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2015年3月

2015年3月31日 (火)

ようこそ、ボーグ沼へ…

Photo

先日のCP+でお世話になったボーグさんですが、展示の打ち合わせなどさせていただいた折りにカタログをいただきました。表紙には「ようこそ、ボーグ沼へ。」の刺激的なキャッチコピーが…。展示会の会場でも実際にSWATにボーグを搭載してあれやこれや触りながら「やっぱりボーグにはSWATですよね~」とボーグスタッフさんのささやきが…。とにかくSWATとの相性が抜群とのことで、最近ボーグを搭載するのにSWAT-350を購入されたユーザーさんからも「これまで使っていたポタ赤とは強度も使い勝手も別物で大満足!」という高い評価をいただきました。まぁ、そんなわけで私も「ボーグ沼」へ足が向いてしまって、ついにズブズブっと禁断の一歩を踏み出してしまいました。(笑)

ボーグもSWAT同様、システム化されてまして、ユーザーが選択して組み合わせ、目的に合わせたお好みの鏡筒が組み上げられる魅力的な仕組みです。とりあえず、SWAT-350に最適な一台ということで、ボーグスタッフさんにすべてお任せで組んでいただきました。そして、本日到着したのが下のパーツ群!こりゃ萌え萌えですね。(笑)

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今回、購入させていただいたのは9cmフローライトアポクロマート。30年くらい前にタカハシの9cm三枚玉フローライトに憧れていたんですが、あまりにも高価で買えずじまいでした。本日夢が叶って、9cmフローライトを手にすることができました。といってもボーグさんのはF値も明るい最新の仕様ですから、タカハシの当時の9cmとは性格が異なりますけど、まぁ同じ9cmということで…。

Lens

そのほか、最近発売されたレデューサーも購入しました。直焦点で500mm F5.6、レデューサー併用で360mm F4となり、SWAT-350ノータッチガイドで挑むにはちょうどよい焦点距離となります。

これからSWATとの相性を含めて、いろいろ試してみたいと思います。さて、どんな写真が撮れるでしょうか。楽しみです。

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2015年3月15日 (日)

SWATで春の銀河をお気軽に!

春は遠い銀河を狙うのに絶好の季節です。おとめ座、かみのけ座、しし座、おおぐま座などの星座は、私たちが住む天の川銀河から離れているため、天の川を構成する星やガスに邪魔されずに遠くまで見通せます。これらの星座に向けて適当にシャッターを切っても、何かしらの銀河が写っていると思います。大口径で個々の銀河の高解像なクローズアップを撮るのもいいですが、小口径短焦点でも魅力ある銀河団を写せます。ぜひ、SWATで狙ってみてください。さて、先日ラブジョイ彗星の撮影に行ったついでに、しし座からおとめ座にかけてのエリアを撮影してきました。早めに帰宅したかったので、まだ地平高度が低いうちに撮影しました。それでも多くの銀河を写せたのでご紹介します。

●共通撮影データ タカハシFS-60CB+レデューサー(255mm F4.2) キヤノン EOS6D SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市

M9596

M95961c

●M95、96、105
2015年3月12日19時50分~ キヤノン EOS6D ISO1600 120秒×8枚コンポジット

M6566

M65661c

●M65、66
2015年3月12日20時16分~ キヤノン EOS6D ISO1600 90秒×11枚コンポジット

M8486

M84861c

●マルカリアンの鎖
2015年3月12日20時58分~ キヤノン EOS6D ISO1600 90秒×8枚コンポジット

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今回ご紹介した銀河団は上の図の青丸のエリアです。いずれの撮影ポイントも赤緯が同じなのにお気づきでしょうか。こういった同じ赤緯で隣り合ったエリアの撮影は赤経方向の回転だけで次々に撮影ポイントを変えられるので、極軸粗動ができるSWATシリーズポータブル赤道儀が威力を発揮します。さらに、SWAT-350には赤経時角目盛環が標準装備されていますので、あっという間に次の撮影ポイントに向けられます。自由雲台で作業していたら、けっこう大変ですね。

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今回は、まずしし座の一等星レグルスを捉えて、目盛りを見ながら東に約40分振れば最初の撮影ポイント。次はさらに約30分回してM65のエリア、続いて約70分ほど東へ回せばおとめ座のマルカリアンチェーンにたどり着きます。探しにくい天体を導入するときやモザイク処理などの際に、ぜひ役立ててください。私も目盛環を使って効率よく撮影してササッと撤収。午後11時には帰宅して、翌日の仕事に備えました。こんなウィークデーも楽しいですね。

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2015年3月13日 (金)

3月12日のラブジョイ彗星(C/2014 Q2)

