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2015年10月

2015年10月31日 (土)

ジャパンバードフェスティバル2015開催中!

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本日より開催中のジャパンバードフェスティバル2015で、ボーグさんのブースにSWATを展示していただいております。当然、私も応援に行かないわけにはいきません。ということで、本日行ってきました。(実際には邪魔しに行っただけです。ボーグさん、ごめんなさい。) ブースでは上の写真の通り、とてもカッコよくディスプレイしていただけて、感謝感激でした。ボーグさん、ありがとうございます。それから、ボーグブースでは偶然にも複数のSWATユーザー様にお会いできたり、テレスコ工房さんにお会いできたり、しばし話し込んでしまって、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。あと、天文を始めたいという野鳥ファンの方が意外と多いのにビックリしました。天文初心者の方には、SWATとボーグの絶妙な組み合わせをお勧めしたいと思います。会場では明日も見て触って確かめていただけます。ぜひボーグブースへ脚をお運びください。
 

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疲れを微塵も感じさせない中川さんの後ろ姿。頼もしい限りです。(笑) ボーグとSWATのすべてを知り尽くしてますので、疑問点があればぜひ質問してみてください。
 

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そして販売店代表は協栄産業東京店さん。いつもありがとうございます。右は岡村さん、左が蔦谷さん。こちらのお二人もSWATとボーグのことには、熟知しております。天文についてのアドバイスもしてもらえますので、機材のご購入ご相談は、ぜひとも協栄産業さんでお願いします。とここで…
 

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蔦谷さんが奥からSWATの箱を…。おぉ~、なんと税込み価格でこのお値段! さすが太っ腹の協栄産業さんです。限定各一台ですので、お見逃しなく。本日、午後2時の段階では、まだ売れてませんでした。(泣)
 
そんなわけで、邪魔ばかりしていた私ですが、せっかく野鳥フェスティバルに来たので、手賀沼の鳥の撮影にチャレンジしました。ちょっと恥ずかしいですが、掲載します。
 

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会場で見かけたフクロウ? 顔つきが怖いですね。でも猫のようでかわいいです。
 

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手賀沼にいたグレーの鳥です。何でしょうね。鴨ですかね。よくわかりません。
 

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こちらも手賀沼にいた白くて綺麗な鳥。これはたぶん白鳥だと思います。初めての野鳥撮影でしたが、飛んでいるところを撮れました。野鳥ファンの方からすると情けないレベルの写真だと思いますけど、撮った本人はかなりうれしいです。(笑)

ジャパンバードフェスティバルは明日も開催しています。野鳥に興味のある人もない人も、ぜひ一度行ってみましょう。
 
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2015年10月30日 (金)

SWAT鋭意生産中。

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おかげさまで、ポータブル赤道儀SWATシリーズは順調に販売数を伸ばしておりまして、各モデルとも在庫が逼迫しております。なんとも嬉しい悲鳴で、お客様には感謝の気持ちでいっぱいです。誠にありがとうございます。

在庫状況ですが、SWAT-200につきましては、すでに売り切れてしまい、次回仕上がりは12月上旬予定で生産を進めております。SWAT-300/350の在庫も残り数台となっており、こちらもボーナスシーズンに向けてフル生産中です。画像は昨日撮影したアルミ無垢材から削り出したばかりのSWAT-300/350用筐体群。検査中のひとコマです。これからアルマイト処理へまわります。

オプション関係では「極軸微動ユニット」が完売で、納期が約1ヶ月となっております。そのほか、「アリミゾキャッチャー」「2WAY傾斜ウェッジ」「シンプルフォーク」「ビクセン三脚アダプター」の在庫が残り少なくなっております。

なお弊社在庫が完売でも、販売店様の店頭に在庫していただいている商品もございますので、お急ぎの方は、各販売店様にお問い合わせください。

大変ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。
今後とも、SWAT製品をよろしくお願いします。
 
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ジャパンバードフェスティバルは明日から!
ボーグさんの最終告知ページはこちら
 
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2015年10月29日 (木)

ジャパンバードフェスティバル2015でSWATを展示。

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天文イベントではないのですが、この週末、千葉県の手賀沼にて「ジャパンバードフェスティバル」が開催されます。展示会場では、ボーグさんのご厚意により、SWAT-200とSWAT-350を展示していただけることになりました。SWATとボーグの絶妙な組み合わせを見て触ってお確かめください。まずは、ボーグブースへGO!

