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2014年2月

2014年2月25日 (火)

SWAT-200で焦点距離1000mmを10分間ノータッチ!

大阪府茨木市にお住まいの木田勝啓様より、馬頭星雲の作品をお送りいただきましたのでご紹介します。SWAT-200で焦点距離1000mmを10分間もノータッチガイドした驚くべき作品です。画像は係がトリミングしました。

Photo_2 ■撮影データ/2014年1月31日21時01分/鏡筒BORG77EDII+1.4×エクステンダ 焦点距離714mm/カメラ Nikon D5100(IR改造)LPS-D1 35mm換算焦点距離1071mm/ISO800 600秒露光/Photoshop Lightroom5.3/SWAT-200ノータッチガイド/赤緯ユニット、アリミゾキャッチャ他/撮影地 大阪府茨木市見山

■コメント
SWAT-200を購入してガイド撮影初挑戦の超初心者です。図鑑で見た馬頭星雲を撮ってみたくて、いろいろ調べ、中古のIR改造カメラを入手して、光害フィルターをつけて、新月を狙って、極望を注意深く合わせて、いきなり600秒露光をした記念すべき1枚目です。
SWAT-200では仕様からみて少々無理かと思いましたが、思ったほど星が流れず、ぼんやりと馬頭星雲が確認できた時は本当に感動しました。ガイド撮影の威力はすごいですね。これで他の星雲も狙えるような気がしてきました。

■係より
すごい迫力の画像をお送りいただき、ありがとうございました。初めてのガイド撮影で、いきなり1000mmもの焦点距離に加えて、10分間の長時間ノータッチガイドでの作例です。1000mmもの長焦点は被写体を中央に配置するだけでも大変なことと思います。このような場合には赤経方向は「東西20倍速ボタン」が威力を発揮します。赤緯方向の微動は赤緯ユニットに粗動付微動回転ユニットを装着すると便利です。今回はタップリ10分間も露出したので、馬頭星雲の姿を見事に写し取ることができました。星像がだるまのように上下に重なってしまったのは、露出中にレンズが動いてしまったと思われます。機材もトータルで5kgを超えてしまっているとのことで、今回の撮影はSWAT-200にとって、文字通り荷が重いといえますが、画像を見ますと意外と赤経方向には流れていませんので、追尾精度の高さを感じることができます。正直、赤道付近の対象をこれだけきっちり追尾できていることに係もビックリしています。1000mmもの超望遠になると、星をノータッチで点像に写すのは非常に困難ですが、焦点距離と露出時間を今の半分くらいに抑えて複数枚撮影し、ガイドが成功した画像をコンポジットすると、相当ハイレベルな天体画像を楽しめると思います。

話は変わりますが、今回の撮影機材の重さはトータルで5kg以上になっているとのことですが、SWAT-200はウォームまわりに負担がかからないように荷重を逃がしていますので、追尾精度にほとんど影響しません。他社製ポータブル赤道儀の中には、搭載機器の荷重を逃がせず、ウォームまわりにダイレクトに負荷がかかる構造の機種もあります。そのような機種の場合、極軸に負荷がかかると追尾精度がガタ落ちすることがあり、重たい機材を載せて追尾がうまくいかないときは、そのあたりも疑ってみる必要があります。今回の作例は、SWATシリーズの特徴のひとつでもある耐荷重性が、とても優れていることが実証された作品でもありますね。

今後も、ぜひSWAT-200を使いこなしてください。またのご投稿お待ちしております。

2014年2月15日 (土)

月齢12で系外銀河撮影にチャレンジ。

愛知県春日井市にお住まいのHUQ様より、画像をご投稿いただきましたのでご紹介します。今回は、なんと満月近い月齢12という悪条件のなかで、M81、M82を撮影したそうです。では、画像をご覧ください。

M8182_3 まずは元画像がこれです。ISO400にてF2開放1分露出。矢印のところに、かすかに「ハの字」が確認できます。

M8182_2 一晩かけて撮影した画像400枚をコンポジットした結果です。(係がトリミングしました)

