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2021年4月

2021年4月26日 (月)

SWAT-350V-spec Premium、5月1日新発売。

Swat350vpimage
Frontpanel
Swat350vp
■スペシャルモード±2.8″ 、驚異の超高精度。複数の恒星時モードを搭載したPremium仕様です。

SWAT-350V-spec Premiumは高精度追尾で人気のV-specを極限までチューニングしたプレミアムモデルです。東西両偏荷重に対応したユニテック独自のPEC( Periodic Error Correctionの略 )を搭載し、荷重方向限定スペシャルモードの追尾精度はなんと驚愕の±2.8″前後を実現。ノーマルモードもV-specのスペシャルモードと同等の±4.5″前後を達成しました。SWAT-350V-spec PremiumはSWATシリーズのフラッグシップにふさわしい超高性能プレミアムモデルです。
SWAT-350V-spec Premiumは素材段階からこだわった製造方法を採用しています。まず、ウォームネジは研削後のエンコーダによる事前測定で、東西偏荷重時のモーション差が特に小さい優秀なウォームネジを選別。さらに長年培った匠の技ともいえる歯面研磨を一本一本丁寧に施して追尾精度を極限まで高めています。このようにPremium仕様のウォームネジは数十本に一本の割合でしか得られない貴重なものです。東西偏荷重の差が極めて小さいことは、通常起動(ノーマルモード)したときの追尾精度を高められます。そのため、Premium仕様のノーマルモードはV-specのスペシャルモードと同等の追尾精度(±4.5″前後)を保証しています。また荷重方向限定のスペシャルモードでは、実際の星での実写測定を行い、その結果をモーション補正にフィードバックする独自の手法を取り入れ、±2.8″前後という大型高級赤道儀並みの驚異の追尾精度を実現しています。
新機能としては、従来の「キングスレート」に加えて、天頂付近の追尾に適した「恒星時」と、キングスレートよりさらに遅くして低空の追尾に合わせた「低空モード」を搭載。より正確な日周運動の追尾とPremium仕様の超高精度によって、新たな次元の高品位天体撮影が可能になります。Premium仕様はクラフトマンシップにこだわったハンドメイドのスペシャルバージョンです。
 
SWAT-350V-Spec Premium 5月1日発売
追尾精度±4.5″前後、偏荷重方向限定スペシャルモード±2.8″前後、赤経目盛環搭載、耐荷重量約15kg
希望小売価格 218,000 円(税込239,800円)
※南半球回転につきましてV-specと同等の追尾精度となります。
※超高精度につき生産効率が上がらず、月産数台レベルでしか生産できないため、ご購入前に納期をご確認ください。
※詳細な仕様につきましては、こちらをご覧ください。
 
SWAT-350V-Spec Premium モニターユーザー募集のお知らせ
※モニターユーザーの募集は終了しました。どうもありがとうございました。
SWAT-350V-Spec Premiumをお得なモニター価格でご購入いただけるモニターユーザーを3名様募集いたします。お使いいただいたご感想やご要望などをメールにてお送りください。お送りいただいた内容はブログ等に掲載する場合がございます。(個人情報は掲載しません) モニター機については即納いたします。モニターご希望の方はメールにてお申し込みください。メールはこちらからどうぞ。
モニター価格 180,000 円(税込198,000円
 
従来モデルからPremium仕様相当への改造について
SWAT-350/330/310、V-Spec/スタンダードをPremium相当に改造するアップグレードサービスも受け付けます。価格は以下の通りです。なお、2021年5月末までに改造ご予約いただいた場合は、特価20%引きにて承ります。ご予約のお申し込みはメールにてお申し込みください。メールはタイトルを「Premium改造」としたうえで、こちらからお願いします。
●SWAT-350/310V-Spec(V-spec改造含む) 48,000円(税込52,800円)
●SWAT-350/310スタンダード 90,000円(税込99,000円)
●SWAT-330 110,000円(税込121,000円)
※V-spec(V-spec改造含む)からのPremiumアップグレード改造の追尾精度は、スペシャルモードは東西偏荷重とも±2.8″前後ですが、ノーマルモードは改造前と同じか若干良くなる程度です。
※スタンダードからのPremiumアップグレード改造の追尾精度は、スペシャルモードは東西偏荷重とも±2.8″前後、ノーマルモードは東側偏荷重が±5.5″前後、西側偏荷重が±6.5″前後です。
※南半球回転につきましては、スペシャルモードが±4.5″前後、ノーマルが±6″前後です。
※側面パネルのロゴカラーはホワイトになります。
※追加モードのセレクタスイッチパネル表示はシール貼付です。
  
https://www.unitec.jp.net/

2021年4月25日 (日)

