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2014年2月15日 (土)

月齢12で系外銀河撮影にチャレンジ。

愛知県春日井市にお住まいのHUQ様より、画像をご投稿いただきましたのでご紹介します。今回は、なんと満月近い月齢12という悪条件のなかで、M81、M82を撮影したそうです。では、画像をご覧ください。

M8182_3 まずは元画像がこれです。ISO400にてF2開放1分露出。矢印のところに、かすかに「ハの字」が確認できます。

M8182_2 一晩かけて撮影した画像400枚をコンポジットした結果です。(係がトリミングしました)

■コメント
先日、消費増税前に ZEISS APO-SONNAR T* 2/135 を入手しました。開放から写野四隅まで、実によく写るレンズです。早速、SWAT-350 に自由雲台とカメラとレンズだけを載せ、APS-C の FUJIFILM X-E2(無改造)にて、ノータッチガイド。超新星が発見されて今が旬の、M81/82 を狙ってみました。

月齢は12と満月近く、また街灯りが煌々と照らす我が家の非常階段踊り場からの撮影でしたので、F2開放、ISO400にて、1分も露出すると白飛びギリギリという悪条件で撮影したのが上の画像です。北天を見るため非常階段へ出ると、天の赤道付近は自宅マンションが邪魔で見えなくなり、ドリフト法による精密な極軸設定はできません。しかし、わずか1分しか露出を掛けられない明るい空であれば、逆に極軸設定は適当でも問題ありません。今回はポラリエ極望で、ザックリ設定しました。

この設定で一晩、なんと500枚以上も同一ターゲットを撮影し続け、うち薄雲の通過やカメラのトラブルが無かった400枚をコンポジットして得たのが、下の画像です。

どうでしょう? 常軌を逸した枚数をコンポジットして、しっかり画像処理を行うと、街中でもここまで小宇宙の腕が見えますよ! それにしても、開放から細部までよく写るレンズです。

■係より
HUQさん、前回のオリオン星雲に続いて、今回の作品にもビックリです。満月ちかい星空で系外銀河撮影とは、思いもつかないチャレンジです。しかも、一晩で同一対象を500枚! なかなか真似できないですね。結果はM81の腕が写っていますし、お隣のM82では話題の超新星も写っているような…。次回は比較のため月明かりのない時の同一構図もお願いします。
さて、仕上がった画像をよく見ると、絞り解放でも周辺までシャープな星像で、とても高性能なレンズのようです。星図と照らし合わせると、表題のM81、M82以外にNGC3077、2976、2787、IC2574も確認できますね。月明かりの元でもこれだけの画像が撮れることに驚きました。
実験的なチャレンジ、ありがとうございました。またのご投稿をお待ちしております。

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