SWATで撮影した作品が、天文ガイド最優秀に。
本日発売の「天文ガイド 9月号」。読者のフォトコンテストで、SWAT-300Sユーザー様の作品が最優秀作品に選ばれました。おめでとうございます。ニュージーランドに遠征しての素晴らしい作品で、みなみのかんむり座からいて座に広がる暗い反射星雲を見事に写し出しています。ぜひ書店でお手にとってご覧ください。作例ページにご投稿いだだいたユーザーの皆様の作品をはじめ、こうして誌面に発表される写真を見ていると、SWATを製作している私にとっては、まるで我が子の活躍をみているかのようで、とても嬉しく思います。誌面には、他に来週極大を迎えるペルセウス座流星群の楽しみ方も掲載されています。ぜひ書店にて一冊お買い求めください。
さて、梅雨明けしたものの、今年は太平洋高気圧の張り出しが弱く、安定した夏空が続きません。夏の好シーイングは訪れないのでしょうか。関東地方には、このあと台風も接近してくるようです。例年なら太平洋高気圧の西の縁を回って大陸方向へ行っちゃうはずなんですが…。でも、天気図を見てみると等圧線の間隔も開いていて、もしかしたらシーイングも悪くないかもしれないと思って、昨晩は主砲のボーグ90FLを土星に向けてみました。まぁまぁ撮れそうなので、そのまま撮影しました。
■撮影データ 2016年8月4日21時11分23秒~ ボーグ 90FL+ボーグ1.4×テレコン+プローセル5mm キヤノン EOS 6D ISO3200 1/4秒×120枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
口径90mmで光量が少なく、惑星の強拡大は無理だと思っていたのですが、試しに撮った木星が意外とよく写っていたので、認識が変わりました。昨晩の土星も90mmとしては満足いくレベルになったかなぁと思います。もうちょっとカッシニがクッキリするといいのですけど、私の撮影テックニックではまだ無理なようです。シーイングの良い日に再度チャレンジしてみます。今回のカメラは月の撮影で使っているデジタル一眼です。惑星撮影に適したWEBカメラの動画からスタックすれば、さらに高画質が得られそうですが、そこまで手を広げられずにいます。こちらも、いずれチャレンジしてみたいと思います。試しにデジタル一眼の動画で処理してみたこともありますが、解像度が低くてイマイチ使えませんでした。
この週末は天気のよい地域が多そうですよ。月明かりに邪魔されずに、たっぷり星野撮影が楽しめそうですね。シーイングに恵まれたら、長焦点撮影でも好結果が期待できます。星粒がきれいに分離した球状星団、複雑に入り組んだ星雲のディテールなどが、思いのほかよく写ります。明晩、晴れたら、私も撮影に出かけたいです。
http://www.unitec.jp.net/
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