのですが…。これから、夏の天体で夜空も賑わいます。撮影されましたら、またご投稿ください。お待ちしております。
 Img_1099
Img_1117

撮影機材と新規導入した0.6×レデューサー。

2017年5月 2日 (火)

M8干潟星雲。

東京都八王子市の上村裕様より、「M8干潟星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M8
M8_crop

●M8干潟星雲
2017年5月1日1時2分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×合成焦点距離648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO1600 240秒露出×38枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 撮影地 千葉県鋸南町 下はピクセル等倍の切り出し
 
■コメント
30日の夜、房総半島へ撮影に出かけました。早速ですが、その時に撮影した干潟星雲の画像をお送りします。撮影地は風が強く、ライブビューを見てもかなり影響を受けているのがわかりましたが、夜半過ぎからは一気に落ち着き、薄明まで撮影することができました。シーイングはそこそこ良かったようで、全面でシャープな星像を得ることができました。 参考に等倍トリミングもお送りしますが、粗が目立つので離れて見てください。(笑) 恒星のマスクは毎回試行錯誤していますが、まだ納得できるまで至っていません。ISO1600で4分露出ですが、周辺の淡い部分を炙るには不足のようで、特にNGC6559付近を明瞭に捉えるのは難しいですね。 青い成分も出しきれていません。と言うことで、無理に強調処理せずナチュラルに仕上げました。
 
■係より
ゴールデンウィーク前半は天気にも恵まれ、多くの方が撮影に出かけられたようです。月もまだ細く、すぐに沈んでくれたので影響もなかったと思います。さて、上村さんから、ボーグ107FLによる、M8干潟星雲の素晴らしい画像をお送りいただきました。フラットナー併用のF6ですが、ISO1600で4分露出を38枚もコンポジットして、とても滑らかな階調を得ています。淡い部分もノイズが少なく充分に見応えのある仕上がりです。優秀な光学系で、星像も極めてシャープですね。右上の方にM20三裂星雲が半分見えています。モザイクで仕上げて見たいところですね。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年4月30日 (日)

さそり座。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「さそり座」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Dsc_4524b

●さそり座
ニコンAF-S NIKKOR 58mm F1.4 絞りF2 ソフトフィルター使用 ニコン D810A ISO800 150秒露出 SWAT-200によるノータッチ追尾
 
■コメント
ひさしぶりに星空を撮りに出かけました。東の空に昇ったばかりのさそり座を撮影しました。星の明るさ強調するため、少し明るめに仕上げてみました。低空が光害でスッキリしませんでしたが、これから日に日に夏の天の川が見やすくなりますね。

■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。さそり座もオリオン座のように標準レンズでピッタリ収まり、絵になる対象ですね。ソフトフィルターを使用して、星座の形がよくわかります。あえてハイキーに仕上げています。いよいよ、夏の天体の季節ですね。次回作も期待しております。

2017年4月28日 (金)

光害地で撮るM83銀河。

愛知県春日井市のHUQ様から、光害地で撮るシリーズの「M83銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M83
Drizzle_integrationflatten4k_dc

●M83銀河
2017年4月19日~25日 タカハシ FS-60Q(f=600mm F10.0) + IDAS LPS-D1フィルター ニコン Df(クリアフィルター改造) ISO800 露出3分×1枚+4分×34枚+5分×153枚+8分×22枚 合計210枚中190枚をPixInsight の StarAlinement にて自動セレクトしてコンポジット SWAT-200+ SS-one mini MaxImDLにて2軸ガイド ガイダー:f=100mm F2.8 + LPS-D1(FF) + ASI185MC 撮影地 愛知県春日井市 下は拡大トリミング
 
■コメント
M83 は、NGC番号を含めた銀河の中でも、私が好きな銀河の中で5本の指に入ります。視直径も満月の40%程度と大きく、大口径ドブゾニアンを使えば腕もハッキリ見ることができます。しかし南緯-30°付近にあるため、当地では南中高度が25°程度しかありません。住宅地で南中高度が25°というのは、地上光の散乱が目立つ領域から出ることがない、ということを意味します。
色々実験してみたところ、自宅からでは透明度が良い日で、F10 ISO800 で露出5分が限界、ということが判りました。これ以上露出を掛けると、写野中央部に置いたM83付近全体が白飛びするようです。これは星野撮影でよく使われる F4 ISO1600 に換算すると、露出48秒に相当します。
そこで、複数日に渡って撮影を続け、コンポジット枚数を増やす作戦としました。ISO800 と少し感度を落とし気味にすることで1コマあたりのグラデーションの滑らかさを確保し、1コマあたりの露出はヒストグラムのピークが3/4あたり(+1ev前後)になるよう露出時間を調整し、日を分けて大量に撮ってコンポジットしたのです。
宵の口や、透明度が悪い日は露出4分、透明度の良い日は深夜過ぎから露出8分、というように露出時間コントロールしました。露出時間のスケジューリングや、1コマ毎のディザリングは、最初数枚撮った後、MaxImDL のオートスケジュールを使って制御しました。
毎日、晴れていればベランダにポタ赤を出し、(マンションベランダなので北極星が見えないため)PHD2 のドリフトアライメントを使って極軸を微調整。ユニテックさんにワンオフ作成していただいたCマウントレンズ用テーパーアダプター&キャッチャーを介して、ガイダーZWOASI185MC に f=16mm F1.8 のCマウントレンズを付け、SharpCap2 を使ってカラー画面でターゲットを導入。その後 f=100mm F2.8 のCマウントレンズに付け替えて「いつもの位置」付近にガイド星があることを確認し、MaxImDL でオートガイドを開始。
それが済んだらゆっくり風呂に入って Web 徘徊、と。ガイドはポタ赤にくっつけた Windows StickPC 上で行い、5GHz帯の wifi 経由で Windows リモートデスクトップ を使って StickPC の画面を監視します。リビングで、Web や メールを眺めながらついでに問題(主に雲が来た、とかですが…)が無いか確認するのです。
一番注意せねばならないのは、ネットを徘徊し過ぎて翌朝寝坊しないこと。…妻より早く起きてベランダの一式を撤去し洗濯物干しに備えておかないと、朝からご機嫌斜めにさせてしまいますから…。と、まぁそんなお気楽撮影です。自宅撮りならではの気楽さです。
とりあえず4月19日~25日までの5日間で撮り溜めた画像を処理しました。今宵からまた晴れそうですが、引き続き梅雨入りするまで撮り増ししようと思っています。
 
■係より
絶望的な光害地で5日間に渡る長時間撮影を敢行。HUQさんの命を削った力作です。(笑) 低空のM83がここまで写るとは、なんとも言いようがありません。ほのかに青みがかった淡い腕を炙り出し、点在するHα領域まで見事に写し出しています。しかも口径わずかに6cmです。仕上げも素晴らしく、深宇宙の魅力が伝わります。光害地の自宅ベランダから口径6cm+ポタ赤でこの作品ですから、なんとも凄い時代になったものですね。ホントにびっくりしました。この周辺には小さい銀河が点在してます。下に係が作った名称入りの反転画像を掲載します。明日からしばらく晴れそうなので、さらに撮り増しできそうですね。ぜひまたお送りください。お待ちしております。
 M83_2

15.5等級の銀河まで写っています。

2017年4月10日 (月)

彼岸花星雲と出目金星雲付近。

兵庫県宝塚市にお住まいの吉田隆行様から、SWAT-350ノータッチによる「彼岸花星雲と出目金星雲付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●彼岸花星雲と出目金星雲付近
2017年4月4日3時35分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM 絞りF3.5 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D改(Astro6D) ISO1600 180秒露出×6枚コンポジット SWAT-350ノータッチガイド 奈良県十津川村にて撮影
 
■コメント
さそり座の尻尾付近で輝く二つの星雲を、シグマの明るい望遠レンズとSWAT-350を使って撮影しました。この夜は春霞の影響か、少し白っぽい空でしたが、HEUIB-IIフィルターのおかげで、周囲の淡い星雲も写ってくれました。この二つの天体は南中高度が低く、撮影場所にはいつも悩まされます。今回の撮影地でも、南方向に木立があったのですが、SWAT-350は軽量なので、機材全部を持って視界の開けた場所まで移動できて、助かりました。これから夜の時間がますます短くなってきますので、素早く設置、撤収できるSWATと明るいカメラレンズの組み合わせは重宝しそうです。
 
■係より
さそりの毒針付近にある散光星雲です。東京だと南中高度20度ほどと、かなり低空なため、好条件で撮影するのが難しい対象ですが、吉田さんはシグマの180mmマクロを使って、素晴らしくシャープで階調豊かな作品に仕上げています。彼岸花星雲の左上や出目金星雲の下に広がるの赤い散光星雲はかなり淡いです。それを見事に炙り出していますね。星像も最周辺まで針の先で突いたような鋭さです。このたびはご投稿ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
 Photo_2

ゴールデンウィーク中にこの領域が南中するのは午前3時頃です。次のGWでは、連休半ばまで、この時間帯は月に邪魔されないので、天気がよければ好条件で撮影できるかもしれません。もちろん夏の天の川を狙う絶好のチャンスでもあります。

2017年4月 5日 (水)

昇る夏の天の川。

東京都八王子市の上村裕様より、2種類の魚眼レンズで撮影した「昇る夏の天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Milkyway●昇る夏の天の川
2017年4月4日3時53分~ キヤノン EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM 焦点距離15mm(絞り開放) LEE ソフトフィルター No.3 キヤノン EOS 5D MarkIV ISO1600 120秒露出 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 山梨県南都留郡
 
■コメント
春霞の影響か、すっきりと晴れることが少ないですが、4日早朝に撮影した天の川の画像をお送りします。東から昇ってくる天の川と富士山を対角線魚眼で1枚におさめました。富士山頂付近は、雨上がりだったこともあり断続的に雲が現れます。そんな中、わずかな時間雲が切れるところがあり、そこを狙って撮影しています。15mmの超広角とはいえ、2分の露出では明らかに星が流れます。焦点距離的にはかなりオーバースペックではありますが(笑)、SWAT-350でノータッチ追尾しました。このくらいの焦点距離なら、どのSWATでも快適に撮影できそうですね。地上部分は別撮りしていたのですが、無理に合成しなくても十分と考えて1枚もので仕上げました。おまけは、全周魚眼で撮影した撮って出しです。西側はそこそこ暗いようですが、それ以外は光害の影響が見られます。それでも関東より空の状態が良いのは言うまでもないですね。
 
■係より
焦点距離15mm超広角の天の川です。もう日の出前には夏の天の川も撮影に充分な高度なんですね。富士山を中央に据えて、横たわる夏の天の川を美しい色彩とともにコントラストよく捉えました。さそり座から夏の大三角まで、超広角ならではの素晴らしい雰囲気で表現しています。一枚撮りの星景写真には星に重点を置いた0.66×速、星と地上を均等に割り振った0.5倍速駆動がお勧めです。全周魚眼のおまけ画像もお送りいただきましたので、下に掲載します。撮って出しでしたが、せっかくなので、私が上の画像に合わせて調整しました。ご投稿ありがとうございました。ぜひまた送りください。
 Photo作例コーナー初の全周魚眼の作品です。こちらもSWAT-350に搭載してのノータッチガイドです。雲ひとつない快晴の星空には夏の天の川や北斗七星が絶妙な構図で収まっていますね。輝星もちょうどよく滲んでいて星座の形がわかりやすいです。魚眼レンズの魅力が伝わる作品です。

2017年4月 4日 (火)

光害地で撮るM17オメガ星雲。

愛知県春日井市のHUQ様から、光害地で撮るシリーズの「M17オメガ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M17
M17_2

●M17 オメガ星雲
2017年4月3日2時24分~ タカハシ FS-60Q(f=600mm F10.0) + IDAS LPS-D1フィルター ニコン Df(クリアフィルター改造) ISO800 露出8分×9枚 10分×5枚 合計14枚コンポジット SWAT-200+ SS-one mini MaxImDLにて2軸ガイド X-Yディザリング 撮影地 愛知県春日井市 下は拡大トリミング
 
■コメント
4月2日の晩はこの春初めて自宅から4等星が肉眼で見えるほど、透明度の良い夜でした。本来なら南知多へ遠征したいところでしたが、こんな日に限って妻が風邪引いてダウンし、放置するわけにもいかず、やむなく自宅ベランダ撮りに甘んじました。夜明け前には再び霞がうっすら掛かってきたようですが、それでも FS-60Q(f=600mm F10) + LPS-D1 + クリアフィルタ改造 Nikon Df にて、ISO800 で1コマ露出10分を掛けられるほど良い空でした。とはいえ、星野写真でよく使われる F4 ISO1600 に換算すると、僅か48秒の露光となります。それでも夏の天の川の中の淡い散光星雲が方々に写ってくれたので、ド派手に炙り上げてみました。
 
■係より
M17オメガ星雲は白鳥星雲とも呼ばれる大型の散光星雲で、前回投稿いただいたM16ワシ星雲から南に2°ほどの位置にあります。200~300mm望遠レンズくらいなら両方を構図にピッタリと収めることができます。今回のHUQさんの作品は、透明度が良かったこともあると思いますが、本当に光害地 !? と思うほど良く撮れていて、口径60mmの能力をフルに発揮した作品といえるのではないでしょうか。散光星雲の濃淡が描写されていて驚きました。周囲に広がる淡い散光星雲もよく写っていますね。ノイズも少なく、階調も豊かで、光害地としては納得いく作品になったのではないでしょうか。このたびは、ご投稿、ありがとうございました。次回作、期待しております。

2017年4月 1日 (土)

M78付近としし座トリオ銀河。

東京都八王子市の関原謙介様より、「M78付近」と「しし座トリオ銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M78l

●バーナードループとM78
2017年2月26日 コーワプロミナー500+TX07(合成焦点距離350mm/F4) ニコン D810A IDAS HEUIB-IIフィルター使用 ISO1100 100秒露出×12枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2およびNeat Imageにて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 静岡県松崎町
 Leotripletl

●レオ・トリプレット
2017年3月29日 コーワプロミナー500+TX10(焦点距離500mm/F5.6) ニコン D810A IDAS HEUIB-IIフィルター使用 ISO1600 90秒露出×39枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 静岡県松崎町
 
■コメント
「バーナードループとM78」は2月下旬の新月の週、以前に掲載していただいた「アンタレス周辺」を撮影したのと同じ晩に撮影したものです。この日は、とにかく風が強く、どうにか使えるコマが12枚で、トータル20分程度の露光時間での画像です。M78やバーナードループ周辺の散光星雲の濃淡をもっと写し込みたかったのですが、来年の楽しみにとっておきます。「レオ・トリプレット」はコーワプロミナーにレデューサーを付けず、焦点距離500mmでの撮影です。風はなかったのですが、今度は雲にじゃまされ、トータル1時間程度の露光時間を確保するのがやっとでした。この春はいい条件で撮影できず、もやもやがたまっています。
 
■係より
3月は天候に恵まれず、みなさん鬱憤が溜まってしまったようです。関原さんも約1ヶ月ぶりのご投稿となりました。オリオン座のM78星雲は、付近に広がる暗黒星雲を近くの恒星が照らして反射したものです。暗黒帯が複雑に入り組んでいて、作例でもその一端が分かります。ちょうどバーナードループの濃い部分も一緒に写せますので、人気のある構図となっています。しし座のトリオ銀河も人気の撮影ポイントで、三つ子銀河とも呼ばれます。上がNGC3628、左下がM66、右下がM65です。しし座、おとめ座、かみのけ座付近は銀河の宝庫で、このあたりならどこを向けて撮っても、何かしらの銀河が写っていることが多いです。コーワプロミーナーの星像はシャープですから、撮っていて楽しいですね。このたびは、ご投稿ありがとうございました。4月の新月期に期待しましょう。

2017年3月31日 (金)

光害地で撮るM8、M20、M16。

愛知県春日井市のHUQ様から、光害と春霞の悪条件で撮影した「M16ワシ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M8m20

●M8干潟星雲、M20三裂星雲
2017年3月25日4時35分~ タカハシ FS-60Q(f=600mm F10.0) + IDAS LPS-D1フィルター ニコン Df(クリアフィルター改造) ISO1600 露出2.5分×5枚 2分×1枚 1分×2枚 合計8枚コンポジット ガイダー ASI185MC + KOWA 100mm F2.8 SWAT-200+ SS-one mini MaxImDLにて2軸ガイド(撮影時間が惜しかったのでディザリング無し) 撮影地 愛知県春日井市
 M16

●M16 ワシ星雲
2017年3月28日4時12分~ タカハシ FS-60Q(f=600mm F10.0) + IDAS LPS-D1フィルター ニコン Df(クリアフィルター改造) ISO800 露出5分×1枚 8分×5枚 4分×2枚 合計8枚コンポジット ガイダー ASI185MC + KOWA 100mm F2.8 SWAT-200+ SS-one mini MaxImDLにて2軸ガイド(コマ毎に赤経/赤緯方向にランダムに5ピクセル、ディザリングを実施) 撮影地 愛知県春日井市
 
■コメント
先週は珍しく新月期にずっと晴れていましたが、日々春霞が濃く…残念なお天気でした。こうも濁った空では遠征する気にもなれず、毎日最近使い始めた撮影ソフト MaxImDLの各種パラメータ習熟を兼ね、自宅のベランダから撮っておりました。ベランダに常設している天候監視カメラの映像を観察していると、どうやら午前4時頃は透明度が良くなることが判り…薄明前後の数十分で、夏の散光星雲を朝撮りしました。天文薄明開始は4時半頃ですが、少しでもコンポジット枚数を稼ぐために、航海薄明開始後まで撮ったものを使っています。結果、青空の青が先に飽和に達して、緑・赤との輝度差が少なくなってしまうため、バックグラウンドをグレー基調にすると、星雲の中の青い部分が表現できなくなってしまうのが残念です。(そもそも春霞で青い天体光が散乱されてしまっている、というのもあります。)三裂星雲M20の青い部分が南側の赤い部分を取り巻いているところまで写しきれていない点や、干潟星雲M8、ワシ星雲M16 の輝度の高い部分に含まれる青っぽい色合いが表現できなかった点など、スカッと晴れた初夏の空での宿題ですね。それでも、JR駅近の街中でも光害カットフィルターを使えば、赤い星雲は結構良く写ります。
 