それから耳より情報です。SWAT販売No1の協栄産業さんも出店しておりまして、イベント特別企画ということで、SWAT-200とSWAT-350各1台を限定特価にてご提供いただけることになりました。野鳥イベントにつき商品はご自宅直送となりますが、SWATを普段よりお得に購入できるチャンスです。この機会をくれぐれもお見逃しなく。光学製品のお買い求めは協栄産業ブースへGO!

●ボーグさんのJBF関連情報は、こちらこちら
●協栄産業さんのJBF関連情報は、こちら
 
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出展会場は「手賀沼親水広場」です。
 
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2015年10月28日 (水)

月齢14.5、満月。

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■撮影データ 2015年10月27日20時17分23秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー2×テレプラス +エクステンションチューブ(合成焦点距離/1700mm F18.9) キヤノン EOS 6D ISO100 1/50秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 

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気象庁ホームページより転載、27日午後9時の天気図と風向風速。
 
昨晩は透明度がよくて、満月が真っ白に眩しく輝いてましたね。天気図や風の状況から、シーイングはかなり悪いかと思いきや、実際はそれほどでもなくて、意外とシャープに写せました。しかし、欠け際のクレーターが見えない満月はピントを合わせにくいです。縁のところのクレーターを探し出して、何とかピントを合わせました。(笑) この10日間、ほぼ毎日のように月面撮影を満喫してましたが、ほぼ完璧なシーイングが2回ありました。月齢5.413.5の月です。続いて月齢8.46.47.4の順で条件が良かったです。天気図を見ながらシーイングの良さそうな日に狙いをつけて、ぜひ月や惑星をお楽しみいただけたらと思います。シンチレーションによるちらつきが少ないと、見ていて気持ちのいいものですよ。
 
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2015年10月27日 (火)

月齢13.5、好シーイング。

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■撮影データ 2015年10月26日20時22分31秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO100 1/40秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 

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気象庁ホームページより転載、26日午後9時の天気図と風向風速。
 
一昨日の悪条件から一転して、昨晩は良好なシーイングに恵まれました。天気予報の気圧配置が良さそうだったので、ある程度は改善すると思ってましたが、ここまで良くなるとは予想外でした。天気図をご覧ください。移動性高気圧の西側に入った上に等圧線の間隔も広がって風が弱く、おまけに透明度も抜群。まさに理想的な条件でした。さて、撮影ですが、今回は条件がよかったため、感度をISO100まで下げて、タップリと露出した結果、かなりシャープな画像が得られました。一昨日の悪シーイングとの比較画像も下に掲載します。
 

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左が一昨日の悪シーイング、右が昨日の好シーイング。光学系はまったく一緒で、処理もほぼ同じですが、月齢と撮影感度が異なりますので、あくまでも参考としてご覧ください。シーイングによって、これだけ解像度が変わるということです。強拡大する月面や惑星だけでなく、星雲・星団の撮影でも、ある程度長焦点になると影響します。シンチレーションの落ち着いた日は、やはり星像もシャープです。好シーイングが予想される日は、なるべく逃さないようにしたいですね。
 
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2015年10月26日 (月)

月齢12.4。

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■撮影データ 2015年10月25日18時56分04秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO400 1/125秒×40枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 

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気象庁ホームページより転載、25日午後6時の天気図と風向風速。
 
