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2016年12月29日 (木)

45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星。

新月直前の昨夜の房総は風も弱く天体撮影に絶好の快晴でした。いま尾が伸びてきていると話題の「45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星」を狙ってみましたのでご覧ください。画像は彗星核基準でコンポジットしました。右方向が北になります。
 45p

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●45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2016年12月28日17時57分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放) キヤノン EOS 6D ISO1600 60秒露出×25枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市 ※右が北です。
 
薄明終了後、すぐに沈んでしまうので、わずかな時間でササッと撮影しないといけません。今回は速写性に優れたシグマの300mm F2.8を選択。天文薄明終了前から撮影開始し、コマ数を稼ぎました。画像処理したら、思った以上に尾が延びていて驚きました。年末年始はまだ撮影可能です。次の好機は2月に入ってからでしょうか。彗星の位置は下の図をご覧ください。本日18時の東京での位置です。1月上旬は矢印の方向に動きます。地平高度10°程度で撮影しないといけないので、できるだけ明るいレンズでたくさん撮影して彗星の核を基準にコンポジットしてみてください。尾が写し出せると思います。お正月休みに撮影してみてはいかがでしょうか。
 

Photo_2

本日18時の東京での位置。1月上旬は星との位置関係ではピンクの矢印のように動きます。東京18時の地平線に対しては黄緑の矢印の方向です。ちなみに東京1月13日18時には、星との位置関係では、ピンクの矢印の先あたりですが、地平線からは緑の矢印の先あたりにいます。地平高度は7度ちょっとくらいです。日ごとに星座が動くため、わかりにくい説明ですみません。

彗星の撮影を終えたとき、ちょうどNGC253と288が南中していたので、ついでに撮りましたので掲載します。
 Ngc253

●NGC253とNGC288
2016年12月28日18時46分~ シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞りF3.5) キヤノン EOS 6D ISO1600 120秒露出×20枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
ちょうこくしつ座の系外銀河NGC253と球状星団NGC288です。どちらも大型の天体ですから、小口径の望遠鏡でも充分に狙える対象です。二つ並んだ姿はとても美しいです。ただ、南の低空なため、透明度が悪かったり、高度が充分じゃなかったりで、好条件で撮影できるチャンスが意外と少なかったりします。
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