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2019年9月

2019年9月28日 (土)

シグマ40mm F1.4 Artによる夏の大三角。

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●夏の大三角
2019年9月26日21時03分~ シグマ 40mm F1.4 Art 絞りF2.8 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 120秒露出×35枚コンポジット+高輝度部に短時間露光をHDR合成 SWAT-350(V-spec β版)によるノータッチ追尾 ステライメージ7、FlatAidePro、Photoshop CC、撮影地千葉県大多喜町
 
このところ秋の長雨シーズンとあって、ぜんぜん晴れてくれません。結局、今年の夏もほとんど天気が悪かった感じですね。そんな状況ですが、おとといの夜は大陸からやってきた移動性高気圧に覆われて、久しぶりの快晴予報。平日でしたが、このチャンスを逃すと、いつまた撮影に行けるかわからないので、気合いを入れて房総半島へ出撃しました。結果は大正解で、薄明開始まで雲ひとつない快晴が続き、透明度もまずまずで頑張って来てよかったと思わせる星空でした。ただし翌日の午前中は仕事になりませんでした。(笑) さて現地到着後、まず撮影したのが「夏の大三角」です。50mm標準レンズだと構図がちょっと厳しいので、もう少しワイドな40mmで狙いました。これがジャストフィットといった感じで、とても具合がいいです。はくちょう座の北アメリカ星雲からサドル付近の散光星雲、網状星雲、アルタイル方向に続く天の川と小さないるか座がちょうどよく収まりました。今シーズン最後の夏の大三角です。
 
M27

40mmレンズですが、拡大するとM27亜鈴状星雲の形がわかります。ビックリです。さすがにM57は小さすぎて確認できませんでした。
 
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2019年9月20日 (金)

星をもとめて2019に参加します。

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今週末22日に京都南丹市で開催される関西最大の天文イベント「星をもとめて2019」に外山電子さんと一緒に出展いたします。今年も天気はイマイチのようですが、そんな天気だからこそ、るり渓で盛り上がりましょう。ユニテックでは精度を極めた新製品SWAT-310V-specを展示します。外山電子さんは胎内で好評だった1万倍速のSWATを展示するそうです。 さらに昨年同様、安価なノーブランド(傷、汚れありの中国製)のアルカスイスパーツの即売も予定しています。ぜひSWAT®ブースにお立ち寄りください。なお、協栄産業さんのブースでSWAT-350の訳あり品を10%OFFにて販売します。こちらは早い者勝ちですので、よろしくお願いします。
 
■協栄産業さんの特設ページはこちら。→ https://www.kyoei-osaka.jp/hpgen/HPB/entries/397.html

■星をもとめて公式ページはこちら。→ http://www.hoshimoto.jp/
 
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2019年9月19日 (木)

ハーモニックドライブ本体のモーションはいかに。

   HarmonicdrivemotorHarmonicdrive

外山電子さんのご協力で減速ギアにハーモニックドライブを使用したモーターを入手しましたので、早速モーター本体のモーションを測定してみました。弊社の測定器による結果が上のグラフになります。青とピンクのラインがハーモニックドライブで、単純にSWATの一周期に合わせて7分間弱を2回分です。実際には30回ほど測定していて、突発的に±30″程度なこともありましたが、 だいたい±15″程度で安定する感じです。グラフは安定したときのモーションです。細かいギザギザのモーションはこの個体特有のものかどうか不明ですが、常時±5″程度のふらつきがあります。このモーターに直接カメラを載せるなら、焦点距離100mmくらいは安心してガイドできそうな感じです。細かいギザギザは焦点距離500mmを超えると影響を受ける量ですが、シーイングが悪いと同じくらい動くので星像が多少膨らむ程度かもしれません。オートガイドすれば安心でしょう。以前、噂に聞いていたよりもずっとよい結果でした。このモーターを使えば、簡単に±15″という高精度が出るのですから、なかなか立派なものです。問題はお値段で、テストに使ったこのモデル(モーターはオリエンタル製)は、一個75,000円もします。このモーターが使えると赤道儀を作るのがとても簡単になるんですが、赤道儀自体も相当高価になってしまいますね。それから周期性のない大きなモーションと細かいギザギザのモーションの補正をどうするか考えないといけないですね。もう少し低価格なハーモニックモーターが出ることを期待しましょう。ちなみにグラフの黄色と紫色のラインはまもなく発売のSWAT-350V-specのPモーションです。この個体は±4″ほど出ています。こちらにもぜひご期待ください。


※ハーモニックドライブの測定結果(回転方向はCCW)はこの個体一個を測定しただけですので、すべてが同じくらいとは保証できません。また計測は無負荷で行っております。負荷をかけた場合にモーションがどう変化するかは試してません。
  
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2019年9月 7日 (土)

目盛環の仕様変更について。

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SWAT-350と回転ユニットの目盛環の色を変更します。これまでは画像の奥の方の目盛環のように緑色でしたが、これからは手前のように白くなります。この変更は作り方の違いによるものです。従来は機械彫刻で刻まれており、刻んだ目盛りに緑の塗料を入れてました。新しい目盛環はレーザー彫刻という方法になりまして、黒アルマイトした材料の表面をレーザーで削るようにして刻み、目盛りは素材のアルミの色が出てきます。レーザー彫刻といっても傷が浅いので塗料は入れられず、そのため色は白になります。今回は依頼していた機械彫刻の職人さんが高齢で引退されるためです。日本の物づくり現場の熟練職人がどんどん減ってしまい、匠の技というのも風前のともしびのような感じです。お付き合いのあった職人さんが一人、二人と、どんどん減っていくので、寂しい限りですが、これも時代の流れで仕方ないことですね。そのような事情で、SWAT-350と回転ユニットの目盛環は、徐々に新型に入れ替わっていきます。現在、両方の仕様が流通してますが、特に管理してませんので、どちらがお手もとに届くかは時の運となります。どうぞ、よろしくお願いします。なお、SWAT-310は機械彫刻の在庫がまだ残っているため、しばらくは緑のままです。なくなり次第、レーザー彫刻となります。
 
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