皆既月食と天王星
和歌山市にお住まいの福田将之様より、SWAT-200と4cm屈折による作例をお送りいただきましたのでご紹介します。 ●皆既月食と天王星の移動
コルキットスピカ 4cm f420mmアクロマート屈折 KissX6i改(フィルターレス) + IDAS HEUIB-Ⅱ EOS MFA ISO400 4sec.×4 比較明合成 SWAT-200(moon mode) / 2014年10月8日 紀の川市平池緑地公園 ●ターコイズ・フリンジ
コルキットスピカ 4cm f420mmアクロマート屈折 KissX6i改(フィルターレス) + IDAS HEUIB-Ⅱ EOS MFA ISO400 4sec. SWAT-200(moon mode) / 2014年10月8日 20:24 紀の川市平池緑地公園
■コメント
先日は皆既月食を楽しみました。最初に行った生石高原では雲が広がったのですが、月の出まであと30分程度あるので、少し北の撮影地まで移動し、急いでセッティング。SWAT-200のmoonモードのおかげで、月のすぐ近くに天王星の移動する様子を見ることができました。その天王星のおおよそ15分毎のものを月を基準に重ねてみました。また、皆既終了直前のカットでは、ターコイズ・フリンジもはっきりと浮かび上がりました。木に邪魔されてポラリスが見えず、コンパスと分度器で簡易的に極軸を合わせた状態にも拘わらずコルキットスピカの焦点距離420㎜でも月がフレームアウトすることなく撮影することが出来ました。これは素早く組み立てられて、高い精度が期待できるSWAT-200だからこそだと思いました。
■係より
いつもありがとうございます。SWAT-200にコルキットスピカを搭載しての作品です。コルキットスピカは、口径わずか4cm F10のアクロマート屈折ですが、なかなかの性能を備えていますね。上の画像は、皆既月食中に約45分間の天王星の移動を捉えました。天王星の緑色がなんとも美しいです。下の皆既終了直前の画像は月が青みがかる現象を撮影したもので、「ターコイズフリンジ」とよばれるそうです。月の明るい側の海のあたりが青みがかって見えますが、それのことでしょうか。私はこういう呼ばれ方をするのは知りませんでしたが、勉強になります。いずれの作品もとてもシャープですし、4cmアクロマートの性能を出し切った作品と思います。ピントもしっかり合っていますので、なにか一工夫ありそうですね。ぜひまたご投稿ください。よろしくお願いします。 ●皆既中の撮影風景
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