C/2019Y4 アトラス彗星。
●C/2019Y4アトラス彗星(彗星核基準、トリミング)
2020年3月21日22時19分~ ボーグ 72FL+レデューサー×0.72 + HEUIB-IIフィルター 焦点距離288mm F4 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 90秒露出×18枚 FlatAide、Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県大多喜町
この3連休は新月期の好天とあって、どこも賑わったのではないでしょうか。私も昨年9月以来、半年ぶりに遠征(近場ですが)して、SWATで撮影を楽しみました。秋からV-specの生産でずっと忙しく、ようやく撮影に出かけられるゆとりができました。撮影については、すっかり手順を忘れてしまっていて、難しいことをやるとポカしそうだったので、ノータッチと決めて出発しました。鏡筒は新製品のボーグ72FL。好評だった71FLの後継機とあって、性能は折り紙付きです。 さて、撮影したのは話題のC/2019Y4アトラス彗星で、上の画像は彗星核基準で約27分間分をコンポジットしています。左下に尾が見えている感じですね。ほぼピクセル等倍です。
●C/2019Y4アトラス彗星とM81M82(恒星基準、ほぼノートリ)
2020年3月21日22時19分~ ボーグ 72FL+レデューサー×0.72+ HEUIB-IIフィルター 焦点距離288mm F4 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 90秒露出×18枚 FlatAidePro、Photoshopで画像処理 SWAT-350V-specノータッチ追尾 千葉県大多喜町
こちらは恒星基準でコンポジットして、ズレた部分だけトリミングしています。ボーグ72FLにレデューサー×0.72を使いましたが、中心像は極めてシャープです。最周辺はやや流れますが、充分に許容範囲といえます。フラットは撮らなかったので、周辺減光はFlatAideProで補正しました。ご参考にJPG撮って出し画像と撮影システムを載せておきます。
実際に使ってみて感じたことですが、SWAT-350とボーグ72FLを組み合わせたノータッチ撮影は、使い勝手が抜群で、かなりお勧めできます。今回は、マルチ赤緯ブラケットでエルボータイプのドイツ式に組みましたが、カメラが本体や三脚と干渉しないので、長時間ガイドでも安心です。撮影時には極望は外しています。
※画像のSWAT-350は社内の機能試験機で製品版とは外観が異なります。
https://www.unitec.jp.net/
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