作例写真

2019年2月13日 (水)

魔女の横顔星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より、魔女の横顔星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●魔女の横顔星雲
2019年1月9日22時23分~1時59分 コーワプロミナー500+TX07 合成焦点距離 350mm F4 アイダスHEUIB-IIフィルター ニコン D810A ISO3200 露出時間 1分×148枚コンポジット トータル露光時間148分 SWAT-35+M-GENによる一軸オートガイド PixInsightで加算処理 ステライメージ8 ニコンCaptute2およびPhotoshopCS6による追加の画像調整処理 撮影地 静岡県富士宮市

■コメント
少々時間がたってしまいましたが、1月9日に撮影した魔女の横顔星雲です。撮り始めた時に背景の光害がひどく、飽和しないように1分露光で多数枚を撮って加算することにしました。(今から思うと、ISO感度を下げて2分露光でも良かったかと思いますが。)148枚の32Mピクセルの画像の処理は結構大変でした。このレンズは明るい星に楔形の回折パターンが入ります。それを光条を入れて隠しました。このくらい加算すれば、もう少しコントラストがつくかと思ったのですが。背景の光害は画質に直接影響するので、もう少し暗い撮影地で再挑戦したいと思います。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、今回はオリオン座の一等星リゲルのすぐ西にある「魔女の横顔星雲」です。大きな星雲ですが、なかり淡いので、たっぷり露出しないと、なかなか滑らかに描出できない対象です。フローライトレンズを搭載したコーワプロミナー500にTX07レデューサーを併用することで、350mm F4まで明るくワイドにして撮影しています。作品を見ると350mmでちょうどいい画角ですね。充分な露出で魔女の横顔星雲本体と周辺の淡い分子雲が素晴らしい階調で表現されてます。輝星から伸びるスパイダーの回折のような光芒は、後からソフトで付けたそうです。一瞬、反射望遠鏡で撮ったのかと勘違いしそうです。関原さんから、もう一枚お送りいただいてますので、次回ご紹介します。

2019年1月30日 (水)

M64黒目銀河付近。

昨日に続いて、横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm F1.8 Artによる「M64黒目銀河付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M64

 

M64_2

●M64黒目銀河付近
2019年1月4日2時30分~4時15分 シグマ 135mm F1.8 DG  Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 180秒×30枚コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
昨日に引き続き、3日夜のオペレーションでの作例をお送りいたします。季節はまだ冬ですが、今回は「春の銀河祭り」の先取りです。と言っても、おとめ座の銀河団ではありません。その隣の「かみのけ座」を写しました。写真中央やや左に小さく楕円形に写っているのが M64 です。M64は「黒眼銀河」の別名でも知られていて、長焦点派の人達には格好のターゲットですね。でも、135mmだとさすがに小さく、それ自体は全く面白味がありません。しかし、そのすぐ近くには、この通り淡い星雲が筋状に広がっています。かみのけ座周辺は全天で星間物質が最も希薄な領域として知られていますが、その中にあってこの星雲は異質です。かなり無理な処理をしているので、ノイズまみれでやや汚い画像ですが、房総でも撮影できる対象だということを確認しました。400~500mm程度の焦点距離の光学系ならかなり迫力のある様子が写せるでしょう。
春は銀河狙いの長焦点派しか楽しめないと思われがちですが、意外に単焦点でも楽しめる対象もあります。春になってしまうと空が霞んでしまい、こうした淡い対象は写しにくくなるので、冬のうちに皆さんも狙ってみてはいかがでしょうか。
今回も高解像度版はこちら(https://flic.kr/p/QiJ4nZ)からご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。
 
■係より
いつもありがとうございます。春は小さい銀河がメインでポータブル赤道儀には厳しい季節かと思っていましたが、意外とこんな天体があるんですね。でもかなり淡そうで、ちょっと気合いを入れないと写せませんね。このエリアはどこを撮っても銀河が写ってきます。ナンバーを振った天体以外にもまだたくさん写っています。何等級まで写っているか探っていくのも楽しいものですね。
他にもポタ赤に向いたおすすめ天体がありましたら、ぜひご紹介ください。よろしくお願いします。

2019年1月29日 (火)

