2023年11月23日 (木)

ラ・シヤ天文台の天の川二題。

チェコのアマチュア天文学者、Zdenek BardonさんからチリにあるESOのラ・シヤ天文台にて、SWAT-300で撮影した星景写真をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●天の川とSEST電波望遠鏡 ニコン Z8+ニッコール 20mm F1.8、60秒露出、SWAT-300、ラ・シヤ天文台(チリ)
 
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●天の川と黄道光とBlackGEM望遠鏡 ニコン Z8+ニッコール 20mm F1.8、30秒露出、SWAT-300、ラ・シヤ天文台(チリ)
 
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●グリーンフラッシュ ニコン Z8+タムロン 100-400mmズーム、 露出1/3200秒、ラ・シヤ天文台(チリ)

■コメント
私はESOフォトアンバサダーであり、またSWAT-300マウントの数年にわたるユーザーでもあります。SWATマウントは本当に素晴らしい天文機器です! 一ヶ月前、ESOのラ・シラ天文台に行きました。ニコンががZ8とニッコール 20mm/F1.8レンズ、タムロン 100-400mmズームレンズを貸してくれたので、それで撮影した画像を送ります。
 
■係より
Zdenek Bardonさんから2018年以来5年ぶりのご投稿です。無光害の地、チリのラ・シヤ天文台で撮影した天の川2題と太陽が一瞬緑色に輝くグリーンフラッシュをお送りいただきました。いつもながらため息しかでない美しい星空です。天体撮影ファンにはあこがれの地ですね。ご投稿いただき、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。Zdenek Bardonさんの過去の作品は下のアドレスをクリックしてください。
https://unitec.cocolog-nifty.com/photo_gallery/2018/04/post-7101.html
https://unitec.cocolog-nifty.com/photo_gallery/2018/05/post-fca8.html
https://unitec.cocolog-nifty.com/photo_gallery/2018/09/post-9f92.html

2023年10月24日 (火)

一晩で撮る夏から秋の星野三態。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、この時期に狙えるはくちょう座からすばるまでの三態をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
1s
●デネブ&サドル
2023年10月17日19時31分~ キヤノン EOS6D(SEO-SP5) シグマ Art 105mm F1.4 絞りF2.5 ISO1600 60秒露出×69枚(総露出1時間9分) SWAT-310ノータッチ追尾 Siril, PhotoshopElementsで画像処理 撮影地 長野県諏訪郡原村
 
2s
●カシオペアからケフェウスの星雲群
2023年10月17日21時26分~ キヤノン EOS6D(SEO-SP5) シグマ Art 105mm F1.4 絞りF2.5 ISO1600 60秒露出×130枚(総露出2時間10分) SWAT-310ノータッチ追尾 Siril, PhotoshopElementsで画像処理 撮影地 長野県諏訪郡原村
 
3s
●カリフォルニア星雲&プレアデス星団
2023年10月18日0時40分~ キヤノン EOS6D(SEO-SP5) シグマ Art 105mm F1.4 絞りF2.5 ISO1600 60秒露出×95枚(総露出1時間35分) SWAT-310ノータッチ追尾 Siril, PhotoshopElementsで画像処理 撮影地 長野県諏訪郡原村
 
■コメント
ご無沙汰しております。猛暑のせいもあって5か月ぶりの星撮りになってしまいました。案の定、忘れ物を始め数々のヤラカシをしてしまいました。それでも何とか形になったのもを送らせていただきます。レンズはシグマの105mmです。重量級のレンズなので強度のあるSWATだと安心感があります。露出時間も短いので追尾は楽勝という感じで、飛行機や明るい人工衛星以外100%の歩留まりでした。
最近使い始めたシグマ Art 105mmですがとても良い星像で、昔の望遠レンズを知る者には文字通り隔世の感があります。画像処理にPixInsightの試用版を使ってみました。凄いソフトだと思いましたが、PayPalを使っていないので購入をどうしようかと悩んでいました。同時期にSirilというソフトがあることを知り使うようになりました。機能的には劣りますが、今のところ私が使うには十分だと感じています。ダークフラット処理、スタック、カラーバランス、ストレッチ、スターネットでの星雲分離までSiril任せで、その後フォトショップで彩度、コントラストを調節しています。画像処理については良くわからないのですが、淡い部分が消えずに出てくるように思います。この領域が随分カラフルな色調に仕上がり驚いています。ソフト任せなので、この色調でいいのか分からないというのが正直なところです。「カシオペアからケフェウスの星雲群」の構図はもっと北に振るべきでした。見えない星雲対象なので難しいですね。もう一度取り直したいです。「カリフォルニア星雲&プレアデス星団」は、Fの明るさの恩恵か、短い露出時間であまり強い強調をしなくても分子雲が現れてくれました。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。
今回は神レンズ「シグマ Art 105mm F1.4」を新規導入されての初投稿です。SWATの追尾精度を活かしてノータッチ追尾で撮りまくるのにちょうどいい焦点距離ですね。超明るいF1.4をF2.5まで絞って周辺星像と周辺減光を改善を狙っています。天の川沿いの赤い星雲や分子雲も見事に描出できて美しく仕上がっています。カリフォルニア星雲とすばるはフルサイズ105mmでピッタリですね。空気が澄んでコントラストのよい画像が得られる季節になりました。ぜひまたお送りください。お待ちしています。
 

4swatsigma105mms
アップグレードしてSWAT-350V-specになったSWATとシグマ Art 105mm F1.4
 
写真のSWATは300を310に改造し、最近さらに350V-specにアップグレードしたものです。初めは赤緯体を使わない文字通りの「ポタ赤」として使っていましたが、RedCat51を使うようになり改造しました。使い方に応じてアップグレード出来るのもありがたいです。大きいフードですが、特許データをもとに光路図を描いてケラレのないものを作ったらこのようなものになってしまいました。ピントリングには固定装置を付けてあります。ピントは透明バーチノフマスクを使っています。

2023年8月22日 (火)

バンビの横顔付近。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、バンビの横顔付近をお送りいただきましたのでご紹介します。

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●バンビの横顔付近
2023年8月20日20時07分~20時50分 キヤノン EF70-200 F2.8ズーム 絞り F3.5 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO6400 40秒露出×64枚コンポジット ステライメージ9で画像処理 SWAT-350V-specによる自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
この夏いい天気が無く、やっと20日の夜に良く晴れました。吉田様の素晴らしい写真にほぼ近いバンビの横顔付近の暗黒帯やM8・M20を撮影しましたので投稿します。ノータッチガイドでSWAT赤道儀は調子いいです。待ちきれず まだ少し明るさが残る時間帯に撮影開始いたしました。
 
■係より
いつもありがとうございます。前回は魔女の横顔でしたが、今回はバンビの横顔ですね。先日の吉田様の作品の構図を少し下方向(南)に振ってM8やM20を取り込みました。左下に大型の球状星団M22も写っています。天の川と暗黒帯が入り組む様子がよく写っています。とてもカラフルでいい感じに仕上がりましたね。200mmレンズなら、はくちょう座からケフェウス座の大型星雲も狙えますね。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2023年8月17日 (木)

M16・M17付近。

いつも「天体写真の世界」で天体撮影やデジカメについて役立つ情報を発信している吉田隆行様からバンビの横顔からM16・M17にかけてを237mmで撮影した作例をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

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2023年7月25日 ビクセンFL55SS レデューサー使用(合成焦点距離 約237mm F4.3) キヤノン EOS 6D(冷却・フィルター改造) ISO1600 8分露出×6枚コンポジット(総露出時間 48分) SWAT-350 V-spec PremiumとMGEN-3による1軸ガイド 兵庫県養父市にて撮影

■コメント
ビクセンFL55SSを使用して撮影した、M16とM17付近の写真です。SWAT-350 V-spec PremiumにスタンドアローンのMGEN-3オートガイダーを取り付け、1枚480秒露光で撮影しました。天候の関係で6枚しか撮れませんでしたが、どのコマも星は点像に写っており、1軸(赤経軸)ガイドの効果が感じられました。いつもはノータッチでSWAT-350を使用していますが、1軸ガイドでじっくり撮影するのもいいですね。

■係より
ビクセンのコンパクトな55mmフローライトのFL55SSにレデューサーを併用して237mm/F4.3にした超高性能な光学系でバンビの鼻先付近を狙いました。MGEN-3で1軸オートガイドしているとはいえ、極軸もしっかり合っているようで、ワンカット8分もの長時間露出でも点像を確保できました。わずか6枚コンポジットですが、総露出48分ですから、F4.3の明るさがあれば、これほど美しい作品に仕上げることができるんですね。吉田さんならではの無理のないナチュラルな仕上げが素晴らしいです。
 
Photo_20230817113301
今回の撮影システム。Premiumなのでオートガイドしなくても237mmでしたら5分くらいは充分いけると思いますが、あえてオートガイドして8分露出としました。一枚あたりの画質が高まったので、わずか6枚でもノイズを感じない作品になっています。
吉田隆行さんのページはこちら。ぜひご覧ください。

2023年6月22日 (木)

クリスマスツリー星団~バラ星雲

神奈川県川崎市にお住まいのyuki様よりの1年半ぶりご投稿で、「クリスマスツリー星団~バラ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●クリスマスツリー星団~バラ星雲
2022年10月29日 William Optics REDCAT 51 焦点距離250mm F4.9 キヤノン EOS R(SEO-SP5Ⅱ) ISO1600 IDAS HEUIB-Ⅱフィルター 露出120秒×100枚コンポジット SWAT-350 V-spec M-GEN3で1軸オートガイド PixInsightで画像処理 撮影地 静岡県富士宮市
 
■コメント
時期外れの定番構図ですが、広角で撮影する構図の中では賑やかで自分はお気に入りの構図です。SWATの入手から暫くして自動導入が可能な機材を追加しましたが、SWATは現在も大活躍しています。何より機材任せな自動導入は便利ですが何処か面白味がなく、目盛環を使い行う手動導入のほうが未だに楽しいのが本音だったりします。最近はSWAT-350にカメラを2台載せて撮影にチャレンジし始めましたが、初回はあまり上手く行きませんでした。今後もトライ&エラーを重ねチャレンジして行こうと思います。
 
■係より
作例は昨秋に撮影したクリスマスツリー星団からバラ星雲にかけてです。撮影機材のREDCAT51は焦点距離250mmでSWAT-350V-specに搭載するのにピッタリなサイズです。この鏡筒、なかなか高性能なようで、周辺までとてもシャープな星像を結んでいます。撮影対象はフルサイズ250mmの画角にジャストフィットといった感じで、構図仕上げともお見事です。この焦点距離なら、アンタレス付近、バンビの横顔、北アメリカ星雲、IC1396など狙ってみたくなりますね。梅雨明けしたら、ぜひお願いします。

2023年4月22日 (土)

【速報】オーストラリア皆既日食2023[成澤様]

プロ写真家でSWATユーザーの成澤広幸様から西オーストラリアで撮影した皆既日食の画像をご提供いただきましたので、早速ご紹介します。

2023
●皆既日食
2023年4月20日 SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports 549.2mm(純正テレコンTC-1411使用768mm相当)絞りF16(F22相当) SIGMA fpL ISO100  1/500秒露出 撮影地 西オーストラリア
 
■コメント
西オーストラリアの撮影地の地面は砂漠だし、三脚はやたら低いし、焦点距離も1000mmくらいで、ちょっと無理な搭載かなって思ってましたが、SWATにはそんな心配は無用だったようです。ばっちり追尾してくれました! 下の画像が今回の撮影機材です。
https://twitter.com/Marmalade_boya/status/1649418969940459521?s=20&fbclid=IwAR2z5oIilGOOprniIjUjEn2XLxkgB5WUTXsCYlZaL30o8Mv2KnE502CBxsc
  
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小型極低カーボン三脚+極軸微動ユニット+SWAT-350V-specの組み合わせ。重量級のシグマ 60-600mmズームをシンプルフォークDX2で搭載。アルカスイスレールLを追加して、赤緯のバランスを取ることで、ウェイトレスとしています。
 
■係より
皆既日食の観測成功おめでとうございます!
撮影機材のひとつとしてSWAT-350V-specを選んでいただいて、とても嬉しく思います。軽量化して旅の負担を小さくするため、ウェイトレスのフォーク式システムを組んでいます。今回の皆既日食はいつもよりプロミネンスがすごく感じますが、成澤様のテクニックで、その魅力を見事に引き出しています。これからも心強い相棒としてSWATをご活用ください。どうもありがとうございました。
 
https://www.unitec.jp.net/

2023年2月17日 (金)

魔女の横顔星雲とかもめ星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、魔女の横顔星雲とかもめ星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●魔女の横顔星雲
2023年2月16日19時21分~ シグマ 150-600mm F5-6.3 絞り開放 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO6400 90秒露出×39枚コンポジット ステライメージ9で画像処理 SWAT-350V-specによる自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)

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●かもめ星雲
2023年2月16日21時22分~ シグマ 150-600mm F5-6.3 絞り開放 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO6400 90秒露出×50枚コンポジット ステライメージ9で画像処理 SWAT-350V-specによる自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
昨夜、快晴だったのでオリオン座の散光星雲 魔女の横顔星雲とおおいぬ座の散光星雲かもめ星雲を自宅ベランダからV-spec改造してもらった
SWAT-350で撮影してみました。冬季は我が家ベランダから真南にイチゴ栽培ハウスの電気照明があかあかと点きますので、今回一番天体が高くなる子午線越えの時間帯に撮影しました。どちらもノータッチノーガイドのほったらかしですが EOS kiss X7では600mmだとずれが大きくなりますがEOS 6Dでは全然問題なく合成できました。どちらもカメラはキヤノン EOS 6DのIR改造機です。レンズは シグマ望遠ズーム150-600mmの望遠端(600mm) 絞り開放のF6.3です。
 
■係より
冬は真南にあるいちご栽培農園の照明が明るくて撮影の邪魔になるそうですが、それでも自宅ベランダで魔女やかもめがここまで写せるのですから東京に住んでいる私からすると、なんともうらやましいです。湿度が低い冬場はそんなに影響されないのかもしれませんね。
さて魔女の横顔はオリオン座のリゲルのすぐ西にある反射星雲です。リゲルの光が反射して光っているそうです。かもめ星雲は昔はわし星雲と呼ばれてましたが、夏のM16もわし星雲で紛らわしいので、かもめ星雲が定着してきてよかったと思います。
いつもご投稿いあだき、ありがとうございます。焦点距離600mmもの超望遠を安定して使いこなしていらっしゃいますね。夜半前まではもうしばらく冬の対象が楽しめます。また撮れたらお気軽にお送りください。お待ちしております。
 
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イチゴ農園の夜間照明に照らされる南の空。なかなか厳しい条件ですが、そんな中でも素晴らしい天体写真をものにされます。

2023年1月22日 (日)

ぎょしゃ座からおうし座超新星残骸にかけて。

福井県にお住まいの木村光一様より、ぎょしゃ座からおうし座超新星残骸にかけての散光星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。

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●ぎょしゃ座からおうし座超新星残骸にかけて。
2023年1月12日18時58分~ シグマ 105mm Art F1.4 絞り F2.5 IDAS NBZフィルター キヤノン EOS Ra ISO6400 露出3分×33枚 SWAT-350V-Spec ノータッチ追尾 撮影地 福井県福井市
 
■コメント
お世話になっています、先日SWAT-350をV-spec改造をしていただいた木村と申します。改造していただいてから初めての写真を投稿させていただきます。105㎜レンズながら、追尾状態は極めて良好だったようで、改造して良かったと思っています。
 
■係より
V-spec改造のご依頼をいただきまして誠にありがとうございました。ピリオディックモーションはノーマルモードで改造前の約半分、荷重方向スペシャルモードでは1/3以下になりましたから、安心してノータッチ追尾撮影ができると思います。
作品はぎょしゃ座の散光星雲とおうし座に広がるレムナント超新星残骸を狙ったものですが、レムナントはかなり淡いので、空の条件がよくないとなかなか写すのが難しい対象です。シグマの105mm F1.4 Artは設計者が天体ファンで、天体撮影を意識して設計されたレンズで、周辺まで申し分ない性能を発揮します。画像処理技術の高さと相まって、とても見応えのある素晴らしい作品に仕上がりました。ぜひまたお気軽に投稿してください。お待ちしております。

2022年12月25日 (日)

秋の天の川。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、カシオペヤ座からぎょしゃ座にかけての秋の天の川をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●カシオペヤ座からぎょしゃ座
2022年12月20日20時08分~ キヤノン EF24-70 F2.8ⅡUSM 焦点距離24mm/絞りF4 キヤノン EOS Ra ISO1600 240秒露出×29枚 総露出116分 IDAS HEUIBⅡ/プロソフトンクリアフィルター PhotoshopElements12/Sequator/GraXpert SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 山梨県北杜市みずがき湖
 
■コメント
ご無沙汰しております。年末慌ただしくなる前に星撮りに行ってきました。
このところEOS Raを使って広角レンズでの星野写真を撮っています。今はどこに行っても街明かりの影響があり、広角レンズでの撮影はカブリとの戦いとなってしまいます。カブリ補正にGraXpertというソフトを使ってみました。機能はPIのDBEと同等のものかと思いますが、お手軽で使いやすかったです。画像の東側(左側)に複雑なカブリがありました。まだ僅かに残っていますが、比較的きれいに補正されました。赤い星雲の多い領域ですが、プロソフトンクリアーの効果で青い星の色が強調されて思いがけずカラフルな描写となりました。
 
■係より
いつもご投稿いただきまして、誠にありがとうございます。
今回は24mm広角レンズによる秋の天の川です。山梨の人気スポット、みずがき湖での撮影ですが、甲府に近いので、それなりに光害の影響を受けるようです。苦労して補正した甲斐もあって、光害を感じさせない美しい仕上がりになりました。カシオペヤ座、ペルセウス座、ぎょしゃ座にかけての天の川ですが、ソフトフィルターを使って輝星をうまくぼかしたことで、星座の形が強調され、とてもいい感じです。天の川に沿って多数存在するHα散光星雲が華を添えています。下辺の光芒は火星です。今回の接近は中くらいのようですが、それでも相当な明るさ(-1.5等級)なので、よく目立ちますね。次回作も期待しております!

2022年11月17日 (木)

M45プレアデス星団。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、M45プレアデス星団をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●M45プレアデス星団
2022年11月16日 キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO6400 70秒露出×111枚コンポジット ステライメージ9で画像処理 SWAT-350V-specによるノータッチ追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント 
いつもお世話になっています。この度、数年前購入した初期のSWAT-350を長焦点レンズを使う事が多いのでSWAT-350V-specに改造して頂きました。すぐに対応し改造してもらい感謝してます。
11月16日午後6時台後半からすばる(M45プレアデス星団)が昇ってきましたので、この改造後のSWAT-350V-specで自宅ベランダから撮影試験をしてみました。111枚くらい撮影したところでカメラバッテリーが切れるまでM45を写しました。午後8時くらいにならないと空が明るいので、最初後半の少し暗くなった背景の空の写真だけステライメージでコンポジット合成しました。それはそれだけで満足なのですが、前半の分もコンポジットし、前半と後半結局合計111枚をステライメージでコンポジット合成しました。青い散光星雲プレアデスという感じにできました。カメラはキャノンKissX7、レンズはキャノンEF400 f5.6開放、撮影時間を短くしたい為、いつもISO6400です。露出時間はすべて70秒で撮影しました。ガイド鏡は使っていません どうしても極軸が正確に真北に向けるのが難しいので、枚数が多いとずれて来ます。カメラ搭載架台に5cm7倍のファインダーを付ける工夫をしてカメラの向きが決定したらファインダーを動かして十字線の中央に目印の輝星を入れ、撮影途中にずれてきたら撮影をいったん中止し微動で目印の星を十字の真ん中に入れて再び撮影開始という方法を今回初めてやってみました。多分ノータッチで400mmレンズなら2時間撮影できると感じました。画像編集は下手くそですが、ただ写れば嬉しいんです。一時はもう止めようかと思った天体写真撮影ですが、老後の趣味としてもうすこしやってみる楽しみが出来ました。
 
■係より
V-specにアップグレード改造していただき、これが最初の作品とのことです。焦点距離400mmで70秒露出ですが、撮影した111枚すべて使えたようで、V-specの面目躍如といったところでしょうか。ご自宅ベランダから気軽に撮影できるので、老後の楽しみとして長く続けられますね。今はデジタルなので、同じレンズとカメラで同一対象を撮り続ければ、どんどん加算して画質アップも狙えますし、いろいろ楽しめそうです。
さて、お送りいただいたM45プレアデス星団を拝見しますと、星像も流れることなくガイドは問題ないようです。周囲に広がる青い輝線星雲も美しく表現できています。さらに撮り増しして加算すれば、右下にうっすら写っている分子雲も浮かんでくると思います。
これから冬の対象が目白押しですね。撮影されたら、ぜひまたおご投稿ください。このたびはありがとうございました。

2022年10月 8日 (土)

冬の天体の先駆け(すばる/カリフォルニア星雲)。

前回に続いて横浜市にお住まいの蒼月様より、房総半島最先端の白浜で撮影したすばる/カリフォルニア星雲2パネルモザイクの作例をお送りいただきました。コメントとあわせてご紹介します。
 
M45_california_mosaic_r
●冬の天体の先駆け(すばる/カリフォルニア星雲)
撮影日:2022年10月02日 01時10分~
レンズ:シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art (f/2.2)
カメラ:キャノン EOS 6D (SEO-SP4改造)
ISO感度:1600
露出:120秒×30枚×2パネル
赤道儀:SWAT-350 V-spec Premium (Unguided)
画像処理:PixInsight, AstroPixelProcessor
撮影地:千葉県南房総市
 
■コメント
連日の投稿で恐縮ですが、先日の房総遠征時の3点目の作例の画像処理が終わりましたので投稿させていただきます。
M45からカリフォルニア星雲までの領域を135mmでモザイクしました。この辺りからいよいよ冬の天体ですね。135mmという画角は意外とちょうどいい対象が少ないのですが、広範囲をモザイクする場合にはむしろこのくらいがちょうどいいと思います。SIGMAの135mmはこのクラスのレンズとしてはやや重めですが、光学性能が素晴らしいので重宝しています。そしてそれを載せる赤道儀として、SWATは最も適した機種でしょう。今回の作例は房総から1パネル当たり1時間の露光ですが、それでもこのくらいの写真は撮れるのであまり遠くまで遠征する必要はないのかもしれませんね。なお、今回も高解像度版をこちら(https://flic.kr/p/2nRnY2u)に置いてあります。お時間があればご覧ください。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今回は2パネルモザイクで大迫力の「すばる~カリフォルニア星雲」です。それぞれ1時間露光のトータル2時間の撮影ですが、これだけの作品に仕上げられるのにびっくりしました。シュミット並のF2.2の明るさと南房総の暗い空という好条件もあるのでしょうけど、蒼月さん卓越した画像処理技術がなければここまでの作品には仕上がらなと思います。特に分子雲の処理が素晴らしく、すばるの青い光に分子雲が照らされている様子は美しいですね。
この夏も天気が悪くて投稿コーナーも閑古鳥でした。連投大歓迎ですので、これからもお気軽にお送りください。

2022年10月 6日 (木)

クエスチョンマーク星雲とハート&ソウル星雲周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、房総半島最先端の白浜で撮影した秋の天の川に浮かぶ散光星雲二題をお送りいただきました。コメントと合わせてご紹介します。
 
Questionmark
●クエスチョンマーク星雲周辺
撮影日:2022年10月01日 21時00分~
レンズ:シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art (f/2.2)
カメラ:キャノン EOS 6D (SEO-SP4改造)
ISO感度:1600
露出:120秒×38枚(総露出1時間16分)
赤道儀:SWAT-350 V-spec Premium (Unguided)
画像処理:PixInsight
撮影地:千葉県南房総市
 
Heart_soul
●ハート&ソウル周辺
撮影日:2022年10月01日 22時45分~
レンズ:シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art (f/2.2)
カメラ:キャノン EOS 6D (SEO-SP4改造)
ISO感度:1600
露出:120秒×45枚(総露出1時間30分)
赤道儀:SWAT-350 V-spec Premium (Unguided)
画像処理:PixInsight
撮影地:千葉県南房総市
 
■コメント
大変ご無沙汰しております。久しぶりの投稿になりますが、先日の房総遠征時の作例2点を投稿させていただきます。いずれも秋の天の川に浮かぶ天体です。
秋の天の川は、肉眼で見ると途中で途切れているかのように見えるほど暗く細いのですが、それは大量の星間物質が広大に広がっているからです。そのため、その星間物質が広がる領域を写真に撮ると僅かに赤黒く写ります。秋の天の川は青く澄んだ清流ではなく、赤茶色く濁った濁流です。そんな濁流にのまれている今回の天体は、私は撮影すること自体があまり無いのですが、秋にも面白い形をした星雲が沢山ありますので、たまには色んな画角の機材で狙ってみるのも良いかもしれませんね。
ハート&ソウルの作例については、ソウルの隣にある淡い輝線星雲(Sh2-202)が見切れていたりして、「そこは横構図だろ!」というツッコミが全国から一斉に聞こえてきそうですが、構図を変えるのが面倒だったという無精者の作例ですので、ご容赦ください。
今回の撮影地の南房総の海岸は、風が強いときには砂と潮風が吹きつけるので、繊細な機材の持ち込みは危険かもしれませんが、南には広大な太平洋が広がるだけですので、海越しの天の川などの星景写真には絶好の撮影ポイントでしょう。
今回はそんな撮影地の都合上、車から少し離れた場所に機材を設置したのですが、そんなときにも小型軽量のSWATは持ち運びに腰を痛めることもなく、楽に持ち運べるので大変助かります。SWATの追尾精度ならオートガイドの必要もありませんので、機材や配線も減らすことができます。もともと自宅から数分歩いた公園で撮影することが多かったのですが、機材を徒歩で持ち運ぶとなるとSWAT以外の選択肢が極端に少なくなります。なお、今回も高解像度版をこちらhttps://flic.kr/p/2nQZVDR)とこちらhttps://flic.kr/p/2nR3eGu)に置いてあります。
 
■係より
SWAT-350V-spec PremiumSWAT-330のレビュー動画を制作していただいた蒼月様による作例二題です。どちらもカシオペヤ座のWの周辺に位置しています。総露出時間は1時間16分と1時間30分と決して長時間露出ではないですが、F2.2の明るいレンズで充分な光量を確保しています。秋の天の川の中にあるので、微恒星がうるさくなりがちですが、赤い星雲や暗黒帯とのバランスをうまくとって、完成度の高い作品に仕上げています。いつもながらの素晴らしい作品をありがとうございました。

これらの天体を撮影したい方のために、40mmレンズで撮影したカシオペヤ座を下に掲載します。クエスチョンマーク星雲とハート&ソウル星雲とWの位置関係がわかります。目見当でも数回試写すれば簡単に導入できるでしょう。天の川沿いなので、他にも多くの天体が写っています。いろいろな焦点距離で楽しめますので、この秋にぜひ狙ってみてください。
 
2_so
シグマ 40mm F1.4 Art 絞りF2.8 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 120秒露出×61枚 SWAT-350(V-spec β版)ノータッチ追尾 ステライメージ、FlatAidePro、Photoshop 撮影地千葉県大多喜町

2022年6月 9日 (木)

立山天狗平の天の川。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、最高の空で撮影した天の川をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●立山天狗平の天の川
2022年6月2日01時52分~ キヤノン EF24-70 F2.8ⅡUSM 24mm F4 キヤノン EOS Ra ISO1600 240秒露出×10枚 総露出40分 IDAS HEUIBⅡフィルタ―/プロソフトンクリア PhotoshopElements12/Sequator SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 富山県中新川郡立山町天狗平
 
24mmの対角線いっぱいに天の川を入れました。右下はもう山の稜線です。この領域に必ず見られる、「街明かりの黄色いカブリ」が見られません。こんなことは初めてのことで、大変驚きました。絞りがF4なので周辺減光も少なく、わずかな強調で綺麗な天の川が現れました。いつもカブリ補正で苦労する画像処理が嘘の様です。バックの夜空も特に意識しなくても、きれいなニュートラルグレーになっています。中心部だけでなく外側の淡い部分も良く出ていて、ガチガチに強調しなくてもいい感じになりました。
 