木枯らし一号が吹き荒れた直後とあって、さすがにシーイングは悪いだろうと思いつつも、会社の裏庭でSWAT-350を駆使してる中川さんからの指令?もあり、とりあえず望遠鏡を向けてみました。こんなとき、ポタ赤SWATとボーグの組み合わせは最高に便利です。5分ほどでチョイチョイと組み上げられます。肝心のシーイングは言わずもがなの最悪レベル2/5。極悪シーイングの時は像が常にゆらゆら激しく動きまくって、どこでピントが合ってるのかすらわからなくなりますけど、怪しいながら何とかピント合わせできそうだったので、そのまま撮影してみました。 透明度が抜群に上がって、満月近い月が白く眩しく輝きます。シャッター速度も前日の半分で適正でした。約200枚撮影して、うち40枚をRegiStaxでスタック。結果はシャープさがイマイチの出来ですが、悪シーイングを考えれば、まぁまぁじゃないでしょうか。ある意味、真冬でも極悪シーイングじゃなければ、これくらいの画像は得られるということなんで、そう考えるとちょっと興味深い撮影となりました。気圧配置からすると今晩は多少マシかもしれません。

満月は明日27日21時05分です。スーパームーンの時は少しかけ始めてましたが、今回はまん丸のお月様が撮れそうですよ。晴れたら、ぜひ狙ってみてください。
 
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2015年10月25日 (日)

月齢11.4。

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■撮影データ 2015年10月24日18時14分12秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO400 1/50秒×60枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 

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気象庁ホームページより転載、24日午後6時の天気図。
 

みなさまのご期待?に応えて、またまた月面です。(笑) 昨日はボーグさんから魅惑の新パーツが届きまして、早速テスト撮影に挑みました。天気図を見ても等圧線が混みあってきて、シーイングはダメそうでしたが、撮影準備を終えてファインダー越しに確認してみると、3/5程度で意外と悪くなかったです。その後、赤道儀の追尾チェックで夜中まで撮影を続けていましたが、だんだん風が強くなってきて、午前1時ころには突風まじりの悪条件となりました。どうも木枯らし1号だったようです。冬が確実に近づいてきましたね。

さて、上にも書いた魅惑の新パーツですが、何かといいますと「1.4×テレコンバーターGR」です。最近のアポクロマート屈折は、対物レンズの短焦点化が著しく、これは月や惑星を撮影するのには不利なんです。それなりの拡大率で撮ろうと思うと、当然ですが、引き伸ばし系のレンズが必要になります。惑星の場合は中心部だけシャープであればいいので、アイピースでも大丈夫ですが、月は面積が大きいので、アイピースだと周辺部がやや甘くなりがちです。バローレンズのような色消し凹レンズ系の引き伸ばしレンズの方が比較的周辺像が良好のようなので、私はずっとこの組み合わせで撮影してきました。ですが、テレプラスだけだと拡大率が足りず、エクステンションチューブを追加することで、さらに約1.5倍の拡大率を得ていたのですが、これが収差もそのまま拡大するので、あまり具合が良くなくて、切れ味がイマイチの元画像を画像処理でごまかしてました。エクステンションチューブの使用は、1.2倍程度までに抑えたいところですね。さて、そんな状況のところにボーグの中川さんから「1.4×テレコンバーターGRはとってもいいよぉ~」という悪魔のような囁きが…。「マジっすか!じゃ一個ください!」とついつい注文してしまいました。(笑) そのテレコンが届いて、早速撮影したのが本日の月面です。仕上がった画像ではわかりにくいですが、ライブビュー画面で拡大してピントを合わせるときに、これまでより色の滲みが減ってシャープさが格段に増した感じです。好シーイングでタップリ露出してさらなる高画質を目指していきたいと思います。
 

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レデューサー0.72×、フラットナー1.08×、テレコンバーター1.4×。ついにラインナップの完成です。でも、月を撮影していて本当に欲しいのは3~6倍の高性能なテレコンバーターなんですよねぇ。中川さん、何とかならないでしょうか。ズームなら最高なんですが…

そうそう、中川さんから先ほどメールが来て、「今日も撮れ!」と脅迫されてますが、この強風じゃ、さすがに無理でしょ!(笑)
 
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2015年10月22日 (木)

