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2016年3月

2016年3月18日 (金)

口径60mmによる月齢8.3。

愛知県春日井市のHUQ様から、SWAT-350に口径60mmのフローライト屈折を載せて撮った月面の作例をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
Moon

●月齢8.3
2016年3月17日 タカハシFS-60Q ニコン2×テレコンTC-20EIII ニコン V1 フルサイズ換算 f=3240mm相当 ISO200 1/25秒露出 Registax6にて145枚をスタック
 
■コメント
「今日は好シーイング」との情報を得て、早速ベランダにSWAT-350 を据え付けました。本気で取り組む初めての月面です。トーン調整、奥が深いですね…。まだスタートラインに立てたかどうか、という画像ですがご容赦ください。
SWAT-350はMoon モードで駆動させました。赤緯はアルカプレートで組んだ両持ちフォークです。ISO200 露出1/25秒 にて 600枚余撮影し、うち薄雲が比較的薄く、長時間連写できた 145 枚をRegistax 6 に投入してスタックしました。
Nikon V1 は、Nikon1 レンズ不使用時にピント拡大表示できないのが難点です。ピントはバーティノフ・マスクを対物レンズの前に置き、木星を導入して、回折光を背面液晶で見ながら電動フォーカサーで追い込みました。F20 と暗く、被写界深度が深いこともあって、それなりにピントは出せたのではないかと思います。
Nikon1 V1 の画素は 3898x2598 です。これだけ画素があると、そのままRegistax 6 に投入すると、スタック処理中に Registax がフリーズしてしまいます。そこでまず、モノクロに変換してスタックを行いました。次に 50% 縮小リサイズしたものを、カラーでスタックしました。モノクロのピクセル等倍画像をトーン調整してクレーターや濃淡の調整を行い、これをL画像とし、50%縮小カラー画像を2倍拡大リサイズしたものをRGB画像として、LRGB合成したのが、この写真です。
 
■係より
いよいよ月面撮影に本格参入ですね。(笑) 昨日はシーイングが抜群に良くて、最高レベルの条件でした。たっぷり露出がかけられるので、口径60mmとは思えないハイレベルな作品に仕上がっています。シャープさに加え、豊かな階調、最終仕上げとも見事と言うほかないくらいの素晴らしい月面です。Registaxの処理限界を補う工夫もさすがです。モノクロカメラでカラー合成するようなテクニックを駆使してます。L画像はきっちり高解像で処理して、色情報を低解像で合成すれば、Registaxもフリーズしないわけですね。これは私も参考にさせていただきます。HUQさん、星野撮影に加えて月惑星まで手を広げると寝る時間がなくなりますよ。体調にはくれぐれも気をつけて頑張ってくださいね!(笑)

2016年3月17日 (木)

クリスマスツリー星団付近。

東京都八王子市の関原謙介様より、SWAT-350+M-GEN一軸オートガイドによるクリスマスツリー星団付近をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Photo_2

●クリスマスツリー星団付近
2016年3月4日 ニコン D800(IR改造)+コーワプロミナー500+TX07レデューサー 合成焦点距離350mm F3.9 ISO2200 140秒露出×22枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド 撮影地 西伊豆松崎町
 
■コメント
先日掲載していただいた「ふたご座のIC443クラゲ星雲」の次に撮影したクリスマスツリー星雲付近の写真です。本当はもう少し宝石箱の中のような感じで撮りたかったのですが、ふたご座の撮影に時間を取られ、加算に用いる画像枚数を稼ぐ事が出来ませんでした。それでもM-GENによるオートガイドのお陰で、星雲が西に傾くぎりぎりまで効率よく撮影が出来ました。クリスマスツリーっぽく見えるように南を上にしています。
 
■係より
有名なバラ星雲のすぐ北に位置するクリスマスツリー星団付近は、とてもカラフルで人気のある撮影領域です。ピンクや青の星雲と色とりどりの散開星団や恒星が、まるで宝石箱のように美しいです。もうまもなく、明け方には夏の天体も撮影対象になりますね。SWAT-350+M-GENの最強な組み合わせで、ぜひ撮影に挑んでください。またのご投稿、お待ちしております。