■係より
一ヶ月ぶりにHUQ様からご投稿いただきました。このところ、天気がイマイチで、作例写真コーナーも閑古鳥でした。そんな状況を察していただいたのか、春霞に加えて光害と薄明の中、夏の代表的散光星雲をお送りいただきました。悪条件にもかかわらず、赤い星雲を見事に炙り出しました。特にM16は星雲の階調も豊富で淡い広がりも表現できていて、とても見応えがあります。いずれの対象も条件の良いときに納得いく撮影がしたいですね。ありがとうございました。またのご投稿、お待ちしております。

2017年3月12日 (日)

オリオン大星雲、その2。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FLで撮影した「オリオン大星雲(続編)」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M42_crop

●オリオン大星雲
2017年3月3日18時52分~ ボーグ107FL+フラットナー 1.08× 合成焦点距離648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO1600 5分露出×24枚+30秒露出×24枚+10秒露出×24枚をコンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 山梨県北杜市
 
■コメント
先日お送りしましたオリオン大星雲ですが、露出時間を変更して撮影したものを合成して可能な限りハイライトを復元してみましたのでご参考にお送りします。また、彩度が高過ぎてくどかったのでそれも抑えました。(笑) 分子雲も抑え気味にした方がうるさくなくていいかもですね。追加したのは、30秒露出×24枚と10秒露出×24枚の2種類です。トーンジャンプが起こらないようにヒストグラムを見ながら処理しました。
 
■係より
前回のオリオン大星雲に短時間露出のコマを合成して、白飛びしたハイライト部分(オリオン星雲の中心部)に階調を出しました。また、全体的な彩度を修正して、よりナチュラルな仕上げとなっています。色調や彩度、炙り出しの程度は、それぞれ各自の好みがあるので、どれが正解というわけでありませんが、前回よりもかなり控えめな処理なので、ノイズも抑えられていて、美しく仕上っています。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年3月 7日 (火)

アンタレス周辺。

大分県佐伯市にお住まいのたくちゃん様より、SWAT-300で撮影した「アンタレス周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●アンタレス周辺
タムロン70-200mm/F2.8Di LD[IF]MACRO 200mm 絞りF5 ペンタックスK5Ⅱs(無改造) ISO3200 160秒露出×51枚コンポジット ステライメージ8からフォトショップCS6で画像処理 SWAT-300ノータッチガイド 撮影地大分県佐伯市
 
■コメント
2月の新月期も終わり、今後は系外銀河とそれに続く天の川の撮影時期と季節は移っていきます。今回も未処理だったアンタレス周辺の画像処理を行いましたのでお送りします。これは、普通の望遠ズームレンズと無改造のK5Ⅱsを使ってノータッチガイドで撮影しております。これから天体写真をやってみたいと思われている方はぜひ気軽に始められてはいかがでしょうか。小型の追尾精度の良い赤道儀として購入したSWAT-300ですが、3年間使った結果、とても良い買い物だったと思います。300mm望遠レンズと1.4Xエクステンダーを併用した420mmのノータッチ追尾でも、露出時間を調節すれば結果良好でした。SWAT-300の追尾精度が遺憾なく発揮されたものと感じております。
 
■係より
4日に掲載した関原さんの作品と比較すると、やや北に向けた構図です。デジタル対応のズームレンズは昔のズームと比べて、かなり高性能化されてますから、星像も極めてシャープですね。今回の作品はF2.8をF5まで絞っていますので、APS-CサイズのペンタックスK5Ⅱsなら、全面シャープな星像に加え、周辺減光もほとんど感じないのではないでしょうか。色彩豊かな美しい星域を見事に捉えています。SWAT-300についても、たいへん気に入っていただけて、メーカーとしても嬉しい限りです。焦点距離420mmもの超望遠で星を点像に写すとなると、さすがに何分もノータッチとはいかないですが、2~3分くらいであれば、高打率でノータッチ追尾出来ると思います。これからも末永くご愛用いただければ幸いです。どうもありがとうございました。またの投稿、お待ちしております。

2017年3月 6日 (月)

オリオン大星雲。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FLで撮影した「オリオン大星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M42●オリオン大星雲
2017年3月3日18時52分~ ボーグ107FL+フラットナー 1.08× 合成焦点距離648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO1600 5分露出×24枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 山梨県北杜市
 
■コメント
先日は、CP+お疲れ様でした。SWATコーナー大盛況でしたね。さて、3日の金曜に久しぶりに遠征してきましたので、その時撮影した画像をお送りします。先月入手した、ボーグ107FLのファーストライトです。22時過ぎまで月が出ていますが、貴重な晴れ間を逃すわけにはいきません。夜半過ぎまではシーイングが悪く、ライブビューを見ると酷い揺らぎでした。狙いは、オリオン大星雲です。すでにシーズンは過ぎつつありますが、ファーストライトに相応しく、見栄えのする大型星雲を選びました。加曽利さんがブログで掲載されているように、107FLをSWAT-350に搭載しても追尾はまったく問題なく終始安定していました。トップヘビーな107FLをバランスさせるため、対物レンズとヘリコイドの間に鏡筒を接続して、この部分をバンドで固定しました。ボーグさんのサイトの組み付け例のように鏡筒をヘリコイドの後ろに持ってくると、対物レンズ側が極端に重く、バンドを止めているアルカレールや微動回転ユニットに大きな負荷がかかってネジが緩む方向に回転していまい固定に支障をきたしたための入れ替えることにしました。撮影結果ですが、最周辺までシャープな像を結んでくれました。シーイングがよければ、さらに解像してくれそうです。フラットナーは600mmの目盛りがないので大まかに合わせただけです。今回から、IR改造したEOS 6Dを導入しました。広範に広がるHa領域が美しいです。1発目としては、そこそこ満足のいく結果となりました。
 
■係より
CP+ではボーグさんのSWATコーナーにおいでくださいまして、ありがとうございました。その後、CP+効果もあってか、SWATがよく売れてまして、SWAT-350は在庫がなくなってしまいました。(汗) さて、ボーグ107FLとEOS6DのIR改造を新規導入されてのファーストライトとして「オリオン大星雲」を撮影されました。いや~、よく写ってますね。立体的に見えてきます。分子雲の炙り出しも上等です。焦点距離が長くなると、風の影響も受けやすく、ガイドも難しくなってきますが、迫力がグッと増します。これからの撮影が楽しみですね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 Img_1970

上村さんのSWAT-350と新規導入したボーグ107FL。

2017年3月 4日 (土)

アンタレス周辺とかもめ星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より、「アンタレス周辺」と「かもめ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Antares

●アンタレス周辺の散光・反射星雲
2017年2月26日 コーワプロミナー500+TX07(合成焦点距離350mm/F4) ニコン D810A IDAS HEUIB-IIフィルター使用 ISO1100 80秒露出×32枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2およびNik Collectionにて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 静岡県松崎町
 Seagull

●かもめ星雲
2017年2月21日 コーワプロミナー500+TX07(合成焦点距離350mm/F4) ニコン D810A IDAS HEUIB-IIフィルター使用 ISO1600 100秒露出×37枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 山梨県清里高原
 
■コメント
「アンタレス周辺の散光・反射星雲」は夜明け前に昇って来たさそり座を狙ったものです。この日は日没の薄明が終わる頃から風が強くなり、一晩中吹き荒れ、3時頃にやっと静かになりました。この写真は、その後から夜明けまで、出来るだけ枚数を稼ごうと連写したものです。なんとか1時間弱の露出時間を稼ぐ事が出来ました。この季節にアンタレスが撮れたのですから、強風の中を待ち続けた甲斐がありました。「かもめ星雲」は暗い空を求めて清里まで遠征して撮影したものです。と言っても、夜半過ぎにうす雲が出てきてしまい撮影枚数を稼げませんでした。この日は気温-10度。とにかく寒かったです。
 
■係より
夏の「アンタレス周辺」と冬の「かもめ星雲(わし星雲)」を一緒にお送りいただきました。作例は撮影日が5日ほど違いますけど、一晩で冬と夏が同時に楽しめる季節なんですね。アンタレスは上の画像の中心に輝くさそり座の一等星です。この周辺はとてもカラフルで美しい領域として人気がありますね。赤、青、黄色が入り交じり、ため息しか出ない美しさです。アンタレスの右上の小さな球状星団がNGC6144。右端の巨大な球状星団がM4です。上の方には暗黒星雲が複雑に入り組んでいる様子も捉えました。ISO1100の32枚コンポジットでノイズを抑え、豊かな階調に仕上がりました。かもめ星雲はシリウスとプロキオンを結ぶ直線の1/3くらいのシリウス寄りにあります。大きな星雲なので、200mmクラスの望遠でも充分に楽しめる天体です。赤い散光星雲の広がりを強調した見応えのある作品に仕上がっています。氷点下10℃ですから、冷却カメラ並の性能ですね。いつもご投稿いただき、ありがとうございます。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2017年3月 3日 (金)

コーン星雲周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-200による「コーン星雲周辺」を送りいただきましたのでご紹介します。
 Cone

●コーン星雲周辺
2017年2月25日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 270秒露出×22枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 朝霧アリーナ
 
■コメント
前回、強風で思い通りの写真が撮れなかったコーン星雲からバラ星雲までの領域のリベンジを果たしに、先週末、同じ朝霧アリーナに遠征してきました。この時期、冬の天の川は、薄明が終わる頃にはほぼ南中し、日付が変わる頃には西に大きく傾いてしまいます。それまでに2パネル撮るのはタイムトライアルのようなものですが、この日の朝霧は21時過ぎまで薄雲に邪魔されてしまい、まともに撮れたのはコーン星雲周辺のみとなってしまいました。とはいえ、この日の朝霧は風が穏やかで、前回よりも丸くシャープな星像を得ることができたので、今シーズンはこれで満足することにします。より高解像度な画像はこちら(https://flic.kr/p/SpFvwA)からご覧いただけます。赤いコーン星雲と青いIC2169に黄色い星々が入り混じって、非常に美しい領域ですね。さて、これからは、撮ってもお皿は貰えない「春の銀河祭り」(笑)が本格化します。短焦点で写せるものは限られ、寂しい季節ですが、幾つか狙っている対象があるので、マイペースで楽しんでいきたいと思います。
 
■係より
コーン星雲&クリスマスツリー星団からバラ星雲にかけては、中望遠くらいから楽しめる人気エリアですが、焦点距離300mmクラスになるとバラ星雲までは同時に撮影できません。蒼月さんもそのあたりは計算されていて、2パネルのモザイクで挑みましたが、バラ星雲は薄雲に阻まれてしまいました。ただ、コーン星雲の出来は素晴らしく、カラフルな美しさは息を飲むほどです。天の川の中とあって背景には星が敷き詰められています。星の色も残っていて、画像処理のレベルの高さを感じさせますね。今からバラ星雲との結合が楽しみです。そして「春の銀河まつり」が開催中とあって、蒼月さんもどこか狙っているようですね。縦から横から正面から、すてきな渦巻き柄のお皿をお願いします。(笑) ご投稿ありがとうございました。

2017年3月 1日 (水)

光害地で撮るバラ星雲。

愛知県春日井市のHUQ様から、光害下のご自宅で撮影した「バラ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●バラ星雲
2017年2月28日22時43分~ タカハシ FS-60Q(f=600mm F10.0) + IDAS HEUIB-IIフィルター ニコン Df(クリアフィルター改造) ISO800 露出6分×27枚コンポジット ガイダー ASI185MC + KOWA 100mm F2.8 SWAT-350+ SS-one mini 2軸ガイド ケラレの大きい四隅をトリミング 撮影地 愛知県春日井市
 
■コメント
もう季節を逸しつつありますが、晴れ間をみては自宅ベランダにて、ポタ赤2軸オートガイドを色々試しています。ここ最近の被写体はバラ星雲ばかりです。撮影時からフラットを撮るまでの間に映像素子上のゴミが動いてしまったようで、黒点と白斑が出てしまいました。今回はチョイと赤緯方向にハンチングが出て失敗…したものの、50%縮小リサイズなら何とか見られますね。これまで、1コマの露出時間が6分以上になると赤経方向に微妙に流れる現象に頭を悩ませていましたが、ガイドソフトに MaxImDL を使い、ガイド制御周期を1秒弱として「こまめに修正をかける」という手法により、赤経方向の流れはクリアすることができました。現状、赤経方向の流れはだいたい±3秒角以下に納まっています。
カメラはクリアフィルタ改造 Df を使っています。昨今当地の光害は劇的に酷くなっており、 D810A では光害の迷光を拾って青と赤に同心円の干渉縞風のカブリが出てしまうようになりました。クリアフィルタ改造Dfはこの現象が出ないため、今後自宅撮りでは Df がメインとなりそうです。
最近ガイダーを取っ替え引っ替えしていますが、しばらくは ZWO ASI185MC に落ち着きそうです。これは QHY5L-II や ASI120MM と同じくピクセルピッチ 3.75um のガイダーなので、QHY5L-II をガイダーとして使う場合と同じ焦点距離のCマウントレンズを使って、同じ精度でガイドできます。一方、画素サイズが 1/1.9inch と大きいため、f=16mm のCマウントレンズを付けると、フルサイズ換算で f=80mm 相当の視野を得られます。しし座が丁度入るぐらいの写野で、街中でもしし座銀河群やおとめ座銀河群の特定の領域を意図して狙えることが判りました。またこれは、型番の "MC" が表す通りベイヤータイプのカラーカメラです。Cマウントレンズと ASI185MC の間に光害カットフィイルター LPS-P1 を入れることで、街中でもバラ星雲をうっすら赤く視認することができました。電視ファインダーとして、α7S + F2.0 レンズ級のポテンシャルがあります。やはり色着きで天体が"観える"というのは良いですね。ピクセルピッチがもっと細かい(2.4um) QHY5III-178M も試してみましたが、画素数が多すぎて、現状の QHYCCD製 ASCOM ドライバでは、天体の導入に使えるほどの画面更新速度を得られませんでした。SharpCapでネイティブドライバを使えば滑らかに画面が更新されるのですが、PHD2やMaxImDLでは ASCOM ドライバしか使えないため、ソフトウェアのアップデート待ちの状態です。
 
■係より
HUQさんから、久しぶりに「光害地シリーズ」をお送りいただきました。オートガイドで腐心されているようですが、ようやくMaxImDLで細かく補正を入れることで、ひとまず満足いく結果を得られたようですね。私もM-GENの最適なパラメータを見つけるのに試行錯誤してします。オートガイドする場合でも、追尾精度がもともとよい赤道儀の方が、安定して好結果が得られるとの情報もあり、なかなか奥深いです。さて、お送りいただいたバラ星雲は、とても光害地で撮影したとは思えないような、細部の描写ですね。星雲の階調や周辺部のごく淡い部分まで炙り出せています。光害地でも星野撮影が楽しめるようになったのも、デジタルカメラのおかげですね。電視ファインダーやポタ赤での2軸ガイドなど、HUQさんの旺盛なチャレンジ精神には敬服しています。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年2月27日 (月)

マルカリアンの鎖。

大分県佐伯市にお住まいのたくちゃん様より、SWAT-300で撮影した「マルカリアンの鎖」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo
Photo_2

●マルカリアンの鎖
2017年2月24日0時~4時30分 コーワプロミナー500mm/F=5.6 ペンタックスK-70(無改造) ISO2500 4分露出×59枚コンポジット(総露出時間4時間) SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージ8→フトショップCS6で画像処理 撮影地 大分県佐伯市 ※反転画像は係が作成しました。
 
■コメント
オリオン座も薄明かり終了時には南中を過ぎ冬の星雲撮影も終りとなりつつあります。いよいよ、春の系外銀河の撮影が好機を迎えようとしております。今回は、その中でも華やかなマルカリアン鎖を撮影してまいりました。撮影に際して留意したのは色鮮やかな系外銀河を表現したいと思い何をすべきか悩みました。一番効果がありそうなのは撮影枚数と撮影時間と思い0時前から薄明かりが始まる直前の4時30分までの撮影となりました。画像処理が済んで作品ができた時は改めて宇宙の美しさを実感しました。それにしても、寒かったです。最低気温は-4.9℃でありました。
 
■係より
総露出時間4時間におよぶ力作です。「マルカリアンの鎖」は「マルカリアンチェーン」、「マルカリアンの銀河鎖」とも呼ばれるおとめ座銀河団の人気領域です。無数の銀河が浮かび上がり、思わず引き込まれそうな美しさです。彩度を工夫して、青や黄色の銀河の色味を表現されたのがとても印象的ですね。やはり一晩に撮影対象を絞り込めば、おのずとクォリティアップできて、仕上がり後の満足度も違いますね。お見事な作品でした。またのご投稿お待ちしております。ありがとうございました。

2017年2月26日 (日)

きらめく冬の星座たち。

千葉県流山市にお住まいのNakagawa様より、SWAT-200ノータッチで撮影した「きらめく冬の星座たち」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●きらめく冬の星座たち
2017年1月21日21時22分~ シグマ 10-20mm F3.5 EX DC HSM 10mm (絞り開放) ニコン D5500 (改造なし)  ISO4000 30秒露出×26枚コンポジット SWAT-200ノータッチ追尾 撮影地 千葉県君津市
 
