彼岸花星雲と出目金星雲付近。
兵庫県宝塚市にお住まいの吉田隆行様から、SWAT-350ノータッチによる「彼岸花星雲と出目金星雲付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
●彼岸花星雲と出目金星雲付近
2017年4月4日3時35分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM 絞りF3.5 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D改(Astro6D) ISO1600 180秒露出×6枚コンポジット SWAT-350ノータッチガイド 奈良県十津川村にて撮影
■コメント
さそり座の尻尾付近で輝く二つの星雲を、シグマの明るい望遠レンズとSWAT-350を使って撮影しました。この夜は春霞の影響か、少し白っぽい空でしたが、HEUIB-IIフィルターのおかげで、周囲の淡い星雲も写ってくれました。この二つの天体は南中高度が低く、撮影場所にはいつも悩まされます。今回の撮影地でも、南方向に木立があったのですが、SWAT-350は軽量なので、機材全部を持って視界の開けた場所まで移動できて、助かりました。これから夜の時間がますます短くなってきますので、素早く設置、撤収できるSWATと明るいカメラレンズの組み合わせは重宝しそうです。
■係より
さそりの毒針付近にある散光星雲です。東京だと南中高度20度ほどと、かなり低空なため、好条件で撮影するのが難しい対象ですが、吉田さんはシグマの180mmマクロを使って、素晴らしくシャープで階調豊かな作品に仕上げています。彼岸花星雲の左上や出目金星雲の下に広がるの赤い散光星雲はかなり淡いです。それを見事に炙り出していますね。星像も最周辺まで針の先で突いたような鋭さです。このたびはご投稿ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
ゴールデンウィーク中にこの領域が南中するのは午前3時頃です。次のGWでは、連休半ばまで、この時間帯は月に邪魔されないので、天気がよければ好条件で撮影できるかもしれません。もちろん夏の天の川を狙う絶好のチャンスでもあります。
« 昇る夏の天の川。 | トップページ | 光害地で撮るM83銀河。 »
「作例写真」カテゴリの記事
- 魔女の横顔星雲。(2019.02.13)
- M64黒目銀河付近。(2019.01.30)
- 天の川とオリオン座。(2019.01.29)
- 600mm望遠レンズによる馬頭星雲。(2019.01.16)
- 馬頭星雲。(2019.01.13)