2016年3月16日 (水)

SWAT-350によるM3とM57。

愛知県春日井市のHUQ様から、SWAT-350を使って香川で撮影した球状星団M3の作例をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 

M3
M3_2

●M3(下は拡大トリミング)
2016年3月13日 タカハシ FS-60Q((f=600mm F10) ニコン  D810A ISO3200 露出180秒×21枚コンポジット SWAT-350+ Higlasi-3Bにて2軸ガイド 撮影地 香川県綾歌郡
 
■コメント
薄雲がひっきりなしに通過する中、当初予定していた M101 は早々に諦め、ターゲットを球状星団に変更しました。北天の代表的な球状星団 M13 にはずっと雲が張り付いており、比較的雲が薄い部分にあった M3 を選びました。下はM3部分のトリミングです。中央左寄りの少し明るい星の上にある、暗く縦にひょろ長いものは銀河 NGC5263です。この界隈も、背景に矮小な銀河がザクザク写り込みますね。
 
M57

●M57
データ不明
 
■コメント
M57 も薄明の中辛うじて撮りましたが、流石に1コマ1コマの品質が悪く、ボツです。赤いリングの外側に、ホニホニにしたフィラメントが見えかかってはいるのですが…残念。
 
■係より
連日のご投稿、ありがとうございます。このコーナーを盛り上げていただき、感謝しております。HUQさん、このところ長い休暇のようでしたが、リフレッシュできましたでしょうか? さて、薄雲を通しての撮影とのことですが、M3は大型の球状星団だけあって、なかなか迫力があります。中心部まで星が分離していて、口径60mmとは思えない見事な仕上がりです。M57はボツとの指示でしたが、色合いがとても美しく、もったいないので掲載させていただきました。(笑) またよろしくお願いします。
 

Swat350

今回、撮影に使ったSWAT-350。思わず「なんじゃこりゃ!」と叫びたくなる姿です。 よい子は真似しないでください。(笑) 冗談はさておき、私も参考にさせていただきます。

2016年3月15日 (火)

SWAT-200によるオリオン座。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、SWAT-200によるオリオン座をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
Photo_4

●オリオン座
2016年3月12日19時42分~19時51分 キヤノン EOS60Da シグマ35mm F1.4 DG HSM(F2.8) ISO400 露出時間4分 2枚コンポジット SWAT-200でノータッチガイド ケンコープロソフトンA(W)フィルター使用 撮影地 和歌山県
 
■コメント
先日はSWAT-200を調整していただきありがとうございました。実際に写真撮影を行って正常動作を確認しました。ピクセル等倍で見てもきちんと星が点像に写っていました。撮影日は三日月が西の空にあり、条件はイマイチの日でしたが、そのときのオリオン座と撮影機材を送らせていただきます。SWAT-200には、下の写真のように極軸微動装置やドイツ式ユニットなどを組み合わせて使っています。
  
■係より
このたびは、ご投稿いただきまして誠にありがとうございます。SWAT-200も調子を取り戻したようでよかったです。冬といえばオリオン座ですが、ソフトフィルターを併用して、雰囲気を醸し出しています。感度をISO400と低めに設定してしるためノイズも目立ちません。美しい作品です。ぜひまたお送りください。
 
Photo_5

2016年3月14日 (月)

SWAT-350+M-GENによるクラゲ星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より、SWAT-350+M-GEN一軸オートガイドによるクラゲ星雲をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

Kurage

●クラゲ星雲(IC443)
2016年3月4日 ニコン D800(IR改造)+コーワプロミナー500+TX07レデューサー 合成焦点距離350mm F3.9 ISO2200 140秒露出×21枚 180秒露出×14枚 合計35枚をStellaImage7でコンポジット SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド 撮影地 西伊豆松崎町
 
