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2018年7月

2018年7月31日 (火)

土星と火星。

東京都八王子市の上村裕様より、大接近を迎えた火星と土星のツーショットをお送りいただきましたのでご紹介します。
 Saturnmars

●土星と火星
(土星)2018年7月29日22時18分~ 1/28秒露出 (火星)2018年7月29日23時23分~ 1/500秒露出 共通データ ボーグ107FL+Or6mm QHY5III178M AutoStakkert!3で500枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 東京都八王子市
 
■コメント
台風一過の29日、関東は好天に恵まれましたが、満月直後の月が煌々と輝いています。なかなか新月期に快晴というのは難しいですね。そんな中、久しぶりにCMOSカメラで惑星を撮影しました。今年は、間も無く火星の大接近を迎えますね。Windyを確認すると、上空の風も穏やかな予報でしたので好シーイングが期待できました。まず、南中を迎えた土星を撮影です。眼視したところ、予想通り気流は安定しており、カッシーニの空隙がくっきり見えます。撮影した動画をスタックしても、昨年より構造が出てくれました。この口径では、これくらいが限界なのでしょうか。続いて、火星です。見た目の大きさは土星より大きく明るいのですが、はっきりとした模様はプレビューでは確認できません。ダメもとでRegistaxで強調処理したところ、それらしい構造が出てきてくれましたが、なんとも微妙です。画像は、2惑星の視直径の違いがわかるように、同じ条件(拡大率)で撮影しています。去年同様、モノクロCMOSカメラにフィルターレスという乱暴な撮影ですが、機会があればカラーで撮影したいですね。
 
■係より
いや~、これはビックリの土星と火星です。口径10cmとは思えないほど模様が描出されており、驚かされました。シーイングもピント合わせも上等で、QHY5III178Mの性能もよいのでしょうが、まるで30cmクラスで撮影した画像を見ているようです。素晴らしい作品に仕上がりました。
さて、ただいま大接近を迎えているのが火星です。砂嵐で一時は模様が見えなくなってしまい、どうなるかと心配されましたが、ここに来て模様もよく写るようになってきました。小口径でも充分に楽しめますので、この夏、ぜひ観察していただきたいと思います。
上村さん、どうもありがとうございました。またの投稿、お待ちしております。

2018年7月27日 (金)

デネブ、サドル周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm Artによる「デネブ、サドル周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Cygnus2

●デネブ、サドル周辺
2018年7月15日0時15分~2時58分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 240秒露出×41枚、70秒×12枚(F2.8)、15秒×15枚(F2.8) 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
先日掲載していただいた「バンビの横顔周辺」を取り終えた後、やや予想外の快晴が続いたことで、もう1対象、夏の定番領域を撮影することができました。こちらは広大な赤い輝線星雲が目立ちますね。さすがは天の川。星がボンボン爆発したであろう領域だということがわかります。有名な北アメリカ星雲はその一部に過ぎないんですよね。135mmくらいの画角だと、その辺りがよくわかります。
ただ、こちらを撮影中、レンズが曇ったのか、それとも上層雲が薄くかかったのかは不明ですが、デネブなどの輝星の周りに光芒が大きく写ってしまいました。そのため、全体的になんとなく滲んだようにぼやけた画像になってしまったのが残念です。
 
■係より
バンビの横顔に続いて、蒼月さんの素晴らしい作品をもうひとつ。はくちょう座の中心部をシグマの神?レンズ135mm Artで狙いました。中央やや上が一等星のデネブ、その左(東)に拡がる北アメリカ星雲とペリカン星雲は昔から超有名な大型のHα散光星雲です。画面右下の恒星が二等星のサドルで、この星のまわりにも明るい散光星雲があります。135mmだと、それらをまとめて構図に収められ、F2.2という明るさで、3時間近い総露出とすることで、周辺に大きく拡がる散光星雲の全貌を捉えることができました。単調な赤一色になりがちですが、青い成分を残すことで星雲の微妙な階調を維持してます。夜露か薄雲で輝星が滲んだとのことですが、かえって味が出てよい雰囲気だと思います。ご投稿、ありがとうございます。8月の作品も期待しております。(笑)

2018年7月23日 (月)

石垣島北部で撮影した天の川中心部。

東京都八王子市の関原謙介様より「石垣島北部で撮影した天の川中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Ishigaki_

●石垣島北部で撮影した天の川中心部
撮影日 2018年7月9日23時35分~0時05分 サムヤン 35mm F1.4D 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 80秒露出×21枚コンポジット 総露出時間28分 PixInsightで加算処理 PhotoshopCS6およびNikon Capture2にて追加の画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 石垣島久宇良地区
 
