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2018年2月

2018年2月17日 (土)

バラ星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「バラ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●バラ星雲
2018年2月13日19時15分~ シグマ 150-600mm F5-6.3 絞りF7.1 キヤノン EOS X7i(IR改造) ISO3200 露出180秒×19枚コンポジット SWAT-350+M-GENによるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
本日の作例写真は「バラ星雲」です。画面いっぱいに迫力あるバラ星雲を撮影しました。撮影日は2月13日、それまで強風続きでした。カメラはASP-CのEOS X7iです。今回、ユニテックの新しい回転ユニットを購入し、その最初の撮影実験です。7時15分から32枚撮影しようと設定し始めたのですが、途中で撮影画像を確認したら何故か星が流れて たぶん極軸がこれまでの強い風の震動で動いたのだと思います。ポールマスターで真北を再調整し、撮影を再開したのが8時20分。ところが、再び流れるカットが出てしまい、使えそうな19枚をコンポジットしました。重りをより東に移動させていたのですが、子午線越えあたりから、オートガイドが失敗していていたようです。
足腰が悪く、いつも星図をしゃがみこんで見て、立ち上がるのが非常に困難でした。そこで 昨日急遽作りあげたのが星図書見台です。これは35年前自分で購入したタカハシのシャフト軸用雲台をまだ捨てずに持っていたから、これを利用した次第です。回転ユニットの目盛りで導入するのにまだ慣れていないので、星図とファインダーを見比べるという原始的な方法ですが、もう頭も老化して、あれどのくらいの角度だったかなと、また星図を見るのに近くに星図がある方が便利だと思って作ってみました。カメラを置く架台も合板作りですが 縦横にバランス調整できるよう工夫しています。まだ試してませんが 是非ブログをご笑覧ください。ブログアドレスは↓です。
http://takosyasin.blog.fc2.com/blog-entry-2591.html
 
■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。今回は画面いっぱいの大輪のバラですね。志賀さんもすっかり画像処理をマスターされて、美しい作品を連発ですね。600mmのガイドも完璧です。といっても子午線越えあたりでご苦労されたようです。バランスが変わってきて、バックラッシュの中でふらつくのが失敗する原因のひとつですが、撮影前にその角度まで鏡筒を回して、バランスを確認すると失敗の確率が下がります。また、M-GENの表示をガイドグラフにしておくと、ガイドが暴れたしたときにすぐに確認できて便利です。SWAT-350は目盛環があるので、導入はそれを使うと便利です。ただし、SWAT-350は一般的な指標と一緒に回らない目盛環でなので、目盛りを基準星に合わせてすぐは赤経恒星時目盛環として使えますが、時間とともズレてしまいます。その都度合わせ直すのも面倒なので、基準星からの差分を求めて使うことになります。たとえばバラ星雲を導入するなら、ベテルギウスを視野に導入して基準星とし、赤経を東に40m、赤緯は南に2.5°動かせば導入できます。あらかじめ差分を計算ししておくことで、撮影対象を簡単に導入できます。私はずっとこの方法なので、ファインダーはなくてもまったく問題ありません。ぜひ目盛環を使いこなしてください。ちなみに、近日発売予定のSWAT-310は赤経目盛環が指標と一緒に回る「赤経恒星時目盛環」なので、最初の基準星で目盛りを合わせさえすれば、以後、天体の座標にレンズを向けるだけで、簡単に導入できます。差分を計算する必要はありません。

2018年2月12日 (月)

冬の散光星雲。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「冬の散光星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●冬の散光星雲
ニコン AF-S 58mm f/1.4 G 絞りF2.8 ニコンD810A ISO800 4分×6枚コンポジット SWAT-200赤道儀でノータッチ追尾
 
■コメント
SWAT-200による作例をお送りします。いつもはソフトフィルターを使って1枚撮りで星座写真を撮影していましたが、今回はフィルターなし、コンポジットで処理してみました。F2.8まで絞ると周辺減光が少ないので、画像処理が楽でした。総露出時間24分でも淡い散光星雲が浮かび上がってきました。次回は倍の1時間くらいじっくり露出してみたいと思います。もっとコントラストを強調しても画像の荒れが抑えられると思います。また、極軸合わせにはPolemasterを使いましたが、標準レンズくらいの焦点距離でも追尾ミスがなくなり快適でした。
 
■係より
いつもありがとうございます。今回はニコン純正の58mm F1.4をF2.8まで絞っての撮影です。オリオン座を中心に横構図で狙っています。タイトルの通り、冬の散光星雲が画面いっぱいに拡がっています。冬の天の川も夏と違った色調が出ていてとても美しく、トータル24分露出とは思えない仕上がりとなりました。あらためて見てみるとバラ星雲はオリオン大星雲より大きいのですね。あまり意識してなかったです。またの投稿、よろしくお願いします。

2018年2月 5日 (月)

オリオン座。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、HKIR改造したキヤノン EOS6Dでの初作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Orion1

