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2018年9月

2018年9月19日 (水)

網状星雲。

愛知県春日井市のHUQ様から、香川で撮影した「網状星雲」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Photo

●網状星雲
2018年8月18日~20日 ボーグ 55FL+レデューサー (f=200mm F3.6) ニコン D810A ISO1600 露出3分×176枚コンポジット SWAT-350(赤経体)+ SS-one mini(赤緯体)2軸ガイド(PHD2) 撮影地 香川県

■コメント
前回お送りした「M16わし星雲とM17オメガ星雲」に続いて撮影したはくちょう座の網状星雲です。今回の撮影に使った機材(写真下)をご紹介します。光学極望と電子極望が両方ついてますが、2軸ガイド中は極軸の設定精度はさほど要らないため、光学極望を用いてサクッと極軸設定を終わらせています。今回電源をモバイルバッテリーからカメラの電源を取るアダプターが使えることが分かったため、12V出力の電源が不要になり、全体重量が10kgを切りました。3本ある 26800mAh モバイルバッテリーのうち1本はデジカメ、1本はガイド/電視ファインダー用スティックPC、残る1本でSWAT-350、SS-one mini、鏡筒用ヒーターを使っています。
  
■係より
トータル9時間近い露出で、大きく拡がる網状星雲全体を捉えた作品です。天の川の近くなので、微光星で埋め尽くされますね。網状星雲の位置はこちらを参考にしてください。
 Swat35055fl

撮影に使った機材。アルカスイスのパーツを組み合わせてエルボー式に赤緯体を搭載し、バッテリーをカウンターウェイト代わりに使用する無駄のない構成です。

2018年9月 8日 (土)

火星への回廊と天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より石垣島で撮影した火星と天の川をお送りいただきましたのでご紹介します。なお、この作品は天文ガイド10月号入選作です。
 Hosi10smallr

●火星への回廊と天の川
撮影日 2018年7月13日21時53分~22時23分 ニコン 14-24mm F/2.8G ED 14mm, F3.5で使用 ニコン D810A ISO1600 星画像 60秒露出×20枚コンポジット+地上画像(固定) 60秒×3枚コンポジット 総露出時間20分 PixInsightで加算処理 PhotoshopCS6で星画像と地上画像の合成処理 Nikon Capture2にて追加の画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 石垣島伊原間地区
 
■コメント
石垣島で「本気の」台風を体験した3日後にようやく天候に恵まれ撮影した火星と天の川です。水平線近くにある月に向かって水面の反射が帯状に続いている様子を「月への道」などと表現しますが、この夏の夜空の主役、火星が水面に作る光の道を天の川とともに撮影する事ができました。最初からねらっていたわけではないのですが、試し撮りのコマにこの光の帯が写っていたため、これを主役にして撮影する事にしました。この日も雲の飛来する不安定な天候で、トータル20分の露光を確保するのがやっとでしたが、良質な夜空に助けられました。この写真は今月号の天文ガイド、ビギナーの部で入選作品に選ばれました。日頃、このサイトへ投稿する写真を「巧みに」ほめていただいき、勇気づけていただいているお陰と感謝しております。
 
■係より
天文ガイド10月号ご入選、おめでとうございます。SWATユーザー様の作品が入選するのは、我がことのように嬉しいです。今回はその入選作をお送りいただきました。最優秀候補に残っただけあって、とても美しい星景写真に仕上がってます。「火星への回廊…」というタイトルも秀逸で大接近の火星の明るさがあれば、これだけ立派な「回廊」が写せるのにはびっくりしました。そして石垣島の濃い天の川が自然に描写されて、なんとも芸術的な作品となりました。ご投稿、ありがとうございます。そろそろ秋の長雨シーズンですが、また撮れたらお送りください。お待ちしております。

2018年9月 1日 (土)

ラ・パルマからの天の川と大流星。

チェコのアマチュア天文学者、Zdenek Bardonさんから、カナリア諸島ラ・パルマにて、SWAT-300で撮影した星景写真をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Magic_mw_bardon18

●MAGIC望遠鏡の上の天の川
2018年8月10日 Zeiss Otus 28mm F1.4 ニコン D810A ISO3200 露出60秒×15枚+60秒固定×1枚 SWAT-300にて自動追尾 撮影地 スペイン領ラ・パルマ島
 Fireball_lapalma_bardon18_08

●火球
2018年3月15日 Zeiss Milvus 18mm F1.4 ニコン D810A ISO3200 露出60秒×1枚+60秒固定×1枚 SWAT-300にて自動追尾 撮影地 スペイン領ラ・パルマ島
 
■コメント
私はチェコのアマチュア天文学者です。最近はヨーロッパ南天文台のESO Photo Ambassadorと呼ばれています。私はSWAT-300にとても満足しています。
数週間前ですが、私はスペイン領ラ・パルマ島(カナリア諸島)のロケ・デ・ロス・ムチャチョス天文台から帰国しました。私はペルセウス座流星群を捉えるために、そこで数日を過ごしました。撮影した画像から2枚を送ります。
The mount SWAT-300 is a fantastic and precise piece of equipment! Great work!
 
■係より
チェコのZdenek Bardonさんから4ヶ月ぶりのご投稿です。今回はカナリア諸島ラ・パルマからの天の川になります。沖縄とほぼ同じくらいの緯度になります。透明度がよいのか、低空までコントラストの良く仕上がっています。M16からえび星雲まで点在するHα散光星雲がよくわかりますね。2枚目の流星は放射点が異なるのでペルセ群がどうかはわかりませんが、とにかく痕を伴う大流星が写ったのはラッキーでした。秋の銀河に見事な華を添えてくれましたね。撮影に使われたツアイスのレンズも星像がとてもシャープでいいですね。最後に、SWAT-300にとても満足されているようで、生産者としても嬉しい限りです。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

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