その後のラブジョイ彗星(C/2014 Q2)ですが、ネット情報では、かなり暗くなったとはいえ、まだ尾が観察できるとのこと。「これが最後になるかなぁ」と思いながら、仕事を早々に切り上げて、午後4時半過ぎに出発しました。向かったのは、いつもの亀山湖近くの駐車場。午後6時に到着して機材をセッティングした後、ウォームギアを慣らすために恒星時運転を開始、同時に対物レンズも外気温に慣らします。その間、途中のコンビニで買った晩飯代わりの菓子パンを食べながら、空を見上げると、生憎、彗星は東京方向のため光害がひどく、あまり露出はかけられそうもありません。あまり期待は出来そうもありませんが、60秒露出で撮影してみました。なんとか尾が写ってくれました。どうぞご覧ください。

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●ラブジョイ彗星(C/2014 Q2)
2015年3月12日19時15分~ タカハシFS-60CB+レデューサー(255mm F4.2) キヤノン EOS6D ISO1600 60秒×8枚(恒星基準でコンポジット) SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市

彗星は肉眼では見えませませんが、カシオペヤ座のすぐそばにて、60秒露出で簡単にとらえることが出来ました。右の明るい恒星がW字のひとつルクバー、左下の散開星団がNGC457、ルクバーの上の散開星団がM103、右上隅がNGC663です。

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iPhoneで撮影したので粗い画像です。前回ご紹介した新製品の「ビクセン三脚アダプター」は、写真の通りガイドパック用三脚にも適合しました。

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2015年3月 5日 (木)

ビクセン三脚アダプター、3月20日発売。

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これまでポータブル赤道儀を運用する際には、カメラ三脚をご利用になっているケースが多いと思います。しかし、小型のカメラ用三脚では、剛性が不足し、たわみが発生したり、ちょっとした風で揺れてしまったりして、撮影失敗の大きな原因のひとつとなっていました。広角レンズでの撮影では、特に問題が生じない場合もありますが、高精度なSWATの追尾性能をフルに発揮させ、望遠撮影での成功率を高めるためには、相応の強度を持った大型三脚を使いたいところです。ただ、それなりの三脚は意外と高価で、おいそれとは手を出しにくいと思われます。

そこで、新たに製作したのが「ビクセン三脚アダプター」です。画像はビクセンのAP三脚に取り付けた状態です。ビクセンAP用三脚(APP-TL130三脚)の架頭部は、赤道儀のジョイント部を差し込むための直径45mmの彫り込みがあり、下からM10ネジで固定するようになっています。ビクセン三脚アダプターは、彫り込みを塞いでM10ネジを3/8インチ太ネジに変換します。これで、SWAT赤道儀を直付けしたり、極軸微動ユニットを取り付けることが可能になります。この組み合わせによって、小型のカメラ三脚とは比べものにならない剛性が得られ、SWATシリーズポータブル赤道儀に最適な三脚となります。なお、ビクセン三脚アダプターはAP用三脚に合わせて設計していますが、これまでのビクセン製三脚でもお使いになれると思われます。適合三脚は現在調査中ですので、しばらくお待ちください。

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充分な剛性で、SWATシリーズ赤道儀をしっかり支えます。

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ビクセン三脚アダプターのカメラ太ネジ突出量は、約12mmに設定されています。SWATシリーズ赤道儀や極軸微動ユニットは、そのまま取り付けできますが、テーパーキャッチャーや他社製の機器で長すぎて搭載できない場合に備えて、別売で5mm厚のジュラコンスペーサーをご用意しました。突出量を約7mmまで減らすことができます。

■ビクセン三脚アダプター 3月20日発売
 アルミ削り出しアルマイト仕上げ、ネジ部はステンレス製
 直径 約85mm 厚さ 約17mm(ネジ部含まず、架頭部の彫り込みに約5mm埋まる) 重さ 約210g 
 販売価格 6,000円(税別)

■VTAスペーサー 3月20日発売
 ジュラコン製
 直径 約65mm 厚さ 約5mm
 販売価格 1,000円(税別)

お問い合わせ、ご購入は下記の販売店様へ。

●協栄産業東京店
●協栄産業大阪店
●スカイバード

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2015年3月 2日 (月)

特注テーパーアダプター太ネジ仕様

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写真手前は、ユーザー様のご要望により特注で製作したカメラ太ネジ(UNC3/8-16)仕様のテーパーアダプターです。通常の1/4インチカメラネジ仕様(写真左)をステンレス製の太ネジに換装しています。このような既存パーツに既製品のネジを組み込むような簡単な特注でしたら、比較的リーズナブルなお値段でご提供可能です。今回の追加工費は、ネジを含めて2,000円程度(テーパーアダプターは含みません)となります。

ユニテックは、ユーザー様のアイデアをカタチに変えるお手伝いをさせていただきます。特注パーツのお問い合わせは、メールにてお願いします。

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