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2016年2月

2016年2月28日 (日)

中長期欠品のお知らせ。

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いつもSWATブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
おかげさまで、SWAT製品の売れ行きも好調で、つねに需給の逼迫状態が続いており、工場も精一杯の生産をしておりますが、ここにきて遅れが生じてきました。優先順位をつけて生産体制を敷いておりますが、一部パーツにつきましては、長期に在庫できない状況となりました。ご注文中のお客様には、たいへんご迷惑をおかけいたしまして申しわけございません。なにとぞご了承いただきますようお願いいたします。

■在庫切れリストと次回予想納期
●2WAY傾斜ウェッジ……来月中旬予定
●SWAT-mini……来月中旬予定
●リモコン……4月予定
●ドイツ式赤緯ユニット……4~5月予定
●シンプルフォーク……5~6月予定

SWAT-200、300、350につきましても、在庫が払底しておりまして、現在猛急にて組み立て調整を行っております。まもなく、在庫を確保できますので、いましばらくお待ちください。なお、弊社の在庫がなくても販売店様で在庫していただいている製品もございますので、お急ぎの方は販売店様にお問い合わせください。ご迷惑をおかけしますことを重ねてお詫び申し上げます。
 
さて、CP+2016ですが、昨日もサポート要員としてボーグさんのブースに出向いて来ました。私が到着した午後1時半から6時の終了まで、ポータブル赤道儀コーナーはお客様が途切れることなく、天体写真への高い関心を肌身で感じてきました。これからも高性能な製品作りを続けて、みなさまのご期待に応えていきたいと思っております。ということで、昨日は素敵なお姉さまの写真は一枚も撮れませんでした。このブログを楽しみにしていた方には、期待を裏切ってしまって申し訳ありません。一応、2×テレプラスを持参していたんですけど…。なんだか今日は謝ってばかりのブログになってしまいましたが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
 
■CP+2016は本日午後5時まで。ご来場の際はぜひボーグブースへ!
 
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2016年2月26日 (金)

新SWAT用極軸望遠鏡。

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ビクセンさんの「ポラリエ極望」生産終了にともないまして、SWAT用の「極軸望遠鏡ポラリエタイプ」も生産終了とさせていただきましたが、このたびビクセンさんより次期タイプとして、AP赤道儀用の暗視野照明付き極望を流用した「ポラリエ極軸望遠鏡PF-L」が、発売されることになりました。弊社も次期SWAT用極軸望遠鏡として、この製品を採用することにいたしました。価格、発売時期は未定ですが、来月中旬を目標に調整中です。今しばらくお待ちください。
 
画像は、CP+2016においてビクセンさんのブースに展示されていた「ポラリエ極軸望遠鏡PF-L」です。ビクセンさんのインフォメーションはこちらをご覧ください。
 

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2016年2月25日 (木)

CP+2016開幕!

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本日、CP+が開幕しました。ボーグさんのブースでは、メインのフローライトやEDレンズを使った高性能鏡筒をドーンと展示。新型ヘリコイドなどの新製品をはじめ、107FLという超弩級の試作品も見て触れるという魅力たっぷりなブースでした。そしてSWATですが、今年はなんと「ポータブル赤道儀コーナー」が新設されて、SWAT-200と71FL、SWAT-350と90FL、さらには55FL2本を同架したツインボーグ仕様のSWAT-350が展示され、多くのお客様の視線が釘付けに。私もサポート要員としてブースで説明させていただきました。CP+は28日まで開催してますので、ご都合のつく方はぜひ足をお運びください。私も27日土曜日の午後に再度サポート要員として会場へ赴きます。
 

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最大の見どころは、なんといってもパネルになった私の月面写真! じゃなくて、107FLですね。(笑)
 

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はい、どうぞ。さすがに口径107mm、デカいです。これで月面写真を撮りたい! でも、高そうです。(笑)
 
