ばら星雲からバーナードループへ
神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、新年初投稿作品となる「ばら星雲からバーナードループへ」をお送りいただきました。早速ご紹介します。
●ばら星雲からバーナードループへ
2024年12月29日 23時32分~ キヤノン EOS6D(SEO-SP5改造) シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2.0 ISO1600 60秒露出×120枚(総露出2時間) SWAT-350にてノータッチ追尾 Siril、Photoshop Elementsで画像処理 撮影地 山梨県河口湖町西湖
■コメント
明けましておめでとうございます。
昨年12月に「ばら星雲周辺」と題して投稿をいたしました。ばら星雲からオリオン座に伸びる分子雲が気になったので、その様子を撮影してみました。右下バーナードループのところに有名なLDN1622が写っています。そこからばら星雲に向かって少し明るめのがLDN1629、黒っぽいのがLDN1628と名前がついているようです。どの様な焦点距離で撮っても構図の境目に当たってしまうようで、それで知らなかったのかもしれません。ばら星雲の輝度が非常に高く、ばら星雲が丁度いいようにすると分子雲が出てこないという事も関係しているのでしょうか。相変わらずの「こんなもんでいいか」的な画像処理ですが、ばら星雲側のくっきりとした星雲と、オリオン側の柔らかい星雲の違いも面白いです。今回のことで、少し違った構図をとるだけで新たな面白さが出てくるものだなと思いました。星空の下、SWATを振り回して試行錯誤を楽しんでみようと思います。今年も宜しくお願いいたします。
■係より
いつもご投稿くださいまして誠にありがとうとうございます。今回もシグマの105Artによる見事な作品です。クリスマスツリー星団、バラ星雲、暗黒星雲LDN1622にかけての星雲の広がりがよくわかる作品となっています。将来的には8枚くらいのモザイクにして、オリオン座を取り込みたいですね。そうするとだいたい35mmレンズくらいの画角になります。まずは4枚でオリオン座の上半分でしょうか。デジタルなので、いろいろな楽しみ方ができます。ぜひSWAT-350を携えて気軽に星空を切り取ってください。またの投稿、お待ちしております。