作例写真

2019年4月11日 (木)

さそり座上部。

東京都八王子市の関原謙介様より、「さそり座上部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Sasori
●さそり座上部
2019年4月2日~3日 Samyang 135mm F2.0 ED,F2.8(4/2)、F4(4/3) オプトロン・クリアスカイフィルター使用  ニコン D810A ISO3200 露出時間 90秒×29枚 80秒×86枚コンポジット トータル露光時間158分 SWAT-350によるノータッチ追尾 PixInsightで加算処理 ステライメージ8 Nikon Captute2による追加の画像調整処理 撮影地 静岡県松崎町
 
■コメント
先週は天候に恵まれて星空の撮影を楽しまれた方も多かったと思います。4月2日と3日の2日間かけて撮影したさそり座上部です。撮影場所は南側が木立で遮られるため、露出時間を確保できず苦肉の策です。2日と3日で撮影条件(絞り値)が若干異なるのですが、かまわず加算処理をしてみました。4月3日は西伊豆ではめったにない「風のない晴天」でしたが、気温は氷点下3度まで下がりました。
 
■係より
ご投稿ありがとうございます。今回は美しい色彩のさそり座上部をSWAT-350ノータッチ追尾で狙っていただきました。カラフルなアンタレス周辺を中央付近に配し、上部に青い馬星雲、左に暗黒帯、右に淡いHα領域とフルサイズ135mmの画角全面に星雲が広がっています。いつもながらですが関原さんお得意のナチュラルな仕上げは好感が持てます。サムヤンレンズもなかなかシャープで切れ味がいいですね。これから、夏の天体が撮影好機を迎えます。撮影されましたら、ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2019年4月 8日 (月)

M101回転花火銀河。

北海道にお住まいの斎藤雅也様より「M101回転花火銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M101

●M101回転花火銀河
2019年4月4日00時15分~ ビクセンED80sf+レデューサー 焦点距離 510mm F6.4 キヤノン EOS 6D ISO6400 60秒露出×60枚コンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 撮影地 北海道伊達市
 
■コメント
久しぶりの星空! 普段はComet ばかり追いかけているのですが、月撮影専用に使っている鏡筒にレデュサーを組んで、M101銀河を露出60秒60枚連続でSWAT-350の放置追尾にチャレンジしてみました。結果、60枚すべてのコマがOK!!でした。自作極望でコンスタントに極軸合わせが出来るようになりました。相変わらず画像処理はPhotoshopのチョコット(下手糞!)処理で申し訳ありません。
 
■係より
SWAT-350にビクセン8cm ED屈折を搭載してのお手軽ノータッチ追尾による作品です。ISO6400の高感度に設定して1分を60枚、全コマ流れなしの完璧なガイドとのことです。SWATの追尾精度なら、露出時間を調節すれば500mmクラスでも点像に写せます。天の赤道付近が一番厳しく北極星に近づくほどPモーションの影響が小さくなるので、露出時間の調節の参考にしていただければと思います。今回はM101回転花火銀河ですが、総露出1時間で淡い部分や暗黒帯もよく描出できていて、なかかなの迫力ですね。素晴らしいです。ご投稿どうもありがとうございました。また撮れたら送ってください。

2019年3月28日 (木)

カモメ星雲、トールズヘルメット。

横浜市にお住まいの蒼月様より、ボーグ71FLによる「カモメ星雲、トールズヘルメット」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Photo_1 

Photo_2

●カモメ星雲、トールズヘルメット
2019年3月8日19時40分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72× 合成焦点距離 288mm F4.1 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 270秒×36+55秒×12枚+15秒×12枚 コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城高原
 
■コメント
少々遅くなってしまいましたが、半月ほど前に天城高原で撮影してきたものを投稿いたします。
冬の星雲のアンカーとして登場するカモメ星雲(IC2177)は、500mmや 600mmで撮ると画角いっぱいに写って大迫力ですが、300mmくらいで撮るとその左下(南東)にトールズヘルメット(NGC2359)まで写って、これはこれでなかなか良い画角です。トールズヘルメットは直訳して「トールの兜」とも言われる通り、反時計回りに90度ほど回転して見ると、なるほど2本の角のある兜っぽく見えますね。上手く名付けるものです。日本からは南の低空にしか見えない対象ということもあって、恥ずかしながらここを撮るのは初めてだったのですが、この領域も様々な色があふれていて非常に美しいですね。今シーズンのラストチャンスをモノにできて良かったと思います。今回も高解像度版をこちら(https://flic.kr/p/TaiNK5)からご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。
次の新月期には、いよいよ夏の天の川がターゲットになってきますね。お天気に恵まれますように。
 