■コメント
APS-Cサイズのカメラでの超広角撮影は、レンズが少なくてなかなか難しいですが、シグマの10-20mmズームを入手したので、それで冬の星座を狙ってみました。当日はリモコンを忘れてしまい、カメラ任せでは、30秒露出までの制限があり、撮影感度を高めて対応しました。撮り始めは低空に薄雲っぽい感じがありましたが、途中から薄雲が広範囲に広がり、さらに夜露の攻撃もくらって、抜群の天然ソフトフィルターを装着することになりました。(笑) なかなか雰囲気のある星景写真になったのではないでしょうか。
 
■係より
高感度ISO4000で、わずか30秒露出ですが、コンポジット枚数を稼いで、滑らかな階調を得ました。冬の星座がファンタジックな美しさで仕上がりました。周辺減光をあえて残すのも雰囲気を高める効果があるようです。とてもクールで幻想的です。Nakagawaさんからは、撮り始めのシャープな画像と天然フィルター?を使った後半の画像もお送りいただきましたので、下に掲載します。これをバランスよく合成したそうです。さすがのテクニックですね。ぜひ、またお送りください。お待ちしてます。
 Kokaku1

撮り始めは低空に薄雲が広がっていましたが、比較的シャープに撮れました。
 Kokaku2

後半は薄雲&夜露のダブルフィルターで、こんな出来です。これも上手く使って合成しました。

2017年2月25日 (土)

冬のダイヤモンド。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「冬のダイヤモンド」の作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Dsc_39672c

 

Photo_2

●冬のダイヤモンド
2017年2月24日23時48分 ニコンAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8 G ED(絞り開放) ソフトフィルター使用 ニコン D810A ISO3200 30秒露出 SWAT-200によるノータッチ追尾 ※下の解説画像は係が作成しました。
 
■コメント
SWAT-200で撮影した冬のダイヤモンドの写真を送ります。ソフトフィルターで星をにじませて、冬の星座の輝きを表現しました。露出30秒でも追尾撮影をすると、くっきりと星が描写されました。

■係より
14mmもの超広角+フルサイズともなると冬のハイライトが一網打尽ですね。一等星がこれだけたくさんあるととても華やかです。沈む冬の天の川もコントラストよく写っていて、美しい星景写真となりました。解説には冬の「ダイヤモンド」に加えて「冬の大三角」も入れてあります。冬の星座も夜半前にこれだけ西に傾き、季節の移ろいを感じますね。それから、SI様からは自由雲台とアルカスイスパーツを組み合わせたレポートもいただきましたので、コメントとともに掲載いたします。皆さまの撮影スタイルのご参考になれば幸いです。またのご投稿お待ちしております。どうもありがとうございました。
 Photo_3

これまで、SWATに自由雲台だけだと構図が非常にとりづらい方角があるという悩みがありました。また重量バランスが崩れ、自由雲台の下部のネジが緩んでしまい、ひやっとすることもありました。その解決法として、アルカスイス規格のLブラケットとクランプを使用することで縦横構図の変更が簡単にできるようにしました。海外遠征や登山で赤緯軸は持っていけないという場合の工夫としていかがでしょうか?

 

2017年2月22日 (水)

かもめ星雲とM33銀河。

大分県佐伯市にお住まいのたくちゃん様より、SWAT-300で撮影した「かもめ星雲」と「M33銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●かもめ星雲
2017年2月21日撮影 コーワプロミナー500+レデューサーTX07 合成焦点距離350mm/F4 ペンタックスK-70(無改造) ISO1250 4分露出×35枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージ8→フトショップCS6で画像処理 撮影地 大分県佐伯市
 M33

●M33銀河
2016年11月28日撮影 コーワプロミナー500+エクステンダー1.4× 合成焦点距離700mm/F8 ペンタックスK5Ⅱs(無改造) ISO800 8分露出×18枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージ8→フトショップCS6で画像処理 撮影地大分県佐伯市
 
■コメント
オリオン座の撮影も今回の新月期が最後の撮影となってまいりました。今回は、ステライメージ8がペンタックスのK-70のカメラに対応したので、試験を兼ねて撮影してまいりました。K5Ⅱsと同様K-70も無改造にもかかわらず、赤い天体の撮影に使えると感じました。また、ステライメージ8は、処理にはそれなりに時間がかかりますが、コンポジットの処理までは自動でやってくれるのですごく助かります。SWAT-300も使い始めて3年ぐらいになりますが、追尾精度も段々と良くなっているように感じています。きっと、エージングがうまくいっているんではないかと思っています。昨年撮影で未処理だったM33も今回処理しましたのでお送りします。
 
■係より
今回は「かもめ星雲」と「M33銀河」をお送りいただきました。どちらもその美しさに思わず見とれてしまうような出来ばえですね。かもめ星雲は35枚コンポジットで丁寧に処理していますので、ノイズも少なく、階調も豊かで素晴らしい作品に仕上がりました。ペンタックスのK-70も無改造でこれだけ赤い星雲が写るのは、これから天体写真を始める人にも参考になりますね。M33は昨年撮影したままだったそうですが、ステライメージ8にバージョンアップしたのを機に今回処理されたそうです。こちらも淡い腕の先まで見事に炙り出しています。また、中心部と腕の部分の微妙な色彩の違いまで表現されていて、とても見応えがあります。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年2月 7日 (火)

コーン星雲とM51子持ち銀河。

大分県佐伯市にお住まいのたくちゃん様より、SWAT-300で撮影した「コーン星雲」と「M51子持ち銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●コーン星雲
2017年2月1日撮影 コーワプロミナー500+エクステンダー1.4× 合成焦点距離700mm/F=8 ペンタックスK5Ⅱs(無改造) ISO3200 3分×41枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地大分県佐伯市
 M51

●M51子持ち銀河
2017年2月1日撮影 コーワプロミナー500+エクステンダー1.4× 合成焦点距離700mm/F=8 ペンタックスK5Ⅱs(無改造) ISO3200 3分×18枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地大分県佐伯市
 
■コメント
二度めの投稿です。今回はコーワプロミナー500mm+エクステンダー1.4×を使って700mm(35mm換算1050mm)で、コーン星雲とM51銀河を撮影しました。最近やっとM-GENのオートガイダーの成功率が良くなりました。これもひとえにSWAT-300の元々の追尾精度が良いため厳しい設定でもハンチングが起こりにくいためだと思っております。搭載荷重が8kgとギリギリであるため赤経、赤緯のバランス、ガイド星の選択、露出時間等細部に渡って見直しをしました。ペンタックスのK5Ⅱsが赤外領域に感度が良いと言っても限度があるため画像処理については苦労の連続でした。特に苦労したのが解像度とノイズの相反する処理で、現行の機材を使用する場合そのバランスについては永遠の課題ではないかと考えております。M51については途中で雲が出てきて撮影枚数が足りませんでした。次回の撮影ではもっと撮影枚数を増やして解像感の向上に努めたいと思っております。
 
■係より
前回の「勾玉星雲とM81M82銀河」もよく写っていましたが、今回のコーン星雲も素晴らしい美しさです。昨日の蒼月さんの作品の上部中央付近にあるクリスマスツリー星団とコーン星雲を焦点距離700mmで拡大したものです。41枚コンポジットで丁寧に仕上げていますので、階調がとても滑らかで炙り出し耐性も充分です。無改造カメラでここまで赤い星雲が写し出せるというのも特筆すべき点ですね。M51子持ち銀河は雲の影響でコンポジット枚数が足りなかったとのことですが、銀河の暗黒部を含む銀河の腕もよく描写されていています。SWAT-300とM-GENの組み合わせを使いこないしておられますね。このたびはご投稿ありがとうございました。またのご投稿お待ちしております。

2017年2月 6日 (月)

コーン星雲からバラ星雲周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-200による「コーン星雲からバラ星雲周辺」を送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●コーン星雲からバラ星雲周辺
2017年1月30日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 コーン星雲 270秒×10枚コンポジット バラ星雲 270秒×26枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 朝霧アリーナ
 
■コメント
年が明けて少々忙しくなり、晴れていてもなかなか撮影できずにいましたが、なんとか時間を工面して朝霧まで平日遠征を強行してきました。今回撮影したのは、オリオン座の東隣にある、コーン星雲からバラ星雲までの領域です。これまた多くの天文ファンに人気のエリアですね。終夜快晴に恵まれはしましたが、この夜は風が強くて、自作の風よけを設置しても大した効果がなく、それどころか風よけが倒れて機材に覆いかぶさってしまうことが何度かあって大変でした。おかげで、ぶれたうえに枚数も足りない画像になってしまいました。flickr(https://flic.kr/p/R8Sj7N)に大きな画像を置いてありますが、あまり拡大すると、星がいびつな形をしているのがバレてしまいますので、遠くからご覧ください(苦笑)。今シーズン中になんとかもう一度リベンジしたいところですが、果たしてそのチャンスはあるでしょうか。
 
■係より
コーン星雲付近は赤や青が入り交じり、とても美しく、人気抜群のエリアです。風に煽られながらの撮影で、とても苦労されたとのことですが、作品の星像はシャープで、風によるブレを感じさせないほどの見事な仕上がりになっています。赤い散光星雲の炙り出しも上等です。ポータブル赤道儀は非常に軽量なため、風は大敵ですね。強い風が吹きつけると、どうしても歩留まりが下がってしまいます。大きなワンボックスカーで遠征できれば、風上に置くことで効果が期待できそうですが、小型車ではなかなか難しい問題ですね。私も風の強い日は長焦点撮影は諦めてます。ご投稿ありがとうございました。リベンジ作もぜひお送りください。期待しております。
 Photo_2

2本の一脚に70Lのゴミ袋を切って貼りつけ、テーブルやイスに括り付けて風よけとしています。別に一脚である必要はありませんが、軽量でコンパクトに収納でき、風よけに使わないときには別の用途に使える、ということで一脚にしました。これで風速5mくらいまでの風なら充分に効果がありますが、風速が10mくらいになると、風さんはテーブルごと持っていこうとなさるので大変なことになります(苦笑)。写真は夕暮れ時のものですが、風よけのビニールがパンパンに張っています。完全に風を遮るビニールよりも少し風を通す素材の方が良いのかもしれませんが、いずれにしても、そんなに風が強い日に無理して屋外で撮影するべきではないのかもしれませんね。

2017年2月 2日 (木)

SWAT-350+ボーグ90FL、ファーストライト。

ドイツにお住まいの黒田健一様より、新規導入したSWAT-350とボーグ90FLでオリオン大星雲を撮影していただきましたのでご紹介します。
 Photo

●オリオン大星雲
ボーグ90FL+レデューサ(360mm f4)+HEUIB-Ⅱフィルター Nikon D810A ISO1600 3分露出×16枚コンポジット SWAT350+ポールマスター+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージ7とNik Collectionで画像処理 撮影地 ドイツ ヘッセン州ゲーデルン
 
■コメント
年末に届いたボーグ90FLとSWAT350をもって、赴任先のフランクフルトに戻りました。いつもはWasserkuppeに行くのですが、冬季は近所でナイタースキーが行われているので、フランクフルトと同じヘッセン州にあるゲーデルン(Gedern)という街に行ってきました。ここは、毎年5月にかっこ「ITV Teleskoptreffen」という天文イベントが開催されるところです。撮影場所は、並木道を横断する側道横の空き地です。一面雪でした。
 
■係より
これまでSWAT-200をご愛用でしたが、年末にSWAT-350とボーグ90FLを新規導入されました。今回、記念すべきファーストライトは、やはり冬の王様、オリオン大星雲ですね。ボーグ90FLはレデューサー0.72×併用で焦点距離360mm/F4と明るくなりますので、短時間露出でもこれだけよく写ります。周辺の分子雲も見事に炙り出しました。星像もとてもシャープで、見応えのある作品です。ご投稿、ありがとうございました。ドイツでの撮影は寒そうですけど、ぜひまたお送りください。お待ちしております。
 Photo_2

今回はファーストライトということもあり、超メジャーなオリオン座を狙いました。SWAT-350は本当に高精度で力持ちですね。PoleMasterも併用しましたが、重い機材にもかかわらずガイドエラーは皆無でした。90FLも星像がシャープで、とても気に入りました。周辺減光も素直で、ステライメージ7の周辺減光補正でも充分対応できそうです。フラットナーとエクステンダーとの組み合わせも、早く試してみたいです。8月の米国日食は、このボーグ90FL+SWAT-350のコンビで臨む予定です。
 Photo_3

北の方角です。視界を遮るものがありません。地平線の上に、北斗七星が写っています。緯度が高いせいで、決して地平線に沈むことはありません。

2017年2月 1日 (水)

マルカリアンチェーン。

東京都八王子市の上村裕様より、おとめ座銀河団の「マルカリアンチェーン」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Markarian_chain
Markarian_chain_trim

●マルカリアンチェーン
2017年1月28日1時11分54秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM 200mm(絞り開放) キヤノン EOS 5D MarkIV(改造なし)  ISO1600 5分露出×10枚コンポジット SWAT-350+M-GENによるオートガイド 撮影地 千葉県君津市 ※下は拡大トリミング
 
■コメント
今回は、欲張らずに(笑)200mmでの撮影です。M-GENを導入したことで、これまで以上に長時間露光が可能になり撮影の幅が広がります。さて、今回の狙いはおとめ座銀河団です。昨年のHUQ様の作品を拝見して、自分でも撮影してみたいと思っていました。画像は、ほぼトリミングなしです。イメージしていたよりもたくさんの銀河が視野内に写っていました。一見寂しい写真に見えますが、ピクセル等倍でそれぞれの銀河を見ていると、壮大なスケールを感じます。HUQ様の作品のように、ハイライトからシャドーまで滑らかに再現したいところですがなかなか難しいですね、今後の課題です。撮影天体も1つに絞って、十分な枚数を確保してみようと思います。
 
■係より
季節はまだまだ極寒の冬ですが、夜半を過ぎた星空は、すでに春の星座も高く昇ってきて、少しだけ季節の移ろいを感じます。今回はおとめ座銀河団に属するマルカリアンチェーンといわれるエリアを200mmで撮影されました。この画角の中にいくつの銀河があるか数えられませんが、主なものに番号を振ってみましたので、下に掲載します。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 

Photo

あまりの数の多さに番号を振るのも時間がかかりました。(笑)

2017年1月31日 (火)

クリスマスツリー星団付近と冬のダイヤモンド。

東京都八王子市の関原謙介様より、「クリスマスツリー星団からバラ星雲」と「冬のダイヤモンド」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo_4

●クリスマスツリー星団からバラ星雲
2016年12月29日 AI AFニッコール180mm F2.8D IF-ED 絞りF3.5 ニコン D810A IDAS LPS-D1フィルター使用 ISO3200 120秒露出×24枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 静岡県松崎町
 Photo_5

●冬のダイヤモンド
2017年1月26日 AF-Sニッコール14-24mm F2.8G ED 20mm 絞り開放 ニコン D810A IDAS LPS-D1フィルター使用 ISO2200 120秒露出×40枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 静岡県朝霧高原
 
■コメント
「クリスマスツリー星団からバラ星雲」は昨年の年末に撮影したものです。もう少し加算画像の枚数を増やしたかったのですが…。実はこの前日にも同じ構図を撮影していて、2日に亘る撮影画像を加算するつもりだったのですが、画角がわずかに違ったためStellaImage7ではうまく位置合わせが出来ず、前日の画像は加算に用いる事が出来ませんでした。「冬のダイアモンド」はワイドレンズによる冬の天の川の撮影です。この画像もトータル80分の加算を行ったのですが、赤い星雲のコントラストがイマイチです。かといって無理やり強調すると微光星が肥大し、天の川の滑らかな感じが損なわれるので、強調を控えめにしてみました。このような作例で赤い星雲のコントラストを上げたければ空の暗いところで撮影する以外にはなさそうです。朝霧高原は東海道沿いの都市からの光害でかなり明るいです。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。クリスマスツリー星団からバラ星雲にかけては200mmクラスで狙うのにちょうどいい撮影対象ですね。180mm F2.8をF3.5まで絞って周辺星像と周辺減光を改善して、画像処理をやりやすくしています。その甲斐あって、非常に美しい作品となっりました。冬のダイヤモンドは広角20mmレンズを使って、冬のハイライトを一網打尽にした作品です。あえて、控えめな画像処理としたことで、より自然な仕上がりになっています。別の日に撮影して構図が少しズレて、自動でコンポジット出来ないことは、ままありますね。私は、それぞれ別々にコンポジットした画像をPhotoshopで手動で重ねています。ある程度、手動で回転や星の位置を調整してやれば、自動でコンポジット出来るかもしれません。お試しください。レンズの収差が大きいと周辺でうまく重ならないことがありますけど、そんな時はトリミングですね。(笑) ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2017年1月30日 (月)

勾玉星雲とM81・M82。

大分県佐伯市にお住まいのたくちゃん様より、初投稿いただきました。佐伯市内からSWAT-300で撮影した「勾玉星雲」と「M81・M82」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo_2

●勾玉星雲
2017年1月26日撮影 コーワプロミナ+レデューサーTX07 合成焦点距離350mm/F4 ペンタックスK5Ⅱs(無改造) ISO800 5分30秒×18枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地大分県佐伯市
 M81m82
M81_3

●M81・M82
2017年1月26日撮影 コーワプロミナ+レデューサーTX07 合成焦点距離350mm/F4 ペンタックスK5Ⅱs(無改造) ISO800 5分30秒×24枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地大分県佐伯市 ※下はM81の拡大トリミング
 
■コメント
初めての投稿になります。今から3年前に天体写真を始めて、作例画像常連のHUQ様や先日M42を投稿された志賀様のアドバイスを得て勉強してまいりました。SWAT-300と70mm-200mmと無改造のペンタックスのカメラで撮影を重ねてまいりました。その後、機材はどんどん増えて天体機材の沼にはまり込んでしまいました。この頃、やっとなんとか見られるような写真が撮影できるようになりましたので投稿させていただきます。いかんせん田舎なのでそばに教えてくださる方はおられませんので我流となりますがよろしくお願いいたします。ただ、自慢は撮影地の暗さで現在はオリオン座が沈んでしまうとSKY値は、21.59位の暗さがあります。
 