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●残雪にさそり座
2022年6月2日00時00分~00時04分 キヤノン EF24-70 F2.8ⅡUSM 35mm F4 キヤノン EOS Ra ISO1600 240秒露出 IDAS HEUIBⅡフィルタ―/プロソフトンクリア PhotoshopElements12/Sequator SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 富山県中新川郡立山町天狗平
 
定番の構図で、4分露出の1枚画像です。これもフラット処理やカブリ処理をしていません。10枚をスタックし強調した画像も作りましたが、1枚画像であまり強調しない方が、臨場感があるように思いました。あまり彩度を上げないさっぱりした仕上げにしました。画像では分かりにくいのですが、手前に2mくらいの雪の壁があり、その上に天狗山の稜線が見えています。雪が多く撮影場所に苦労して数回器材移動をしました。SWATの最小限構成で使用したので、再セットも素早くおこなえました。
 
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●カブリのない世界
2022年6月2日01時08分~ キヤノン EF24-70 F2.8ⅡUSM 24mm F4 キヤノン EOS Ra ISO1600 240秒露出×10枚 総露出40分 IDAS HEUIBⅡフィルタ―/プロソフトンクリア PhotoshopElements12/Sequator SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 富山県中新川郡立山町天狗平
 
立山天狗山を這うようにさそり座が移動しています。やや強めの強調処理をしましたが、それでもカブリ処理がいらない感じです。南天の暗さと、大気の透明度が良く分かります。
 
■コメント
久しぶりの投稿になります。5月31日から2泊3日で立山天狗平に行ってきました。好天に恵まれ二晩とも星撮りをすることが出来ました。特に2日目の夜は深夜になって稀に見る快晴となり、最高の星空を堪能できました。立山の星空は想像以上に素晴らしいものでした。車で行けるところではないので、キャリーバックにSWATを詰めて行ってきました。少し重い荷物となりましたが、確かな追尾で貴重なチャンスを確実にものに出来ました。下に掲載の画像はRAW現像後スタックしカラーバランスを調整しただけのものです。カブリがほとんど見られないのが良く分かると思います。空の暗さの大切さを改めて感じさせられました。
 
■係より
ご投稿いただきまして、どうもありがとうございます。拝見したとき、思わず「おぉ~」と唸ってしまいました。それくらい見事な天の川です。標高が高く、ほぼ無光害なうえ、透明度の抜群だったのがよくわかります。東京近郊だと低空の天の川などは霞がかかったような状態ですから、なかなかこうは撮れません。上から2枚目のさそり座はF4でわずか4分露出1枚にもかかわらず、この写りですから、もうため息しか出ません。ナチュラルな仕上げが素晴らしい。ぜひまたお送りださい。お待ちしております。
  
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RAW現像後スタックしカラーバランスを調整しただけの画像。

2022年6月 7日 (火)

SWAT-350ノータッチでとるM83銀河。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、M83銀河をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M83
●M83銀河
2022年6月3日20時31分~21時40分 シグマ 150-600mm F5-6.3 絞り F7.1 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO6400 80秒露出×52枚コンポジット ステライメージ9で画像処理 SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント 
いつもお世話様になります。昨日愛用のSWAT-350に取り付けるファインダーが完成しましたので、それを使って探しにくいうみへび座M83渦巻銀河を撮影したのでお知らせいたします。どうも星図からみて何度動かすというのが苦手なので、今回ビクセンの既製品の暗視野ファインダーを取り付ける方法を考案し、昨日これでM83を撮影してみました。今までなら導入するのに30分はかかっていましたが、すぐ導入できました。ISO6400で露出は80秒を52枚撮影、すべてステライメージ9でコンポジット合成しました。5月21日にもこのM83を撮影していたので2日分を合成してみましたが、ズームレンズなので中心部は大体いいのですが、画面端は微光星が2重せいにみなずれていたので投稿しません。
お金をかけたくないのでファインダーの微動なども合板の箱に入れて4本の蝶ネジで微調整しますが、これが意外と便利でカメラが変わってもすぐ簡単に縦横だけなので普通の3本のネジより調整し易いです。ファインダーにはニクロム線で作った霜よけ装置をUSB電源で温めてますが、そのままだと明るすぎたファインダーの暗視野装置をニクロム線の途中からやっとLEDが点灯する位置を探して線を引きもうボタン電池も要りません。
昨年7月に天体撮影を再開しその記録を失敗も含めてすべて記録している自分の無料ホームページ https://hosisyasin.web.fc2.com/でついに90回となり、寝るまでの撮影で1日1つの天体しか写してないのにもうすぐ100回目を記録できるかと自分でも驚いています。意外とどうにか写せる日はあるもんです。
 
■係より
いつもご投稿ありがとうございます。サイトの掲載作品もまもなく100回目ということで、順調に増えているようですね。22時くらいまでに撮影を終えるという、まったく無理のないご自宅ベランダ撮影で、ここまでのアルバムができるのですから、素晴らしいことです。さて、M83は南天に低い対象なので、さそり座と同様に好条件で撮影できるチャンスが少ないです。東京だと南中高度25°ほどとかなり低空です。大分だともう少し高くなりますが、いずれにしてもなかなか難しい対象です。今回シグマの600mmズームレンズで強拡大して銀河の形をとらえました。焦点距離が長いので露出を80秒と短くして歩留まりを向上させている点も工夫が感じられます。夏の天体撮影にむけて、梅雨明けが待ち遠しいですが、その間に機材の整備も行っておきましょう。またの投稿、お待ちしております。
 
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得意の木工細工で作ったファインダー。

2022年5月15日 (日)

SWAT-330によるSh2-73、しし座矮小銀河。

横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-330のレビュー動画撮影時に撮ったSh2-73としし座矮小銀河をお送りいただきましたので、コメントと合わせてご紹介します。
 
この度は、SWAT-330 をお貸しいただき、ありがとうございます。以前から興味があった機種でしたので、その実力のほどを確かめるべく、いくつか試験的に撮影してきました。詳細は YouTubeの動画(https://youtu.be/mLfxG3Hh4mk)にて話していますので、ぜひそちらもご覧いただきたいと思いますが、結論から申しますと、当初予想していた以上の高い性能に驚かされました。SWATシリーズのエントリーモデルという扱いかと思いますが、ノーマルモードの追尾精度を除いてSWAT-350と同等と評価して良いと思います。
 
Sh273
●Sh2-73
2022年4月9日 BORG71FL + レデューサー0.72xDGQ (288mm. f/4.1) キヤノン EOS 6D((SEO-SP4改造) ISO1600 240秒露出×28枚 SWAT-330(東側偏荷重スペシャルモード/ガイド無し) PixInsightで画像処理 撮影地 静岡県朝霧高原
 
SWAT-330の東側偏荷重スペシャルモードで撮影したSh2-73です。IFNと言われるガス雲で非常に淡く、中~上級者向きではありますが、中央部分はそこそこ濃いので比較的写しやすいかもしれません。ある程度広範囲に広がっているようですので、200mm~300mm程度の光学系でも楽しめそうな天体です。

Leoi
●しし座矮小銀河(LEO-I)
2022年3月5日 BORG71FL + 1.4xテレコンバーターGR (560mm. f/7.9)キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 300秒露出×30枚 SWAT-330 + SWAT-350 V-spec Premium(DEC)による2軸オートガイド(PHD2) PixInsight(2倍drizzle、トリミングあり)で画像処理 撮影地 静岡県朝霧高原
 
下はレグルスのすぐ近くにある「しし座矮小銀河」です。こちらは SWAT-330 と Premium を2軸化(Premiumを赤緯体に)し、オートガイド撮影しました。560mmで5分程度の露光をするとなると、やはり2軸でオートガイドしたくなってきますよね。星像は真円でオートガイドも問題ありませんでした。しし座矮小銀河は、明るいレグルスのすぐそばにある淡い天体ということで、写すのが難しいと思われがちですが、
撮って出しのJPEGにも微かに写っているのがわかるので、写すだけなら小口径でも十分に可能です。
  
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●ノーマルモードの追尾精度
 光学系:BORG71FL + 1.4xテレコンバーターGR (560mm. f/7.9)
 カメラ:キャノン EOS 6D (SEO-SP4改造)
 露出:1200秒
 
ノーマルモードの追尾精度を計測しました。ちょっと分かりにくいですが、1ピクセルあたり 2.4" で8ピクセル分のエラーが確認できましたので、ピリオディックエラーはおよそ±10"だとわかります。当然 SWAT-350には劣りますが、十分に高い精度と言えると思います。また、エラーのカーブが非常にきれいだなという印象を受けました。
 
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●東側偏荷重スペシャルモードで撮影した星像
 光学系:BORG71FL + レデューサー0.72xDGQ (288mm. f/4.1)
 カメラ:キャノン EOS 6D (SEO-SP4改造)
 露出:240秒
 
驚いたのは東側偏荷重スペシャルモードの精度です。この写真は同モードで4分追尾撮影した写真の一部を拡大し、3枚並べたものですが、ご覧の通り星像はどれもほぼ真円で、微かに写る最微光星からもはっきりとした追尾エラーを確認できません。追尾精度は正確には測定できていませんが、±5"以下でしょう。
 
■係より
SWAT-330はSWAT-3xxシリーズのエントリーモデルではありますが、機械的には上級機とまったく同じ仕様です。追尾精度がわずかに劣るだけですので、SWAT-350ほどの高精度を要求しないユーザーには最適なモデルとなります。それでも公称値±14″(スペシャルモード±6.5″)を保証していますので、高度な撮影にも充分に対応可能です。ノーマルモード追尾精度はほとんどの個体で±12″程度には抑えております。SWAT-330は、SWAT-350の追尾テストでわずかに350の基準精度に達しなかった個体も含んでいますので、若干精度に幅がありますが、それでも上記の値はきっちり確保していますので、性能的にも安心してお使いいただける製品と思います。

2022年5月 9日 (月)

バンビの横顔付近。

千葉県にお住まいの梨本閑琉様より「バンビの横顔付近」をご投稿いただきましたので紹介します。
 
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●バンビの横顔付近
改造SAMYANG85mm キヤノン EOS 60D(IR改造) ISO1600 露出180秒×16枚コンポジット フラットあり SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 乗鞍岳

■コメント
先日の乗鞍で撮影したバンビの横顔付近です。
 
■係より
ご投稿いただきまして、ありがとうございます。天の川の最も賑やかなエリアを85mmレンズで撮影しています。上にM16、17、右下にM8干潟星雲、M20三裂星雲、左下にM22球状星団と大型のM天体がひしめき合っています。中央のバンビの横顔付近にも散開星団や散光星雲があって、見とれてしまう美しさです。このサムヤン85mmレンズはAPS-Cサイズの周辺部まで、なかなかシャープな星像ですね。画像処理もナチュラルで上等な仕上がりになりました。また撮れましたら、ぜひお送りください。お待ちしています。

2022年4月14日 (木)

焦点距離850mmで撮る球状星団M3。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、横浜市内で撮影した球状星団「M3」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M3
M3closeup
●M3
2022年3月9日 コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL + TX17(850mm F9.6) ZWO ASI183MC Pro(GAIN=111) サイトロンジャパン LPR-Nフィルタ 120秒露出×12枚コンポジット SWAT-350 V-spec Premium×2台(ASIAIR PLUS + ASI290MM miniによる2軸ガイド) 撮影地 神奈川県横浜市(下はピクセル等倍でトリミング)
 
■コメント
SWAT-350による2軸ガイドを使用した長焦点での撮影テスト結果をレポートさせて頂きます。前回(カモメ星雲とトールの兜)、200mmでの撮影結果をレポートさせていただきましたが、2軸ガイドの能力を試すべく、一気に焦点距離を伸ばして、850mm、しかもカメラのセンサーピッチは2.4μmという、非常に厳しい条件で撮影テストしています。結果から言うと、このような焦点距離、センサーピッチでも、条件さえ合えば十分に実用できるという感触を得ました。ガイド状態がわかりやすいよう、M3を撮影対象としましたが、ご覧の通り等倍で見ても点像になっております。なお、星像がいびつで下側ににじんでいますが、これは光学系に問題が有るためで、ガイド状態の問題ではありません。このM3を撮影した日は若干風があったため、2分露出にしていますが、風が無い別日に撮影した3分露出、連続12フレームのGIFアニメーション(下に掲載)を見ていただくと、ほとんどのフレームで点像になっている事を理解いただけるかと思います。ただやはり短焦点とは違って、常に安定して追尾できるというわけでは無く、風の状態、対象の位置、機材のセッティング状況など、様々な要因に追尾精度は左右されてしまいますが、条件さえ合えば良画像率8割を超える時も有り、SWAT-350のポテンシャルの高さを感じております。このような極端な使い方で無く、500mm、3分程度であれば、あまりセッティング状況などに左右されずかなり安定した追尾が出来ていますので、この点がやはり2軸ガイドを使う大きなメリットですね。
 
■係より
渡辺様よりお送りいただいたのは、りょうけん座の球状星団「M3」です。近くにあるへび座の「M5」や美しいことで有名なヘルクレス座「M13」と、それぞれ見比べながら楽しんでいただきたい天体です。これらの球状星団は大型とはいえ、視直径20′にも満たない大きさですから、迫力ある撮影には超望遠が必要です。今回は2軸オートガイドのテストとしてコーワプロミナー500mmにエクステンダーを使って、焦点距離850mmとしています。ガイド結果はおおむね良好とのことで、見応えのある素晴らしい作品に仕上がりました。この組み合わせでさらに大きいM4やM22も撮っていただければと思います。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 
850mm
3分露出、連続12フレームのGIFアニメーション。すべて見事な点像を保っています。
 
Guidegraph
2軸オートガイドのガイドグラフ。赤経赤緯とも振れ量は±1″ほどです。この追尾精度は、赤緯座標+30°ほどの天体をガイドしているので、若干甘くなりますが、Premiumの公称値を上回る精度は出ているようです。

2022年3月 4日 (金)

クリスマスツリー星団付近とカモメ星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、クリスマスツリー星団付近とカモメ星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●カモメ星雲とトールの兜
 
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●クリスマスツリー星団からバラ星雲にかけて
 
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●クリスマスツリー星団付近
  
■コメント
いつもお世話になります。最近ユーザー様からの作例を見まして驚くばかりです。自分も真似していますが、僕のは星が小さくならず、ステライメージで星をスターシャープにすると何故か星の周りが黒くリングがついて余計に汚くなってしまいます。でもいいです。僕のは夕方1時間だけ自宅で簡単に撮ってちょこちょことステライメージで合成するだけ。フォトショップなども覚える気が無くて気楽にステライメージだけで天体撮影を楽しんでいます。
渡辺様の「かもめ星雲とトールの兜」の構図を真似して横構図に撮影できる架台をベニヤ板で作り黒く塗っています。軽量ですが剛性はあります。トールの兜星雲を初めてカモメ星雲と一緒に撮れました。これは2月27日 EOS6Dと300mmF4.5 ISO6400で60秒を91枚コンポジットしたものです。それから原田様の「クリスマスツリー星団からバラ星雲にかけて」も驚きでした。どうしたらこのように撮れるのか予想もつきませんが、これも真似して同じ構図で撮影しました。僕のは3月2日に、135mm f2.8望遠、EOS KissX7、ISO6400で 25秒露出をなんと175枚もコンポジットですが、まったく原田様のようには処理できませんでした。それでも、北のクリスマスツリー星団と右の金色の星団と青のカタツムリ星雲が写っているのに気づきまして、400mmだと横一杯に撮影できそうなので、3月3日19時37分~20時35分の約1時間で撮影しました。キヤノン EOS kissX7、ISO6400、400mm F5.6望遠、絞り開放、70秒露出×50枚コンポジット。
 
■係より
いつもご投稿いただきまして、ありがとうございます。夕方1時間のお気軽撮影でこの成果ですから、なにも文句のつけようがありません。素晴らしいです! 星像を小さく(目立たなく)する件ですが、ステライメージではコンポジットまでの元画像を作るだけにしておいて、あとはPhotoshopへ持っていって処理する方が結果は良好なようです。簡単なのは、Photoshopのフィルターにある「明るさの最小値」です。半径を0.2~0.4くらいで控えめにして、保持は「真円率」にします。処理時間わずか数秒で星像が小さくなります。もう少し、ちゃんとやるならFlatAideProの「スターシャープ」コマンドがおすすめ。元画像を読み込み、作業画像に星消し画像を用意して、スターシャープコマンドで調整すれば、簡単に星像を小さくできます。星消し画像をStarNet++で作成すれば、さらに好結果が期待できます。黒いリングもできません。あとは星雲強調前にStarNet++などを使って星なし画像と恒星のみ画像を作っておき、強調処理の終わった星なし画像に恒星のみ画像をリニア加算する方法もあります。恒星像に強調処理がかからないので、結果的に微恒星が目立ちません。これは天文ガイド2022年4月号の西條さんの記事に詳しいので、興味があればお読みください。
 
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志賀様自作の縦/横構図切り替えユニット

2022年2月 3日 (木)

カモメ星雲とトールの兜。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、三浦半島先端の城ヶ島で撮影した「カモメ星雲とトールの兜」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●カモメ星雲とトールの兜
2022年1月31日22時00分~24時17分 Askar New ACL200(焦点距離200mm F4.0)ZWO ASI2600MC Pro(GAIN=100) サイトロンジャパン LPR-Nフィルタ 180秒露出×40枚コンポジット SWAT-350 V-spec Premium×2台(ASIAIR PLUSによる2軸ガイド) PixInsight, StarNet++, Photoshop, DeNoise AIにて画像処理 撮影地 神奈川県三浦市城ヶ島
 
■コメント
SWAT-350 2台による2軸ガイドを使用して撮影してきましたので、レポートさせて頂きます。実は2台は1年以上前に入手していたのですが、色々あって今回初の実戦投入となりました。対象となるカモメ星雲、トールの兜が南中する前からの撮影開始ですが、SWATは鏡筒が水平以下に下がっていてもほぼ干渉せず、撮影を開始したら放置できるのが大きなメリットです。2軸ガイドに関して、200mm、3分であればノータッチで問題ないだろうと笑われそうですが、そこは初の実戦投入と言う事で、まずは安全にこの焦点距離からとなりました。当然のことながら全ての画像でガイドエラー無しでした。時々ガイド状況を見ていましたが、やはりポータブル赤道儀と言う事で風に対する弱さは少し感じられるものの、SWATのガイド信号に対するレスポンスが良いため収束は早く、私が見ていた範囲ではRA、DEC共にほぼ50秒平均で1秒角以下でガイドできておりました。自宅では500mm、3分のテストをしていますが、こちらも風が穏やかであればしっかり丸い星像を保っています。
構成は下の写真の通りで、赤緯用SWATの取付はマルチ赤緯ブラケットをベースにしていますが、テーパーキャッチャーによる取付だと重心位置が若干高くなるため、オリジナルのプレートを作製してもらい、直接ネジ止めしています。正直、SWAT-350 2台による2軸ガイドは、設置の煩雑さや小型赤道儀と変わらない重量になってしまうというデメリットは感じます。ですが、私にとっては1軸ガイドで良ければ2セット使用でき、2軸ガイドが必要であれば対応出来る柔軟な構成が魅力で、今後も使っていきたいと思っております。
余談ですが、トールの兜、勝手に暗い星雲だと思い込んでいて今まで撮影対象にしていなかったのですが、思いの外明るく写っており、今期機会があればもう一度撮影してみたいものです。
 
■係より
2軸による素晴らしい作例をお送りいただきました。Premiumの性能を持ってすれば、焦点距離200mmで3分ノータッチは問題ないはずですが、初の2軸ガイドということで、テストを兼ねての実戦投入とのことです。結果は40枚の撮影でロスなしとのことで、セッティングに手間がかかる分の恩恵は充分に享受できました。コメントの通り、焦点距離や撮影対象によって、一軸2台で使ったり、2軸でより精密にガイドしたり、自在に使い分けできるのが、SWATの大きな魅力です。今後もこの応用力を活かして、納得いく作品を仕上げていただければと思います。
さて、今回の獲物は「カモメ星雲とトールの兜」。F4で2時間の総露出を得て、低ノイズでコントラストの効いた美しい作品に仕上がりました。撮影地の城ヶ島は三浦半島の先端に位置します。北方向は横浜の光害がかなり大きいと思われますが、カモメ星雲は南に低いためか、意外なほど写りは良好です。画像処理も上等で、光害をうまくカバーしているのかもしれませんね。
このたびは、ご投稿ありがとうございました。次回作もお待ちしております。
 
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スマートに2軸化されたSWAT-350V-spec Premium。あまりにも美しい姿にうっとりです。

2022年1月26日 (水)

オリオン座のM42と馬頭星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、オリオン座の馬頭星雲とオリオン大星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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■コメント
昨夜、夕方から晴れて来たので、久しぶりに高度が高くなったオリオン座の方向に向けてみました。今回は使用カメラはキャノンKissX7(改造済み)で使用レンズはシグマの望遠ズーム150-600の600mm 絞り開放のF6.3、ISO感度6400です。画角は35mm換算で960mm相当の長焦点ですし、ノーガイドノータッチ撮影なので露出は1分間としました。
つい最近、20kmくらい離れた個所が震源の大きな地震があり、当地も震度5強の揺れで大変でした。木造家屋で3階に相当する屋根裏の棚に置いていたカメラもレンズもすべて転がり落ちていましたが、30cmから40cmくらいなので大丈夫でしょう。足の踏み場もないように散らかっていましたが、ユニテック赤道儀は三脚に取り付けた状態ですから三脚は倒れていませんでした。
撮影は1時間ノータッチですから、だんだんずれるのはわかりますが、今回M42撮影中の中頃に2枚ほど大きく東西にずれている写真がありました。考えられる原因は何でしょうか? という訳で毎回下手くそな天体写真ですが M42と馬頭星雲を続けて撮ったので送ってみます。どちらも65枚撮りましたが、星が流れていたカットは省き、M42は59枚(6枚ロス)、馬頭星雲は63枚(2枚ロス)のコンポジットです。トリミングして発表します。
なお自分用に作っているホームページ「老後の趣味は…」アドレス https://hosisyasin.web.fc2.com/にも掲載してます これは撮影順ですから下の方にあります。なお、昔こんな事をしていたよという事で、パノラマ写真や凧から空撮写真や奥行きが良く分かる面白立体写真なども 掲載しています。検索にも掛からないから誰も見てくれないので、もし良かったらみてください。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。先日の大きな地震に見舞われたそうですが、なにはともあれ身体も機材も無事でよかったです。さて、今回撮影されたM42と馬頭星雲は、ほぼ同じ位置(赤道付近の馬頭星雲の方がわずかに追尾精度に厳しい)にありますから、M42のロスが6枚で馬頭星雲のロスが2枚と差が出たのは追尾精度以外の原因がありそうです。M42の撮影途中で連続して流れた2カットは、おそらくバランス移行の途中でバックラッシュ内でふらついたものと思われます。その後に撮影した馬頭星雲はバランスが移行した後なので、終始安定して撮影できたのでしょう。この現象を防ぐには、撮影終了予定の位置まで極軸を回して、その間、いずれかの偏荷重(東側偏荷重推奨)が維持されていることを確認してから撮影を始めましょう。それで症状が出なくなれば、おそらく原因はバランスの問題です。試してみてください。では、またお送りください。

2021年12月10日 (金)

天リフ山口編集長によるレナード彗星。

天文リフションズの山口編集長は、SWAT-310V-specPremiumとSWAT-350V-specPremiumをお使いです。今回はその2台を駆使して話題の「レナード彗星」に挑みました。
 
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●レナード彗星
2021年12月9日5時20〜45分ごろ キヤノン EF300mm F2.8 絞り開放 EOS6D(SEO-SP4) ISO3200 1分露出×24枚 SWAT-310 V-spec Premiumノータッチ追尾/4時55分〜05時45分ごろ RedCat51 F4.9 ソニー α7S(フィルターレス)UV/IRカットフィルター ISO12800 30秒露出×100枚 SWAT-350 V-spec Premiumノータッチ追尾 撮影地:大分県釈迦ヶ岳

画像処理手順 彗星基準:シグマクリップ(σ=1.0) で各々をコンポジット後、1:1で加算平均/恒星基準:EOS 6Dの画像を恒星基準でコンポジット、StarExterminatorで星のみ画像を生成し彗星基準画像を比較明合成/流星はα7Sの1コマに写ったものを比較明で切り貼り
   
■コメント
久しぶりにSWAT兄弟で撮影してきたレポートです。先日、レナード彗星を撮影してきました。SWAT-310と350の2台体制です。彗星のように、限られた時間で確実に成果を出すには、スイッチオンだけで確実に追尾できるSWATのありがたみを感じました。3時ごろに現地に到着し、2台の赤道儀と望遠鏡、カメラをセットアップして試写、連続撮影を開始したのが4時15分ごろ。撮影を開始すると、あとは何もやることはありません^^; 双眼鏡で彗星を眺めたり、機材写真を撮影したり、のんびりコーヒーを飲んだりして過ごしました。朝焼けが息をのむほど美しく、彗星が薄明にかき消されるまで堪能できました。撮影は楽々だったのですが、画像処理は翌日いっぱい苦労しました^^; 彗星基準画像にどうしても背景の恒星のスジが残ってしまいます。でも、苦労の甲斐あってテールの微細構造(細い細い1本の構造)を出すことができました。
 
■係より
山口編集長が丸一日苦労した甲斐があって、ものすごい彗星の姿を写し出せましたね。背景基準と彗星核基準を別々に作成し、それを比較明で合成するという手順で処理したそうです。華を添えた流星も比較明で切り貼りしたそうですで、その結果、彗星核も恒星も両方とも点像という見事な作品に仕上がりました。さすが編集長、撮影技術も画像処理技術も上等で素晴らしいです! こうやってひとつの成果が出ると画像処理の苦労も楽しみのうちですね。
  
3_20211210124801 2_20211210124801 1_20211210124801 4_20211210124801
撮影風景もお送りいただきました。SWAT兄弟がかっこいいですね。

2021年12月 8日 (水)

クリスマスツリー星団からバラ星雲にかけて。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、RedCat51による今話題の「クリスマスツリー星団からバラ星雲にかけて」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●クリスマスツリー星団からバラ星雲にかけて
2021年12月4日0時06分~ RedCat51 口径51mm 焦点距離250mm F4.9 IDAS HEUIB-Ⅱフィルター キヤノン EOS Ra ISO1600 120露出×103枚コンポジット(総露出3時間26分) PhotoshopElements12/Sequator/FlatAide Pro SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 山梨県南都留郡河口湖町
 
■コメント
先日のレナード彗星に続けて投稿させていただきます。先のレナード彗星が昇って来るまでの間、長時間撮影を試みました。今まではあれもこれも撮ってみたいと、短めの露出時間となっていました。ようやく自分の撮影スタイル、使用器材に合ったISOや露出設定、画像処理などが
固まってきたので、じっくりと長時間露出をしてみました。とはいってもSWATでの放置撮影ですので楽ちんです。外光や風でロスしたものを除き、103枚のうち13枚に2~4ピクセルの流れがありました。A3ノビでプリントして流れが見えないないというのを基準にしていますので、全く問題なくすべてコンポジットしました。長時間露出の効果は大きく、簡単な画像処理でクリスマスツリー星団からバラ星雲へのつながりが出てきました。長時間露出でのSWATの安定度は実に素晴らしいです。また夜が長く寒いこの時期でも、長時間電池がもつのも安心です。この日は19時から翌日の5時まで連続使用出来ました。しばらくは対象を絞って長めの露出を試みていくつもりです。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。実にシャープな星像で、RedCat51の素性の良さがわかります。トータル3時間半にもおよぶ長時間露光で、見応え抜群の仕上がりになりました。Hα散光星雲も滑らかに描出できていて、素晴らしい出来栄えです。2分露出103枚で13枚がやや流れたとのことですが、16分に1枚の割合になります。ピリオディックモーションは約7分で一周期ですので、ピリディックモーションが原因だともっと流れるコマが多くなるはずなので、ほかの要因があるかもしれません。お時間のあるときに追尾精度を測定していただき、公称値に達してない場合はきっちりメンテナンスいたします。ちなみに焦点距離250mmとEOS Raの組み合わせだと、1ピクセル4.4″(記録画素数Lのとき)ですから、SWAT-310の公称値±7″前後ですと、7分間で3~4ピクセルのズレで収まるはずです。極軸誤差や大気差を考慮しても5ピクセルくらいなものでしょう。もしピントチェックなどで触ったりしてない場合は、2分露出で4ピクセルのズレは大きいので、頻発するようでしたら、一度チェックした方が良いかもしれません。こちらで精度測定もできますので、ご心配なときはメンテナンスをご依頼ください。よろしくお願いします。

