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2018年1月 8日 (月)

オリオン大星雲周辺。

東京都八王子市の上村裕様より、ボーグ107FL+フラットナーによる「オリオン大星雲周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M42

 

M42_2

●オリオン大星雲周辺
2017年12月16日23時25分~ 2017年12月22日22時25分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×100枚 25秒露出×27枚コンポジット 10秒露出×40枚 3秒露出×36枚を各コンポジット後にHDR合成 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド PixInsightにて画像処理 撮影地 山梨県上野原市 ※下は拡大トリミング
 
■コメント
あけましておめでとうございます。遅くなってしまいましたが、昨年末に撮影したオリオン大星雲周辺の画像をお送りします。本当は酉年が終わる前に送ればよかったのですが、間に合いませんでした。(笑)
この画像は、2日に渡って撮影した画像から仕上げています。トラペジウム周辺は非常に明るくすぐに飽和してしまうため、180秒のベースとなる画像と別に、25秒、10秒、3秒の画像をHDR合成しました。星雲の中心部のみならず、肥大化した恒星を小さくできるため非常に効果的です。最中心部は3秒でも飽和気味なので、もっと短くしたいところですが、シンチレーションの影響が無視できずに星像が歪になってしまいます。ISO感度を下げて露出時間をある程度確保するほうが良さそうでした。NGC1977とM42の赤色の違い、その間に分布する分子雲のうねり、刷毛で掃いた様な細部など非常に見所の多いエリアです。処理しながらつい派手に持って行ってしまうのですが(笑)、自然になるよう注意しながら仕上げました。おまけは、180秒露出の画像をコンポジットするときに除外したピクセルです。ほとんどが人工衛星の軌跡です。調べてみると、M42南部に帯状に見えるのは静止衛星で、日本からは見かけ上この辺りに分布する様です。これだけ頻繁に同じ場所に写り込むと、シグマクリップでも綺麗に消すのは難しくなります。沖縄と北海道で撮影した画像を合わせてあげるといいかもしれません。(笑)
 
■係より
これまたハイレベルなオリオン大星雲をお送りいただきました。総露出時間5時間にも及ぶ高画質なベース画像に短時間露出画像をHDR合成して高輝度部の白飛びを抑え、なんとトラペジウムが確認できるほどに仕上げています。HDR処理も度が過ぎると、全体が平坦になってメリハリがなくなってしまいますが、上村さんの仕上げは高輝度部分を白飛びする直前くらいまで明るくすることで、ナチュラル感がキープできていて秀逸です。特筆すべきは短時間露光画像を段階的に複数用意して、自然なトーンでつなげていることです。結果、星像も自然にシャープになる効果があって、作品の質の向上に貢献しています。また、コメントにもありますが、無理に炙ることはせず、抑え目に処理していることで、暗部もノイズレスで楽しめます。
上村さん、ありがとうございました。今年もぞうぞよろしくお願いします。お正月からSWATによるレベルの高い作例が続きましたが、SWATユーザーさんのお気軽な投稿をお待ちしております。
 Rejection_high

おまけ画像は180秒露出の画像をコンポジットするときに除外したピクセル。

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