■コメント
SWAT-350+M-GEN一軸オートガイドで初めて撮った作品です。宇宙を泳ぐクラゲのようなふたご座IC443を狙ってみました。当日は風もなく晴れてはいましたが、薄い春霞のような空でふたご座のエータ星がかすんで広がってしまいました。とにかく露光時間を稼ぐ事でなんとか淡い星雲をとらえることが出来ました。M-GENによるオートガイドのおかげで140秒と180秒の露光時間で数枚の画像を除外するだけですみ、ノータッチの時より歩留まりが大幅に改善しました。
 
■係より
係もM-GEMオートガイダーのテストを重ねていますが、ポータブル赤道儀でも長焦点撮影が可能になるので、楽しみが何倍にも膨らみますね。今回は、初めてのM-GENオートガイド撮影にクラゲ星雲を狙っていただきました。とても美しい仕上がりです。焦点距離350mmという望遠撮影ですが、星像はきっちり点像を保っており、大成功でした。それにしてもコーワプロミナーの性能も素晴らしいです。ボーグといいコーワといい、最近の光学系はとてもシャープでため息がでます。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年3月12日 (土)

冬の天の川に沿って。

愛知県春日井市のHUQ様から、SWAT-200とSWAT-350による作例をお送りいただきました。今回はぎょしゃ座からとも座にかけての冬の天の川に点在する星雲や星団です。どうぞご覧ください。
 

Gyosha_2

●ぎょしゃ座~ふたご座の天の川
2016年2月3日~4日 ニッコール AF-S 58mm F/1.4G ソニー α7S(天体改造) HEUIB-IIフィルター ISO6400 露出30秒×199枚コンポジット(3σクリップ加算平均) SWAT-200によるノータッチガイド 撮影地 南知多桜公園
 
■コメント
ぎょしゃ座の南の端にある散光星雲、散開星団から、ふたご座の足元にある散光星雲、散開星団を一枚に納めました。欲張りすぎて、下辺にエンゼルフィッシュの背びれ付近が映り込んでしまいました。勾玉星雲を撮ったのは初めてでしたが、しっかり写ってくれました。焦点距離58mmの追尾は、SWAT-200 ではノータッチガイドで全く問題ありません。
 

M35_ic443_ngc2174

●ふたごの足跡
2016年2月3日~4日 タカハシ FS-60CB+レデューサー(f=255mm F4.2) ニコン D810A ISO1600 露出360秒×36枚コンポジット(中央値) SWAT-350+Higlasi 3Bによる2軸オートガイド 撮影地 南知多桜公園
 
■コメント
最初の画像の天の川の下の方に写っている、ふたご座の足元にある M35、クラゲ星雲、モンキー星雲 です。モンキー星雲の中にある青白い部分や、クラゲの上のほうにある輝星の周りの薄青い星雲を消してしまわぬよう、カブリ除去に時間を掛けました。
 
M46m47_37pics2_100per_2
M46m47_33per1c

●とも座の二重星団付近
2016年3月8日~9日 ボーグ 55FL+レデューサー(f=200mm F3.6) HEUIB-IIフィルター ニコン Df(クリアフィルター改造) ISO1600 露出60秒×47枚コンポジット(中央値) SWAT-200 ノータッチガイド 撮影地 千葉県鋸南町 ※反転画像は係が作成しました。
 
■コメント
東側の粒が揃った密な散開星団がM46、西側の疎な散開星団がM47。その間の少し南よりに NGC2425。M47の北側に NGC 2423。M47の南西に NGC 2414。と、ここまでは星図に記載されていたのですが、M47 の北側にも小さくて密な散開星団がありますね。更にNGC 2414 の南側に大き目の赤い散光星雲(sh2-302)があります。他にも写野右下の領域には、小さな赤い散光星雲、淡い赤い大きな広がりを持つ散光星雲が広がっているようです。この界隈、f=58mm か f=85mm ぐらいの写野でタップリ露出を掛けるのも面白そうだと思いました。
 