■係より
天体写真を初めて3年とのことですが、焦点距離350mmの5分半露出をパーフェクトに追尾できてきていますし、ピントも上等です。勾玉星雲は口径90mmの分解能もあって、詳細な構造まで写っています。色彩も豊かでとても美しいです。ペンタックスK5Ⅱsは無改造でもこれだけ赤い星雲を写してくれるので、天文用として貴重ですね。M81も渦巻き構造の微妙な濃淡まで捉えていて、プロミナーの性能を充分に引き出した作品になりました。素晴らしい出来栄えです。今回、初投稿していただきまして、ありがとうございました。これからもドシドシお送りください。お待ちしております。
 Photo_3

撮影地の機材設置状況。
   2_2

ポールマスターの取り付け状況。ドイツ式の機材に金具を取り付けてポールマスターを取り付けましたバッチリでした。
  3

コーワプロミナレンズとペンタックスK-5Ⅱs、M-GENなどの装備。
 Dsc015902

USB式の自動温度測定記録機。

2017年1月29日 (日)

カリフォルニア星雲付近。

愛知県春日井市のHUQ様から、南知多で撮影した「カリフォルニア星雲付近(NGC1499~IC1985)」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Ca

●NGC1499~IC1985
2016年12月28日18時28分~22時20分 ボーグ 55FL+レデューサー 合成焦点距離200mm/F3.6 ニコン D810A ISO800 露出93秒×1枚+167秒×1枚+4分×46枚 合計48枚コンポジット SWAT-350+ SS-one mini 2軸ガイド 撮影地 愛知県南知多
 
■コメント
撮ってから少し時間が経ってしまいましたが、昨年末に南知多で撮った写真です。フラットナー&テレコン装備の 55FL に換装して三つ子銀河を撮りはじめる前まで、雲間からひたすら撮り続けていたものです。コマ当たりの露出は少し控えめで狙ってみましたが、恒星の色と分子雲の両立はできたように思います。
http://simhuq.sytes.net/astro/uni/Ca.jpg
 
■係より
HUQさんの今年最初の作品です。撮影は昨年末ですね。ボーグ55FL+レデューサーは焦点距離200mm、F3.6と明るく、とても使いやすい仕様になります。ご覧の通り星像もシャープですし、軽量コンパクトなので、SWATシリーズに最適な鏡筒です。カリフォルニア星雲(NGC1499)は、かなり大型の天体ですので、200mmでもこの通りの大迫力です。IC1985は画面右下にある分子雲の中で光る反射星雲です。蒼月さんの作例と上村さんの作例もご覧ください。ご投稿ありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いします。

2017年1月26日 (木)

M97ふくろう星雲とM108。

東京都八王子市の上村裕様より、200mm望遠+2倍エクステンダーで撮影した「M97ふくろう星雲とM108」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M97m108

●M97ふくろう星雲とM108
2017年1月25日0時30分9秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM + EF 2x エクステンダー 合成焦点距離400mm/F5.6(絞り開放) キヤノン EOS 5D MarkIV(改造なし)  ISO3200 5分露出×7枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
■コメント
昨晩、M-GENのテストを兼ねて撮影に向かいました。途中三脚にコツンと当たって極軸狂わせたり、いくつかトラブルも重なって思うようには行きませんでしたが、なんとか画になったのでお送りします。ガイド星選びからパラメータの追い込みまで一通り触ってみて、なんとなくコツは掴めた気がします。今回は400mmの1軸オートガイドですが、5分露出を問題なくガイドできました。撮影に使っているレンズは、70-200mmのズームですが、わずかに片ボケのようです。日中の撮影では問題にならないレベルですが、天体写真では顕著に出てしまいます。まるで厳しいテストをしているようです。(笑) 温度変化でのピント移動もあり、周辺部の星像肥大が悩ましいところです。今週末にかけて好天が続きそうです。次回は、スムーズに撮影して枚数を稼ぎたいと思います。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今回はM-GENを導入されてのテスト撮影ということで、M97ふくろう星雲とM108を撮影されました。緑色のM97がとても印象的ですね。両天体の対比も面白いです。さて、全面の点光源を写す天体写真は、まさに光学系のテストをしているようなもので、しかも一般撮影でありえない、とても厳しいテストです。お使いの70-200mm/F2.8は天体用としての評価も高いのですが、2×エクステンダーなどの引き伸ばしレンズを入れることで、若干シャープさが損なわれるのは、やむを得ないところでしょう。M-GENを導入して、たっぷり露出できるようになりましたので、一段と高品位な写真が撮れますね。ぜひまたお送りください。期待しております。

2017年1月19日 (木)

SWAT-200によるオリオン座。

千葉県流山市にお住まいのNakagawa様より、SWAT-200ノータッチで撮影した「オリオン座」を初投稿いただきましたのでご紹介します。
 Orion

●オリオン座
2016年12月23日21時48分~ ニコン AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G (絞りF2.8) ニコン D5500 (改造なし)  ISO640 30秒露出×16枚コンポジット SWAT-200ノータッチ追尾 撮影地 千葉県鋸南町

■コメント
気軽に天体写真を楽しみたいと思いSWAT-200を購入しました。赤緯はシンプルフォークDXです。未改造カメラでのお手軽30秒露出ですが、オリオン大星雲や馬頭星雲のほか、うっすらですが、エンゼルフィッシュや魔女の横顔星雲も写ってくれました。
 
■係より
今回、初投稿いただいたNakagawaさんとは10年来の友人でして、実はこの日は撮影をご一緒させていただきました。「気軽に天体写真を始めたい。」ということで、SWAT-200をお勧めしましたが、この組み合わせでの初撮影にもかかわらず、これだけの作品を撮れるのですから、なかなかお上手だと思います。撮影に使用したのは、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gで、F2.8まで絞って全面シャープな星像を得ています。四隅が僅かに崩れる程度で素晴らしいですね。D5500の本体で設定できる30秒露出としたので、リモコン無しでのお手軽撮影です。このたびはありがとございました。ぜひまたお送りください。

2017年1月 8日 (日)

カシオペヤ座。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、70mmで撮影した「カシオペヤ座」を初投稿いただきましたのでご紹介します。
 Photo

●カシオペヤ座
2016年12月30日20時10分~ キヤノン EF24-70mm F2.8L II USM 70mm(絞り開放) Lee#1ソフトフィルター キヤノン EOS 6D (改造なし)  ISO1600 150秒露出×14枚コンポジット SWAT-300ノータッチ追尾 撮影地 山梨県北杜市
 
■コメント
昨年8月にSWAT-300を購入しました。天気が悪かったこともあり、漸く3回目の星撮りで充分に使うことが出来ました。追尾精度の良さはもちろんですが、取り回しの良さも特筆すべきことで、寒さの中でもストレスなく扱うことが出来ました。クランプや極軸粗動、極軸微動ユニットなどの設計や加工がとても良く、大変気持ちの良い使い心地でした。セットアップも本当に楽で、移動観測では最初の設置場所が悪く変更が必要なことがしばしばありますが、面倒にならず気軽に移動する気になります。この使い易さはもっと語られて良いのではないかと思いました。
 
■係より
このたびは初投稿いただきまして、誠にありがとうございます。また、SWAT-300のインプレッションも高い評価をいただきまして御礼申し上げます。末永くご愛用いただければ幸いです。
作品は「カシオペヤ座」です。キヤノンの24-70mm/F2.8ズームは充分にシャープな星像に加え、F2.8の明るさですから、天体撮影用として申し分ない性能です。作例も天の川の星ぼしに埋もれそうなカシオペヤ座をため息しか出ない美しさで表現しています。LEEソフトフィルターを併用して、輝星を適度にボカし、W字を強調している点も雰囲気を醸し出すのにひと役買っていますね。左下にはペルセウス座の二重星団がかわいらしく写っています。その左上にうっすらとハート星雲と胎児星雲も確認できます。F2.8開放、ISO1600で150秒とたっぷりの露出と14枚コンポジットで、丁寧に仕上げていますので、とても見栄えのする作品となりました。ご投稿ありがとうございました。今後もお気軽に作品をお送りください。お待ちしております。

2017年1月 7日 (土)

ペルセウス座二重星団周辺。

東京都八王子市の上村裕様より、200mm望遠で撮影した「ペルセウス座二重星団周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
  Hx

●ペルセウス座二重星団周辺
2017年1月2日23時3分57秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM 200mm(絞り開放) ケンコー プロソフトンA キヤノン EOS 5D MarkIV(改造なし)  ISO1600 90秒露出×10枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 福岡県うきは市
 
■コメント
年末年始は比較的好天に恵まれました。と言っても、バタバタして多くそれほどじっくり時間が取れませんでしたが。(笑) 今回は、ペルセウス座の二重星団を200mmで狙いました。ソフトフィルタを通したので、微妙な星の色の違いがよくわかります。天の川の中にあるので、200mmでも非常に賑やかになりました。感度を下げて撮り増ししようと思った矢先、一面雲に覆われて残念ながら終了となりました。
 
■係より
ペルセウス座の二重星団はホントに美しい星団ですね。今回ソフトフィルターを併用したことで、星の滲みで色彩が強調され、なんともロマンチックな仕上がりになりました。フィルターを使わないとこんな感じ。青い星がこんなに多いんですね。気づきませんでした。(笑) ご投稿ありがとうございました。今年もドシドシお送りください。お待ちしております。

2017年1月 6日 (金)

オリオン大星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、初投稿いただきました。ご自宅のベランダからSWAT-350+シグマ600mm望遠で撮影した「オリオン大星雲」です。
 M42_2

●オリオン大星雲
2016年12月29日、31日 シグマ 150-600mm F5-F6.3 600mm 絞りF7.1 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO1600 露出6分×7枚+露出4分×19枚+露出2分×6枚+露出1分×3枚 合計35枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
初めての投稿です。シグマの600ミリレンズをSWAT-350に搭載して撮影するためのオートガイド装置としてM-GENを購入しました。いまいちM-GENの使い方が解らなくて苦労しましたが、やっと12月29日に精密なオートガイドに成功したので、12月31日にも追加で撮影してコンポジット用の元画像を揃えました。作品を仕上げるにあたっては、ユニテック代表の加曽利さんにアドバイスをもらいPhotoshopエレメントとNikCollectionsを使って、初めて画像処理を試みました。撮影場所は自宅ベランダからです。当初は木造家屋のベランダのため強度不足で震動に極端に弱く、ちょっと歩いただけで星が流れました。その後、いろいろ試行錯誤を重ね、歩いても震動が伝わらないような仕組みを構築しました。これはうまく行きました。それから、撮影方向の南にはイチゴ農家のハウスがあり、シーズンはオールナイトで照明していて、視野が広いとカブリが生じますが、今回のオリオン大星雲の撮影では、超望遠レンズのためか、片カブリの影響は感じませんでした。まだ画像処理はよく分かっていませんが 最初ですからこんなものでいいかなと自分では思っています。
 
■係より
このたびは初投稿いただきまして、誠にありがとうございます。メールでは、何度かやりとりさせていただきましたが、600mmのオートガイドも見事に成功されて、これだけ立派なオリオン大星雲を仕上げられたのは、実に見事としか言いようがありません。目の前のハウス農家の光害は残念ですが、それでもご自宅ベランダから、これだけの作品が撮れるのですから、なんとも羨ましい環境だと思います。これからも四季折々の魅力ある天体をコレクションしていただければと思います。また撮影されましたら、お気軽にご投稿ください。お待ちしております。

2017年1月 5日 (木)

大マゼラン雲と小マゼラン雲。

株式会社輝星の高槻幸弘さんからSWAT-miniによる「大マゼラン雲と小マゼラン雲」の画像をお送りいただきましたので、ご紹介いたします。
 2017_2

●大マゼラン雲と小マゼラン雲
シグマ17-50mm F2.8-F4ズーム 17mm 絞りF4 キヤノンEOS KissX5 ISO1600 オルゴール赤道儀SWAT-miniにて露出2分×3枚コンポジット合成 撮影地 オーストラリア ゴールドコースト
 
■コメント
昨年末に南半球でのポーターブル赤道儀のテストでオーストラリアに出掛けました。ちょうど(?)オルゴール赤道儀SWAT-mini(輝星バージョンはターンテーブルと塗装を簡単にしてMusicBox EQⅡの名称で販売)の「追尾の調子が悪いのでは?」との調整依頼があったので確認のため持って行き、100mm望遠までのテストをして異常の無いことを確認してから撮影したのがこの写真です。超広角~標準の星景写真はオルゴール赤道儀でも充分です。とても手軽です! 星景写真はバックグランドをスッキリ描写したいので、ISO感度は低めに設定して1枚撮りかコンポジットでも数枚に止めた方がきれいな写真を撮れるように思います。最近のズームレンズはシャープなので星景写真には充分な性能です。

左上端のやや明るい部分は天の川です。中央やや上が大マゼラン雲で右上に見える明るい星は日本から南の水平線ギリギリに見えるカノープス(南極老人星)。右端の下から1/3に見える明るい星はアケルナル(αEri)です。大マゼラン雲の左上にくっついて変形した青緑色の星のように見えるのはタランチュラ星雲。小マゼラン雲のすぐ下に恒星のように見えるのは全天で二番目に明るい球状星団のNGC104です。NGC104は全天で最美の球状星団と思います。なお、南半球での極軸設置は、スケールパターンで時角を見る仕組みの場合は、カノープスとアケルナルで時角をだいたい合せてからσOct星(南極星ともいわれる)周辺の台形の星の配列で正確に調整できるので、むしろ北半球よりも正確に行なえます。

株式会社輝星のサイトもぜひのぞいてみてください。
SB工房ホームページ http://www.ne.jp/asahi/sky/bird/index.html
ブログ(星爺から若人へ) http://tentai.asablo.jp/blog/
 
■係より
高槻さんの作品は2回目になります。前回のSWAT-350による大マゼラン雲は、IR改造したカメラで撮影したので、タランチュラ星雲などのHα輝線を含んだ赤い散光星雲がたくさん写っていますが、今回は未改造カメラのためほとんど写っていません。ただ肉眼で見たときの星空に近いので自然な感じがしますね。もちろんこんなにたくさんの星は見えないですが…。今年は高槻さんの作品がもう少し見られることを期待してます。(笑)

2017年1月 2日 (月)

IC348とNGC1333周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-200による「ペルセウス座のIC348とNGC1333周辺」を送りいただきましたのでご紹介します。2017年の記念すべき当コーナー第一作です。
 Ic348ngc1333

●IC348とNGC1333周辺
2016年12月29日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出300秒×29枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 朝霧アリーナ
 
■コメント
この年末年始は比較的天気に恵まれました。多くの方が写真撮影や観望を楽しまれたことでしょう。私も29日に朝霧高原で撮り納めをしてきました。撮影したのは、ペルセウス座のIC348とNGC1333周辺の「分子雲もくもくエリア」で、多くの天文ファンに人気のエリアです。11月に投稿させていただいた「すばる」の北7度ほどに位置する領域で、間にあと1パネルあればモザイクで繋がるので、いつかそれを狙ってみようかとも思っています。また、写真はありませんが、今回の遠征から、SWAT-200は乾電池ではなくUBSケーブル(9Vに昇圧)で給電するようにしたので、撮影途中での電池切れの心配から解放されたほか、オートガイドとカメラ制御用の小型ノートPCを無線LAN接続するようにしたため、車の中から操作ならびに監視できるようになって快適です。なお、この作例を含め、昨年一年間の作例をこちら(https://www.flickr.com/photos/bluemoonlife/)にまとめてあります。カメラやレンズに違いはあっても、すべてSWAT-200に搭載して撮影したものです。今後、さらに高性能・高機能で、それでいて軽い新機種が出ない限り、しばらくは引き続いて愛用することになりそうです。
 
■係より
なんとも見事なモクモク分子雲で、今年の作例コーナーもスタートです。この分子雲エリアはおうし座のすばるとペルセウス座のカリフォルニア星雲の間にあって、ちょうど両星座の境界付近に広がっています。左寄りの明るい星がペルセウス座のο星です。そのすぐ南(ο星の下)に位置する小型の散開星団がIC348です。星団の中の反射星雲はIC1985という別の番号がつけられています。NGC1333は画面中央やや右に青く小さい反射星雲です。両天体をつなぐように分子雲が広がり、一部に赤い散光星雲もあるので、とてもカラフルで美しいエリアです。ぜひモザイクですばるとつなげて、分子雲の全貌を捉えてください。ご投稿、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

2016年12月31日 (土)

三つ子銀河。

愛知県春日井市のHUQ様から、南知多で撮影した「三つ子銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。ユーザー様の作例コーナー、今年最後の作品です。
 M65m66

 

M65m66_2

●三つ子銀河
2016年12月29日早朝 ボーグ 55FL+マルチフラットナー1.08×+ニコン2×テレコン 合成焦点距離540mm/F10 ニコン D810A ISO1600 露出16分×6+8.5分×1 合計7枚コンポジット SWAT-350+ SS-one mini 2軸ガイド 撮影地 愛知県南知多
 