月齢9.4。

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■撮影データ 2015年10月22日17時54分04秒~ ボーグ 90FL+フラットナー+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/1940mm F21.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/15秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 

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気象庁ホームページより転載、22日午後6時の天気図と風向風速。
 
飽きもせずに、また月です。(笑) 今日の月は、昨日に比べてシーイング、透明度ともに悪化してしまいました。それでも複数枚をスタックして、画像処理することで、そこそこ見栄えのするレベルまで仕上げることができました。これで5日連続の月面ですが、日々どれくらい満ちていくかよくわかりますね。明日の東京は曇りそうのなので、残念ながら連続掲載は途絶えそうです。

ボーグの中川さんのブログに、昨日の上弦の月の高解像版を掲載していただきました。クリックすると拡大しますので、よろしければご覧になってください。
 
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2015年10月21日 (水)

月齢8.4。

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■撮影データ 2015年10月21日17時37分20秒~ ボーグ 90FL+フラットナー+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2380mm F26.4) キヤノン EOS 6D ISO400 1/10秒×20枚 1/15秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 

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気象庁ホームページより転載、21日午後3時の天気図。
 

上弦から12時間経過した月です。今日は透明度もよくなり、シーイングも落ち着いて、とてもシャープな画像が得られました。ブログの制限で高解像画像をアップできなくて残念です。それくらい自分でも納得のいく画像に仕上がりました。昨日撮影した月面ですが、ボーグの中川さんがブログに高解像版をアップしてくれました。よろしかったら拡大してご覧になってください。中川さんも、さきほど会社で撮影されたようです。あわせてご覧ください。月面は毎日撮影しても少しずつ変化が楽しめて、とても面白いですよ。
 

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撮影準備中の機材。
 

話は変わって、今晩は、オリオン座流星群の極大日ですね。明日の未明から明け方までが観測のチャンスとのことです。平日なので観察は難しいと思いますが、都合がつく方は、ぜひお楽しみいただければと思います。
 
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2015年10月20日 (火)

月齢7.4。

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■撮影データ 2015年10月20日17時52分53秒~ ボーグ 90FL+フラットナー+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2380mm F26.4) キヤノン EOS 6D ISO400 1/10秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 

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気象庁ホームページより転載、20日午後3時の天気図。

月面撮影が乗りに乗ってきました。三日連続で、よく写りました。上弦直前の月です。シーイング、透明度ともに昨日と同じくらいでしたが、シーイングは時間とともに悪化。さらに薄雲に覆われ、撮影終了となりました。上弦は、21日5時31分なので、明日の夕方は12時間経過後になります。晴れたら、また狙ってみようかと思っています。それにしても90FLは、シャープに写せますね。星雲・星団、月面と八面六臂の大活躍です。それから、ボーグの中川さんのブログに、私が昨日撮影した高解像版の画像を掲載していただきました。ボーグさんのブログも画像をクリックすると拡大しますので、よろしければご覧になってください。二日連続で中川さんの厳しい選考基準をクリアできて嬉しい限りですが、これも90FLの高性能のおかげです。
 
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2015年10月19日 (月)

月齢6.4。

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■撮影データ 2015年10月19日17時58分33秒~ ボーグ 90FL+フラットナー+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2380mm F26.4) キヤノン EOS 6D ISO400 1/10秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
月齢6.4、今日の月面です。昨日ほどではないですが、まずまず良好なシーイングで、低速シャッターでもシャープな画像をものにできました。しかし、透明度がイマイチで、露出時間を昨日の1/15秒から1/10秒にして対応しました。ボーグの中川さんも、SWAT-350にミニボーグ45EDIIを搭載して奮闘されたようです。こちらをご覧ください。光学系の違いによる解像力の差を比べていただけます。ミニボーグ45EDIIの描画力もなかなか侮れないですね。それから、昨日の私の写真も高解像度で掲載していただけたので、よろしければクリックして拡大して見てください。
 

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気象庁ホームページより転載、19日午後3時の天気図と午後5時の風向風速。