2021年12月 7日 (火)

馬頭星雲とオリオン大星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、オリオン座の馬頭星雲とオリオン大星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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■コメント
毎度お世話になります。私はキャノンのカメラKissX7とフルサイズの6Dを使っていまして、レンズも各種持っています。ところでどっちがいいのか比較するのは、同じ天候で同じ時刻に撮影しないと比較できないと思い、2台搭載できるブラケットを合板で昨日制作し早速昨夜試験撮影してみましたのでお知らせいたします。厚さ10mmの旧タイプのアリミゾレールを元に合板を接着して作りました。天体写真の馬頭星雲は12月2日 kissX7で、レンズは400ミリF5.66をF6に絞ってISO6400で1枚80秒露出を44枚コンポジットした写真です。まあ綺麗に写ったんですが、フルサイズで大体同じになる300ミリに2倍のエクステンダーを使った方がいいのか疑問に思えたのです。そこで両方を撮影比較しようと思い昨日撮影してみました。オリオン座が午後8時に山の上に出てくるので X7で昨日12月6日20時38分から、400ミリEFレンズ(35ミリで640mmに相当)F5.66を絞り6.3でISO6400で70秒露出を54枚、6DでEF300mm F4に2倍のエクステンダーを取り付け600mm F8になりますから、暗いかなと絞らずF8のまま20時39分からISO6400で1分40秒露出を35枚撮影。どちらも総露出時間は同じくらいです。写した結果ですが、Kiss X7の方が輝星の光芒がきれいに出てこちらがいいかなと思います。2倍のエクステンダーなので像は大きくなるかなそれと星の色が青っぽい色になるのが多いのが気になりました。処理方法は確定してるのではないので厳密には不明ですが まあ2台同時に撮影できてこれはこれで面白かったのでお知らせいたします。
 
■係より
撮影好機を迎えた冬の代表的な星雲2題です。どちらもIR改造カメラで赤い星雲を強調して美しく仕上げてあります。馬頭星雲は輝星が絞りの回折で強調されて、いい雰囲気です。オリオン大星雲はどちらの組み合わせが好みかを確かめる実験を兼ねて、2種類のカメラとレンズで比較撮影されました。輝星の光芒は絞ると現れてきます。好みが分かれるところですので、それぞれ自分のスタイルで撮ればよいでしょう。いつも、ご投稿いただき、ありがとうございます。ぜひまたお送りください。
 
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旧タイプのアリミゾレールに合板を貼り付けて自作した、オリジナル赤緯体です。望遠レンズ2本が格好良く並びました。

2021年12月 6日 (月)

レナード彗星。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、RedCat51による今話題の「レナード彗星」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●レナード彗星
22021年12月4日4時22分~ RedCat51 口径51mm 焦点距離250mm F4.9 IDAS HEUIB-Ⅱフィル
ター キヤノン EOS Ra ISO3200 60秒露出×41枚コンポジット(総露出41分) PhotoshopElements12/ステライメージVer8 (上)彗星核基準コンポジット (下)恒星基準コンポジット トリミングあり SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 山梨県南都留郡河口湖町
 
■コメント
話題のレナード彗星を見てきましたので、少し遅くなりましたが画像を送らせていただきます。彗星核基準でコンポジットして、頭部を拡大トリミングしました。かなり強拡大ですので画像は荒れています。頭部が二重の構造に写っています。軽い強調処理しか行っていないので、画像処理のミスではないと思うのですが…。もう一枚は同じ画像を星基準でコンポジットして、APSサイズにトリミングしたものです。M3との位置関係や東に移動していくのが分かります。12cm反射望遠鏡での眼視では、近くのM3より暗く見えました。全体にぼんやりした見え方で、明るくなる彗星によく見られる強い中央集光や明るい核のようなものは見えませんでした。肉眼では頭部が少しへこんだように見えました。もう少し明るくなってくれるといいですね。
 
■係より
話題のレナード彗星ですね。彗星核基準コンポジットは尾が明るく伸びていて、とても立派な彗星なのがわかります。下は恒星基準でコンポジットして、41分間の彗星の移動が線になって現れました。これからどう変化するか楽しみですね。もうしばらく月に邪魔されずに楽しめるので、著名な撮影地は来週末も賑わいそうです。タイムリーなご投稿、ありがとございます。コロナの第6波が来る前に、もう何度か楽しみたいですね。ぜひまたお送りください。お待ちしています。

2021年11月17日 (水)

やっぱり「星はすばる」。

横浜市にお住まいの蒼月様より、昨年2月依頼の久しぶりのご投稿です。SWAT-350Premiumの追尾テストを兼ねて撮影した「すばる」をお送りいただきました。
 
M45_71fl_14xtele_6d_premium_11x120s_2048
●すばる
2021年10月29日 23時05分~ BORG71FL + 1.4xテレコンバーターGR (560mm. f/7.9) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 露出 120秒×11枚コンポジット SWAT-350 V-spec Premium(ガイド無し) PixInsightで画像処理 トリミングあり 撮影地 静岡県朝霧高原
 
■コメント
大変ご無沙汰しております。今年も夏季はなかなか天候と都合が合わず、出撃の機会がありませんでしたが、やっと先日、Premiumの使い心地や精度の検証を兼ねて撮影してくることが出来ました。あいにく「くもり一時晴れ」のような天気だったため、当初予定していた通りには撮影できませんでしたが、撮影画像を基に独自に追尾精度を検証した結果、ピリオディックモーション±2.3"前後という評価が得られました。改めて Premium の追尾精度の高さを実感した次第です。作例画像の方は、天気のおかげでたいして露出時間をかせぐことができず、ちょっとショボい画像になってしまいましたが、Photo Gallery を賑やかすことができれば幸いです。なお、YouTubeにPremiumのレビュービデオhttps://youtu.be/Se3USw5viFU)をアップしました。Premiumの仕様や使い方の紹介、上記精度検証の詳細のほか、改善要望等も述べています。40分を超える長いビデオですが、お時間がありましたらご覧いただけますと幸いです。
 
■係より
このたびは素晴らしいレビュー動画を制作していただいて、どうもありがとうございました。いつもながらのすてきな声で、まるでプロのナレーターか声優のようです。ご要望の点は、今後の目標として取り組んでいきます。お送りいただいた「すばる」は、Premiumテストで撮影したものですが、あいにくの天気のため、F8の光学系で露出2分×11枚、わずか22分の総露出となりました。それでもすばる周辺の青く美しい反射星雲や動画でも解説されていた通り、青一色でないところがちゃんと表現されていて、さすがの仕上がりです。焦点距離560mmを2分ノータッチですから、Premiumの性能をフルに引き出してたといっていいでしょう。これからも、SWAT-350V-spec Premiumをぜひ使いこなしてください。またのご投稿もよろしくお願いします。

2021年11月 9日 (火)

M42オリオン大星雲とM45すばる。

神奈川県川崎市にお住まいのyuki様よりの2作目の投稿で、「オリオン大星雲」と「すばる」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M42_20211109153401
●M42オリオン大星雲
2021年11月5日 Askar FRA400 APO 焦点距離400mm F5.6 PENTAX K-5IIs(非改造) ISO1600 IDAS HEUIB-Ⅱフィルター 露出15秒、30秒、60秒、120秒、180秒 各×10枚をHDR合成 SWAT-350 V-spec M-GENで1軸オートガイド ステライメージ9、Photoshopで画像処理 トリミングあり 撮影地 千葉県大多喜町
 
M45_20211109153401
●M45すばる
2021年11月5日 Askar FRA400 APO 焦点距離400mm F5.6 PENTAX K-5IIs(非改造) ISO1600 IDAS HEUIB-Ⅱフィルター 露出240秒×25枚 SWAT-350 V-spec M-GENで1軸オートガイド ステライメージ9、Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
2度目の投稿をさせていただきます。新月のこの日、近県の天気予報はどこも曇り予報で、朝まで晴れの予報が続いていた千葉県に初めて行ってみました。現地に到着してピンときました。なんとなく見覚えのあるこの雰囲気(笑)ユニテックさんもココだったんですね。初めて聞くキョンの鳴き声にはかなり焦りましたが、朝まで快晴の楽しい一晩でした。「同じ場所で撮りましたよ~」の証拠に撮影機材も投稿してみます。肝心のSWATが防水カバーで隠れてしまっておりスミマセン。今回の投稿は、SWATを手にした時から撮ってみたかったM42。実はとっても難しいらしいですね。諸先輩方の素晴らしい作例を拝見すると投稿するのが恥ずかしくなりますが、事前に色々な情報を調べHDR撮影にチャレンジにしてみました。トラペジウムが潰れてしまったので、再チャレンジしたいと思います。
M45、これも前々から撮ってみたかった対象です。和名すばる。SUBARUの車に乗っております。現在のSUBARUのエンブレムはM45とはかなり違った星の配置になってしまいましたが、昔はM45の星の配置に合わせたエンブレムで正にすばるでした。初撮影で色々と課題は残りましたが、何度も同じ対象をあの手この手で撮影される方の気持ちが少し解った気がします。
 
■係より
yuki様より2作目のご投稿です。M-GENでオートガイドさせているとはいえ、すでに焦点距離400mmを完全にものにされていて、ガイドはパーフェクトです。オリオン大星雲、すばるは誰もがこれらの天体で腕を磨く超定番の対象ですね。オリオン大星雲はまるで大口径反射望遠鏡で眼視したようなイメージで迫力があります。HDR技法も試されて、ハイライトの描出に挑まれましたが、まだ露出オーバーとのことです。トラペジウム付近はかなり明るいので数秒の露出で充分です。あと15~20秒露出があれば、暗部用の画像と滑らかに合成できると思います。このHDR用の短時間露光は適正露出部分しか使わないので、枚数は少なくてかまいません。私の個人的な好みでいえば、トラペジウム付近はこれくらい白飛びしてしまっている方がメリハリがあっていいと思います。逆に背景の一番黒い部分は、若干明るくして、トーンを残した方がいいかもしれません。PENTAXのカメラも非改造で赤い星雲が写る貴重なカメラといわれていますが、このM42を見る限り、Hαの透過は今ひとつのようです。北アメリカ星雲を撮影したSEO-SP5Ⅱ改造のEOS-Rのほうが適しているかもしれませんね。すばるは周辺を取り巻く箒で掃いたような青い反射星雲がうまく表現できました。冬は焦点距離400mmで撮影できる大型の天体がたくさんあります。ぜひひとつずつ撮っていただいて、ご投稿いただければと思います。お待ちしております。
 
Photo_20211109153401
yuki様の撮影機材。SWATは防露カバーで保護されてます。すごくかっこいいです!
ここでご一緒することがあるかもしれませんね。そのときはSWATを並べて撮りましょう。よろしくお願いします!(笑)

2021年11月 5日 (金)

秋の大型銀河三態。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「秋の大型銀河三態」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
300m31
●M31アンドロメダ銀河
2021年10月27日18時51分~ キヤノン EF300mm F4 絞り F4.5 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO6400 露出35秒×51枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
400m33
●M33渦巻銀河
2021年10月31日19時13分~20時25分 キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO6400 露出60秒×72枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
400ngc253
●NGC253ちょうこくしつ座の銀河
2021年11月1日19時58分~21時07分 キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO6400 露出50秒×81枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
お世話になります。今年の夏からまた天体撮影初めてやっと昔の様に慣れてきました。以前は調子に乗りシグマ望遠ズーム150-600mmをよく使っていましたが、やはり重くて大きすぎて、私には使いこなせないと判断し、使いやすいキャノンの普通の望遠レンズが一番いいかなと思っております。それと、そんなに画質はわかりませんから一番高感度のISO6400の高感度で露出時間半分に減らして枚数稼いでコンポジットするのが得策だと感じます。M-GENもまだ持っていますが、いろいろコードを繋いだりして設定も難しく、途中で雲が出るとガイド星を見失ってしまうので、SWAT-350だけの自動追尾で十分だと思います。撮影地はいずれも自宅ベランダですが、当地は周囲が山で盆地みたいな地形で夜には、秋は毎日晴れてれば霧になるので、暗くなったらすぐ撮影開始で1時間くらいするともう霧がかかって来るような場所で、体力的にも遅くまでは撮影しない事にしてます。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。身体に無理のない範囲で自宅ベランダ撮影というのは、最高の楽しみ方ですね。それでこれだけの成果が得られるのですから、文句なしです。今回は秋の大型銀河三態です。アンドロメダ銀河はいわずと知れた超大型銀河で視直径は長径(約190′)で満月約6個分もあります。トリミングしたとは思いますが、焦点距離300mmでもこれだけの大迫力で写せます。M33とNGC253の見かけの大きさは、銀河としてはかなりの大型で、M33は長手方向で約80′、NGC253は約30′あります。ちなみに有名なM51子持ち銀河の視直径は10′もありませんから、この3銀河がいかに大きいかですね。ちなみにアンドロメダ銀河の伴星雲M110の見かけの大きさはM51のちょうど倍くらいあります。それぞれ短時間の露光ですが、空の暗さもあって、充分なコントラストで渦巻き構造が写せました。さらに高画質を狙うなら、複数日に分けて同じ光学系で撮影するのがおすすめです。たとえば1日1時間の撮影を4日間行い、それぞれを16bitの軟調な元画像にしておいて、最後に4枚を位置合わせしてコンポジットし、炙り出して仕上げます。総露出4時間になりますので、ノイズも半分になって、それなりに画質アップが期待できるでしょう。もっと時間をかけてもいいですし、年単位で取り組んでもいいかもしれません。デジタルになったので、こういった楽しみ方も気軽にできますね。オリオン座などの淡い分子雲を低ノイズで描出するのに効果的です。また撮れましたら、気軽にお送りください。お待ちしております。

2021年10月27日 (水)

M52、バブル星雲と新星V1405。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、カシオペヤ座の散開星団M52、バブル星雲と新星V1405をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M52-ngc7635
●M52、バブル星雲と新星V1405
2021年10月25日18時45分~ キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO6400 露出60秒×24枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
毎度お世話になっております。昨夜カシオペア座のM52散開星団とNGC7635(バブル星雲)を撮影してみました。シグマ望遠ズーム150-600は重いし使いにくいので 昨日はキヤノンEF400開放5.6で、カシオペア座のm52を写そうとしました。昨日は夕方まで、ほぼ一日中雨に降られて6時頃空を見たら晴れているので、ベランダからSWAT-350を出しました。カメラはキャノンX7(IR改造済)です。例により、短時間ノータッチで写そうとISO6400で60秒露出を60枚撮影しようと6時45分から撮影開始1時間後、ベランダに出てみてびっくり全天雲の空。結局60枚のはずが雲が何回も通過し、ほとんど真っ白け。使えそうな24枚をステライメージ8でコンポジット合成しました。400ミリで1分露出なら星は点像で写るようでした。バブルの泡はあまり良く写りませんでしたがなんとなくわかります。今気づいたらM52の下にカシオペア座新星V1405も写っていました。
 
■係より
いつもありがとうございます。散開星団M52とNGC7635バブル星雲を400mmで狙いました。1分露出ですが、ガイドエラーもなく、シャープな星像に仕上がりました。バブル星雲はシャボン玉星雲ともいわれ、その名の通りまん丸の玉が美しく写ります。おまけで新星V1405が華を添えてくれました。この新星は発見時よりずいぶん明るくなっているようです。日が暮れるのが早くなったので、22時頃までの撮影でも、そこそこ露出時間を稼げますね。ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2021年10月11日 (月)

初投稿、北アメリカ星雲。

神奈川県川崎市にお住まいのyuki様よりの初投稿で、「北アメリカ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●北アメリカ星雲
2021年10月3日 Askar FRA400 APO 焦点距離400mm F5.6 キヤノン EOS R (SEO-SP5Ⅱ改造) ISO1600 IDAS HEUIB-Ⅱフィルター 露出240秒×20枚(総露出80分) SWAT-350 V-spec M-GENで1軸オートガイド ステライメージ9、Photoshopで画像処理 撮影地 西伊豆
 
■コメント
快晴の昼間が嘘のように夜間は豪雨、雷、霧と散々な天候で機材の準備や片付けも大忙しでしたが、僅かな晴れ間に久々の撮影ができました。天体撮影2年目の稚拙な写真ですが、これからもよろしくお願いします。
 
■係より
yuki様の初投稿は、はくちょう座の散光星雲「北アメリカ星雲」です。焦点距離400mmをM-GENで一軸オートガイドさせて、総露出1時間20分の高品質な作品に仕上がりました。IR改造したEOS RとHαを強調するフィルターを組み合わせて、赤い散光星雲が見事に浮かび上がりました。ピントもシャープで文句なしです。Askar FRA400はEDレンズ2枚を含むフラットナー内蔵の5枚構成アポクロマートで、口径72mm、焦点距離400mm、F5.6とSWAT-350にピッタリの望遠鏡です。この作例も全面シャープな星像で、その性能の高さを垣間見ることができます。Askar FRA400で、これから撮影好機の秋から冬の大型天体を個々に狙いたいでですね。また撮影されましたら、お気軽にお送りください。お待ちしております。初投稿、ありがとうございました。

2021年10月 9日 (土)

ハート星雲、胎児星雲と二重星団。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、RedCat51による「ハート星雲、胎児星雲と二重星団」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●ハート星雲、胎児星雲と二重星団
2021年10月3日01時14分~ RedCat51 口径51mm 焦点距離250mm F4.9 キヤノン EOS Ra 90秒露出×60枚コンポジット(総露出90分) SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 山梨県北杜市小淵沢町
 
■コメント
コロナ禍で遠征主体の天文ファンは逼塞を余儀なくされました。ようやく県外移動が解禁となった10月2日、台風16号一過の晴天を期待して星撮りに出掛けました。使用しているRedCat51は周辺減光も少なく、周辺部まで良い星像です。そこで、欲張って両端に対象を置いた構図に挑戦してみました。フィルタ―はいつものLPS-D1に替えてHEUIB-Ⅱにしました。透明度の良い空と相まって、赤い星雲と青い二重星団の対比が透明感を持って写せました。画像処理はこのところ試行しているダーク減算なし、フラット処理なしのナシナシ処理です。星像縮小の処理をしていませんが、微光星もスッキリと描写出来ました。今までで一番シャープな星像です。ただ構図の詰めが甘くもう少し東(左)に振るべきでした。構図がぎりぎりなので、詰めの甘さが目立ってしまいます。非常に良い条件での撮影だったので悔いが残りました。それでも久々の星撮りで、とても気持ちのいい夜を過ごせました。何とかこのままコロナ禍が収まって欲しいものです。
 
■係より
緊急事態宣言解除でようやく出かけやすくなりましたね。秋から冬にかけては透明度も上がって、スッキリと写せます。大型天体も目白押しですから、晴れたら存分に楽しめます。作品はカシオペヤ座のWのすぐ左(東)にあるハート星雲と胎児星雲に加えて、有名なペルセウス座の二重星団を縦構図にして取り込みました。SWAT-310で焦点距離250mmをノータッチ90秒露出×60枚、シャープな光学系ですが、ガイドエラーもなく追尾できたようです。秋の天の川の中の赤い散光星雲と明るい二重星団の対比、そして敷きつめられた天の川の微恒星が、なんともいえぬ美しさです。空の条件がよほどよかったのでしょう、フラット処理や星像縮小処理をしなくても、これだけ見応えのある作品になりました。やっぱり空の条件は大切ですね。天体撮影はコロナ感染とは無縁の趣味ではありますが、しっかり予防措置をとって遠征に出かけたいものですね。このまま感染者が減って終息することを願うばかりです。このたびはご投稿ありがとうございました。また撮影されたら、ぜひお送りください。お待ちしております。

2021年10月 3日 (日)

M33銀河とNGC7293らせん星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、さんかく座のM33銀河とみずがめ座のNGC7293らせん星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M33
●M33銀河
2021年9月30日20時50分~21時35分 シグマ 150-600mm F5-6.3 焦点距離600mm 絞りF6.3開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO6400 露出60秒×44枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
Ngc7293
●NGC7293らせん星雲
2021年9月30日19時57分~20時25分 シグマ 150-600mm F5-6.3 焦点距離600mm 絞りF6.3開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO6400 露出60秒×25枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
いつもお世話になります。作例写真が毎回、僕の下手な写真で恐れ入りますが 何かの参考になればと送ります。今テレビでは台風16号が関東地方に接近しているニュースが流れています。その台風16号は大分県からかなり離れた東を通過したので昨日昼間は東の風が風速4~5mくらい、 今日は雲が多く西の風が風速5mくらい吹いています。こんな4m以上の風だと絶対長焦点ではぶれて駄目な事も経験しています。昨夜は夕方7時頃から風も無くなり雲も出ていないようでしたので、自宅ベランダからみずがめ座のらせん星雲 NGC7293と次にさんかく座のM33渦巻星雲を撮影しましたので作例写真として添付します。どちらもSWAT350にカメラはKissX7 レンズはシグマ望遠ズーム150-600mmの600mmで撮影ですが、フルサイズにすれば960ミリの長焦点撮影になります。1分が限度だと経験でわかっていますので、ISO感度6400で撮影、すべて1分の露出です。960mmの長焦点ですから1分でもかなり星が流れていますが、コンポジット合成でなんとか天体写真らしくなります。極軸合わせは3cmの昔のファインダーを利用しているので、大体見当で合わせています。結果ずれが大きいのでやはり極軸がかなりずれているのでしょう。M33は撮影枚数を増やしましたが、それでも各1分ですから、午後9時半過ぎには撮影終了できました。この約45分間にはかなり対象天体が画面内を移動しています。また同じ1分露出でも最初の頃は空が町明かりで赤くなっていますが、次第に暗くなっていくのが分かります。本当は夜11時頃からだとこれより暗い空になりますが、歳とっての趣味で遊びの世界ですから、早寝早起きそこまで本気に撮影はしていません 赤緯体を取り付けるブラケットも自作で合板を利用して作っています。
 
■係より
このところの作例コーナーは志賀様の独壇場になっております。コロナ禍で撮影に出かけられない人も多い中、貴重な作例をありがとうございます。今回はシグマ150-600mmズームとEOS Kiss X7(IR改造)によるM33とらせん星雲です。ご自宅でそれぞれ1時間以内の撮影で、ここまで仕上げられるのは、よほど恵まれた条件であることがわかります。光害地に住む人たちには、本当にうらやましい限りです。今回、45分間の撮影対象のズレと1分間の星像の流れの切り出しもお送りいただきましたので、下に掲載します。M33のズレは右が取り始めで左が45分後、下が東、上が西です。M33が東にズレていますので、追尾速度がちょっと速いです。このときのM33は東の空で地平高度35°付近で、南中4時間前。M33の赤緯座標は約+30°ですから、大気差によって、このときの見かけの動きはSWAT-350の恒星時駆動(キングスレート)より若干遅くなります。また極軸の方位が西にズレても見かけの追尾スピードが上がりますので、これも対象が東にズレていく原因になります。あとは各部の剛性の問題があります。らせん星雲の1分間のズレの検証ですが、この画像も上下が赤経方向になります。焦点距離600mmにEOS Kiss X7を組み合わせると1ピクセルの画角は約1.55″になります。SWAT-350のピリオディックモーションは±7″前後で、一周期約7分ですから、1分露出の場合のモーションを単純計算で1/7とすると、1分間で2″程度(1ピクセル)のズレが想定されます。(モーションの形状は個体差が大きく、形状も単純なサインカーブでないため、あくまでも机上の計算です)Pモーション的にはギリギリ点像に写せるレベルに収まっていると思われます。実際の画像は15ピクセル(約23″)もズレていることと、M33は流れていないことから、Pモーション以外の要素が大きいと思います。らせん星雲の赤緯座標は-20°で、南中約2時間前位なので、SWAT-350に搭載の恒星時よりかなり遅いです。それでも大気差ではここまで流れないと思われます。大気差についてはこちらを参考にしてください。それから、赤緯が-20°だと極軸が上に少しズレると見かけの駆動速度が速くなってしまいます。一枚だけでは判断できませんが、流れたり流れなかったりしているのでしたら、バックラッシュ内のふらつきが考えられます。南天の天体の南中前後を撮るときは、東側偏荷重を少し強めにしておくと失敗カットを防ぐ効果があります。
これから秋から冬にかけての大物天体が昇ってきますね。これからも気軽な撮影をお楽しみください。また撮れたらお送りください。お待ちしております。
 
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M33は45分間のズレ。らせん星雲は1分間のズレ。自作木製ブラケット。

2021年9月10日 (金)

アンドロメダ銀河。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、アンドロメダ銀河をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M31_20210910140101
●M31アンドロメダ銀河
2021年9月9日20時56分~21時46分 キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO3200 露出100秒×27枚 露出30秒×6枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
昨日(9月9日)、アンドロメダ座の渦巻星雲M31を自宅から撮影してみたので添付します。M31は結構北の方角で我が家からは明るい空にあります。SWAT-350と400ミリ超望遠レンズを取り付けたキャノンEOS KissX7(IR改造)で撮影しました。露出時間100秒を27枚と短時間露光30秒を6枚、合計33枚ですが、画像加工ソフトで合成するのが私には難しそうなので、33枚全部一緒にステライメージ8でコンポジットしてみました。今夜から天気は崩れそうでしばらくまた天体撮影はお休みします。
 
■係より
やっぱり秋といえばアンドロメダ銀河ですよね。これを撮らないと秋が始まらない感じです。400mm超望遠にAPSCサイズのカメラだと画面からはみ出すほどの大迫力で撮れますね。今回、F5.6と明るいレンズなので、トータル45分露光でも周辺の淡い部分まで見事に描出できてます。ノータッチ追尾でも100秒露出は問題なく追えてますね。どうやら秋の長雨シーズンが近づいたようです。長雨が明けたら、カリフォルニア星雲、すばる、ぎょしゃ座の散光星雲あたりが狙い目でしょうか。撮れたら、ぜひまたお送りください。お待ちしてます。

2021年9月 2日 (木)

夏の天体いろいろ。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、天の川に沿って位置する夏の天体をまとめてお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●バンビの横顔
2021年8月29日19時54分~20時08分 キヤノン EF70-200 F2.8 焦点距離200mm 絞りF3.2 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造)  ISO3200 露出50秒×16枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
M11m26
●M11、M26、NGC6712
2021年8月29日20時38分~21時01分 キヤノン EF70-200 F2.8 焦点距離200mm 絞りF3.2 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO3200 露出50秒×16枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
  
