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2018年5月

2018年5月21日 (月)

アンタレス付近。

東京都八王子市の上村裕様より、シグマ 135mm Artによる「アンタレス付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo●アンタレス付近
2018年5月14日22時55分~ シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 240秒露出×49枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理  撮影地 静岡県伊豆市
 
■コメント
梅雨入り前の最後のチャンスになるかもしれない5月の新月期ですが、天気は微妙ですね。そんな中、14日夜に天城へ遠征して撮影したアンタレス付近の画像をお送りします。すでに、蒼月様関原様の素晴らしい作品が掲載されています。お送りするか悩みましたが、撮影の好機ということでお許しください。(笑)
今回は、SIGMA 135mmでの撮影と決めていましたので、いつものドイツ式からフォーク式のシンプルな構成に変更しました。5分程度で下の写真のような状態までセッティングできます。この機動力がSWATの魅力ですね。(画像のレンズはBorg 55FLです。)
 
■係より
いま旬を迎えている「アンタレス周辺」です。このエリアは梅雨入り前に撮っておきたいですね。撮影対象が同じでも、機材や画像処理で個性が異なり、参考になります。遠慮なくお送りください。上村さんの作品は、F2.5で3時間以上の総露出となり、申し分のない階調が得られました。また、赤、青、黄色の星雲もナチュラルに炙り出して、全体として非常に美しい作品に仕上がっています。微光星と星雲を分けて処理することで、微光星を白飛びさせることなく暗く抑えたまま星雲を強調するという画像処理テクニックも秀逸です。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 Swat
上村さんのお気軽システム。上の画像はボーグ55FLですが、今回のアンタレス周辺はシグマの135mm Artで撮ってます。135mmレンズなら北の方向も向きますね。

2018年5月18日 (金)

ダークホースと銀河中心周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artとキヤノン40mmパンケーキによる作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
 01_darkhorse

●ダークホース
2018年5月15日0時30分~3時00分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 150秒露出×48枚コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
5月14日から15日にかけての夜は、待ちに待った快晴。平日ではありましたが、梅雨入り前の最後のチャンスかもしれないと、天城高原への遠征を強行しました。
今回のターゲットは、有名なアンタレス周辺領域の東隣にある暗黒帯群です。全体として黒い馬のような形に見えることから、海外ではダークホース星雲と呼ばれることもあります。干潟星雲は干潟に見えなくても、これは馬に見えるんじゃないでしょうか。以前から一度撮ってみたいと思っていたのですが、割と大きく、300mmクラスだと1パネルでは撮り切れないため、なかなか撮る機会がありませんでした。しかし、135mmだとご覧の通りピッタリです。
天の川ということもあって暗黒帯の周囲は明るく、短時間で撮影することも可能です。色とりどりな星雲が目立つ領域ではないので地味ではありますが、複雑に入り組んだ暗黒帯に萌える(笑)という方にはお薦めですね。
 02_centerofgalaxy

●銀河中心周辺
2018年5月15日0時25分~2時15分 キヤノン EF 40mm F2.8 STM 絞りF3.5 キヤノン EOS kiss X5(改造) ISO1600 240秒露出×27枚コンポジット SWAT-200にてノータッチ追尾 PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
今回の遠征では、主力赤道儀を SWAT-310 に切り替えて以降、すっかり引退していたご隠居様(SWAT-200)に再びご足労いただきまして、主力機材でダークホースを撮っている傍らでもう1ショット撮影していました。
先ほどのダークホースとだいたい同じ方向ですが、やや広い画角で銀河中心付近の夏の主役たちを一網打尽にした格好です。ダークホースとバンビがちょうど背中合わせになっていますね。
SWAT-200 のターンテーブルに普通の自由雲台を付けて、そこにもう一人のご隠居様(EOS kiss X5)を載せ、極軸も極軸望遠鏡で簡単に合わせただけ。三脚は普通のカメラ三脚。ガイドはもちろんノータッチという、超お手軽撮影です。レンズはキヤノンの EF40mm F2.8 STM。いわゆる「40mmパンケーキ」で、コストパフォーマンスが抜群に高いことで有名なレンズですね。開放だと APS-C でも周辺部にコマ収差がやや見られますが、F3.5くらいにするとそれも十分解消されます。なにしろ上述の通りの超お手軽撮影だったので、こちらの機材一式は片付けに3分とかかりませんでした。これなら大して手間はかかりませんし、片手で持ち運べるほど軽量です。設定にそれほど難しいところもありませんので、天体写真入門向けシステムと言っても良いかもしれませんね。またご隠居にも現役バリバリで活躍してもらおうかと思います。
 