■コメント
BORG 55FL は専用レデューサー無しでも中央は非常にシャープなので、これにニコンの高性能2×テレコンを付ければ遠方銀河もイケるのではないかと思い、試してみました。流石に直焦点では周辺像が悪化するため マルチフラットナー1.08×DGを入れ、そのうしろにニコンの2×テレコン TC-20E III を入れました。カメラは D810A です。f=540mm F10 となります。鏡筒長はわずか 34 cmです。1枚目はノートリミングです。2枚目は中央部の約50%トリミングです。良像範囲は約50%前後、マイクロフォーサーズぐらいの範囲だと思います。今回の南知多行きでは本来、レデューサー仕様の 55FL で冬の散光星雲を撮りまくることが目的でした。しかし冬の星座が撮り頃の時間帯は上空を雲が右往左往し、結局2時過ぎには諦めてしまいました。代わりに、普段はやらないことですが、今年の天候からすると万が一と思い忍ばせておいたテレコン仕様の 55FL に換装し、早朝の晴れ間の時間帯の全てを三つ子銀河に捧げることにしました。ピントに納得がいかず1時間ほど費やしてしまいましたが、最終的には上々な結果を得られました。ノートリミング画像では細かい銀河が沢山写っていて愉しいです。これだけF値が暗いと1コマ当たりの露出時間が掛かりますが、ガイドの信頼性さえ十分であれば、後の画像処理は格段に楽です。F値が暗いため、気温の変化に伴うピント移動に鈍感なのも利点です。
 
■係より
早くも春の天体、しし座の三つ子銀河の登場です。上がNGC3628、左下がM66、右下がM65です。しかし凄い写りですね。口径わずか55mmの望遠鏡とは思えないような出来です。さすがに評価の高いボーグ55FL。もちろん、その性能をフルに引き出すHUQさんのテクニックがないと、ここまでの作品はものにできませんね。M66やM65のハイライト部分も白飛びさせずに階調を残しています。画像処理も見事です。
しし座、おとめ座、かみのけ座付近は天の川から離れた遠くの宇宙まで見渡せる窓のような領域で銀河の宝庫になっています。それらを短焦点レンズで一網打尽にするのも楽しいですね。そういえば反対側の窓はちょうこくしつ座あたりなのですが、有名なNGC253を中心とした銀河群があります。他にもNGC55という巨大な銀河もありますが、東京での南中高度が15度しかなく、見えにくいのであまり注目されません。秋の透明度のよいときには狙ってみたいものです。ご投稿ありがとございました。ぜひまたお送りください。

今年も今日で最終日ですね。このコーナーにもこの一年、たくさんの作品が集まり、大いに盛り上がりました。みなさんのテクニックもどんどん上達して、作品のレベルも大幅にアップしています。素晴らしいことです。こういった上級者の見事な作品はもちろんですが、初心者の方も遠慮なくどんどんご投稿ください。一緒に天体写真を楽しみましょう。
一年間、本当にありがとうございました。来年も皆さまの作品をお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。それでは、よいお年を!
 Photo

 

2

設置場所が軟弱だと三脚の石突をある程度地面に突き刺しても、撮影中に動いてしまうことがあります。HUQさんは金属プレートを敷いて面で荷重を受けるようにして、撮影中の極軸ズレを防いでいます。

2016年12月29日 (木)

オリオン座モザイク合成。

東京都八王子市の関原謙介様より、オリオン座をモザイク合成した力作をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Orion_northOrion_south

●オリオン座
2016年11月3、5、29日、12月25日 AI AFニッコール180mm F2.8D 絞り開放 ニコン D810A IDAS LPS-D1フィルター使用 ISO2000 120秒露出×20~30枚をStellaImage7でコンポジットした8区画をモザイク合成 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 静岡県西伊豆町、山梨県甲州市 画像の合成はautostitchとphotoshopのphotomergeを使用
※解像度を活かすために係が画像を上下二枚に分割して掲載しました。上下それぞれクリックすると大きく表示されます。
 
■コメント
11月初旬の新月期から取り始めた画像を用いてオリオン座のモザイク合成を試みました。とは言っても適当に見当を付けた位置で撮影を行ったので、重複の大きな部分や足りない部分が出てきてしまいました。各画像の色調合わせも難しく、色調がズレてしまっている部分も有りますし、左右の余白も計算に入れてなかったため、合成後が細長い画像になってしまいました。さらに合成の副作用か星像の周囲に影が出来てしまった部分も有ります。(ですので、あまり拡大して細部を見ないでください(笑)) また、オリオン座の上部を撮影したのは12月25日で、うす雲が取りきれず、上部の2つの星(ベテルギウスともう1つ)は滲んでしまいました。などなど、モザイク合成はけっこう難しいということがよく理解できました。しかし、何枚もの画像を合成する事で星像が非常に細かくなるのは大きな魅力ですね。最後に皆様にとって来年もよい年でありますようお祈り致します。
 
■係より
なんとも立派なオリオン座ですね。この大迫力はモザイクの威力といっていいです。画像処理の苦労も多いですが、仕上がったときの喜びもひとしおですね。赤い散光星雲や分子雲も自然に描き出されています。特にオリオン大星雲からバーナードループにかけての分子雲は微妙な濃淡まで表現されていて見事です。また、モザイクの効果もあって、星像が一段とシャープになっていて見応えがあります。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年12月28日 (水)

カリフォルニア星雲~すばる周辺。

東京都八王子市の上村裕様より、シグマの85mm/F1.4 Artによる「カリフォルニア星雲~すばる周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

California_subaru

●カリフォルニア星雲~すばる周辺
2016年12月24日19時14分52秒~ シグマ 85mm F1.4 DG HSM Art (絞りF2.8) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO800 240秒露出×25枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 山梨県北杜市

■コメント
先日の遠征で撮影した画像をお送りします。今回は、カリフォルニア星雲からすばるにかけて撮影しました。当初、房総での撮影を予定していましたが、天気予報では曇り。それでも、山梨から長野にかけては、夜半頃まで晴れ間が期待できそうでしたのでダメ元で出発しました。空の状態はあまり良くなく、少し霞んだ感じでした。予報通り、だんだんと雲が増えていく中、なんとか30枚ほど撮影できました。おまけ画像は、コンポジット前の1枚をストレート現像したものと、その画像の周辺部等倍切り出しです。IR改造なしのカメラで、どこまで赤い星雲が写るのかお分かりいただけると思います。また、シグマの85mm Artがとても高性能なこともわかります。開放では、輝星の周りに青ハロが出ていましたが、F2.8まで絞り込むと中央とほぼ遜色ない星像が得られました。大きくて重いですが、解放F1.4のメリットは大きいです。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今回はシグマの85mm/F1.4 Artレンズによる2回目の作品です。ペルセウス座のカリフォルニア星雲からおうし座のすばる(プレアデス星団)にかけての領域を最新の光学系で撮影しました。このレンズの星像のシャープさは特筆に値しますね。また、漂う分子雲の炙り出しも見事です。撮影に使ったキヤノンEOS 5D Mark IVはフィルター改造してないノーマル機ですが、赤い散光星雲も意外によく写し出せています。ISO800で25枚コンポジットと充分な枚数を重ねたため、これだけ強力な画像処理をしても階調が維持されていて、素晴らしい仕上がりになりました。
 California_subaru_raw

コンポジットに使用した一枚をストレート現像した画像。シグマ85mm F1.4 ArtをF2.8まで絞って撮影。
 _t0a7445_trim

右上の周辺部を等倍で切り出した画像。最周辺でも星像の破綻がなく、シグマ 85mm F1.4 Artの高性能ぶりがわかります。

2016年12月27日 (火)

サンタクロースの落とし物。

愛知県春日井市のHUQ様から、南知多で撮影した「サンタクロースの落とし物」と題した「クリスマスツリー星団からバラ星雲周辺」の作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Xmas

●クリスマスツリー星団からバラ星雲周辺
ボーグ 55FL+レデューサー 200mm/F3.6 ニコン D810A ISO800 露出4分×25枚コンポジット SWAT-350+ SS-one mini 2軸ガイド 撮影地 愛知県南知多
 
Xmas1

クリスマスツリー星団の切り出し。
 

Xmas2

バラ星雲の切り出し。
 
■コメント
クリスマスの晩に南知多に行ってきました。前日のGPVでは一晩中真っ黒の予報だったのですが…行ってみれば夜中絹雲で覆われているという有様。高度を問わず、飛行機雲がなた引き続けていました。こんなときは雰囲気写真。薄雲は極めて優秀なソフトフォーカスフィルター、というのは定説ですが、星雲写真でそれをやったらどうなるか、試してみました。…賑やかです。2晩遅れとなりますが、日本のクリスマスのお祭り騒ぎの雰囲気をお楽しみください。

■係より
いや~、なんとも美しい領域ですね。クリスマスツリー星団からバラ星雲にかけての壮大なHα領域を55FLで狙っていただきました。薄雲で輝星が滲んだとのことですが、それがかえって雰囲気を醸し出しました。青い星、赤い星、白い星、星雲の微妙な色の違い…思わず見とれてしまう仕上がりです。それにしても55FLの性能は凄いですね。切り出した拡大画像でも充分にシャープな星像で驚かされます。素晴らしい画像、どうもありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 Swat3502

 

Swat3501

 

20161226

設置、撤去に掛かる時間は15~20分程度です。全重量は12kg程度ですが、今回、砂場での沈み込み対策のため脚下に3~5mm厚のアルミ板を敷きました。一晩を通じて、極軸は至極安定していました。風が強くなる時間帯もありましたが、風ブレは全く発生しませんでした。

2016年12月15日 (木)

エンゼルフィッシュと冬の大三角。

東京都八王子市の関原謙介様より、「エンゼルフィッシュ星雲」と「冬の大三角」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●オリオン座エンゼルフィッシュ星雲
2016年11月29日 AI AFニッコール180mm F2.8D 絞り開放 ニコン D810A IDAS LPS-D1フィルター使用 ISO2000 160秒露出×19枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計50分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 山梨県甲州市
 Photo_2

●冬の大三角形
2016年12月2日 AI AFニッコール28mm F2.8 絞りF3.5 ニコン D810A ISO2000 160秒露出×25枚をStellaImage7でコンポジットおよびカブリ補正 露光時間合計66分 25枚中12枚はLee Soft Filter No.3使用 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
エンゼルフィッシュ星雲は非常に淡い星雲で、別の日に取った18枚をさらに追加して加算処理を行うつもりだったのですが、StellaImageのコンポジットで別の日に取った画像とうまく位置合わせが出来ず、結局19枚の加算処理となりました。星雲のコントラストをもう少し上げたかったのですが、これが限界でした。冬の大三角形は、28mmレンズにソフトフィルターを付けて撮った画像をコンポジットしてみました。広角レンズによる画像のコンポジットは初めての試みですが、かぶり補正なども行わなければならず、望遠レンズによる画像の処理より難しく感じます。加算画像枚数を増やして再チャレンジしたいと思います。

■係より
冬の星座の王様ともいえるオリオン座付近から望遠と広角の二作品をお送りいただきました。エンゼルフィッシュはオリオン座の上の方に位置していて、広角の画像にも写っています。ニコンの180mmはとてもシャープな星像で、微光星が画面いっぱいに敷きつめられていますね。エンゼルフィッシュも微妙な濃淡が表現されていて申し分ない仕上がりです。28mm広角の作品は、冬の大三角とオリオン座をバランスよく配しています。ソフトフィルターを使って、輝星をボカし、星座の形が強調されています。D810Aですから、赤い散光星雲もよく写っていて、それぞれ適した長さの望遠で狙いたくなりますね。
ご投稿ありがとうございました。冬の対象をぜひまた狙ってください。お待ちしております。

2016年12月13日 (火)

南房総で撮るすばると三ツ星周辺。

愛知県春日井市のHUQ様から、南房総で撮影した「M45プレアデス星団(すばる)周辺」と「オリオン座三ツ星周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M45

●M45プレアデス星団(すばる)周辺
ボーグ 55FL+レデューサー 200mm/F3.6 ニコン D810A ISO800 露出4分×5 + 6分×3 + 8分×4 SWAT-200 赤経1軸オートガイド 撮影地 千葉県鋸南町
 M42

●オリオン座三ツ星周辺
ボーグ 55FL+レデューサー 200mm/F3.6 ニコン D810A ISO1600 露出4分×14枚 + 2分48秒×1 + 1分×1 SWAT-200 赤経1軸オートガイド 撮影地 千葉県鋸南町
 
■コメント
12月2日~3日、南房総での撮影です。当日は晴れたり曇ったりで、なかなかスカッと全天快晴とはいきませんでしたが、雲間にて撮れた冬の定番をお送りします。コンポジット枚数が少なく粗さは否めませんが、心ゆくまで淡い分子雲を炙り倒してみました。夜、周囲が暗い中でに画像処理するとどうしてもクドくなりますね。
 
■係より
いつもありがとうございます。当日は私もご一緒させていただきましたが、なんとも微妙な天気でした。風もかなり強かったですが、星が流れずに撮影できてますね。いずれの作品もボーグ55FLの鋭い星像が画面いっぱいに広がり、分子雲も見事に炙り出されています。適度なコントラストと彩度があって、分子雲が漂っている姿がとても印象的ですね。さすがHUQさんといった出来です。それにしても南房総でもこれだけの写真が撮れるんですね。東京からクルマで1時間半の距離ですから、身近な撮影地として好適です。
ご投稿ありがとうござしました。この冬の作品、ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2016年12月12日 (月)

アンドロメダ銀河と馬頭星雲。

プロカメラマンの飯島裕様より、オリンパス ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8で撮影した「アンドロメダ銀河」と「馬頭星雲」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 Photo_5

●アンドロメダ銀河
オリンパス ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8(絞りF3.2) オリンパス OM-D E-M5 Mark II ISO3200  90秒露出×14枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 野辺山
 Photo_6

●馬頭星雲
オリンパス ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8(絞りF3.2) オリンパス OM-D E-M5 Mark II ISO3200  90秒露出×11枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 野辺山
 
■コメント
ご無沙汰しております。先日野辺山で撮影した「アンドロメダ銀河」と「馬頭星雲」をお送りします。レンズはオリンパスのフォーサーズ「ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8」です。すでに生産終了のレンズですが、縁があってようやく入手できました。ファーストライトでさっそく霜の洗礼です。アンドロメダ銀河も馬頭星雲も、SWAT-350でノータッチ恒星時追尾です。できればコンポジット枚数はもっと増やしてみたいですね。ところで「星ナビ」1月号の「銀ノ星」にSWAT-350がチラッと登場しています。15cmニュートンを載せて観望にも活躍中です。
 
■係より
いつもありがとうございます。これまた高性能なレンズを手に入れましたね。定価100万円くらいしたかと…(凄) 星像も文句なしですし、開放F2.8の明るさはは、なんといっても魅力あるスペックです。焦点距離300mmを超えると望遠鏡の方がいいと思いますが、300mmまでは望遠レンズの方が何かと便利だなぁと思うこともありますね。
さて、今回はファーストライトということで「アンドロメダ銀河」と「馬頭星雲」を撮影されました。35mm換算600mmとなり、イメージサークル中心部のいいとこ取りですから、周辺部までシャープな星像の迫力ある作品になりました。アンドロメダ銀河は最周辺の淡い部分や暗黒帯もコントラスト良く写っていて、90秒露出とは思えない写りです。馬頭星雲にいたっては、90秒露出11枚コンポジットで周辺の分子雲まで浮かび上がっていて見応えがあります。反射系の超シャープな星像もいいですが、アポクロマート屈折系のちょっとハロが残る星像も雰囲気があって素敵です。それからSWAT-350に観望用の15cm反射を載せて楽しまれているとのことで、その画像も下に掲載しました。
このたびはありがとうございました。このレンズでの作品をもっと見たいので、ぜひまたお送りください。よろしくお願いします。
 300f28

極寒の野辺山で霜まみれになったサンニッパ。
 Photo_7

沈む夏の天の川と15cm反射を搭載したSWAT-350。星ナビ1月号もご覧ください。

2016年12月11日 (日)

モザイク合成による冬の天の川。

東京都八王子市の上村裕様より、最近発売されたばかりのシグマの85mm/F1.4 Artによる「冬の天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 PhotoPhoto_2

●モザイク合成による冬の天の川
2016年12月7日0時37分8秒~ シグマ 85mm F1.4 DG HSM Art (絞りF2.0) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO400 180秒露出×3枚コンポジット×6枚モザイク SWAT-350ノータッチ追尾 長野県諏訪郡

※上の画像は一枚でお送りいただきましたが、解像度がブログの制限を大きく超えていたので、係が上下に二分割して解像度を活かしました。上下それぞうれクリックすると大きな画像でご覧になれます。
 Photo_3●ぎょしゃ座
 Photo_4●オリオン座
 
■コメント
最近、都合があわずに撮影できていなかったので、平日でしたが仕事終わりに遠征しました。夜半前には月も沈み快晴のもとじっくり撮影できましたが、冷え込みが厳しかったです。撮影後に車の温度計を見ると、マイナス5度になってました。(笑) 今回は、85mmで複数カット撮影し、ぎょしゃ座からオリオン座にかけてモザイク合成しました。カットごとのわずかな色被りが強調処理の邪魔をするので、最終的にモノクロで仕上げています。IR改造はしていませんが、バーナードループをはじめとした赤い散光星雲も炙り出せてお気に入りの1枚になりました。ぎょしゃ座とオリオン周辺の切り出しも合わせてお送りします。これでも、まだ縮小しています。SIGMAの85mmは、これまでのArtシリーズ同様、開放で周辺までビシッと解像してくれます。明るい恒星の周りに滲みが出ますが少し絞れば改善します。歪みも少ないのでモザイクには好適でした。
 
■係より
いつもありがとうございます。発売されたばかりのシグマの85mm/F1.4 Art レンズによる作品です。シグマのArtラインのレンズは、どれも高性能で天体用に最適ですね。星像はシャープですし、ほとんど歪曲もないので、モザイクもやりやすいと思います。開放F値が1.4というのも魅力的です。しかもこの性能でお値段がリーズナブルなもの嬉しいですね。現在、最高レベルのレンズでしょう。そのシグマ85mmで、ぎょしゃ座からオリオン座にかけて、6枚をモザイクで仕上げていただきました。手間のかかった力作です。針の先で突いたような星像と淡く浮かび上がったHαが素晴らしいです。カメラはノーマルとのことですが、けっこう赤い星雲が写りますね。関東地方は、これから晴れる日が多くなると思います。冬の天体を撮影されたら、ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2016年12月10日 (土)

