その他

2022年10月 5日 (水)

天リフ超会議「ポタ赤で撮る天体写真」講演のご紹介。

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今週末、10月8日(土)、9日(日)のそれぞれ20時から、天文リフレクションズさん主催の天リフ超会議拡大版「ガチ天2022」が開催されます。SWATをご愛用いただいている講師の先生も多数いらっしゃいまして、私の得ている情報では、「基調講演」吉田隆行様、「ポタ赤で撮る天体写真」中村誠様、「すごいを民主化する」丹羽雅彦様、「特別講演」飯島裕様が現役のSWATユーザーさんです。天リフ編集長の山口さんもSWATご愛用中です。他の先生の中にもひょっとしたら使われている方もいるかもしれません。ガチ天2022とは関係ないですが、天文ガイドの西條善弘様やKAGAYA StudioのKAGAYA様、写真家・動画クリエイターの成澤広幸様もご使用中。こういったプロフェッショナルやベテラン愛好家の皆様のメイン機材、あるいはサブ機材として、SWATがなぜ絶大な信頼を得ているのか。プロが使うSWAT。今回の講演でその魅力に触れていただけるかどうかは不明ですが(笑)、ぜひご覧いただけたらと思います。きっと役に立つ情報が得られるでしょう。詳しくはこちらから。どうぞお楽しみに。
 
https://www.unitec.jp.net/

2022年9月28日 (水)

成澤広幸氏 SWAT-350V-spec+TAMRON 150-500mm。

プロ写真家でSWATユーザーの成澤広幸様が撮影したタムロン公式150-500mm F5-6.7ズームによる紹介動画が公開されました。SWAT-350V-specにシンプルフォークDX2を組み合わせた機能的なシステムです。素晴らしい作例集をぜひご覧ください。
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動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=rQtt3DWI_M8

SWAT-350とシンプルフォークDX2の組み合わせでしたら、焦点距離200mm F2.8程度の望遠レンズまで安心して搭載可能です。スペシャルモードなら2~3分のノータッチ撮影にも充分対応可能です。
 
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2022年5月15日 (日)

SWAT-330レビュー動画のご紹介。

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SWAT-350V-spec Premiumの紹介ビデオを制作いただいた蒼月様に、今回はSWAT-330のレビュー動画を作っていただきました。意外なほどの高性能と評価いただいております。SWATを選択する上での参考になると思いますので、ご購入を検討されている方はぜひご覧いただければと思います。動画はこちらからどうぞ。(https://www.youtube.com/watch?v=mLfxG3Hh4mk
 
■動画のコメントより
今回は、ユニテック製ポータブル赤道儀 SWAT-330 のレビューです。SWATシリーズのエントリーモデルと言える機種ですが、使ってみると予想以上に高い性能であることがわかり、驚かされました。ポ○リエやスカ○メモでは性能的に不十分だけど Premium ほど高価で高性能なモデルはちょっと…という方や、これからポータブル赤道儀を買いたいけどどの製品にしようか迷っている方など、是非ご覧ください。

※お詫びと訂正
傾斜ブロックについての説明で、
16:58頃に角度を示している部分がありますが、図で示された部分の角度なら 90°-35°=55°です。お詫びして訂正いたします。

■本動画の主な内容は次の通り
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1:36 今回のお話の内容
1:57 Chap.1 SWAT-330とは
8:19 Chap.2 開封の儀
9:26 Chap.3 撮影システム例 ①電源周り
11:10 Chap.3 撮影システム例 ②架台部
14:36 Chap.3 撮影システム例 ③搭載システム
18:04 Chap.4 撮影画像と精度検証 ①ノーマルモード精度検証
19:55 Chap.4 撮影画像と精度検証 ②東側偏荷重SPモードの精度
21:27 Chap.4 撮影画像と精度検証 ③SWAT-330を一言で言うと
22:46 Chap.4 撮影画像と精度検証 ④東側偏荷重SPモードでの作例
24:17 Chap.4 撮影画像と精度検証 ⑤2軸オートガイドでの作例
25:27 Chap.5 結局どんな人におすすめか

■ SWAT-330
https://www.unitec.jp.net/products.htm#SW33
 
Sh273
SWAT-330東側偏荷重スペシャルモードで撮影した Sh2-73。焦点距離288mm、EOS 6D、4分露出×28枚、ノータッチ。 詳細はこちらをご覧ください。
 
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2022年1月 5日 (水)

ありがとうC/2021A1 Leonard彗星。

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●C/2021A1 Leonard彗星
2022年1月4日17時47分~ シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO400 5秒露出×54枚コンポジット 
ステライメージ9、FlatAidPro、Photoshop、DeNoise AIにて処理 地上のシルエットは合成 トリミングあり(下はピクセル等倍) SWAT-350V-specPremiumにてノータッチ追尾 撮影地 山梨県上野原市
 
新年最初の撮影は、おおいに盛り上がったレナード彗星にしました。ネットの情報ではまだ立派な尾があるはずだったのですが、残念ながらショボい姿しか捉えられませんでした。でもこの数週間、その勇姿とともに存分に楽しませてもらいました。感謝を込めて、タイトルに「ありがとう」と入れました。今回の反省点は、彗星が沈む位置をちゃんと計算しておかなかったことです。前々回(12月28日)の撮影では、富士山の側面に沈んだので、今回も同じような感じで撮れると勝手に思っていたのですが、実際には左の山の右斜面の中腹に沈みました。せっかくの好条件だったのに
露出を10分くらい逃してしまいました。とはいえ、楽しい初撮影でした。これにてLeonard彗星の撮影は終了とします。
 
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撮って出し。彗星はとってもショボい写りです。どこにいるかわかりますか(笑)
 
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撮影前のワンカット。夕焼け空の細い月と富士が、なんともいえず美しかったです。
 
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今回は撮影地に近い陣馬写真工業の土生さんとご一緒しました。キヤノンの最新300mm F2.8です。
 
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私の機材はお気に入りのシグマ 105mm F1.4。撮影は思うように行かなくても、星空の下に出かけるだけで気持ちがいいです。ですが、寒さは半端ないので、コロナ対策に加えて防寒対策もぬかりなく!
   
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2021年12月31日 (金)

大晦日のC/2021A1 Leonard彗星。

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●C/2021A1 Leonard彗星
2021年12月31日17時55分~ シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO400 20秒露出×19枚(彗星核基準でコンポジット) ステライメージ9、FlatAidPro、Photoshopにて処理 地上のシルエットは合成 トリミングあり SWAT-350V-specPremiumにてノータッチ追尾 撮影地 山梨県上野原市
 
コロナ禍でいろいろ制限された一年でしたが、みなさま無事にお過ごしになれたでしょうか。幸い天体撮影は三密とは無縁の趣味なので、比較的安全に楽しめるメリットはありますが、さすがに今年は遠征の回数が減ってしまいました。年末になって感染者もかなり落ち着いたので、遠慮なく撮影に出かけましたが、ここに来てオミクロン株がジワジワときてる感じで、来年もまた自粛と思うとなんともうんざりしてしまいます。来年はなんとか平穏な生活に戻りたいですね。
さて、大晦日の本日、飽きもせずにレナード彗星の撮影に行ってきました。日中から雲が多く、かなり厳しい感じでしたが、上野原付近のGPV予想は快晴。それを信じて出撃しました。結果は上の画像の通りで、雲に邪魔されてしまい、あえなく撃沈。それでもなんとか放置撮影したなかから使えそうな19枚(6分20秒)をコンポジットして、イメージ重視で仕上げました。本当は長い尾を撮りたかったんですが、天気には勝てません。
というわけで、今年も一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。
 
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撮って出し。
  
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2021年12月30日 (木)

C/2021A1 Leonard彗星を撮ろう。

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●C/2021A1 Leonard彗星
2021年12月28日17時51分~ シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO800 3秒露出×99枚(彗星核基準でコンポジット) ステライメージ9、Photoshopにて処理 地上のシルエットは合成  トリミングあり SWAT-350V-specPremiumにてノータッチ追尾 撮影地 山梨県上野原市
 
300mm望遠とは別に105mmでも撮影しました。こちらは富士山に沈むレナード彗星を狙いました。もう少し長く伸びた尾を強調したかったのですが、私の画像処理スキルでは難しく、思い切ってイメージ重視で仕上げてみました。地上のシルエットは別撮りしたもを画像処理で合成してます。下に富士山の稜線に沈むレナード彗星のGIF動画を掲載します。地上を止めた動画にするなら本来は固定撮影すべきですが、追尾してたので、位置合わせは手動でやりました。16枚だったのでたいして手間じゃなかったですが、自動でやる方法を知らないので、こんど勉強したいと思います。タイムラプス動画も面白いのですが、なぜか一度やったら満足してやめちゃう人が多いですね。そんなに魅力的ではないかもしれないですが、作った動作を家族や友人に披露しても楽しめるかもしれません。SWAT-310/350は背面にもカメラネジを用意しています。ターンテーブルを真上に向けて、低速で回しながら撮影すると背景が微妙に動きながらの動画が作れます。まったくの固定撮影より、構図に変化があって面白いです。余裕のあるときにぜひチャレンジしてみてください。
  
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富士に沈むレナード彗星。シグマ 105mm シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造) ISO200 20秒露出×16枚 トリミングあり SWAT-350V-specPremiumにてノータッチ追尾
  
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駐車スペースから富士山を望む。
 
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30日17時半(東京)でのレナード彗星の位置。地平高度9°弱。まだしばらくな同じような位置にいます。これくらい低いと太陽時追尾の方がマッチすると思います。SWATに搭載されていますので、ご活用ください。
   
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2021年12月29日 (水)

C/2021A1 Leonard彗星が面白い。

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●C/2021A1 Leonard彗星
2021年12月28日17時56分~ シグマ APO 300mm F2.8 絞り開放 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 15秒露出×45枚(彗星核基準でコンポジット) ステライメージ9、Photoshopにて処理 トリミングあり SWAT-350V-specPremiumにてノータッチ追尾 撮影地 山梨県上野原市
 
昨日の夕方もよく晴れて彗星の撮影に絶好の日和となりました。前回、市川市から撮影したレナード彗星が意外とよく写ったので、俄然やる気が出てきました。で、今回はもう少し条件のよい山梨県の上野原へプチ遠征することにしました。空の条件は房総より2ランクぐらい劣りますが、西が大きく開けていることと、自宅から至近距離なので、移動が楽なのが魅力です。それでも市川よりは何倍もよい空です。(笑) 画像は市川のときと同じレンズとカメラです。条件がよくなったので、露出を大幅に伸ばせましたが、それでもトータル11分ちょっとですので、充分とはいえません。無理を承知であぶり出しました。かなり荒れ気味ですが、尾の迫力を少しは出せたかと思います。
 
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撮って出し。
  
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シグマの300mmと105mmの2台体制で挑みました。彗星が沈むまでわずかな時間しかなく、手際よくやらないと露出が確保できません。まだしばらく楽しめますので、ぜひ撮影してみてください。
 
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2021年12月26日 (日)

まだ撮れるC/2021A1 Leonard彗星。

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●C/2021A1 Leonard彗星
2021年12月26日17時58分~ シグマ APO 300mm F2.8 絞り開放 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO400 3秒露出×99枚(彗星核基準でコンポジット) ステライメージ9、Photoshopにて処理 トリミングあり SWAT-310V-specにてノータッチ追尾 撮影地 千葉県市川市
 
西に回ったレナード彗星を撮影してみました。今回は千葉県市川市からなので東京越しに低空の彗星を撮ることになりますが、強風のせいか、透明度が抜群で意外に写りました。ただ尾を描出するために強烈に画像処理したので、やや破綻気味ですが、ご容赦ください。北を上にしてますので、右下が地上です。東京のビル群の明かりが迫っています。まだしばらく撮れますので、ぜひ狙ってみてください。
 
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撮って出し。
 
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2021年12月27日17時半(東京)のレナード彗星の位置。
 
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2021年12月13日 (月)

撮り増しの効果、M31アンドロメダ銀河。

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●M31アンドロメダ銀河
2021年12月4日18時46分~/2019年9月26日22時07分~ シグマ APO 300mm F2.8 絞りF2.8 開放 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4改造/HKIR改造 ) ISO1600 120秒露出×61枚/180秒露出×52(総露出4時間38分) 高輝度部分に短時間露出をHDR合成 ステライメージ9、FlatAidePro、Photoshopで画像処理 トリミングあり SWAT-350V-spec Premium/ SWAT-350V-specにてノータッチ追尾 撮影地 千葉県大多喜町
 
前回ブログの過去データに加算した馬頭星雲付近に気をよくして、今回は12月7日にブログアップしたM31アンドロメダ銀河に、2019年に同じ光学系で撮影したデータを加算して再処理しました。 F2.8で総露出4時間38分となって、低ノイズ化と炙り耐性が向上し、淡い部分も滑らかな階調で描出できました。焦点距離300mm望遠+フルサイズでの撮影ですが、かなりトリミングして、500mmくらいの画角になってます。それでも細部が荒れずにすみました。馬頭星雲付近のような分子雲が広がるエリアの方が加算効果が高いですが、こういった銀河も淡い部分がそれなりに出てくるで、見栄えが増してきますね。
時間はかかりますが、高画質化を目指すには長時間露光が必要です。ノータッチの気軽な撮影でも高画質を目指せるのがSWATの魅力です。この冬の撮影にSWATを一台いかがでしょうか? メイン機材としてはもちろん、複数台運用のサブ機としてもおすすめです。
 
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左が2021年、右が2019年撮影。それぞれの総露出時間に大きな差はないのですが、仕上げには大きな差が出てしまいました。最近は恒星を抑えるように処理するようになったので、そのあたりの違いだと思います。
 
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2021年12月10日 (金)

SWAT-330+ボーグ71FLノータッチで馬頭星雲付近。

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●馬頭星雲付近
2021年12月4日22時23分~/2017年10月27日1時49分~ ボーグ 71FL+レデューサー0.72× 合成焦点距離 288mm/F4.1 IDAS HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(HKIR改) ISO3200 90秒露出×158枚/120秒露出×66枚コンポジット(総露出6時間9分) SWAT-330にてノータッチ追尾(2021年)/SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド(2017年) ステライメージ9、Photoshopで画像処理 千葉県大多喜町
 
4日の遠征で、もう一台の方のSWAT-330にはボーグ71FL+レデューサーを搭載。これでも、3年前に同じ構成で撮った「馬頭星雲付近」を撮り増しして、さらに高画質を目指しました。比較すると暗部のノイズ低減と分子雲描出に効果てきめんなのがわかります。炙り出し耐性がアップするので、かなり強引な処理でも破綻せずに処理できます。今回の撮影は、SWATの末弟「SWAT-330」です。SWAT-350より若干追尾精度は劣ります。それでも露出を90秒に抑えたことで、160枚撮影してロスは2枚でした。
 
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約4時間にわたる撮影の最終盤(撮影終了20分前)に荷重移行が起きました。自分のブログでは、撮影終了予定時間まで「東側偏荷重が維持されていることを確認」なんて書いておきながら、このときは適当にバランスを崩して撮影してました。左右方向が赤経で左が東です。途中、左(東)方向にピョンと飛んでます。東側偏荷重だったのが、極軸の回転に伴って、徐々にバランスが合い、ついには西側偏荷重に移行する瞬間です。ですので、ウォームギアの反対の面に向かってスッと動いて、レンズがバックラッシュの量だけ、西に向いたわけです。流れているのは2コマですから、1コマ1.5分露出なので、今回は2~3分程度(ロスタイム?)で荷重移行が完了してます。移行時間は赤道儀のそのときのコンディションによって異なります。長いときは10~20分にわたって安定しないこともありますので、やはり撮影前に東側偏荷重が維持されていることを確認してから撮影に入る方がいいです。ちなみに荷重移行が起きた時間は2時20分。このときのオリオン座は南中を約2時間経過してます。小刻みに左右に動いているがピリオディックモーションです。今回はちょっとしたテストのためPECを効かせてないので、素のギアの精度が出てます。東側偏荷重の時が±9″、西側偏荷重で±14″です。この精度でもSWAT-330の公称値(±14″前後)をクリアしてますが、製品は東西偏荷重の差が少なくなるようにプログラムされています。一般的に赤道儀は東西偏荷重時で追尾精度が異なります。通常は東側偏荷重を重視して作られています。お持ちの赤道儀がどちらが精度がよいか調べてみるのも面白いかもしれません。メーカーとしては東側偏荷重でのご使用を推奨しております。
 
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SWAT-330/350にはボーグ71FLのような6~8cmクラスの短焦点鏡筒がベストマッチです。
 
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11日5時(東京)薄明開始直前のレナード彗星の位置。地平高度10°ですから、真東の低空が開けた場所が条件です。薄明開始後でも充分撮影は可能です。ぜひ狙ってください。
※当初掲載した天体情報の座標に誤りがあったため、10日14時50分に更新しました。申し訳ありませんでした。星図内の位置表示は正しいです。
  
https://www.unitec.jp.net/

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