そして、CP+といえば、なんといっても素敵なお姉さんですよねぇ。では、ごゆっくりとご覧ください。
 

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ニコン。

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パナソニック。
 
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NTTドコモ。
 
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カシオ。
 
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興奮してどこだったか忘れました。多分ソニーだったかと…
 
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富士フイルム。
 
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エプソン。
 

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リコー。
 
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キヤノン。体操選手の撮影会をやってました。男子のデモ演技もありましたが、もちろん撮ってません。(笑)
 
ポートレートはからっきし苦手で、モデルさんの魅力をまったく引き出せてなくて、申し訳ないです。24-70の標準ズームなんですが、拡大率が足りず、トリミングしました。土曜日は200mmを持参して再度お姉さんの撮影に挑みます! 下手くそですが、天体写真よりこっちの方が楽しいかも…(笑)
 
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2016年2月23日 (火)

CP+2016、SWATはボーグブースに登場!

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2月25日(木)~2月28日(日)、パシフィコ横浜にてCP+が開催されます。今年もボーグさんのブースで、SWAT製品をご覧いただけることになりました。

今回の展示は、SWAT-200とSWAT-350に高性能なボーグ鏡筒を搭載して、新たな天体撮影のご提案をする予定です。私も初日の25日と27日土曜日の午後2時から5時くらいまで、会場にてサポートさせていただく予定です。興味のある方も無い方も、とりあえずボーグブースへ行きましょう。きっと何かが見つかるはずです。お待ちしております。
 
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ボーグ光学系の優れた性能を最大限に引き出すためには、土台である赤道儀にも高性能が求められます。SWATはボーグ光学系にふさわしい高い追尾精度と剛性を兼ね備えたポータブル赤道儀です。しかも軽量コンパクト設計。撮影する焦点距離や露出時間に合わせて、お気軽なノータッチガイドから、一軸オートガイドによる超精密追尾長焦点撮影まで、あらゆるシーンに対応します。ボーグとSWATのベストな組み合わせを会場にてお確かめください。
 
CP+のご案内ページは、こちら
ボーグさんのページは、こちらこちら。ツイッターは、こちら

CP+へご来場の際は、ぜひトミーテック、ボーグコーナーへ!
 
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2016年2月18日 (木)

月齢9.8。

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■撮影データ 2016年2月18日18時50分13秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2100mm F23.3) キヤノン EOS 6D ISO400 1/50秒×10枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
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夕方、ちょっと用事があり、クルマで近所へ出かけました。暗くなった空には月がまばゆく光っています。M-GENのテスト撮影で機材はクルマに積んだままだったのですが、久しぶりに月の撮影がしたくなって、本日ようやく降ろしました。シーイングはまずまずといったところですが、それなりにシャープな月が撮れました。今日の月の見所は、なんといっても虹の入り江ですが、秤動の具合で、フンボルト海がよく見えています。ちなみに昨年9月23日の月齢10.2の画像を再掲載します。全然見え方が違ってます。
 

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■撮影データ 2015年9月23日20時35分49秒~ ボーグ 90FL+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ (合成焦点距離/2205mm F24.5) キヤノン EOS 6D ISO400 1/30秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
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2016年2月13日 (土)

デジカメWatchの記事にSWAT-350が登場。

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SWAT-350をご愛用いただいているプロカメラマン飯島裕様の記事が「デジカメWatch」に掲載されました。「コーワPROMINARレンズ リレーレビュー」の「星景・天体写真編」です。SWAT-350は後半の追尾精度が要求される焦点距離500mmや850mmでの星雲・星団撮影に登場していますので、ぜひご覧ください。

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/kowareview/20160212_741761.html