エンゼルフィッシュと勾玉星雲付近。

東京都目黒区にお住まいの峰村建二様より、半年ぶりにご投稿いただきました。早速ご紹介します。
 Sh22642

●エンゼルフィッシュ
2016年11月25日23時48分~ カールツアイス Apo-Sonnar T* 2/135(135mm/F2)絞りF2.5 LPS-D1フィルター キヤノン EOS 60Da ISO2000 120秒露出×30枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 清里
 Ic405ic410ic417_2

●勾玉星雲付近
2016年11月26日1時26分~ カールツアイス Apo-Sonnar T* 2/135(135mm/F2)絞りF2.5 LPS-D1フィルター キヤノン EOS 60Da ISO2000 120秒露出×15枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 清里
 
■コメント
半年ぶりのご無沙汰です。先月いつもの清里に遠征しました。撮影日時は11月25日から26日にかけてですが、この前日24日は東京で11月としては54年ぶりの雪、観測史上発の積雪、清里でも初雪、積雪量は10センチほど。標高1400メートルの当地ではに中でも氷点下でサラサラの軽い雪で、なんとなく心ウキウキです。(雪国のみなさん、すみません)
今回の撮影はエンゼルフィッシュ星雲とぎょしゃ座の星雲に絞り撮影。当日の気温は最低マイナス11度、透明度は良、ただしシーイングは悪く、シリウスがギラギラと瞬いているのが印象的でした。

■係より
マイナス11度ですか! さすがに清里です。気温を聞いただけで、絶対無理と思ってしまう私は天文ファン失格ですね。房総だと真冬に下がっても、僅かに氷点下になるだけですけど、それでもめげちゃいますから…(笑)
さて、今回は代表的な冬の星座のオリオン座とぎょしゃ座から、赤い散光星雲二題をお送りいただきました。左下の赤い星がベテルギウスです。右下の青い星がベラトリクスです。APS-Cで135mmだと画角いっぱいで迫力がありますね。ぎょしゃ座の勾玉星雲は将棋の駒の形の下の方です。いま、撮影しやすい時期ですので、次の新月期に私も狙ったみたいと思っています。ご投稿ありがとございました。ぜひまたお送りください。お待ちしております。
 Fish

おまけ画像は本物のエンゼルフィッシュ。峰村さんの家で生まれて7歳になったそうです。

2016年12月 9日 (金)

SWAT-350ノータッチによる大マゼラン。

ユニテックと提携関係にある株式会社輝星の代表、高槻幸弘さんから「大マゼラン」の画像をお送りいただきましたので、ご紹介いたします。
 Photo

●大マゼラン
撮影レンズ オリンパス100mm F2(絞りF4) キヤノン EOS Kiss X5 ISO1600 6分露出×6枚コンポジット キヤノン EOS Kiss DigitalX(IR改造) ISO1600 6分露出×5枚コンポジット キヤノン EOS Kiss DigitalX(IR改造)にHα干渉フィルター(天文ガイド製半値幅20nm) 絞りF2.8 7分露出×4枚コンポジット Photoshopで画像合成と強調処理  SWAT-350+自由雲台でノータッチガイド 撮影地 オーストラリア ゴールドコースト
 
■コメント
ポータブル赤道儀SWAT-300/350と弊社のJILVA-170は、1台ずつ実際の星でPモーションのテストを行なって合格品のみを出荷しています。ウォームホイールは高性能なギヤを外注で作るのは難しいので、特殊な手法で自社生産してウォームネジとの摺合せも時間をかけて慎重に行なっています。これにより高性能なポタ赤を安価に安定供給できます。
この度は南半球(ウォームホイールが逆回転する)でも、北半球と同じ精度が出るかどうかの2回めテストで、オーストラリアのゴールドコーストに遠征しました。様々なテストを行なった後で、趣味の鑑賞写真として大マゼラン雲を試写してみました。南半球での極軸設置は、アケルナルとカノープスで極望の時角を合せ、はちぶんぎ座σ星の周囲の台形を形成する星で微修正できるので、むしろ北半球よりも精密に行なえます。大マゼラン雲近傍のタランチュラ星雲などは、Hαの赤色光に加えてHβの緑色光が強く、赤味が明瞭に写りにくいので、ノーマルカメラで撮影した画像に天文改造カメラの画像を加え、さらにHαフィルターで撮影した画像も加えて、Hαの赤色を強調しています。

ホームページ http://www.ne.jp/asahi/sky/bird/index.html
ブログ(星爺から若人へ) http://tentai.asablo.jp/blog/
 
■係より
高槻さんとは天文ガイド編集部にいらしたときからですから、もう30年以上のお付き合いになります。SWATの製造においても、心臓部であるギアまわりの組み立て調整をお願いしています。普段、ご自身で天体撮影をするこもないようですけど、休暇を兼ねて出掛けたオーストラリアで、SWATによる撮影を楽しまれたようです。SWAT関係者ですが、ユーザーさんの作例コーナーで紹介させていただきます。画像については、さすがによく写っていますね。とても美しい仕上がりです。

2016年12月 6日 (火)

M42オリオン大星雲からNGC1999、パート2。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、「M42オリオン大星雲からNGC1999、パート2」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 M422nd

●M42オリオン大星雲からNGC1999、パート2
2016年11月24日、12月3日 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×82枚コンポジット 総露出時間123分 SWAT-200にて自動追尾 撮影地 のかみふれあい公園
 
■コメント
先月末にふれあい公園で撮影したM42-NGC1999ですが、12月3日の夜に護摩壇山で撮り増しして重ねて処理しました。雲が不定期に通過するもどかしい夜でしたが、何とか90秒を43枚撮れました。いつものようにステライメージ7で下地処理したものをPhotoshop CS6に持ち込みレイヤーマスクで処理した後、先日Facebookで高槻さんにご紹介いただいた、天文ガイド1月号で西条先生が使い方を解説されているNik Collectionというフリーソフトで、ColorEfexProとDfineという2工程を追加処理しましたら、いとも簡単に周辺の分子雲が浮かび上がりました。しかしながF6.7で2時間ではまだまだザラつきは取り切れません。処理に耐えうる画像を得るにはもっと露光時間を増やさないといけません。
 
■係より
同じ構図で撮り増した画像を前回の作品に重ねて処理し、オリオン大星雲周辺の分子雲を見事に浮かび上がらせました。前回よりもノイズが大幅に減少して、階調も滑らかです。一段と見栄えのする作品に仕上がりました。それにしても、この分子雲、凄いですね。このような分子雲に囲まれているオリオン大星雲を写し出せるなんて、一昔前では考えられなかったです。時代の進歩を感じます。今回、Nik CollectionというフリーソフトのPhotoshopプラグインを利用して、分子雲を炙り出したそうです。この機能を無料で使えるのは、嬉しいですね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年12月 4日 (日)

SWAT-200によるIC405(勾玉星雲)周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-200による「IC405(勾玉星雲)周辺」の作品を送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo●IC405(勾玉星雲)周辺
2016年12月2日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出300秒×21枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 朝霧アリーナ
 
■コメント
朝霧高原は夜10時くらいから快晴に恵まれ、撮影を開始しましたが、途中でSWATの電池が切れたことに気付かずに暫く固定撮影をしてしまったり、三脚を蹴って極軸を狂わせたり(しかも2度)と、初心者にやってはいけないと教え聞かせることを一晩であらましやってしまいました(笑)。おかげで枚数が稼げないうえに、風が若干強くてぶれたのを修正処理したため、星雲の細かい模様まで精細に描写することはできませんでした。しかし、ぎょしゃ座のカペラからちょうど真南にあたるこの領域は、多くの星雲と星団が色彩豊かに輝いていて、冬の夜空の中でもオリオン座中心部に匹敵する美しさだと思います。是非多くの方に、自分のカメラに収めていただきたい領域ですね。
 
■係より
この日は金曜日の夜とあって、多くの天文ファンが撮影に繰り出したようです。私も房総へ出掛けましたが、他にも天文ファンの方がおみえになって、撮影を楽しんでいらっしゃいました。さて、今回お送りいただいたのは、将棋の駒の形をしたぎょしゃ座の下の方に広がる散光星雲です。カラフルで美しい領域を見事に捉えています。右下には分子雲も写っていますね。中央やや右の勾玉のような形をした大きな星雲がIC405勾玉星雲、左がIC410、その左上がIC417、上辺の散開星団がM38です。この領域は天の川の中なので、撮影対象が豊富です。ぎょしゃ座の美しい形はもちろん、周辺には、すばる、ヒアデス、ふたご座、オリオン座と冬のネオン街(笑)ですから、広角から望遠までたっぷり楽しめますね。それから、電池切れ。私も時々やってしまうので、気をつけてますが、事前にテスターで電圧を測って、7.5V(付属電池ケース9V用の時)以下の場合は数時間で切れるので、撮影には使わないようにしてます。弱った電池は月面撮影やセットアップ時の慣らし運転用にしてます。電池が切れる直前にはLEDが薄暗くなるので、明るさをこまめにチェックするとよいかもしれません。大事な遠征の時には、電源の心配がないように新品電池で臨むのがお勧めです。
晴れる日が増えてきました。冬の魅力ある天体を、ぜひまたお送りください。お待ちしています。このたびはどうもありがとうございました。

2016年11月27日 (日)

M42オリオン大星雲からNGC1999。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、「M42オリオン大星雲からNGC1999」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 M42

●M42オリオン大星雲からNGC1999
2016年11月24日 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×39枚コンポジット 総露出時間58.5分 SWAT-200にて自動追尾 撮影地 のかみふれあい公園
 
■コメント
11月24日にED81Sで撮影したM42~NGC1999を処理してみましたのでお送りします。EDレンズなので撮影開始時からの気温差が大きく、途中でピントを合わせなおしてフレーミングしなおしたり、雲の通過もあり、枚数を稼げませんでした。やっぱり、F6.7で1時間弱ではぜんぜん枚数足りません。控えめな処理で止めましたが、淡い部分はかなり荒れています。カメラに夜露がびっしり付くほど湿度が高い夜でしたが、SWAT-200の追尾に最小限の影響で済むようにと極力軽量に作った段ボールフードのおかげでヒーター要らずでした。次回また撮り増ししたいです。
 
■係より
いつもありがとうございます。口径比F6.7は今となっては決して明るくはないですが、ISO1600総露出1時間で、周辺の分子雲がここまで写し出せることにビックリしました。全体のトーンや彩度も、とてもニュートラルな仕上がりになっていて、見本のような作品といえますね。撮影日はとても夜露の多い夜だったとのことですが、自作の「超軽量段ボールフード」の効果は抜群で、ヒーターの必要がなかったのは凄いです。ちょっとした工夫で、弱点を補うのも天体撮影の楽しみでもあります。撮り増した画像も、ぜひお送りください。お待ちしております。
 M422
M424

機材は夜露でびっしょりですが、特製段ボールフードのおかげで、ヒーターなしでもレンズは曇りませんでした。

2016年11月21日 (月)

オリオン座南西部とカシオペヤ座ハート星雲周辺。

東京都八王子市の関原謙介様より、「オリオン座南西部」と「カシオペヤ座ハート星雲周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●オリオン座南西部
2016年10月30日 ニッコール105mm F2.8マクロ 絞りF3.2+ニコン D810A IDAS LPS-D1フィルター使用 ISO3200 150秒露出×20枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計50分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 山梨県甲州市
 Photo_2

●カシオペア座ハート星雲周辺
2016年11月5日 ニッコール180mm F2.8 絞りF3.5+ニコン D810A IDAS LPS-D1フィルター使用 ISO3200 120秒露出×75枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計150分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
オリオン座南西部は105mmマクロレンズを初めて星の撮影に使用して撮ったものです。105mmではバーチノフマスクによる回折像が明瞭でなく、ピント合わせに手間取りました。また、夜半過ぎからの突然の強風に翻弄された後、うす雲が広がってしまい、撮影枚数を稼ぐ事が出来ませんでした。再チャレンジしたいと思います。カシオペア座の星雲の撮影は安定した天候に恵まれ、150分の露出時間を稼ぐことが出来ました。コントラストの良い結果を得る事ができて、お気に入りの作品になりました。
 
■係より
いつもありがとうございます。今回はどちらもニッコールレンズによる作品で、上の「オリオン座南西部」は105mm/F2.8マクロをF3.2まで絞って撮っています。針の先で突いたような抜群にシャープな星像ですし、バーナードループや周辺の分子雲の濃淡も描き出せています。良いレンズですね。下は180mm/F2.8をF3.5まで絞って撮った「ハート星雲付近」です。天候にも恵まれて、総露光時間2時間半の大作です。このレンズも105mmマクロに負けないシャープさで、秋の天の川の星屑の中に「胎児星雲IC1848」と「ハート星雲IC1805」が階調良く浮き出ています。ぜひクリックして拡大して見てください。SWAT-350は焦点距離180mmで2分露出なら、何の問題もなくノータッチ可能です。広角から200mmクラスまではノータッチのお気軽撮影がお勧めです。夏から秋にかけて晴れなかった分、この冬は晴れる日が多いといいですね。またのご投稿、お待ちしております。

2016年11月13日 (日)

M31アンドロメダ銀河、追加処理。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、前回撮影した「アンドロメダ銀河」に、さらに追加撮影して仕上げた作品をご紹介します。
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年10月27日、2016年11月5日 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×84枚(126分)コンポジット SWAT-200にて自動追尾 撮影地 10/27 のかみふれあい公園、11/5 すさみ町

 

Photo_4

●月
2016年11月11日 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO400 1/1250秒露出 SWAT-200にて自動追尾 撮影地 のかみふれあい公園
 
■コメント
11月4日にすさみでM31を撮り増し、11日に機材の調整ついでに月を撮りましたのでお送りします。M31はすさみで撮った画像を30枚追加して、前回ふれあい公園で撮影したのものに重ねて処理しました。実はネジの締め具合が緩かったようで、鏡筒がじわじわと下がって追尾不良になり、ほとんどの画像がパーになった悔しい思いをした夜でした。すさみのネジの緩みの件もあり、赤緯体と鏡筒の接続部品を取り外して可動部を少なくし、約2cm下げました。ただこれだけですが、バランス取りに余裕が出来てウエイトの位置も上がり、撮影中もファインダーを取り外さなくて済み、追尾がかなり安定するようになりました。月の向きはどの向きが正解なのでしょうか、相変わらず処理も良く判りません。トーンカーブやレベル補正は触らず、アンシャープマスクとハイパスと彩度のみ調整しました。
 
■係より
いつも、ありがとうございます。ネジの緩みで失敗は悔しいですね。私も先日の遠征時に、鏡筒を止めているアルカスイスのキャッチャーが微妙に緩んで失敗したことがありました。僅かなバランスの崩れによる微妙な動きなので、当初原因がわからず、究明に時間がかかり遠征を無駄にするところでした。このキャッチャーは中国製の安価なものなのですが、回り止めがないため大きな鏡筒を載せると緩みやすいようです。回り止めの重要性を痛感しました。さて、M31アンドロメダ銀河は30枚追加撮影して、トータル84枚のコンポジットです。ISO1600で総露出時間2時間を超える作品となりました。周辺の淡い部分が一段と炙り出され、画面からはみ出すほどの大迫力となりました。お見事です。11日の月面もよく撮れていますね。私が昨日撮影した月と一日違いです。月の方向は、福田さんの作品のように、見た目と同じで北を上にするのが一般的なようです。(部分拡大では南を上にすることが多いようです。)昔は南を上にするのが普通でした。私の場合、その絵に慣れきってしまったため、逆さにすると、どうも落ち着かなくて、昔のままで仕上げています。まぁ、どっちでもいいかもです。(笑) またのご投稿、お待ちしております。
 Photo_5撮影機材。

2016年11月 8日 (火)

M45プレアデス星団「すばる」。

横浜市にお住まいの蒼月様より、M45プレアデス星団「すばる」の作品を送りいただきましたのでご紹介します。
 M45

●M45プレアデス星団「すばる」
2016年11月5日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出300秒×26枚コンポジット+高輝度部分60秒×21枚コンポジットを合成 SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 富士見高原
 
■コメント
先週末の富士見高原は、一晩中快晴で、湿度が低くて夜露の心配がない、という絶好のコンディションに恵まれました。また、撮影の準備中に、生涯に何度もお目にかかれないだろうというほどの大火球が出現する幸運もあって、テンション高めの状態で撮影を開始しました。今回のターゲットは清少納言も愛した「すばる」です。いや、すばるというより、その周辺の分子雲です。この淡い分子雲を浮かび上がらせるために、5分ずつ合計3時間かけて撮影し、風でぶれたフレームを除いた26枚をスタックしました。また、輝度差が大きい対象でもあるため、白飛びを防ぐために、60秒露出フレームも合わせて撮影して合成しました。少しノイズが気になるので、さらに撮り増ししたいところですが、他にも撮影したい天体は沢山あるので悩ましいですね。
それにしても、SWAT-200は優秀なポタ赤です。お気軽な観望から割と本格的な撮影にも使えますし、軽いので頻繁に使用しているのに故障したことがなく、もう4年愛用しています。発売直後に迷わず購入したのは間違いではなかったと思うとともに、今後も長く撮影の友となってくれることを願っています。
 
■係より
夜露の心配がないくらいの湿度だけでもラッキーですが、さらに大火球まで目撃するとは幸運でしたね。私も昨日、都内で月の写真を撮っているときに火球レベルの大流星を目撃しました。おうし座群でしょうか。
さて「すばる」ですが、前回の横浜での作品もとてもよく写っていましたが、今回の富士見高原の「すばる」は圧巻です。コメントにある通り、周辺の分子雲がこれほどまで明瞭に描出されていてビックリです。また、白飛びを防ぐために短時間露光の画像をHDR?的に処理して、ハイライト部分の情報量を確保するなど、撮影テックニックだけでなく、画像処理の確かさがあっての仕上がりです。シャープな光学系のピント合わせも上等ですね。やっぱり高品位な作品を得るためには、ひと晩にひと天体くらいに割り切った方がいいかもしれないですね。ご投稿ありがとうございました。この冬の魅力ある星域の作品もぜひお送りください。お待ちしております。それから、SWAT-200を使いこなしていただき、ありがとうございます。頻繁にご使用の場合、5年くらいで、一度グリスアップされることをお勧めします。どうぞ末永くご愛用ください。

