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2019年1月29日 (火)

天の川とオリオン座。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 40mm F1.4 Artによる「天の川とオリオン座」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●天の川とオリオン座
2019年1月3日21時40分~23時25分 シグマ 40mm F1.4 DG  Art 絞りF2.0 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 120秒×35枚 40秒×10枚 15秒×10枚 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
既にブログや Photo Galleryで触れられている通り、1月3日に房総のダム湖で行われたSWAT部隊(強そう)のオペレーション(え?)に私も参加してきましたので、少々遅くなってしまいましたが投稿させていただきます。当日は加曽利代表から噂の SIGMA 40mm Art をお借りできたので、それで撮影した写真を一枚お送りします。
冬の天の川とオリオン座の全景です。この画角でこれだけ淡く暗い対象まで描出したリファレンス画像は、私の知る限り無いのでちょっと苦労しましたが、処理してみると、この辺りにはほぼ全面にわたって暗い星雲が広がっていることがわかります。中でも密度の高い部分は、その背後に明るい天の川があれば、朝日や夕日が赤いのと同じ原理で赤黒く写ります。赤い輝線星雲はもちろん、淡い反射星雲もあって非常にカラフルですし、明るい星の数の多さも加味すると、夏の天の川に全く引けを取らない光景ではないかと思います。今回も高解像度版はこちら(https://flic.kr/p/23DU5Kt)からご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。また、実はこのときは東西にさらにもう1パネルずつ撮影しましたので、それらのモザイクができたら改めて投稿したいと思います。
さて、SIGMA 40mm Art ですが、ブログの記事にもある通り、素晴らしいレンズですね。非常にシャープな星像を結んでくれます。ただ、あまりにもシャープすぎて、最微光星が緑色に偏ります。このレンズに限らず、高性能なレンズだと多かれ少なかれこういうことが起きるのですが、2千万画素の EOS 6D ではもはや力不足といった感があります。より高画素な機種で撮るか、あるいは枚数を多く撮って bayer drizzle するかした方が良いかもしれません。色収差は非常に小さく、特に軸上色収差は皆無と言って良いレベルでしょう。周辺部には倍率色収差が僅かに見受けられますが、これも等倍以上に拡大しなければ気づけないレベルなので、まず問題にはならないでしょう。一方、このときは短時間で3パネル分撮影する都合上、F値を2.0にまで明るくして撮影しましたが、それだと最周辺は星がやや流れてしまうので、もう少し絞った方が良かったかもしれません。
この日は天気も良く、他に沢山の対象を撮影できました。今年は天候に恵まれる一年であってほしいものです。
 
■係より
新年早々、SWAT部隊の作戦に参加していただきましてありがとございました。今回は、現地でお貸ししたシグマ40mm F1.4 Artでの撮影ですが、見事にその性能を引き出してますね。ピントや炙り出しも申し分ありません。さすが蒼月さんといった仕上がりです。房総の南の空は光害源が少ないので、透明度がよければ好条件になりますが、40mmの画角ですと多少光害の影響も受けます。それをうまく画像処理で補正しています。最高の星空とはいえませんが、首都圏からわずかに1時間半で行けることを考えると、貴重な撮影地ですね。ご投稿、ありがとうございました。今年も素晴らしい作品を期待しております。よろしくお願いいたします。
 Fig2_faintstars

5倍拡大の参考星像。シグマ40mm F1.4 Artは、星像があまりにもシャープすぎて、6Dの画素サイズだと最微光星が緑に傾いてしまいます。高性能すぎるが故の悩みですね。

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