夏のハイライト
東京都目黒区にお住まいの峰村建二様より、夏を彩る星雲の数々をお送りいただきましたので、ご紹介します。
■共通撮影データ/2014年5月30~31日/カメラ キヤノンEOS60Da LPSP2 /ユニテック SWAT-350による自動追尾、ドイツ式赤緯ユニット/撮影地 山梨県清里/係でトリミングさせていただきました。
●銀河系中心方向/EF100mm F2.8LマクロをF3.5にて露出240秒×10枚コンポジット
●M27/タカハシ FC60CB+レデューサーC0.72× 焦点距離255mm 露出180秒×6枚コンポジット
●北アメリカ星雲/EF100mm F2.8LマクロをF3.5にて露出240秒×6枚コンポジット
●網状星雲/タカハシ FC60CB+レデューサーC0.72× 焦点距離255mm 露出180秒×9枚コンポジット
●アンタレス付近/タカハシ FC60CB+レデューサーC0.72× 焦点距離255mm 露出299秒×6枚コンポジット
■コメント
5月30日から31日にかけて、いつもの清里へ遠征しました。天気は一応晴れてはいますが、透明度が悪いようで、富士山が見えません。空は何となく白いベールがかかっているようです。夜になってもこの傾向は変わらず、眼視では4等級後半くらいまでの感じでした。二日目の31日は一晩中、八ケ岳に雷雲が居座り、数分おきに稲光で北の空が白んでいたように感じました。その時に撮影したはくちょう座の北アメリカ星雲の1カットは、コントラストにムラがあり、雷光によるカブリの影響かとも思いました。宿泊した宿のフロント係M氏はご自身も星景写真の愛好家でいらっしゃいますが、清里周辺は夏期の天体撮影には向かないとのお話で、シーズンは11月からのとのことです。
■係より
いつもの清里での撮影ですが、夏のハイライトともいえる星雲の数々を撮影されました。それぞれ多くの枚数をコンポジットされていますが、いずれの画像も星像の流れもなく、良好な自動追尾を得られたようです。キヤノンのEF100mmとタカハシのFS60CBを対象により使い分けて、撮影に臨まれました。透明度がイマイチだったとのことですが、なかなか情緒タップリな描写ではないでしょうか。このたびはご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。お待ちしております。
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