まだ迫力ある11月3日の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
●紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
2024年11月3日18時58分~ シグマ APO 300mm F2.8 絞り開放 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 60秒露出×30枚コンポジット(彗星核基準) SWAT-350V-specによるノータッチ追尾 ステライメージ9、DeepSkyStacker、Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県南房総市
もうすっかり下火になった紫金山・アトラス彗星を300mm望遠で撮影してみました。彗星は地球から遠ざかっても拡大すれば、充分に迫力ある姿で撮れるのが面白いです。今回は300mm望遠で60秒露出ですが、SWATの追尾性能ならオートガイドすることなく点像に写せます。お気軽撮影といえども、星が流れてしまっては気分もがっかりですよね。ぜひSWATの高性能でお気軽でも本格的な撮影をお楽しみください。
上の画像は300mm望遠でベガを中心に入れて、目盛環を使って彗星を導入したときのズレです。一発でこれくらいの精度で導入できます。下の例のように座標をざっと引き算しただけですが、500mmクラスくらいまでならこれで充分な導入精度です。あとは微調整で構図を決めます。それぞれの座標は以下の通りです。
●ベガ
赤経: 18h 36m 56.3s 赤緯: +38°47' 01"
●C/2023A3 紫金山ATLAS彗星(11/3 19時頃)
赤経: 18h 09m 26.1s 赤緯: +03°48' 22"
※彗星は日々刻々と座標が変化しますので、星図ソフトなどでその日の位置を調べてください。
導入後に構図を調節するので細かい計算は必要なく、赤経は西へ27.5m、赤緯は南へ35°カメラを振って導入した結果です。自動導入がなくても天体の導入は意外と簡単です。ぜひご活用ください。
シグマ 20mm F1.4 Art 絞りF2 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO1600 10露出×10枚コンポジット 固定撮影
広角レンズで固定撮影した画像を恒星基準でコンポジットしました。周辺星像が流れてますが、固定撮影した画像(広角レンズは歪曲収差が大きい)を無理矢理合成したためです。一枚はずつはもっとずっとシャープな星像です。この日は自由雲台を忘れてしまったので、仕方なく固定撮影しましたが、赤道儀で追尾すれば周辺星像はこんなに流れません。
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