作例写真

2018年8月16日 (木)

M27亜鈴状星雲。

神奈川県横須賀市の関謙一郎様より、SWAT-350ノータッチ追尾で撮影したM27亜鈴状星雲を初投稿いただきましたので、ご紹介します
 M27

2018年8月14日 ペンタックス75EDHFII 500mm F6.7 ニコン D810A ISO2500 60秒露出×2枚コンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 撮影地 乗鞍高原
 
■コメント
ただ今、乗鞍高原に来ております。オールドテレスコープですが、果たして500mmのノータッチガイドはどうなるやら…。試してみたくなり、急遽回転ユニットを追加購入して馳せ参じました。なにせ星像が甘くて光軸もピントも? 更に夕立後の薄モヤの中でしたが、無事テスト出来ました! ゆくゆくはボーグ107FLにてチャレンジしたく、色々練習して行きますのでコメントなど頂けましたら幸いです。今までの架台はEM-1でしたが、SWATでも何の問題もなく追尾できてしまうなんて素晴らしいですね。まだまだ歩留まりが悪いので、バランスなども今後追い込んで行きます。
 
■係より
このたびは、ご投稿いただきまして誠にありがとうございます。SWAT-350で500mmノータッチ追尾による惑星状星雲M27です。ポータブル赤道儀で500mmクラスをガイドしようとすると通常はオートガイドが必要ですが、SWAT-350の追尾精度なら、露出を1~2分に切り詰めることで充分に追尾可能です。ペンタックスの75EDHFIIはかなり懐かしいですね。このレンズ、フラットナー内蔵なので周辺までなかなか良好な星像のようです。SWAT-350にぴったりのサイズですし、この組み合わせで個々の天体をクローズアップするのも練習にちょうどいいと思います。今回、北が斜め右上方向になっていますが、北を真上にした方がよいでしょう。これからもSWAT-350で撮影をお楽しみください。またよい写真が撮れたら、ぜひお送りください。
 15342278583120_noexif

関さんの撮影システム。三脚の足の一本が北に向くようにして、極軸微動ユニットの上下微動ハンドルがだいたい南北になるように設置すると安定して便利ですよ。ポールマスターSWATで極軸設置もバッチリですね。

2018年7月31日 (火)

土星と火星。

東京都八王子市の上村裕様より、大接近を迎えた火星と土星のツーショットをお送りいただきましたのでご紹介します。
 Saturnmars

●土星と火星
(土星)2018年7月29日22時18分~ 1/28秒露出 (火星)2018年7月29日23時23分~ 1/500秒露出 共通データ ボーグ107FL+Or6mm QHY5III178M AutoStakkert!3で500枚スタック Registax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 東京都八王子市
 
■コメント
台風一過の29日、関東は好天に恵まれましたが、満月直後の月が煌々と輝いています。なかなか新月期に快晴というのは難しいですね。そんな中、久しぶりにCMOSカメラで惑星を撮影しました。今年は、間も無く火星の大接近を迎えますね。Windyを確認すると、上空の風も穏やかな予報でしたので好シーイングが期待できました。まず、南中を迎えた土星を撮影です。眼視したところ、予想通り気流は安定しており、カッシーニの空隙がくっきり見えます。撮影した動画をスタックしても、昨年より構造が出てくれました。この口径では、これくらいが限界なのでしょうか。続いて、火星です。見た目の大きさは土星より大きく明るいのですが、はっきりとした模様はプレビューでは確認できません。ダメもとでRegistaxで強調処理したところ、それらしい構造が出てきてくれましたが、なんとも微妙です。画像は、2惑星の視直径の違いがわかるように、同じ条件(拡大率)で撮影しています。去年同様、モノクロCMOSカメラにフィルターレスという乱暴な撮影ですが、機会があればカラーで撮影したいですね。
 
■係より
いや~、これはビックリの土星と火星です。口径10cmとは思えないほど模様が描出されており、驚かされました。シーイングもピント合わせも上等で、QHY5III178Mの性能もよいのでしょうが、まるで30cmクラスで撮影した画像を見ているようです。素晴らしい作品に仕上がりました。
さて、ただいま大接近を迎えているのが火星です。砂嵐で一時は模様が見えなくなってしまい、どうなるかと心配されましたが、ここに来て模様もよく写るようになってきました。小口径でも充分に楽しめますので、この夏、ぜひ観察していただきたいと思います。
上村さん、どうもありがとうございました。またの投稿、お待ちしております。

