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2017年3月31日 (金)

光害地で撮るM8、M20、M16。

愛知県春日井市のHUQ様から、光害と春霞の悪条件で撮影した「M16ワシ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M8m20

●M8干潟星雲、M20三裂星雲
2017年3月25日4時35分~ タカハシ FS-60Q(f=600mm F10.0) + IDAS LPS-D1フィルター ニコン Df(クリアフィルター改造) ISO1600 露出2.5分×5枚 2分×1枚 1分×2枚 合計8枚コンポジット ガイダー ASI185MC + KOWA 100mm F2.8 SWAT-200+ SS-one mini MaxImDLにて2軸ガイド(撮影時間が惜しかったのでディザリング無し) 撮影地 愛知県春日井市
 M16

●M16 ワシ星雲
2017年3月28日4時12分~ タカハシ FS-60Q(f=600mm F10.0) + IDAS LPS-D1フィルター ニコン Df(クリアフィルター改造) ISO800 露出5分×1枚 8分×5枚 4分×2枚 合計8枚コンポジット ガイダー ASI185MC + KOWA 100mm F2.8 SWAT-200+ SS-one mini MaxImDLにて2軸ガイド(コマ毎に赤経/赤緯方向にランダムに5ピクセル、ディザリングを実施) 撮影地 愛知県春日井市
 
■コメント
先週は珍しく新月期にずっと晴れていましたが、日々春霞が濃く…残念なお天気でした。こうも濁った空では遠征する気にもなれず、毎日最近使い始めた撮影ソフト MaxImDLの各種パラメータ習熟を兼ね、自宅のベランダから撮っておりました。ベランダに常設している天候監視カメラの映像を観察していると、どうやら午前4時頃は透明度が良くなることが判り…薄明前後の数十分で、夏の散光星雲を朝撮りしました。天文薄明開始は4時半頃ですが、少しでもコンポジット枚数を稼ぐために、航海薄明開始後まで撮ったものを使っています。結果、青空の青が先に飽和に達して、緑・赤との輝度差が少なくなってしまうため、バックグラウンドをグレー基調にすると、星雲の中の青い部分が表現できなくなってしまうのが残念です。(そもそも春霞で青い天体光が散乱されてしまっている、というのもあります。)三裂星雲M20の青い部分が南側の赤い部分を取り巻いているところまで写しきれていない点や、干潟星雲M8、ワシ星雲M16 の輝度の高い部分に含まれる青っぽい色合いが表現できなかった点など、スカッと晴れた初夏の空での宿題ですね。それでも、JR駅近の街中でも光害カットフィルターを使えば、赤い星雲は結構良く写ります。
 
■係より
一ヶ月ぶりにHUQ様からご投稿いただきました。このところ、天気がイマイチで、作例写真コーナーも閑古鳥でした。そんな状況を察していただいたのか、春霞に加えて光害と薄明の中、夏の代表的散光星雲をお送りいただきました。悪条件にもかかわらず、赤い星雲を見事に炙り出しました。特にM16は星雲の階調も豊富で淡い広がりも表現できていて、とても見応えがあります。いずれの対象も条件の良いときに納得いく撮影がしたいですね。ありがとうございました。またのご投稿、お待ちしております。

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