天の川とオリオン座。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 40mm F1.4 Artによる「天の川とオリオン座」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●天の川とオリオン座
2019年1月3日21時40分~23時25分 シグマ 40mm F1.4 DG  Art 絞りF2.0 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 120秒×35枚 40秒×10枚 15秒×10枚 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
既にブログや Photo Galleryで触れられている通り、1月3日に房総のダム湖で行われたSWAT部隊(強そう)のオペレーション(え?)に私も参加してきましたので、少々遅くなってしまいましたが投稿させていただきます。当日は加曽利代表から噂の SIGMA 40mm Art をお借りできたので、それで撮影した写真を一枚お送りします。
冬の天の川とオリオン座の全景です。この画角でこれだけ淡く暗い対象まで描出したリファレンス画像は、私の知る限り無いのでちょっと苦労しましたが、処理してみると、この辺りにはほぼ全面にわたって暗い星雲が広がっていることがわかります。中でも密度の高い部分は、その背後に明るい天の川があれば、朝日や夕日が赤いのと同じ原理で赤黒く写ります。赤い輝線星雲はもちろん、淡い反射星雲もあって非常にカラフルですし、明るい星の数の多さも加味すると、夏の天の川に全く引けを取らない光景ではないかと思います。今回も高解像度版はこちら(https://flic.kr/p/23DU5Kt)からご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。また、実はこのときは東西にさらにもう1パネルずつ撮影しましたので、それらのモザイクができたら改めて投稿したいと思います。
さて、SIGMA 40mm Art ですが、ブログの記事にもある通り、素晴らしいレンズですね。非常にシャープな星像を結んでくれます。ただ、あまりにもシャープすぎて、最微光星が緑色に偏ります。このレンズに限らず、高性能なレンズだと多かれ少なかれこういうことが起きるのですが、2千万画素の EOS 6D ではもはや力不足といった感があります。より高画素な機種で撮るか、あるいは枚数を多く撮って bayer drizzle するかした方が良いかもしれません。色収差は非常に小さく、特に軸上色収差は皆無と言って良いレベルでしょう。周辺部には倍率色収差が僅かに見受けられますが、これも等倍以上に拡大しなければ気づけないレベルなので、まず問題にはならないでしょう。一方、このときは短時間で3パネル分撮影する都合上、F値を2.0にまで明るくして撮影しましたが、それだと最周辺は星がやや流れてしまうので、もう少し絞った方が良かったかもしれません。
この日は天気も良く、他に沢山の対象を撮影できました。今年は天候に恵まれる一年であってほしいものです。
 
■係より
新年早々、SWAT部隊の作戦に参加していただきましてありがとございました。今回は、現地でお貸ししたシグマ40mm F1.4 Artでの撮影ですが、見事にその性能を引き出してますね。ピントや炙り出しも申し分ありません。さすが蒼月さんといった仕上がりです。房総の南の空は光害源が少ないので、透明度がよければ好条件になりますが、40mmの画角ですと多少光害の影響も受けます。それをうまく画像処理で補正しています。最高の星空とはいえませんが、首都圏からわずかに1時間半で行けることを考えると、貴重な撮影地ですね。ご投稿、ありがとうございました。今年も素晴らしい作品を期待しております。よろしくお願いいたします。
 Fig2_faintstars

5倍拡大の参考星像。シグマ40mm F1.4 Artは、星像があまりにもシャープすぎて、6Dの画素サイズだと最微光星が緑に傾いてしまいます。高性能すぎるが故の悩みですね。

2019年1月16日 (水)

600mm望遠レンズによる馬頭星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「馬頭星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●馬頭星雲
2019年1月13日19時01分~21時51分 シグマ 150-600mm F5-6.3 DG 600mm 絞り F7.1 キヤノン EOS X7i(IR改造) ISO3200 露出165秒×61枚をステライメージ8でコンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
圧倒される上村様の「馬頭星雲」は素晴らしいし、加曽利さんの昨年の「馬頭星雲」にもびっくりします。ボーグ107FLの解像力はすごいです。
お恥ずかしい限りですが、自分のシグマ望遠ズームレンズ150-600で、13日夜 試しにこの「馬頭星雲」を撮影してみました。撮影場所は自宅ベランダです。前には苺ハウスの照明がずうっと点灯しているうえ、月齢7.3の月明かりの中での撮影でしたが結構写るものです。
 
■係より
大分県佐伯市でリタイヤ後にマイペースで天体撮影を楽しまれている志賀様の作品です。ご自宅ベランダでの撮影ですが、これだけ写れば立派な観測所ですね。苺ハウスの照明と月明かりの中での撮影とのことですが、透明度が高かったのでしょう、その影響を感じさせないほどよく撮れてます。シグマの150-600mmズームは性能も一級ですし、ズームの便利さも備えています。メイン機材として充分な性能でしょう。今回3時間近い総露出ですので、暗部のノイズが抑えられ、星雲の描出も上出来です。
ご投稿ありがとうございました。今年もドシドシお送りください。お待ちしております。

2019年1月13日 (日)

