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2017年9月

2017年9月29日 (金)

いて座のスタークラウド付近。

東京都八王子市の上村裕様より、話題のシグマ135mm F1.8 Artによる「いて座のスタークラウド付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Bambi

 

Bambi_crop

●いて座のスタークラウド付近
2017年9月18日20時6分~ シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO800 180秒露出×10枚コンポジット PixInsightにて画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 長野県諏訪郡
 
■コメント
18日の夜、台風一過の快晴を期待して、久しぶりに遠征しました。この夏は本当に晴れ間が少なく、シーズンは過ぎてしまったのですが、いて座のスタークラウド付近を撮影しましたのでお送りします。話題のシグマ 135mm Artを使っています。前回は開放でテストしましたが、今回はF2.5と少し絞ったので一段と鮮明になっています。微光星のハイライトを飛ばさぬよう、階調優先でナチュラルに仕上げました。この付近は、ちょうど1年前にSWATを使って最初に撮ったエリアでして、当時と比べれば、少しは見れるようになったかなと思います。いや、まだまだですね。(笑)
 
■係より
いつもありがとうございます。話題の135mm F1.8 Artレンズによる作品です。F2.5まで絞って、星像のシャープさとともに、周辺減光も改善するので、画像処理がやりやすくなりますね。このレンズ、最周辺の光量が40%ほどと豊富ですから、ちょっと絞ればフラット補正しなくてもよいくらいの元画像になると思います。星像のシャープさも特筆もので、一年前のキヤノン100mmマクロと比べても、より鋭い星像を結んでいるようです。今回は改造カメラなので、赤い星雲もよく出ていますね。ご投稿、ありがとうございました。またお送りください。

2017年9月24日 (日)

はくちょう座中心部。

前回に引き続き、横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-200による「はくちょう座中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Northamerica2sadr

 

Sadr

●はくちょう座中心部
2017年9月18日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ[7872](288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 240秒露出×11~14枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsight、Astro Pixel Processorで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場 ※下はサドル付近のみの拡大
 
■コメント
先日、北アメリカ星雲周辺の画像を投稿させていただきましたが、その近くのサドル周辺エリアも続けて撮影していましたので、モザイク合成しました。本来は写真左下も埋めて4パネルで完成とする予定だったんですが、予想外の雲の総攻撃には勝てず、1パネル欠けてしまいました。どうです、この華麗な負けっぷり!(笑) リベンジは来シーズンになってしまうんでしょうか。
この辺りのエリアは、赤い星雲が広範囲に広がっていて見応えがありますね。サドル周辺の赤い星雲は、北アメリカ星雲やペリカン星雲とは色が違うことにも注目です。また、サドルの北側には小さく青い反射星雲もあったりして、
見ていて飽きないエリアですね。
ところで、私の SWAT-200 は、梅雨入り前にグリスを交換してから、これが初の本格稼働でした。グリスが切れていた頃と比べると、なんとなく動きが良くなったような気がします。やはりグリスを切らしてはいけませんね。今後も大事に付き合って、永く撮影の友となってほしいと思っています。
 
■係より
今回は、前回の北アメリカ星雲に追加する形で隣接域をモザイク合成していただきました。蒼月さん自身は1パネル欠けてしまったと敗戦の弁を述べていらっしゃいますが、まったくそんなことはなくて、なかなかどうして見応えのある美しい作品に仕上がっています。薄雲の飛来でわずかに輝星が滲み、かえって恒星の色が表現できて、決してマイナスではないと思います。サドル付近は単一の赤一色になりやすい領域ですが、蒼月さんの画像処理テクニックで微妙な濃淡がよく出ていて、お見事です。それにしてもサドル付近の散光星雲の拡がりはものすごい大きさですね。巨大な北アメリカ星雲が小さく感じます。
SWAT-200はウオームギア回りとターンテーブルの粗動回転部は、まったく別構造になっていますから、粗動回転部のグリス切れは追尾精度に一切影響しませんので、ご安心ください。どうぞ末永くご愛用ください。
このたびは、ご投稿ありがとうございました。次回作、お待ちしております。

2017年9月22日 (金)

デネブ、北アメリカ星雲周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-200による「デネブ、北アメリカ星雲周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 20170918_northamerica