■係より
カモメ星雲(わし星雲)をやや右寄りに配して左下にトールズヘルメット(トールの兜星雲)を構図に取り込んだ300mmクラスの作品です。 上村さんの650mmによる大迫力のカモメ星雲とはまた違った趣となりますね。撮影機材のボーグ71FL+0.72×レデューサーはSWAT-310/350と相性がよく、無理なく搭載できて便利です。星像も周辺までシャープでおすすめできる組み合わせです。今回はF4.1でトータル2時間42分の露光と天城の暗い空で、とても階調豊かに仕上がっています。トールの兜星雲の青緑色とカモメ星雲の赤との対比が美しいです。いつも見事な作品をありがとうございます。いよいよ夏の天体撮影が始まりますね。ぜひまたお送りください。

2019年3月24日 (日)

マルカリアンの銀河鎖。

東京都八王子市の関原謙介様より、「マルカリアン銀河鎖」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Photo
●マルカリアンの銀河鎖
2019年3月9日0時29分~4時11分 コーワプロミナー500焦点距離500mm,f5.6) ニコン D810A ISO3200 露出時間 2分×84枚コンポジット トータル露光時間168分 SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド PixInsightで加算処理 ステライメージ8 Nikon Captute2による追加の画像調整処理 撮影地 静岡県松崎町
 
■コメント
この季節の定番のターゲット、おとめ座の銀河クラスターです。レデューサーを使わずに500mmで撮ってみました。銀河鎖の西側の銀河が大きく弧を描いて連なっている部分も入れて、M87も入れる構図にしました。全体をうまく視野に入れるのに若干手間取りました。また、途中2回ほどレグルスでフォーカスをチェックをしましたが、赤経目盛りを用いても全く同じ位置には戻らず、その都度ほぼ同じ構図に戻すのに苦労しました。こんな時、皆さんはどのようにしてフォーカスをチェックするのでしょうか? ところで、最近SWAT-350は好調です。今回も88枚撮影したのですが、はじいたのは4枚のみで、84枚を加算に使うことができました。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。今回は春の銀河の中でも人気の高いマルカリアンの銀河鎖です。マルカリアンチェーンとも呼ばれるおとめ座からかみのけ座に連なる銀河です。それぞれの銀河のカタログナンバーはこちらでご覧ください。撮影中に気温が変化して、途中でピントを合わせ直すことはよくありますが、視野に明るい星がないときは本当に困ってしまいますね。私はコンポジットの時に自動で位置調整するのでだいたい戻ればOKとしてます。リモコンで早送りした時間を計っておいて、同じだけ戻すという手もあります。考え方によっては少しズレた方がダークノイズの処理で有利になるかも…。さて、この銀河の連なりを見ると春が来たなぁと思いますね。春の銀河はどれも小さく、ポタ赤でクローズアップするのは難しいですが、こういった銀河団は充分に美しく撮影できます。薄明開始前には夏の天の川の昇ってきますので、広角での星景撮影も楽しいです。また撮れたらお送りください。お待ちしております。 

2019年3月21日 (木)

IC2177 カモメ星雲。

東京都八王子市の上村裕様よりの「IC2177カモメ星雲」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
Ic2177
●馬頭星雲
2019年3月8日19時25分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×30枚 SWAT-350 M-GENによる1軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
今月の新月期、久しぶりに遠征しましたのでお送りします。3月は、冬の対象を撮影できるギリギリの時期ですね。夜半前まで撮れそうなIC2177、カモメ星雲を狙いました。Borg 107FLだとご覧の通り画面からはみ出すほどの画角になります。(笑) カモメ星雲は、冬の天の川の中に位置するので非常に多くの星が写ります。その中でもなかなかの存在感ですね。赤一辺倒ではなく青い成分も広がっているのですが、比較的淡いのでもう少し露出が必要です。この日は快晴無風と、ポタ赤ユーザーにとっては非常に好条件での撮影となりました。
 
