SWAT-350V-spec Premium 312mm 5分ノータッチ撮影。
●テスト撮影(アンタレス付近)
ビクセンFL55SS(焦点距離312mm) ニコン D810A 5分露出 SWAT-350V-Spec Premium β仕様 ノータッチ追尾 拡大トリミング
Premium仕様のβテストをお願いしている吉田隆行様より実写結果をお送りいただきました。ビクセンFL55SS(焦点距離312mm)に高精細なニコンD810Aを組み合わせて、テスト的に5分露出×10枚のノータッチ追尾を行ったところ、全コマほぼ真円を保ったとのご報告をいただきました。追尾精度的(±2.8″前後)には1~2ピクセルほどのズレになると思いますが、実際にはシーイングの揺らぎなどもあって、実用上充分な星像が得られることが多いです。今回はPremium仕様の新機能「低空モード」のテストもかねています。低空モードはアンタレスやM8干潟星雲、M83、などの南天低い天体に合わせた追尾速度で、恒星時より極軸一回転で約1分遅い速度になっています。上の画像は撮って出しの中心部を拡大トリミングしたもので、微恒星も点像を保っておりほぼ完璧に追尾できています。吉田さんをはじめとする超ベテランの方は大型メイン機材での撮影に集中しながらも、サブ機も稼働させることが多く、SWAT-350V-spec Premiumのような超高精度な赤道儀であれば、ノータッチほったらかし追尾でも高品位な元画像が得られるので、とても重宝していただけます。追尾精度が高いということは、焦点距離や露出時間を長くできるメリットがありますので、F値の暗いレンズでも性能を引き出せますし、高感度短時間露出で使えば歩留まりが格段に向上します。つまり撮影手法が広がることを意味します。
SWAT-350V-spec Premiumはもう少しテストを重ねて発売したいと思います。近日中にこのブログでモニターを数名募集しますので、興味のある方はよろしくお願いします。
●吉田隆行様のPremiumについてのブログ記事はこちら → http://blog.ryutao.main.jp/?eid=1040134
吉田さんの撮影システム。とてもスッキリしたお手軽セットですが、鏡筒、赤道儀とも秘めた性能は一級品です。
https://www.unitec.jp.net/
« アリミゾキャッチャーローレットクランプ仕様に六角穴追加。 | トップページ | Premium仕様に搭載される新たな駆動モード。 »
「新製品」カテゴリの記事
- アルカスイスアタッチメント、新発売!(2024.05.02)
- 極軸微動ユニット2、新発売!(2024.04.29)
- CP+2023開幕! ユニテック×サイトロンにご期待ください。(2023.02.23)
- SWAT-350V-spec Premiumレビュー動画のご紹介。(2021.11.17)
- SWAT-350V-specPremiumモニターレポート。(2021.08.17)
「レポート」カテゴリの記事
- SWAT-330レビュー動画のご紹介。(2022.05.15)
- SWAT-350V-spec Premiumレビュー動画のご紹介。(2021.11.17)
- SWAT-350V-specPremiumモニターレポート。(2021.08.17)
- SWAT-330モニターレポート。(2021.05.25)
- SWAT-350V-spec Premium 312mm 5分ノータッチ撮影。(2021.04.16)
「天体写真」カテゴリの記事
- 300mm望遠によるIC1396(2024.11.06)
- まだ迫力ある11月3日の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)(2024.11.04)
- 21日撮影の紫金山アトラス彗星(C/2023 A3)(2024.10.23)
- 20日撮影の紫金山アトラス彗星(C/2023 A3)(2024.10.22)
- 伊豆大仁での紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)(2024.10.15)