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2019年3月

2019年3月28日 (木)

カモメ星雲、トールズヘルメット。

横浜市にお住まいの蒼月様より、ボーグ71FLによる「カモメ星雲、トールズヘルメット」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●カモメ星雲、トールズヘルメット
2019年3月8日19時40分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72× 合成焦点距離 288mm F4.1 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 270秒×36+55秒×12枚+15秒×12枚 コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城高原
 
■コメント
少々遅くなってしまいましたが、半月ほど前に天城高原で撮影してきたものを投稿いたします。
冬の星雲のアンカーとして登場するカモメ星雲(IC2177)は、500mmや 600mmで撮ると画角いっぱいに写って大迫力ですが、300mmくらいで撮るとその左下(南東)にトールズヘルメット(NGC2359)まで写って、これはこれでなかなか良い画角です。トールズヘルメットは直訳して「トールの兜」とも言われる通り、反時計回りに90度ほど回転して見ると、なるほど2本の角のある兜っぽく見えますね。上手く名付けるものです。日本からは南の低空にしか見えない対象ということもあって、恥ずかしながらここを撮るのは初めてだったのですが、この領域も様々な色があふれていて非常に美しいですね。今シーズンのラストチャンスをモノにできて良かったと思います。今回も高解像度版をこちら(https://flic.kr/p/TaiNK5)からご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。
次の新月期には、いよいよ夏の天の川がターゲットになってきますね。お天気に恵まれますように。
 
■係より
カモメ星雲(わし星雲)をやや右寄りに配して左下にトールズヘルメット(トールの兜星雲)を構図に取り込んだ300mmクラスの作品です。 上村さんの650mmによる大迫力のカモメ星雲とはまた違った趣となりますね。撮影機材のボーグ71FL+0.72×レデューサーはSWAT-310/350と相性がよく、無理なく搭載できて便利です。星像も周辺までシャープでおすすめできる組み合わせです。今回はF4.1でトータル2時間42分の露光と天城の暗い空で、とても階調豊かに仕上がっています。トールの兜星雲の青緑色とカモメ星雲の赤との対比が美しいです。いつも見事な作品をありがとうございます。いよいよ夏の天体撮影が始まりますね。ぜひまたお送りください。

2019年3月24日 (日)

マルカリアンの銀河鎖。

東京都八王子市の関原謙介様より、「マルカリアン銀河鎖」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●マルカリアンの銀河鎖
2019年3月9日0時29分~4時11分 コーワプロミナー500焦点距離500mm,f5.6) ニコン D810A ISO3200 露出時間 2分×84枚コンポジット トータル露光時間168分 SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド PixInsightで加算処理 ステライメージ8 Nikon Captute2による追加の画像調整処理 撮影地 静岡県松崎町
 
■コメント
この季節の定番のターゲット、おとめ座の銀河クラスターです。レデューサーを使わずに500mmで撮ってみました。銀河鎖の西側の銀河が大きく弧を描いて連なっている部分も入れて、M87も入れる構図にしました。全体をうまく視野に入れるのに若干手間取りました。また、途中2回ほどレグルスでフォーカスをチェックをしましたが、赤経目盛りを用いても全く同じ位置には戻らず、その都度ほぼ同じ構図に戻すのに苦労しました。こんな時、皆さんはどのようにしてフォーカスをチェックするのでしょうか? ところで、最近SWAT-350は好調です。今回も88枚撮影したのですが、はじいたのは4枚のみで、84枚を加算に使うことができました。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。今回は春の銀河の中でも人気の高いマルカリアンの銀河鎖です。マルカリアンチェーンとも呼ばれるおとめ座からかみのけ座に連なる銀河です。それぞれの銀河のカタログナンバーはこちらでご覧ください。撮影中に気温が変化して、途中でピントを合わせ直すことはよくありますが、視野に明るい星がないときは本当に困ってしまいますね。私はコンポジットの時に自動で位置調整するのでだいたい戻ればOKとしてます。リモコンで早送りした時間を計っておいて、同じだけ戻すという手もあります。考え方によっては少しズレた方がダークノイズの処理で有利になるかも…。さて、この銀河の連なりを見ると春が来たなぁと思いますね。春の銀河はどれも小さく、ポタ赤でクローズアップするのは難しいですが、こういった銀河団は充分に美しく撮影できます。薄明開始前には夏の天の川の昇ってきますので、広角での星景撮影も楽しいです。また撮れたらお送りください。お待ちしております。 

2019年3月21日 (木)

IC2177 カモメ星雲。

東京都八王子市の上村裕様よりの「IC2177カモメ星雲」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
Ic2177
●馬頭星雲
2019年3月8日19時25分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×30枚 SWAT-350 M-GENによる1軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
今月の新月期、久しぶりに遠征しましたのでお送りします。3月は、冬の対象を撮影できるギリギリの時期ですね。夜半前まで撮れそうなIC2177、カモメ星雲を狙いました。Borg 107FLだとご覧の通り画面からはみ出すほどの画角になります。(笑) カモメ星雲は、冬の天の川の中に位置するので非常に多くの星が写ります。その中でもなかなかの存在感ですね。赤一辺倒ではなく青い成分も広がっているのですが、比較的淡いのでもう少し露出が必要です。この日は快晴無風と、ポタ赤ユーザーにとっては非常に好条件での撮影となりました。
 
■係より
薄明終了直後はちょうど冬の天体が撮影しやすい高度になっていますね。作例のカモメ星雲やバラ星雲などが、撮影好機最終盤といえるでしょうか。今回のカモメ星雲は650mmの長焦点ですから、フルサイズの画角いっぱいに広がって、大迫力となりました。冬の天の川の中なので、背景は微光星がびっしりですが、上等な画像処理で煩くならない程度に微光星を抑えています。F6でトータル90分露出で、ここまで描出できるのは、房総の南天も捨てたものではないですね。ご投稿、ありがとうございました。三つ子も期待してます。(謎)

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