実は、このところ連続でご紹介しております協栄産業様のオートガイダー「M-GEN」も使っていただきました。オートガイダーなしでの歩留まりは半分ほどだったのが、ほぼパーフェクトに追尾できたとのことです。SWAT-300/350のピリオディックはおよそ7秒角前後を確認して出荷しています。この値はフィルム時代の焦点距離300mmを追尾する許容誤差なのですが、最近のデジカメの高画素化と極めてシャープな光学系の登場で、以前より厳しい数値を求められているようです。ましてやパソコンのモニターでピクセル等倍鑑賞するようなレベルでの長焦点撮影ですと、もはやオートガイダー必須でしょう。オートガイダー対応のSWATシリーズを選ぶ価値が、ますます高まったと思います。これからもより高精度な製品開発に努力してまいります。
 
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画像はデジカメWatchより転載。
 
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2016年2月11日 (木)

M-GENで700mmオートガイド。

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新月期に晴れが続いて、M-GENでのテスト撮影も3回目になりました。使い勝手や性能もまったく問題なく、SWATに好適なオートガイダーとしてふさわしいことが確認できました。これからもバンバン使っていくことにします。さて、昨晩も夜半まで撮影してきました。まだ明るいうちから望遠鏡を組み立てて暗くなるのを待ちました。ふと、西の空に目をやると夕焼け空にぽっかりと三日月が浮かんでます。月面が大好きな私としては、今度は逃すわけにはいきません。でも、テレプラスを出すのが面倒だったし、どうせ低空で綺麗に撮れないので、今日の星野撮影用にセッティングしたボーグ90FLにテレコン1.4×付きの700mmで撮影しました。手抜きですみません。
 

Moon

●月齢1.7
2016年2月10日17時47分15秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 1/125秒 Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
 
観測地は西側が開けているので、月齢1.7でも意外と高く感じました。撮影時の地平高度は15度くらいです。低空の透明度が良かったせいか、この後もずっと見えてました。さて、本日のM-GENテスト撮影も冬のメジャーな対象を狙いましたのでご覧ください。
 
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●カリフォルニア星雲
2016年2月10日18時38分50秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×17枚 ISO6400 120秒×5枚 合計22枚コンポジット ステライメージ7でダーク/フラット処理 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
よくすばると一緒に構図に収まった画像を見ていたのですが、700mmで撮ると「こんなに巨大だったかなぁ」と思わせるHα散光星雲です。それにしても大きくて、フルサイズじゃないと収まりきらなかったです。今回の撮影も極軸は極軸望遠鏡で合わせただけのお気軽撮影ですが、流れることなく写せました。
 
M1

●M1かに星雲
2016年2月10日20時10分28秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×15枚 ISO6400 120秒×3枚 合計18枚コンポジット ステライメージ7でダーク/フラット処理 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
続いてとても小さいM1かに星雲です。視直径5′ほどなので、700mmでも足りないくらい小さいです。画像はトリミングしてます。なんとかフィラメント構造らしきものも見えていて、それなりに写ってくれました。
 

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●モンキー星雲
2016年2月10日21時27分46秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×16枚コンポジット ステライメージ7でダーク/フラット処理 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
昔から人気のある撮影対象です。比較的明るいので、意外とよく写ります。上下どちらでもお猿さんの顔に見えるのですが、どっちから見たのが正解なんでしょうか。(笑)
 

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●バラ星雲
2016年2月10日22時35分52秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×16枚 ISO6400 120秒×4枚 合計20枚コンポジット ステライメージ7でダーク/フラット処理 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
先日71FL+レデューサーで撮影したのですが、90FL+リアコン1.4×でもう一度取り直してみました。71FLの作例と比較すると段違いに解像度が高まりました。これも同じ条件じゃないので、あくまでも参考です。前回のブログでも書きましたが、70FLにリアコン1.4×をつけて撮影すれば、もっと解像度は上がります。
 

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撮影機材とハンドコントローラー類一式。ケーブルがやや煩雑ですが、接続が難しいことはありません。電源は赤道儀は純正バッテリーケース(単三電池6本)で駆動してますが、M-GENとヒーターは、クルマのシガーソケットから取ってます。赤道儀もDC-DCコンバーターを使ってクルマのバッテリーから給電したいと思っています。
 
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2016年2月 9日 (火)

M-GEN快調!