移動性高気圧に広く覆われて、しばらく天気が良さそうです。風は昨日よりも強くて、やはりシーイングに影響したようです。ここ数日、まだシーイングの良い日があるかもしれません。チャンスがあれば、ぜひ撮影にチャレンジしてみてください。私も狙ってみます。
 
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2015年10月18日 (日)

好シーイングで撮る月齢5.4。

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■撮影データ 2015年10月18日17時48分10秒~ ボーグ 90FL+フラットナー+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2380mm F26.4) キヤノン EOS 6D ISO400 1/15秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区

関東地方ではここ数日天気が悪く、天体撮影はできませんでしたが、晴れたらシーイングは良さそうな気圧配置でしたので、月でも撮影しようと狙っていました。そして本日午後、見事に快晴に。月齢5.4ですから、すぐに西に傾いてしまうので、撮影時間にあまり余裕はありません。なるべく地平高度があるうちに撮影したいので、日没前からセッティングを始めました。まず、構図を決めて、それから月面撮影用に極軸を追い込み、暗くなるのを待ちます。あたりが薄暗くなってきたので、ピント合わせしようと、ライブビュー画面を見ましたら、案の定、素晴らしいシーイングでした。感度を下げて、タップリ露出をかけ、満足のいく結果を得られました。天気図も掲載します。(気象庁ホームページより転載)
 

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昨晩、21時の天気図。高気圧が連続して日本列島を覆っています。晴れたらシーイングは良さそうです。
 

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そして、本日午後3時の天気図。等圧線の間隔も広がっていい感じです。
 

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風の状況も関東全域、とても穏やかです。
 

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まだ明るいうちから、構図を決めて、月面撮影用の極軸調整を始めました。

これから寒気が降りてくる晩秋から冬にかけては、シーイングの良い日は少なくなります。というかほとんどありません。シーイングの良い日があれば、ぜひ月面撮影を楽しんでみてください。明日も好条件かもしれませんよ。

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2015年10月13日 (火)

SWAT-350でボーグ90FL(540mm)ノータッチ。

みなさん、新月期の連休は、いかがお過ごしでしたか? 関東地方では、連日の好天に恵まれました。私も楽しみにしていたのですが、土日と忙しく、天体撮影に出かけられませんでした。昨日は時間ができたので、好天のもと、近場の房総へ出撃しました。翌日、仕事があるので、22時までの3時間限定での撮影です。

今回は、ボーグ90FLにフラットナー1.08×を組み合わせ、焦点距離540mm、F6をSWAT-350に搭載してノータッチガイドで、主に球状星団を撮影しました。同じ比率でトリミングしてありますので、それぞれの大きさを比較してください。
 

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2015年10月12日19時08分59秒~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 30秒×4枚 90秒×5枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市

M22は前回の撮影で一枚しか撮れなかったので、今回リベンジです。いて座にある大型の球状星団ですが、もともと低空な上、この時期だとすぐに沈んでしまうので、最初に撮影しました。
 

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●M55
2015年10月12日19時40分55秒~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 30秒×6枚 90秒×5枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市

いて座にあるもう一つの大型球状星団です。天の川から東にちょっと離れているので、見落としがちですが、M22に劣らぬ立派な姿を写せます。M22より、さらに南中高度が低いので、透明度の良い日は見逃さないようにしたいです。
 

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●M2
2015年10月12日20時08分17秒~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 30秒×6枚 90秒×5枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市

みずがめ座にある球状星団です。上の二つに比べると小振りですが、なかなか見事な姿をしています。中心部がかなり明るいので階調がなるべく飛ばないように気をつけて画像処理しました。
 

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●M15
2015年10月12日20時44分30秒~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 30秒×5枚 90秒×5枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市

ペガスス座の球状星団です。M2とほぼ同じ経度なので、赤緯だけ13°ほど北へ振れば、簡単に見つかります。こちらも明るく美しい球状星団です。中心部は30秒露出でもオーバーでした。
 

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2015年10月12日21時12分09秒~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 90秒×3枚 120秒×3枚 180秒×6枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市

