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2017年1月29日 (日)

モザイクで撮るカリフォルニア星雲とすばる。

昨夜の房総のGPV予報は曇りでパッとしない感じでした。朝鮮半島と太平洋に高気圧があって、関東地方以西が軽い気圧の谷になるので、雲が発生すると予想されたのだと思います。午前中から気象衛星の画像をチェックしていましたが、高気圧の間に大きな雲は発生していません。「これは予想が外れるパターンかも…」と判断して、撮影に出掛けました。当初、薄雲の飛来がありましたが、午後9時くらいからは、ほぼ快晴に恵まれました。
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●カリフォルニア星雲からすばる周辺
カリフォルニア星雲 2017年1月28日 18時30分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F3.5 120秒露出×18枚 絞り値F5 150秒露出×10枚 合計28枚コンポジット
すばる 2017年1月28日 18時50分~ シグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 絞り値F3.5 120秒露出×20枚 絞り値F5 150秒露出×10枚 合計30枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350によるノータッチガイド 千葉県君津市
※ブログにアップロードできる解像度の制約のため、上下二分割で掲載しました。それぞれクリックすると拡大できます。
  
天文薄明終了近くから、すぐに撮影を開始しました。当初、薄雲が広がっていて、このまま曇る心配もあるので、両方の対象を10枚ずつくらいで交互に撮りました。本当は片方を取り終えてから、次の対象に移った方が、微妙なズレが出なくていいのですが、万一曇ったことを考えての作戦です。薄雲ソフトフィルターのおかげで、ちょうどよく輝星が滲みました。今回、単純な2パネルモザイクですが、全面にシャープな星像が広がり、一段と迫力が増します。モザイク合成にはPhotoshopのPhotomergeを使っています。

初心者の方がモザイク撮影にチャレンジする時のポイントを少し書きますと、まず、レンズは出来るだけディストーション(歪曲収差)が少なく、周辺星像がシャープなものがよいです。あまり歪曲が大きいと、Photomergeできれいに合成できません。それから周辺減光も出来るだけ画像処理しやすいレベルに補正できるF値まで絞るとよいでしょう。だいたい2段くらい絞れば、周辺減光はかなり改善されます。参考のために下に撮って出し画像を掲載します。使用したシグマ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMは開放F2.8ですが、F5まで絞るとほとんど周辺減光が感じられないくらいの元画像が得られます。周辺星像もシャープですし、歪曲もほとんどないので、モザイクに最適なレンズのひとつです。撮影の時に重ねる量は、レンズによって大きく変わってきます。作例くらいの性能があれば横方向で20%くらいあれば問題ないでしょう。周辺に難があるレンズは撮影効率が下がりますが、重ねる量を多くしましょう。撮影した画像はフラット補正と処理ソフトの周辺減光補正を駆使して、出来るだけ背景をフラットにしてください。それぞれの背景がほぼ同じ調子になるように仕上げて、Photomergeで合成します。モザイクで意外と難しいのが広角レンズです。高級なレンズでも歪曲が大きく、星像も崩れます。光害カブリを取り除くのも至難の業です。歪曲が少なく明るい標準レンズ以上で始めるのがよいでしょう。
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カリフォルニア星雲の撮って出し画像です。F2.8をF5まで絞って、周辺減光がかなり改善されてます。これくらいなら画像処理ソフトで四隅を持ち上げてやれば、事足りますね。話しは変わりますが、イメージセンサー手前のフィルターが汚れていたので、撮影前に掃除しつもりだったのですが、ご覧のように右端と右下に大きな影が写っていました。帰ってからチェックするとフィルター面のホコリではなく、拭きムラのようなスジが残っていました。さすがにイメージセンサーはかなり微妙なムラまで写してしまいます。綿棒をやわらくほぐしてムラにならないように優しく拭き上げて、最後にエアダスターで軽く吹き飛ばしました。次は大丈夫でしょう。なお、ムラがあっても、その状態でちゃんとフラットを撮って補正すれば消せます。オマケは強引に炙ってモクモクさせた画像です。
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私個人としては、一番上の画像くらい背景が黒く締まっていた方が好みなんですが、最近の分子雲ブーム?に合わせて、これくらいトーンカーブを持ち上げた画像もいいかもしれないですね。
 
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