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先日のSWAT-350+M-GENのテスト撮影ですっかり気をよくしまして、さらにハードルを上げてみたくなりました。昨晩はボーグ90FLリアコン1.4×を装着し、焦点距離700mm/F7.8で撮影に挑みました。上の画像はアルカスイスパーツで構成されたCCDカメラ部の接続パーツ類。剛性も高く、ガイドミスもありませんでした。翌日の仕事があるので、今回は午後9時過ぎまでの時間限定撮影とし、700mmの初テストということで、とりあえず超有名なすばるとオリオン大星雲を撮影してみました。
 
M45

●M45 プレアデス星団
2016年2月8日18時32分12秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×4枚 240秒×2枚 合計6枚コンポジット ステライメージ7でダーク/フラット処理 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
いつも通り極軸望遠鏡でSWAT-350を設置。まずは、確認のために1枚テスト撮影してみます。前回、極軸の微調整が必要だったのですが、今回はなぜかまったく流れてませんので、そのまま撮影に入りました。何枚か赤緯方向に跳ねた感じで、雪だるまや団子三兄弟になっていたので、それらは除外して残りをコンポジットしました。さすがに焦点距離700mmともなると迫力が出てきます。刷毛で掃いたようなスジが出てくると解像感のアップを実感できますね。
 
M42

●M42 オリオン大星雲
2016年2月8日19時37分21秒~ ボーグ 90FL+リアコンバーター1.4×(700mm F7.8) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×20枚コンポジット ハイライト部分はISO1600 20~40秒×10枚を合成 ステライメージ7でダーク/フラット処理 Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
1月にボーグ71FLで撮影したM42と比較したくて撮影してみました。その時の画像はこちらです。パッと見はたいして変わってないようですけど、拡大すると細部の解像度がかなり高くなってます。もちろん、71FLもリアコン1.4×で撮影すれば解像度は上がります。M42の撮影では確認のための1枚を含めてトータル21枚撮影しましたが、わずかに流れたカットが1枚あっただけで、それ以外はすべて使えました。極軸も今回は極望ポラリエタイプで設置しただけで大丈夫でした。焦点距離700mmで大型の星雲や星団を狙うと、フルサイズの画角を活かせます。今回はひと手間かけてダークとフラットの処理をちゃんとやったので、後の画像処理が楽でした。(笑)
 

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左が解像度追求のリアコン1.4×の90FL(700mm F7.8)、右が明るさ追求のレデューサー0.72×の71FL(288mm F4)。まったく土俵が違うので比較すべきじゃないですけど、参考のため同じサイズにトリミングしてみました。 いずれ71FLにもリアコン1.4×を装着して解像度を引き出してみます。
 
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スタンドアローンタイプのオートガイダー、M-GENの登場で、ポータブル赤道儀でも長焦点撮影が身近になってきました。焦点距離200~300mmくらいまでは、お気軽ノータッチ撮影、それ以上はM-GENでオートガイド撮影が、これからのポータブル赤道儀の使い方でしょうか。
 
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2016年2月 7日 (日)

SWAT-350でM-GENオートガイダーを試す

Mgen

SWAT取扱店の協栄産業様から発売されているパソコンいらずのオートガイダー「M-GEN」。昨晩は、そのM-GENをSWAT-350に接続して動作確認してきました。実は昨年の夏前に入手していたのですが、なんだかんだ忙しくて手をつけられずにいました。そんな中、SWATに対応するオートガイダーのお問い合わせも多く、ここはきっちり確認だけはしておこうと、いつもの亀山湖近くの駐車場へ向かいました。なにぶん始めて使う機材なので、接続から設定まで、うまくいくか心配だったのですが、「案ずるより産むが易し」で、意外と簡単に使えました。このM-GEN、パソコンいらずの簡単設定で、SWATとの相性もよく、お勧めできる製品です。私はレンズや取付パーツがセットになっている「KYOEIオリジナル オートガイダーMGEN-75GSSアルカセット」を購入しましたが、まったく問題なく取り付けできました。テスト結果は下記をご覧ください。
 