ちょうこくしつ座の銀河です。秋の南天の低空にひとりぼっちで寂しく輝いているのが、みなみのうお座のフォーマルハウトですが、その少し東にNGC253はあります。なかなか見事な銀河で、口径90mmでも入り組んだ暗黒帯の存在がわかります。低空なので、好条件で観察するのが難しいですが、透明度の良い日に、ぜひ撮影してみてください。すぐそばに、NGC288とう大型の球状星団があって、300mmくらいなら、両方を綺麗に構図に収められます。時間があったら、NGC288も撮りたかったんですが、時間切れでした。またの機会に狙います。

NGC253の撮影では540mmで3分間、SWAT-350でノータッチガイドしました。極軸調整は極望で合わせただけです。撮影途中に風に煽られたせいか、星像が雪だるまになったカットがありましたが、8枚撮影して6カット(ほぼ完全な点像は4カット)は使えました。さすがに、これ以上の焦点距離では、オートガイダーが欲しいところですね。でも、SWAT-350なら、500mmクラスでも気軽に使えそうです。それから、フローライトレンズは温度変化でピント位置がズレてきます。クルマから出したら、しばらく外気と慣らしてからピント合わせしましょう。時々チェックすることも大切です。
 

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夜はだいぶ冷え込むようになってきました。天体撮影は寒いところでじっとしてないといけないので、身体も冷えてしまいます。くれぐれも風邪など引かないように気をつけてください。
  
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2015年10月 8日 (木)

ボーグ55FLはSWAT-200に好適!

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いや~、また買っちゃいました。完全にボーグ沼にはまってます。(笑) 今日届いたのは55FLです。口径55mm焦点距離250mm/F4.5というとてもコンパクトなフローライトアポクロマートで、近日発売のレデューサーと組み合わせれば、200mm/F3.6まで明るくなります。しかも、「ミニボーグ鏡筒DX-SD」に「M57ヘリコイドLIII」を組み合わせて、わずか750gしかないのです。とても軽いです。もうポータブル赤道儀にうってつけの仕様ですね。レデューサーが出来上がるのが今から楽しみです。

上の写真は、SWAT-200に近日発売予定の「シンプルフォークDX」を取り付け、アルカスイス規格の200mmレールで搭載してみました。なんとも萌える外観です。これでほぼバランスも取れてますし、北極星付近以外は向けられます。レールは余裕タップリの200mmなので、豊富なアルカスイス規格のパーツを上手に組み合わせれば、ファインダーやオートガイダーなども搭載可能です。レデューサーが届いたら、早速試写に行きたいと思っています。

ボーグの中川さんが、ご自宅でSWAT-200と71FLでお気軽撮影に挑んだようです。こちらをご覧ください。
 

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大きさ比較。90FLはフードを縮めた状態です。こう比べてみても55FLのコンパクトさが際だちますね。200mm/F4の望遠レンズを少し長くした程度です。
 

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話は変わりますが、上の写真は調整中のSWAT-350で、ピリオディックモーション(PE)を12分間、撮影したときの写真です。左は伝達ギアの遊びをゼロにして測定したもので、実際には±10″ほどの精度です。ノコギリの歯のようにギザギザしてますね。これでは、短時間でPEの影響をモロに受けますので、 焦点距離200mm以上では星を点像の写すのが難しくなります。右は同じ個体で伝達ギアに遊びをつけた時のPEです。もちろん同じギアです。測定値は±7″ですが、深い谷の部分を除けば±5″以内に入ってます。長焦点撮影ともなれば極軸の設置精度も影響するので簡単ではないですが、これくらいの追尾精度があれば、焦点距離500mm近くで数分間ノータッチ撮影しても、それなりの成功率が得られると思います。

