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2018年3月

2018年3月28日 (水)

月齢9.0、好シーイング。

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■撮影データ
2018年3月26日21時18分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO800 1/50秒×30枚コンポジット 高輝度部にISO400 1/50秒×15枚コンポジットをHDR合成 RegiStax6 Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
一昨日の月です。高気圧に覆われて予想通り好シーイングに恵まれ、切れ味の良い月面が得られました。いつもは決まった一定の露出の画像をレベル調整して欠け際の暗い分を持ち上げて合成してましたが、今回は欠け際に露出を合わせた画像を別途撮影してHDR合成しています。参考にHDR合成前の画像を下に掲載します。手間はかかりますが、欠け際のノイズ悪化を抑えられトーンも滑らかになるので、高画質を狙うときには有効な手法です。普段のシーイングなら面倒なので、やらないですけど。(笑)
 Photo_2この二枚をHDR合成して作品のベースにしています。
 
この日はシーングが良かったこともあり、久しぶりにノートパソコンを引っ張り出して、CMOSカメラでも動画を撮りました。欠け際の見所をいくつか撮影したのでご覧ください。
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●クラビウス
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●ティコ
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●コペルニクス
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●アルプス谷付近
 
■撮影データ
2018年3月26日20時48分~ ボーグ 107FL+PL10mm QHY5III290C C-MOSカメラ ゲイン66~69 1/15~1/30秒露出 1分~1分半撮影 SWAT-350で自動追尾 AS2で15%スタック RegiStax6とPhotoshopで画像処理 撮影地 東京都目黒区
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気象庁ホームページより転載、26日午後9時の天気図。
 
http://www.unitec.jp.net/

2018年3月26日 (月)

月齢8.0、好シーイング。

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■撮影データ
2018年3月25日21時02分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン+ケンコー3×テレプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400 1/50秒×25枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区
 
昨夜の上限の月です。春らしくシーイングの良い日が増えてきました。昨日も常に小刻みな揺れがあるものの、じっと見ていると時折「ピシー」と落ち着く瞬間があり、そんな時はゾクッとする切れ味で微小クレーターが見えます。移動性高気圧の西側に入って等圧線の間隔も広いとシーイングのよいことが多いです。北日本を覗いて、ここ数日はそんな気圧配置で好シーイングが期待できるかも。月惑星を高拡大で狙うチャンス。ぜひ望遠鏡を向けてみましょう。
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気象庁ホームページより転載、25日午後9時の天気図。
 
http://www.unitec.jp.net/

2018年3月22日 (木)

SWAT-310モニターレポート。

Swat310

4月10日に発売が迫った「SWAT-310」。先行でモニターユーザー様に試用いただき、その感想をレポートしていただきました。以下は愛媛県にお住まいのHY様よりのご報告です。HY様、どうもありがとうございました。
 
【SWAT-310ユーザーレポート】

▽追尾精度
肝心の追尾精度ですが、十数回測定して平均±7秒角弱でした。開始位置を90度ずつズラして、4ポイントで測定しています。購入後エイジングをすることなく、いきなり測定したのですが、1回目と2回目は±10秒角を超過していました。これは統計的には有り得る数値で、おかしなものではないと思います。3回目以降、追尾は安定し、±5.0~8.6秒角の中で推移しました。なお、今回は実際の星ではなく下のページの方法で測定しています。
http://www.asahi-net.or.jp/~tj2h-ymd/articles/001.htm

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観望地で実際の星を使って、Pモーションを撮影しましたので、その結果もご報告します。ズレの状態をよく見たかったので、極軸を西へ3度か4度ズラし、赤道上南中直後辺りの位置で写しています。APS-Cのボディに焦点距離180mmのレンズを付け、412秒間露出しました。画素当たりの角度は約5.5秒角です。ウォーム一周でピークtoピークが2ピクセルですので、PEは±5.5秒角となります。天体実写だとPモーションの動きは、非常に見え難くなっています。

Dsc_61741 
▽機能・操作性
操作はオーソドックスでわかりやすく、特に迷うことはありませんでした。設置や操作に支障が出ない位置に、スイッチや端子が設けられていると思います。極軸は滑らか、かつトルク感たっぷりに粗動できるため、操作に心理的なストレスがかかりません。クランプを絞めこんだ時のズレも非常に小さなものです。無造作にクランプを締めた際の、赤緯側(Y軸)のズレを計ってみましたが、1分角程度でした。これはPolemaster等で極軸を出す際、精度面で効いてくると思います。赤経目盛については、私の場合、おそらく御社が想定しているのとは、違った使い方になるかもしれませんが、非常に便利なものだと思います。実際に星空を見なくても、粗導入が可能となりますので、撮影開始までの時間が短縮でき楽になります。
細かいところでは、覗き穴が両側端部にあるのはありがたいです。自分の効き目や、機材の取り付け状態に合わせて覗くことができます。それと背面にM6のネジ穴があるのも重宝します。
 