●デネブ、北アメリカ星雲周辺
2017年9月18日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ[7872](288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 240秒露出×14枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
台風一過の18日、実に4か月ぶりの撮影を楽しみに天城高原に向かいました。心配していた風は日没後には穏やかになり、絶好の撮影日和と思ったのですが、次第に雲が波状攻撃をしかけてくるようになり、10時過ぎくらいにはべた曇りになってしまいました。台風一過でもダメとは今年の夏はどうしてしまったんでしょう。とはいえ、晴れていた間に何か所か細かく撮っていましたので、その中から今回は1枚だけで恐縮ですが、お送りします。
多くのファンに人気のデネブ周辺エリアですが、天候不順で撮影できないでいた間に観測好期終盤を迎えつつあり、薄明が終わる頃には既に天頂付近に来るようになってしまいました。しかし、青、赤、黄色と色とりどりなこの領域を逃すわけにはいきません。銀河系屈指の明るさの恒星と言われるデネブの青い光は、地球から見てもやはり強烈です。近くにはサドル周辺の赤い星雲もあり、リベンジしてまとめて撮り直したいところではありますが、どうやらそれは来シーズンになりそうですね。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今年の夏はどうしようもなく晴れませんでした。蒼月さんもなんと4ヶ月ぶりの出撃で、ようやく星空に出会えたようです。18日の夜は私も房総へ出かけましたが、1時過ぎにベタ曇りになって撤収しました。さて、お送りいただいたのは北アメリカ星雲周辺です。ボーグ71FLとレデューサーで288mm/F4.1となり、フルサイズの画角的にピッタリの対象です。いつもながらの完璧なピント出しで全面シャープな星像に加え、上等な画像処理で星雲周辺に広がる微妙な濃淡も見事に炙り出しています。恒星の白飛びも抑えて、実に雰囲気のある仕上がりとなりました。久しぶりとは思えないさすがの出来です。これから秋の長雨シーズンでぐずつくこともあると思いますが、それ以後はなんとしても晴れて欲しいですね。ぜひ、またお送りください。お待ちしております。

2017年9月15日 (金)

皆既日食前夜の星空。

前回の皆既日食に続いて、ドイツの黒田健一様の作品です。日食の前夜に撮影した天の川とはくちょう座の星雲です。
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●夏の天の川(撮影データなし)
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●北アメリカ星雲付近(上)、網状星雲付近(下)
2017年8月21日00時08分(現地時間)~ シグマ 135mm F1.8 DG HSM 絞りF2.2 ニコンD810A ISO3200 120秒×20枚をステライメージ7でコンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 ステライメージ、Nik Collectionで画像処理 ノートリミング 米国オレゴン州カニータリゾート&スパ
 
■コメント
米国皆既日食の前夜、見事な星空でした。砂漠の中ということもあり、星だけでなく流れ星もたくさん見れました(写真にも写っています)。機材のチェックもそこそこに、加曽利さんも絶賛のシグマ135mm F1.8で北アメリカ星雲と網状星雲を狙ってみました。ちなみに、この日がこのレンズのファーストライトです。それにしてもこのレンズ、こんなに明るいのに本当にシャープですね。街中のスナップ写真にも使ってみようと思います。
 
■係より
はくちょう座の星雲はシグマの最新レンズ、135mm F1.8 Artで撮った作品です。このレンズはシグマさんからデモ品をお借りしてIC1396を撮影したことがありますが、そのシャープな星像に驚いた記憶があります。今回の作品もその高性能が遺憾なく発揮された作品です。写野全面に広がる天の川の星屑ひとつひとつが、まるで針先でついたような鋭さです。明るいので星雲もよく写りますね。このたびはご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年9月12日 (火)

2017アメリカ皆既日食。

ドイツにお住まいの黒田健一様より、アメリカ皆既日食の作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●2017アメリカ皆既日食
2017年8月21日10時21分(現地時間)~ ボーグ90FL+1.4倍テレコンバーター(700mm F7.8) ニコンD810A ISO320 1/125~1/20までの9段露出9枚をステライメージ7でコンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 NikCollectionで画像処理 トリミング あり 米国オレゴン州カニータリゾート&スパ
 