■係より
薄明終了直後はちょうど冬の天体が撮影しやすい高度になっていますね。作例のカモメ星雲やバラ星雲などが、撮影好機最終盤といえるでしょうか。今回のカモメ星雲は650mmの長焦点ですから、フルサイズの画角いっぱいに広がって、大迫力となりました。冬の天の川の中なので、背景は微光星がびっしりですが、上等な画像処理で煩くならない程度に微光星を抑えています。F6でトータル90分露出で、ここまで描出できるのは、房総の南天も捨てたものではないですね。ご投稿、ありがとうございました。三つ子も期待してます。(謎)

2019年2月20日 (水)

オリオン座バーナードループ。

前回に続いて東京都八王子市の関原謙介様より、オリオン座バーナードループをお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo_2

●オリオン座バーナードループ
2019年1月29日20時59分~0時03分 シグマ 105mm F2.8 マクロ 絞りF4 アイダス LPSD1フィルター ニコン D810A ISO3200 露出時間 1分20秒×108枚コンポジット トータル露光時間144分 SWAT-350によるノータッチ追尾 PixInsightで加算処理 ステライメージ8 ニコンCaptute2による追加の画像調整処理 撮影地 静岡県富士宮市

■コメント
数ヶ月前のきまぐれブログで、シグマ105mmマクロレンズの紹介がありました。私は、Nikkor105mm f2.8Gというマクロレンズを持っていて、通常の使用では文句の無いレンズなのですが、星の撮影に使うと若干色収差が目立ち、使うのをやめていました。このブログの記事で買い替えを決意し、マップカメラの下取り買い替えで入手した直後のテスト撮影画像です。Nikkorの105mmよりも設計が10年近く新しいので結果も良好のようです。ただ、マニュアルフォーカスが(フォーカスリングの動きが硬く微妙で)やりづらいのと、どんなわけか、Nikkorの105mmで見えていたバーチノフマスクからの光条が、全く見えないのです。光学系の何かの違いでしょうか? これを除けば、このレンズ概ね満足です。ところで、マップカメラでは差額分の支払いのみで買い換えることができます。Nikkorレンズは下取り価格がもともと高いので、ほとんど新たな負担なしで買い換えることができました。ただ、車では「マツダ地獄」という話を聞いたことがありますが、レンズでも「シグマ地獄」にはまりそうで心配(?)です。
 
■係より
シグマの105mm F2.8マクロによる対光害フィルターを使っての撮影です。現行の105mmマクロはArtシリーズが出る前のモデルで、ちょっと古いですが、SDレンズを2枚使用した光学系は収差がよく補正されとてもシャープな星像を結びます。150mmと180mmマクロはAPOが冠されていて、より高性能なのですが、この105mmも勝るとも劣らぬ性能です。さて、今回はオリオン座のバーナードループをF4まで絞って撮影されました。オリオン座中心部の主な星雲を一網打尽で、大迫力ですね。星像もシャープですし、対光害フィルターを併用した効果でしょうか、赤い散光星雲の描出も見事です。ご投稿、ありがとうございました。また撮れたら、ぜひお送りください。

2019年2月13日 (水)

魔女の横顔星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より、魔女の横顔星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●魔女の横顔星雲
2019年1月9日22時23分~1時59分 コーワプロミナー500+TX07 合成焦点距離 350mm F4 アイダスHEUIB-IIフィルター ニコン D810A ISO3200 露出時間 1分×148枚コンポジット トータル露光時間148分 SWAT-35+M-GENによる一軸オートガイド PixInsightで加算処理 ステライメージ8 ニコンCaptute2およびPhotoshopCS6による追加の画像調整処理 撮影地 静岡県富士宮市