2018年7月27日 (金)

デネブ、サドル周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm Artによる「デネブ、サドル周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Cygnus2

●デネブ、サドル周辺
2018年7月15日0時15分~2時58分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 240秒露出×41枚、70秒×12枚(F2.8)、15秒×15枚(F2.8) 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
先日掲載していただいた「バンビの横顔周辺」を取り終えた後、やや予想外の快晴が続いたことで、もう1対象、夏の定番領域を撮影することができました。こちらは広大な赤い輝線星雲が目立ちますね。さすがは天の川。星がボンボン爆発したであろう領域だということがわかります。有名な北アメリカ星雲はその一部に過ぎないんですよね。135mmくらいの画角だと、その辺りがよくわかります。
ただ、こちらを撮影中、レンズが曇ったのか、それとも上層雲が薄くかかったのかは不明ですが、デネブなどの輝星の周りに光芒が大きく写ってしまいました。そのため、全体的になんとなく滲んだようにぼやけた画像になってしまったのが残念です。
 
■係より
バンビの横顔に続いて、蒼月さんの素晴らしい作品をもうひとつ。はくちょう座の中心部をシグマの神?レンズ135mm Artで狙いました。中央やや上が一等星のデネブ、その左(東)に拡がる北アメリカ星雲とペリカン星雲は昔から超有名な大型のHα散光星雲です。画面右下の恒星が二等星のサドルで、この星のまわりにも明るい散光星雲があります。135mmだと、それらをまとめて構図に収められ、F2.2という明るさで、3時間近い総露出とすることで、周辺に大きく拡がる散光星雲の全貌を捉えることができました。単調な赤一色になりがちですが、青い成分を残すことで星雲の微妙な階調を維持してます。夜露か薄雲で輝星が滲んだとのことですが、かえって味が出てよい雰囲気だと思います。ご投稿、ありがとうございます。8月の作品も期待しております。(笑)

2018年7月23日 (月)

石垣島北部で撮影した天の川中心部。

東京都八王子市の関原謙介様より「石垣島北部で撮影した天の川中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●石垣島北部で撮影した天の川中心部
撮影日 2018年7月9日23時35分~0時05分 サムヤン 35mm F1.4D 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 80秒露出×21枚コンポジット 総露出時間28分 PixInsightで加算処理 PhotoshopCS6およびNikon Capture2にて追加の画像処理 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 石垣島久宇良地区
 
■コメント
7月9日に石垣島の北部にある久宇良と呼ばれる部落のさとうきび畑で撮影した天の川中心部です。この日は910ヘクトパスカルにまで発達した強力な台風8号の来る前日で、天候も安定せず、晴れたと思えばすぐに雲がわいて来るといった夜でした。(そもそも台風の前日に撮影ができたのがめっけものでしたが。)そこで、露出時間を短めにしてなるべく多数コマを撮影し、雲の入ったコマを除外する作戦で行きましたが、なんとかトータル30分程度の露出時間を確保するのが精一杯でした。次の日は、沖縄に来る「本気の台風」を体験する事になりました。
石垣島北端に近い久宇良地区はおそらく日本では光害最小の場所かと思います。素晴らしい星空でした。
 
■係より
石垣島が猛烈な台風に襲われる前日の夜に撮影した天の川中心部です。さそり座といて座がコントラストよく仕上がっています。なんと言っても本土では好条件で撮影するのが困難な南天低くまで、これだけよく写っているのがとても印象的。えび星雲のさらに南のNGC6193付近の赤い散光星雲まで構図に捉えました。サムヤンの35mmレンズもF3.5まで絞って、周辺までシャープな星像と均一な光量を確保しています。撮影地の条件もよいと思いますが、素晴らしい天の川です。どうもありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2018年7月20日 (金)

バンビの横顔周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artによる「バンビの横顔周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Bambi