■コメント
地球を2/3周して、米国オレゴンの日食ツアーに参加してきました。機材は、今年新調したボーグ90FL+SWAT350をはじめ、双眼望遠鏡や全球カメラ等、三脚6本分の機材を持ち込みました。私にとって初めての皆既日食だったのですが、想像をはるかに超えた美しさで、長旅の疲れも吹き飛んでしまいました。コロナの写真は、私が双眼望遠鏡でみたイメージにかなり近いと思います。しかしながら、双眼望遠鏡で見えた躍動感あるプロミネンスやコロナのイメージは、画像デバイスが進歩したとはいえ、いまだ表現できないのだと実感しました。
 
■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。今回の皆既日食は天気に恵まれて、みなさん大いに楽しまれたようです。初めての皆既日食で、ここまで見事に写せたら、とてもよい思い出になったのではないでしょうか。流れるような幾筋ものコロナが良くわかります。皆既日食は一度見ると虜になるといわれますが、これから皆既をもとめて世界中を旅することになるかもしれませんね。実は私も一度しか見たことがないので、次は2035年に楽しみたいと思っています。生きていればですが…(笑) 黒田様からは他にも今回アメリカで撮影した星野写真もお送りいただいています。後日掲載いたします。
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皆既中の風景。明るい星が見え始め、360度夕焼けのようになります。
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皆既前の観測地。絶好の天気に恵まれました。

2017年9月10日 (日)

ボーグ55FLによるカリフォルニア星雲。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ55FL+SWAT-350による「カリフォルニア星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●カリフォルニア星雲
2017年9月3日1時47分~ ボーグ 55FL+レデューサー0.8× 合成焦点距離 200mm F3.6 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO800 300秒露出×17枚コンポジット PixInsightで画像処理 SWAT-350 M-GEN 1軸オートガイド 撮影地 千葉県大多喜町
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●月齢12の影響
 
■コメント
届いたばかりのボーグ 55FL+レデューサーのファーストライトで撮影した、カリフォルニア星雲をお送りします。この日は、薄明開始2時間前までは月齢12くらいの大きな月が出ているので、撮影は1対象に絞り、低感度で撮影しました。左上が他の四隅より流れていますが、スケアリングの狂いでしょうか。それでも、ほぼ周辺まで星像の歪みは気になりません。200mm F3.6の恩恵は大きく、低感度をとるか、撮影時間短縮をとるか、選択肢が増えますね。
おまけですが、月の影響を見てみました。中央部分を短冊にして並べたものです。5分毎のカットで、左から4コマ目(赤丸)が月の入り(1時55分)、右端はほぼ天頂です。月の入り後、10分程度はまだ少し明るいようです。以降は、光害の影響でしばらく明るいですが、天頂に向かうにつれて徐々に軽減されます。
 
■係より
上村さんも55FLを購入されたのですね。このレンズ、シャープでとても明るく、なかなかの性能です。早速、ファーストライトでカリフォルニア星雲を撮影されました。ノイズの少ないISO800でたっぷりめの5分露出として、17枚もコンポジットしていますので、星雲から周囲の分子雲まで滑からな階調が得られました。これだけ見応えのある作品に仕上げるのは機材の性能と画像処理を含めた撮影技術の確かさがあってのことですね。さすがです。おまけでお送りいただいた月光の影響も参考になります。当日のカリフォルニア星雲は月から100°以上離れていましたが、月齢12くらいの大きな月だと月没後もしばらくは月の薄明?の影響が残るということですね。いつもご投稿いただき、ありがとうございます。また、よろしくお願いします。
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撮影風景

2017年9月 6日 (水)

月齢12.4。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FLによる「月齢12.4」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

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●月齢12.4
2017年9月3日20時27分~ ボーグ 107FL+キヤノン EF2×IIIエクステンダー+ケンコー デジタルテレプラス PRO300 2× 合成焦点距離 2400mm F22.4 キヤノン EOS 5D MarkIV ISO200 1/30秒露出×10枚 AutoStakkert!3でスタック RegiStax6、Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
今週初めに撮影した月齢12.4をお送りします。撮影開始して30分程度で雲が広がって撮影終了となりましたが、この夜はシーイングに恵まれ、久しぶりに納得いく月面になりました。前回お送りした時は、処理の関係でグレースケール画像でしたが、今回は、カラーのまま最終調整まで持っていけました。
 
■係より
いつもありがとうござます。今回の月面はシーイングにも恵まれて、とてもシャープに仕上がりましたね。虹の入り江、アリスタルコス、ガッサンディ、シッカードなどの見どころが満載です。カラーで仕上げていただいたので、微妙な海の色の違いもわかります。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

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