ビクセン三脚アダプターをGTIZO 5型で使う。
カメラ用三脚としては強度が高く、ポタ赤での使用にお勧めできるGTIZO 5型システマチック三脚ですが、トップレートの表面に貼ってある樹脂製の緩衝材は精密な天体追尾にはない方がいいとう、ユーザーさんからのご指摘にお応えして、ビクセン三脚アダプターを使った「裏技」をご紹介します。
トッププレートには樹脂製の円盤が貼ってあります。一般撮影では取り付ける機材の底面に傷が付かなくてよいのですが、天体撮影ではなるべく「柔」な部分をなくしたいですね。
そこで、ビクセン三脚アダプターの出番です。「何でビクセン?」とお思いでしょうが、実はこのパーツの直径がGTIZO 5型のトッププレートと同じなんです。もうお気づきですね。これを勘合に使うのです。極軸微動ユニットにビクセン三脚アダプターを取り付けます。
こんな感じになります。これでGTIZO 5型三脚に取り付けられます。極軸微動ユニットのボトムプレートの方がちょっと大きいのがミソで、GTIZO三脚からの脱落防止になります。
ピッタリですね。GTIZO 5型をお使いの方は、ぜひご検討いただければと思います。
こんな「裏技」を思いついたのは、ユーザーの作例ページで有名なHUQさんと別件でやりとりしていたときに、HUQさんから「極軸微動ユニットをGTIZO 5型三脚にダイレクトに取り付けたい」と要望をいただきました。何か方法はないかとあれこれ思案していたときに、GTIZOのトッププレートとビクセン三脚アダプターの直径が偶然にも同じだったことに気づいて、試してもらったところ、とても具合がよいとのことで、ブログに書かせていただきました。そんなわけで、上の写真はHUQさんが試した時の画像をいただいたものです。
話は変わって、今日は「月面X」が見られる日です。日没後、すでに見え始めていると思いますので、早めに準備してご覧ください。過去に私が撮影した月面Xはこちらで。
19時現在、東京では薄雲がかかっています。頑張れば写せるかもしれせんが、なんだか気合いが入らないので、撮影は止めておきます。上の画像は、200mm望遠+1.4倍テレプレス、EOS 6D ISO3200で手持ち撮影です。
http://www.unitec.jp.net/
« 月齢5.8、好シーイング。 | トップページ | 月齢10.8。 »
「その他」カテゴリの記事
- 【新刊】成澤広幸氏の「星空撮影塾」完全保存版(2024.10.10)
- SWATで自動導入やディザリング撮影が可能に(2024.08.19)
- 【修正版】大気差グラフ(2024.07.16)
- SWATユーザー丹羽雅彦さんの個展のご紹介。(2023.07.31)
- SWATで自動導入!? これは画期的アイデア!(2023.06.30)
「パーツ」カテゴリの記事
- アルカスイスアタッチメント、新発売!(2024.05.02)
- 極軸微動ユニット2、新発売!(2024.04.29)
- アリミゾキャッチャーローレットクランプ仕様に六角穴追加。(2021.03.09)
- AS回転ユニット、新発売。(2020.10.11)
- アルカスイスレール、新発売。(2020.10.09)
「ワンポイントアドバス」カテゴリの記事
- 【修正版】大気差グラフ(2024.07.16)
- SWAT-350V-spec Premiumレビュー動画のご紹介。(2021.11.17)
- Premium仕様に搭載される新たな駆動モード。(2021.04.25)
- 撮影画像からPモーションを計測してみよう。(2021.01.17)