■係より
いま撮り頃を迎えている銀河中心部二題です。135mmの方は「こんな構図も合ったのか…」と思わせるような銀河の切り取り方で、アンタレスの東側の暗黒帯をターゲットにしました。海外では「ダークホース」と呼ばれてるそうですが、私はそれを初めて知りました。どう見れば馬なのか、ちょっとよくわからないです。(笑) それはそうと、複雑に入り組んだ暗黒帯がなんだか怖いような感覚になりますね。もう一点、40mmパンケーキレンズでの作品は、135mmで撮ったエリアを含む、銀河中心部をオーソドックスな構図で狙っています。このレンズは非球面レンズを使ったシンプルな構成で、とても軽くて薄く、お値段もリーズナブルなレンズです。APS-CサイズならF3.5まで絞るとご覧の通りの全面シャープな星像で、高級なレンズに見劣りしない性能ですね。初心者が気軽に星座撮影を楽しむのにピッタリな感じです。M8干潟星雲の左の明るい星が土星、そのすぐ下がM22球状星団です。ご投稿ありがとうございます。またよろしくお願いします。

2018年5月13日 (日)

SWAT-350ノータッチによるM83銀河。

前回に続いて大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「SWAT-350ノータッチによるM83銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M83r

●SWAT-350ノータッチによるM83銀河
2018年5月10日21時20分~22時05分 シグマ 150-600mm F5-6.3 DG 600mm 絞り F7.1  キヤノン EOS X7i(IR改造) ISO6400 露出90秒×30枚をステライメージ8でコンポジット SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
最近オートガイド失敗する事を先日の作例写真で書きましたが、レンズを向ける方向によってという お言葉をいただき、南の空のM83を600ミリでM-GENでオートガイドしてみましたが、やはりオートガイドは失敗し流れていました。
そこでオートガイドはあきらめ 感度を倍にしてノータッチで撮影してみました。それが添付写真です。一部トリミングしています。ノータッチでここまで写るので、SWATは凄いです。極軸も合っていると思うのですが、今回M83の写真を添付しました。
 
■係より
オートガイドが安定しないようで苦戦されてますが、思い切ってノータッチに切り替え、M83銀河を撮影されました。オートガイドが失敗したときの流れの方向はどちらでしょうか。赤緯方向ならオートガイドはうまく機能していて、極軸の方位のズレが疑われます。M83はこの時間、ちょうど南中前後なので極軸の高度は多少ずれていても影響はないです。赤経方向なら、オートガイドの設定も考えられます。オートガイドの露出時間を短くして、感応度を上げたり、修正量などの微調整が必要かもしれません。その時にハンチングしてないかガイドグラフを見ながらチェックしてください。もしハンチングしてしまうなら、もう少し鈍くする必要があります。600mmともなると、ピクセル等倍で見て完全な点像に写すのは、大変困難ですが、この焦点距離でそこそこの点像が得られるようになると、技術的には1000mmでも大差ないです。ぜひ試行錯誤して、ものにしてください。このたびは、ご投稿ありがとうございました。またお送りください。

2018年5月10日 (木)

バンビの横顔。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「バンビの横顔」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●バンビの横顔
2018年5月10日0時35分~ キヤノン EF70-200 F2.8 135mm 絞りF3.5 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO3200 露出60秒×36枚をステライメージ8でコンポジット SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
お世話になります。大分県の志賀です。今年の春はあまりいい空がなく、またシグマ望遠ズーム150-600の600ミリとM-GENで系外星雲を何回か撮影に挑戦しましたが、ガイド不良で成功しません。昨夜も晴れたのでM101をX7iと600ミリで撮影しましたが、少し流れてしまいました。なぜか原因が分かりません。もう長焦点はあきらめて、加曽利さんのブログに掲載されていた「バンビの横顔」を初めて撮影してみました。こんなバンビの横顔とか今まで知らなかった領域です。SWAT-350でノータッチガイドです。ノータッチだから簡単ですね。あらためて 中望遠でノータッチガイドが簡単でいいなあと知った次第です。
 