■コメント
先日、消費増税前に ZEISS APO-SONNAR T* 2/135 を入手しました。開放から写野四隅まで、実によく写るレンズです。早速、SWAT-350 に自由雲台とカメラとレンズだけを載せ、APS-C の FUJIFILM X-E2(無改造)にて、ノータッチガイド。超新星が発見されて今が旬の、M81/82 を狙ってみました。

月齢は12と満月近く、また街灯りが煌々と照らす我が家の非常階段踊り場からの撮影でしたので、F2開放、ISO400にて、1分も露出すると白飛びギリギリという悪条件で撮影したのが上の画像です。北天を見るため非常階段へ出ると、天の赤道付近は自宅マンションが邪魔で見えなくなり、ドリフト法による精密な極軸設定はできません。しかし、わずか1分しか露出を掛けられない明るい空であれば、逆に極軸設定は適当でも問題ありません。今回はポラリエ極望で、ザックリ設定しました。

この設定で一晩、なんと500枚以上も同一ターゲットを撮影し続け、うち薄雲の通過やカメラのトラブルが無かった400枚をコンポジットして得たのが、下の画像です。

どうでしょう? 常軌を逸した枚数をコンポジットして、しっかり画像処理を行うと、街中でもここまで小宇宙の腕が見えますよ! それにしても、開放から細部までよく写るレンズです。

■係より
HUQさん、前回のオリオン星雲に続いて、今回の作品にもビックリです。満月ちかい星空で系外銀河撮影とは、思いもつかないチャレンジです。しかも、一晩で同一対象を500枚! なかなか真似できないですね。結果はM81の腕が写っていますし、お隣のM82では話題の超新星も写っているような…。次回は比較のため月明かりのない時の同一構図もお願いします。
さて、仕上がった画像をよく見ると、絞り解放でも周辺までシャープな星像で、とても高性能なレンズのようです。星図と照らし合わせると、表題のM81、M82以外にNGC3077、2976、2787、IC2574も確認できますね。月明かりの元でもこれだけの画像が撮れることに驚きました。
実験的なチャレンジ、ありがとうございました。またのご投稿をお待ちしております。

2014年2月12日 (水)

SWAT-350によるバラ星雲

東京都目黒区にお住まいの峰村建二様より、オリオン星雲とならんで人気の高い「バラ星雲」の画像をお送りいただきましたので、ご紹介します。

Photo ■撮影データ/2014年2月2日/鏡筒タカハシ FC60CB+レデューサーC0.72× 焦点距離255mm/カメラ キヤノンEOS60Da LPS-P2 焦点距離408mm相当/ISO3200 150秒露出 2枚コンポジット/ユニテック SWAT-350による自動追尾/撮影地 山梨県清里/係でトリミングさせていただきました

■コメント
より強度を求めてSWAT-200からSWAT-350へ乗り換えました。今回がファーストライトのつもりで、清里へ遠征しました。当夜は風も弱く、この時期にしては気温も高く、透明度もまずまずでした。
SWAT-350はSWAT-200に比べ、ズシリと重く安定感が増しています。ターンテーブルの動きもグリースの粘度のためか、ジワッと回転しますので、重い鏡筒やレンズを載せる際にも安心感があります。

■係より
このたびはご投稿ありがとうございました。今回もいつもの清里での撮影ですね。バラ星雲はオリオン座の隣のいっかくじゅう座にある散光星雲で、その名の通りバラの花のような美しい姿で人気が高いです。視直径もオリオン星雲と同じくらいあって、なかなか写して楽しい対象です。赤い花びらに黒い暗黒帯が複雑に入り組む姿を見事に捉えました。赤い星雲の描写は、さすがEOS60Daという感じですね。
SWAT-350はポータブル赤道儀としては、最高レベルの精度と剛性を兼ね備えています。これからもぜひ使いこなしてください。またのご投稿お待ちしております。

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