M16m17
●M16、M17
2021年8月27日20時24分~20時51分 キヤノン EF400 F5.6 絞り開放 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO6400 露出60秒×19枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
M27_20210902085801
●M27亜鈴状星雲
2021年8月28日20時16分~20時43分 キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO3200 露出110秒×15枚 ステライメージ8でコンポジット トリミングあり SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
M17_600mm
●M17
2021年8月30日20時15分~20時57分 シグマ 150-600mm F5-6.3 焦点距離600mm 絞りF6.3開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO3200 露出90秒×27枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
M16_600mm
●M16
2021年8月30日21時15分~20時42分 シグマ 150-600mm F5-6.3 焦点距離600mm 絞りF6.3開放 キヤノン EOS Kiss X7(IR改造) ISO3200 露出90秒×19枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
いつもお世話様になります。
8月27日から30日までの沢山の作例写真をまとめてお送りします。多分、本日(9月1日)から天気はしばらく崩れるそうですので、撮影はしばらくお休みになりそうです。
画像は200mm、400mm、600mm望遠とEOS 6D、EOS Kiss X7のIR改造カメラを組み合わせて撮影しています。8月30日は僕の持ってるレンズで一番大きく重たいシグマの150-600mm望遠ズームレンズが SWAT-350でノータッチ撮影できるか挑戦する為、ベニヤ合板で作った赤く塗ったブラケットにポールマスターを取り付けて、正確に極軸合わせして撮影実験をしました。最初にKissX7で シグマの望遠ズーム600ミリで昔の3cmファインダもSWATに取り付けて これが正確なのかもテストです。これが正確だと今後この3cm光学ファインダーだけで正確に極軸合わせができます。昔SWATを買った時同時に買ったファインダーは手放して無いのでこんな形になりました。
もう体が膝関節症や脊柱管狭窄症もありファインダーを覗くのが難しいので600ミリは導入するのが大変ですが、透過型ファインダーを使い、ズームの150ミリくらいで最初撮影して、徐々にズームアップして導入しています。夜も早く寝床に入りたいので、これからも簡単撮影の自分スタイルでやっていくつもりです。撮影場所は自宅ベランダですから大丈夫です。これもSWAT350赤道儀のおかげです。
 
■係より

なんだか前回のリクエストに応えていただいたようで、どうもありがとうございました。これだけまとまると壮観ですね。どれもほぼガイドエラーもなく、素晴らしく見応えがあります。年齢的にお身体も無理がきかず、就寝も早めにということで、すべて21時頃までに撮影を終えているのがすごいです。ご自宅ベランダからこれだけ楽しめる環境をお持ちの天文ファンは少ないです。今後もSWATとともに贅沢な天体撮影ライフをお過ごしいただければと思います。さて、今回お送りいたただいた中のハイライトはSWAT-350スタンダードモデルで600mm超望遠のノータッチ撮影にチャレンジされたことでしょう。スタンダードモデルの追尾精度は±7″程度ですが、このように露出を切り詰めれば、ほぼ点像に写せます。その分、露出枚数を稼いでコンポジットで画質を上げる作戦をとれば、高品質な作品に仕上げられますね。秋の長雨が明けたら、またベランダ撮影をお楽しみください。次はアンドロメダ銀河、カシオペヤ座周辺の散光星雲が狙い目でしょうか。ぜひまたお送りください。楽しみにお待ちしております。

 
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志賀さんのお気軽撮影システム。得意の木工細工で「マルチ赤緯ブラケット」に近いパーツを自作して、自宅ベランダから高度な撮影を行っています。

2021年8月11日 (水)

アンタレス付近と北アメリカ星雲。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「アンタレス付近」と「北アメリカ星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●アンタレス付近
2021年8月9日20時19分~ キヤノン EF70-200 F2.8 焦点距離200mm 絞りF3.2 ISO3200 露出50秒×27枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
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●北アメリカ星雲
2021年8月9日21時22分~22時10分 キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO3200 露出110秒×26枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
どんどん送ってもいいとの事でお言葉に甘えました。8日深夜、台風9号が当地の真上を通過し日本海へ抜けました。台風一過の透明な夜となる事を期待して昨夜8月9日20時19分から、さそり座アンタレス付近とはくょう座のデネブ付近の北アメリカ星雲とペリカン星雲を撮影しました。かなり上になって21時22分からの撮影でカメラのファインダーを覗いて探す姿勢が大変でした。傍にデネブがあったので助かりました。撮影当日の午前中は晴れていたのですが午後から何回も雨に降られ、ベランダも濡れた状態。山から水蒸気が昇っていましたが、レンズに露除けヒーターを巻いていたし、台風で汚れが吹き飛んで透明度が良かったので、自分にはなんとか満足いく天体写真となりました。SWAT赤道儀と三脚だけを出し入れする方法はとても手軽でいいです。
 
■係より
連続での素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。これで夏の大物を総なめですね。九州とはいえ、アンタレス付近は高度が低いので、透明度の良い日は貴重です。F3.2と明るい光学系ではありますが、わずか20分ちょっとの露出で、ここまで描出できたのにはびっくりです。東京からも毎日のように富士山がくっきり見えて、透明度の良さを感じさせます。例年の夏の天気とは異なっているようです。北アメリカ星雲ははくちょう座の一等星デネブ(画像右上の輝星)付近に広がる巨大な散光星雲です。改造カメラのため、北アメリカの形がとてもよく表現されてます。右はペリカン星雲と呼ばれています。残す夏の大物はバンビの横顔、M16・M17、彼岸花星雲・出目金星雲あたりでしょうか。焦点距離400mmあれば、こぎつね座のM27亜鈴星雲、みずがめ座の らせん星雲、たて座のM11散開星団などの個々の天体も美しく写せそうです。晴れたらぜひチャレンジしてみてください。次回投稿も楽しみにしております。

2021年8月 7日 (土)

M8干潟星雲付近とIC1396。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「M8干潟星雲付近」と「IC1396」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●M8干潟星雲付近
2021年8月5日20時20分~21時09分 キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO3200 露出110秒×27枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
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●IC1396
2021年8月5日21時16分~22時17分 キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO3200 露出110秒×28枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
最近 下手な自分ばかりが作例写真を送っていいのでしょうか? 過去の作例写真は自分にとっては凄すぎる写真ばかりで、どうしてあんなに星が点像にシャープに表現できるのか分かりませんが、笑われてもいいからまた最近写した写真2枚をお送りします。もしかしたら 作例写真を送る方が増えるかもしれません。
干潟星雲と三裂星雲を取り終えたあとも晴れていたので、そのまま終わるのが勿体なく、続けて撮影したのがケフェウス座のIC1396です。こちらは淡くてカメラの液晶画面で分かりにくかったのですが ガーネットスターの位置で多分ここに写っていると思い、同じ条件で28枚撮影し合成しました。
数年前はSWAT-350にM-GENなど、いろんなものを取り付けて重くなってました。それでべランダに出しっぱなしで、大きな発泡スチロールで作った小屋に収めてました。覆いの取り外しが面倒になったのと脚の膝や腰が痛いのもあって、天体写真を休止していたのですが、SWATと三脚だけなら手軽にすぐベランダに出せるので、これこそポータブル赤道儀の価値だなと思っています。
 
■係より
作例コーナーの投稿画像はコロナの影響もあってか、ガクンと減っていましたので、どんどん送っていただいてかまいません。大歓迎です。天体写真は趣味ですから、自分が楽しめればOK。遠慮なくお送りください。
今回は天の川の一番明るいあたりのいて座にあるM8干潟星雲、M20三裂星雲とはくちょう座のすぐ北にある超大型散光星雲IC1396をお送りいただきました。写りも素晴らしく、ご自宅ベランダでこれだけ撮れるのはうらやましい限りです。特にコロナ禍で外出自粛のご時世ですからなおさらです。F5.6で1時間程度の露出ですが、ここまで写るのですから条件は間違いなくいいですね。お手軽なSWATでのベランダ撮影、ぜひこのまま継続してください。

2021年8月 6日 (金)

網状星雲。

前回に続いて、大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「はくちょう座の網状星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●はくちょう座の網状星雲
2021年8月4日21時30分頃~ キヤノン EF400mm F5.6 絞り開放 キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO3200 露出110秒×28枚 ステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市(自宅ベランダから)
 
■コメント
先日、サドル付近の写真を久しぶりに撮ってみましたが、今回8月4日の21時半頃からはくちょう座の網状星雲を撮影してみました。この夜、大分市にいる小学生の孫が夏休みに帰って来たのですが、3年生の孫の「夏の友」の宿題に夏の星座をみようというのがあり、ベランダで雲のある夏の空を一緒にみていたのですが、だんだん天気が良くなったようなので、9時半頃から撮影したかった網状星雲を一枚に写しました。 孫は星に興味が無く今もゲームばかりしています。レンズは400ミリですが全くずれず自動追尾で写せました。最初に作ったブラケットはカメラレンズを回転して横向きにしようとするとカメラが機材にぶつかるので再びベニヤ板で作り直し(赤く色を塗った)網状星雲が横に入るよう回転させて撮影しました。木製なのですぐ作り直せます。
  
■コメント
いつもありがとうございます。前回のサドル付近に続いて、同じはくちょう座の網状星雲をお送りいただきました。400mmで2分近い露出ですが、ノータッチで点像に写せたとのことで、SWAT-350の追尾精度の高さを感じます。キヤノンEOS 6Dは天体用に人気のカメラで、画素サイズが6.5μほどと大きく、最近の高画素カメラより点像に写しやすいメリットがありますね。最近のヘビーユーザーさんの中には4μクラスの高解像カメラで1画素も流さないことを目指している強者もいらっしゃいますし、レンズの性能もフィルム時代とは比べものにならないほど、解像度が高くなってきて、赤道儀に求められる追尾精度もおのずと厳しくなってきました。メーカーとしては要求にできる限り応えられるように製品開発に取り組んでいます。
網状星雲は超新星爆発の残骸が大きく広がった星雲です。志賀様の作品は、赤と青がとても美しく写し出されていて、なかなかの見応えですね。はくちょう座には他に北アメリカ星雲という超大物もありますし、散光星雲の宝庫と呼べる星座です。また撮れたらお気軽にお送りください。お待ちしております。

2021年7月28日 (水)

はくちょう座のサドル付近。

大分県佐伯市にお住まいの志賀本昌様より、「はくちょう座のサドル付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●はくちょう座のサドル付近
2021年7月27日20時25分~21時05 キヤノン 300mm F4 絞り開放 キヤノン EOS 6d(IR改造) 露出50秒×40枚をステライメージ8でコンポジット SWAT-350による自動追尾 撮影地 大分県佐伯市
 
■コメント
長らくご無沙汰しております。天体写真を一緒にやろうと誘ってくれた友人のMさんを病気で亡くして以来、天体写真に興味を失い、ベランダに常時設置していたSWAT-350赤道儀などの機材もばらして片付けてしまいました。私ももう78歳になるのでブログやホームページなども全部やめていますが、最近もう一度、星空を簡単に撮影してみたくなりました。 まずはじめに、軽く窓から出せるようコンパネの端切れ木材などを使って天体撮影できるようにしました。昨日やっと完成し 自宅ベランダに出してサドル付近の散光星雲を撮影してみましたので添付いたします。ポールマスターも持っていますで、取り付け出来るようにしています。でも今回は短時間撮影ですので必要はありません。
 
■係より
久しぶりのご投稿、どうもありがとうございます。2年振りくらいになりますでしょうか。天文仲間の親しい友人に先立たれてしまったのは、さすがにこたえますね。しばらく天体撮影から遠ざかっていらっしゃったとのことですが、天体撮影はのんびり楽しめる趣味ですから、これからもマイペースで取り組んでいただけたらと思います。さて、今回の撮影対象ははくちょう座の十字の中心にあるサドル付近です。周辺に大きく広がる散光星雲が見事に描出できました。サドルの右下にはNGC6888(クレセント星雲)もかわいく写っています。夏の天体は盛りだくさんです。ぜひまたお送りください。お待ちしております。
 
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木工細工が得意な志賀さんは自作パーツでより使い勝手をアップしています。

2021年3月21日 (日)

アンタレス付近。

東京都にお住まいの上村裕様より、長野県の原村で撮影した「アンタレス付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●アンタレス付近
2021年3月15日3時0分~ シグマ 105mm F1.4 DG HSM | Art 絞りF2.5 露出120秒×49枚コンポジット ISO1600 キヤノン EOS 6D(HKIR) PixInsight、Photoshop CCにて画像処理 SWAT-350 V-spec Premium βにてノータッチ追尾 撮影地 長野県諏訪郡
 
■コメント
今月の新月期は快晴に恵まれ、久しぶりに近場に遠征し撮影しました。対象は、薄明前に昇ってくるさそり座付近です。SWAT-350 V-spec Premium βでノータッチのお気軽撮影です。露出は2分と短いですが、薄明までのおよそ1時間半、追尾エラーなく歩留まり100%でした。ノータッチでも正確に追尾してくれるので、安心して放置できます。特に複数の機材を展開される方にとっては非常に重要な部分かと思います。さそり座頭部に淡く広がるのはSh2-1、Sh2-7ですが、この時期だと昇ったばかりの高度では透明度が悪く、強力なストレッチに耐える画像を撮影するのはやや難しいです。4月~5月の南中前後にじっくりと撮影したい対象です。濃く広がる分子雲と色鮮やかなこの領域は望遠でも広角でも毎年狙いたくなる領域ですね。
 
■係より
ここ数ヶ月、コロナ自粛のせいか作例画像の投稿がパタッとストップしてました。久しぶりのご投稿は、夏を感じさせる「アンタレス付近」です。早いもので、明け方には、もう夏の天体が撮れる季節なんですね。この時期、冬と夏の天体が一晩で楽しめます。さて、作例のアンタレス付近はデジタル時代になってそのカラフルさから人気の撮影領域になりました。広角で天の川を取り込んだり、望遠でアンタレスまわりを拡大したり、さまざまな画角で楽しめます。ぜひ梅雨入り前までにじっくり撮影していただきたい領域です。上村さんのいつもながらの美しい仕上がりはさすがです。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 
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撮影風景。SWAT-350V-spec Premiumにはアンタレス付近の撮影に最適な低空モードを搭載予定です。

2020年12月24日 (木)

馬頭星雲とM78とLDN1622。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、RedCat51による「馬頭星雲とM78とLDN1662」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●馬頭星雲とM78とLDN1622
2020年12月17日 23時18分~ RedCat51 口径51mm 焦点距離250mm F4.9 キヤノン EOS Ra 180秒露出×26枚コンポジット(総露出78分) SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 静岡県富士宮市朝霧アリーナ
 
■コメント
投稿が遅くなりましたが、今年最後の新月期、朝霧アリーナに遠征してきました。今回はいつものISO3200で2分露出を、ISO1600で3分露出にしてみました。ISO1600の方が星雲の描写は良いように思います。30枚中数枚に2ピクセルほど流れがありました。最小星像が3×3ピクセル程ですので、どうしても目についてしまいますが、コンポジットすれば全く問題ないレベルだと思います。デジタル化に伴って光学系もとてもシャープになってきたので、赤道儀には厳しい時代になりました。オートガイドにすれば良いのでしょうが、観測所のない遠征族の小型機材派としては、コンピュータなしでいけると大変ありがたいです。おまけに腰痛持ちなので機材は出来る限り軽く少なくしたいです。今回もダーク減算、フラット補正なしのナシナシ処理です。複数の対象を入れることが出来る焦点距離ですので、構図を考えるのも楽しみです。人工衛星が多いのですが、クリッピングでコンポジットをすると星雲の微妙な所に影響があるような気がするのですが・・・。本年もいろいろお世話になりました。良いお年をお迎えください。
 
■係より
今年も残すところ一週間となりました。コロナウィルスのせいでとんでもない一年になってしまいましたが、三密を避けられる天体撮影は比較的安心な趣味として、気を配りながらも楽しまれた方も多かったようです。来年はワクチンが行き渡って、一日も早く普段の生活に戻って欲しいですね。
さて、原田さんの作品はオリオン座のバーナードループの上部をとりまく天体です。今回はいつもより感度を下げて露出を延ばし、一枚のクオリティを上げての撮影です。ガイドエラーのリスクは上がりますが、枚数が減りますので後の画像処理が楽になりますね。2~3分露出は、そういった意味でのバランスが取れた露出時間と思います。総露出1時間18分で、赤い星雲もよく描出できていて、仕上げも申し分ありません。素晴らしい作品になりました。赤道領域は静止衛星銀座ですからσクリップはやむを得ないでしょう。個人的に画質の低下は気になったことはありませんが、σクリップありとなしで星雲の細部を比較してみても面白いかもしれません。影響があるようなら、衛星の軌跡部分を選択的に比較暗で合成すれば良いかと思います。追尾エラーについては、EOS Raに250mmレンズの組み合わせだと1ピクセル4.4秒角ですから2ピクセルの流れは8.8秒角となります。SWAT-350/310(スタンダードモデル)のピリオディックモーション±7″前後は、一周期(約7分)で14秒角のズレになります。これはRaと250mmレンズの組み合わせだと3.2ピクセルです。モーションのカーブを考慮しない単純計算では、3分露出だとすべてのカットに1~2ピクセルの赤経方向の流れが想定されます。撮影対象は赤道付近で一番Pモーションの影響が大きいエリアなので、30枚撮って2ピクセルの流れが数枚しかなかったということは、なかなか優秀な結果ともいえますね。今年は多くのご投稿、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします!

2020年11月17日 (火)

クリスマスツリー星団付近(V-spec Premiumノータッチ)。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、三浦半島先端の城ヶ島で撮影した「クリスマスツリー星団付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。

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●クリスマスツリー星団付近
2020年11月15日 3時22分~4時56分 コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL+TX07-T (350mm F4.0)  ZWO ASI2600MC Pro(GAIN=100) サイトロンジャパン LPR-Nフィルタ 180秒露出×30枚コンポジット SWAT-350 V-spec Premium(ノータッチ追尾) PixInsight, Photoshop, Neat Imageにて画像処理 撮影地 神奈川県三浦市城ヶ島
 
■コメント
入手したてのSWAT-350 V-spec Premium(モニター仕様)のシェイクダウンと言う事で、城ヶ島で撮影してきました。クリスマスツリー星団は天の赤道近くのため条件はより厳しく、また海辺で比較的風がある事も考慮し、露出時間は3分に切り詰めて撮影しています。結果は31枚中明らかに風で流れた1枚を除いた30枚を使用する事ができました。厳しめに見ても31枚中26枚は使用でき、80%を超えていますので、充分な成功率です。風さえ穏やかであれば、5分程度には伸ばせそうでした。
今回他の対象を撮影した結果を見ても、Premiumでこの程度の焦点距離、露出時間であれば、もはや追尾精度は気にする必要が無く感じられます。それよりも極軸合わせの精度、機材のたわみ、バランスの取り方などの影響が大きく、この点はそれなりに使いこなしの能力が求められるところでしょうか。
ちなみに、城ヶ島は首都圏から近い割にはそこそこ撮影できます。と言っても、北、東側は光害が酷く、南から西側の対象に限られますが。ただ、かなり強い画像処理を行うため、今回の対象では90分程度の総露出時間では不十分で、できれば3時間程度の露出時間は確保したかったところです。
 
■係より
開発中のV-spec Premium(モニター版)での初撮影です。モニター版は予定している製品版と同様のスペックで、β版に比べ、南半球回転でのPEC精度を大きく改善した仕様です。北半球回転はβ仕様と変わりません。今回、焦点距離500mmで3分間のノータッチ追尾を敢行していただき、厳しく判断して80%超の歩留まりとのことです。それでも風に煽られた一枚以外は、すべてコンポジットに使えたそうなので、パーフェクトに近い追尾といえましょう。デジタル時代になって、星像を拡大すれば数ピクセルの流れも簡単に検出できるようになり、鑑賞基準の許容精度では満足できなくなってきたのは、赤道儀メーカーとして、非常に厳しい時代がやってきたと感じています。追尾精度だけでなく、機材の剛性、大気差、極軸誤差などがありますので、1ピクセルも流れないというのは、なかなか難しいですが、ユーザー様にご満足いただける製品作りを続けていきたいと思っています。
さて、クリスマスツリー星団付近は、画像の左の星団です。周囲は赤い散光星雲に大きく覆われていて、西に赤っぽい星団や青いカタツムリ星雲があって、賑やかなエリアとなっています。有名なハッブル変光星雲も写っています。露出不足と謙遜されてますが、充分満足な出来栄えではないでしょうか。ピントはもちろん、画像処理も上等で、素晴らしい作品に仕上がっています。これからも、V-spec Premiumでお気軽ノータッチ撮影をお楽しみください。
 
Swat350
渡辺様の撮影システム。格好いいです。

2020年11月 6日 (金)

おうし座超新星残骸。

天文リフレクションズの山口編集長より、「おうし座超新星残骸」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●おうし座超新星残骸
2020年10月24日24時46分~26時54分 キヤノン EF300mm F2.8 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4) Optolong L-eNhanceフィルター ISO12800 3分露出×38枚コンポジット ダークなし、フラット30枚 SWA-310V-spec Premium(β-version) DeepSkyStackerでコンポジット、Photoshopで調整 撮影地 福岡県東峰村
 
■コメント
お世話になります、天リフ山口です。Premium(βバージョン)に改造いただいた後のファーストライトです。ナローバンドではどうしても光量が不足するので、明るいレンズを使っても短秒多数枚には限界があります。SWATの安定追尾頼みで、これまでより長めの3分露出で撮影しました。追尾精度には全く問題はなく、安心して撮影することができました。次回は露出を5分に延ばして確認します。
 
■係より
Premium仕様のβテストをかねて、とても淡いおうし座レムナント(sh2-240)をナローで撮影してもらいました。レンズはキヤノンのサンニッパにOptolong L-eNhanceフィルター(Hα、H-β/O-IIIを透過) をつけて、3分間のノータッチです。Premiumの追尾精度をもってすれば、焦点距離300mm、露出3分でも完全な点像とのことでした。仕上がりはさすが編集長といった感じで、素晴らしいです。この星雲はおうし座β(右端の輝星)の東に大きく広がっていますが、あまりにも淡いのでとても難しい対象です。次回は露出を5分に延ばしてチャレンジしていただけるそうです。結果を楽しみに待ちましょう。
  
Dsc00921
撮影風景。マルチ赤緯ブラケットでエルボータイプのドイツ式に構成してます。扱いやすさ抜群です。

2020年10月28日 (水)

SWAT-350V-spec Premium作例、M42オリオン大星雲。

SWAT-350V-spec Premiumのβテストをお願いしてますAramis様より、ノータッチ追尾で撮った「M42オリオン大星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●M42オリオン大星雲
2020年10月21日 BORG90FL+レデューサー7872 焦点距離360mm F4 ソニー α6300(ノーマル機) ISO800 180秒露出×19枚コンポジット(総露出57分) SWAT-350V-spec Premiumノータッチ追尾 ステライメージ7、Photoshopで画像処理 撮影地 長野県茅野市 ※下の画像はピクセル等倍切り出し
  
■コメント
アップグレードいただいた9月は天候に恵まれませんでしたが、10月下旬になってやっと撮影に出かけることができました。SWAT-350 V-spec Premium に組み合わせたのはBORG90FL+レデューサー7872+Sony α6300です。APS-Cカメラですのでフルサイズ換算540mmとなります。もちろんガイダーは使っていません。露光時間は3分としましたが、20枚計1時間の撮影で使えなかったカットは1枚だけ。おそらく赤道儀のそばを歩いた際の振動によるものだと思います。この焦点距離で3分露光ができるのは本当に素晴らしい性能です。
一方で極軸はPolemasterでかなり精密に合わせる必要があり、その後の導入の際にも赤道儀本体に触れないよう細心の注意を払う必要があります。自動導入はできませんので、暗い天体を狙うのであれば目盛環を使った導入に慣れていないといけませんね。今回はM33も撮影しようとしたのですが、苦労して導入して撮影してみたら極軸がずれていた、という失敗に見舞われました。やはり微動装置はSWAT純正がよさそうです。以前販売店で触ってみて剛性の高さにびっくりした覚えがあります。
無理に焦点距離を延ばすのではなく、ある程度短い焦点距離の鏡筒を使って1枚あたりの露光時間を延ばす方向で使うのが賢い使い方なのかもしれません。また、ある程度バランスが崩れても使えるというのは意外と助かる点でした。通常であれば完全にバランスさせた後にわずかに東側荷重に調整しなおすところですが、それほど神経質にならなくてもいいというのは助かります。この時はウェイト側を重くすることで東側荷重を実現しています。
 
■係より
SWAT-350V-spec Premiumのβ版のテストをお願いしてるAramis様から作例をお送りいただきました。焦点距離360mmで露出3分、1時間のノータッチ追尾ですが、失敗カットは1枚だけとのことで、追尾精度の高さを感じさせます。APS-Cですから、画角はフルサイズの540mm相当になります。画素ピッチが細かいのとレデューサーでシャープになった星像ですから、焦点距離360mmを追える基準精度よりもう少し厳しく見る必要がありそうです。ただし多枚数コンポジットだと若干流れていても問題ないことが多いです。極軸の設置誤差は360mmで3分露出なら計算上20′くらいズレていても大丈夫なはずですが、Polemasterだと1~2′には設置できますので充分な精度です。作例はこれから撮影好機を迎えるM42オリオン大星雲です。ソニーのノーマル機のため赤い星雲が写りにくいですが、M42は青い成分も含まれているため、とても見ごたえのある作品に仕上がりました。真っ赤な仕上げばかり見ているので、こういったノーマル機の色調も新鮮に感じて、なかなか良いものですね。F4で約1時間露出なので、周辺の分子雲もモクモクと描出されていて、素晴らしいです。拡大画像は追尾の状態を示すためのピクセル等倍です。完璧な点像で、まったく問題ないです。これからもPremiumの性能を引き出して、納得ゆく作品を生み出してください。また撮れたらぜひお送りください。お待ちしております。
 
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Aramisさんの撮影風景。低空まで透明度がよいようです。こういった日はコントラスト良く写せますので、気合いが入りますね。

2020年10月26日 (月)

ぎょしゃ座の星雲・星団。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、RedCat51による「ぎょしゃ座の星雲・星団」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●ぎょしゃ座の星雲・星団
2020年10月21日3時21分~ RedCat51 口径51mm 焦点距離250mm F4.9 キヤノン EOS Ra 120秒露出×30枚コンポジット(総露出60分) SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 静岡県富士宮市西臼塚
 
■コメント
ご無沙汰しております。春から夏と本当に雨が多かったですね。ようやく秋晴れになった10月20、21日は、久しぶりにたっぷりと星撮りが出来ました。とても良い透明度に恵まれ、クリアーな画像が得られました。EOS Raを使い始めましたが、ノイズが大変少なくミラーのケラレもないため、この画像はダーク減算もフラット補正もしてありません。ものぐさな私にはありがたいカメラです。RedCat51も使い慣れてきて、コンスタントにシャープなピントが出せるようになってきました。このぎょしゃ座の領域は、適度な微恒星が均一に散らばっていて、星像を見るのに良いように思います。ピクセル等倍で中央と周囲を300ピクセルで切り取った画像も添付(下に掲載)しました。SWATは常に安定した追尾でシャープな星像を生かしてくれます。
 
■係より
ずっと天気が悪い状態が続いていましたが、待ちに待った新月期の晴れに多くの方が出かけたようです。原田さんは透明度のよい貴重な晴れを活かしてぎょしゃ座の中心部をねらいました。今回から赤い星雲が写るEOS Raに変わっていることもあって、ぎょしゃ座の散光星雲がとてもよく描出されています。右の大きな星雲が勾玉星雲、その左がIC410です。中央やや上のばらけた散開星団がM38、左がM36です。ぎょしゃ座のハイライトを一網打尽にした構図も申し分ありません。それにしてもRedCat51の星像はとてもシャープで気持ちよいですね。SWAT-310ともベストな組み合わせで、使いやすいと思います。このセットでぜひ冬の星雲も狙ってみてください。ご投稿ありがとうございました。次回作もお待ちしています。
 
Magatamatoubai300
EOS Raで撮ったRedCat51のピクセル等倍画像。中心部はもちろん、周辺や四隅の星像もなかなかのものですね。

2020年10月23日 (金)

M45プレアデス星団。

SWAT-350V-spec Premiumのβテストをお願いしているKAGAYA StudioのKAGAYA様より「M45プレアデス星団」をお送りいただきました。素晴らしい作品を早速ご紹介します。
 
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2020年10月22日 BORG 107FL(600mm F5.6) +マルチフラットナー1.08×DG 焦点距離640mm F6 キヤノンEOS 5D Mark III(SEO-SP4改造) ISO1600  露出5分×20枚スタック トミング有 unitec SWAT-350V-spec Premiumにてノータッチ追尾
 
■コメント
昨夜、BORG 107FL+フラットナー1.08×(焦点距離640mm F6)で5分のノータッチ追尾をしてみました。風が若干あり、完璧な点像にはなりませんでしたが、問題ありませんでした。無風であればさらによくなると思います。すさまじい性能です。ありがとうございます。これからも愛用させていただきます。
 