▽強度・剛性
筐体はダンピングが効いており、振動等は相当程度遮断できていると思います。脚径30mm位の三脚と、ストーンバッグ・錘を組み合わせれば、十分に安定して運用できると思います。
 
▽その他
オプションのアルカスイスキャッチャーについては問題無く、しっかり固定できました。ただし、締め込み時にトルク感は無いです。このあたりは好みの問題かもしれません。溝がオフセットされているので、落下防止ピンを取りつけたプレートを挟む場合、注意が必要です。プレートがクランプより短いと、クランプの溝の肩辺りに傷が付きます。私は確認せず取り付けたものですから、早速傷付けてしまいました。もっとも傷が付いても、機能的には問題ありませんが。
ブログで紹介されている昇圧ケーブルを使ってみましたが、問題なく使用できました。ただ少し緩いです。
 
▽まとめ
200mm以下であれば、オートガイドをすることなく、気軽に撮影したいものですが、今までポータブル赤道儀の追尾誤差に苦しんできました。追尾精度を明示している製品もありましたが、満足できるものではありませんでした。はっきり言って、追尾精度(カタログ値)がデタラメでした。また精度は明示していないものの、ウォーム部分の仕様と実精度が全く整合していない製品もあります。SWATシリーズは高価ですが、安価な製品と比較した場合、値段の高低には理由があるものと納得しました。
 
■係より
以上、モニターユーザー様の詳細なレポートでした。追尾精度測定では、場所を変えて、20回近くも計測されています。私どもの実測の最終検査では、しばらく恒星時追尾させてから数回測定して合否を判定しています。これほど丁寧には測定しておりませんので参考になりました。まとめにもありますように、この業界の追尾精度表記はいい加減なものが多く、それを信じて購入したものの「50mm標準でも流れる」と気づいて、SWATに乗り換えたユーザー様が何人もいらっしゃいます。まずはご自身の赤道儀の追尾精度を知って、それに適応した無理のない焦点距離で撮影に臨めば失敗カットを量産することもなくなると思います。簡単な追尾精度の測定はこちらこちらをご覧ください。
 
http://www.unitec.jp.net/

2018年3月20日 (火)

SWAT-310、4月10日新発売!

Swat310image

SWAT-310 4月10日新発売!
たいへんお待たせしました。SWAT-300の後継として開発されたSWAT-310が、いよいよ4月10日に発売されます。外観は上級機のSWAT-350とソックリですが、「赤経恒星時目盛環」を採用したことが大きな違いとなっています。赤経恒星時目盛環は、目盛環を基準星で合わせれば、以後恒星時運転させている限り、常に正しい赤経座標を表示し続けるものです。目盛環を省略した赤道儀も増えていますが、ユニテックではあえて赤経恒星時目盛環にこだわって開発しました。SWAT-310の場合、赤緯にも目盛環付きの「回転ユニット」を使っていただくことで、目盛環を見ながら目的天体の座標に合わせれば、いとも簡単に導入できるようになります。特に暗い彗星などの天体を目盛環だけで導入できる便利さは、最大のメリットと感じることでしょう。また、モデルチェンジにあたって、極軸のベアリング構成を見直し、新たに外径62mmの大型ベアリングとスラストベアリングを追加。耐荷重性能をSWAT-300の8kgから約10kgへと向上させています。追尾精度はこれまで同様、全機実測にて±7秒角前後を保証。最近の極めてシャープな光学系でも焦点距離200~300mm程度までならノータッチ追尾が可能です。もちろん、長焦点撮影ではST-4互換のオートガイダーに対応していますので、撮影の幅が大きく拡がります。
 