馬頭星雲。

2019年、作例コーナー最初の作品は、東京都八王子市の上村裕様撮影の「馬頭星雲」です。ボーグ107FLでたっぷり露出、まさに圧巻の作例です。
 Photo

●馬頭星雲
2019年1月3日19時42分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×86枚、30秒×30枚をHDR合成 SWAT-350 M-GENによる1軸オートガイド PixInsightで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
年末年始、好天に恵まれた東京ですが、新月前後の天気はイマイチの予報。そんなこともあり、急遽前倒しで3日に遠征しました。新年一発目の対象は、撮影好期を迎えている馬頭星雲周辺です。この付近は分子雲が広範に分布しており、馬頭星雲の西側にもHα領域が淡く広がっています。長焦点撮影では高い追尾精度が要求されますが、SWATの高精度追尾に1軸オートガイドを
組み合わせることで、高い撮影歩留まりを実現できます。
 
■係より
正月気分真っ盛りの3日に出撃することになると予想もしてませんでしたが、ご一緒していただき、ありがとうございました。当日は温暖な房総としては珍しく-5℃まで気温が下がって、低ノイズ冷却C-MOS状態で撮影できました。(笑)
さて、お送りいただいた「馬頭星雲」ですが、言葉も出ないほど見事な作品に仕上がりました。4時間もの総露出で高品位な元画像になったうえ、作者の秀でた画像処理でとても美しい馬頭星雲になりました。
今年は上村さんでスタートした作例コーナー。SWATユーザーのみなさまの作品を広く募集しております。長辺2000ピクセル程度(だいたいでかまいません)の画像にして、参考になるように撮影データと簡単なコメントを添えて、お気軽にメールしてください。イニシャルやハンドルネームもOKです。どうぞよろしくお願いします。

2018年12月31日 (月)

シグマ105mm F1.4 Artによるオリオン座南部。

今年の作例ページの締めは、東京都八王子市の上村裕様撮影の「オリオン座南部」です。シグマの最新レンズ105mm F1.4 Artによる階調豊かな作品です。
 Orion_105_

●オリオン座南部
2018年11月11日02時46分~ シグマ 105mm F1.4 DG HSM Art 絞り F2.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 120秒露出×58枚、20秒×20枚、10秒×20枚をHDR合成 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理 撮影地 長野県諏訪郡
 
■コメント
あっという間に大晦日となってしまいました。例年通り?好天に恵まれることは少なかったように感じます。少し間が空いてしまいましたが、11月の遠征で撮影したオリオン座南部をお送りします。前回お送りしたカリフォルニア~すばる周辺を撮影後に、同じくシグマ 105mmで撮影したものです。実は画像処理の過程で悩ましい問題に直面してしまい、あれこれ試している途中ですがまだ原因を特定できずにいます。それらが表面化しないように処理したので、シャドー部の表現はあまり納得していませんが、今年最後ということでご容赦ください。(笑)
 
■係より
作例ページの今年の締めは、上村さんのオリオン座南部となりました。明るくシャープな105mmレンズでたっぷり露出して、見事なまでにモクモクを炙り出しています。しかし凄いですね。ため息が出ます。暗部が納得いかないとコメントにありますが、どこが気に入らないでしょう、素晴らしい出来栄えです。このまま北部も撮ってモザイクしたくなりますね。
今年も一年、ありがとうございました。来年もこのコーナーが盛り上がるよう、どうぞよろしくお願いします。

2018年12月26日 (水)

2018年、ふたご座流星群。

東京都八王子市の関原謙介様より今年のふたご座流星群をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Futagozasmall

●ふたご座流星群
2018年12月14日02時33分~04時13分 ニコン Nikkor 14–24mm f/2.8G ED  16mm 絞り開放 ソフトフォーカスフィルター(Lee No.1)使用 ニコン D810A ISO3200 15秒露出で318枚撮影 前半の173枚をスターアラインメント、加算平均し背景の星画像とする 流星の軌跡の写っている8枚と背景画像を(軌跡部分以外をマスクして)比較明合成 SWAT-350によるノータッチ追尾 PixInsightでスターアラインメントと加算処理 Photoshop CS6で星画像と流星画像および地上画像の合成処理 撮影地 静岡県富士宮市
 