■係より
あの芸術的作品を多数発表しているKAGAYAさんからのご投稿です。以前からSWAT-350V-specをご愛用いただいてましたが、先日Premium仕様にアップデートしていただき、今回が初の撮影となります。640mmで5分間のノータッチ追尾で、風を受けて若干流れたとのことですが、このブログに掲載される解像度(1600dpi)だと拡大しても流れはわからないほどです。作品はM45プレアデス星団。青い反射星雲の箒で掃いたようなスジ模様が美しいです。背景に広がる分子雲も描出されていて見事な作品となりました。このたびはご投稿ありがとうございます。ぜひまた素敵な作品をお願いします。
SWATはKAGAYAさんはじめ、吉田隆行さん、飯島裕さんなど名だたるプロカメラマン、そして出版分野では天文ガイドの西條善弘さん、天文リフレクションズの山口千宗編集長などプロフェッショナルなみなさんが愛用しています。プロが使うのには理由があります。それはSAWTが誇る揺るぎない追尾精度と信頼性です。
KAGAYA Studioさんのサイトはこちら、Facebookはこちら、Twitterはこちら。ぜひご覧ください。
 
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KAGAYAさん愛用のシステム。SWAT-350V-spec Premiumにマルチ赤緯ブラケット、回転ユニットでボーグ107FLを搭載しています。

2020年10月 6日 (火)

ケフェウス座のHII領域。

天文リフレクションズの山口編集長より、「ケフェウス座のHII領域」と題したナロー+RGBの作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●ケフェウス座のHII領域
2020年9月20日21時51分~26時57分 シグマ 105mm F1.4 Art 絞り F2 SONY α7S(フィルターレス改造) RGB Baader Lフィルター 30秒露出×50枚 2モザイク Optolong L-eNhanceフィルター 30秒露出×70枚 2モザイク フラット×32 ダークなし SWA-310 V-spec DeepSkyStackerで2x Drizzle コンポジット、ICEでモザイク、Photoshopで調整 撮影地 熊本県産山村
  
■コメント
ケフェウス付近のHII領域をワンショットナロー+RGBの2枚モザイクで撮影してみました。2枚モザイクですが、今後の追加撮影も考えて銀河座標でモザイクできるように28°傾けたフォーク構成です。以前に西オーストラリアで撮影したときは薄いプレートだったので若干たわみの影響があったのですが、赤経のベースのプレートを新発売の12mm厚アリミゾレール2にすることで剛性が大幅にアップし、はるかに安心して撮影ができました。Optolong L-eNhanceは狭帯域のワンショットナローなので青い星が出にくいので、RGBでも撮影しブレンドしています。
 
■係より
天文リフレクションズ山口編集長の投稿2作目はケフェウス座のHα星雲を見事に浮き上がらせたナロー+RGBの作品です。右のIC1396から左のクエスチョンマーク星雲にかけてのHα星雲がこんなにもくもくと描出できるとはすごいです。さすが編集長です。今回は今後銀河座標に沿うように追加撮影することを考えて3軸で撮影しています。3軸目の回転軸が天の川の極の方向(かみのけ座)に向くようにして、、天の川に沿って撮影していけば、ズレや歪みが少なくなり、モザイク合成がやりやすくなります。今後、大パノラマ作品への夢が広がりますね。でも105mmだとパネル数が多くなって大変そうですが…(笑)  次回作はカシアペヤ座からペルセウス座にかけてでしょうか? 撮影されたら、ぜひお送りください。
 
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今回の撮影風景。強化されたアリミゾレール2をベースにサードパーティーのアルカスイス互換パーツを組み合わせて、旧型のシンプルフォークDXを3軸目としています。背景に写ったミニがオシャレです。

2020年10月 5日 (月)

M31アンドロメダ銀河。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、秋の代表的な巨大銀河「M31アンドロメダ銀河」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●M31アンドロメダ銀河
2020年9月28日3時42分~ ビクセン FL55SS+フラットナー 焦点距離 312mm F5.7 ニコン D7200(フィルター換装)1.3×クロップモード ISO3200 露出240秒×14枚コンポジット SWAT-310V-spec+PHD2オートガイド RSacker, RawTherapee, DSS, ImageMagick(2x2binning), AfPhoto, CNX2等で画像処理 撮影地 愛媛県砥部町
 
■コメント
撮影日は終夜10m超の風が吹いており、ガイドグラフが跳ねてドリフトでの調整に難儀しました。撮影開始まで予想外に時間を浪費してしまったため、段階露光を断念し適正露出より1EV程度アンダーで撮影しました。いつも使っているdcrawは非線形の処理がほとんど入らないため、飽和箇所の対処が困難なのでRawTherapeeで現像し、後工程で暈しを入れてごまかしました。よく見ると少し怪しいところがあります。銀河が少し湾曲しているため、北を上にすると立体感が損なわれるため、意図して北が右の横構図にしました。
 
■係より
ビクセンの55mmフローライト鏡筒による作品です。50mmクラスのアポクロマート屈折は数社から発売されていますが、どれも高性能で、FL55SSも素晴らしくシャープな星像です。この作品はクロップモードで撮影することで、周辺部をカットしてますので、周辺まで充分シャープな星像を確保できました。M31アンドロメダ銀河は明るくて巨大なため、焦点距離が短くても大迫力で写せる唯一の系外銀河です。ポータブル赤道儀でも気軽に狙えますね。秋の長雨も終わって、これからは天候に期待できそうです。ぜひ、またお送りください。よろしくお願いします。

2020年9月 7日 (月)

M8干潟星雲とM20三裂星雲。

天文リフレクションズの山口編集長より初投稿いただきました。いて座の「M8干潟星雲とM20三裂星雲」です。
 
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●M8干潟星雲とM20三裂星雲
2020年8月16日20時30分~ SVBONY SV503(口径80mm 焦点距離560mm)+タカハシマルチフラットナー×1.04 焦点距離582mm F7.3 キヤノン EOS6D(SEO-SP4改造) 30秒露出×191枚コンポジット SWAT-310V-specにてノータッチ追尾 DeepSkyStackerでコンポジット、FlatAidProで対数現像、かぶり補正 Photoshopで調整 撮影地 福岡県東峰村
 
■コメント
この夏は主にマルチ赤緯ブラケットによるドイツ式構成で使用していました。バランスウェイトや赤緯軸などいろいろ重いのですが、機材の大小にかかわらず同じ構成であまり考えなくても使えるのがドイツ式のメリットだと感じました。画像はSVBONYのSV503(D=80mm Fl=560mm)によるものです。ノータッチガイドの30秒露出ですが、ガイドの歩留まりはほぼ100%でした。SWATの信頼感は抜群です。
 
■係より
天文リフレクションズ編集長の山口千宗さんからの初投稿です。SVBONY社の80mm ED屈折にタカハシのマルチフラットナー×1.04を組み合わせています。SVBONY社は中国メーカーのようです。SV503については山口さん自身が詳細なレポートを掲載していますので、ぜひこちらをご覧ください。さて作品は夏の代表的星雲M8干潟星雲とM20三裂星雲です。焦点距離が600mm近いこともあって、フルサイズでも大迫力です。写真で見る限り、とてもシャープでなかなの光学性能のようです。追尾はV-specですからノータッチ30秒だとロスはほぼ出ません。強い風に煽られたりした時に流れるくらいですね。山口さん、ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。天文リフレクションズのサイトはこちらです。Facebookはこちら。天リフさんもよろしくお願いします。
 
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Img_9562
撮影風景。なかなかバランスよい組み合わせですね。

2020年8月28日 (金)

北アメリカ星雲とペリカン星雲。

東京都にお住まいの志賀直彦様より「北アメリカ星雲とペリカン星雲」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●北アメリカ星雲・ペリカン星雲
2020年8月20日0時41分から キヤノン EF70-200F2.8LII/200mm 絞りF3 HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO2500 露出90秒×31枚コンポジット SWAT-350V-specによるノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 撮影地 群馬県妙義山
 
■コメント
手前味噌ですが、フィーストライトの1枚をお送りいたします。初めての観測場所で初めての赤道儀でしたので、セッティングや撮影対象の導入など試行錯誤しながらの観望でした。200mmでの撮影をしてみましたが、初めてにしては満足な結果でした。追尾精度の高さに買って良かったと実感しました。PCでのデータ処理もまだまだ勉強です。これから、楽しみながら使いこなしていきたいと思います。
 
■係より
SWAT-350V-specでの初作品をお送りいただきました。慣れない機材で試行錯誤とのことですが、出来上がった作品は見事のひと言です。はくちょう座の代表的な散光星雲「北アメリカ星雲」と「ペリカン星雲」を200mmでバランスよく捉えています。V-specは高精度な追尾性能が魅力です。200mmでしたら、露出時間をもっと伸ばしても大丈夫です。400mmクラスでも数分は流れない性能を持っていますので、ぜひ撮影を楽しんでいただければと思います。ご投稿、ありがとうございました。また撮影されましたら、お気軽にお送りください。お待ちしております。

2020年8月 4日 (火)

みなみのかんむり座・北部周辺。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、「みなみのかんむり座・北部周辺」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●みなみのかんむり座・北部周辺
2020年6月22日, 23日 ニコン Ai-S 180/2.8 ED 絞りF4 ニコン D7200(フィルター換装) ISO1600 露出180秒×70枚コンポジット SWAT-310V-specによるノータッチ追尾 RSacker, dcraw, DSS, Afphoto, CNX2等で画像処理 撮影地 愛媛県東温市
 
■コメント
かねてより撮りたかった対象なのですが、撮影の頃合いが梅雨時期となるため、ずっと見送りとなっていました。今年は時宜を得ることができ、ようやく撮影することができました。この対象は当地での南中高度が約19度と低いため、一夜で数時間の露出をかけることができず、二日間に渡って撮影を行いました。露出時間の割りにS/Nが稼げず、ノイジーな結果となったのが残念です。
 
■係より
これまたマニアックな対象ですね。いつもながらの見事な処理で、たなびく暗黒帯と分子雲を描出しました。立体感があって素晴らしい出来栄えです。 みなみのかんむり座はいて座の南、さそりの尻尾の東側ですから、南中高度が低く、撮影の条件はよくありません。そのエリアの分子雲を狙うには適切な時期と透明度などの条件が揃うことが必要です。山田さんは梅雨の晴れ間に二日間にわたって撮影して、3.5時間分の露出を得ました。青い反射星雲の上の星がR星でその左下の反射星雲にNGC6729のナンバーが振られています。R星の右上の分子雲からちょっと離れたところにある星っぽいのは球状星団のNGC6723です。このエリアはみなみのかんむり座といて座の境界で、NGC7623はいて座に属しています。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2020年7月31日 (金)

石垣島での彼岸花星雲と出目金星雲。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、石垣島シリーズ第四弾!「彼岸花星雲と出目金星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●彼岸花星雲と出目金星雲
2020年7月19日23時00分~24時15分 コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL + TX07-T (350mm F4.0) ニコン D850(HKIR改造) ISO3200  露出時間120秒×15枚コンポジット(周辺を約5%ほどトリミング) SWAT-350V-spec+MGEN-3による一軸オートガイド ステライメージ8, PixInsight, Photoshopにて画像処理 撮影地 石垣市 久宇良周辺
 
■コメント
石垣島らしい対象という事で、彼岸花星雲と出目金星雲を撮影してみました。左下のさそり座レサートを見て頂くとわかる通り、時折薄雲が流れる状況だったため、ベストな条件とは言えませんが、それなりに満足のいく結果が得られました。ただ、背景が意外と汚いですね、作例をあまり見かけないのは、低緯度に加えて、今ひとつ見栄えがしない点にもあるのでしょうか。今回、PROMINAR用には別途2軸ガイドの赤道儀を用意していて、SWATのSIGMA 105mmと平行して撮影予定だったのですが、現地にてこの赤道儀が低緯度に対応していない事が判明し、急遽PROMINARもSWAT-350で撮影する事になりました。無風であればノータッチでも大丈夫な350mm/2分のガイドですが、そこは風の強い石垣、常時体感2~3m/sの風が吹いており、頻繁に5m/s強の風に煽られる状況の中、1軸ガイドはしていても半分程度使えれば思っていましたが、結果的には雲が掛かったカットを除いた16枚中、15枚が許容範囲内(ステライメージでガイド状態1.06以下)と想像以上でした。実際、ガイドグラフを見ていても振動の収束が非常に早く、改めて剛性の高さを実感させられます。ダブル雲台ベースからマルチ赤緯ブラケットにアップグレードしたおかげもあるのでしょうか。常に期待を上回る結果を残してくれるSWAT-350は正に信頼の置けるパートナーという感じです。
 
■係より
石垣島シリーズ第四弾は、緯度の低さを活かして、彼岸花星雲と出目金星雲をコントラストよく捉えました。今回はコーワのプロミナー+レデューサーの組み合わせで、350mm F4でクローズアップです。とてもシャープな光学系をガイドの乱れもなく、完璧に追尾しました。若干薄雲があったとのことで、左下の輝星に滲みがみられますが、かえってソフトフィルターのような雰囲気を醸し出していて、なかなかいいですね。コメントに「背景が汚い」と書いてますが、、そんなとこなくて、これで正解じゃないでしょうか。天体写真の名手、吉田隆行さんの作品と比べても特に不自然さは感じません。出目金星雲の右下方向にエビ星雲があります。高度が低く本土ではなかなか撮りにくい対象です。次回石垣島へ行った際に、ぜひ狙ってみてください。連投していただいた「石垣島シリーズ」はなんとも羨ましい星空でした。どうもありがとうございました。ぜひまたお気軽にご投稿ください。お待ちしております。

2020年7月29日 (水)

石垣島でのアンタレス付近。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、石垣島シリーズ第三弾!「アンタレス付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Antares
●アンタレス付近
2020年7月21日22時25分~23時41分 シグマ 105mm F1.4 DG HSM 絞り F2.5 ニコン D850(HKIR改造) ISO800  露出時間120秒×27枚コンポジット SWAT-350V-specにてノータッチ追尾 PixInsight, Photoshopにて画像処理 撮影地 石垣市 久宇良周辺
 
■コメント
石垣島で撮影した、アンタレス付近の星雲です。緯度が低く、光害が極めて少ない石垣という事で、今回最も撮影したい対象の一つでした。ただ条件が良い石垣と言っても、撮影地から南西側は市街地があってその影響は避けられず、また湿度が高い為か低空は想像以上に背景が赤カブリしてしまうため、比較的高度が高い時間帯に撮り直しています。最高の条件を求めるならば、もう少し早い時期に市街地が被らない場所を選ばないといけないですね。この日は比較的穏やかでしたが、時おり体感5m/s強の風に煽られる状況で、2分間と若干長めの露出時間だった事もあってどの程度の追尾状態か気になっていましたが、結果全ての画像が点像を保っていました(今回の画像処理には使用していませんが、ステライメージでガイド状態を見ると1.07以下)。今回の撮影にはHKIR改造したD850を使用しています。D810Aと比較しても実効感度が高く、長時間露光のノイズが極めて少なく(画像処理エンジンで消していると思われるため、賛否意見が分かれると思いますが)、ライブビューも見やすいため、マウントの減光を除けば天体撮影に非常に向いたカメラだと思います。ただ、天体改造している影響なのか、青が出づらいのが悩みです(青い馬星雲も青白くなっています)。
 
■係より
石垣島シリーズ第三弾はアンタレス付近です。石垣島のアンタレス付近の地平高度は東京より10°ほど高くなった約40°ですから、条件的にかなり有利です。今回はその好条件をフルに活かした作品となります。アンタレス付近のカラフルな星雲が、見事に描出され、銀河方向に伸びる暗黒雲も立体感を持って表現されています。素晴らしい出来栄えです。ネオワイズ彗星いて座のスタークラウド付近、そしてこのアンタレス付近と、うっとりするような作品を投稿していただき、どうもありがとうございました。次回作もお待ちしております。

2020年7月27日 (月)

石垣島でのいて座のスタークラウド付近。

前々回に続いて横浜市にお住まいの渡辺潤様より「いて座のスタークラウド付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Star_cloud_2 
●いて座のスタークラウド付近
2020年7月23日00時24分~1時27分 シグマ 105mm F1.4 DG HSM 絞り F2.5 ニコン D850(HKIR改造) ISO800  露出時間120秒×29枚コンポジット SWAT-350V-specにてノータッチ追尾 ステライメージ8, PixInsight, Photoshopにて画像処理 撮影地 石垣市 久宇良周辺
 
■コメント
石垣島で撮影したいて座のスタークラウド付近です。南側は市街地の影響が若干あると思いますが、それでもこのクオリティの空です。今回は30枚程スタックしていますが、10枚も撮れば十分な画質を確保できると思います。この日は比較的穏やかでしたが、時おり体感5m/s強の風に煽られる状況で、2分間と若干長めの露出時間だった事もあってどの程度の追尾状態か気になっていましたが、結果全ての画像が点像を保っていました(ステライメージでガイド状態1.05以下)。周辺減光補正とスケアリングが狂っている影響でしょうか、画像下部、特に右下隅の星に強い青ハロ、青カブリ出ていました。フリンジ除去で補正できますが、完全に補正しようとすると三裂星雲の周りの反射星雲がおかしな事になってしまいます。適正なマスク処理を行えば両立できるのでしょうが、現状そこまでの技術が追いついておらず、どの程度補正を掛けるか悩みましたが、今回は全体のバランスを優先しました。なお、PixInsightのArcsinhStretchは本当に優れていて、技術の無い私でも適正に補正してくれます。蛇足ですが、石垣北部だと干潟星雲はハッキリと肉眼で確認でき、わずか20mmの双眼鏡があればオメガ星雲、ワシ星雲もハッキリと見えます。衝撃的な体験でした。
 
■係より
前々回のネオワイズ彗星に引き続き、渡辺さんの作品です。今回も新月期の石垣島とあって素晴らしい出来栄えです。最高の星空、最高のレンズ、最高の赤道儀(笑)に加えて、画像処理も上等で、ハイコントラストで彩度豊かな天の川の中心部を捉えました。中央やや下にバンビの横顔、その上にM16、M17、下にM8干潟星雲とM20三裂星雲のHα星雲を配し、銀河と複雑に入り組んだ暗黒帯が怖いくらいの迫力です。極軸の設置精度と大気差の影響を受けますが、105mmでしたら、もっと露出を伸ばしても大丈夫でしょう。石垣島シリーズ、まだ続くのでしょうか。期待してます。

2020年7月25日 (土)

フランクフルト郊外でのC/2020 F3ネオワイズ彗星。

ドイツのフランクフルトにお住まいの黒田健一様より、話題の「ネオワイズ彗星」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●ネオワイズ彗星
2020年7月19日23時19分(現地時間)~ ニコン AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED 絞りF2.2 ニコンD810A ISO1600 露出3秒 固定撮影 撮影地 ドイツ フランクフルト郊外
 
Neowise20200721_k 
●ネオワイズ彗星
2020年7月22日0時3分~0時10分(現地時間)~ シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.2 ニコンD810A ISO3200 露出10秒×24枚コンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 Deep Sky Stacker、Stellaimage7、Nik Collectionで画像処理後(トリミングあり) 撮影地 ドイツ フランクフルト郊外
 
■コメント
先日、SWAT-350でネオワイズ彗星を撮影しましたので、ご報告させていただきます。フランクフルトも、青空は見えるものの雲の多い日が続いていました。幸い、20分もクルマを走らせれば、光害の影響はあるものの地平線が見渡せるくらいの広大な畑が広がっています。会社で仕事を終えた後、ほぼ毎日彗星を見に出かけてました。SWAT-350はコンパクトなので、出し入れがとっても簡単です。こういうのって、遠征回数に効いてくるのですよね。それにしても、とっても見応えのある彗星でした。何度か友人や会社の同僚とその家族と一緒にミニ観望会を行いましたが、みんな肉眼で見えるとは思ってなかったようです。ドイツ人も何人か見にきていて、”ヘールボップ彗星や、日本人が発見した百武彗星は凄かったねー”なんて話で盛り上がりました。この夏は日本に一時帰国できそうもないので、ちょっと遠出して天の川でも見に行きたいと思っています。
 
■係より
久しぶりのご投稿、ありがとうございます。ネオワイズ彗星は大彗星になりましたね。日本では生憎の梅雨と重り、充分に彗星を楽しめない状況で、天文ファンはやきもきさせられてますが、それでも晴れたところを狙って、長距離遠征する方も多く、ネットには素晴らしい写真があふれています。ドイツでは毎日楽しめたとのことで、なんとも羨ましい限りです。さて、画像は固定撮影での星景写真とシグマ135mm Artによるクローズアップ写真です。星景の方は、畑が広がる撮影地の情景とネオワイズ彗星がまだ明るさの残る背景とともに美しく描写されています。135mmの作品は圧巻のネオワイズ彗星です。まっすぐ伸びたイオンテールと大きく広がるダストテールが見事です。ヨーロッパもコロナでたいへんですが、日本もこれから第2派で感染拡大しそうです。どうぞ気をつけてお過ごしください。またのご投稿、よろしくお願いします。

2020年7月22日 (水)

石垣島でのC/2020 F3 ネオワイズ彗星。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、シグマ105mm F1.4 Artで撮った「C/2020 F3 ネオワイズ彗星」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●C/2020 F3 ネオワイズ彗星
2020年7月20日21時07分~21時15分 シグマ 105mm F1.4 DG HSM 絞り F2 ニコン D850(HKIR改造) ISO800  露出時間60秒×8枚コンポジット(周辺を10%ほどトリミング) SWAT-350V-specにてノータッチ追尾 PixInsight, ステライメージ8, FlatAidePro, Photoshop CC 2019にて画像処理 撮影地 石垣市伊原間 船越漁港にて撮影
 
■コメント
4月に予定していた宮古島での撮影が緊急事態宣言によりキャンセルになり、6月に県外移動自粛解除となったため改めて7月17日~22日の日程で石垣島を予約し、撮影に行ってきました。7月に入って首都圏の感染者数が急増したため再度キャンセルも考えましたが、偶然にもネオワイズ彗星撮影の絶好のチャンスであったため、感染対策の徹底と、観光は一切無しという縛りを入れて、決行した次第です。幸いにも天気に恵まれ、特に7月20日は雲一つ無い快晴の空でネオワイズ彗星を撮影できました。SIGMA 105mmを使用したのですが、テールが想像以上に伸びており、特にイオンテールは北斗七星まで達していて(画像上部の明るい星がMerakとDubheです)、105mmでは全く画角に収まりませんでした。石垣島らしく強風が吹く中での撮影でしたが、SWAT-350にとって100mm、 1分露出程度はどんな状況でも安心して任せられる条件で、今回も全くブレる事無く、点像を保っていました。なお、石垣島は湿度が高いためでしょうか、低空の空は赤カブリが酷く、またf2.0での撮影のため周辺減光補正もやっかいで、背景ムラを十分取りきていませんが、初心者という事で大目に見て頂ければと思います。
 
■係より
これは感動! なんと美しいネオワイズ彗星でしょう! 画像処理も適正で文句のつけようがない素晴らしい作品になりました。青く伸びたイオンテイルと明るくたなびくダストテイルが見事で大彗星の迫力を感じます。空の条件もよいのでしょうが、撮影テクニック、画像処理も上等です。同じレンズを使って霞ヶ浦で撮った私の作品と比べて、写りの違いは一目瞭然です。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2020年7月 9日 (木)

C/2020 F3 ネオワイズ彗星。

北海道にお住まいの斎藤雅也様より今話題の「ネオワイズ彗星」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●C/2020 F3 ネオワイズ彗星
2020年7月9日2時27分41秒~ オリンパスED150mm F2.0 絞りF2.2 オリンパスE-M5markⅡ ISO800  露出時間21秒 SWAT-350V-specにてノータッチ追尾 撮影地 北海道伊達市
 
■コメント
お久しぶりです! 夜中に何気なく窓の外を見ると、お月様(月齢18)が薄い雲のカーテンにつつまれて輝いていました。これはもしや!?と思い、北東方向地平線上の空に目をやると雲の切れ目に見知らぬ星が! 慌てて撮影準備に取り掛かりましたが、時間がない!…で、急遽室内から北東方向の小窓を開けての撮影となりました(笑)極軸合わせはスマホのアプリを活用しての簡易法です。今夜から明日にかけて当地は快晴の予報が出ていますが、どうなることやら?? とりあえず、ホットな?写真をお送りします。
 
■係より
いや~、これは素晴らしい! 超ホットなネオワイズ彗星の撮れたてです。このところ期待外れの彗星が多かったですが、今度は正真正銘の大彗星になりました。マイナス等級?と思えるような明るさと見事に延びた尾が美しいです。たまたま目が覚めて外を見たら、そこに大彗星が…。窓際にサッと組み立てて、チャッと撮る、この速写性はSWATならではです。北海道は今夜も晴れそうですね。梅雨のない北海道がなんとも羨ましいです。撮れたて彗星、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2020年6月 8日 (月)

雪山に沈むオリオン座とバラ星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より、星景作品を二題お送りいただきましたのでご紹介します。
 
Photo_20200608083401
●甲斐駒ケ岳と沈むオリオン
2020年2月18~19日 Tamron SP 70-200mm f2.8 Di VC USD G2 焦点距離70mm 絞りF4 ニコン D810A ISO2200 星画像30秒露出×108枚 総露出54分 SWAT-350V-specによるノータッチ追尾撮影 地上画像 30秒露出×6枚 PixInsight, PhotoshopCS6で画像処理 画像は2月19日0時59分17秒の星空を再現 撮影地 山梨県韮崎市
 
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●南アルプス鋸岳の山稜に沈むバラ星雲
2020年3月14日 Tamron SP 70-200mm f2.8 Di VC USD G2 焦点距離70mm 絞り開放 ケンコー スターリーナイトフィルター使用 ニコン D810A 星画像40秒露出(ISO3200)×12枚+30秒露光(ISO1600)×23枚 総露出19.5分 SWAT-350V-specによるノータッチ追尾撮影 地上画像 30秒露出×6枚を合成 PixInsight、PhotoshopCS6で画像処理 撮影地 山梨県韮崎市
 
■コメント
ふたつとも本年2月と3月に撮影したものです。コロナでの自粛で新しい撮影ができず若干季節外れですが紹介させていただきます。私は以前から山岳写真にも興味がありましたので、山と星を組み合わせた山岳星景写真を目指そうと思い立ち、とりあえず、手近な南アルプスを対象に写して見たのがこの2枚です。手法は高精細の星画像をSWATを用いた追尾撮影で撮り、SWATをオフにして固定で撮った地上風景と重ねる、いわゆる追尾・固定撮影法です。やってみると意外と難しく、山岳部分の山の斜面がきれいに描出できない、無理に明度を上げると不自然さが強調されるなど、色々問題が出てきました。今回の2例は最初の試みということで、あまりあら探しをせず、このあたり大目に見ていただきたくお願いします。なお、レンズはTamron SP 70-200mm f2.8 Di VC を70mmで使っています。
 
■係より
コロナ自粛で撮影にも出かけづらい状況ですが、それ以前に撮影された星景作品2題です。星と地上のどちらも流れないように、追尾撮影した星画像に固定撮影した地上を画像処理ソフトで合成してます。この手の作品は最近よく目にするようになりました。当初は違和感がありましたが、頻繁に見ているうちに慣れて、これもなかなかいいのではないかと思うようになってきました。さて、作品は雪山の稜線に沈むオリオン座とバラ星雲です。安定した撮影と画像処理で美しく仕上げています。季節的にはさそり座あたりが旬ですが、この時局、撮影にも出かけられません。蔵出し画像も大歓迎です。いよいよ梅雨入り間近となりました。梅雨明け後はコロナも落ち着いて、安心して撮影に行けるといいですね。ご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2020年5月31日 (日)