■係より
連日のご投稿、ありがとうございます。今回はぎょしゃ座、ふたご座、とも座と冬の天の川に沿って点在する星雲・星団を狙っていただきました。3作品とも異なる光学系で焦点距離も違いますが、それぞれの性能をフルに引き出した作品となっています。特にボーグ55FL+レデューサーは、針の先で突いたようなシャープな星像が写野全面に広がっていて、見事というほかありません。次の作品も楽しみにしております。

2016年3月11日 (金)

おとめ座銀河団と小惑星Hebe。

愛知県春日井市のHUQ様から、SWAT-350、2軸オートガイドによる作例をお送りいただきました。今回はおとめ座銀河団を撮影中に小惑星Hebeも一緒に写っていたとのことです。
 

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M98m99hebe1c

●おとめ座銀河団と小惑星Hebe
2016年3月8日23時14分~ タカハシ FS-60Q((f=600mm F10) ニコン  D810A ISO12800 露出30秒 1枚(位置合わせ・コンポジット基準用画像) ISO3200 露出16分×11枚+3分×2枚 加算平均(3σクリップ)コンポジット SWAT-350+ Higlasi-3B、DEF-Guider にて2軸ガイド 撮影地 千葉県鋸南町 ※反転画像は係が作成しました
 
■コメント
「宇宙の窓」と呼ばれる天の川銀河の薄い領域を撮っていたところ、たまたま6番目に発見された大型の小惑星「Hebe」が写り込んでいました。M98・M99といった遠い遠いおとめ座銀河団を撮っていた最中に、われわれ太陽系の仲間が手前を過ぎっていくとは…なんだか巨大な遠近感を感じてしまいました。
16分露出を11枚、3σクリップの加算平均でコンポジットしたのに、妙な点線が残っていました。これはコンポジット総数の3σの範囲のコマに、その位置にその点が記録されていたことを示します。そこでノイズではないと判断し SkySafari 4 Pro で小惑星を検索したところ、6番目に発見された、鉄・ニッケルを多く含む明るい小惑星 Hebe であったことが判りました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%BC%E3%83%99_%28%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F%29

 

■係より
いつもご投稿ありがとうございます。先月の「おとめ座銀河団」に接する右隣のエリアです。こうなるとさらに広げていってモザイク合成したくなりますね。今回はたまたま大型の小惑星が写って華を添えてくれました。SWAT-350を2軸化してのオートガイド追尾ですが、焦点距離600mm、16分露出でも、完璧な点像です。さすがです。またのご投稿、お待ちしております。

2016年3月 6日 (日)

しし座の三つ子銀河周辺。

愛知県春日井市のHUQ様より、SWAT-350、2軸オートガイドによるしし座の三つ子銀河周辺をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 

Ngc3628_m65_m66_etc_33per
Ngc3628_m65_m66_etc_33per1c

●しし座の三つ子銀河周辺
2016年3月4日23時14分~ タカハシ FS-60Q((f=600mm F10) ニコン  D810A ISO3200 露出6分+ 8分+ 9分弱+10分+12分×8枚 SWAT-350+ Higlasi-3B、DEF-Guider にて2軸ガイド 撮影地 南知多
 
■コメント
ガイドが暴れたため、12分露出のコマはいずれ赤経方向や赤緯方向にヒゲが生えてしまいましたが、短時間露出コマを中心に位置合わせをし、3σ加算平均でコンポジットしました。雲の通過中にフラットを撮った際、写野がズレてしまったので、加算平均で重なってくれた部分だけトリミングしています。
ちなみに、導入は FS-60Q の上に固定した天体改造α7Sで行いました。レンズは f=35mm F1.4 を使いましたが、星図と同じ写野に星図と同じ並びの星が背面液晶上にリアルタイムに見えるため、どこを中心に持ってくればよいか迷いようがありません。自動導入と違って「自分で導入した」という手応えを感じつつ、百発百中で導入することができます。
 
