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2017年7月 2日 (日)

宮古島の天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より、無光害の宮古島で撮影した「海からそそり立つ天の川」と「さそり座と天の川中心付近」をお送りいただきました。ナチュラル版とハイコントラスト仕上げを並べて掲載します。
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●海からそそり立つ天の川
2017年6月23日 ニコン AI AF Nikkor 14-24mm f/2.8G ED 14mm 絞りF4 ニコン D810A ISO1600 360秒露出×1枚+固定撮影1枚をPhotoshop CS3 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 沖縄県宮古島
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●さそり座と天の川中心付近
2017年6月27日 SAMYANG 35mm F1.4 Asperical IF 絞りF4 ニコン D810A  ISO1600 180秒露出×9枚+300秒露出×3枚 合計12枚コンポジット(総露出時間42分) StellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 沖縄県宮古島
 
■コメント
梅雨空の関東圏から星空を求めて先島諸島の宮古島へ遠征しました。「海からそそり立つ天の川」は宮古島の南部の海岸で人口照明の無いところを選び撮影をしたものです。今回、新星景写真と呼ばれる方法を試してみました。これは、星を追尾して撮った写真の星の部分と、同じ視野で追尾をせずに撮ったものの風景部分を合成する手法です。海に突き出た陸部分がボケていないことに注目ください。SWATは高い追尾性能にも関わらず、このような旅行にも持って行ける可搬性も兼ね備え、星景写真にも向いた赤道儀と思います。
「さそり座と天の川中心付近」は、この遠征のため購入したSAMYANG 35mm F1.4でさそり座と天の川の中心を狙ったものです。なにしろ価格の安さが魅力のレンズで、写りに若干の不安が有ったのですがこの結果には満足です。この夜は周囲にさえぎる物のないさとうきび畑の真ん中で撮影を行ないました。2時をまわる頃には西の空に沈むさそり座の尾付近から、東の空に昇って来たカシオペヤまでつながった壮大なアーチ状の天の川を堪能する事が出来ました。
 
■係より
「梅雨空のもとを飛び立ち、無光害の南の島へ」。いや~、天文ファンにとってはなんとも羨ましい遠征旅行です。作品もレベルが高いです。一枚目の天の川は輝星が絶妙にボケて、実に美しい仕上がりです。ソフトフィルターを使ったのでしょうか。空の条件にも恵まれて、アンタレスの少し北(上)には巨大な赤い散光星雲Sh-27も写っています。この星雲はへびつかい座に位置します。低空には関東圏では写しにくい「さいだん座」の星も確認できます。二枚目の銀河中心部は、この遠征のために用意したSAMYANG 35mm F1.4 による作品です。F4まで絞って周辺減光と収差を抑え、シャープな星像となりました。なかなか良さそうなレンズですね。M16付近からえび星雲にかけての賑やかなネオン街に加えて、アンタレス付近や青い馬星雲まで、夏の見どころ満載の贅沢な作品となりました。梅雨真っ盛りのこの時期に、ため息しか出ない素晴らしい星空に出会えるとは思っていませんでした。関原さん、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

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