Premium仕様に搭載される新たな駆動モード。

Photo_20210425172901
天体の日周運動は大気差によって常に変化していて一定ではありません。上のグラフは北緯40°の場所での天体の見かけの速度を表したもので、40年以上前に海外で発表されたデータを元に当時の天文ガイド誌が記事にしたもののトレースです。その肝心の元記事が見つからず、正確な見方がよくわかりませんが、だいたいは想像がつきますので、ちょっと解説してみます。縦軸は極軸一回転の所要時間でひとキザミが60秒です。ちなみに恒星時は86164秒です。横軸は天体が東から昇って地平高度15°に達した時点から西の空15°に傾くまでの所要時間で、ひとキザミは2時間です。曲線はそれぞれの赤緯値にある天体の見かけの速度の変化です。(元記事を読んでないので、解釈を間違っている可能性があります。正確な見方をご存じの方はぜひ教えていただければと思います。)
さて、この曲線は星の見かけの速度の変化を表していますが、一定の速度(横一直線になる)で日周運動する天体なんて、どこにもないことが分かります。しいていえば、赤緯0°~+40°くらいの天体の南中前後1時間くらいがほぼ一定といえるかもしれません。それどころか常に変動しているのです。ですから、恒星時にしろキングスレートにしろ、固定されたひとつの駆動速度だけでは、天空のどの星も正確に追尾するのは無理なことがご理解いだけると思います。SWATはこれまで、キングスレートと呼ばれる恒星時より極軸一回転で26秒遅い値を採用しています。このキングスレートはこのグラフでもわかるように、北緯40°の場所で赤緯0°の天体が南中したときの速度に合わせています。地平高度がそこそこ高くなった天体の平均的な速度ですから、とても汎用性が高く、通常のご使用にピッタリな速度になっています。近日発売のPremium仕様には、このキングスレート(極軸一回転86190秒)に加えて、理論的な恒星時(86164秒)と低空モード(86230秒)が追加されます。それぞれの速度に適したエリアは上のグラフの通りですが、恒星時は天頂付近の天体の速度にマッチします。具体的には、おおぐま座、はくちょう座、ぎょしゃ座、カシオペヤ座、アンドロメダ銀河などの子午線通過前後3時間程度に適合します。低空モードはアンタレスやさそりの尻尾付近、いて座などの天の川の低い領域やちょうこくしつ座、M83などの南中高度の低い対象に向いています。他にも東西で地平高度が低い対象にもマッチします。地平高度10°以下の昇りはじめや沈む直前は太陽時の方がさらに適しています。グラフを参考にして、それぞれのモードを使いこないしていただければ、より長焦点、長時間でのノータッチ撮影の成功率を高めることが可能です。SWATは長焦点長時間撮影でより完璧な追尾を目指すためのオートガイド(ST-4準拠)にも対応しています。
 
https://www.unitec.jp.net/

2021年4月16日 (金)

SWAT-350V-spec Premium 312mm 5分ノータッチ撮影。

Premiumslmodetest
●テスト撮影(アンタレス付近)
ビクセンFL55SS(焦点距離312mm) ニコン D810A 5分露出 SWAT-350V-Spec Premium β仕様 ノータッチ追尾 拡大トリミング
 
Premium仕様のβテストをお願いしている吉田隆行様より実写結果をお送りいただきました。ビクセンFL55SS(焦点距離312mm)に高精細なニコンD810Aを組み合わせて、テスト的に5分露出×10枚のノータッチ追尾を行ったところ、全コマほぼ真円を保ったとのご報告をいただきました。追尾精度的(±2.8″前後)には1~2ピクセルほどのズレになると思いますが、実際にはシーイングの揺らぎなどもあって、実用上充分な星像が得られることが多いです。
今回はPremium仕様の新機能「低空モード」のテストもかねています。低空モードはアンタレスやM8干潟星雲、M83、などの南天低い天体に合わせた追尾速度で、恒星時より極軸一回転で約1分遅い速度になっています。上の画像は撮って出しの中心部を拡大トリミングしたもので、微恒星も点像を保っておりほぼ完璧に追尾できています。吉田さんをはじめとする超ベテランの方は大型メイン機材での撮影に集中しながらも、サブ機も稼働させることが多く、SWAT-350V-spec Premiumのような超高精度な赤道儀であれば、ノータッチほったらかし追尾でも高品位な元画像が得られるので、とても重宝していただけます。追尾精度が高いということは、焦点距離や露出時間を長くできるメリットがありますので、F値の暗いレンズでも性能を引き出せますし、高感度短時間露出で使えば歩留まりが格段に向上します。つまり撮影手法が広がることを意味します。
SWAT-350V-spec Premiumはもう少しテストを重ねて発売したいと思います。近日中にこのブログでモニターを数名募集しますので、興味のある方はよろしくお願いします。

●吉田隆行様のPremiumについてのブログ記事はこちらhttp://blog.ryutao.main.jp/?eid=1040134
  
Photo_20210416112401
吉田さんの撮影システム。とてもスッキリしたお手軽セットですが、鏡筒、赤道儀とも秘めた性能は一級品です。
 
https://www.unitec.jp.net/

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