2016年11月 7日 (月)

SWAT-350ノータッチ追尾によるM31とM42。

東京都八王子市の上村裕様より、焦点距離400mmをSWAT-350ノータッチで撮影した「M31アンドロメダ銀河」と「M42オリオン大星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年11月5日19時30分2秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM + EF2×エクステンダーIII (合成焦点距離400mm) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO6400 120秒露出×19枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
   M42

●M42オリオン大星雲
2016年11月5日23時9分27秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM + EF2×エクステンダーIII (合成焦点距離400mm) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO6400 120秒露出×34枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 Mono

●シグマ 20mm F1.4 Artで撮影した冬の天の川
 
■コメント
先日は偶然にも再会できました。明るいうちにお会いするのは初めてでしたね、次回からはすぐにわかると思います。(笑) さて、3日の夜に撮影したものですが、納得のいくものにはなりませんでした。最大の問題はピントで、天頂付近の撮影では、レンズの自重のためかフローライトのためかわかりませんが、なかなか安定してくれません。葛藤の末、原因を探るため土曜日にもう一度撮影に向かいましたが、結論から申しますと、ピント移動の原因はわかりませんでした。ピントリングを動かないよう固定しても、しばらくするとずれていたり…、なかなか難しいです。
5日の晩は、20時頃まで風が強く、車の陰に隠れての撮影開始となりました。ポールマスターを使っても、400mmノータッチで、ある程度の歩留まりを期待すると2分程度の露出までが許容範囲のようです。今回はISO6400まで上げ、枚数を稼いでノイズ低減を図りました。と言っても、前述のピントと強風の影響があり枚数はそこまで多くありません。カメラの低ノイズに助けられました。(笑) M31については、前回と比べて実質2倍の露光となりました。そこまで強い画像処理をしなくても淡い周辺部が破綻なく再現でき、個人的には満足です。M42は人工衛星がひっきりなしに通過します。除外しようと思いましたが枚数が減ってしまうので、そのまま全部コンポジットしました。天文改造はしていませんが、それなりに赤い成分も写っており、お手軽撮影でもこのくらいは撮れちゃいます。ハイライトが飛んでしまうので、次回は露出を変えて撮影したものを合成したいと思います。おまけに、SIGMA 20mm F1.4 Artで撮影した冬の天の川をお送りします。光害と霧に反射した光でバラエティに富んだカラフルな画像になり、画像処理でなんとかしようと思いましたが早々に諦めてモノクロにしました。縮小していますが、びっしりと星が写り込んでいます。いずれ、カラーで撮影したい賑やかな冬の空です。
 
■係より
M31アンドロメダ銀河は、周囲のごく淡い星雲まで写っていて、見応えがあります。M42オリオン大星雲も周辺の分子雲まで浮かび上がらせていて、見事です。M42は青い成分も多く含まれているので、IR改造してないノーマルカメラでも、ここまで写し出せます。普段と違った色調のM42もなかなかのものです。最新のキヤノン5D MarkIVをお使いですが、高感度でのノイズも少ないようですし、これをIR改造したら凄いことになりそうですね。おまけの冬の天の川は、シグマの高性能シリーズArtラインの超広角20mm F1.4の作例です。開放からシャープな星像を結びますから、流星撮影でも威力を発揮しそうですね。この冬の流星群も狙ってみてください。ご投稿ありがとうございました。またお送りください。

2016年11月 3日 (木)

ぎょしゃ座とオリオン座。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「ぎょしゃ座」と「オリオン座」の作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Photo

●ぎょしゃ座
2016年11月3日3時04分 シグマ50mm F1.4 DG HSM 絞りF2.8 プロソフトンA(W)フィルター ニコン D810A ISO800 露出時間2分 SWAT-200によるノータッチ追尾 撮影地 和歌山県
 Photo_2

●オリオン座
2016年11月3日2時46分 シグマ50mm F1.4 DG HSM 絞りF2.8 プロソフトンA(W)フィルター ニコン D810A ISO800 露出時間2分 SWAT-200によるノータッチ追尾 撮影地 和歌山県
 
■コメント
先日に引き続き、星座の写真撮影に出かけました。おうし座流星群と思われる流星もたくさん流れていて星空を楽しめました。風があったため露出時間をいつもの半分にしましたが、画質に大差はないようでした。ぎょしゃ座は肉眼で見ると地味ですが、天の川にひたっているため写真ではきれいに写りました。オリオン座は赤いバーナードループやエンゼルフィッシュ星雲が写ったので満足です。
 
■係より
今回は、ぎょしゃ座とオリオン座です。いよいよ冬の星座の登場です。一等星と二等星が中心ですから、星座の形もよくわかります。わずか2分の露出で、淡い散光星雲がきれいに写っています。凄い時代になりました。デジカメのおかげですね。まばゆく輝く冬の星座から澄み切った空気を感じました。どうもありがとうございます。ぜひまたご投稿ください。

2016年11月 2日 (水)

SWAT-350ノータッチ追尾によるM45プレアデス星団。

東京都八王子市の上村裕様より、焦点距離400mmをSWAT-350ノータッチで撮影したM45プレアデス星団をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

M45

●M45プレアデス星団
2016年10月27日21時40分56秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM + EF2×エクステンダーIII (合成焦点距離400mm) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO3200 150秒露出×25枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
■コメント
先日のアンドロメダ銀河と合わせて撮影していたM45をお送りします。こちらも同様に、400mmをノータッチ追尾で撮影しています。刷毛で掃いたようなディテールを炙り出したいのですが、もう少し露出が必要です。冬はこれからですし、晴れたらまた撮影に行きたいと思います。余談ですが、先日よりEOS 5D Mark IVを導入しています。低ノイズなのはもちろんですが、暗部を持ち上げた時にも階調が破綻しにくくなりました。
 
■係より
焦点距離400mmをSWAT-350ノータッチ追尾で撮影したM45プレアデス星団です。高感度に設定して露出を150秒に抑えることで、ピリオディックの影響を低減させる作戦です。25枚コンポジットで充分に低ノイズの高階調な画質を得ています。青い反射星雲もよく写っていますね。撮影したカメラは発売されたばかりのEOS 5D Mark IVです。なかなか高感度特性は良さそうですね。ちょっと値段が高いのが玉に瑕といったところでしょうか。来年には6D MarkIIが発売されるようなので、こちらも楽しみですね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年10月31日 (月)

SWAT-200ノータッチ追尾によるM31アンドロメダ銀河。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、SWAT-200に8cmEDアポクロマート屈折を搭載して撮影した「アンドロメダ銀河」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年10月27日 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×54枚コンポジット SWAT-200にて自動追尾 撮影地 のかみふれあい公園

■コメント
27日木曜の夜、久々に晴れた夜に恵まれましたので、SWAT-200でED81Sのテスト撮影をしましたので画像を送ります。見た目はかなり無茶な積載という印象ですが、実は鏡筒本体は2.3kgで重量的にはさほど無茶でもありません。鏡筒は純正フード内に段ボールを巻いて夜露対策、フレーミング完了後にファインダーを取り外して軽量化。鏡筒との接続はビクセン規格のアリガタからアルカスイス規格の軽量なクランプとプレートに変更し低頭キャップネジを採用。L字アングルを使用して縦横90度に正確にフレーミングを変更できるようにしています。ウエイトシャフト2本追加し、バランスウェイトの重量を抑えています。というような細々とした慎ましやかな努力をしています。(^^;
実際の撮影では1分30秒で75%~85%程度の成功率なので、ノータッチですがなかなか安定した追尾精度かなぁと言ったところです。SWAT-200がコンパクトなので、案外風の影響は少ないのではないかと期待しています。ED81Sにはゴムパッキンの絞りを付けているので例の3本出る光条は見られませんし、レデューサーが相性いいのかなかなかいい写りをしてくれました。しかしF6.7はちょっと暗いので、撮影画像の処理をしているとさらに倍以上は露光を伸ばして撮影したほうが良いかなという印象でした。
 
■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。テスト撮影とはいえ、54枚コンポジットの大迫力アンドロメダ銀河です。SWAT-200に8cmED屈折を搭載して、焦点距離500mmをノータッチ追尾! それでここまで点像に写せることにSWATを送り出している側としても感動しています。ただこの組み合わせで撮影できるのは、福田さんのような経験豊富なベテランが、とても注意深く扱ってなし得ることなので、初心者の方にはちょっとお勧めしにくいです。(笑) SWAT-200は「これくらいのポテンシャルを持っているんだぞ」ということにとどめて、はじめは広角から200mm程度の望遠レンズで、気軽に撮影を楽しみながら、充分に慣れたら、300mmクラスにステップアップするとういう感じがよいと思います。それにしても作品の出来も素晴らしく、高度な画像処理で明るい中心部から淡い周辺部まで階調豊かに仕上げています。昔なら大型赤道儀じゃないと撮れないようなレベルですね。さすがです。ぜひまたお送りください。お待ちしています。
 1

 

2

 

3_2

 

4

2016年10月30日 (日)

ペルセウス座。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「ペルセウス座」の作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Per

 

Per_2

●ペルセウス座
2016年10月29日22時02分 シグマ50mm F1.4 DG HSM 絞りF2.8 プロソフトンA(W)フィルター ニコン D810A ISO400 露出時間4分 SWAT-200によるノータッチ追尾 撮影地 和歌山県 ※文字入りは係が作成しました。
 
■コメント
ペルセウス座の星座写真です。二重星団やカリフォルニア星雲がきれいに写りました。今回はM-GENでオートガイドを行いました。50mm程度ならノータッチガイドで可能ですが、ガイド成功率を上げるため使用しました。久しぶりに週末が快晴だったので、たくさんの天文ファンの方が撮影地に来られていました。
 
■係より
今年は夏からずっと天気が安定せず、この秋もぐずついてますね。関西方面では、この週末快晴だったようで、新月期でもあり観測地は賑わったようです。さて、画像はSI様お得意のソフトフィルターを使った星座写真です。今回はペルセウス座を狙っていただきました。この星座も50mmフルサイズの画角にピッタリですね。天の川の中に位置していますので、星屑でいっぱいの美しい画像になりました。お送りいただいた画像を見ていたら、つい星座線を引きたくなって、入れてみました。この星座線は特に決まりはないのですが、標準的なつなぎで入れてあります。冬の星座もぜひ撮影してください。お待ちしております。

2016年10月29日 (土)

SWAT-350ノータッチ追尾によるM31アンドロメダ銀河。

東京都八王子市の上村裕様より、焦点距離400mmをSWAT-350ノータッチで撮影したM31アンドロメダ銀河をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年10月27日20時14分49秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM + EF2×エクステンダーIII (合成焦点距離400mm) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO3200 120秒露出×15枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
■コメント
一昨日、房総で撮影したM31をお送りします。今回はポールマスターSWATを導入しての初撮影です。ウィザードに従って進めることができるので、取説がなくても特に悩むことなく高精度な導入ができました。天文薄明が終わった頃より雲が出始めて、これは難しいかなと思ったのですが、20時頃より回復して夜半過ぎまで撮影できました。正確な極軸調整のおかげもあり、400mmのノータッチ追尾でも2分間の露光で7割ほどの歩留まりを得ることができました。何より、SWATのポテンシャルを実感しました。もっと低感度でじっくり撮影したいところですが、点像に写すのはそう簡単ではないですね。枚数を増やしてノイズも低減させたいです。今後の課題です。とはいえ、お手軽撮影でここまで撮れる事に素直に驚いています。
 
■係より
なかなか晴れが続きませんが、一昨日の貴重な晴れ間に房総まで遠征して撮影したM31です。君津市ということは前回偶然お会いしたところでしょうか?(笑)
さて、画像はキヤノンの70-200F2.8ズームに2×エクステンダーを併用して、焦点距離400mm/F5.6での作品です。SWAT-350でも焦点距離400mmともなると露出時間を調整して点像を得なくてはなりませんが、今回120秒露出で7割の歩留まりを得たのは、なかなかの成績と思います。星像もシャープですし、星雲もハイライトから淡い周辺部、暗黒帯まで見事に捉えています。この組み合わせで、他の天体も狙いたいですね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年10月17日 (月)

光害地で撮るオリオン大星雲。

東京都八王子市の上村裕様より、満月期に撮影した「オリオン大星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

M42●オリオン大星雲
2016年10月16日2時6分~ キヤノン E70-200mm F2.8L IS USM+2×エクステンダー(EF2×III) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D mark III ISO400 60秒露出×10枚 トリミング SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
ここ1ヶ月ほど秋雨前線が停滞して晴れ間がなく、もどかしい気分で過ごしていました。ポールマスターを導入したものの、実践投入する機会はなかなか巡ってきません。昨夜は、久しぶりの快晴に恵まれましたね。満月直前かつ光害たっぷりでしたが、我慢できずベランダで撮影しました。ここまで気軽にできるのもSWATの魅力ですね!
ちょうどオリオンが昇ってきていましたので、M42を撮影しました。北極星が見えない中、なんとか60秒の露光に耐えられるまで極軸を合わせての強行です。手元に写真用レンズしかないので、その中で一番長い200mm+エクステンダー2×という、なんとも無茶な構成。それでも、なんとか画として成立しましたのでお送りします。ご笑覧ください。階調が思うように繋がらず、強めの画像処理となってしまいました。新月期にもう一度じっくり挑戦したいと思います。
400mmの撮影では、100mmの時に比べ、極軸も導入もシビアで一苦労でした。以前お会いした際、700mmで撮影されていましたよね、それがいかに高難度かわかりました。極軸もそうですが、バランスも難しいですね。現在のウェイトシャフトの長さで、今回の機材を搭載すると垂直方向の使用に限られそうです。水平方向では、クランプを締めてもバランスできませんでした。
写真用の望遠レンズは重くて不向きかもしれません。いろいろと実践で気づくことが多いです。これからも試行錯誤して楽しみたいと思います。
 
■係より
このところ天候に恵まれませんでした。みなさんウズウズしながら晴れるのを待っていると思います。次の新月期は、晴れたら人気の撮影地は混み合いそうですね。さて、今回は70-200mm/F2.8ズームに2×エクステンダーを組み合わせて400mm/F5.6として撮影した作品で、カメラは天体改造してないため、ノーマルでの写りがよくわかります。M42は青い成分も多く含み、非常に明るいので、短時間露出でも迫力ある姿を捉えられます。キヤノンの70-200mm/F2.8はフローライトレンズを使っているので、色収差もよく補正されていて、とてもシャープな星像をみせてくれます。満月期の光害地でもこれだけ撮れるという、よいお手本になりますね。このたびは、ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年10月16日 (日)

光害地で撮るすばるとカリフォルニア星雲。

横浜市にお住まいの蒼月様より、秋の代表的星団「すばる(M45)」と「カリフォルニア星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M45

●すばる(M45)
2016年10月14日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1)+LPS-P2フィルター キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 露出120秒×25枚 SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 横浜市内
 California

●カリフォルニア星雲
2016年10月14日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1)+LPS-P2フィルター キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 露出120秒×10枚 SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 横浜市内
 
■コメント
How many times must a man look up, before he can see the sky?(どれほど見上げれば、空を見ることができるのだろう。)一か月半ほどかかりましたよ、ボブ・ディランさん(笑)。
やっと週末に快晴に恵まれた関東地方でしたが、よりによって満月期。どうしようか迷いましたが、いつもの近所の公園に出撃しました。すばるの周辺には青白い反射星雲が淡くとりまいているのは有名ですが、実はそれはこの写真の画角いっぱいに広がっています。横浜で、しかも月齢13.7の湿度が高い夜に、さすがにそこまでは写せませんが、次の新月期に遠征できれば撮影しておきたい対象です。なお、すばる周辺には赤っぽい星もあるので、処理の際には青一色にしないことに注意が必要ですね。一方、カリフォルニア星雲はひたすら赤い星雲です。すばるとは12~3度ほどしか離れていないので、もう少し広角ですばると一緒に撮ると、赤と青の対比が美しい写真が撮れることでしょう。
 
■係より
この夏を含めて、あまり天候に恵まれず、特に9月以降の天気は悲惨を極めました。ほとんど青空を見なかったような…。こんな状況ですから、作例ページへのご投稿もパタッと途絶えてしまいました。ようやく憎き(笑)秋雨前線も南下して、これからは秋のスカッとした晴れの日がやってきてくれるでしょう。次の新月期には、ぜひ遠征して撮影三昧といきたいところです。さて、関東地方もようやく高気圧に覆われ、安定した晴れが持続しています。残念ながら満月期ですが、横浜のご自宅付近の公園で、M45すばるとカリフォルニア星雲を撮影していただきました。IDASの光害カットLPS-P2フィルターを併用して、コントラスト良く捉えています。すばるは、もう一踏ん張りすれば周囲の分子雲も写りそうなくらいよく写っています。カリフォルニア星雲も微妙な濃淡まで描画されており、とても満月近い月の光害地で撮ったとは思えない出来栄えです。
いつも、ありがとうございます。またのご投稿、お待ちしております。

2016年10月 7日 (金)

カシオペヤ座。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「カシアペヤ座」の作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Photo

●カシアペヤ座
2016年10月6日23時33分~ シグマ50mm F1.4 DG HSM 絞りF2.8 プロソフトンA(W)フィルター ニコン D810A ISO400 露出時間4分 SWAT-200によるノータッチ追尾 トリミングあり 撮影地 和歌山県
 
