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2017年12月

2017年12月28日 (木)

シグマ135mm Artによるヒアデス星団周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm F1.8 Artによる「ヒアデス星団周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。追尾はSWAT-200です。
 Hyades_sigma135art_6d_swat2002

●ヒアデス星団周辺
2017年12月22日19時28分~21時40分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 210秒露出×29枚、星のみF2.8 45秒露出×15枚コンポジットで置き換え SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 朝霧アリーナ駐車場
 
■コメント
2017年最後の新月期、朝霧に遠征してきました。移動途中、富士山が凄く霞んでいたので空の透明度を心配しましたが、夜が更けるにつれてコンディションが改善してくれました。今回は、前回の投稿と同じく SIGMA 135mm Art でのヒアデス星団周辺ですが、今回は構図を変えて、すぐ北の濃い分子雲と一緒に写しました。この時期、早い時間帯に空高く昇るので撮影しやすい対象です。いつも見上げているお馴染みの領域に、肉眼では見えない分子雲がこれほど存在しているというのは、ちょっとした驚きですよね。それにしても、明るい光学系は短時間でぱっぱと写せるので、やっぱり楽ですね。ポタ赤にカメラレンズというお手軽装備でこれだけの写真が撮れるようになった、というのもまたちょっとした驚きです。なお、今回の画像も高解像度版を flickr に置いてありますので、こちらもご覧いただけると幸いです。
https://flic.kr/p/22Wz1ki
 
■係より
22日は今年最後のチャンスだったようで、私も上野原で撮影してました。そこも同じで、霞がかっていていつもならクッキリ見える遠くの山の稜線が、霞んで見えない状態でした。だんだん透明度が上がって夜半前くらいにはかなり良好な状態になりました。前回はヒアデス星団を中心に横構図でしたが、今回はヒアデス星団の北の分子雲を狙って、縦構図で撮っています。135mmでバランスよく撮れてますね。いつもながらの見事な画像処理で、分子雲の濃淡まで表現されていて、さらに白飛びを抑えた恒星像も彩度が効いて申し分ない美しい仕上がりです。このクォリティですばるやカリフォルニア星雲までモザイクで取り込みたいですね。今年は多くの作品をお送りいただき、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。

2017年12月26日 (火)

ふたご座流星群とオリオン座下部。

東京都八王子市の関原謙介様より、「ふたご座流星群」と「オリオン座下部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●ふたご座流星群
2017年12月13日 Nikkor 14-24mm f2.8G ED 20mm 絞りF3.2 Lee Filter Soft#1使用 ニコン D810A ISO2200 90秒露出×42枚をStellaImage8でコンポジットし背景画像を作成、トータル露出時間63分、この画像を背景としてISO3200 40秒露光の画像約200コマから流星の軌跡が写っている9コマをフォトショップCS6により合成 ニコンキャプチャーNX-DおよびNX2にてさらに画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 静岡県松崎町
 Orion

●オリオン座下部
2017年12月18日 Samyang 135mm F2.0 ED 絞りF3.2 Optron clear sky filter使用 ニコン D810A ISO1600 180秒露出×41枚をStellaImage8でコンポジット トータル露出時間123分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 静岡県松崎町
 
■コメント
ふたご座流星群は加算画像を背景として、別に撮った流星の写っている複数の画像をフォトショップで合成してみました。流星群の撮影は初めてでしたが、目で見た感じほどには写真に写っていず少々がっかりでした。特に90秒露出のコマにはほとんど写っていませんでした。流星は瞬間的なので、光の積分量としてはSSが長いほど相対強度として星に比べるとかすかなものになっていくのが理由と思います。次の機会ではSS15-20秒ぐらいを試そうかと思います。続いてSamyang 135mmでオリオン座の下部を撮影しました。このレンズ価格の割りに写りがよく結構気に入っています。このレンズでさらにオリオン座の周囲を撮影し、モザイク合成をしてみるつもりです。
 
■係より
ふたご座流星群を比較明合成で一枚に仕上げていただきました。たくさんの一等星が輝く冬の星座の一番賑やかなエリアを背景に20mm広角で狙って、多くの流星を捉えています。輻射点がよく分かりますね。Hα領域も浮かび上がり、とても美しいです。流星の撮影では星像は気にせずに絞りを開いた方が写りがいいかもしれません。オリオン座下部は135mmレンズで横構図としています。なかなかシャープなレンズで分子雲も見事に描出しています。モザイクで広げる予定ということで、仕上がりが楽しみですね。いつもご投稿いただき、ありがとうございます。来年もよろしくお願いします。

2017年12月16日 (土)

ふたご座流星群。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「ふたご座流星群」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Dsc_54281b

 

Photo

●ふたご座流星群
2017年12月13日22時34分 シグマ 24mm F1.4 DG HSM Art 絞りF1.8 プロソフトンA(W)フィルター使用 ニコン D810A ISO3200 20秒露出 SWAT-200によるノータッチ追尾 和歌山県で撮影
 