目盛環による導入精度は、200mmクラスの望遠レンズなら、ほぼ中央付近に捉えることが可能です。導入後、試写して微調整すれば、効率のよい撮影を実現します。私がテストした結果では中心から1度以内のズレで導入できました。下に180mm望遠を使って目盛環導入したサンプル画像を掲載します。参考のため位置の微調整は行っていません。バラ星雲、カモメ星雲、M35散開星団と順に導入しました。これくらいの精度で写野に捕らえることができます。
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●バラ星雲
2018年3月17日20時25分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 DG  絞りF3.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO1600 90秒露出×9枚コンポジット SWAT-310でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
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●カモメ星雲
2018年3月17日20時47分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 DG  絞りF3.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO1600 90秒露出×9枚コンポジット SWAT-310でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 M35

●M35
2018年3月17日21時07分~ シグマ APO MACRO 180mm F2.8 DG  絞りF3.2 キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO1600 90秒露出×9枚コンポジット SWAT-310でノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
自動導入がなくても、赤経恒星時目盛環ならとても簡単に天体導入が可能です。高速でモーターを回して追尾の要であるウォーム周りに負担をかけることもありません。ポータブル赤道儀では世界初の機能と思います。ユニテック SWAT-310、まもなくデビューです。
 
SWAT-310 4月10日発売
  追尾精度±7秒角前後、赤経恒星時目盛環搭載、耐荷重量約10kg
  希望小売価格 115,000円 (税別)

※初期ロットは台数を絞っているため売れ行きによってはすぐに品切れになる恐れがございます。早めに入手されたいお客様は、販売店様にご予約をお勧めします。 
 
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2018年3月18日 (日)

富士フイルムX-T2によるM42オリオン大星雲。

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●M42オリオン大星雲
2018年3月17日19時27分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 富士フイルム X-T2 ISO1600 4分露出×24枚コンポジット Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 撮影地 千葉県大多喜町 ※下は拡大トリミング
 
昨夜の関東地方は房総と北関東の一部が夜半頃まで晴れ予報ということで、いつもの房総へ出向きました。今回はユーザーのフォトギャラリーでおなじみの蒼月さんと上村さんのお二方とご一緒させていただきました。お二人はいつも朝霧や天城高原、みずがき湖などで撮影されているそうですが、生憎、昨日は西の方の天候がイマイチで、晴れを求めて房総への出撃となりました。
さて、私は富士フイルムさんから、天体のテスト撮影依頼を受けていたX-T2で初めて撮影しました。対象は、もうシーズン最終盤のM42オリオン大星雲です。ノーマル状態での赤の写り具合のチェックも兼ねています。結果は上の画像の通りで、とてもよく写ります。通常の彩度アップと軽い強調でこの赤の写りです。機能的にも15分までの露出やインターバルタイマーが内蔵されていて天体撮影にとても便利。逆に改善をお願いしたい点もいくつかあって、タイムの露出時間をもう少し細かく設定できるようにして欲しいほか、ライブビューの拡大率アップ、インターバルタイマー開始時刻の秒単位の設定、露出中液晶表示オフで節電など。私が気づいてないだけで、設定できることもあるかもしれませんが、これらはいずれもファームウェアで対応できそうです。富士フイルムさんに伝えますので、天体ファン向けにぜひとも改善してもらいたいです。ノーマルでこの写りですから、ファームウェアアップデートで対応できたら、ぜひ欲しいカメラの一台になりました。
 
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2018年3月16日 (金)

ボーグ107FLによるM97ふくろう星雲とM108銀河。

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●M97ふくろう星雲とM108銀河
2018年3月10日21時55分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 3分露出×26 Photoshopで画像処理 SWAT-310+M-GENによる1軸オートガイド 撮影地 千葉県大多喜町 ※拡大トリミング
 
春は銀河の季節ですが、どれも小さくて、ポタ赤と小口径にとっては手ごわい相手ばかりです。ただ、しし座のトリオ銀河M81M82マルカリアンチェーンのように、すぐ近くの別の天体と一緒に写せると、小口径でも面白い対象になります。今回はその一例でM97ふくろう星雲とM108銀河のツーショットです。北斗七星のひとつ、おおぐま座β「メラク」のすぐそばですから導入は簡単です。
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北斗七星の周りは多くのM天体が集まっています。それぞれ、個性的ですので、ぜひお楽しみください。
 
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2018年3月14日 (水)

ボーグ107FLによるM1かに星雲。

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●M1かに星雲
2018年3月10日20時21分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO3200 3分露出×21 Photoshopで画像処理 SWAT-310+M-GENによる1軸オートガイド 撮影地 千葉県大多喜町 ※拡大トリミング
 
