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2020年7月

2020年7月27日 (月)

惨敗…。

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昨日の日中は晴れたり曇ったりのよくわからない天気でした。晴れればネオワイズ彗星のラストチャンスかと思い、衛星写真やGPVとにらめっこしながら、天候の様子をうかがっていました。午後4時ころの予測では九十九里浜付近の21時前後は晴れとなっていて、可能性はあると判断。クルマで1時間半ですから、ダメモトで出かけることにしました。上の写真は到着時の様子。雲もありますが、青空も大きく広がっていて期待が膨らみます。
 
Neowise2
ところが、西の空では雷雲がどんどん湧いてきます。稲妻が走り始め、かなり怪しい状況に…。
 
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ソーシャルディスタンスを確保しながら恨めしく空を見上げる人々。ちなみに左は陣馬写真工業の土生さん、右は外山電子の外山さん、真ん中がわたくし加曽利です。この芸術的なシルエット作品を撮ったのはSWATヘビーユーザーの上村さん。土生さんと外山さんは堂々としてるのに、意気消沈して双眼鏡片手に猫背な私が対照的です。(笑) この堂々としたお二人はSWAT V-specを開発するうえで重要な仕事をしていただいてます。陣馬写真工業さんにはPICマイコンのプログラムやこの夏から稼働するピリオディックモーション計測プログラムの開発でお世話になっています。土生さんはプログラミングも得意ですが、もともと画像処理、画像解析の専門家です。それからご存知の方も多いと思いますが、外山電子の外山さんは日本電産コパル電子を勤め上げて定年退職し、今は夢(?)の年金生活者(羨)ですが、モーター制御についてはプロ中のプロで、ポタ赤から据え付け型の大型機まで複数の天体望遠鏡メーカーの駆動装置開発にもかかわった実績があります。SWATではPEC部分の技術的サポートをお願いしてます。この二人なくしてSWATは成り立たないほどの重要な存在です。

これで終わると寂しいブログになってしますので、土生さん渾身の固定撮影を二題どうぞ。
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ネオワイズ彗星です! 決して諦めない土生さんの姿勢が、この奇跡的な作品を生み出しました。(笑) あの状況で、彗星が写ったのは本当に奇跡です。おそらく関東で撮影できたのは土生さん以外いない(確証はないですが)のではないでしょうか。ただし、土生さん自身、作品の出来に納得できないとのことで、著作権は放棄するということです。ということで、昨日の惨敗の遠征レポートでした。
 
https://www.unitec.jp.net/

2020年7月20日 (月)

霞ヶ浦で撮るC/2020 F3 ネオワイズ彗星。

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●C/2020 F3 ネオワイズ彗星
2020年7月19日20時41分17秒~ シグマ 40mm F1.4 Art 絞り F2 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO400 15秒露出×21枚 Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 茨城県行方市
  
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●C/2020 F3 ネオワイズ彗星
2020年7月19日20時53分33秒~ シグマ 105mm F1.4 Art 絞り F2 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO400 15秒露出×87枚 Photoshopで画像処理 SWAT-350V-specノータッチ追尾 撮影地 茨城県行方市
 
北半球では久々の大彗星がまさに見頃(ちょっと過ぎちゃいましたが)を迎えていますが、生憎の梅雨空でまったく見ることができませんでした。昨夜は関東近郊でも晴れ間が広がり、ようやく話題のネオワイズ彗星を捉えることができました。残念ながらすべて薄雲越しの撮影で、本来の性能は発揮できませんでしたが、素晴らしく尾を引いた大彗星の片鱗を捉えることができました。いちばん上の画像は21枚コンポジットですから、そのままでは地上部分がぶれてしまいますが、水平線が平行になった一枚から地上部分を切り出して重ねました。梅雨明けしたら、もっとクリアーな空で撮影したいと思います。
 
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湖岸の駐車場には20人くらいの天文ファンが集いました。これからの季節、虫除けスプレーは必須です。
 
話しは変わりまして、SWAT-350V-specの生産状況です。梅雨入り前に20台ほどご用意しましたが、天文ガイドの記事で紹介された効果と思われるご注文が殺到して、あっという間に売り切れてしまいました。現在、バックオーダーとなっております。梅雨の間に10台ほど組み上げまして、梅雨明け後に実際の星で追尾テストしてから出荷します。順調にいけば8月上旬にはお渡しできる見込みです。店頭在庫していただいてる場合もございますので、お急ぎの方は各販売店様にお問い合わせください。
 
https://www.unitec.jp.net/

2020年7月 3日 (金)

これは楽しい60mmマクストフカセグレン。

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ユニテックとは何の関係もないですが、ちょっと面白い「おもちゃ」を見つけたので、ご紹介します。画像がそれで、口径60mmのマクストフカセグレンです。鏡筒のカバーがパカッと開いて中の構造がよくわかります。アイピースも側面が開いて逆ケルナー型?のレンズ構成なのがわかります。それだけならただの「おもちゃ」なんですが、それでいてけっこうよく見えるんですよ。付属の天頂プリズムはダハなので、正立像で楽しめますし、スマホ撮影用のアダプターも付いてますから、月や金星などの明るい天体撮影が充分に楽しめます。SWATに載せれば惑星撮影もできそうで楽しさらさに倍です。詳しくはこちらをご覧ください。
 
https://www.unitec.jp.net/

2020年7月 1日 (水)

ハーモニックドライブ機能試験用ポタ赤。

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ハーモニックドライブモーターを使った製品が数社より発売されてますが、ユニテックでもいろいろテストを始めました。追尾性能は以前のブログで計測したとおり、±15″程度とSWATと比べるとかなり劣ります。メリットは小型軽量なわりに耐荷重性が高いことと、大きな偏荷重で使用しても問題がないこと、バックラッシュが極めて小さいこと、モーターの応答性がよいことなどがあげられます 詳しくはこちらをどうぞ。デメリットは以前にも書いたとおり、モーター本体が異様に高価なことで、オリエンタルモーターの高級品(写真のもの)と組み合わせると一個75,000円もしてしまいます。他にモーションの周期性があるようなないようなPEC補正ができるか今のところ不明ですが、素の状態だと±15″の大きなモーションと常時±3~5″程度の細かいモーションがあります。ノータッチでは焦点距離135mm程度が精一杯。それより長いとオートガイドが必須です。短時間の細かいモーションがあるので、長焦点では露出を切り詰める作戦も難しいかも。 現状、赤緯体や3軸目に最適な印象です。このように長所短所両面を持ち合わせてますが、製作サイドの大きなメリットは、とにかく組み立てが簡単なことです。モーターにターンテーブルが直結ですから、ウォームギアのような調整も必要ありません。もう少し精度が良くて、価格が安ければそこそこ使えそうななモーターなんですけどね。さて、画像はそのハーモニックドライブモーターにテーパーアダプターをセットして、アルカスイス互換の回転ユニットとシンプルフォークDXを搭載して2軸化したテスト機です。こんな骨組みみたいな構造ですけど、剛性は意外なほど高いです。この点はさすがハーモニックドライブです。梅雨が明けたらいろいろテストして、製品化するか検討したいと思います。
 
https://www.unitec.jp.net/

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