■係より
今回は600mmの2軸オートガイドですね。口径60mm/F10ですから、決して明るくはないですが、オートガイドで露出をかけられるため、こういった淡い銀河も撮影対象になります。600mmもの長焦点とニコン810Aの高画素によって、星雲の微細構造が見え始めていて、口径60mmの作品とは思えない迫力です。緑を敷いた三つ子銀河のハイライト部分を下に拡大掲載しますので、ご覧ください。先日私が撮った90mmの作例と比べても、まったく見劣りしない出来栄えです。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお願いします。
 

M65m66ngc3628_2

●しし座の三つ子銀河。

2016年3月 2日 (水)

オリオン座。

愛知県春日井市のHUQ様より、SWAT-200のノータッチガイドによるオリオン座をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
Orion_3

●オリオン座
2016年2月3~4日 ニッコール AF-S 58mm F/1.4G ソニー α7S(天体改造) HEUIB-IIフィルター ISO6400 露出30秒×125枚コンポジット(3σクリップ加算平均) SWAT-200によるノータッチガイド 撮影地 南知多桜公園
 
■コメント
ここは人工衛星の通過が非常に多い領域です。また場所柄、中部国際空港のすぐ側であるため、ひっきりなしに飛行機の軌跡が入ります。ここでは飛行機人工衛星の軌跡を消すため、σクリップ加算平均を使いました。各ピクセルにおいて、コンポジットする母数に対して3σの範囲のデータだけを使って加算平均する仕組みです。飛行機や人工衛星の軌跡は明るいので、3σの範囲から除外されます。よって加算平均の計算結果には含まれず、炙り出し処理を行ったときに軌跡が浮かび上がってしまうことがありません。

今回はオリオン座の主立った散光星雲が一望できる画角で撮ってみました。エンゼルフィッシュの口元にある、青と赤の勾玉のような星雲が綺麗です。エンゼルフィッシュ星雲の左上の小さな赤い星雲は、sh2-261、小さなバラ星雲のような姿です。明るいので、この画角でもしっかり写ります。

天体改造したα7S は、F1.4 のレンズを開放で使って ISO10万の設定にすると、主立った散光星雲が全て背面液晶で確認できます。エンゼルフィッシュやバーナードループも、リアルタイムに見えるのです。これは、構図合わせに絶大な威力があります。↓に動画を掲載しましたので、よろしければご覧ください。

https://vimeo.com/154472135

現状、α7S はバルブで撮影すると微光星が消えてしまう問題があるため、汎用的な天体スチル撮影カメラとしてはあまりお勧めできませんが、それでも30秒露出を活かして大量コンポジットすれば、この程度の画像は得ることができます。彗星の尾の構造や流星痕など、長時間露出を掛けると微細構造が消えてしまう対象には絶大な威力を発揮します。また、これをファインダーとして用いれば、自動導入を持たないポタ赤でも、被写体の導入が格段に効率アップします。

今年のCP+に出品されていた Nikon D5 は、ISO10万を標準感度としてサポートしていました。実際に展示されている D5 を ISO10万で使ってみましたが、アンプノイズが無く、α7S より更に少ノイズと感じました。この世代の映像素子がメインストリームに降りてくれば、ポタ赤望遠撮影において一番時間が掛かる「被写体導入」が、格段に楽になることでしょう。
 
■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。ソニーα7Sによる作品です。ISO6400という高感度に設定して、露出はわずか30秒。それでも125枚コンポジットすれば、これだけの作品が得られるということで、大いに参考になります。エンゼルフィッシュやバーナードループ、M42付近の分子雲、魔女の横顔星雲まで、とてもコントラスト良く表現できていてお見事です。σ(シグマ)クリッピングについては、こちらをご覧ください。それにしても、Hα領域をリアルタイムで液晶表示してまうなんて、聞いたことがなかったです。それをファインダー代わりに使うというアイデアも思いつきませんでした。時代が変わっているのを実感しました。
 Orions

三つ星から下の部分を切り出してみました。

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