●バンビの横顔周辺
2018年7月15日20時55分~23時35分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 150秒露出×48枚、60秒×15枚(F2.8)、15秒×15枚(F2.8) 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
先日の日曜日に、猛暑の下界から天城高原に逃避して撮影してきました。新月期の連休中日ということで、大勢の天文ファンでごった返すかと思いましたが、事前の天気予報がイマイチだったからか、集まった天文ファンは意外と少なく、私を含めて8名でした。しかし、夕方こそ予報通りやや曇りがちだったものの、夜8時を過ぎた頃にはまさかの快晴に恵まれまして、明るい光学系で十分な時間をかけて定番の領域を撮影することができました。いわゆるバンビの横顔を中心に、左上の Sh2-54 から右下の干潟星雲(M8)まで、「美味しいもの全部乗せ」です。しかも、土星のトッピング付き。贅沢です。

スタック枚数が多いためノイズが少なく、とくにノイズリダクション処理はしていないのですが、十分滑らかな画像に仕上がりました。高解像度版(https://flic.kr/p/27SST6R)で見てもそれがお分かりいただけるかと思います。
 
■係より
いつもありがとうございます。最近、すっかり定番の構図になったバンビの横顔周辺です。恒星の色を飛ばさないように短時間露出を合成するテクニックも駆使し、いつもながらのお見事な仕上げで、とても美しい作品となりました。フルサイズ135mmの画角がピッタリと思える構図で、周辺に拡がる主な赤い星雲もすべて捉えています。シグマの135mm F1.8 Artレンズの星像は全面シャープで非の打ち所がありません。F2.2まで絞ってトータル2時間という短時間(?)露光ですが、これだけ階調豊かに仕上げられるのは、やはり明るさは正義でしょうか。気温が高い夏はノイズ的に不利ですが、コンポジット枚数を稼げばノイズは気にならないそうです。

2018年7月16日 (月)

渋峠からの天の川。

神奈川県にお住まいのBoyackies様からの初投稿で、「渋峠からの天の川」です。
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●渋峠からの天の川
撮影日 2018年7月14日23時頃 AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G ED 14mm 絞り開放 ニコン D5 ISO1000 130秒露出 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 志賀高原渋峠
 
■コメント
14日の夜、ようやく新月と晴れが重なって始めて赤道儀を使用いたしました。最初は北極星がなかなか見つける事ができず使用を断念いたしました。しかし、くじけず翌日も挑戦し、北の方角を5分露出して撮影し、星が線になった写真の中で動かない星を見つけると言う方法で、ようやく極軸合わせに成功し天の川の写真を撮ることができました。雲海も出始めてきたので山と雲海と天の川がうまく撮れました。
 
■係より
Boyackies様の初投稿になります。SWAT-350を使っての初撮影で、これだけ美しい天の川が撮れたのはラッキーでした。コントラストのよい天の川中心部と下界に拡がった雲海が、幻想的な雰囲気を醸し出していて、素晴らしい作品に仕上がりました。ニコン純正の14-24 F2.8ズームを広角側14mm開放で使いましたが、このサイズでは星像に不満はありませんし、周辺減光も星景写真としては味が出てよい感じです。左の輝星は大接近中の火星です。14mm超広角での撮影でしたら、厳密な極軸合わせは必要なく、極端に言えば、だいたい北に向ければ大丈夫です。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2018年6月 3日 (日)

富士山と天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より「富士山と天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●富士山と天の川
撮影日 2018年5月15日1時00分~2時30分 AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G ED 16mm 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 60秒露出×24枚コンポジット 総露出時間24分 地上画像は固定にて40秒露出×15枚コンポジット PixInsightで加算処理 PhotoshopCS6で画像合成 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
5月15日の未明に撮った天の川です。山梨県側から富士山と天の川を狙いましたが、太平洋側の都市からの光害で天の川にコントラストがつきませんでした。どなたかも言ってましたが、まさに「富士山は光の海に浮いている」です。光害を少々甘く見ていました。露出時間が少なかったようです。コントラストの良い結果を得るためには天の川でも1時間を超える露出時間が必要かもしれません。
 
