「SUN/LAモード」で狙おう。
いま話題のパンスターズ彗星は、残念ながら期待の明るさには届かないようですが、それでも予想は2~3等級ですから彗星としては充分に明るい部類に入ります。今日、近日点を通過して、いよいよ北半球の私たちの前に姿を見せてくれます。ですが一番の見頃といえる今週は、日没30分後に西の空10度くらいの低空にいて、すぐに沈んでしまいます。薄明中の観察ですし、条件は良くないでしょう。でもガッカリしないでください。南半球では綺麗な尾が確認されていますので、ぜひ撮影にチャレンジしていただきたいと思います。
そこでSWAT-200ユーザーの皆さまへのワンポイントアドバイスです。パンスターズ彗星撮影の時には、ぜひ「SUN/LAモード」を活用してください。「SUN/LAモード」は太陽の動き(太陽時駆動)ですが、実は東西のかなり低空の天体は、大気の屈折による浮き上がり現象で、ほぼ太陽時で日周運動をします。そのためSWAT-200では、低空(Low Angle)を略して「LA」として「SUN」と併記しています。SWAT-200は一軸なので赤緯方向の補正はできませんが、赤経は「SUN/LAモード」にすることで、低空の天体の動きに近づけることができるのです。数年に一度くらいしか使うことの無さそうな「SUN/LAモード」が、発売1年も経たず、早くも実用できるチャンスが訪れたというわけです。
4月中旬くらいまでのパンスターズ彗星は、低空を這うように移動していきますので、ぜひ「SUN/LAモード」を活用していただいて、素敵な彗星写真をゲットしてください。
http://www.unitec.jp.net/
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