300mm望遠によるIC1396
●IC1396
2024年11月3日20時31分~/2018年10月7日19時03分~ シグマ APO 300mm F2.8 DG HSM 絞り開放 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 2分露出×73枚コンポジット(総露出2時間26分)+短時間露光をHDR合成 ステライメージ9、Photoshop、SXT、BXT(PI)で画像処理 SWAT-350V-specノータッチ追尾(2018年はM-GENによる一軸オートガイド) 撮影地 千葉県南房総市/千葉県大多喜町
11月3日は紫金山・アトラス彗星を撮影後、そのまま帰るにはあまりにも惜しい星空だったので、続けてIC1396を撮りました。過去に同じ機材で撮った画像があったので、構図をだいたい合わせて2分露出で21枚撮りました。多少のズレは仕方ありません。ズレた部分はトリミングです。デジタル時代ですから、6年前のデータを引っ張り出して新たに撮影したデータを加算できるという技?が使えます。そのうえ画像処理ソフトウェアの進歩のおかけで2018年版よりも大幅に画質が向上できました。フィルム時代を体験してきた私としては、まるで天国です。半分冗談ですが、あの頃はいったい何をやっていたのだろうと思います。(笑)
今回のIC1396もベガから目盛環で一発導入しています。
●ベガ 赤経: 18h 36m 56.3s 赤緯: +38°47' 01"
●IC1396 赤経: 21h 39m 06.0s 赤緯: +57°30' 00"
ざっと、東へ3h 北へ18.5°振っただけで導入できました。自動導入は確かに便利ですが、目盛環を使えば暗い天体も簡単に導入できます。ぜひご活用ください。
※SWAT-310は赤経恒星時目盛環ですから、常に正しい赤経座標を示しており、その場合、差分計算は必要なく、天体の座標に合わせるだけで導入できます。SWAT-350の目盛環は恒星時で回らないので、今回の導入のように基準星からの差分で導入するのが便利です。SWAT-350も一度正しい座標に赤経目盛りをセットし、その後の経過時間(時計の時間で実用上問題ない)を次の天体導入前に西に回してやれば、直後は恒星時目盛環と同様に使えます。ちょっと面倒くさい裏技ですかね。
https://www.unitec.jp.net/
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