■コメント
少々時間がたってしまいましたが、1月9日に撮影した魔女の横顔星雲です。撮り始めた時に背景の光害がひどく、飽和しないように1分露光で多数枚を撮って加算することにしました。(今から思うと、ISO感度を下げて2分露光でも良かったかと思いますが。)148枚の32Mピクセルの画像の処理は結構大変でした。このレンズは明るい星に楔形の回折パターンが入ります。それを光条を入れて隠しました。このくらい加算すれば、もう少しコントラストがつくかと思ったのですが。背景の光害は画質に直接影響するので、もう少し暗い撮影地で再挑戦したいと思います。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、今回はオリオン座の一等星リゲルのすぐ西にある「魔女の横顔星雲」です。大きな星雲ですが、なかり淡いので、たっぷり露出しないと、なかなか滑らかに描出できない対象です。フローライトレンズを搭載したコーワプロミナー500にTX07レデューサーを併用することで、350mm F4まで明るくワイドにして撮影しています。作品を見ると350mmでちょうどいい画角ですね。充分な露出で魔女の横顔星雲本体と周辺の淡い分子雲が素晴らしい階調で表現されてます。輝星から伸びるスパイダーの回折のような光芒は、後からソフトで付けたそうです。一瞬、反射望遠鏡で撮ったのかと勘違いしそうです。関原さんから、もう一枚お送りいただいてますので、次回ご紹介します。

2019年1月30日 (水)

M64黒目銀河付近。

昨日に続いて、横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm F1.8 Artによる「M64黒目銀河付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M64

 

M64_2

●M64黒目銀河付近
2019年1月4日2時30分~4時15分 シグマ 135mm F1.8 DG  Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 180秒×30枚コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
昨日に引き続き、3日夜のオペレーションでの作例をお送りいたします。季節はまだ冬ですが、今回は「春の銀河祭り」の先取りです。と言っても、おとめ座の銀河団ではありません。その隣の「かみのけ座」を写しました。写真中央やや左に小さく楕円形に写っているのが M64 です。M64は「黒眼銀河」の別名でも知られていて、長焦点派の人達には格好のターゲットですね。でも、135mmだとさすがに小さく、それ自体は全く面白味がありません。しかし、そのすぐ近くには、この通り淡い星雲が筋状に広がっています。かみのけ座周辺は全天で星間物質が最も希薄な領域として知られていますが、その中にあってこの星雲は異質です。かなり無理な処理をしているので、ノイズまみれでやや汚い画像ですが、房総でも撮影できる対象だということを確認しました。400~500mm程度の焦点距離の光学系ならかなり迫力のある様子が写せるでしょう。
春は銀河狙いの長焦点派しか楽しめないと思われがちですが、意外に単焦点でも楽しめる対象もあります。春になってしまうと空が霞んでしまい、こうした淡い対象は写しにくくなるので、冬のうちに皆さんも狙ってみてはいかがでしょうか。
今回も高解像度版はこちら(https://flic.kr/p/QiJ4nZ)からご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。
 
■係より
いつもありがとうございます。春は小さい銀河がメインでポータブル赤道儀には厳しい季節かと思っていましたが、意外とこんな天体があるんですね。でもかなり淡そうで、ちょっと気合いを入れないと写せませんね。このエリアはどこを撮っても銀河が写ってきます。ナンバーを振った天体以外にもまだたくさん写っています。何等級まで写っているか探っていくのも楽しいものですね。
他にもポタ赤に向いたおすすめ天体がありましたら、ぜひご紹介ください。よろしくお願いします。

2019年1月29日 (火)