■係より
この時期の貴重なご投稿です。いつもながらの関原さん調の美しい星景写真です。富士山にかかる夏の天の川を16mm超広角で狙いました。折り重なる山々のシルエットの向こうに富士山が浮かび、夏の天の川の中心部が自然な感じで配されています。構図、仕上げとも申し分ありません。こういう作品を見ると、本当に星空の下に出かけたくなりますね。ギトギトの天の川もいいですが、それとは異なる優しい雰囲気がステキです。いよいよ梅雨入りが迫りました。夏本番前の充電期間と思って、しばしの辛抱ですね。ぜひまた、お送りください。お待ちしております。

2018年5月21日 (月)

アンタレス付近。

東京都八王子市の上村裕様より、シグマ 135mm Artによる「アンタレス付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo●アンタレス付近
2018年5月14日22時55分~ シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 240秒露出×49枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理  撮影地 静岡県伊豆市
 
■コメント
梅雨入り前の最後のチャンスになるかもしれない5月の新月期ですが、天気は微妙ですね。そんな中、14日夜に天城へ遠征して撮影したアンタレス付近の画像をお送りします。すでに、蒼月様関原様の素晴らしい作品が掲載されています。お送りするか悩みましたが、撮影の好機ということでお許しください。(笑)
今回は、SIGMA 135mmでの撮影と決めていましたので、いつものドイツ式からフォーク式のシンプルな構成に変更しました。5分程度で下の写真のような状態までセッティングできます。この機動力がSWATの魅力ですね。(画像のレンズはBorg 55FLです。)
 
■係より
いま旬を迎えている「アンタレス周辺」です。このエリアは梅雨入り前に撮っておきたいですね。撮影対象が同じでも、機材や画像処理で個性が異なり、参考になります。遠慮なくお送りください。上村さんの作品は、F2.5で3時間以上の総露出となり、申し分のない階調が得られました。また、赤、青、黄色の星雲もナチュラルに炙り出して、全体として非常に美しい作品に仕上がっています。微光星と星雲を分けて処理することで、微光星を白飛びさせることなく暗く抑えたまま星雲を強調するという画像処理テクニックも秀逸です。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 Swat
上村さんのお気軽システム。上の画像はボーグ55FLですが、今回のアンタレス周辺はシグマの135mm Artで撮ってます。135mmレンズなら北の方向も向きますね。

2018年5月18日 (金)

ダークホースと銀河中心周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artとキヤノン40mmパンケーキによる作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●ダークホース
2018年5月15日0時30分~3時00分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 150秒露出×48枚コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
5月14日から15日にかけての夜は、待ちに待った快晴。平日ではありましたが、梅雨入り前の最後のチャンスかもしれないと、天城高原への遠征を強行しました。
今回のターゲットは、有名なアンタレス周辺領域の東隣にある暗黒帯群です。全体として黒い馬のような形に見えることから、海外ではダークホース星雲と呼ばれることもあります。干潟星雲は干潟に見えなくても、これは馬に見えるんじゃないでしょうか。以前から一度撮ってみたいと思っていたのですが、割と大きく、300mmクラスだと1パネルでは撮り切れないため、なかなか撮る機会がありませんでした。しかし、135mmだとご覧の通りピッタリです。
天の川ということもあって暗黒帯の周囲は明るく、短時間で撮影することも可能です。色とりどりな星雲が目立つ領域ではないので地味ではありますが、複雑に入り組んだ暗黒帯に萌える(笑)という方にはお薦めですね。
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●銀河中心周辺
2018年5月15日0時25分~2時15分 キヤノン EF 40mm F2.8 STM 絞りF3.5 キヤノン EOS kiss X5(改造) ISO1600 240秒露出×27枚コンポジット SWAT-200にてノータッチ追尾 PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
今回の遠征では、主力赤道儀を SWAT-310 に切り替えて以降、すっかり引退していたご隠居様(SWAT-200)に再びご足労いただきまして、主力機材でダークホースを撮っている傍らでもう1ショット撮影していました。
先ほどのダークホースとだいたい同じ方向ですが、やや広い画角で銀河中心付近の夏の主役たちを一網打尽にした格好です。ダークホースとバンビがちょうど背中合わせになっていますね。
SWAT-200 のターンテーブルに普通の自由雲台を付けて、そこにもう一人のご隠居様(EOS kiss X5)を載せ、極軸も極軸望遠鏡で簡単に合わせただけ。三脚は普通のカメラ三脚。ガイドはもちろんノータッチという、超お手軽撮影です。レンズはキヤノンの EF40mm F2.8 STM。いわゆる「40mmパンケーキ」で、コストパフォーマンスが抜群に高いことで有名なレンズですね。開放だと APS-C でも周辺部にコマ収差がやや見られますが、F3.5くらいにするとそれも十分解消されます。なにしろ上述の通りの超お手軽撮影だったので、こちらの機材一式は片付けに3分とかかりませんでした。これなら大して手間はかかりませんし、片手で持ち運べるほど軽量です。設定にそれほど難しいところもありませんので、天体写真入門向けシステムと言っても良いかもしれませんね。またご隠居にも現役バリバリで活躍してもらおうかと思います。
 
