ボーグ71FLによるM78、LDN1622付近。
●M78、LDN1622付近
2017年12月22日21時49分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72× 合成焦点距離 288mm/F4.1 IDAS LPS-D1フィルター キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO3200 90秒露出×110枚 120秒露出×31枚 合計141枚コンポジット 高輝度部分に短時間露出を合成 SWAT-350ノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 撮影地 山梨県上野原市
私の手もとにある55FL、71FL、107FLのボーグ三兄弟の真ん中、71FLに0.72×レデューサーを追加すると、焦点距離288mm F4.1の明るく使いやすい光学系になります。特筆すべきはそのシャープさで、星像は極めて鋭く、周辺までほとんど崩れません。サイズ的にもSWAT-350と相性抜群の組み合わせとなります。さて、今回はM78とLDN1622の両方を構図に収めました。LDN1622はバーナードループを挟んでM78のちょうど反対側に位置する暗黒星雲で、大きさも同じくらいです。漆黒のLDN1622、赤いバーナードループ、青白いM78に加えて、黄色い星が密集する散開星団のNGC2112も華を添えて、とても美しい領域となっています。撮影はボーグ107FLをオートガイドする傍らで、もう一台のSWAT-350に71FLを搭載し、高感度短時間露出多枚数コンポジット法で行いました。気軽なノータッチ追尾です。撮影中、徐々に気温が下がってきましたが、ピント移動も少なく、あまり神経質にならなくてすむのは、精神的に楽です。それでも念のため途中2回ほどピント合わせをやり直しました。F4.1で4時間近い露出ですが、分子雲の描出はイマイチ。光害の残るこの地では、対光害フィルターを併用しても、さらなる露出が必要なようです。
撮って出しはこんな感じです。
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