●オリオン座中心部
2018年2月4日 キヤノン EF70-200mm F2.8 200mm 絞りF3.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 露出80秒×40枚+20秒露出×6枚コンポジット SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 Orion2

●オリオン座
2018年2月4日19時~ キヤノン EF70-200mm F2.8 100mm 絞りF3.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 露出60秒×55枚コンポジット SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
今まで天体写真はキヤノンEOSの天体用に改造されたX7iを使っていました。天体撮影をするのに長焦点の望遠レンズがいらないだろうとか中心部の画像だけ使うからいいだろうと考えていました。ところが天体用にEOS 6Dを使っている人が多い事を今年になり気付きました。他の人の作品ほとんど見ないからです。
自分は5年以上前の天体写真を始める以前、これからフルサイズカメラも使ってみようと思い、このEOS 6Dをカメラ店でつい衝動購入したのですが、一眼レフはそれまでの趣味に必要が無く、結局コンパクトデジカメばかり使って自分の趣味のホームページ用写真を撮っていました。そのような理由で、まったく使わず新品同様状態で持っていました。でも最近、使わない方が勿体ないと考え、EOS 6DをハヤタカメラにIR改造を依頼しました。それがつい最近戻ってきました。
そして昨夜、その改造6Dを使ってオリオン座にレンズを向けてみました。自分の初めてのフルサイズカメラによる天体写真です。赤道儀はいつも通りSWAT-350です。昨夜はベランダ前のイチゴ栽培のハウスに電気照明が灯らなかったのが幸いでした。九州でも昨日は氷点下2度くらいでした。
 
■係より
IR改造したキヤノン EOS 6Dと純正70-200F2.8レンズによる作品です。これまでAPS-Cサイズでしたが、今回初めてフルサイズの6Dの使われたそうです。6Dは天文ファンに人気が高く、私もIR改造したボディを2台使っています。高感度時のノイズが比較的少なく、ISO3200でも充分に使えるのが人気の理由と思います。ボディも軽いし広角撮影時の画角の広さも魅力がありますね。さて、今回その6Dでの初作品となるオリオン座をお送りいただきました。70-200F2.8ズームの100mmと200mmで撮った作品ですが、赤い散光星雲がよく写っていて、かなかな見応えがありますね。ご自宅のベランダ撮影とは思えないできばえです。これからも6Dをぜひ使いこなしてください。またのご投稿、お待ちしております。

2018年2月 3日 (土)

1月31日の皆既月食、その2。

前回に続いて、東京都八王子市の上村裕様より、皆既月食中の画像をお送りいただきましたのでご紹介します。ボーグ107FL+SWAT-350による撮影です。
 Photo_2

●皆既月食
2018年1月31日22時30分 ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+EXTENDER EF2×III 合成焦点距離 1296mm/F12.1 ソニー α7RIII ISO1600 3.2秒露出 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
面白味はないですが、こちらの方が皆既月食っぽいかもです。(笑)
ちょうど皆既の最大を過ぎた辺りです。
 
■係より
皆既ど真ん中の作品をお送りいただきました。コメントには「面白みない」と書かれてますが、透明感のある仕上げて、作品としてとても美しく価値のあるものです。いや~、素晴らしいです。あまり大きな声ではいえないのですが、実は私、皆既当日は遅い新年会があって見てないんです。天文ファン失格ですね。(笑) でも上村さんの作品で充分に楽しませていただきました。ありがとうございました。

2018年2月 1日 (木)

1月31日の皆既月食。

東京都八王子市の上村裕様より、昨夜の皆既月食をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。ボーグ107FL+SWAT-350による撮影です。
 Photo

●ターコイズフリンジ
2018年1月31日23時10分 ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+EXTENDER EF2×III 合成焦点距離 1296mm/F12.1 ソニー α7RIII ISO800 2.5秒露出 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
昨夜の皆既月食でしたが、皆既中のみ都合よく雲がきれてくれました。皆既中もよいのですが、皆既食終盤に撮影した画像をお送りします。地球の大気の影響で月の縁が青緑色に見える、ターコイズフリンジとよばれる現象です。この撮影のわずか数分後には雲に覆われてしまったのですが、見応えのある皆既食でした。皆既中の月は思いの外暗いため、それなりの露光時間が必要です。SWAT-350を平均月時で駆動することで、長焦点でも安定して撮影できました。
 
■係より
昨夜の皆既月食、天気予報は絶望的によくなかったのですが、皆既中は見事に外れてくれて、条件よく楽しめたところが多かったようです。お送りいただいたのは皆既終了時に見られたターコイズフリンジです。赤銅色の月と青緑色に輝き始めたエッジ部分の対比がとても美しいですね。仕上げも見事です。ISO800で2.5秒露出ですと周りにポツリポツリと恒星も写っていて、レベル補正すると12.4等まで確認できました。今回、追尾モードをMOONにして撮影しています。このモードは平均月時ですので、月を完璧に追えるわけではないのですが、皆既月食のような暗い月面で数秒の露出が必要なときには重宝します。超特急でご投稿いただきまして、どうもありがとうございました。またよろしくお願いします。

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