先週の土曜日は発売が迫ったSWAT-310のテストを兼ねての遠征でした。モニターユーザーのテスト結果も集まり始めており、特に問題点はなく、このまま発売になりそうです。今回、いつもSWAT-350に載せている主砲のボーグ107FLをまるまる載せ替えての一軸ガイドですが、取り回しも追尾もまったく問題なくこなしてくれました。さて、撮影対象はM1かに星雲です。フィラメント構造がよく写っています。輝度が高いので、比較的簡単に写せます。

※SWAT-310は来月上旬に発売できそうです。もうしばらく待ちください。
 
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2018年3月11日 (日)

シグマ 50mm F1.4 Artによる北斗七星。

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●北斗七星
2018年3月10日22時24分~ シグマ 50mm F1.4 DG Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO1600 60秒露出×57枚コンポジット 高輝度部分に短時間露光を合成 SWAT-350でノータッチ追尾 FlatAidePro、Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
昨夜の房総は事前のGPV予測で夜半くらいまで晴れそうということで、出かけてきました。観測地に向かう高速道路を走行中、木更津の先くらいからドン曇りになり、本当に晴れるのか心配になりつつも、いつものダム湖へ向かいました。5時半頃に到着。空は徐々に晴れてきてます。機材を設置し終わる頃にはすっかり快晴になりました。風も弱くて、絶好の撮影条件となりました。主砲のボーグ107FLとシグマ50mm Artの二台体制で臨みましたが、機材のテストも行ったため、収穫は少なめでした。天気はGPV予測が見事に当たって、23時半頃に曇が出てきたため撤収となりました。さて、画像は誰が見てもすぐにわかる北斗七星です。50mm標準レンズにピッタリの画角で、初心者の撮影対象としてお勧めです。解像度の高いレンズなら周囲の微小なM天体の形状がわかります。
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このエリアは銀河の宝庫です。50mm標準レンズでもたくさんのM天体が写ります。上は元画像からの切り出しです。M101回転花火銀河とM51子持ち銀河は渦巻き状形までわかりますね。
 
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2018年3月 9日 (金)

ボーグ107FLによるM51子持ち銀河。

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●M51子持ち銀河
2018年2月12日1時07分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 3分露出×9枚 FlatAide、Photoshopで画像処理 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド 撮影地 千葉県大多喜町
 
2月11日の夜、クリスマスツリー星団を撮影した後は、M51子持ち銀河に狙いを定めました。生憎、晴れたり曇ったりで、それも曇ってる時間の方が圧倒的に長く、4時過ぎまで追い続けましたが、使えるカットは3分露出でわずかに9枚のみ。3時間粘って30分にも満たない総露出でした。ISO3200ですからノイズも多く、画像処理でごまかしました。この対象は改めてじっくり撮りたいと思います。話は変わりますが、房総半島は東京や千葉などの大都市の光害を大きく受けて、北西から北は天頂近くまで影響があります。この日は多くの雲に覆われて、たまたま窓が開いたように晴れた部分が現れ、その空は、ぐっと暗くて、背景と星とのコントラストがいつもより高く感じました。おそらく東京の上空も雲に覆われていて、光害をカットしてくれているのだと思います。M51の位置も光害の影響をそれなりに受けるのですが、たまたま雲間から撮れたカットはものすごくコントラストがよくて、長野の山の上にでも行ったかのような画像が得られました。その時の画像と光害を受けてるときの画像の比較を掲載します。
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まったく同条件で撮影と処理をしたノートリ画像と部分拡大です。それぞれ一枚物です。房総の北の空では、光害のあるなしでこれくらいの差が出ます。光害の影響を受けていても総露出時間を長くすれば、条件のよい空で撮った画像に迫ることができます。大都市圏にお住まいの方も近場で気軽に天体撮影を楽しんでいただけたらと思います。
 
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2018年3月 7日 (水)