■コメント
7月9日に石垣島の北部にある久宇良と呼ばれる部落のさとうきび畑で撮影した天の川中心部です。この日は910ヘクトパスカルにまで発達した強力な台風8号の来る前日で、天候も安定せず、晴れたと思えばすぐに雲がわいて来るといった夜でした。(そもそも台風の前日に撮影ができたのがめっけものでしたが。)そこで、露出時間を短めにしてなるべく多数コマを撮影し、雲の入ったコマを除外する作戦で行きましたが、なんとかトータル30分程度の露出時間を確保するのが精一杯でした。次の日は、沖縄に来る「本気の台風」を体験する事になりました。
石垣島北端に近い久宇良地区はおそらく日本では光害最小の場所かと思います。素晴らしい星空でした。
 
■係より
石垣島が猛烈な台風に襲われる前日の夜に撮影した天の川中心部です。さそり座といて座がコントラストよく仕上がっています。なんと言っても本土では好条件で撮影するのが困難な南天低くまで、これだけよく写っているのがとても印象的。えび星雲のさらに南のNGC6193付近の赤い散光星雲まで構図に捉えました。サムヤンの35mmレンズもF3.5まで絞って、周辺までシャープな星像と均一な光量を確保しています。撮影地の条件もよいと思いますが、素晴らしい天の川です。どうもありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2018年7月20日 (金)

バンビの横顔周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artによる「バンビの横顔周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Bambi

●バンビの横顔周辺
2018年7月15日20時55分~23時35分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 150秒露出×48枚、60秒×15枚(F2.8)、15秒×15枚(F2.8) 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
先日の日曜日に、猛暑の下界から天城高原に逃避して撮影してきました。新月期の連休中日ということで、大勢の天文ファンでごった返すかと思いましたが、事前の天気予報がイマイチだったからか、集まった天文ファンは意外と少なく、私を含めて8名でした。しかし、夕方こそ予報通りやや曇りがちだったものの、夜8時を過ぎた頃にはまさかの快晴に恵まれまして、明るい光学系で十分な時間をかけて定番の領域を撮影することができました。いわゆるバンビの横顔を中心に、左上の Sh2-54 から右下の干潟星雲(M8)まで、「美味しいもの全部乗せ」です。しかも、土星のトッピング付き。贅沢です。

スタック枚数が多いためノイズが少なく、とくにノイズリダクション処理はしていないのですが、十分滑らかな画像に仕上がりました。高解像度版(https://flic.kr/p/27SST6R)で見てもそれがお分かりいただけるかと思います。
 
■係より
いつもありがとうございます。最近、すっかり定番の構図になったバンビの横顔周辺です。恒星の色を飛ばさないように短時間露出を合成するテクニックも駆使し、いつもながらのお見事な仕上げで、とても美しい作品となりました。フルサイズ135mmの画角がピッタリと思える構図で、周辺に拡がる主な赤い星雲もすべて捉えています。シグマの135mm F1.8 Artレンズの星像は全面シャープで非の打ち所がありません。F2.2まで絞ってトータル2時間という短時間(?)露光ですが、これだけ階調豊かに仕上げられるのは、やはり明るさは正義でしょうか。気温が高い夏はノイズ的に不利ですが、コンポジット枚数を稼げばノイズは気にならないそうです。

2018年7月16日 (月)

渋峠からの天の川。

神奈川県にお住まいのBoyackies様からの初投稿で、「渋峠からの天の川」です。
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●渋峠からの天の川
撮影日 2018年7月14日23時頃 AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G ED 14mm 絞り開放 ニコン D5 ISO1000 130秒露出 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 志賀高原渋峠
 
■コメント
14日の夜、ようやく新月と晴れが重なって始めて赤道儀を使用いたしました。最初は北極星がなかなか見つける事ができず使用を断念いたしました。しかし、くじけず翌日も挑戦し、北の方角を5分露出して撮影し、星が線になった写真の中で動かない星を見つけると言う方法で、ようやく極軸合わせに成功し天の川の写真を撮ることができました。雲海も出始めてきたので山と雲海と天の川がうまく撮れました。
 
■係より
Boyackies様の初投稿になります。SWAT-350を使っての初撮影で、これだけ美しい天の川が撮れたのはラッキーでした。コントラストのよい天の川中心部と下界に拡がった雲海が、幻想的な雰囲気を醸し出していて、素晴らしい作品に仕上がりました。ニコン純正の14-24 F2.8ズームを広角側14mm開放で使いましたが、このサイズでは星像に不満はありませんし、周辺減光も星景写真としては味が出てよい感じです。左の輝星は大接近中の火星です。14mm超広角での撮影でしたら、厳密な極軸合わせは必要なく、極端に言えば、だいたい北に向ければ大丈夫です。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

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