Photo

鏡筒はボーグ90FL+フラットナー1.08×で焦点距離540mm/F6です。ボーグ鏡筒を取り付けるための200mmアルカレールにキャッチャー付きの140mmレールを組み合わせ、、そこにガイド用のカメラを取り付けました。
 
M46m47

M46

●M46 M47(下はM46部分をトリミング)
2016年2月6日01時33分25秒~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 180秒×5枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
ノータッチガイドでは厳しい低空の対象をあえて選びました。撮影開始時刻が1時33分ですから、地平高度は約20度です。下の切り出した画像は、ほぼピクセル等倍ですが、赤経方向(画像の左右)の流れはまったくありません。3分露出を完璧にガイドしてくれました。ボーグ90FLの性能も素晴らしく、やはり540mmともなると迫力が違います。M46の中にある惑星状星雲の描画力も以前撮影した口径60mm(f255mm)より格段に向上してます。このブログの一番下と比べてください。
 
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M65m66

●M65 M66(下は拡大トリミング)
2016年2月6日02時21分22秒~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×20枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
M46、47の撮影を終えると、ちょうどM65、66が南中していましたので、撮影しました。これも焦点距離540mmで撮ると以前の60mmの作例と比べて格段の分解力です。渦構造が少し写ってきてます。今回、極軸設定はポラリエ極望を使用して、そのまま撮影に入りましたが、最初のカットを拡大してみると、星像が赤緯方向に若干膨らんでいたため、ドリフト法で方位を微調整しました。撮影画像からは南北のどちらの方向に流れたのかは分からないので、当てずっぽうで方位ネジを1/8回転くらい動かします。再度撮影して確認したら、さらに流れが大きくなったので、反対だったようです。今度は反対方向に1/4回転ほど回して確認したところ、点像になりました。これで撮影開始です。合計21枚撮りましたが、若干流れたカットが1枚あっただけで、他はすべて合格です。さすがオートガイドの威力ですね。
 

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●M97ふくろう星雲とM108(下はM97の拡大トリミング)
2016年2月6日03時46分30秒~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×16枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
M97ふくろう星雲はとても淡いので眼視ではなかなか見づらいですが、写真では簡単に写せます。SWAT-350なら導入も簡単です。おおぐま座の有名な二重星ミザールとほぼ同じ赤緯なので、ピント合わせを兼ねてミザールを視野中心に導入し、赤経目盛環で2時間10分ほど北斗七星の柄杓の器方向へ回せば導入できます。さて、焦点距離540mmともなると惑星状星雲も充分楽しめるようになるので、オートガイダーと併用する時は、ぜひチャレンジしていだければと思います。フィルム時代は、こんなに青くて美しい星雲とは思っていませんでした。デジカメになって新たな驚きもありますね。
  

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●M81 M82
2016年2月6日04時48分54秒~ ボーグ 90FL+フラットナー1.08×(540mm F6) キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 180秒×9枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 千葉県君津市
 
薄明が始まるまでの残り時間が少なくなってきました。最後にM81、82を撮影してみました。対象の方向には東京の光害もあって、すぐにカブってきますが、それでも何とか腕らしきものが捉えられてよかったです。もう少し好条件で撮影してみたいです。撮影を終えると、おとめ座も南中を過ぎ、さそりの頭もずいぶん高くなっていて、星空は早くも夏の気配を感じます。
 

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白み始めた東の空には三日月と明けの明星が美しく輝いてました。細い月の撮影チャンスは少ないので、もう一踏ん張りしようかと思いましたが、さすがに元気が出ませんでした。(笑)

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