■係より
いつもご投稿いただきまして、ありがとうございます。春の銀河の長焦点撮影で流れてしまったそうですが、原因はいろいろ考えられます。一般的には単純に赤道儀の追尾精度不足、オートガイダーの設定不良やバランスが合いすぎてバックラッシュ中でのハンチング、極軸の設置不良、機材の固定力不足、強度不足による撓みなどなど…。それらが複合していることもあるので、なかなか厄介です。簡単に解決したり、時間がかかったり…。レンズを向ける方向によって症状が変わることもあります。流れる方向を確認して、怪しいと思うところを一つひとつ潰して原因究明してみてください。手っ取り早く撮影するには、感度を上げて、星像が流れない露出時間以内に切り詰め、多枚数コンポジットするといいです。EOS 6Dは画質がよいので、ISO6400でもそこそこ使えますよ。
さて、今回はEF70-200ズームを135mm F3.5にセットして撮影したバンビの横顔です。上下の赤い散光星雲もバランスよく構図に取り込めています。ピントもガイドも申し分なく、素晴らしい出来栄えですね。ご自宅ベランダで、しかも気軽なノータッチ追尾でここまでの作品が撮れるのが、なんとも羨ましいです。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2018年5月 8日 (火)

西伊豆天城牧場付近からの天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より「西伊豆天城牧場付近からの天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●西伊豆天城牧場付近からの天の川
撮影日 2018年4月22日1時00分~2時30分 AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G ED 16mm 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 120秒露出×29枚コンポジット 総露出時間58分 地上画像および星空背景画像(固定撮影) 20秒露出×8枚 PixInsightで加算処理後PhotoshopCS6で画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 静岡県西伊豆町西天城高原
 
■コメント
この天の川は4月22日の未明に撮ったものです。この日は月が沈むのも遅いので、天の川だけを撮影対象にして露光をたっぷりと1時間かけました。この日は伊豆でも珍しいくらいのよい透明度で、天の川の濃淡が肉眼でもはっきりと見えました。そのせいもありコントラストの良い天の川が撮れたかと思います。次回からは地上風景も良いところを探し、よりドラマティックな天の川を狙いたいと思います。
 
■係より
美しい夏の天の川をありがとうございます。透明度がよかったこともあって、地平から昇る天の川をコントラストよく捉えていますね。いつもながらのナチュラルな仕上げも素晴らしいです。今後、地上風景も取り込んだ星景写真を狙うとのことですので、よりアーティスティックな作品が期待されますね。楽しみにしております。ぜひまたお送りください。

2018年5月 5日 (土)

天文台に懸かるアンタレスと天の川。

前回に続いてチェコのアマチュア天文学者、Zdenek Bardonさんから、ラシヤ天文台にて撮影した星景写真をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Sasori
Photo

●天文台に懸かるアンタレスと天の川
2018年3月15日 Zeiss Milvus 18mm F2.8 ニコン D810A 星野 ISO3200 60秒露出×10枚 地上(固定) ISO3200 60秒露出×16枚 SWAT-300にて自動追尾 撮影地 チリ ラシヤ天文台のESO観測所 ※星座入り画像は係が作成しました
 
■コメント
先日は「チリ、ラシヤ天文台からの黄道光」をフォトギャラリーに掲載していだきありがとうございます! 私にとって大きな栄誉です! 私はチリのラシヤ天文台でたくさんの画像を撮影しました。そのうちの一枚をお送りします。
 
■係より
前回に続いてため息が出るような南天の星空をお送りいただきました。南天だけにさそり座が逆さまになりますが、こんな低空まで抜群の透明度で光害とは無縁の地の素晴らしさを感じずにはいられません。高度な画像処理テクニックで超広角の星景写真をとても美しく仕上げています。構図に天の南極が入っていたので、参考になるように星座線入りの画像を作ってみました。今回のレンズは前回と異なる Zeiss Milvus 18mm F2.8ですが、このレンズも周辺まで良好な星像を結んでいます。南天の天の川の続きも見てみたいですね。Bardonさん、ありがとうございました。ぜひまた投稿してください。お待ちしております。
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Bardonさんと愛機のSWAT-300。

SWAT-300と私のスナップ写真もお送りします。チェコでSWAT-300を使用するには、日本とは北極の傾きが異なるので、特別なウェッジを作って対応しました。

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