横浜で撮影したM8干潟星雲。

神奈川県横浜市にお住まいの丹羽雅彦様より、横浜市街からナローバンドで捉えた「M8干潟星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M8
●M8 干潟星雲
2020年5月30日2時49分44秒~ ビクセン R130Sf反射  焦点距離 650mm/F5 富士フイルム X-T30 STC Astro Duo-Narrowband filter  自作コマコレクター (スマホ天体望遠鏡 mAmANDA UD*ecoの接眼レンズを利用) ISO6400 露出30秒×49枚コンポジット(総露出24分30秒) SWAT-310V-specノータッチ追尾 PixInsightにて画像処理 トリミング有り 撮影地 横浜市街
 
■コメント
前回の初撮影以降、どんどん撮っていこうと張り切っていたところに今回のコロナ騒動があり、ちょっともやもやしていましたが、皆さんベランダ撮影を楽しんでいらっしゃるのを見て、私もチャレンジしてみました。横浜の空は灰色で、ベランダからは空に木星、土星、アークトゥルス、スピカくらいしか見えませんでしたが、ファインダー越しに赤い星雲が写ってきたときは大感動でした。ベランダは南西向きのためドリフト法で極軸あわせをしました。ちょっと星が卵形になっているのは、次回の宿題にしようとおもっています。望遠鏡にフィルターをつけるのは難しいため、カメラに直接つけられるクリップオン型フィルターを見つけて使っています。コマコレクターもスマホ望遠鏡の対物レンズで自作してみました。また撮影を始めてから覚えたことをブログにまとめ始めました。お時間のあるときにでも訪問ください!
https://masahiko.me/
 
■係より
コロナ自粛もあって、作例コーナーも閑古鳥ですが、そんな中、貴重な作品をお送りいただき、ありがとうございます。今回は光害が激しい横浜市街からナローバンドで撮影したM8干潟星雲です。30分に満たない総露出にもかかわらず、星雲が自然な色調で描出されていて見応えがあります。横浜で撮ったとは思えないほどの出来ですね。画像処理も上等。650mmノータッチはV-specならではといった感じですが、追尾もほぼ問題ないようです。ドリフト方で設置したとのことですが、南北に若干流れてしまったのは方位の設置精度がやや甘かったか、SWAT-310に13cm反射は、モーメント荷重を考えるとややオーバーウェイトな感じなため、各部の撓みを疑ってみる必要があるかもしれません。ホームページはとてもよくまとまっていて参考になります。
このところ、天気が安定せず、このまま梅雨入りしそうですね。次は梅雨明けの安定した快晴を期待することにしましょう。よい作品が撮れましたら、ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2020年5月 4日 (月)

月齢7.0。

東京都八王子市の上村裕様より、「月齢7.0」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
Moon70s
●月齢7.0
2020年4月30日19時9分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×+キヤノンEF 2×III+ケンコー2×テレプラス 合成焦点距離 2592mm/F24.2 ソニー α7RIII ISO800 1/50露出 品質上位50枚(179枚中)をAutoStakkert!3で合成 RegiStax6、Photoshop 2020で画像処理 SWAT-350 V-specノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
ご無沙汰しております。例年であれば、夏の天の川を狙うシーズンですが、新型コロナウィルスが猛威を振るっています。この事態が早く収束することを願っていますが、全国的な広がりを見ると長期化することも念頭に置かなければなりません。遠征には行けませんが、久しぶりに月面の撮影をしました。ベランダからのお気軽撮影です。シーイングはまあまあといったところでしょうか。実はこの翌日にも撮影したのですが、その日のシーイングは極上でした。両日とも、天気図、Windyで比較的期待できそうと思っていましたが、実際に撮影してみないとわかりません。こればかりは運ですね。2018年3月にお送りした月齢7.6とともに、ピクセル等倍で比較したものをおまけでお送りします。(下に掲載) 同じ光学系でもこれだけ変わります。手持ちの機材でどこまで解像できるか試してみるのも面白いですね。
 
■係より
お久しぶりのご投稿となりました。コロナの蔓延で天体撮影にも出かけづらくなり、投稿コーナーもすっかり閑古鳥です。この状況下、しばらくは家撮りがよさそうですね。そんなときは、光害のある地域なら月惑星が最高のターゲットです。上村さんも上弦一日前の月をご自宅から狙いました。シーイングはまずまずとのことですが、なかなかシャープな月面に仕上がりました。翌日はさらにシーイングよかったとのこと。極上シーイングは滅多にないので、月惑星ファンなら逃さずに撮りたいところです。私も両日とも星を撮っていましたが、製品の追尾テストだけしかしてませんでした。月面ファン失格ですね。(笑) 実は月の地平高度が高くて、ベランダからでは捉えられないんです…。このたびは、ありがとうございました。自宅撮り作品、ぜひまたお送りください。
 
Compare
同一光学系にて、シーイングによる写りの違い。4月30日よりシーイングが良好だった5月1日の方が、大きなクレーター周りのシワシワの地形がよく解像してます。口径10cmとは思えないほどの写りです。

2020年3月29日 (日)

初撮影!M51&マルカリアンチェーン。

神奈川県横浜市にお住まいの丹羽雅彦様より、初めての天体写真撮影で捉えた「M51子持ち銀河」と「マルカリアンチェーン」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M51s
●M51子持ち銀河
2020年3月22日2時10分22秒~ ビクセン R130Sf反射  焦点距離 650mm/F5 富士フイルム X-T30 露出90秒×20枚コンポジット(総露出30分) SWAT-310V-specノータッチ追尾 PixInsight、Adobe Lightroomにて画像処理 トリミング有り 撮影地 神奈川県三浦市城ヶ島近辺
 
Markarianss
●マルカリアンチェーン
2020年3月22日1時02分04秒~ ビクセン R130Sf反射  焦点距離 650mm/F5 富士フイルム X-T30 露出60秒×25枚+90秒×10枚コンポジット(総露出40分) SWAT-310V-specノータッチ追尾 PixInsight、Adobe Lightroomにて画像処理 トリミング有り 撮影地 神奈川県三浦市城ヶ島近辺
 
■コメント
ようやく晴れた先週に、神奈川県三浦市の城ヶ島公園近くで撮影してきました。ベテランの方から見ると突っ込みどころ満載と思いますが、私としては生まれて初めての天体写真で言葉にならない嬉しさがあります。とにもかくにも撮影はできたので、これから経験を積んで上達したく思います。初心者の写真ですが何かの参考になるかもしれないので、お送りします。
撮影は惑星の観望にこれまで使ってきたビクセン130sf(13cm反射 650mm F/5)をSWAT-310V-specに載せました。M51は90sec×20枚、マルカリアンの鎖は60sec×25枚、90sec×10枚をコンポジットしています。ISOはともに6400です。ユニテックさんのホームページにあった蒼月さんの連載「画像処理入門」を参考にPixInsightで画像処理しました。当日は北の空が曇っていて北極星がどうにか見えるレベルだったので、極軸の合わせはあまりできていないせいか、少し流れています。
 
■係より

丹羽さんよりの初投稿は驚愕の作品で、なんとこれが初めての天体撮影だそうです。撮影地が城ヶ島公園近くなので、東京横浜方面の光害がひどい中で、よくこれだけ写せました。デジタル技術の進歩だけでなく、丹羽さんのセンスも光ります。多くの方の初撮影はだいたい月で、星野だったとしてもアンドロメダ銀河とかオリオン大星雲なんですけど、いきなりM51とマルカリアンチェーンとは、なかなか渋いチョイスです。それも焦点距離650mmですから凄いです。V-specなのでノータッチ追尾だと思いますが、星像の流れもほとんど気になりませんし、ピントや画像処理も上出来で素晴らしい。わずかな星像の流れは赤経赤緯両方向の成分を含んでいるので、様々な要因が複合している可能性があります。でも650mmでこの程度なら大成功です。これだけの初作品にあえて注文をつけさせていただくなら、何か特別な意図がない限り、北を上にして撮影した方がいいでしょう。海外ではまったくこだわらない人も多いですが、 他の作品や星図と見比べるときに便利ですし、上手な人はだいたい北を上にしてます。これからも、SWAT-310V-specでお気軽に撮影を楽しんでください。次回作もぜひお送りください。お待ちしております。

2020年3月22日 (日)

深夜の森にバラが咲く。

東京都八王子市の関原謙介様より、「深夜の森にバラが咲く」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Bara_20200322082901
●深夜の森にバラが咲く
2020年2月23日 Tamron SP 70-200mm f2.8 Di VC USD G2 焦点距離200mm 絞り開放 IDAS LPSD1フィルター ニコン D810A ISO3200 星画像90秒露出×25枚 総露出32.5分 SWAT-350V-specによるノータッチ追尾撮影 地上画像 90秒露出×2枚を比較暗合成 ステライメージ8、PixInsight、PhotoshopCS6でで画像処理 撮影地 静岡県西伊豆松崎町
 
■コメント
前回掲載いただいた「バラ星雲とその周辺」の後に、木立の向こうに沈んでいくバラ星雲を撮影したものです。星空はSWAT-350による追尾撮影、地上風景(木立)は固定撮影、(いわゆる)追尾・固定撮影による星空風景写真です。星画像は90秒露光32フレームをコンポジット、地上画像は2フレームを比較暗で作成したものをphotoshopで合成しました。合成した画像は2020年2月24日0時41分26秒の星空を基準にしたものです。このTamronレンズとSWATの組み合わせは、このような望遠レンズを用いた星景写真の撮影に打って付けと思います。この組み合わせで色々な対象を撮影したいと思っています。最後になりますが新型ウィルスによるこの異常な状況が早く収束することを願っています。
 
■係より
いつもご投稿いただきまして、ありがとうございます。今回は沈みゆくバラ星雲です。SWATで撮った星画像に固定撮影の木立を合成して、星景写真として仕上げました。赤道儀で追尾した場合、地上の木立が流れてしまいますが、最後に固定で撮影した地上部分を比較暗合成して、自然な感じに仕上げています。 なかなか雰囲気のあるの作品になりました。次回作もぜひお送りください。よろしくお願いします。

2020年3月 3日 (火)

バラ星雲とその周辺。

東京都八王子市の関原謙介様より、「バラ星雲とその周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Rosette_s
●バラ星雲とその周辺
2020年2月23日 Tamron SP 70-200mm f2.8 Di VC USD G2 焦点距離200mm 絞り開放 IDAS LPSD1フィルター ニコン D810A ISO3200 90秒×94枚 総露出135分 SWAT-350V-specによるノータッチ追尾撮影 PixInsightとPhotoshopCS6でで画像処理 撮影地 静岡県西伊豆松崎町
 
■コメント
タムロン SP70-200mm f2.8での初めての撮影です。200mm程度のレンズを入手したく、Red Cat51やFL55SSなどの天体望遠鏡も検討したのですが、結局「写真レンズ星空実写カタログ」で評価の高いこのレンズを購入しました。この撮影ではIDASのlpsd1フィルターを77mm→72mmのステップダウンリングを介して用いています。もう1時間ぐらいは露光をしたかったのですが、星雲は足早に西の空に沈んで行ってしまいました。SWAT-t350V-specのE-pecモードによる「放置撮影」を行いましたが、追尾不良により星の流れたコマは無く、取得した94枚の画像全てを用いることができました。ところで、2月23日は雲の全くない「終夜晴れ」の夜で、これは実に11ヶ月ぶりのことでした。
 
■係より
焦点距離200mmの画角でバラ星雲からクリスマスツリー星団付近に広がるHα散光星雲を構図いっぱいに捉えました。このレンズは開放でも最周辺まで充分にシャープですね。好条件の伊豆最南端付近でF2.8開放2時間15分露出ですから、相当に良質な元画像が得られるとはいえ、その後の画像処理も素晴らしく、淡い散光星雲が見事に浮かび上がって見えます。なんとも非の打ち所がない優れた作品になりました。いつもありがとうございます。またのご投稿、お待ちしております。

2020年2月27日 (木)

勾玉星雲と超新星残骸。

横浜市にお住まいの蒼月様より久しぶりにご投稿です。今回はシグマ135mm Artによる「勾玉星雲と超新星残骸」です。
 
Simeis147s
●勾玉星雲と超新星残骸
2020年2月23日 22時55分~ シグマ 135mm F1.8 DG Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 120秒×30枚コンポジット SWAT-310V-spec(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 静岡県朝霧高原
 
■コメント
大変ご無沙汰しております。久しぶりの投稿になりますが、今回お送りするのは、勾玉星雲と超新星残骸のSimeis147(Sh2-240)です。Simeis147は、海外ではスパゲッティ星雲とも呼ばれています。最近はナローで撮影する方が多くなってきましたが、ブロードバンドな私は今まで撮ったことがなかったので、一度は撮ってみたいと思っていたのです。でも、もうシーズンは終盤ですので、来シーズン以降に向けて感覚をつかむための試し撮りとして撮ってみました。135mmの画角だとSimeis147と勾玉星雲が一度に撮れますので、撮ったことがある方も多いかもしれません。でも、この写真は妙な構図ですよね。実は先の2つに加えてもう一つの超新星残骸「かに星雲」(M1)も入れることができると気づいて欲張った結果がこの有様です(笑)。かに星雲はまるで星のように写っていてワンポイントにすらなっていないので、次回からは素直に外しましょう。
さて、肝心の写真ですが、勾玉はともかく、Simeis147はやはり淡いですね。露出時間はわずかに60分。しかも西にだいぶ傾いてからの撮影ということで条件は良くありません。ただ、天頂付近にある頃にじっくり時間をかけて撮影したとしても、これ以上詳細なフィラメント構造の描出は、135mmと6Dの組み合わせではそもそも難しいかもしれませんね。なお、今回も高解像度版をこちら(https://flic.kr/p/2ixwKT2)に置いてあります。お時間があればご覧ください。
 
■係より
この冬は例年になく天気が悪く、撮影のチャンスに恵まれなかった地域も多いようです。その影響もあってか、投稿写真も減ってしまって寂しい限りです。23日は新月期の貴重な晴れとなって、蒼月さんもそのチャンスを活かして、難しい対象にチャレンジされました。今回M1かに星雲を取り込んだための構図失敗とのコメントですが、そのM1は下辺中央やや左にかわいらしく写っていますね。いつもながらの安定した画像処理で、全面に漂う分子雲の描出も見事です。超新星残骸はかなりの難物ですので、露出時間をたっぷりかけたいところですね。次回作も期待しております。ご投稿お待ちしております。

2020年2月 5日 (水)

M78とバーナードループ(再処理)。

東京都八王子市の関原謙介様より、「M78とバーナードループ(再処理)」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●M78とバーナードループ(再処理)
2019年2月2日 Kowa Prominar500+レデュサーTX07(焦点距離350mm、F4) IDAS HEUIB-IIフィルター Nikon D810A ISO3200 80秒露光×50枚、100秒露光×56枚 SWAT-350によるノータッチ追尾撮影 撮影地 静岡県西伊豆松崎町
2018年1月13日 Kowa Prominar500+レデュサーTX07(焦点距離350mm,F4) IDAS HEUIB-IIフィルター Nikon D810A,ISO3200 3分露光×39枚 SWAT-350とMGENによる1軸ガイド追尾撮影 PixInsightで画像処理 Nikon Capture2で微調整 撮影地 静岡県西伊豆松崎町
 
■コメント
天候不順のため撮影がなかなかできずにいますが、天候をぼやいても仕方がないので、昨年までの画像を再処理してみることにしました。実は昨年秋にPCを買い替えメモリーを64GB積みましたので、PixInsightでD810aの36Mピクセルの画像を150枚程度同時処理できるようになりました。(以前のPCでは60~70枚程度が限界でした) これを用いて、2018年1月に撮影した3分露光39枚の画像と2019年2月に撮影した80秒露光50枚、100秒露光56枚の
画像を同時処理してみました。トータルの露光時間は275分です。このような場合、1年を挟んだ2つの撮影で、どうしても視野が正確には一致せず、若干ずれてきますが、PixInsightは同時処理することで、この視野ずれの影響をかなり目立たなくしてくれるみたいです。
 
■係より
冬だというのに太平洋側の晴天が続かず、作品のご投稿がすっかり減ってしまいました。そんな中、関原さんは僅かな晴れ間を活かして、素晴らしい作品をものにされています。今回は昨年のデータと今年のデータを合算して、総露出4時間35分にも及ぶ大作で、オリオン座のM78付近です。バーナードループを挟んで対峙する暗黒星雲LDN1622との対比が見事で、背景に広がる淡い散光星雲もよく描出さています。画像全体の階調も申し分ありません。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2020年1月26日 (日)

オリオンと冬の天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より、「久しぶりの星空撮影、オリオン座中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●オリオンと冬の天の川
2020年1月21日 サムヤン35mm F1.4 絞りF4 ニコン D810A ISO1600 露出時間 90秒×58枚 トータル露光時間87分 SWAT-350V-specによるノータッチ追尾 2017年9月に同じ構図を撮影した48分の画像データを合わせて処理 PixInsightで画像処理 Nikon Capture2で微調整 撮影地 静岡県富士宮市および西伊豆松崎町
 
■コメント
今週末が雨予報だったので、なんとか都合をつけて21日に遠征しました。この日も夕方までは雲ひとつない快晴だったのですが、機材をセットし撮影を開始する頃から雲が出始め、その後一旦は回復するも10時半ごろには完全な曇り空になってしまいました。この日はレンズ前面にオプトロンのクリアスカイフィルターを付けて撮影を始めたのですが、途中からフィルターが結露し、Amazonで購入した強力なレンズヒーターも歯が立たず結局取り外すことに。こんなことで時間を無駄にしてしまいトータル露光時間87分を確保するのがやっとでした。そのため、2年半前に同じ構図を撮影した48分の画像データを合わせて処理しました。これが理由でベテルギウスは現在より少し明るく写っています。期待したほどには赤い星雲の写りが良くなく、冬の天の川をきれいに撮るにはもっと空の暗いところで十分な露出をかける必要がありそうです。
 
■係より
例年なら関東地方のこの季節は毎日快晴なんですが、今年は晴れが続きません。1月の新月期もずっと天気が悪そうで、透明度のよい冬の星空を期待していた天文ファンのみなさんもがっかりといった感じですね。そんな中、貴重な晴れ間を活かして伊豆の松崎で撮影したのがこの作品です。途中、夜露と雲に邪魔されて約1.5時間の露出ですが、以前の画像とブレンドして華やかな冬の星座を描き出しました。銀砂を撒いたような冬の銀河とオリオンの勇姿、赤い星雲の描出も見事です。天候に恵まれないせいか、投稿写真が減ってしまいました。また撮影されましたら、お気軽にお送りください。お待ちしております。

2020年1月 1日 (水)

久しぶりの星空撮影、オリオン座中心部。

東京都八王子市の関原謙介様より、「久しぶりの星空撮影、オリオン座中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Orion_20200101095401
●オリオン座中心部
2019年12月23日、27日 Kowa Prominar500+レデュサーTX07 焦点距離350mm/F4 ニコン D810A ISO3200 露出時間 180秒×48枚 トータル露光時間144分 SWAT-350V-specによるノータッチ追尾 PixInsightでダーク、フラット補正、スターアラインメントと加算処理 ステライメージ8、PhotoshopCS6(Nik collection,StarSpike)で画像調整処理 撮影地 静岡県富士宮市および西伊豆松崎町
  
■コメント
今年は天候に恵まれず、夏から秋にかけてわずかに有ったチャンスも他の都合とぶつかり、先週の撮影が7ヶ月ぶりになりました。撮影対象は撮影手順を思い出すリハビリを兼ねて定番構図のオリオンとしました。しかし、先週の両日とも昼間は快晴だったのですが、機材をセットし、いざ撮影を開始すると雲が出始め2時間後には完全な曇り空に。薄雲が入ったコマを除き、2日間のトータルで3分露光で48枚を確保するのがやっとでした。来年は安定した快晴の夜が多くありますよう祈るばかりです。ところで、改造していただいたSWAT350 Vspec快調です。なるべくたくさん使用機会がありますように。
 
■係より
新年最初のユーザー作品は関原さんのオリオン座中心部です。V-specにアップグレードしていただいてからの初作品ですが、焦点距離350mm、3分間のノータッチ追尾でも完璧な星像です。これくらいの焦点距離ならV-specでガイドエラーの心配もなく安心して放置撮影できますね。その間、双眼鏡で星を眺めてもいいし、もう一台の機材で撮影を楽しんでもいいです。ゆとりが生まれます。ここ数年、新月期の晴れが貴重になってきましたので、有効に使いたいですね。さて、作品はいつもながらのナチュラルな仕上げでお見事です。ハイライトからシャドーまで階調豊かで、色彩も整っていて、素晴らしいです。今年も収穫があれば、ぜひお送りください。よろしくお願いします。

2019年12月22日 (日)

1200mm、光害地で撮るNGC253。

愛知県春日井市のHUQ様から、光害地のご自宅ベランダから1200mmで撮影した「NGC253」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
Ngc253  
●NGC253
2019年10月26日~12月15日 タカハシ FS60Q + ニコンTC-20EIII + QHY367C(-10℃) 合成焦点距離1200mm(F20) L:ノーフィルター57.6時間 RGB:HEUIB-II 19.5時間 総露出約77.1時間 SWAT350V-spec + SWAT350V-spec DECモード搭載試作機による2軸オートガイド 自宅ベランダにて撮影
 
■コメント
トータル77.1時間掛けたマチドリNGC253、これにて完了です。今年の天気ではこのへんが限界。残念。
 
■係より
前回の投稿からさらに露出を加算して仕上げたNGC253です。総露出はなんと77時間超。すごいです。わずか口径6cm、しかも光害地でここまで写せるのにびっくりしました。前回見えてなかったHαっぽいのがポツポツと浮かんできた感じですね。また来年加算しましょう。次は何をベランダ撮りされるのでしょうか。次回作も期待しております。

2019年12月19日 (木)

M42オリオン大星雲。

大阪府池田市にお住まいの井上英郎様より、SWAT310V-specにて540mmをノータッチ追尾で撮影したオリオン大星雲をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
M42_20191217153301
●M42オリオン大星雲
2019年11月30日21時46分~ BORG90FL+フラットナー(×1.08) 合成焦点距離 540mm/F6 キャノンEOS 6D HKIR改造 ISO3200 露出120秒×50枚コンポジット SWAT-310 V-specノータッチ追尾 ステライメージ8で画像処理 撮影地 奈良県御杖牧場
 
■コメント
大阪の井上と申します。初めて投稿させていただきます。10月にイの一番に改造していただいたSWAT310 V-specでM42を狙ってみました。焦点距離540mm、2分の露出ですがほぼ点像を保ってくれました。画像処理が下手で、もっと細かなところが描出できると思いますが今のところこれぐらいしか処理できていません。
 
■係より
V-specユーザー井上さんの初投稿はM42オリオン大星雲です。とてもナチュラルな仕上げで、羽を広げたようなオリオン大星雲の姿がとても美しく表現されています。F6で総露出100分ですから、暗部のノイズも少なく、星雲の細部までよく捉えています。さらに炙れば分子雲ももっと描出できそうですが、これくらいに抑えたほうが自然な感じでいいですね。今回、焦点距離540mmで赤道近い天体を2分間ノータッチ撮影してますが、ほぼ点像を保っています。V-specの追尾精度の高さを感じます。わずかな流れも主に赤緯方向ですから、極軸の設置精度や機材の撓みが疑われます。極軸がズレると赤緯方向の流れと追尾がわずかに遅れて、作例のような星像になることがあります。次回そのあたりを再度確認してみるのもいいかもしれません。高精度なV-specのスペシャルモードを使って、ぜひいろんな天体にチャンレンジしてください。また撮れたら、お気軽に投稿してください。お待ちしております。

2019年12月16日 (月)

Sh2-278付近。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、オリオン座の「Sh2-278付近」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
191201s
●Sh2-278付近
2019年12月1日01時14分~ ニコン Ai-S 180/F2.8 ED 絞りF4 ニコン D7200(フィルター換装) 1.3×クロップ ISO2500 露出240秒×40枚コンポジット SWAT-310V-specによるノータッチ追尾 DNG変換→Adobe DNG Converter ダーク・フラット→RStacker 現像→dcraw スタック→DeepSkyStacker 調整→Capture NX2等 撮影地 愛媛県砥部町
 
■コメント
この対象はあまり作例がありませんので、自分の処理に妥当性があるのかどうか悩ましいところです。ヒストグラムを見てみるとBが強いのですが、他の方の作例を見ても同様の傾向でした。これはすぐ南にあるリゲルの影響とのことです。Sh2-278の周辺から北側にかけて漂う、青白色というか青灰色の星雲は、LBNのナンバーが入っているようです。Bright Nebula ということですが割と淡い対象です。スタック終了後の画像はDSSのパラメータの影響もあり、ほぼモノクロ画像のような状態でしたが、ImageJで閾値を調整して確認してみると、データの取得はできていました。とはいうもののこの状態まで強調すると、ややノイジーな傾向があります。今回は南中過ぎから撮影を開始したため、スケジュールの中盤以降、高度が低くなるにつれ画像のS/Nが悪化しました。当地の南半分は光害の影響はさほど大きくないのですが、低空だと大気減光や諸々の散乱等は無視できないですね。DSSのスコアも低空ではかなり悪化していました。(撮影地にもよりますが) 南中前後の4時間くらいで撮影するのが良いだろうと思います。なお1.3×クロップモードで撮影していますので、43の場合とほぼ同程度の画角になります。
  
■係より
Sh2-278はオリオン座の一等星リゲルの上(北)に広がる赤い散光星雲です。このエリアは魔女の横顔星雲やSh2-245といった星雲や分子雲が周囲に大きく広がっています。この作品は、Sh2-278と青白い分子雲とが階調豊かに表現され、画像処理も上等で素晴らしい作品に仕上がりました。ピントも申し分ないです。またのご投稿、お待ちしております。

2019年12月11日 (水)

アンドロメダ大銀河。

神奈川県川崎市にお住まいの樫原昭一様から、M31アンドロメダ星雲をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
M31_20191211204501
●アンドロメダ大銀河
2019年11月29日23時44分~ EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 焦点距離400㎜ F5.6 EOS6D2(ノーマル) 10秒露出×20枚コンポジット(ステライメージ7) SWAT-200ノータッチ追尾 撮影地 ハワイ島KOHALA COAST ザ フェアモント オーキッドホテル庭先
 
■コメント
毎年ハワイ島で星見を楽しんでおり、毎回SWAT200を持参しますが、なかなか写真を撮るのができませんでしたが、今回11月29日にアンドロメダ大銀河
を撮ってみました。風が強かったので400㎜のズームレンズで秒数を10秒と短くしISOを51200まで高くし20枚合成しました。風が強かったにもかかわらず星がブレずSWAT200の小型で高性能の良さに感激しました。今回のを教訓に次回は秒数と枚数をもっと多くして撮ってみようと思います。
 
■係より
お久しぶりのご投稿となります。毎年ハワイにSWAT-200をお持ちになって撮影を楽しまれている樫原さんですが、今年はなんと400mmにて撮影です。前回の200mmより迫力がグンとアップして見応え抜群ですね。SWAT-200だと400mmのノータッチ追尾は厳しいのですが、高感度短時間露出で20枚コンポジットすることで、素晴らしい成果を得ています。風が強い日にはこういった短時間露光が効果的です。次回、風が弱い日に、どこまで流れずに露出できるか、ぜひお試しください。またのご投稿お待ちしています。
 
Kizai
樫原さんの撮影機材。SWAT-200もドイツ式赤緯ユニットも生産終了ですが、まだまだ現役で活躍しています。

2019年12月 7日 (土)

M45周辺。

東京都八王子市の上村裕様より、「M45周辺」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
M45
●M45周辺
2019年11月29日22時10分~ BORG 55FL+レデューサー0.8xDGQ 合成焦点距離 200mm F3.6 キヤノン EOS 6D(HKIR) ISO3200 露出 60秒×179枚コンポジット SWAT-350 V-spec ノータッチ追尾 PixInsight、Photoshopで画像処理 撮影地 静岡県富士宮市
  
