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2018年1月

2018年1月21日 (日)

オリオン大星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、大迫力のオリオン大星雲お送りいただきましたのでご紹介します。
 M42m43

●オリオン大星雲
2018年1月20日 シグマ 150-600mm F5-F6.3 キヤノン1.4×エクステンダー 合成焦点距離 840mm F9 キヤノン EOS KissX 7i(IR改造) ISO3200 露出240秒×15枚 120秒×3枚 60秒×6枚 コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージコンポジット 他画像処理ソフト使用 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
昨日1月20日の夜、ややPM2.5があり透明感がありませんが、晴れていたので長焦点撮影の実験してみました。それはシグマ望遠ズーム150-600に古いキャノンのエクステンダー1.4倍をつないで、焦点距離840ミリにしてSWAT-350で追尾撮影できるか、好奇心で実際にやってみました。フルサイズ換算では実に1340ミリです。ファインダーで位置が確認できる明るいオリオン大星雲を撮影してみました。カメラは改造したX7i。絞りは開放ですがエクステンダーがあるのでF9になります。4分露出を20枚撮影しましたが、5枚が星がぶれて二重なっていて、都合15枚使用しステライメージ8でコンポジットしました。改めてSWAT-350の追尾性能に感心いたしました。
 
■係より
焦点距離840mmともなると、さすがに大迫力のオリオン大星雲です。画像処理で星雲部分の濃淡を強調して、より一層迫力が増しています。M42は鳥の胴体と羽根の部分、M43は頭の部分です。上の青い星雲にはMナンバーはなくて、最近ではランニングマン星雲(色の濃い部分が走ってる人の姿に見えることから)と呼ばれているようです。今年もご投稿、よろしくお願いします。どうもありがとうございました。

2018年1月 8日 (月)

オリオン大星雲周辺。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FL+フラットナーによる「オリオン大星雲周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M42

 

M42_2

●オリオン大星雲周辺
2017年12月16日23時25分~ 2017年12月22日22時25分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×100枚 25秒露出×27枚コンポジット 10秒露出×40枚 3秒露出×36枚を各コンポジット後にHDR合成 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド PixInsightにて画像処理 撮影地 山梨県上野原市 ※下は拡大トリミング
 
■コメント
あけましておめでとうございます。遅くなってしまいましたが、昨年末に撮影したオリオン大星雲周辺の画像をお送りします。本当は酉年が終わる前に送ればよかったのですが、間に合いませんでした。(笑)
この画像は、2日に渡って撮影した画像から仕上げています。トラペジウム周辺は非常に明るくすぐに飽和してしまうため、180秒のベースとなる画像と別に、25秒、10秒、3秒の画像をHDR合成しました。星雲の中心部のみならず、肥大化した恒星を小さくできるため非常に効果的です。最中心部は3秒でも飽和気味なので、もっと短くしたいところですが、シンチレーションの影響が無視できずに星像が歪になってしまいます。ISO感度を下げて露出時間をある程度確保するほうが良さそうでした。NGC1977とM42の赤色の違い、その間に分布する分子雲のうねり、刷毛で掃いた様な細部など非常に見所の多いエリアです。処理しながらつい派手に持って行ってしまうのですが(笑)、自然になるよう注意しながら仕上げました。おまけは、180秒露出の画像をコンポジットするときに除外したピクセルです。ほとんどが人工衛星の軌跡です。調べてみると、M42南部に帯状に見えるのは静止衛星で、日本からは見かけ上この辺りに分布する様です。これだけ頻繁に同じ場所に写り込むと、シグマクリップでも綺麗に消すのは難しくなります。沖縄と北海道で撮影した画像を合わせてあげるといいかもしれません。(笑)
 
■係より
これまたハイレベルなオリオン大星雲をお送りいただきました。総露出時間5時間にも及ぶ高画質なベース画像に短時間露出画像をHDR合成して高輝度部の白飛びを抑え、なんとトラペジウムが確認できるほどに仕上げています。HDR処理も度が過ぎると、全体が平坦になってメリハリがなくなってしまいますが、上村さんの仕上げは高輝度部分を白飛びする直前くらいまで明るくすることで、ナチュラル感がキープできていて秀逸です。特筆すべきは短時間露光画像を段階的に複数用意して、自然なトーンでつなげていることです。結果、星像も自然にシャープになる効果があって、作品の質の向上に貢献しています。また、コメントにもありますが、無理に炙ることはせず、抑え目に処理していることで、暗部もノイズレスで楽しめます。
上村さん、ありがとうございました。今年もぞうぞよろしくお願いします。お正月からSWATによるレベルの高い作例が続きましたが、SWATユーザーさんのお気軽な投稿をお待ちしております。
 Rejection_high

おまけ画像は180秒露出の画像をコンポジットするときに除外したピクセル。

2018年1月 3日 (水)

クラゲ星雲、モンキー星雲周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、ボーグ71FL+SWAT-200による作品をお送りいただきましたのでご紹介します。新年最初の作品です。
 Photo

●クラゲ星雲、モンキー星雲周辺
2017年12月23日1時50分~3時45分 ボーグ71FL+レデューサー0.72×DGQ[7872] 合成焦点距離 288mm F4.1 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 240秒露出×28枚 SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 朝霧アリーナ駐車場
 
2018年最初にお送りするのは、2017年最後の遠征で最後に撮った画像です。こちらにBORG71FLで撮った画像を投稿するのは久しぶりですね。この領域は天の川の中なので星の数が非常に多く、少しでも星が流れて写ってしまうと見苦しくなってしまうのですが、SWATシリーズで極軸を正確に合わせてオートガイドすれば、そこはあまり心配する必要はありません。軽量コンパクトでどこにでも持ち運べるこの機材を今年もフル活用していきたいと思っていますので、サポートのほど、よろしくお願いいたします。なお、今回の画像も高解像度版を flickr に置いてありますので、こちらもご覧いただけると幸いです。
https://flic.kr/p/222s1q3

今年は、この星の数ほど良いことがありますように。
 
■係より
新年最初のご投稿は横浜の蒼月さんが射止めました。おめでとうございます。といっても賞品は何もないですが…(笑) 作品は、ボーグ71FLによるクラゲ星雲付近です。近くにはM35やモンキー星雲もあって、いろいろな焦点距離で楽しめる領域です。いつもながらの上等な画像処理で銀砂を撒いたような背景の天の川と浮かび上がる赤い星雲がとても美しく仕上がっています。普通に星雲を炙ると天の川の星々が明るくなってしまって、煩くなりがちですが、さすがにうまく処理しています。
昨年は天気に恵まれなくて夏前から秋はダメダメでした。その分、今年は例年以上に晴れて欲しいですね。今年もたくさんのご投稿、お待ちしております。どうぞよろしくお願いします。

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