■コメント
この写真は流星群が極大となる前日の12月13日夜に撮影したものです。昨年の反省から露出時間を短くして撮影コマ数を増やせば、流星の軌跡の写り込むコマ数が増えると思ったのですが、1時間40分に300枚以上を撮影して軌跡の写り込んだコマは10枚程度でした。その上写り込んだ軌跡はどれも短く、そのせいで見栄えのしない写真になってしまいました。この画像を作るのに、写真の選別、加算処理、流星画像や地上画像との合成など、半日以上を費やしたのですが、やはり、素材が悪いとどうにもなりません。それにしても写り込む流星の軌跡の長さは、撮影条件(ISO、露出時間、レンズの明るさ)と関係があるのでしょうか。14日も極大となる流星群を撮影すべく伊豆半島の南端まで行き、午前3時まで粘って待ったのですが、雨まで降り出し、あきらめました。
 
■係より
今年のふたご座流星群はずいぶんたくさん流れたようで、流星群好きな方の間ではけっこう盛り上がっていたようです。関原さんの画像からも多くの流星が飛び交ったことがうかがわれます。いつもながらのナチュラルな仕上げがいいですね。冬の天の川がダイナミックに拡がり、ソフトフィルター効果で冬のダイヤモンドを構成する一等星などの輝星が適度に滲み、カラフルな色彩と輝きが強調されて、とても美しい仕上がりとなりました。超広角ですと流星を捉えられる確率は高くなりますが、写った流星は小さくて迫力がイマイチとなり、逆に標準レンズに近づくとその逆になり、どちらがいいかは考え方次第です。24~35mmくらいが画角の広さと流星が写ったときの迫力のバランスがいいかもしれません。できるだけ明るいレンズで高感度短時間露出を基本として、余裕があればですが、アリミゾレールやダブル雲台ベースなどにカメラを複数台搭載して挑むがよい方法です。今年も残すところわずかとなりました。来年もご投稿、よろしくお願いします。

2018年12月22日 (土)

シグマ135mm F1.8 Artによるオリオン座中心部。

兵庫県宝塚市にお住まいの吉田隆行様から、シグマ135mm F1.8 Artによる「オリオン座中心部」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Sigma135mm

●オリオン座中心部
2018年11月10日 シグマ 135mm F1.8 DG HSM (F2.5で撮影) キヤノン EOS 6D(フィルター換装・冷却改造) ISO1600 2分露出×16枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 岡山県備前市吉永町にて撮影
 
■コメント
シグマ135mm F1.8 DG HSMを使用して撮影した、バーナードループとオリオン大星雲付近の写真です。若干、構図が上に寄りすぎてしまいましたが、オリオン座の主要な星雲を捉えることができました。オリオン大星雲や馬頭星雲と比べると、バーナードループの大きさがよくわかります。
シグマ135mm F1.8 DG HSMレンズは、天体撮影にも定評があるレンズだけあって、色収差は感じられず、星像もシャープでした。周辺像を良くするためにF2.5まで絞りましたが、ISO1600の設定で、1枚あたり僅か2分の露光時間で淡い星雲まで写り、雲が通過する夜でも撮影することができました。明るいレンズとSWATの組み合わせは、僅かな時間でも撮影を楽しめるのが利点ですね。
 
■係より
前回はシグマ105mm F1.4 Art+ノーマル5Dによるオリオン座でしたが、今回はシグマ135mm F1.8 Art+冷却改造6Dによるオリオン座です。比較してみると赤の写りが段違いですね。冷却の効果もあるのか、雲間をぬっての30分あまりの総露出でもノイズ感がないのはお見事としかいいようがありません。バーナードループの落ち着いた赤と三つ星の青い輝き、馬頭星雲やオリオン大星雲を取り囲む分子雲の表現など、さすが吉田さんと思わせる仕上がりです。いつもありがとうございます。またよろしくお願いします。

2018年12月13日 (木)

IC1848(ソウル星雲)、IC1805(ハート星雲)。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、「IC1848(ソウル星雲)、IC1805(ハート星雲)」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
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●IC1848(ソウル星雲)、IC1805(ハート星雲)
2018年11月10日23時38分~ ニコン Ai-S 180/F2.8 ED 絞りF4 ニコン D7000(ノーマル) ISO1600 露出360秒×32枚コンポジット SWAT-310によるノータッチ追尾 ダーク、フラット処理 RAP2 スタック DeepSkyStacker 調整 CaptureNX2等 撮影地 愛媛県砥部町
 
■コメント
さて11月に撮影した写真をお送りいたします。非改造カメラで撮影していますので、Hα域はしっかりカットされており、朱色に転んだ星雲となっています。D7000というかD810A以外のノーマルのニコン機については、Hα域の感度が良いのかどうか、実のところよくわかりません。ちなみに撮影時に同時記録したJPEGには殆ど写っていません。ダーク/フラット後にスタックしたTIFF画像を分析してみると、データとしては記録されていますが殆ど見えていません。ここでデータが記録されているようなら、後は画像処理だけの問題です。画像処理の詳細は割愛しますが、ポイントはチャンネル減算マスクで、赤い部分
のみを強調処理しています。その際にレンジの切り詰めをすると荒れるので基本的に行いません。仮運用中のブログに他の画像もありますので、よろしければご笑覧下さい。
http://photorec.asablo.jp/blog/
 