■コメント
ご無沙汰しております。最後に撮影したのは5月なので、なんと半年ぶりです。(笑) 新月期に好天に恵まれることが少なくなっているように感じます。そんな中、先月末は久しぶりの快晴予報でしたので遠征しました。今回は、お気軽ノータッチで撮影したM45周辺です。Borg55FL+レデューサーでは200mmとなり、すばる周辺の分子雲の広がりを一度に捉えることができます。SWAT-350V-specでのノータッチ撮影ですが、この程度の焦点距離と露出時間ではノーマルでも十分な精度でしょうか。撮影には、まもなく発売となるマルチ赤緯ブラケットをテストで使用しています。赤緯側の荷重を極軸に寄せられるため、従来のドイツ式に比べてウェイトも少なくて済みます。写真で見る以上の剛性感があり今後メインの撮影スタイルになりそうです。
 
■係より
どうも天候不順が長引いていて、なかなかスカッと晴れてくれませんね。そんな中、先月末には久しぶりの新月期の快晴となって、どこも賑わったようです。私も出かけたいところだったんですが、V-specの生産とアップグレード改造をこなすのに精一杯で撮影どころではなくなってしまいました。今はこうしてユーザーさんのご投稿を待っていることが多くなりました。さて、上村さんからのご投稿も久しぶりです。今回はV-specアップグレード改造したSWAT-350によるノータッチ追尾ですばるを撮影していただきました。200mmで1分露出はスタンダードモデルでも余裕ですが、V-specなら安心感がさらにアップですね。3時間もの総露出ですばる周辺の分子雲を豊かな階調で表現してます。微妙な色彩の違いも判って、見応え抜群の作品に仕上がりました。この冬こそ、一晩中快晴のもとで、腰を据えて撮影したものです。また、お送りください。よろしくお願いします。
 
Swat
新発売の「マルチ赤緯ブラケット」で組み上げた上村さんのSWAT-350V-spec。見た目以上に剛性が高く、今後はこのスタイルがメインになるそうです。

2019年11月22日 (金)

1200mmで撮る迫力のバラ星雲。

愛知県春日井市のHUQ様から、ご自宅ベランダから1200mmで撮影した「バラ星雲」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
Bara
●バラ星雲
2019年11月20日夜半から明け方にかけて タカハシ FS60Q + ニコンTC-20EIII + QHY367C(-10℃) 合成焦点距離1200mm(F20) 露出16分×15枚コンポジット(総露出時間4時間) SWAT350V-spec + SWAT350V-spec DECモード搭載試作機による2軸オートガイド 自宅ベランダにて撮影
 
■コメント
テスト中の低緯度ブロックを赤緯体に転用して撮影した街撮り薔薇星雲です。満月を過ぎてから、まるで晴れないまま新月期に突入してしまいましたが、久方ぶりの晴れ間は一晩中、透明度バッチリな吉日でした。街中でも宝石箱を引っ繰り返したような色とりどりの恒星が撮れるのは、焦点距離の長さの成せるわざです。マルチ赤緯ブラケットの強度も文句無しでしたが、低緯度ブロックの強度は見た目の安心感がたまりません。今後はマルチ赤緯ブラケットは弟分のSWAT-200用にして、SWAT-350は低緯度ブロックで赤緯体を組むことにします。取り付けは六角穴付きボルト2本で簡単ですが、頻繁に脱着するのはちょっと面倒なのが欠点かもしれませんが、逆にSWAT-350を赤緯体だけに使うなら一番スマートな搭載方法と思います。
 
■係より
HUQさんからのご投稿は、これがちょうど50回目の記念作品です。初めてのご投稿はこちらのオリオン大星雲です。5年の歳月が過ぎて、撮影機材もテクニックも大きく変わってますが、撮影場所の自宅バルコニーからは同じです。お送りいただいたバラ星雲はわずか?に4時間の露出とはいえ、なかなかの大迫力で、赤いバラの花とカラフルな恒星たちの美しさをよく引き出しています。光害地とは思えないような仕上がりでびっくりです。現在の機材でオリオン星雲も狙っていただいて、5年前と比べてみたいですね。さて、コメントにありますように今回、試作の低緯度ブロックをテストしていただきました。低緯度ブロックはSWATの底面の35°傾斜をキャンセルするパーツで低緯度地域へ行くときには大いに役立ちます。それを赤緯体搭載に流用した形でお使いいただいてます。実際に取り付けたときの機材一式が下の画像です。この低緯度ブロックの需要はそんなにないと思いますので、量産するかどうかまだ決めかねてます。もし欲しい方がいらっしゃるようならメールでリクエストいただければ、少量生産になっても前向きに検討します。よろしくお願いします。
 
Dp2m0023
赤緯体として搭載しているSWAT-350の35°傾斜をキャンセルするアルミ削り出しのパーツが「低緯度ブロック(価格未定)」です。本来は、赤道に近い低緯度地域でSWAT-350/310をご使用になる時に、充分な剛性を確保したまま35°傾斜を除去するために設計したものですが、画像のように赤緯体としてお使いのときにも役立ちます。アリミゾキャッチャーに固定する際のプレートは「マルチ赤緯ブラケット」のベースプレートを流用しています。このプレートまたは同じ機能の新型プレートも開発予定です。どうぞご期待ください。

2019年11月14日 (木)

SWAT-350V-spec、590mmノータッチによるアンドロメダ銀河。

兵庫県宝塚市にお住まいの吉田隆行様から、発売直前のSWAT-350V-specでノータッチ撮影していただいた「アンドロメダ銀河」をお送りいただきました。
 
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●M31アンドロメダ銀河
2019年10月31日 タカハシ FC-76DC+FC/FSマルチフラットナー1.04x使用 合成焦点距離 590mm F7.8 ニコンD810A ISO3200 300秒露出×12枚コンポジット SWAT-350V-specによるノータッチガイド 岡山県備前市吉永町にて撮影 ※下画像はガイド精度確認のための中央部拡大
  
■コメント
SWAT-350V-specにタカハシFC-76DCを載せて、アンドロメダ大銀河を狙いました。FC/FSマルチフラットナー1.04xを取り付けたFC-76DCの焦点距離は、約590ミリにもなります。V-specと言えども、約590ミリを300秒露光は難しいかなと思いましたが、東側偏荷重スペシャルモードで実際に撮影してみると、16枚中、12枚の画像はピクセル等倍にしても真円を保っていました(中央部の拡大画像も載せましたのでご確認ください)。
撮影当日は、季節はずれの黄砂やPM2.5の影響もあり、星空の透明度が悪くてやる気が失せ気味でしたが、約600ミリをノータッチガイド撮影できるV-specの追尾性能に驚かされ、一気に気合が入りました。今までは、SWAT-350と200ミリ前後のレンズで天体撮影を楽しんでいましたが、V-spec改造によって、今まで以上にSWAT-350の活躍の場が広がると感じています。
 
■係より
吉田様にはV-spec発売よりひと足早く、β版のテスト撮影をお願いしていました。その成果がこのアンドロメダ銀河です。590mmで5分露出して、ここまで点像を保てたのはびっくりです。もちろんノータッチでです。 V-specの開発当初はPECを搭載して500mmクラスで2~3分露出のノータッチができる追尾精度を想定してましたので、開発者も驚くほどの精度を発揮してくれたようです。ただし、アンドロメダ銀河の緯度が高いことを考慮すると赤道付近では時間調整が必要かもしれません。次回、オリオン座あたりで試していただければと思います。さて、吉田様のアンドロメダ銀河ですが、さすがに関西のレジェンド、申し分ない美しい仕上がりでお見事というほかありません。シャープなピント、豊かな階調、無理に炙らないナチュラルな仕上げ、どれも素晴らしいです。V-specがこれからも吉田様の片腕として、活躍してくれることを祈っております。吉田様の充実のサイト「天体写真の世界」もぜひご覧ください。ブログはこちらです。

2019年11月11日 (月)

1200mmで撮るNGC253。

愛知県春日井市のHUQ様から、ご自宅ベランダから1200mmで撮影した「NGC253」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
Ngc2532
●NGC253
2019年10月26日~11月9日 タカハシ FS60Q + ニコンTC-20EIII + QHY367C 合成焦点距離1200mm(F20) 露出12分×6枚+16分×170枚コンポジット(総露出時間46.5時間) SWAT350V-spec + SWAT350V-spec DECモード搭載試作機による2軸オートガイド 自宅ベランダにて撮影
 
■コメント
SWAT-350 DEC モード試作機に対する秋の課題です。2週間ほど毎晩追い続けてみました。ガイドは上々。基本的に片側にしか動かない赤緯に対して、赤経は±の両側に振れるため、星像は赤経方向に伸びがちです。しかし赤経もだいたい±2~4"の範囲内に納まっているので、コンポジットした映像はご覧のようにほぼ真円です。(上が北)
新商品のマルチ赤緯ブラケットの強度は特筆モノで、ガイド中に赤緯体に振れたぐらいではガイドは揺らぎませんでした。幅広なため薄いように見えますが、アームの厚みは12mmあり、ネジ穴以外の肉抜きは無いため、ごく普通の2軸のドイツ式小型赤道儀並の強度があります。カメラ・ガイダー込みで5~7kgの鏡筒までは運用できそうです。ドイツ式に比べて、赤緯体が北にオフセットされているため、被写体が南中越えしても切り返すことなく一晩中追尾できます。片持ち式フォーク式赤道儀と比べると、赤経軸に垂直に伸びる腕の長さが極端に短いため、強度に不安がありません。両持ち式フォーク赤道儀と比べるとカメラが赤経軸上に無いため、M81/M82等の天の北極に近い被写体にも楽々鏡筒を向けることができます。来年は是非、星祭り会場等で実機に触って、頑丈さを体感していただきたいです。
 
■係より
新製品「マルチ赤緯ブラケット」の宣伝をしていただきまして、ありがとうございます。12mm厚で充分な剛性が得られることは、これまでの経験で判っていましたが、実際に実用してみないと安心できません。試作品をβユーザーのHUQさんにお願いしてテストしていただきました。DEC対応SWAT-350も何の問題もなく、1200mmもの2軸オートガイドを見事に成功させています。2軸対応であれば、低ノイズ化が可能なディザリング撮影など、高度なテクニックにも挑戦できます。今後のSWATの歩みに、ぜひご期待ください。さて、本題のNGC253はご覧の通りの迫力で、ガイドも完璧。申し分ありません。光害のひどい春日井市内の街中で46.5時間分の露出を重ねた結果は上々ではないでしょうか。空が暗い場所ならどんな作品になるんだろうと想像されますが、対象に向けててシャッターを切り、あとは朝までほったらかしで寝てしまうという撮影スタイルのため身体に負担がかからず、1コマ16分ですから枚数も増えない?ので、こういった楽しみ方もありでしょう。ウィークデーに露出を稼ぎ、週末に画像処理という人生も悪くないかも…(笑)
 
Photo_20191110134001
電源や夜露の心配がないのもベランダ撮影ならではといったところでしょうか。温度変化によるピント位置の移動はF20と暗いため、気にならないそうです。

2019年11月 9日 (土)

RedCat51によるM31アンドロメダ銀河。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、今話題のRedCat51で撮影した「M31アンドロメダ銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M31 M31_20191107092501
●M31アンドロメダ銀河
2019年11月1日22時55分~ RedCat51 口径51mm 焦点距離250mm F4.9 キヤノン EOS 6D(ノーマル)  90秒露出×87枚コンポジット SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 朝霧高原
 
■コメント
ご無沙汰しております。前回写真を投稿させていただいてから、もう3年も経ってしまいました。今まで広角レンズだけで撮影していましたが、今回初めて望遠レンズを使ってみました。4月に購入したRedCat51ですが、天候やら何やらでなかなか使う機会がなく、ようやくじっくりと撮影することが出来ました。低価格の望遠鏡ですが星像は大変シャープです。スクエアリング不良により周辺星像が悪化する個体があるらしいですが、幸い私の手に入れたものは周辺まで充分きれいな星像でした。これだけシャープな星像ですと赤道儀のガイド不良が目立つものですが、今回のアンドロメダ、90秒露出で90枚、2時間15分すべて完璧な追尾でした。90枚中、飛行機と人工衛星で3枚ロスしただけでした。SWATとRedCat51、大変相性が良さそうですので、楽しく使っていきたいと思います。
 
■係より
ようやく秋の長雨シーズンも終わって、これからは天体撮影が大いに楽しめそうですね。原田さんからはカシオペヤ座以来、3年ぶりのご投稿となります。いま人気のRedCat51をSWAT-310に搭載してのノータッチ追尾撮影となります。250mmで90秒露出で90枚中87枚が点像とのことで、この歩留まりの良さが、SWATの追尾精度の高さを示していますね。お送りいただいた秋の代表的天体「アンドロメダ銀河」ですが、上のノートリ画像では最周辺までシャープな星像で光学性能も高そうなことがうかがわれます。下の拡大トリミングではアンドロメダ銀河の暗黒帯や周辺の淡い部分の描出すばらしく、全体としてとてもバランスのよい美しい姿を捉えました。黄色みがかった中心部と青みがかった周辺部の色彩もナチュラルです。さすが長時間露出という感じです。Hαが通れば、ポツポツとピンクの星雲が写ったかもしれないですね。よい空で2時間超えの大作、ありがとうございました。この組み合わせで、いろいろな天体を狙ってみてください。次回作もぜひお送りください。期待しております。

2019年11月 7日 (木)

ビクセンFL55SSによるオリオン座中心部。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、ビクセンFF55SSによる「オリオン座中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●オリオン座中心部
2019年11月2日0時52分~ ビクセン FL55SS+フラットナーHD 312mm F5.7+IDAS LPS-D1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 露出 180秒×34枚コンポジット SWAT-350+M-GENによる一軸オートガイド PixInsight, ステライメージ8, FlatAidePro, Photoshop CC 2019で画像処理 撮影地 神奈川県三浦市城ヶ島で撮影
 
■コメント
3連休入りの11月1日の夜、GPVの予報は快晴だったものの、日中はひどく霞んだ空だったので撮影に行くかどうか悩んだ末、近場の三浦市城ヶ島で撮影してきました。夜中少し透明度が上がったのか、思ったよりもよく撮れていて、分子雲をある程度あぶり出す事ができました。ただ、3時間程度撮影する予定が途中から雲が広がり始め、2時間しか撮影できず、HDR合成用の短時間露光も撮影できなかったのは残念です。また、1軸ガイドの影響でしょうか、東西方向にスジが入っていますが、まだまだ画像処理技術が未熟でうまく消し切れておりません。この日は終始5m/sec強の風が吹く状況だったため、オートガイドを使用していてもどの程度使える画像が撮れているのか心配でしたが、結果37枚中34枚はほぼ流れておらず、残る3枚も明らかに雲が掛かった影響だったため、実質100%の結果を結果を残してくれたSWATの安定度には、改めて驚かされました。蛇足ですが、ステライメージ8で現像した際、どうしても色が出てこなかったため、PixInsightを初めて使ってみたのですが、一発で期待する色が出てきました。ちょっと本気でPixInsightに取り組もうと思います。
 
■係より
神奈川県の三浦半島の先端にある城ヶ島での撮影です。光害の少なかった頃は城ヶ島でもものすごい星空が広がったのですが、いまは東京、横浜、横須賀など都市光害の影響で当時の星空は望むぺくもありません。しかし南方向には何もないので条件はよく、赤道付近のオリオン座なら、分子雲まで写し出せることがわかります。第三京浜、首都高神奈川線、横浜横須賀道路に便のよい方は、お気軽な撮影地としてよいかもしれません。とにかく首都圏近郊には撮影に適した場所が少ないので、貴重な情報です。さて、ビクセンFL55によるオリオン座中心部です。300mmクラスのきわめてシャープな光学系のため、一軸オートガイドして3分露出でもロスをほとんど出さずにすみました。なお、オートガイドでも東側偏荷重にしてお使いいただいた方が成功率が高まります。画像は仕上げまで丁寧に処理されて、分子雲の描出、星雲の色彩など、すべてが上等で、見応えのある作品なりました。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2019年10月24日 (木)

1200mmで撮るオリオン大星雲。

愛知県春日井市のHUQ様から、ご自宅ベランダから1200mmで撮影した「オリオン大星雲」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●オリオン大星雲
2019年10月23日23時01分~05時17分 タカハシ FS60Q ニコン D810A+TC-20EIII 合成焦点距離1200mm(F20) ISO1600 露出16分×6枚コンポジット SWAT350V-spec + SWAT350V-spec DECモード搭載試作機による2軸オートガイド 自宅ベランダにて撮影
 
■コメント
久方ぶりの撮影で色々失敗しましたが、とりあえず昇るM42・M43をモノに出来ました。もう少しコンポジット枚数を増やしてノイズ感を減らしたいところですね。f=1200mm コマ露出16分程度では揺るがぬガイド。頼もしいです。途中、頻繁に流れ雲にガイドを邪魔されたようですが、V-specの精度でガイド星自動再検出可能な程度のズレに留まってくれたようです。朝までグッスリ眠ることができました。
 
■係より
HUQさんには以前よりSWATのβテスターとして貴重なフィードバックをしていただいてます。今回は発売直前のV-specと開発中のDEC(赤緯)モードのテストをかねて2軸で1200mmをオートガイドしてもらいました。まったく天候に恵まれないここ半年としては超貴重な昨夜の晴れを活かしての撮影です。ベランダでのほったらかし2軸ガイドですから、撮影中にスヤスヤと睡眠をむさぼっても、ご覧のような素晴らしい結果をものにできました。こういう撮影もいいですね。2軸ならではのメリットは16分もの長時間露出でも星像が流れない(赤緯の補正量が大きいと写野が回転します)ことです。通常これほどの長時間露光ですと、大気差や極軸の設置誤差、機材の剛性不足などで、どうしてもわずかな流れが生じます。デジカメ時代になって長くても5分程度の露出が主流となって、そういった懸念は払拭されましたが、今あえてリスクの高いF20という暗い光学系で長時間露光という撮影法にチャレンジし、こういった結果をものにするHUQさんをリスペクトせずにはいられません。というか呆れますが…(笑) とにかく撮影の幅が大きく広がることは間違いないですね。ということで、SWAT-350を赤緯体にできるDECモードを現在開発中です。今のところ、大きな問題は生じておらず、来年前半には発売できそうです。お手持ちのSWAT-350にDEC機能を追加する改造も行います。超長焦点で2軸ガイドするか、1軸2台体制で撮るか、SWATの使いこなしも術も変わってきます。

2019年10月21日 (月)

夏の天の川。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、シグマ14mm Artによる「夏の天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●夏の天の川
2019年6月9日3時50分~ シグマ 14mm F1.8 DG Art 絞りF2.5 LEE ソフトフィルター No.3使用 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 露出 120秒 SWAT-350によるノータッチ追尾 Lightroom, Photoshopで画像処理 撮影地 石垣市川平
 
■コメント
無理に夏の大三角と地上景色を入れようとしたため、中途半端な構図の写真ですが、今年6月に石垣市川平で撮影したものです。梅雨の悪天候が続く中、この日も日が変わる頃までは雲に覆われた空でしたが、夜明けに掛けて回復し、雲の切れ間から撮影する事ができました。ずっと10m/s近い強風が吹く中での撮影でしたが、SWAT-350の抜群の剛性に助けられ、短い焦点距離ではありますが非常に安定した画像を得る事ができました。湿度90%と非常に高く全体的にボンヤリした感じですが、雲のおかげで石垣市中心部の街灯りによるカブリが比較的抑えられたのは幸いでした。一枚撮りでも充分画像処理に耐えるのは、さすが石垣の空という感じでしょうか。
 
■係より
渡辺さんの初投稿作品です。好条件の石垣島での一枚撮りです。よい機材と空があれば、一枚でもこれだけ素晴らしい画像に仕上げられるという見本のような作品で、天の川の写りもすごいですが、いて座付近の中心部分からはくちょう座方向へ走る暗黒帯の描出も見事。ソフトフィルターで輝星を滲ませたのも雰囲気を高めるのに効果的です。作者のコメントにもありますが、14mmの画角だと、地上をとるか北アメリカをとるか悩ましいですね。ご投稿、どうもありがとうございました。次回作もぜひまたお送りください。今後ともよろしくお願いします。

2019年10月16日 (水)

秋の天の川。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artによる「秋の天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。

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●秋の天の川
2019年10月4日21時10分~ シグマ 135mm F1.8 DG  Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 露出 180秒×15枚コンポジット×5パネルモザイク SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsight, Astro Pixel Processorで画像処理 撮影地 静岡県朝霧高原
 
■コメント
夏場の天候の悪さにやきもきしていましたが、10月最初の週末に久々の晴天に恵まれそうだったので朝霧高原に遠征し、牧場のかぐわしい香り(笑)に包まれながら撮影してきました。もちろん、久しぶりの星空を待ち焦がれていたのは私だけではなかったようで、当日は大変多くの天文ファンで賑わいました。
今回撮影したのは秋の天の川です。ケフェウス座からカシオペヤ座に至る領域で、5パネルをモザイクして沢山の星雲・星団を一網打尽にすることができました。画角は横方向にだいたい30度くらいです。右上にアイリス星雲、右下に IC1396、左上にクエスチョンマーク星雲、そして左下にはパックマン星雲まで写っています。この領域を撮影したのは初めてだったのですが、思いのほか赤黒いことに驚きました。これは星間物質が広範囲に漂っているからで、朝日や夕日が赤いのと同じ原理で赤くなるわけですが、この辺はそれが天の川の川幅いっぱいに広がっていますね。星間物質が中央部に集中し、グレートリフト(great rift)を形成している夏の天の川とは趣がまるで違います。秋の天の川は青白い清流では決してなく、赤茶色く濁った濁流であると思った方が良さそうです。なお、こちら(https://flic.kr/p/2htn3bk)には2000万画素の高解像JPEGファイルも置いてありますので、お時間があればご覧ください。
 
■係より
この夏もずっと天気が悪くて、ご投稿は久しぶりとなりました。そんな状況ですが、お送りいただいた画像がこれまたすごくて驚きです。秋の天の川ですが、全体に赤茶色が強く表現されている効果もあってか、広範囲に広がるHα星雲の描出が見事で圧倒されますね。有名どころではIC1396、クワガタ星雲、クエスチョンマーク星雲、パックマン星雲が写っています。レンズが明るいこともあるのですが、一晩で30度ものエリアをこのクォリティで撮影できるとは素晴らしいですね。このままハート&ソウルや二重星団まで延伸して欲しいです。貴重なご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2019年9月 1日 (日)

フジGFX100による昇るアンドロメダ銀河。

千葉県市川市の外山保廣(外山電子)様より、フジGFX100で撮影した「昇るアンドロメダ銀河 」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●昇るアンドロメダ銀河
2019年8月4日22時43分~ フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り F3.2 GFX100 ISO6400 30秒露出×11枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■係より
いよいよアンドロメダ銀河の撮り頃となってきました。巨大な銀河ですから、わずか110mm(35mm判換算で約90mm)の画角でもご覧の通りの迫力で写せます。東の山の稜線から昇ったばかりの姿ですが、樹木の影を構図に取り込んで、なかなか面白い仕上がりになりました。このあたりは、さすがベテランの外山さんといった感じですね。1億画素のカメラと最新の高解像レンズで、渦構造も写っています。この組み合わせで、引き続き秋から冬の天の川沿いを狙っていただければと思います。GFX100シリーズにご期待してます。

2019年8月29日 (木)

フジGFX100によるアルタイル付近。

千葉県市川市の外山保廣(外山電子)様より、フジGFX100で撮影した「アルタイル付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●アルタイル付近
2019年8月4日21時46分~ フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り F3.2 GFX100 ISO6400 30秒露出×12枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■係より
わし座のアルタイル付近の暗黒星雲を狙った作品です。画像中心の明るい星がアルタイル、その右上のCの形をした暗黒星雲がB142、そのすぐ下がB143です。いて座付近の天の川は濃いうえに赤い星雲があってとても華やかですし、はくちょう座も散光星雲の宝庫で、それに挟まれたアルタイル付近はやや寂しい感じはありますが、天の川も立派ですし、暗黒帯の濃淡が楽しめて、とても面白いと思います。撮影しておきたいエリアのひとつです。

2019年8月22日 (木)

フジGFX100によるスモールスタークラウド付近。

千葉県市川市の外山保廣(外山電子)様より、フジGFX100で撮影した「スモールスタークラウド付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●スモールスタークラウド付近
2019年8月4日22時24分~ フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り F3.2 GFX100 ISO6400 30秒露出×12枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■係より
いて座の巨大な(ビッグ)スタークラウドに対して、たて座の散開星団M11付近にある天の川の明るい部分のことをスモールスタークラウドと呼びます。画像の中央やや下の部分がそれにあたります。双眼鏡で天の川を流しながら確認したい対象です。M11は密集度の高い散開星団で、まるで球状星団のように見える散開星団です。背景の天の川の星に対して、星団を構成する明るく青白い星との対比が非常に美しいです。部分拡大はこちらをどうぞ。

2019年8月21日 (水)

はくちょう座の散光星雲。

茨城県つくば市の鈴木様より、初投稿いただきました。シグマ135mm Artで撮影した「はくちょう座の散光星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●はくちょう座の散光星雲
2019年8月5日1時30分~ シグマ 135mm F1.8 DG  Art 絞りF3.2 キヤノン EOS 6D2(HKIR改造) ISO3200 露出 60秒×10枚+30秒×6枚コンポジット SWAT-310にてノータッチガイド ステライメージにて画像処理 撮影地 北八ケ岳
 
■コメント
先日、北八ヶ岳で初めてペリカン星雲付近を撮影してみました。SWAT310の精度にはびっくりでした。ご笑覧下されば幸いです。まだまだ先が長そうです。
 
■係より
鈴木様、このたびは初投稿ありがとうございます。北八ケ岳で撮影されたはくちょう座の散光星雲ですが、空の条件が良かったのでしょう、Hα散光星雲が素晴らしいコントラストで写せました。サドルの北側の細かい星雲もよく出ていて、なかなかのものですね。近場の房総でも撮影されたいとのことですが、北八ケ岳の空には到底かないませんが、短時間で行けるのが一番の魅力です。ぜひ気軽に出かけていただければと思います。また撮影されましたら、お気軽にご投稿ください。お待ちしております。

2019年8月20日 (火)

Sh2-245。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artによる「Sh2-245」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Sh2245
●Sh2-245
2018年11月11日1時35分~ シグマ 135mm F1.8 DG  Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 120秒×40枚コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 長野県諏訪郡富士見町
 
■コメント
少々ご無沙汰しておりました。夏季に入ってなかなかすっきりと晴れないので、昨年の秋に撮影した蔵出し画像で恐縮ですが投稿いたします。
オリオン座の西側、すばるの南側に、ちょうど平仮名の「し」の字を描く赤い星雲があります。オリオン-エリダヌス・スーパーバブル(Sh2-245)と呼ばれるこの天体は、135mmの画角ではとても全景は写せないほどに巨大で、この写真はその「し」の字の左側の直線部分だけを写したものです。この星雲を写すのはこのときが2回目でしたが、非常に淡い対象で、上手く写せたと言えるのはこれが初めてです。実際に写してみると、周囲に分子雲らしき星雲も広範囲に広がっており、こちらもまた写しきれていません。宇宙には、意外と星間物質があちこちに漂っているんですね。思えば、この天体も夜半過ぎには東の空に昇ってくる季節になりました。シーズンインと言って良いでしょう。この星雲がいったいどこまで広がっているのか興味はありますが、とりあえず今シーズンはモザイクでもう少し広い範囲を撮影できればと思っています。また、いつもの通り高解像度版(https://flic.kr/p/2eetL9M)もご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。
まだまだ残暑厳しい日が続きますが、皆様どうぞご自愛専一にてご精励くださいますよう。
 
■係より

いつもご投稿いただき、ありがとうございます。今回はこれまたずいぶん難物ですが、素晴らしくよく写ってますね。Sh2-245はオリオン座の右(西)側にある超巨大な散光星雲で、50mm標準レンズの画角いっぱいに広がるくらいの大きさがあります。釣り針のような「し」の字形をしていますが、淡いので写すのはなかなか難しいです。蒼月さんの作品は、まわりの分子雲までも強調してあって、すごい迫力になっています。Sh2-245はヒヤデス星団に近いですが、あのあたりはかなり濃い分子雲が漂っているので、それと繋がってるのかもしれません。是非モザイクで広げていただいて、全貌を見てみたいですね。またのご投稿、楽しみにしております。