ギアの遊びひとつでこれだけ追尾精度が変わるというのが赤道儀を作る上での難しいところです。SWATシリーズでは追尾精度を追求していますので、ウォームまわりや伝達ギアの遊び(バックラッシュ)は若干多めに設定しています。クランプしてもターンーブルが、わずかにカタカタ動くこともありますが、問題なくご使用いただけます。なお、ドイツ式赤緯ユニットなどを使用して、バランス調整ができる場合、SWAT-200は西側、SWAT-300/350は東側をわずかに重めにバランス調整していただけると、軸受けの高精度メタルベアリングの性能をフルに発揮できますのでお試しください。

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2015年10月 4日 (日)

SWAT-350+ボーグ71FLお気軽星野撮影。

昨晩は月が昇る22時前くらいまでは星野撮影ができそうだったので、房総半島へ出かけてきました。直前に大風が吹いたせいか、透明度も高く、天の川もよく見えました。今回はボーグ71FL+レデューサーをチョイス。夏の天の川周辺の散光星雲と散開星団をSWAT-350によるノータッチガイドで狙ってみました。露出時間はわずか60~90秒のお気楽撮影です。
 

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ボーグ71FLはコンパクトでとても使いやすいです。レデューサー併用だと焦点距離288mmでF4となり、SWAT-350でノータッチガイドするのにちょうどいいスペックとなります。今回の撮影は、いつもの亀山湖よりさらに南下して、鋸南町の佐久間ダムまで出かけました。
 

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●夏の天の川
2015年10月3日18時48分04秒~ シグマ 12-24ズーム 12mm F4.5 絞り解放 キヤノン EOS 6D ISO1600 90秒×3枚コンポジット SWAT-200によるノータッチガイド 千葉県鋸南町

この時期は天文薄明が終わる頃に、ちょうど天の川が直立しています。まだしばらく、夏の天の川周辺の撮影対象も狙えます。夏の大三角形が滲んだのは、夜露で天然のソフトフィルターがかかったからで、ホントはベガとアルタイルだけしかボケてなかったんですが、せっかくなのでデネブは画像処理でボカしました。(笑) ボールのように飛び出た超広角レンズは夜露対策が難しいですね。とりあえず、車内に持ち込んで自然乾燥させてますが、なにかよい方法がありますか?
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●M16 M17
2015年10月3日19時18分07秒~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(288mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 60秒×5枚 90秒×5枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県鋸南町

M8 M20のちょっと上(北)にある散光星雲で、セットで撮影すると便利です。どちらも300mmくらいの焦点距離でちょうどいい感じで構図に収まります。上がM16、下がM17です。M8、M20と並んで初心者に人気の対象ですね。M17はオメガ星雲とか白鳥星雲とも呼ばれます。M17のすぐ下のちょっと明るい星の集団が散開星団M18です。あまりパッとしないですね。下の拡大画像は、切り出したものです。
 

M11_2

M11

●M11
2015年10月3日19時54分53秒~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(288mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 60秒×5枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県鋸南町

たて座にあるM11は上のM18と比較にならないくらい密集度が高い見事な散開星団です。まるで球状星団のように見えます。天の川の暗黒帯が入り組んでいる様子も1分露出で簡単に写せます。下辺中央やや左の球状星団は8.2等級のNGC6712です。下の画像はM11部分を切り出したものです。
 

Cyg

●はくちょう座γ星(サドル)付近
2015年10月3日20時15分50秒~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72×(288mm F4) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 60秒×8枚 90秒×8枚コンポジット SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県鋸南町

はくちょう座の十字がクロスする真ん中の星がγ星。サドルと呼ばれています。この星の周辺には赤い散光星雲が広がっていて、デネブの脇にある北アメリカ星雲やペリカン星雲と並んで、よく撮影される対象です。赤い散光星雲の画像処理についてはこちらをご覧ください。

この時期は天文薄明が終わった頃にちょうど天の川が直立してますので、周辺の星雲星団も、まだしばらくは撮影できます。これから新月に向かいますので、一晩で夏から冬の魅力的な対象を一網打尽にできます。撮影計画を入念に立てて、お出かけください。夜は冷え込むこともありますので、防寒対策もお忘れなく。

http://www.unitec.jp.net/

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