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2017年10月 3日 (火)

シグマ135mm Artによるカリフォルニア星雲、すばる周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、話題のシグマ 135mm F1.8 Artによる「カリフォルニア星雲、すばる周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。追尾はSWAT-200です。
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●カリフォルニア星雲、すばる周辺
2017年10月1日0時40分~4時00分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 F1.8 110秒露出×30枚コンポジット+F2.8 15秒露出×8枚コンポジット(高輝度部分) SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsight、Astro Pixel Processorで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
■コメント
先日の土曜日、千葉県大多喜町に加曽利さんとご一緒させていただいたときに、話題の SIGMA 135mm Artレンズを拝借して撮影した画像です。ペルセウス座、おうし座、おひつじ座の境界付近ですね。135mmでフルサイズだと、カリフォルニア星雲からIC348、NGC1333、そしてすばるまでが、ちょうど画角いっぱいに収まるので、135mmレンズをお持ちの方にはよく撮影対象にされる領域だと思います。今回は、その両隣をちょっとだけ広げて撮影し、モザイク合成しました。赤いカリフォルニア星雲と青いすばるの間に広大な分子雲がたなびいて非常に美しい領域ですが、カリフォルニア星雲の東(左)側には、C/2017 O1(ASASSN彗星)の緑色も素敵なワンポイントとして加わっています。135mm Artレンズは噂に違わぬ解像力で、開放でも四隅の星像の崩れが小さく、色収差もほとんど気になりません。素晴らしいレンズですね。今回は月没後の時間が限られていたので、開放でバシャバシャ撮ることにしました。明るさは正義です。ただ、開放だと周辺部の輝星の光芒が2つに割れます。それがすばるだと、周辺の青いガス雲の形状を乱してしまうので、この作例では、F2.8に絞った短時間露光画像を使って補完することにより、それを和らげるとともに、星像をよりシャープに仕上げてあります。それから、ピント調整が非常に難しいですね。バーティノフマスクを使ってジャスピンに合わせるのに5分かかりました。あれを1~2分でできるようになったら名人芸でしょう。しかしこれは、近くから無限遠まで幅広く合焦させなければならない一般のカメラレンズなので致し方ないわけで、天体写真を撮影する際には、容易な微調整を可能にする何らかのフォーカシングシステムがあると良いですね。
最後に、この画像の高解像度版はこちらからご覧いただけますので、是非一度ご覧になってください。
https://flic.kr/p/XWxNrf
 
■係より
シャープな星像で話題のシグマ135mm F1.8 Artによる作品です。このレンズ、実は私の元に届いたばかりのもので、まだカメラに取り付けてもいない新品状態だったのですが、ファーストライトは蒼月さんにさらわれました。(笑) 全面シャープな星像に加え、分子雲のあぶり出しもお見事です。彗星のエメラルドグリーンも美しいワンポイントを添えてくれました。モザイクだとその鋭い星像と分子雲の微妙な濃淡が伝えきれないので、高解像画像から、一部を切り出して掲載しました。充分なコンポジット枚数と高輝度部分に短時間露光画像を合成して、白飛びを抑えた丁寧な画像処理を施して、フォトコン入選水準の大作に仕上がっています。都心部からわずかに1時間ちょっとの気軽な撮影地の房総でここまでの作品が撮れることにも驚きました。私も蒼月さんの作品を目標に頑張ります! 同じ日に私が撮影したすばるの拡大をブログに掲載していますので、よろしければご覧ください。ご投稿ありがとうございました。またよろしくお願いします。

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