天の川とオリオン座。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 40mm F1.4 Artによる「天の川とオリオン座」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●天の川とオリオン座
2019年1月3日21時40分~23時25分 シグマ 40mm F1.4 DG  Art 絞りF2.0 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 120秒×35枚 40秒×10枚 15秒×10枚 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
既にブログや Photo Galleryで触れられている通り、1月3日に房総のダム湖で行われたSWAT部隊(強そう)のオペレーション(え?)に私も参加してきましたので、少々遅くなってしまいましたが投稿させていただきます。当日は加曽利代表から噂の SIGMA 40mm Art をお借りできたので、それで撮影した写真を一枚お送りします。
冬の天の川とオリオン座の全景です。この画角でこれだけ淡く暗い対象まで描出したリファレンス画像は、私の知る限り無いのでちょっと苦労しましたが、処理してみると、この辺りにはほぼ全面にわたって暗い星雲が広がっていることがわかります。中でも密度の高い部分は、その背後に明るい天の川があれば、朝日や夕日が赤いのと同じ原理で赤黒く写ります。赤い輝線星雲はもちろん、淡い反射星雲もあって非常にカラフルですし、明るい星の数の多さも加味すると、夏の天の川に全く引けを取らない光景ではないかと思います。今回も高解像度版はこちら(https://flic.kr/p/23DU5Kt)からご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。また、実はこのときは東西にさらにもう1パネルずつ撮影しましたので、それらのモザイクができたら改めて投稿したいと思います。
さて、SIGMA 40mm Art ですが、ブログの記事にもある通り、素晴らしいレンズですね。非常にシャープな星像を結んでくれます。ただ、あまりにもシャープすぎて、最微光星が緑色に偏ります。このレンズに限らず、高性能なレンズだと多かれ少なかれこういうことが起きるのですが、2千万画素の EOS 6D ではもはや力不足といった感があります。より高画素な機種で撮るか、あるいは枚数を多く撮って bayer drizzle するかした方が良いかもしれません。色収差は非常に小さく、特に軸上色収差は皆無と言って良いレベルでしょう。周辺部には倍率色収差が僅かに見受けられますが、これも等倍以上に拡大しなければ気づけないレベルなので、まず問題にはならないでしょう。一方、このときは短時間で3パネル分撮影する都合上、F値を2.0にまで明るくして撮影しましたが、それだと最周辺は星がやや流れてしまうので、もう少し絞った方が良かったかもしれません。
この日は天気も良く、他に沢山の対象を撮影できました。今年は天候に恵まれる一年であってほしいものです。
 
■係より
新年早々、SWAT部隊の作戦に参加していただきましてありがとございました。今回は、現地でお貸ししたシグマ40mm F1.4 Artでの撮影ですが、見事にその性能を引き出してますね。ピントや炙り出しも申し分ありません。さすが蒼月さんといった仕上がりです。房総の南の空は光害源が少ないので、透明度がよければ好条件になりますが、40mmの画角ですと多少光害の影響も受けます。それをうまく画像処理で補正しています。最高の星空とはいえませんが、首都圏からわずかに1時間半で行けることを考えると、貴重な撮影地ですね。ご投稿、ありがとうございました。今年も素晴らしい作品を期待しております。よろしくお願いいたします。
 Fig2_faintstars

5倍拡大の参考星像。シグマ40mm F1.4 Artは、星像があまりにもシャープすぎて、6Dの画素サイズだと最微光星が緑に傾いてしまいます。高性能すぎるが故の悩みですね。

2019年1月16日 (水)

600mm望遠レンズによる馬頭星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「馬頭星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●馬頭星雲
2019年1月13日19時01分~21時51分 シグマ 150-600mm F5-6.3 DG 600mm 絞り F7.1 キヤノン EOS X7i(IR改造) ISO3200 露出165秒×61枚をステライメージ8でコンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
圧倒される上村様の「馬頭星雲」は素晴らしいし、加曽利さんの昨年の「馬頭星雲」にもびっくりします。ボーグ107FLの解像力はすごいです。
お恥ずかしい限りですが、自分のシグマ望遠ズームレンズ150-600で、13日夜 試しにこの「馬頭星雲」を撮影してみました。撮影場所は自宅ベランダです。前には苺ハウスの照明がずうっと点灯しているうえ、月齢7.3の月明かりの中での撮影でしたが結構写るものです。
 
■係より
大分県佐伯市でリタイヤ後にマイペースで天体撮影を楽しまれている志賀様の作品です。ご自宅ベランダでの撮影ですが、これだけ写れば立派な観測所ですね。苺ハウスの照明と月明かりの中での撮影とのことですが、透明度が高かったのでしょう、その影響を感じさせないほどよく撮れてます。シグマの150-600mmズームは性能も一級ですし、ズームの便利さも備えています。メイン機材として充分な性能でしょう。今回3時間近い総露出ですので、暗部のノイズが抑えられ、星雲の描出も上出来です。
ご投稿ありがとうございました。今年もドシドシお送りください。お待ちしております。

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