« C/2022 E3 ZTF彗星とヒヤデス星団。 | トップページ | アルデバランとC/2022 E3 ZTF彗星。 »

2023年2月18日 (土)

648mmノータッチ追尾のシーズン最終盤オリオン大星雲。

M42_20230218083501
●M42オリオン大星雲
2023年2月15日19時12分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造)ISO3200 1分露出×73枚コンポジット SWAT-350V-specによるノータッチ追尾 撮影地 山梨県大月市
 
ヒヤデス星団をかすめたZTF彗星を撮影しに行ったついでに、シーズン最終盤を迎えたオリオン大星雲を撮影しました。光学系は主砲のボーグ107FLで、フラットナー1.08×を追加して焦点距離648mm F6.1になります。当初3分露出を予定して機材を積み込んだつもりだったのですが、オートガイダーをつなぐリモコンを忘れてしまいました。そんなときもV-specなら慌てなくて大丈夫。露出を短くすればノータッチ追尾でも点像に写せます。今回は安全をみて1分露出とすることで、73枚の完全な点像を画像を得ることができました。実際には107枚撮ったのですが、風にあおられて大きく乱れたのが5枚、雲に邪魔されたのが29枚、合わせて34枚がボツになりました。歩留まり68%ですが、雲に邪魔されなければ95%になります。SWATの最大の敵は風です。小型軽量なため、機材全体に襲いかかる風には弱いです。特に焦点距離が長いときは注意が必要です。
さて、オリオン大星雲はこれまでにも撮りためていて、5年前にブログ掲載した画像と同じ構図で撮ったので、簡単に加算処理できます。今回のも加算して総露出574分になった画像も下に掲載します。

M42_20230218085601 M42_20230218085602
●M42オリオン大星雲
2023年2月15日19時12分~/2018年12月15日23時06分~/2017年12月22日21時31分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08×+ HEUIB-IIフィルター 合成焦点距離 648mm/F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造)ISO3200 露出1分×73枚  3分露出×81枚 ISO1600 3分露出×86枚 総露出574分  高輝度部に短時間露光をHDR合成 SWAT-310/350/v-specによるノータッチ追尾(1分露出)、M-genオートガイド(3分露出) ステライメージ9、Photoshop(StarXTerminator等 )、PixInsight(BlurXTerminator)、
FlatAideProで画像処理 撮影地 山梨県大月市/ 千葉県大多喜町/山梨県上野原町 ※下は拡大トリミング
 
https://www.unitec.jp.net/

« C/2022 E3 ZTF彗星とヒヤデス星団。 | トップページ | アルデバランとC/2022 E3 ZTF彗星。 »

天体写真」カテゴリの記事