パソコンのモニターは正しく調整してますか?
「パソコンのモニターなんて買ったときにつないだままだよ。」なんて人も多いと思います。意外と重要なポイントだったりしますので、天体写真の画像処理をする前に、正しく調整されているか確認してみましょう。Windows7や10には基本的な調整が出来るツールが備わっています。まず、それを使って調整してみましょう。ツールは、「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」→「ディスプレイ」→「色の調整」で起動できます。ガンマ、明るさ、コントラスト、色合いをご確認ください。
基本的な調整が終わったところで、上のグレースケールをクリックして拡大してご覧ください。上段が5%刻みのスケールで、下段は明部と暗部のそれぞれ10%の範囲を2%刻みにしたものです。ちゃんと段階的に表示されてますか? もしチャートの明部が飛んでしまっていたり、暗部が真っ黒に潰れてしまっているようなら、モニターの「明るさ」「コントラスト」を微調整して、きっちり表示されるようにしてください。それから、色カブリがあるとグレースケールが着色して見えることがあります。それも直しましょう。モニターの性能によっては、調整してもきれいに表示されないかもしれません。分子雲や星雲の淡い部分の炙り出しは、なるべく正しく調整されたモニターで行いたいですね。
パソコンに搭載されたグラフィックカードによっては、ドライバのセットアップ時に専用のツールも一緒にインストールしてくれるものがあります。このツールでも調整できます。参考画像はnVIDIAのものですが、これで「明るさ」「コントラスト」などを調整できます。
モニターによっては複数の表示モードを記憶させておくことができる機種もあります。正しく調整された状態が、普段使いにはちょっと眩しく感じるようでしたら、目的によってモードを切り替えて使うのも便利です。
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