■係より
SWAT-310のモニターレポートをお願いした山田浩之様より秋の天の川に浮かぶ「胎児星雲とハート星雲」をお送りいただきました。二つの散光星雲が並んで大きく拡がっているので、焦点距離200mmクラスの格好の対象です。赤い散光星雲のため天体改造したカメラが有利ですが、D7000でも画像処理を駆使すれば、それなりに描出できるようです。下に処理前のスタック直後の画像も掲載します。ノータッチで6分間の露出でもガイドは成功しています。コメント欄にある仮運用のブログに山田さんが撮影された他の画像も掲載されてますので、ぜひご覧ください。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りいただければと思います。よろしくお願いします。
 Ref_2

山田さんからスタック後と強調に使用したマスク画像を送っていただきました。スタック直後でもも赤い星雲がうっすらと写っていますが、これをそのまま画像処理するのではなく、下のようなマスクを作り、赤い星雲の部分を選択して強調しています。上級者はみなさん似たようなテクニックを駆使して処理しています。

2018年12月 5日 (水)

M31アンドロメダ銀河とM42オリオン大星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より冷却CMOSモノクロカメラで撮影したM31アンドロメダ銀河とM42オリオン大星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M31r

●M31アンドロメダ銀河
2018年11月30日 コーワプロミナー500+レデューサーTX07使用(合成焦点距離350mm)F4 LPSD1フィルター ZWO ASI1600MMpro L画像 60秒×32枚 R画像 60秒×10枚 G画像 60秒×10枚 B画像 60秒×10枚 トータル露光時間 62分 撮影ソフト APT(Astro Photography Tool) 冷却温度−15℃ SWAT-350による追尾撮影 PixInsightによるキャリブレーションおよび加算処理 SI8によるLRGB合成 Nikon Capture2とPhotoshop CS6にて追加の画像処理 撮影地 山梨県甲州市
 M42r

●M42オリオン大星雲
2018年11月30日 コーワプロミナー500+レデューサーTX07使用(合成焦点距離350mm)F4 LPSD1フィルター ZWO ASI1600MMpro L画像 60秒×32枚 R画像 80秒×8枚 G画像 80秒×8枚 B画像 80秒×8枚 トータル露光時間 64分 撮影ソフト APT(Astro Photography Tool) 冷却温度−15℃ SWAT-350による追尾撮影 PixInsightによるキャリブレーションおよび加算処理 SI8によるLRGB合成 Nikon Capture2とPhotoshop CS6にて追加の画像処理 撮影地 山梨県甲州市

■コメント
SWAT-350に冷却モノクロCMOSカメラと電動フィルターホイールを搭載して撮影したアンドロメダとオリオンです。最近何かと話題になるCMOSカメラですが、それほど問題なく使いこなせるだろうと、購入前には(漠然と)考えていました。しかし実際には、予想できた事、できなかった事等いろいろな問題が起こり、この考えが甘かった事にすぐ気づかされました。今回、なんとかアンドロメダとオリオンが撮影でき、やっとここまで来たといった感慨があります。と言っても、画質的には満足できるものではなく、例えば両画像とも明るさが飽和気味です。パソコンのモニターの見え方に引きずられゲインを高くしすぎたためと思います。これも含め経験して初めて分かる事がたくさんあり、まだまだ使いこなすには先が長いような気がしますが、星雲のナローバンド撮影によるハッブルパレット合成なども今後は試みたいと思っています。なお、撮影システムの写真も送ります。こんなシステムで人が寝静まった頃、パソコンに向かって毒づきながら苦闘しています。

■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。モノクロ冷却CMOSカメラを導入されたそうですが、すごいですねぇ。私もいつかチャレンジしたいと思っていますが、パソコンや電源などの装備が大変そうで、なかなかハードルが高いです。ASI1600MMはセンサーがフォーサーズサイズで大きく、画角も広いので、星雲の撮影に適しています。今回はノーフィルターでL画像を撮って、色情報はRGBのカラーフィルターで得てます。冷却だけあって、低ノイズで階調豊かに仕上がっているのではないでしょうか。ぜひ使いこなしてください。またのご投稿お待ちしております。
 

Kizai

関原さんが新規導入した冷却CMOSカメラ。新たなチャレンジに燃えています。

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