■コメント
久しぶりに晴れたので星座写真を撮りに出かけました。カシオペア座は都会でも見つけられますが、田舎で見ると天の川の中に浮かんでいて本当にきれいです。写真で撮るともっとたくさんの星が写って、また別の美しさがあります。もうすぐ冬の星座が見やすくなり、楽しみな季節です。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。この一ヶ月、全国的に天気が悪かったようで、作例写真のご応募も途絶えてしまいましたが、久しぶりにお送りいただきました。作例は50mm標準レンズによるカシオペヤ座です。わずかにトリミングされているようですが、水平画角が約40°ありますので、星座を狙うにはちょうどいいレンズです。ソフトフィルターで輝星がボケて、星座の形がよくわかります。二重星団や赤い散光星雲もわかりますね。F2.8まで絞っていることもあると思いますが、周辺星像もシャープで、なかなか良いレンズのようです。またのご投稿、お待ちしております。

2016年9月11日 (日)

光害地で撮るパックマン星雲。

愛知県春日井市のHUQ様から、光害地のご自宅で撮影したカシオペヤ座のNGC281(パックマン星雲)をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

Packman●NGC281 パックマン星雲
2016年9月10日 タカハシ FS-60Q+ニコン TC-20EIII(口径60mm 合成焦点距離1,200mm/F20) ニコン D810A SWAT-350+SS-one mini 2軸ガイド ガイダー:フジノン f=9mm + QHY5L-II + タカハシ6×30光学ファインダー(合成f=54mm F1.8) DEF-Guider による多星ガイド(星数11~16, ズレ検出能力理論値:0.36秒角) ISO800 コマ露出16分×14枚コンポジット 愛知県春日井市の自宅にて

■コメント
カシオペア座にあるちょっと小ぶりだけれど非常に明るい散光星雲です。7.4等、35×30分角。満月と同じぐらいの大きさです。その形から「パックマン星雲」と呼ばれていますが、パックマンにしては少々おどろおどろしい面構えかも。 妖怪が本気で喰らいにきた顔に見えます。(^^;
D810Aの映像素子上に、動くゴミが多数乗っちゃってますね。フラットだけではゴミを消しきれませんでした。 面倒だったのと、コンポジット枚数も少々足りずあまり元の画質が良くなかったこともあり、ゴミはスタンプで消さずにそのまま残してあります。(^^;

■係より
久しぶりの光害地シリーズ、ありがとうございます。ご自宅の春日井市でもこれだけ写せるということは、都市部に住むユーザーにとっても参考になりますし、「撮ってみよう」という気にもさせてくれます。パックマン星雲、確かにパックマンというより妖怪が口を開けて妖気を吐き出しているようですね。(笑) 今回、口径60mm/F10のフローライトに×2リアコンを付けて、合成焦点距離1200mm/F20、露出16分での撮影。オートガイドなくしては点像に写すことは困難ですね。現在、撮影システムを構築中とのことですが、順調に稼働し出すと秋冬の星雲・星団撮影に威力を発揮しそうです。これから秋の長雨シーズンに入ります。本格的な星野撮影はしばらくお預けですが、もう少しですっきりした秋晴れの空が訪れます。楽しみに待ちましょう。ぜひまた、お送りください。

2016年9月 5日 (月)

バンビの横顔とアイリス星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より、「バンビの横顔」とケフェウス座の「アイリス星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

Photo

●バンビの横顔
2016年8月30日 コーワプロミナー500+TX07T 合成焦点距離350mm F4 IDAS LPS-D1フィルター使用 ニコン D800(フィルター換装) ISO1600 180秒露出×13枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計39分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド 撮影地 山梨県甲州市
 Photo_2

●アイリス星雲
2016年8月30日 コーワプロミナー500+TX07T 合成焦点距離350mm F4 IDAS LPS-D1フィルター使用 ニコン D800(フィルター換装) ISO1600 240秒露出×25枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計100分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
台風通過後の先週水曜日、近場の山梨県甲州市のポイントへ出かけました。まずは星の密集する天の川の中心部、バンビの横顔と呼ばれる領域を撮影しました。M17とともに何となくバンビっぽく撮れたかなと思います。次はケフェウス座のアイリス星雲を狙いました。淡い星雲なのでトータル100分の露光時間を確保したのですが、もう少しこの星雲を取り巻く暗黒帯が明瞭に描写出来たらと思います。この撮影ポイントは南が開けていて秋の天体NGC253銀河や水瓶座のらせん星雲などの撮影に好都合な場所です。アイリス星雲撮影の後、空高くのぼってきたNGC253を視野の中に入れてやっと撮影開始と思った矢先にあっというまに全天が雲に覆われてしまい、2時間以上待ちましたが回復せず撮影終了となりました。

■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。一枚目はM17からバンビの横顔と呼ばれるエリアを焦点距離350mm+フルサイズカメラでうまく構図に収めました。赤と青のコントラストが美しいバンビの首飾りが花を添えていますね。二枚目はケフェウス座の「アイリス星雲」です。なんとも見事に周囲の分子雲を浮かび上がらせました。この分子雲、なかなか難しい対象ですが、100分にも及ぶ総露出時間が功を奏したようですね。私も撮ってみたい対象のひとつです。これから、気温も下がってきて、撮影に適した条件になります。秋冬の魅力ある対象をぜひ狙ってください。また撮れたらご投稿お願いします。

2016年9月 3日 (土)

アンタレス周辺とはくちょう座の散光星雲。

横浜市にお住まいの蒼月様より、夏の人気エリア三題をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●アンタレス周辺
2016年6月2日、2016年8月31日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出360秒×12枚+30秒×12枚+180秒10枚(HDR合成) SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 富士見高原スキー場
 Photo_2

●北アメリカ星雲とペリカン星雲
2016年8月31日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出240秒×11枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 富士見高原スキー場
 Photo_3

●サドル周辺
2016年8月31日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出300秒×11枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 富士見高原スキー場
 
■コメント
8月末日、久々のお天気に恵まれたので、ストレス発散のため、平日にもかかわらず富士見高原スキー場まで弾丸遠征しました。当日の同地は風がやや強く、ウルトラライトダウンを着てもガタガタ震えながら撮影する破目になりました。秋はそこまで近づいているようです。
さて、最初のターゲットは、既にシーズンが終わったアンタレス周辺です。本当はこの写野の中に火星を収めたかったのですが、天候不順が続く間に火星さんはここを通り過ぎてしまいました(涙)。悔しかったので、少しだけ撮り増しして、梅雨前に撮影していた分と合わせて再処理しました。不自然なほどに派手な色彩と星像のシャープさにこだわりました。球状星団M4が中心部まで分解できたので、とりあえずこれで良しとして、来年までお別れです。
次のターゲットは白鳥座。デネブ近くの北アメリカ星雲周辺と、サドル周辺の星雲です。どちらも赤い星雲ですが、同じ赤ではないところが面白いですね。北アメリカ星雲は青い光も強く出していてグラデーションが美しいのに対して、サドル周辺は一目でわかるほど赤い領域です。この2枚の画像も隅の一部が重なっているのですが、周辺をもっと撮影して、モザイク合成したい領域ですね。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。アンタレス周辺は以前ご投稿いただいた画像に31日撮った画像を追加して仕上げた作品です。散光星雲が一段と滑らかになって、暗黒星雲とのコントラストが見事です。あえて彩度を強調して、派手になるようにしてみたとこのとですが、ため息が出るほど美しいです。北アメリカ星雲とサドル付近は人気のHαエリアです。こちらは逆に彩度を抑えたナチュラルな処理で、星雲の微妙な濃淡を捉えました。夏も終わりが近づいてきましたね。秋も魅力の天体が目白押しですので、撮影したら、ぜひまたご投稿お願いします。

2016年8月21日 (日)

北アメリカ星雲とサドル付近。

ドイツにお住まいの黒田健一様より、はくちょう座の北アメリカ星雲とサドル付近の散光星雲をSWAT-200で撮影していただきましたので、ご紹介します。
 Photo

●北アメリカ星雲
BORG 55FL+0.8レデューサー(200mm/F3.6) ニコン D810A+HEUIBⅡ ISO4000 180秒露出×10枚コンポジット SWAT-200+M-GENにてオートガイド追尾 撮影地 ドイツ ヘッセン州Wasserkuppe
 Photo_2

●サドル付近の散光星雲
BORG 55FL+0.8レデューサー(200mm/F3.6) ニコン D810A+HEUIBⅡ ISO4000 180秒露出×6枚コンポジット SWAT-200+M-GENにてオートガイド追尾 撮影地 ドイツ ヘッセン州Wasserkuppe
 
■コメント
転勤先のドイツでも、SWAT200が大活躍です。ドイツは今年は天候不順のようで、晴天が続きません。それでも何枚か試写できたので、お送りします。
私の住んでいるフランクフルトは光害がひどいので、130km離れたヘッセン州最高峰のWasserkuppe(標高950mですが)に遠征しています。この場所は、国際ダークスカイ協会がダークスカイ保護区として指定したRhoen地区内にあります。地平線付近は光害の影響があるものの、白鳥座のある天頂付近は天の川がくっきり見えてなかなかのクオリティです。今回、ボーグの55FL+レデューサーで北アメリカ星雲とサドル付近を狙ってみました。今の時期は夜が4時間くらいしかなく、撮影枚数を稼ぐことはできませんでしたが予想以上に写ってくれました。SWAT200と55FLの組み合わせは最高ですね。
 
■係より
ドイツへ転勤される際に、コンパクトなSWAT-200とボーグ55FLも一緒にお持ちいただきました。やはりストレス解消には天体写真撮影が一番ですね。ドイツでも大活躍のSWAT-200ですが、今回はくちょう座の散光星雲を撮影していただきました。ダークスカイ保護区に認定された星空だけあって、赤い星雲がとてもよく写っています。作例はノートリですが、人気のボーグハイスピード55(55FL+0.8×レデューサー)は最周辺までシャープで素晴らしい星像です。これから、秋の星雲・星団も狙ってみてください。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 Photo_3

観測風景

2016年8月15日 (月)

はくちょう座網状星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より、はくちょう座の網状星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo
Photo_2
Photo_3

●網状星雲
2016年8月6日 コーワプロミナー500+TX07T 合成焦点距離350mm F4 IDAS LPS-D1フィルター使用 ニコン D800(フィルター換装) ISO1600 180秒露出×30枚+240秒露出×10枚 合計40枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計130分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド 撮影地 西伊豆松崎町 ※下の画像2枚は係がトリミングしました。
 
■コメント
8月6日に撮影したはくちょう座の網状星雲です。一枚毎のraw画像にもけっこうコントラストよく写っていたので、40枚の画像加算でもう少し高精細な結果が得られるかと期待していました。このような淡い対象で良い結果を得るにはさらに倍位の5~6時間の露光が必要かもしれません。

■係より
いつもご投稿ありがとうございまいます。総露出時間2時間を超える大作です。ピント合わせも上等なのですが、光学系も優秀で写野全面のシャープな星像に圧倒されそうな作品です。ガイドも申し分なく、あまりにもよく写っているので、拡大して見られるように、係が左右の星雲を切り出して掲載しました。赤と青が絡み合った様子が、とても美しく表現されています。ISO1600の画像を40枚コンポジットしているため、トーンも滑らかで高品位な画質が得られていますが、作者はまだ足りないとのことです。左右の明るい星雲の中間部を漂う淡い星雲の炙り出しを狙っているようですね。また撮れましたら、よろしくお願いします。

2016年8月14日 (日)

比較明合成によるペルセウス座流星群。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、一昨日のペルセウス座流星群を比較明合成していただいた作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Photo
●比較明合成によるペルセウス座流星群
2016年8月13日1時32分~53分、3時4分 シグマ35mm F1.4 DG HSM 絞り開放+プロソフトンA(W)ソフトフィルター ニコン D810A ISO6400 露出時間4秒 8枚を比較明合成したものに3時4分の流星を合成 SWAT-200によるノータッチ追尾 撮影地 兵庫県
 
■コメント
8月13日のペルセウス座流星群の写真をステライメージ7で比較明合成しました。1時32分~53分の21分間に9個の流星が写りました。その画像に3時4分の一番明るかった流星を合成して加えました。極軸を適当に合わせたので星の位置がずれてしまい、位置合わせが難しかったです。次回の流星群では正確に極軸をあわせたいと思います。
 
■係より
昨日に続いてSI様撮影のペルセ群です。今回は比較明で複数の流星をコンポジットしていただきました。なんだか昨日のコメントでリクエストしてしまったようですが、やはりこの方が流星群っぽくて断然いいですね。ペルセウス座の輻射点もわかって、見栄えがします。どうもありがとうございました。またのご投稿お待ちしております。

2016年8月13日 (土)

ペルセウス座流星群。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、早速、昨晩のペルセ群流星をお送りいただきましたので、ご紹介します。SWAT-200によるノータッチ追尾です。
 

Photo

●ペルセウス座流星群
2016年8月13日3時4分~ シグマ35mm F1.4 DG HSM 絞り開放+プロソフトンA(W)ソフトフィルター ニコン D810A ISO6400 露出時間4秒 SWAT-200によるノータッチ追尾 撮影地 兵庫県
  
■コメント
8月13日のペルセウス座流星群の写真です。今年は当たり年でたくさんの流れ星を見ることができました。残念ながら火球は見えませんでしたが、数は多かった印象です。天気が悪かった地域も多かったようですが、幸い兵庫県中部は快晴でした。固定撮影でも流星撮影はできますが、SWAT-200を使うと同じ構図で撮影してくれるので眼視観測に集中できて快適でした。
 
■係より
今年は出現数が多かったようで、晴れたところはラッキーでした。さて、シグマの35mm/F1.4で捉えたペルセ群の流星です。緑がかった流星の色もきれいに写せました。しかしF1.4ともなるとISO6400に設定すれば、わずか4秒露出でここまで星が写るのにビックリしました。素晴らしいです。もし同じ構図で複数の流星を撮ることができたのでしたら、比較明で合成してみてください。輻射点がわかって面白いですよ。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年8月12日 (金)

石垣島の天の川。

愛知県春日井市のHUQ様から、石垣島で撮った天の川をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Scrp_bt_ct
Scrp

●天の川銀河中心部
2016年7月31日0時35分~47分 ニコン AF-S 58mm f/1.4G F2.8相当+HEUIB-IIフィルター+天文改造α7S ISO6400 30秒露出×22枚コンポジット SWAT-200にてノータッチガイド 撮影地 沖縄県石垣島
 
■コメント
7月29日~8月6日 にかけて石垣島と波照間島へ行ってきました。ずっと晴れていたにもかかわらず、家族サービスに忙殺され写真は二晩しか撮れませんでしたが、宿泊した民宿のお客さんや子供達と共に、α7Sを使ってリアルタイム天の川下りを愉しんだのは良い思い出となりました。望遠で撮ったものが使い物になるかどうか、まだ確認できていませんが、とりあえずニッコール AS-F 58mm f/1.4G(F2.8程度)+ HEUIB-II + 天文改造α7S にて石垣島で撮った「天の川銀河中心部」をお送りします。このカットを撮り終えた後、東の空に発生した雷雲がどんどん育ってきて怯えていたところを、FB繋がりの星仲間に緊急救出していただいて助かりました。(^^; 今回の八重山行きで得た数少ない成果物で、どう料理しようか色々考えましたが、結局殆ど弄らず、素のまま処理するのがベストという結論に至りました。空が良いと殆どカブリ補正をする必要が無いのが楽ですね。ピクセル等倍版は、下のURLの写真部分をクリックしてご覧になってください。各種星雲がそれなりの大きさに写っていて、Google Map 的な見方をすると楽しいです。
http://photohito.com/photo/5886753/
 
■係より
ちょっと早めの夏休みを南国で過ごされたHUQ様の作品です。さすが石垣島、さそりの尻尾あたりまで、コントラストよく写せていますね。天の川中心部の暗黒帯に浮かぶ赤い散光星雲の位置もよくわかります。先日掲載した上村様の作品と一部重なって、さらに南の部分が写っていますので、比べてみると面白いです。それから番外編として、SWAT-350で固定撮影?の作品もコメント付きで下に掲載いたします。ご投稿ありがとうございました。またよろしくお願いします。
 Cygcep_34per2

●はくちょう座~ケフェウス座の天の川
2016年7月30日0時52分~1時44分 ニコン AF-S 58mm f/1.4G F2.8相当+HEUIB-IIフィルター+天文改造α7S ISO6400 30秒露出×75枚コンポジット SWAT-350に搭載…しかし赤経軸回転無し。よって固定撮影 撮影地 沖縄県石垣島
 
■コメント
気合いを入れて75コマ撮影後に確認してみると「全コマ星が流れてる!」という異常事態。「星が見えすぎて、極軸合わせで北極星を間違えたのか??」と思ったのですが…、全コマ比較明合成したところ(下の画像)、回転中心は完全に天の北極方向です。まず間違いなく、SWAT-350 の「電源入れ忘れ」でしょう。そんなわけで、この原画を33%程度に縮小すれば「なんとか見れないことも無い…」という大失敗です。(泣) 皆さんも「電源の入れ忘れ」には、充分ご注意ください。電源が入っていても、リモコンを繋いだ状態で、リモコンを 2×モードとし、ロータリースイッチを EAST にしている場合も、回転が停止します。なお、固定撮影で長い時間掛けて撮った写真を、星位置で合わせてコンポジットすると、通常、四隅の星が放射状に長く伸びてしまい、星像が点状になるのは中央付近のごく狭い領域だけとなります。しかし、天体画像処理ソフト PixInsightのコンポジットではモーフィング的な処理を行ってくれるようで、固定撮影で48分間に渡って撮ったものを合成しても、このようにかなり良い精度で四隅まで星像を保ってくれます。星景写真家には心強いソフトですね。
   Cmp

う~ん、見事な日周運動です。

«秋の天の川。