■係より
いま撮り頃を迎えている銀河中心部二題です。135mmの方は「こんな構図も合ったのか…」と思わせるような銀河の切り取り方で、アンタレスの東側の暗黒帯をターゲットにしました。海外では「ダークホース」と呼ばれてるそうですが、私はそれを初めて知りました。どう見れば馬なのか、ちょっとよくわからないです。(笑) それはそうと、複雑に入り組んだ暗黒帯がなんだか怖いような感覚になりますね。もう一点、40mmパンケーキレンズでの作品は、135mmで撮ったエリアを含む、銀河中心部をオーソドックスな構図で狙っています。このレンズは非球面レンズを使ったシンプルな構成で、とても軽くて薄く、お値段もリーズナブルなレンズです。APS-CサイズならF3.5まで絞るとご覧の通りの全面シャープな星像で、高級なレンズに見劣りしない性能ですね。初心者が気軽に星座撮影を楽しむのにピッタリな感じです。M8干潟星雲の左の明るい星が土星、そのすぐ下がM22球状星団です。ご投稿ありがとうございます。またよろしくお願いします。

2018年5月13日 (日)

SWAT-350ノータッチによるM83銀河。

前回に続いて大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「SWAT-350ノータッチによるM83銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M83r

●SWAT-350ノータッチによるM83銀河
2018年5月10日21時20分~22時05分 シグマ 150-600mm F5-6.3 DG 600mm 絞り F7.1  キヤノン EOS X7i(IR改造) ISO6400 露出90秒×30枚をステライメージ8でコンポジット SWAT-350によるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
最近オートガイド失敗する事を先日の作例写真で書きましたが、レンズを向ける方向によってという お言葉をいただき、南の空のM83を600ミリでM-GENでオートガイドしてみましたが、やはりオートガイドは失敗し流れていました。
そこでオートガイドはあきらめ 感度を倍にしてノータッチで撮影してみました。それが添付写真です。一部トリミングしています。ノータッチでここまで写るので、SWATは凄いです。極軸も合っていると思うのですが、今回M83の写真を添付しました。
 
■係より
オートガイドが安定しないようで苦戦されてますが、思い切ってノータッチに切り替え、M83銀河を撮影されました。オートガイドが失敗したときの流れの方向はどちらでしょうか。赤緯方向ならオートガイドはうまく機能していて、極軸の方位のズレが疑われます。M83はこの時間、ちょうど南中前後なので極軸の高度は多少ずれていても影響はないです。赤経方向なら、オートガイドの設定も考えられます。オートガイドの露出時間を短くして、感応度を上げたり、修正量などの微調整が必要かもしれません。その時にハンチングしてないかガイドグラフを見ながらチェックしてください。もしハンチングしてしまうなら、もう少し鈍くする必要があります。600mmともなると、ピクセル等倍で見て完全な点像に写すのは、大変困難ですが、この焦点距離でそこそこの点像が得られるようになると、技術的には1000mmでも大差ないです。ぜひ試行錯誤して、ものにしてください。このたびは、ご投稿ありがとうございました。またお送りください。

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