« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »

2013年10月

2013年10月28日 (月)

ワンオフパーツ製作。

01_4 上の画像は美しい星景写真で活躍中のプロカメラマン、飯島裕様からのご要望にお応えして、ワンオフにて製作したパーツ群です。飯島様はGANREF星景写真ワークショップ(マナスル山荘のブログ)などを開催され、講師として一般ユーザーのみなさまにも、その撮影テクニックを丁寧に指導されていて、天体写真の普及に努められています。

さて、特注にて製作したパーツの加工内容は、極軸微動ユニットオリジナルのアッパープレートを改造して、新規製作するテーパーアダプター形状のパーツを勘合できるようにしたものです。製品と変わらない梨地アルマイトを施し、仕上げにもこだわってみました。
02_2 取り付けはオリジナルのアッパープレートと交換するだけで、そこに新規製作の特注テーパーアダプターが勘合して、2箇所のローレットビスにて固定します。極軸微動ユニット標準付属のテーパーキャッチャーにテーパーアダプターを組み合わせれば、同様な機能となりますが、特注のこのサイズだと他社製微動装置にもワンタッチで載せ替えできるメリットがあるそうです。

ユニテックでは、このような特注パーツの製作をお受けできる場合がございます。「ここをどうしても何とかしたい…」というような場合はご相談ください。ワンオフ製作となりますので、どうしても高価になってしまいますが、自分だけのパーツを手にすることができます。ちなみに今回のワンオフ製作は仕上げにもこだわった贅沢な仕様となり、3点で5万円ほどの費用でした。納期は加工内容にもよりますが、通常2~3ヶ月程度です。

http://www.unitec.jp.net/

2013年10月25日 (金)

極軸微動ユニットがマイナーチェンジしました。

Photo 発売以来、ご好評いただいております「極軸微動ユニット」ですが、若干のマイナーチェンジを施しました。変更箇所は上下の微動量で、これまで標準状態で±3.5度だったのを一気に倍以上の±8度まで動くようにしました。スペーサープレートを併用すると±12度まで微調整可能となります。週明けより出荷開始いたします。

この極軸微動ユニットをガイドマウントとして使いたいというご要望が寄せられております。ユニテックではご要望にお応えすべく、現在テーパーキャッチャーを装着しているアッパープレートに1/4インチカメラネジを装備し、ベースプレートの水準器とコンパスは省略して、プレートをやや薄くして軽量化を図ったガイドマウントを年内に発売する予定です。ぜひご期待ください。

http://www.unitec.jp.net/

2013年10月12日 (土)

テーパーアダプターがマイナーチェンジしました。

Newta 画像はご好評いただいている「テーパーアダプター」です。テーパーキャッチャーと併用することでワンタッチでシステムを構築できる便利なパーツですが、このたび若干のマイナーチェンジを施しました。裏側中心部のそれまではキャップスクリューの頭部だった部分に、3/8インチカメラ太ネジのメスネジを切りました。突出ネジ部が8mmのタイプの太ネジに対応しますので、変換アダプターとしてもご使用いただけます。また、通常の1/4インチカメラネジに変換する太ネジアダプター(別売1個168円)を使用することもできますので、35mm間隔のM8/M6ボルトで固定するパーツをカメラ三脚へ取り付けることも可能となります。便利なアタッチメントとしても機能しますので、ぜひご利用ください。

販売価格は税込2,520円のまま据え置きです。夏頃よりニュータイプで出荷しておりますので、現在お求めいただくと、この仕様になっていると思います。ちなみに横にある黒い樹脂製のキャップスクリューは取り付けた雲台などの回り止めとして使用するものです。

http://www.unitec.jp.net/

2013年10月 3日 (木)

SWAT-300/350、鋭意製作中。

Swat350panel1 今年の『胎内星まつり』で外観を発表したSWAT-300/350ですが、11月末頃の発売を目指して取り組んでおります。企画段階より「ポータブル赤道儀の最高峰」を目標に掲げ、より「高性能」「高剛性」「高機能」の追求に重点を置きました。まず、追尾精度を上げるには、ウォームホイールの大径化が必須。どんなに高価な工作機械を使っても加工精度の限界があり、小径のウォームホイールでは精度アップに限界があります。SWAT-300/350では直径105mm、歯数210枚のジュラルミン製ウォームホイールを丁寧にエイジング(仕上げ研磨)して、SWAT-200の30%程度の精度アップを実現します。さらに大型赤道儀と同様の極軸とベアリングレイアウトを採用することで耐荷重性能の大幅アップも実現しました。いずれ画像を交えて詳しくご紹介させていただきます。

今回は駆動回路のご紹介です。SWATシリーズは、駆動回路にマイコン制御を搭載しているので、速度設定を自由にできます。天文機材の周辺技術は非常に遅れているので、未だに恒星時以外に2倍や0.5倍の速度またはn倍(8倍や16倍など)しか設定できない赤道儀もありますが、SWATシリーズは、さまざまな駆動速度を任意に設定できる魅力があります。

SWAT-300/350では、上の画像の通り、東西の高速、2倍速、恒星時、太陽時、月時、0.6倍速、0.5倍速の8通りのセレクターを装備しました。2倍速、0.5倍速はタイムラプス撮影を意識した速度モードとなります。セレクターつまみは、回しやすい形状のアルミ削り出しアルマイト仕上げとなっています。さらにサイドパネルには選択中の追尾モードがひと目でわかる「MODE LED」が採用されました。3色LEDの点灯、点滅で現在の速度が一目でわかります。他にも、ST-4互換オートガイダー対応リモートコントロール端子など、上級者の要求を充分に満たす高機能を誇ります。

Swat350panel2 フロントパネルには、速度切替セレクタスイッチ、オートガイダー対応リモートコントロール端子、東西16倍速プッシュスイッチ、電源端子を装備。サイドパネルには、南北切り替えスイッチ、パワーLED、モードLEDを装備しています。


11月末発売を目標に生産に入っています。ぜひ、ご期待ください。

http://www.unitec.jp.net/

« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »