新製品

2024年5月 2日 (木)

アルカスイスアタッチメント、新発売!

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アルカスイスアタッチメントアリミゾキャッチャーにアルカスイス規格のレール(長さ65m以上に対応)を装着するためのアタッチメントです。7.5mm厚のアルミ無垢材から削り出してアルマイト処理を施し、高い剛性と耐久性を確保しています。使い方はアリミゾキャッチャーの爪に引っかけるだけの簡単装着。普段はアリミゾキャッチャーで運用していて、ときどきアルカスイスのパーツも使いたいという方にとても便利なパーツとなります。SWAT用のオプションションではシンプルフォークDX2アルカスイスレールなどの装着に適合します。サイズはとなります。
※本体側の爪はアルカスイス規格の角度と合いませんが問題なく固定可能です。
※装着するアルカスイスレールは嵌合溝の長さが65mm以上あるものをご使用ください。

■アルカスイスアタッチメント 5月10日発売
アルミ削り出し、アルマイト仕上げ
希望小売価格 2,500円 (税別)
※中国製につき、小傷がございます
※サイズ 62.3mm×36mm×7.5mm、重さ19g
 
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アルカスイスレールLを装着した参考例。
 
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2024年4月29日 (月)

極軸微動ユニット2、新発売!

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極軸微動ユニット2は従来製品をベースに改良を施し、剛性を大幅にアップした新製品です。今回のアップグレードでは弓状のゴニオプレートの幅を広くして東西方向の剛性を大幅に高めました。弊社の測定ではおよそ3倍に向上しています。これにより、撮影中に風に煽られたときの失敗カットの低減が期待できます。そのほかの改善ポイントとしては上下の微動を従来の±8°から±12°まで調整範囲を広げています。さらにトッププレートのねじ穴を増やして他社製を含めて様々な搭載機材に柔軟に対応します。
このところの原材料費や加工費の高騰でどうしても値上げせざるを得ない状況ですが、従来品に装備されていた水準器、方位磁石、高度目盛りを省略することで販売価格を極力抑えました。

■極軸微動ユニット2 5月10日新発売
テーパーキャッチャー付き
希望小売価格 28,000円 (税別)
※高さ82.5mm、幅132mm、重さ約1050g(テーパーキャッチャー含む)
 
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●従来モデル(左)との比較
可動部のゴニオプレートの幅を広げて、東西方向の剛性を約3倍に高めています。また、トッププレートには複数の35mm間隔M6ねじ穴を用意していますので、付属のテーパーキャッチャーの他、アリミゾキャッチャーや他社製のキャッチャー類にも対応します。中心からオフセットした取り付けも可能です。
 
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極軸微動ユニット2はアリミゾキャッチャーによる取り付けも可能にしました。上の画像のように中心からオフセットした取り付けもできます。別売のアリミゾレールSはSWAT-350の幅に合わせてありますので、SWAT本体の底面に取り付けることでスマートに装着可能です。アリミゾキャッチャーはレバータイプをご使用ください。ローレットネジタイプの場合は取り付け位置によってネジ根元のテーパー部分が本体に干渉する恐れがございます。その場合は1mm厚のワッシャーを追加することでご使用になれます。
 
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SWAT-350本体底面に取り付けて、アリミゾキャッチャーを介して極軸微動ユニット2にワンタッチで装着するためのアリミゾレールです。35mm間隔のM6用ねじ穴を複数用意していますので、他社製機材の搭載にもご利用になれます。
 
■アリミゾレールS 5月10日新発売
M6六角穴付きボルト2本付き
希望小売価格 4,800円 (税別)
※中国製につき、小傷がございます
※幅50mm、長さ115mm、厚さ12mm、重さ144g

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2023年2月23日 (木)

CP+2023開幕! ユニテック×サイトロンにご期待ください。

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CP+2023が本日23日より開催されます。
サイトロンジャパン社のブースではユニテックと共同開発中の新ポータブル赤道儀(機能試験機)を展示しています。ユニテックは駆動部分を担当し、得意のPEC技術を投入して驚異の追尾精度を実現。このプロトタイプ仕様でノータッチ追尾撮影した作例も展示しています。会場へお越しの際は、ぜひサイトロンジャパンのブースへお立ち寄りください。以下、サイトロンジャパン社の公式発表です。

■UNITEC社SWATの技術と融合することにより、驚くべき高精度追尾性能を実現。
その類い稀なる高精度追尾性能で「ポータブル赤道儀の最高傑作」ともいわれるユニテック社の「SWAT」シリーズ。その驚くべき高精度を誇る「SWAT」のPEC(ピリオディックエラー補正)技術をSJ-M経緯台の回転装置に搭載した機能試作品を製作しました。個別のギア精度のばらつきを測定し、電気的に補正することで高い追尾精度を実現しています。
下にご紹介する3枚の作例は、この試作品により撮影されたものです。焦点距離の長い作品は、180mm F2.8レンズをF3.5まで絞り、キヤノンEOS 6D(IR改造)で1分露出、121枚撮影したものをコンポジットして仕上げています。
撮影開始から2時間10分間、正常にガイド(追尾)できており、少々無理をして180mmで撮影した結果がこれですので、中望遠なら問題なく追尾できるでしょう。
今後 サイトロンジャパンとユニテック社で共同開発を進め、2023年内には製品化の予定です。

サイトロンジャパンとユニテックのコラボレーションにぜひご期待ください!
※ユニテックの担当(加曽利)は24日午後に会場におります。
 
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●オリオン座中心部
2023年1月20日19時57分~ シグマ APO マクロ 180mm F2.8 絞りF3.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 60秒露出×121枚コンポジット(高輝度部に短時間露光をHDR合成) サイトロン 新型ポータブル赤道儀プロトタイプ仕様(ユニテック PEC仕様)によるノータッチ追尾 撮影地千葉県大多喜町

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ちなみに撮影した約2時間(121枚)をピクセル等倍で切り出してGIF動画にしたものです。明るくなるところが撮影開始。左右が赤経方向です。撮影開始直後に機材各部が落ち着くまで、やや動きがありますが、点像は確保してます。安定してからはほとんど静止していて、追尾精度の高さ(オリオン座は赤道上なので精度をみるのに最適)を感じさせます。追尾速度はキングスレートで合致しており、赤緯方向はまったく動いてないので、極軸設置は良好でした。
   
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●バラ星雲付近
2023年1月20日22時21分~ シグマ APO マクロ 180mm F2.8 絞りF3.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 60秒露出×113枚コンポジット サイトロン 新型ポータブル赤道儀プロトタイプ仕様(ユニテック PEC仕様)によるノータッチ追尾 撮影地千葉県大多喜町
 
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●エンゼルフィッシュ星雲
2023年1月20日22時59分~ シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 60秒露出×56枚コンポジット サイトロン 新型ポータブル赤道儀プロトタイプ仕様(ユニテック PEC仕様)によるノータッチ追尾 撮影地千葉県大多喜町
 
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2021年11月17日 (水)

SWAT-350V-spec Premiumレビュー動画のご紹介。

Youtube
SWAT-200からのユーザーであり、「天体画像処理入門」でPixInsightの連載を執筆していただいた蒼月様渾身のSWAT-350V-spec Premiumレビュー動画が完成しました。ハイレベルなユーザー様の視点で、SWAT-350V-spec Premiumの良いところはもちろん、イマイチな部分も正直に語っていただきました。お使いになるときのコツにも触れていますので、お時間のあるときにぜひご覧いただければと思います。動画はこちらからどうぞ。(https://www.youtube.com/watch?v=Se3USw5viFU

■動画のコメントより
長年SWATユーザだった私から見た Premium の印象のほか、高い追尾精度を最大限に発揮させるための注意点や、追尾精度の検証、改善要望など、この製品に関する様々なことを話しています。情報満載なので、これから Premium を導入しようか迷っている方はもちろん、既に Premium をお持ちの方も是非ご覧ください。

■本動画の主な内容は次の通り
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1:42 今回のお話の内容
2:22 Chapter1 ちょっとひと言
5:32 Chapter2 開封の儀
8:10 アクセサリーについて
9:50 Chapter3 主な仕様・特徴
12:46 駆動モードが11種類
16:01 Chapter4 使用方法概要
18:21 荷重方向限定スペシャルモードの選択方法
21:03 追尾性能を最大限に発揮させるために
26:16 Chapter5 追尾精度検証
33:12 Chapter6 雑感あれこれ
36:12 改善要望
41:26 精度検証用の画像を処理してみた
 
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SWAT-350V-spec Premiumでテスト撮影したすばる。焦点距離560mm、2分露出ノータッチ。蒼月様のコメントはこちらをどうぞ。
 
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2021年8月17日 (火)

SWAT-350V-specPremiumモニターレポート。

久しぶりのブログ更新です。今回はSWAT-350V-specPremiumモニターユーザーのKY様より作例を含めて使用レポートをお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●はくちょう座 北アメリカ星雲
コーワ プロミナー 焦点距離 350mm キヤノン EOS 6D(IR改造) SWAT-350V-specPremiumによるノータッチガイドで撮影

●SWAT-350 V-spec Premiumを選んだ理由
これまで様々なスタイルの赤道儀を使ってきましたが、満足いく星像を出すにはオートガイドが必要であったりそれなりの労力が必要で持ち出すのが億劫になっていました。そこで可能な限り気楽に撮影できるシステムを目指してSWAT-350 V-spec Premiumを選ばせて頂きました。
決め手になったのは下記の通り。
・ノータッチガイドで6D+350mm(1ピクセルあたりの画角FOVpp=3.84")を追尾する精度がある。
・剛性が高く、多少重い機材でも載せられる。
・フォーク式にすれば子午線越えを気にすることなく撮影できる。
 
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アリミゾレールをL型に組み合わせてフォーク式に組み、コーワ プロミナーを搭載しています。
 
●機材構成
アリミゾレール2を2本L字に結合し、フォーク式としました。少し長めのアリミゾレール2でフォークとしたことで、EOS 6D + プロミナーを載せた際に北極まで干渉なくフリーに構図をとれます。(※アリミゾレール2をAS補強ブラケットでL字につなぐ際は1mmの隙間が出来るのでスペーサが必要になります。ワッシャーで可)なぜ北極まで向けるようにしているかというと、DPPA(Digital Photographic Polar Alignment)で極軸合わせをするためです。DPPAとは望遠鏡を極軸方向に向けて赤道儀を高速駆動させながら撮影して、撮影した画像から赤道儀の軸と極軸のズレを測って補正するものです。極望で極軸合わせをするだけでは6D+350mm(FOVpp=3.84")をガイドするには極軸精度が不十分であり、満足のいく星像を得ることが出来ませんでした。さらに極軸精度を上げるならPoleMasterを使うのが一般的だと思いますが、PCレスで運用できるようにしたかったため、DPPAでの極軸追い込みを採用しました。

●感想
何度かテスト撮影を重ねた結果、3分程度の露光であれば問題なく点像を保つことが出来るようになりました。1分露光で安定運用できればいいだろうと想定していたので、大満足の結果でした。スペシャルモードで追尾していれば、6D+350mm(FOVpp=3.84")の単写ではピリオディックモーションによる星像の伸びが気になることはありませんでした。
 
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↑のような写真を撮影して、赤道儀の極軸がどこを向いているか確認して、極軸を補正しています。
 
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↑透明な下敷きに真の北極付近の星を書いたスケールを作って、極軸合わせの補助に使っています。
 
●要望事項
①アリミゾレール2とAS補強ブラケットをスペーサ無しで組めるようにしてほしい。僅か1mmだけ隙間ができて組めないというなんともむずがゆい作りだったため、できれば改善してほしいと思いました。
②アリミゾキャッチャーの噛みこみを改善してほしい。東側偏荷重を作るためのバランス取りの際にアリミゾキャッチャーが噛みこんで外れなくなることがあったので、スムーズに外れるようにしておいてほしかった。アリミゾの噛みこみを外すためにせっかく合わせた極軸がズレてしまうことがしばしばありました。
 
■係より
このたびは、モニターレポートをお送りいただきまして、誠にありがとうございました。SWAT-350V-specPremiumは、スペシャルモードの追尾精度が±2.8″という、市販赤道儀で最高クラスの性能を持ったポータブル赤道儀です。天体撮影用に人気のキヤノンEOS 6D(画素サイズ6.5μm)と組み合わせた場合、赤道付近の天体で2ピクセルまでのズレを許容すると焦点距離480mmまで追尾できる精度です。ただし極軸設置誤差(極軸望遠鏡の設置精度は10′ほどなので、3分露出で約5″程度のズレが生じる )、大気差、機材の剛性などを考慮しない理論的な値ですので、実際には2~3分が実用範囲と思います。フィルム時代は±7″で300mmは余裕だったのですが、デジカメになってその精度ではまったく歯が立たなくなりました。作例画像は北アメリカ星雲ですが、完璧な星像でPremium仕様の性能を引き出した見事な作品になっています。
要望事項のアリミゾレール2を2枚、ASブラケットで組み合わせたときの隙間は次回ロットで改善いたします。(現仕様で組み合わせるときは1mm厚のワッシャー等のスペーサーをご使用ください。)なお、アリミゾレール2にアルカスイスレールLを組み合わせるときはピッタリ適合します。アリミゾキャッチャーで機材を搭載したままスライドさせてバランスを微調整すのは、軽量機材でしたらそこそこ機能しますが、重たくなるとなかなかスムーズにいかないです。だいたいの位置でしっかり固定して、支柱になるレールにカウンターウェイトを取り付け、それでバランス調整するのがストレスがなくおすすめです。運搬機材が重たくなって心苦しい限りですが、ご検討いただければ幸いです。
今後もPremium仕様の追尾精度を活かして、素晴らしい作品をものにしてください。よろしければ、作例コーナーにお送りください。お待ちしております。
 
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2021年5月10日 (月)

SWAT-350V-spec Premiumノータッチ追尾テスト。

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神奈川県にお住いの丹羽雅彦様から、SWAT-350V-spec Premiumのノータッチ追尾テスト結果をお送りいただきました。
撮影システムは焦点距離288mmのレンズに、センサーのピッチサイズが2.315μmのCMOSカメラ。1ピクセルの画角が1.66″です。この画角は、キヤノン EOS 6Dだと焦点距離およそ800mmの超望遠レンズで撮影したことに相当します。上の実写画像はノータッチで撮影したもので、上段左が180秒露出、右が300秒露出、左右が赤経方向です。180秒では、ほぼパーフェクトな追尾ですが、300秒だと若干楕円になりました。これだけカメラが高画素化して、レンズも高解像になってくると「焦点距離〇〇mmまでノータッチ可能」というようなこれまで表現では、不都合が生じてきますね。EOS 6Dなら300秒露出でも点像だっと思います。画像下はPHD2のガイドグラフです。赤経の振れ(ピリオディックモーション)は±2″程度で、Premiumの公称値±2.8″前後を軽くクリアしています。ちなみにPモーション±2″だと、4秒角のズレですから、この撮影システムだと、計算上、SWAT-350のウォームギア一周期(約7分)で3ピクセルほどのズレになります。1ピクセルも流さない撮影はなかなか難しいですが、Premiumの性能を使いこなして、素晴らしい写真をものにしていただけると、開発者としてはこの上もない喜びです。
 
●SWAT-350/310のPremium改造特価20%OFF(2021年5月末までのお申込み)
SWAT-350/330/310(V-Spec/スタンダード)をPremium相当にアップグレードする改造は、2021年5月末までのお申込みに限り、特価20%引きにて承ります。ご予約のお申し込みはメールにてお申し込みください。メールはタイトルを「Premium改造」としたうえで、こちらからお願いします。
●SWAT-350/310V-Spec(V-spec改造含む) 48,000円(税込52,800円)→ 38,400円(税込42,240円)
●SWAT-350/310スタンダード 90,000円(税込99,000円)→ 72,000円(税込79,200円)
●SWAT-330 110,000円(税込121,000円)→ 88,000円(税込96,800円)
※V-spec(V-spec改造含む)からのPremiumアップグレード改造の追尾精度は、スペシャルモードは東西いずれの偏荷重とも±2.8″前後ですが、ノーマルモードは改造前と同じか若干良くなる程度です。
※スタンダードからのPremiumアップグレード改造の追尾精度は、スペシャルモードは東西いずれの偏荷重とも±2.8″前後、ノーマルモードは東側偏荷重が±5.5″前後、西側偏荷重が±6.5″前後です。
※南半球回転につきましては、スペシャルモードが±4.5″前後、ノーマルが±6″前後です。
※側面パネルのロゴカラーはホワイトになります。
※追加モードのセレクタスイッチパネル表示はシール貼付です。
 
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2021年4月26日 (月)

SWAT-350V-spec Premium、5月1日新発売。

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■スペシャルモード±2.8″ 、驚異の超高精度。複数の恒星時モードを搭載したPremium仕様です。

SWAT-350V-spec Premiumは高精度追尾で人気のV-specを極限までチューニングしたプレミアムモデルです。東西両偏荷重に対応したユニテック独自のPEC( Periodic Error Correctionの略 )を搭載し、荷重方向限定スペシャルモードの追尾精度はなんと驚愕の±2.8″前後を実現。ノーマルモードもV-specのスペシャルモードと同等の±4.5″前後を達成しました。SWAT-350V-spec PremiumはSWATシリーズのフラッグシップにふさわしい超高性能プレミアムモデルです。
SWAT-350V-spec Premiumは素材段階からこだわった製造方法を採用しています。まず、ウォームネジは研削後のエンコーダによる事前測定で、東西偏荷重時のモーション差が特に小さい優秀なウォームネジを選別。さらに長年培った匠の技ともいえる歯面研磨を一本一本丁寧に施して追尾精度を極限まで高めています。このようにPremium仕様のウォームネジは数十本に一本の割合でしか得られない貴重なものです。東西偏荷重の差が極めて小さいことは、通常起動(ノーマルモード)したときの追尾精度を高められます。そのため、Premium仕様のノーマルモードはV-specのスペシャルモードと同等の追尾精度(±4.5″前後)を保証しています。また荷重方向限定のスペシャルモードでは、実際の星での実写測定を行い、その結果をモーション補正にフィードバックする独自の手法を取り入れ、±2.8″前後という大型高級赤道儀並みの驚異の追尾精度を実現しています。
新機能としては、従来の「キングスレート」に加えて、天頂付近の追尾に適した「恒星時」と、キングスレートよりさらに遅くして低空の追尾に合わせた「低空モード」を搭載。より正確な日周運動の追尾とPremium仕様の超高精度によって、新たな次元の高品位天体撮影が可能になります。Premium仕様はクラフトマンシップにこだわったハンドメイドのスペシャルバージョンです。
 
SWAT-350V-Spec Premium 5月1日発売
追尾精度±4.5″前後、偏荷重方向限定スペシャルモード±2.8″前後、赤経目盛環搭載、耐荷重量約15kg
希望小売価格 218,000 円(税込239,800円)
※南半球回転につきましてV-specと同等の追尾精度となります。
※超高精度につき生産効率が上がらず、月産数台レベルでしか生産できないため、ご購入前に納期をご確認ください。
※詳細な仕様につきましては、こちらをご覧ください。
 
SWAT-350V-Spec Premium モニターユーザー募集のお知らせ
※モニターユーザーの募集は終了しました。どうもありがとうございました。
SWAT-350V-Spec Premiumをお得なモニター価格でご購入いただけるモニターユーザーを3名様募集いたします。お使いいただいたご感想やご要望などをメールにてお送りください。お送りいただいた内容はブログ等に掲載する場合がございます。(個人情報は掲載しません) モニター機については即納いたします。モニターご希望の方はメールにてお申し込みください。メールはこちらからどうぞ。
モニター価格 180,000 円(税込198,000円
 
従来モデルからPremium仕様相当への改造について
SWAT-350/330/310、V-Spec/スタンダードをPremium相当に改造するアップグレードサービスも受け付けます。価格は以下の通りです。なお、2021年5月末までに改造ご予約いただいた場合は、特価20%引きにて承ります。ご予約のお申し込みはメールにてお申し込みください。メールはタイトルを「Premium改造」としたうえで、こちらからお願いします。
●SWAT-350/310V-Spec(V-spec改造含む) 48,000円(税込52,800円)
●SWAT-350/310スタンダード 90,000円(税込99,000円)
●SWAT-330 110,000円(税込121,000円)
※V-spec(V-spec改造含む)からのPremiumアップグレード改造の追尾精度は、スペシャルモードは東西偏荷重とも±2.8″前後ですが、ノーマルモードは改造前と同じか若干良くなる程度です。
※スタンダードからのPremiumアップグレード改造の追尾精度は、スペシャルモードは東西偏荷重とも±2.8″前後、ノーマルモードは東側偏荷重が±5.5″前後、西側偏荷重が±6.5″前後です。
※南半球回転につきましては、スペシャルモードが±4.5″前後、ノーマルが±6″前後です。
※側面パネルのロゴカラーはホワイトになります。
※追加モードのセレクタスイッチパネル表示はシール貼付です。
  
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2021年4月16日 (金)

SWAT-350V-spec Premium 312mm 5分ノータッチ撮影。

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●テスト撮影(アンタレス付近)
ビクセンFL55SS(焦点距離312mm) ニコン D810A 5分露出 SWAT-350V-Spec Premium β仕様 ノータッチ追尾 拡大トリミング
 
Premium仕様のβテストをお願いしている吉田隆行様より実写結果をお送りいただきました。ビクセンFL55SS(焦点距離312mm)に高精細なニコンD810Aを組み合わせて、テスト的に5分露出×10枚のノータッチ追尾を行ったところ、全コマほぼ真円を保ったとのご報告をいただきました。追尾精度的(±2.8″前後)には1~2ピクセルほどのズレになると思いますが、実際にはシーイングの揺らぎなどもあって、実用上充分な星像が得られることが多いです。
今回はPremium仕様の新機能「低空モード」のテストもかねています。低空モードはアンタレスやM8干潟星雲、M83、などの南天低い天体に合わせた追尾速度で、恒星時より極軸一回転で約1分遅い速度になっています。上の画像は撮って出しの中心部を拡大トリミングしたもので、微恒星も点像を保っておりほぼ完璧に追尾できています。吉田さんをはじめとする超ベテランの方は大型メイン機材での撮影に集中しながらも、サブ機も稼働させることが多く、SWAT-350V-spec Premiumのような超高精度な赤道儀であれば、ノータッチほったらかし追尾でも高品位な元画像が得られるので、とても重宝していただけます。追尾精度が高いということは、焦点距離や露出時間を長くできるメリットがありますので、F値の暗いレンズでも性能を引き出せますし、高感度短時間露出で使えば歩留まりが格段に向上します。つまり撮影手法が広がることを意味します。
SWAT-350V-spec Premiumはもう少しテストを重ねて発売したいと思います。近日中にこのブログでモニターを数名募集しますので、興味のある方はよろしくお願いします。

●吉田隆行様のPremiumについてのブログ記事はこちらhttp://blog.ryutao.main.jp/?eid=1040134
  
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吉田さんの撮影システム。とてもスッキリしたお手軽セットですが、鏡筒、赤道儀とも秘めた性能は一級品です。
 
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2021年1月10日 (日)

SWAT-330、1月22日新発売!

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Swat330
■抜群のコストパフォーマンス、SWAT-330新発売。スペシャルモードで±6.5″を実現。
SWAT-330は絶大な人気を誇るSWAT-350をベースに、コストパフォーマンスを徹底追求したお求めやすいモデルです。これまでのSWATシリーズは最終的に実際の星を使ってピリオディックモーションを計測して精度保証していましたが、SWAT-330では新開発のPモーション室内測定システムで効率のよい精度確認が可能になりました。それにより検査コストを抑え、魅力的な価格を実現しました。肝心の追尾精度はV-specで培ったユニテック独自のPEC( Periodic Error Correctionの略 )技術を投入。ノーマルモードで±14秒角前後と中望遠レンズをノータッチ撮影できる追尾精度を確保しました。さらに東側偏荷重限定で±6.5秒角前後まで向上させるスペシャルモードを搭載し、焦点距離300mmクラスのノータッチ撮影も可能にしています。もちろん、PEC設定は出荷前にメーカーにて行いますので、ユーザーはPECを意識することなくお使いいただけます。 赤緯(DEC)モードも標準で装備していますので、すでにSWAT-350をお持ちのユーザーの赤緯用としても最適です。超高精度なポータブル赤道儀SWATがより身近になりました。

SWAT-330 1月22日発売
追尾精度±14″前後、東側偏荷重限定スペシャルモード±6.5″前後、赤経目盛環搭載、耐荷重量約15kg
希望小売価格 108,000 円(税別)
※V-spec相当へのアップグレード改造も可能です。価格69,000円(税別)

SWAT-330 モニターユーザー募集のお知らせ
※モニターユーザーの募集は終了しました。どうもありがとうございました。
SWAT-330をお得なモニター価格でご購入いただけるモニターユーザーを3名様募集いたします。お使いいただいたご感想やご要望などをメールにてお送りください。お送りいただいた内容はブログ等に掲載する場合がございます。(個人情報は掲載しません) モニター機については即納いたします。モニターご希望の方はメールにてお申し込みください。メールはこちらからどうぞ。
モニター価格 89,000 円(税別)
 
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2020年10月17日 (土)

V-spec Premiun 開発中。

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赤道儀の性能を表す指標のひとつが追尾精度(ピリオディックモーション)で、誤差が角度で表されます。ユニテックではSWATをシリーズ発売当初より、このピリオディックモーションに徹底的にこだわりをもって開発に取り組んできました。2013年に発売したSWAT-300/350は±7″前後という超高精度を保証して評価をいただいてますが、昨年、さらに高性能なV-specを発売して、ポータブル赤道儀としては孤高の±4.5″(スペシャルモード)を実現。上級天文ファンも驚く高性能で評価を高めています。ユニテックではさらなる高みを目指して技術開発を続け、この秋、驚愕の追尾精度±2.5″(スペシャルモード)を達成することに成功しました。

上の画像は開発中の2台の「V-spec Premium」のピリオディックモーションを測定したものです。焦点距離1200mmで2周期ちょっと(約15分間)撮影しています。一周期(約7分)がわかりやすいように階段状に撮影しました。測定結果(Pモーション)はなんと±2″前後! 驚異的な追尾精度となりまた。この精度は市販赤道儀で最高クラスの追尾精度になります。画像の通り、1200mmで撮影しても赤経方向(写真の上下方向)の動きはわずかですから、一周期(約7分間)の露出でもほとんど流れないことを表しています。2周期目も直線ですからつなげて考えるともっと露出しても流れはわずかです。実際には、極軸の設置精度や大気差によるズレ、搭載機材の撓みなどで流れてしまいますが、500mmクラスで5分露出程度までは充分に使える精度と思います。
基本的な技術開発は終了しており、これから社内試作機で実証試験やβユーザー様やモニターユーサー様によるテストで検証して、問題がなければ来年中には発売できる見込みです。ただし、ものすごく手間がかかるので、生産台数は月数台が精一杯です。受注生産のような形を取らざるを得ないかもしれません。 どうぞご期待ください!
 
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上はV-spec Premiumのテストをお願いしている吉田様のブログです。初回撮影は無事にうまくいったようです。ブログには焦点距離500mmで5分間ノータッチ追尾したM31アンドロメダ銀河が掲載されていますので、ぜひこちらをご覧ください。高精細なニコンD810Aで撮影されたピクセル等倍画像も掲載されています。完璧な追尾です。
 
https://www.unitec.jp.net/

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