■コメント
先日ふたご座流星群を撮影しましたのでお送りします。平日の寒い日でしたので遠征するのはおっくうでしたが、現地に着くと満天の星空で流星もたくさん見られました。写真には明るい流星が写りませんでしたが、肉眼では満足いく結果でした。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今年のふたご座流星群は天候にも恵まれて、多くの天文ファンが楽しまれたようですね。出現数もそれになりにあって、寒い中ですが、出かけた甲斐もあったのではないでしょうか。さて、お送りいただいたのはシグマの広角24mm Artレンズによる作品です。広角ですから、冬のハイライト部分がすべて入っていてとても賑やかです。淡い冬の天の川をベースにソフトフィルターで輝星が強調され、星座の形がよく分かります。あちこちに拡がるHαの散光星雲とふたご座群が華を添えてくれました。厳しい寒さになりましたが、透明度も上がってきました。ぜひまたお送りください。

2017年12月 3日 (日)

カシオペヤ座とぎょしゃ座の天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より、カシオペヤ座とぎょしゃ座の天の川をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●カシオペヤ座周辺の天の川
2017年11月24日 SAMYANG 35mm F1.4 AS UMC 絞りF4 Lee Filter Soft#1使用 ニコン D810A ISO1600 120秒露出×23枚をStellaImage8でコンポジット トータル露出時間46分 フォトショップCS6(Nik Collection Dfine2)、ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 山梨県甲州市
 Photo_2

●ぎょしゃ座周辺の天の川
2017年11月24日 SAMYANG 35mm F1.4 AS UMC 絞りF4 Lee Filter Soft#1使用 ニコン D810A ISO1600 120秒露出×17枚をStellaImage8でコンポジット トータル露出時間34分 フォトショップCS6(Nik Collection Dfine2)、ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
Samyang 35mmにソフトフィルターを付けて主だった秋の天の川の領域を撮影しました。散在する赤い星雲に対するコントラストを追求しつつも、星の青や黄色の色を残すよう、ぎりぎり弱めの画像処理にしました。とは言っても、この辺のあんばいはむずかしく、自分の中の基準も定まってなくて、「これでOK」と思っても次の日見ると気に入らずまたやり直したりしてしまいます。今回の2例もはたしてこれがベストかあまり自身はありません。広角系写真の画像処理は難しく感じます。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。今回はカシオペヤ座からぎょしゃ座にかかけての晩秋の天の川をサムヤンの明るい準広角レンズ35mm F1.4にソフトフィルターをつけて撮影されました。ソフトフィルターの効果は抜群で、カシオペヤ座のW字やぎょしゃ座の将棋の駒の形がよく分かります。淡い秋の天の川に点在するHαの赤い散光星雲やM31アンドロメダ銀河、カリフォルニア星雲、すばるといった大型の天体も網羅されていて、構図もバッチリだと思います。広角レンズは周辺減光が大きく画像処理が難しいですね。F1.4をF4まで絞ると、明るさがちょっともったいない感じですが、周辺減光が大幅に減るので、画像処理がやりやすくなるメリットも大きいです。ソフトフィルター併用ですから絞りによる光条も気になりません。天の川の流れがよく分かるように係が作成したモザイク画像も下に掲載します。引き続き、冬の天の川もぜひ狙ってみてください。またのご投稿、お待ちしております。
 Photo_3

重なった部分があったので、係がモザイク合成してみました。ペルセウス座もつながりますね。淡い中にも華やかな天体がいくつも浮かび上がり、晩秋の天の川の魅力が伝わってきます。

2017年12月 1日 (金)

シグマ135mm Artによるヒアデス星団。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm F1.8 Artによる「ヒアデス星団」をお送りいただきましたのでご紹介します。追尾はSWAT-200です。
 Hyades_sigma135art_6d_swat200

●ヒアデス星団
2017年11月24日22時23分~24時05分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 F2.2 210秒露出×23枚、星のみF2.8 30秒露出×15枚コンポジットで置き換え SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 朝霧アリーナ駐車場
 
■コメント
飛び石連休中日の24日夜に朝霧に遠征し、SIGMA 135mm Art でヒアデス星団周辺を撮ってきました。おうし座やペルセウス座などに広大に広がっている分子雲は、ここヒアデス星団あたりにも達していて、この写真も一面もくもくしているのがわかりますね。実はこのすぐ北(上)側に、分子雲が最も濃い領域があるのですが、そこはあえて撮らず、アルデバランメインの構図にしました。しかし、こうやって見ると、分子雲が淡いのであまり面白味が無く、やはり濃い分子雲領域を含めた構図にすべきだったかなと悔やんでいます。なお、今回の画像の高解像度版も flickr に置いてありますので、こちらもご覧いただけると幸いです。
https://flic.kr/p/21NBT2L

この日の朝霧は、手元の測定器で-6℃まで気温が下がりました。これからさらに寒い季節になるので、厳重な防寒対策をお忘れなく。
 
■係より
超有名なヒアデス星団のV字のはずが、この作品を見たときは不覚にもいったいどこだと悩みました。分子雲に覆われてると、まったく違った印象になるんですね。アルデバランを中心に配したバランスのよい構図といつもながらの見事な仕上げでとても見応えがあります。北側の濃いエリアはモザイクで入りそうですね。でもそうなるとカリフォルニア星雲やすばるまで、構図に取り込みたくなってきちゃいますが…。(笑) 寒さが厳しくなってきました。もうこれからは真冬の装備が必須ですね。

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