シグマ 50mm F1.4 Artによるしし座。

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●しし座
2018年2月18日1時28分~ シグマ 50mm F1.4 DG Art 絞りF2 キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO1600 60秒露出×34枚コンポジット SWAT-350でノータッチ追尾 FlatAidePro、Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
風が強かった先月17日の夜、50mm標準で最後に撮影したのがしし座です。強風のため、30分ちょっと露出したところで撤収しました。この日は夜が更けるとともに風がどんどん強まる感じで、普段なら光害も落ち着いて一番美味しい時間帯にも関わらず、もうやる気が出ませんでした。それでも、このところのブログでご紹介した135mmや14mmの作例が撮れたのはよかったです。長焦点で臨んでいたら、一つの作品も仕上げられなかったかもしれません。気象状況に合わせて臨機応変に対応するのが、遠征を無駄にしないコツと思いました。さて、春の訪れを感じるしし座ですが、星座の形は美しく、50mmの画角にピッタリです。個別の天体としては、200mmくらいまでの短焦点に適した対象が見あたらず、ちょっと寂しい感じです。このエリアは天の川から離れて、深宇宙を見通せることから、どこを撮っても小さな銀河が写ってきます。500mmクラスになると、名所のM65、M66、NGC3628三つ子銀河やM95、M96などの銀河を楽しめるようになります。500mmでも個々の銀河を拡大撮影するには、ちょっと物足りないですね。しし座の他、春の星座のおとめ座、かみのけ座、りょうけん座、おおぐま座、うしかい座、てんびん座などは、極端な話、どこを撮っても銀河が写ってきます。それを星図と見比べてみるのも楽しいものです。特に銀河団と呼ばれるエリアはものすごい数の銀河が写りますので、ぜひレンズを向けてみてください。
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ピクセル等倍でM天体のエリアを切り出してみました。50mm標準でもハッキリと存在を確認できます。シグマ 50mm F1.4 Art恐るべし…
  
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2018年3月 4日 (日)

CP+2018、ボーグブースは大盛況でした。

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CP+2018も幕を閉じました。SWAT製品を展示していただいたボーグブースは連日の大盛況で、ボーグ製品の注目度の高さは特筆ものでした。私は初日と三日目にお手伝いさせていただく予定だったのですが、あまりの賑わいに急遽本日も午後3時から応援に駆けつけました。とてもありがたいことに、すでにSWATをお持ちのユーザー様が何人もお声をかけてくださって、心から感謝しております。来客多数で、あまりお話しもできず、本当に申し訳けございませんでした。さらに、これからSWATを購入予定のお客様も多数おみえになり、本気の質問も多く、精一杯対応させていただきました。足をお運びいただいた皆さま、どうもありがとございました。これからもSWATとボーグをよろしくお願いします。
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実績充分なSWAT-350はボーグ鏡筒と抜群の相性です。
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ボーグさんで企画中のφ115カーボン鏡筒。開発中のレデューサーと組み合わせて最高の性能を発揮します。
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ボーグ107FLと90FL用の大口径EDレデューサー。420mm/F3.9まで明るくなるほか、中判対応のイメージサークルなので、35mmフルサイズなら周辺までシャープな星像と充分な光量を確保します。
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魅惑のセンサーサイズ、フジGFX50S用とペンタックス645Z用のカメラマウントを開発中。天体写真に新たな風を吹き込む予感…

そして、一部の熱烈なファンのご要望にお応えして、綺麗なお姉さんシリーズです。(笑)

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富士フイルム。
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キヤノン。今年は忙しすぎて、他のブースを回ってる余裕がありませんでした。来年頑張ります!
 
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2018年3月 1日 (木)

CP+2018開催中!

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本日より4日(日)まで、パシフィコ横浜でCP+2018が開催中です。今年のボーグブースは例年の手作り感が弱まって、黒基調でカッコよくデザインされてます。場所も会場のど真ん中あたりで目立ってます。ご来場の際は、ぜひ足をお運びください。SWATも写真の通り、ずらりと並んで皆さまのお越しをお待ちしております。
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本日のボーグブースには天文界の超有名人が勢揃い。左からプロカメラマン飯島裕さん、関西のレジェンド吉田隆行さん、星ナビ編集長の川口雅也さん、胎内星まつりでいつもお世話になっている沼澤茂美さん、月面写真と地質学の白尾元理さん。飯島さんと吉田さんはSWATユーザーでもあります。白尾さんとは30年ぶりぐらいにお会いしました。こんなメンバーが揃うなんて、ボーグの力はすごいです。
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もう一つ大注目なのが、シグマ Artラインの新製品、105mm F1.4 Artです。下はシグマの山木社長(左)と105mm開発陣のお二人。なんと二人はバリバリの天文ファンで、今回の105mmもポートレイトはもちろんですが天体撮影を意識した完璧な収差補正を目指したそうです。これは性能が期待できますね。
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シグマの山木社長と天文リフクレクションズの山口さん。山口さんはツイッターで山木社長に突撃したそうなので、社長も覚えていてくれました。(笑)
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最後は、素敵なお姉さん。このコーナーのファンの皆さま、すみません。今回はボーグブース向かいのSIRUIさんのモデルさんだけです。(笑)
 
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