胎内星まつり2023に参加しました。
「胎内星まつり2023」に参加しました。4年ぶりの開催とあって会場は熱気に包まれました。ただ日中は焼けたアスファルトの上ということもあり、人間が行動できる気温の範囲外といった感じで、ちょっとオーバーにいうと命の危険を感じるほどの灼熱地獄でした。ご挨拶にいらした天リフ山口さんの目は暑さで完全に逝ってましたし、お隣のQHY CCDの李さんは初日に熱中症になり、二日目は具合が悪くて会場に来られずホテルで寝込んだそうです。例年、夜になると気温も下がって過ごしやすくなるのですが、今年は夜になっても蒸し暑いままで、コロナ禍になってから冷房の効いた室内で過ごすことが多くなった身体にはとても厳しい星まつりとなりました。温暖化で猛暑が続くことを前提に、これからは何らかの対策しないと予期せぬ事故が起こりそうでとても心配です。還暦過ぎた私も正直体力的に限界で、第2回(1985年)から参加(途中欠席あり)してますが、いつまで来られるかふと頭をよぎりました。とにかく来年以降、暑さ対策を万全にしてご来場ください。そんな中ですが、胎内星まつりは大いに盛り上がりました。
さて、ユニテックブースの今年の目玉はなんといってもSamさんの「SWAgTi(スワッティ)」ライブ観測。これは超高精度追尾のSWATにお手軽自動導入のAZ-GTiを搭載しての「いいとこ取り」をSamさん自身が実演するコーナーです。以下、写真を交えたレポートです。
日中はスワッティをブース前に展示。訪れたお客様も興味津々です。
夕暮れが迫り、機材の準備に余念がないSamさん。
美しいスワッティのシルエット。
セッティングを終えるとモニターの前にはお客様が集まり始めました。
暗くなったところで、こぎつね座のM27亜鈴星雲を自動導入して撮影開始。あいにく常時薄雲が広がっていて理想的とは行きませんでしたが、なんとか撮影できました。
会場で撮影したM27亜鈴星雲。タカハシFS-60CB+マルチフラットナー(f370mm、F6.2)、ノータッチ30秒露出×約70枚(総露出約35分)のスタック、トリミングあり。星まつり会場でこれだけの撮影が出来るのもビックリです。本来3分露出を完璧にこなせるスペック(実証済み)なのですが、この日は極軸設定を手抜きして誤差が大きかったため、30秒に切り詰めました。
ご来場の皆様、ご協力いただいたSamさん、運営スタッフの皆様、猛暑の中どうもありがとうございました。また来年もパワーアップして戻ってきたいと思います。なお来月開催の「星をもとめて2023」にもSamさんとともに参加予定です。関西の皆様にも同様のデモをご覧いただく予定です。ご期待ください!
https://www.unitec.jp.net/