2019年8月18日 (日)

北アメリカ星雲、ペリカン星雲付近。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、「北アメリカ星雲、ペリカン星雲付近」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●北アメリカ星雲、ペリカン星雲付近
2019年8月9日01時29分~ ニコン Ai-S 180/F2.8 ED 絞りF4 ニコン D7000(ノーマル) ISO3200 露出240秒×23枚コンポジット SWAT-310によるノータッチ追尾 ダーク、フラット処理 RAP2 スタック DeepSkyStacker 調整 CaptureNX2等 撮影地 愛媛県砥部町
 
■コメント
梅雨明けの7月後半以降、夏バテと眠気で数回あった撮影機会を逸していました。8月8日から9日にかけてはWindyの予報が良かったので、いつもの場所に出かけ撮影を行いました。月没から薄明までの時間を考慮すると、明るい対象の方が良いだろうと思い、北アメリカ・ペリカン周辺を対象としました。残念ながら3時過ぎには雲が出てきたため、予定していた露出時間を稼ぐことはできませんでした。ちなみに今回もStarnet++で恒星の除去を行いました。ここは微恒星が密集した領域ですので、ばっさり恒星を消してしまうと違和感が生じてしまいます。個人的な基準ですが、それなりに恒星を残す方向で処理しました。
 
■係より
ようやく長い梅雨が明けたと思ったら、台風やらなにやらで、安定しない天候が続いてます。少ないチャンスをものにしての作品です。F4で総露出1時間半、細部もよく写っています。星雲の強調処理も抑えめなので、階調豊かな仕上がりがとても自然で好感が持てますね。Starnet++で恒星と背景を分けて処理したそうですが、そのおかげで恒星がうるさく感じられず丁度いい感じです。ご投稿ありがとうございました。また撮れたらお送りください。お待ちしております。

2019年8月17日 (土)

フジGFX100によるS字状暗黒星雲付近。

千葉県市川市の外山保廣(外山電子)様より、フジGFX100で撮影した「S字状暗黒星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●S字状暗黒星雲付近
2019年8月4日20時47分~ フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り F4 GFX100 ISO6400 30秒露出×11枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■係より
このところ、1億画素を誇るフジGFX100と純正GF110mm F2による作品を連続でご紹介してます。今回は「S字状暗黒星雲付近」です。どこだか判りますか? 焦点距離が短いので、かわいらしく写ってます。探してみてください。答えは右端の輝星(木星)とM8干潟星雲の中間くらいのところです。GFX100の作例を何枚もみてきたので、だいぶ慣れてきましたが、やっぱり星像がシャープで、背景のぬか星がまるで銀砂を撒いたように埋め尽くしています。左にM16、M17、バンビの横顔、M20、M8の主役たちを配し、木星を取り込んだ構図は斬新です。ノーマルでも赤い星雲がよく写るのはフジのカメラの特徴です。

2019年8月14日 (水)

フジGFX100による天の川中心部。

千葉県市川市の外山保廣(外山電子)様より、フジGFX100でこれまで撮影した天の川まわりをモザイク合成した「天の川中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●天の川中心部
2019年7月5日/8月4日 フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り開放~F4 GFX100 ISO6400 30秒露出×7枚~15枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 アタカマ高原(チリ)/千葉県大多喜町
 
■係より
外山さんがフジのGFX100を使ってチリのアタカマ高原や房総で撮影した天の川中心部付近の画像にアンタレス付近を追加してモザイク合成した作品です。アタカマ高原の素晴らしいコントラストの作品と比べると房総はワンランク落ちてしまいますが、モザイク合成で縮小されるので、違和感はさほど感じませんね。見所はなんといってもこの暗黒帯でしょうか。恐ろしいほどの迫力で迫ってきます。この画質でどんどん広げていきたいですね。

2019年8月10日 (土)

フジGFX100によるバンビの横顔付近。

千葉県市川市の外山保廣(外山電子)様より、フジGFX100で撮影した「バンビの横顔付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●バンビの横顔付近
2019年8月4日20時35分~ フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り F4 GFX100 ISO6400 30秒露出×9枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■係より
前回作品の南斗六星のすぐ北側に位置するバンビの横顔付近の天の川です。画角が一部重なってますので下にモザイク合成した画像を掲載します。房総の空の下、F4でわずかに4.5分での作品です。これだけ短時間で写せると、夏から秋にかけての天の川沿いを一晩で撮影してモザイク合成することも可能ですね。一億画素のGFX100ですから、縮小リサイズで画質アップが期待できますので、チャレンジしてもおもしろいかもしれません。
 
2_20190810082601 

2019年8月 6日 (火)

フジGFX100による南斗六星。

千葉県市川市の外山保廣様(外山電子)より、フジGFX100で撮影した「いて座の南斗六星付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●南斗六星
2019年8月4日20時23分~ フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り F4 GFX100 ISO6400 30秒露出×7枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■係より
チリ、アタカマ高原の見事な天の川に続いて、千葉県大多喜町で撮影した天の川をお送りいただきました。総露出はわずかに3.5分ですが、房総半島で、こんなにすごい天の川が撮れるなんて、素晴らしいです。さすが一億画素、さすが富士フイルム、といった感じです。もちろん外山さんの撮影技術が秀でていることは間違いないです。ちょっと昔の話になりますが、月面撮影に使われたPOTA現像液を天文の世界にはじめて持ち込んで大ヒットさせたのが、外山さんです。もともと天体写真の大御所でもありますが、モータードライブ以外にも天文界に貢献してきた方なんです。POTAは超微粒子なミニコピーやテクニカルパンといったコピーフィルムを使って低感度撮影し、高階調を出すための超軟調現像液です。この組み合わせのおかげで、月面写真の画質が大幅に向上しました。わたしもお世話になった現像液です。

2019年7月30日 (火)

ハート星雲とソウル星雲(Starnet++再処理)。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、「IC1848(ソウル星雲)、IC1805(ハート星雲)」(Starnet++再処理)をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●IC1848(ソウル星雲)、IC1805(ハート星雲)
2018年11月10日23時38分~ ニコン Ai-S 180/F2.8 ED 絞りF4 ニコン D7000(ノーマル) ISO1600 露出360秒×32枚コンポジット SWAT-310によるノータッチ追尾 ダーク、フラット処理 RAP2 スタック DeepSkyStacker 調整 CaptureNX2等 撮影地 愛媛県砥部町
 
■コメント

お世話になります。
2018年12月13日(木)に掲載していただいた『ハート星雲とソウル星雲』を、最近話題になっている「Starnet++」で再処理してみましたのでお送りいたします。再処理する上でのポイントはマスクの品質と恒星の制御でしたが、個人的には概ね許容できる結果となりました。
マスクは従来方法よりも高品位なものが作成できます。今まではミニマムフィルターとダスト&スクラッチで恒星を消去していたのですが、それに比べてStarnetで処理したものは、より質感の高いものが生成されます。また今回の処理ではリンギング(恒星廻りの黒縁)回避のための、手作業での修正は不要でした。恒星の制御についてはスタック後の状態(強調処理する前の状態)を維持可能です。つまり肥大していない星像を抽出することができます。方法は一番上のレイヤーグループにスタック後の画像を置き、レベル調整で黒レベルをシフトして、グループのブレンドモードを比較明にしました。他の方法もあるのですが、調整結果がリアルタイムでわかるので、とりあえずこの方法を使いました。下層のレイヤーで星有りと星無しの画像をブレンドすると、恒星がグレーになりますがこの処理で回避できます。個人的には星像抽出用途で、星マスクはもう必要ないのではと思いました。

【参考】
  ▼恒星抽出レイヤーグループ(比較明)
    ■レベル調整 → 黒レベルを調整して恒星制御
    ■背景(スタック後の画像)

Starnetは処理画像がプログラムフォルダー内に収められている必要があるので、移動やコピーの手間を省くため、簡単なバッチファイルを作って処理しました。STRIDEを64(デフォルト値)にしていますが、128でも出力画像に明確な違いはありませんでした。[…]の部分を環境に合わせて修正後、ファイル名を例えば「starless.bat」としてPathの通ったフォルダに入れて、コマンドプロンプトで"starless FileName"として実行します。プログラムとファイルの検索のボックスに打ち込んでも実行できます。

【サンプル】
@echo off
cd /d [Working Folder Path]
move %1 [StarNet++ Install Path]~%1 >nul
cd /d [StarNet++ Install Path]
rgb_starnet++.exe ~%1 [OutputFileName].tif 64
move ~%1 [Working Folder Path]%1 >nul
move [OutputFileName].tif [Working Folder Path] >nul
pause

それとTIFFファイルのフォーマットによっては、読み込みエラーが発生することがあります。たいていはそのまま放置しておいても処理は完走しますが、気になる場合はImageMagickで再コンバートすれば解消します。
 
■係より
話題の「Starnet++ 」の使用レポートをお送りいただきました。再処理前の画像に比べて、明らかに恒星が抑制され、星雲が引き立って見えますね。普通に強調処理をすると星雲と恒星の両方とも影響を受けますが、Starnet++で恒星を除いた星雲のみの画像を作成して、それを強調処理し、恒星ありの元画像と合成することで恒星像には強調処理がかからず、グッと抑えた表現が可能になります。結果、星雲がより引き立つ画像が得られます。このStarnet++は、私は使ったことがないですが、コマンドラインで操作するらしいです。DOSの頃からパソコンを弄っていた人にはどってことないと思いますが、最近の人にはちょっと面倒かもしれませんね。でも昔のプログラムを動かしてる感が味わえます。(笑)

2019年7月22日 (月)

フジGFX100によるさそり座尾部。

1億画素のフジGFX100による作例、第3弾は「さそり座尾部」。撮影は千葉県市川市の外山保廣様です。
 
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●さそり座尾部
2019年7月5日22時09分~ フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り F2.8 フジ GFX100 ISO6400 30秒露出×9枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 チリ アタカマ高原
  
■係より
1億画像のフジGFX100による作例、第3弾です。今回の総露出は驚きの4.5分です。5分足らずの露出で、こんなすごい画質が得られるとは、恐るべしです。構図は前回の天の川中心部から、南に下がって一部重なっています。点在する赤い星雲は、上から彼岸花星雲、出目金星雲、中央やや右(西)がえび星雲です。日本からだと南の空に低いため、透明度がよくないときれに写せない領域です。ちなみに東京からだとえび星雲の地平高度は15度弱、画像の下端がちょうど地平線あたりになります。それにしてもため息が出るほど素晴らしい仕上がりです。係が前回の作例とモザイク合成したものを下に掲載します。2枚の総露出がたったの12分! それでこのクォリティ! すごい時代になりましたね。モザイク画像は複雑に入り組んだ暗黒帯が恐ろしいほどです。外山さん、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 
Photo_20190722120401 

2019年7月19日 (金)

フジGFX100による天の川中心部。

前回に続いて、チリで撮影した「天の川中心部」です。撮影は千葉県市川市の外山保廣様です。
 
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●天の川中心部
2019年7月5日21時40分~ フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り F2.0開放~F2.8 フジ GFX100 ISO6400 30秒露出×15枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 チリ アタカマ高原

 
■係より
1億画像GFX100による作例、第2弾は天の川中心部です。総露出はわずかに7.5分ですが、こんなに素晴らしい画像が得られます。M8干潟星雲から彼岸花星雲にかけての濃い天の川と複雑に入り組む暗黒帯の対比があまりにも見事で、思わず引き込まれそうな感じです。1億画素では掲載できないため、上の画像は約200万画素まで1/50に縮小してます。参考のため撮って出しのピクセル等倍切り出しを下に掲載します。GFX100と純正110mmレンズの解像度をご覧ください。無公害の地ということもありますが、ISO6400、30秒露出でここまで写ります。
 
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2019年7月16日 (火)

フジGFX100によるみなみじゅうじ座。

千葉県市川市の外山保廣様より、チリで撮影した「みなみじゅうじ座」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
Photo_20190716111101
●みなみじゅうじ座
2019年7月5日21時05分~ フジ GF110mm F2 R LM WR 絞り F2.0開放~F2.8 フジ GFX100 ISO6400 30秒(F2) 60秒(F2.8)露出×16枚コンポジット SWAT-310(V-spec β版)でノータッチ追尾 Photoshop CCで画像処理 撮影地 チリ アタカマ高原
 
■係より
SWATの駆動回路でお世話になっている外山電子の外山保廣さんからお送りいただいた南天で撮影したみなみじゅうじ座です。機材がすごいです。発売されたばかりの1億画素GFX100に110mm F2レンズを組み合わせてます。いったいお幾らなんでしょう…(汗) 35mm判だと90mm相当の画角になるのでしょうか。ISO6400と高感度に設定、30秒~1分露出でノータッチ撮影しています。さすがに光害とは無縁のチリの空、素晴らしいコントラストで南十字付近の銀河を捉えています。入り組んだ暗黒帯や赤い星雲が美しいです。フジのカメラはノーマルでも赤い星雲が写ることで有名ですが、GFX100もバッチリ写ってますね。 南十字星の左下がコールサック(石炭袋)と呼ばれる暗黒星雲、右の赤い星雲がバット星雲(IC2944)です。

2019年7月14日 (日)

デネブ付近。

東京都八王子市の上村裕様より、はくちょう座の「デネブ付近」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
Sadr

Sadr_nostar
●デネブ付近
2018年11月10日21時36分~ シグマ 105mm F1.4 DG HSM Art 絞り F2.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 60秒露出×85枚コンポジット SWAT-350 M-GENによる1軸オートガイド PixInsightで画像処理 撮影地 長野県諏訪郡
 
■コメント
梅雨入りしてしばらく経ちますが、なかなか晴れ間が少ない関東地方です。平年通りであれば今月20日前後に梅雨明けでしょうか、待ち遠しいですね。今回は、デネブ付近を105mmで撮影したものをお送りします。とは言っても最近のものではなく、昨年11月に撮影していた在庫です。(笑) シーズン終盤に撮影したもので、季節感がずれていたこともありそのままにしていました。デネブのすぐそばには、定番の北アメリカ星雲やペリカン星雲、少し離れてサドル付近にも散光星雲が広範に分布しています。天の川の中で星が非常に多い領域ですが、その中に広がる暗黒帯の濃淡も見所のひとつです。微光星を除いた画像(下)をご覧いただければ、淡くうねる様に分布するHa輝線領域がお分かりいただけると思います。ここ最近は、PixInsightに実装されている測光的手法で色合わせをするプロセス(PCC)を使用しています。この画像もそのプロセスを使用してカラーキャリブレーションしたものです。この作例の場合、全体的に赤みを帯びているようなイメージになりますが星間赤化の影響でしょうか。属人的でないこのプロセスは、撮影対象に依存せず、再現性の高い結果が得られるので気に入っています。当然ながらルールがあるわけではありませんので、選択肢の一つとしてこのような手法があるという程度にとどめていただければ幸いです。詳しくお知りになりたい方は、この作例ページでもおなじみの蒼月さんがYouTubeで公開されているTipsがおすすめです。
 
■係より
さすがに梅雨本番とあって、ご投稿もぱったりと途絶えてしまいました。在庫画像とのことですが、そんなこと言ってられない状況で、とてもありがたいです。(笑) さて、天文用に開発されたといってもいいほどのシャープなレンズ、シグマ105mm F1.4 Artによるはくちょう座のデネブ付近です。F2.5の明るさに、コンポジット枚数も85枚(総露出1時間25分)と充分過ぎるほどで、ノイズが少なく階調も豊かです。北アメリカ星雲からサドル付近にかけてのHα星雲が滑らかに描出されています。なるほど、微恒星を消した画像だと星雲の広がりがよくわかりますね。今年の関東地方は梅雨の中休みもなく、ずっと曇りか雨で、梅雨らしいといえばそれまでですが、そろそろ星空が見たくなってきました。次の新月期はぜひとも晴れて欲しいですね。貴重なご投稿、ありがとうございました。他にも蔵出し画像があったら送ってください。(笑) よろしくお願いします。

2019年6月11日 (火)

しし座の三つ子銀河。

東京都八王子市の上村裕様よりボーグ107FL+SWAT-350で撮影した「しし座の三つ子銀河」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
Leotriplet

 

Leotriplet_annotated
●しし座の三つ子銀河
2019年3月8日22時20分~ ボーグ 107FL+フラットナー1.08× 合成焦点距離 648mm F6.1 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO3200 180秒露出×80枚 SWAT-350+M-GENによる1軸オートガイド PixInsight、Photoshopで画像処理 撮影地 千葉県大多喜町
 
■コメント
今年も梅雨がやってきましたね。関東の梅雨入りは平年並みとのことですが、ここ数年は特に晴れ間が少なく、なかなか撮影することができません。新月期前後で好天に恵まれると良いですね。今回は、3月に撮影したしし座の三つ子銀河をお送りします。春は、ポタ赤で狙うには厳しい対象ばかりですが、いくつかの天体は500mm前後でもそこそこ見栄えのするものがあります。そのひとつがこの三つ子銀河です。撮影当日はシーイングが良く、それぞれの銀河の構造がよく出てくれました。
 
■係より
梅雨入りしてしてしまいましたが、ありがたいことに投稿コーナーには素晴らしい作品が届いています。ユーザー様のおかげで、この時期でも天体を楽しめます。さて、上村さんから「しし座の三つ子銀河」をお送りいただきました。画像は北が左になってますが、左の銀河がNGC3628、右上がM65、右下がM66です。総露出時間4時間ですからノイズも抑えられ、 シーイングがよかったことで、銀河の細部がとてもよく写ってますね。彩度も効いてますし、とても口径10cmとは思えない出来です。下の写真星図も参考になります。三つ子の周りに20等級?クラスのPGC天体がいっぱい写ってますね。この時期の貴重なご投稿、ありがとうございます。ぜひまたお送りください。

2019年6月 8日 (土)

青い馬星雲。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、さそり座の「青い馬星雲」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●さそり座アンタレス周辺 
2019年3月8日04:02~ 2019年3月9日03:19~ 2019年3月15日03:27~ ニコン Ai-S 180/F2.8 ED 焦点距離 180mm 絞り F4 ニコン D7000(ノーマル) ISO800 露出360秒×40枚コンポジット SWAT-310によるノータッチ追尾 DNG変換 Adobe DNG Converter  ダーク、フラット処理 RAP2 スタック DeepSkyStacker 調整 CaptureNX2等 撮影地 愛媛県東温市
 
■コメント
3月に撮影したものですが、とりあえず夏物ということで投稿いたします。一晩では撮影時間不足であったため、三夜に渡って撮影しました。副観望地で撮影したのですが、ここは北から西にかけて大きな光害のドームがあるため、どうなることか心配だったのですが、出来栄えはともかく何とか形にすることはできました。ちなみに撮影地の天頂部の等級は21.32mag/arcsec^2(ATLAS2015)であり、いわゆる軽度の光害地といったところです。私のサイトの以下のページに「光害マップの活用方法」をまとめていますが、机上ロケハンをすれば、意外と身近に良い場所が見つかるかもしれません。
 
■係より
さそり座のアンタレスの北にある「青い馬星雲」です。明るい光学系で総露出時間4時間ですから、淡い部分もとても滑らかに描出できました。東に延びる暗黒帯の微妙な濃淡も見事です。全体の仕上げもナチュラルでいい感じで、お手本のような作品です。リンク先の「光害マップの活用方法」も役に立ちますね。梅雨時の貴重なご投稿、どうもありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2019年5月28日 (火)

昇ってくる天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より、「昇ってくる天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●昇ってくる天の川
2019年4月4日 ニコン 14-24mm F2.8 14mm 絞りF4 ニコン D810A ISO3200 露出時間 120秒×15枚 トータル露光時間30分 SWAT-350によるノータッチ追尾 PixInsightでスターアラインメントと加算処理 地上画像は露光時間120秒×3枚(固定撮影)をフォトショップCS6による比較暗合成で作成 星画像と地上画像はフォトショップCS6により合成 撮影地 伊豆半島爪木崎
 
■コメント
以前に掲載いただいた「さそり座上部」を撮影した次の日の4月4日の撮影です。この日の西伊豆は快晴でしたが風が強かったため、西伊豆での撮影を諦め、夜半に昇ってくる夏の天の川を撮影すべく、東伊豆の爪木崎海岸へ遠征しました。海からまさに昇ってくるところを狙ったのですが、やはり処理が難しく
あきらめかけて中断していました。今回、再挑戦してなんとか処理してみました。さすが首都圏に近い東伊豆では夜中でも明かりをこうこうとつけた漁船が何隻も沖をうろうろとしていて、それによる醜い光跡が写り込んでしまい「困ったな」と思っていたのですが、地上画像も複数枚撮影し、比較暗合成を行うことで光跡を全て消し去ることができました。
 
■係より
いつもご投稿いただきまして、ありがとうございます。今回は南東の水平線から昇る天の川です。超低空までコントラストよく写ったのは、透明度もよかったのでしょう。横たわる天の川、灯台の光芒、手前のゴツゴツした岩肌の景色、全体の雰囲気も申し分ありません。 見応えのある素晴らしい作品に仕上がりましたね。関原さんの真骨頂といった感じです。いよいよ梅雨入りが近づいてきましたが、それまでにもうワンチャンスあるといいですね。また撮れたらお送りください。お待ちしております。

2019年5月24日 (金)

夏の訪れ。

東京都八王子市の上村裕様より14mm超広角レンズによる「夏の天の川」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
Milkyway_s2

●夏の訪れ
2019年5月4日3時41分~ シグマ 14mm F1.8 DG HSM Art 絞りF2.8 キヤノン EOS 6D(HKIR) ISO1600 露出 90秒×19枚(天の川)、90秒×5枚(地上)をそれぞれコンポジット後、合成 SWAT-350ノータッチ追尾 PixInsight、Photoshopで画像処理 撮影地 大分県日田市
 
■コメント
今年のゴールデンウィークは新月期と重なり撮影に出かけられた方も多いのではないでしょうか。天候に恵まれた後半の1日だけ撮影に出かけましたのでお送りします。今回は、14mmの超広角での撮影です。菜の花が広がる高台から、熊本県小国町〜阿蘇五岳を望み、南北を縦断するように夏の天の川が聳えます。空の状態が良く、1枚撮りでも天の川をコントラスト良く撮影できますが、ここはSWATを使ってじっくり撮影します。そうすることで、天の川の濃淡や、暗黒帯のディティールをより鮮明に捉えることができます。超広角のため、当然ノータッチで撮影可能です。どうしても地上の景色は流れますので別撮りして合成しています。久しぶりに超お気軽な撮影となりましたが、これこそがSWATの魅力であり、初心者でも気軽に始められる撮影スタイルですね。
 
■係より
いつもご投稿いただきまして、ありがとうございます。今回はGWの里帰りをいかして、大分からの撮影ですね。それにしても素晴らしい天の川です。無理のない画像処理でナチュラルな仕上げがいい感じです。関原さんの作品も自然な仕上がりですが、全体的な雰囲気に作者の個性の違いが出て面白いです。上村さんは手前の菜の花畑や青く幻想的な山並みを上手に構図に取り込んでいます。このように地上を水平にしたい場合は、自由雲台を使うのがおすすめです。撮影条件に恵まれて、Hα星雲が連なっているのがよくわかりますね。M16わし星雲、M17オメガ星雲、M20三裂星雲、M8干潟星雲、彼岸花に出目金、エビ星雲までよく写っています。この週末は月がまだ大きいですが、夜半までは撮影できそうなので、晴れたら出かけたいですね。梅雨入り前の貴重なチャンスかもしれません。ぜひまた、よろしくお願いいたします。

2019年5月20日 (月)

さそり座頭部。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artによる「さそり座頭部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●さそり座頭部
2019年5月8日1時30分~ シグマ 135mm F1.8 DG  Art 絞りF2.5 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 150秒×27枚+45秒×15枚+20秒×13枚 各コンポジット SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 静岡県天城高原
 
■コメント
こんにちは。満月期には投稿がないと油断されているのではないかと思います(笑)が、投稿が寂しい頃を見計らって賑やかしに投稿いたします。
ゴールデンウィーク中は残念ながらどこにも遠征に行けなかったので、その代わりとばかりに連休明けに天城高原に強行してきました。この日、当初は夜8時か9時頃には晴れる予報だったのですが、その後も静岡から房総にかけて筋状の雲が東西にしつこく残ってしまい、ようやく晴れたのは日付が変わって1時半頃になってからでした。それから薄明までわずか1時間半ほどしかありませんでしたが、ややノイジーながらも短時間でそれなりに写せる明るい光学系はやはり重宝します。
なお、写真はこの時期の最も美味しい具材を全部乗せといった構図ですが、135mmの画角で横構図だと流石にやや窮屈な感がありますね。ここを撮るなら、余裕をもって105mm程度で狙うか2パネル撮ってモザイクするか、どちらかをお勧めします。また、いつもの通り高解像度版もこちら(https://flic.kr/p/2fMnmDu)でご覧いただけますので、お時間があればご覧ください。
来月はもう梅雨季に突入ですが、次の新月期まではお天気に恵まれますように。
 
■係より
満月と長雨の時期のご投稿はとてもありがたいです。ユーザーのみなさまのご投稿だけが頼りです。さて、お送りいただいたのはシグマの135mm Artによるアンタレス周辺です。デジタル機材の進歩もあって、アマチュアでも簡単にカラフルな画像が得られるようになったため、すっかり人気が定着した領域です。蒼月さんのこの作品は、高性能な撮影機材と卓越した画像処理技術によって表現されており、とてもハイレベルに仕上がっています。赤、黄、青の美しい散光星雲と反射星雲はもちろん、東に延びる暗黒帯まで立体的に描出されていて、お見事としかいいようがありません。 確かに135mmの画角では、若干窮屈さが否めませんが、デジタル時代はモザイクという技が気軽に使えますので、ぜひチャレンジしていただければと思います。ただし、ハイライト部分以外のエリアは、イマイチ気合いが入りませんが…(笑) 梅雨入り前にもうワンチャンス期待したいですね。またのご投稿、お待ちしております。
 
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ご参考にフルサイズ135mm(白枠)と105mmの画角の比較。レベル補正しただけの撮って出し一枚物です。画像処理しないと何も写ってない感じです。

2019年5月13日 (月)

山村からの天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より、「山村からの天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。

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●山村からの天の川
2019年5月7日 シグマ 14-24mm F2.8 DG HSM Art  絞りF4 ニコン D810A ISO3200 露出時間 80秒×23枚 トータル露光時間30.5分 SWAT-350によるノータッチ追尾 PixInsightでスターアラインメントと加算処理 地上画像は露光時間80秒X3枚(固定撮影)をフォトショップCS6による比較暗合成で作成 星画像と地上画像はフォトショップCS6により合成 撮影地 長野県長野市中条
  
■コメント
先週は新緑と残雪の山々を楽しむつもりで長野県北部を旅行したのですが、7日の夜は好天が期待できそうとわかり、急遽SWATも持って行くことに。7日の夜に泊まった中条という長野県北部の山村は、周囲はほとんど明かりのないところですが、南に上田、安曇野から松本など信州の「大都会」があるためか、南天は意外に明るく少々がっかりでした。とは言ってもたっぷり30分の露光時間でかなりコントラストのいい天の川を撮ることができました。次の日は睡眠時間3時間ほどでしたが、水芭蕉や残雪の山々を見ながらハイキングを楽しみました。ところで、今まで使っていたNikkor 14-24mmを売却してシグマ 14-24mm F2.8 Artを購入し、今回初使用です。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。関原さん調のナチュラルな仕上げの天の川をお送りいただきました。長野といえども光害の影響から逃れられなかったとのことですが、仕上がった画像を見ると彼岸花や出目金はおろか、それより低空のエビ星雲もよく写っており、なかなかの空だったようです。今回、ニコンの14-24からシグマ14-24mm F2.8 Artに乗り換えられての初撮影だったそうですが、最新設計のArtシリーズだけあって、全面シャープな星像でヌケもよく、その高性能ぶりが伝わります。梅雨入りが迫ってきました。さそり座付近は次の新月期が最後のチャンスかもしません。またのご投稿、お待ちしております。

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